ブランディングテクノロジー株式会社は中堅・中小企業のブランディングやデジタルシフト、デジタルマーケティングなどを総合的に支援している企業です。顧客企業のブランドを軸に、豊富な実績と専門性を持った担当者が、戦略の策定・実行支援を行っています。
今回はブランディングテクノロジー株式会社 DX推進室 室長の石井様に、Databeat導入前の課題や導入のきっかけ、導入後の効果など、現在の活用状況を交えてインタビューさせていただきました。
中堅・中小企業を対象に限られた予算でも総合的なデジタルマーケットの支援を提供
ご担当者様が社内でどのような業務をご担当されているかお聞かせください。
石井様
石井様:私は現在、DX推進室という部署に所属しており、社内でデジタル化を推進する業務を担当しています。主な業務内容としては、データの活用、最新テクノロジーの活用、ツールの導入・活用などがあります。
特に、AIや機械学習を用いた予測の立案など、単に指標を分析するだけではなく、具体的な戦略立案に役立てることに注力しています。また、様々な事業部からの相談に応じて、問題の検証とフィードバック提供も行っており、社内でのデジタル変革をサポートする役割を果たしています。
御社の主な事業内容や特徴についてお聞かせください。
石井様:中堅中小企業を対象に、デジタルマーケティングやブランディングの支援を行っています。具体的には、Webサイトやメディアの構築、広告運用、SEOコンサルティング、そして各種クリエイティブの制作などを手がけています。
御社の企業ミッション、他の広告代理店との違いや御社ならではの強み、大切にしていることなどをお聞かせください。
石井様:弊社のミッションは、「ブランド軸に中堅・中小企業のデジタルシフトを担う」ことです。市場にはサービス特化型の広告代理店が多いですが、弊社の強みは総合的なデジタルマーケットの支援ができる点にあります。
これにより、一般的に大手の総合代理店が担う数千万規模の予算を必要とする市場とは異なり、小規模な予算でも総合的なデジタルマーケティング支援を求める中堅中小企業に対して、幅広いサポートを提供しています。
御社の顧客にはどのような業種・業界が多いでしょうか。
石井様:特定の業界に特化することなく、中堅中小企業を幅広くサポートしています。特に多い業界としては、人材系や学校法人、アパレル業界、そしてECサイトを運営する通販業界などがあります。
また、BtoB領域ではSaaS系のサービスを提供している企業も多く取り扱っています。
対応媒体数やレポートタイプが限られており、「BigQuery×Looker Studio」でダッシュボード構築を実現することができなかった
Databeat導入前にどのような課題を感じていましたか?
石井様:Databeat導入前にはいくつかの課題がありました。以前使用していたレポートツールでは対応媒体が少なく、必要なデータがすべて取得できない状況でした。また、提供されるレポート形式が限られていたため、効率的なレポーティングが難しかったのです。
当初はExcelでのレポート作成を主な目的としてレポートツールを利用していましたが、より効率的な方法として、Looker Studio(旧データポータル)とBigQueryを組み合わせ、ダッシュボード構築によるレポートの自動化を目指しました。しかし、ツールが対応する広告媒体が少ないため、自社で独自のシステムを構築し、APIを介してデータを取得する手間がありました。
これらの課題を解決するツールを探していた際、知人の紹介でDatabeatを知り、導入を決定しました。
かなり早い段階からLooker Studioの活用を始められたんですね。
石井様:はい、弊社では5年ほど前の2019年頃からLooker Studioを活用し始めていました。現在では多くの企業が当然のようにLooker Studioを使用してダッシュボードを構築してレポートを提供するようになっていますが、私たちは比較的早い段階からその取り組みを始めていました。
対応媒体について、具体的にどのような媒体との連携が必要だったのでしょうか?
石井様:IndeedやLinkedIn、スマートニュース広告などのニュース系メディアとの連携が必要でした。あとは、Facebook広告のカスタムコンバージョンのデータを取得したかったのですが、それが実現できないというところもありました。
Databeatの導入を決めた理由やきっかけをお聞かせください。
石井様:対応媒体の多さとレポートタイプの豊富さにあります。これにより、私たちが目指す様々なレポーティングやダッシュボード構築が実現可能だと感じました。
特にLooker Studioを利用したダッシュボードの構築や、レポート作成の工数削減、詳細なレポートの提供などを効率的に行うことができると考えていました。また、コストの面でもDatabeatは安価で利用できるため、その点も導入の大きなきっかけとなりました。
Databeat(広告レポート自動化ツール)の導入を検討する際、特に重視していたポイントはありますか?
石井様:BigQueryとの連携が可能かどうかでした。BigQueryと連携することで、Looker Studioを用いたダッシュボードの構築が可能となりますし、膨大なデータの集計が格段に楽になります。
たとえば、全アカウントを横断してデータを分析する必要がある場合、Excelでの処理では非効率であるため、BigQueryを利用することが望ましいと考えていました。また、Googleのサービスを広く利用している私たちにとって、MicrosoftやAWSと比べてGoogleのBigQueryがより適しているため、それに連携できるレポートツールの選定が重要でした。
Databeatの導入でダッシュボードの表現力が豊かに。データの活用範囲も広がり、広告運用者の利便性も向上
Databeatを利用した感想をお聞かせください。
石井様:まずレポートの種類が豊富で、ダッシュボードの表現力が豊かになったことが大きなメリットです。おかげで、私たちがやりたいことがずっとスムーズに進むようになりました。
また、広告の運用者の間でも、レポート作成からダッシュボードへの移行への機運が高まっています。実際に、社内ではダッシュボード構築の依頼チャットが活発に行われるようになり、毎日のように関連するチャットが飛び交っています。
Databeatの導入によって、広告データの活用シーンが増え、運用者たちも大いに利便性を感じているようです。
Databeatへ乗り換えたことで、ツールのコストダウンは実現できましたか?
石井様:Databeatに乗り換えたことで、ツール自体のコストは確かに下がりました。ただ、ツールの導入後にアカウント数やLooker Studioを用いたダッシュボードの構築が増えたため、参照するデータ量も増加しました。
結果として、BigQueryの料金を含めたトータルのコストは、乗り換え前と大差ないか、若干増えているかもしれません。しかし、データの活用範囲が広がり、広告運用者の利便性も向上したことを考慮すれば、ここにはコストをかけてもよい部分だと考えています。
御社では現在、Databeatをどのように活用されていますか?
石井様:主に広告レポーティングの効率化とダッシュボードの構築に活用しています。顧客の要望に応じて、GA4やサーチコンソール、GRCなどのSEO関連データもBigQueryに格納し、それらを組み合わせてLooker Studioでダッシュボードを構築し提供することもあります。
Databeatで作成できるダッシュボード
Databeatで主に利用されているレポート形式(Excel・スプレッドシート・Looker Studio)と、その理由についてお聞かせください。
石井様:主にLooker Studioを使用しています。フォーマットは弊社が自ら作成し、顧客の具体的な要望に応じてさらにカスタマイズを加えることもあります。また、特定の顧客向けにはExcel形式でレポートを自動送付することもあります。
Databeatで出力できるLooker Studioレポート
Databeatで利用できるExcelレポートテンプレート
レポート作成工数削減や表現方法の拡張に加え、ダッシュボード構築が主流となったことで、顧客は広告の進捗を随時確認できるようになり顧客満足度が向上した
Databeatを導入して感じた効果や変化を教えてください。
石井様:Databeatを導入したことでレポート作成の必要がなくなり、レポーティングの工数が大幅に削減されました。また、お客様が広告の進捗を随時確認できる環境が整い、レポートの表現方法も拡張できたため、顧客満足度が向上したと感じています。
レポートの表現方法の拡張とは具体的にどのような内容ですか?
石井様:レポートの表現方法の拡張については、クリエイティブな観点や特定のKPIに対する進捗をデータ加工してダッシュボードで可視化するようなアプローチを取り入れました。
たとえば、Google広告のP-MAXキャンペーンのように分析が難しいものに対しても、アセットの詳細なデータをダッシュボード上で可視化し、効果的な広告の見出しやクリエイティブの見直しを行うことでPDCAサイクルを効率的に回しています。このような取り組みは、具体的な成果を見ることができ、顧客からの満足度が高まっていることを実感しています。
Databeatの導入効果について、具体的な数値で教えてください。
石井様:具体的な数字は測定していませんが、体感としてはレポーティングにかかる時間が以前の半分ぐらいに削減されていると思います。以前は各媒体からデータをダウンロードし、Excelで加工する必要がありましたが、Databeatを導入してからはそのような手間が一切不要になりました。
また、以前使用していたツールでは対応媒体の数やレポートタイプが限られていたため、一部手動での作業が必要でしたが、Databeatによってそれらのギャップを補い、データの集計や集約作業の工数が大きく削減されたと感じています。
Databeatを導入して社内や顧客からどのような反応がありましたか?
石井様:Databeat導入後はダッシュボードの構築が主流になったことで、顧客は広告の進捗を随時確認できるようになり、月次での報告が不要になった点について、多くの好評を得ています。
広告サービスに留まらないデータの活用を拡大し、より効率的で戦略的なビジネス運営を目指していきたい
Databeatの満足度をお聞かせください。
石井様:Databeatに対する満足度は10点中8.5点です。この評価の背景には、最近流行りのP-MAXキャンペーンの一部データなど、現状Databeatで取得できないデータが存在することがあります。
これらのデータは社内で独自の仕組みを作って現在API経由で取得しており、もしDatabeatで直接これらのデータを集約できるようになれば、さらに楽になるだろうと考えています。ですから、この点が改善されればより高い評価を付けられると思います。
今後、Databeatを使って取り組んでいきたいことや、御社の展望をお聞かせください。
石井様:業界別のパフォーマンス差を分析し、予算が伸びやすい業界に対して積極的な営業アプローチを行うことができればと思っています。さらに、広告サービスに留まらないデータの活用を拡大していくことも目指したいですね。
たとえば、顧客マスタ情報に属性情報を付加し、成長が見込める業界や企業の特徴を明らかにして、その情報をもとにフィルタリングができるシステムを構築するなどです。このようにデータ活用の範囲を広げることができれば、より効率的で戦略的なビジネス運営を目指しやすくなると考えています。
社名 | ブランディングテクノロジー株式会社 |
設立日 | 2001年8月 |
所在地 | 東京本社:東京都渋谷区南平台町15-13帝都渋谷ビル4F・5F |
URL | https://www.branding-t.co.jp/ |
事業内容 | ブランド事業/デジタルマーケティング事業/オフショア関連事業 |
従業員規模 | 230名 ※グループ全体(2024年3月末時点) |
掲載日 | 2024年11月21日 |
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