導入事例_株式会社グラッドキューブ

包括的なデジタルマーケティングを提供するグラッドキューブ社がDatabeatの導入で実現した工数削減とコストダウン事例

株式会社グラッドキューブ様Databeat導入事例

2007年に創業した株式会社グラッドキューブは、自社開発のSaaS事業や広告運用を中心としたマーケティングソリューション事業など、デジタルマーケティングサービスを幅広く提供しています。

広告運用代行を担う代理店は多数存在していますが、その実績は確固たるものといっても過言ではないでしょう。

そんな大手広告代理店である株式会社グラッドキューブがなぜDatabeatを導入したのか、実際の活用方法などをマーケティングソリューション事業部の高田様、そしてプロモーション統括本部のシニアマネージャーである竹村様にお伺いしました。

目次

多数の受賞歴など確かな実績を誇るグラッドキューブ社の広告運用事業

はじめに、現在ご担当されている業務内容を教えてください。

竹村様:私は管理職で、現場の業務については高田が事務やサポート、Databeatを使ったレポート生成などを行っています。

株式会社グラッドキューブ竹村様竹村様

高田様:弊社は広告運用担当者一人一人がレポートを作成するのではなく、事務のスタッフにレポート生成を依頼する体制です。

私は、事務やサポート業務に加え、レポートをスムーズに生成できる体制の管理なども行っています。

今回Databeatを導入するにあたって、マニュアル作成や運用体制の構築を担当しました。

Databeatの定期的なアップデートがあった際、その仕様を弊社のレポートに落とし込むためのフォーマットの作成・構築も担当しています。

株式会社グラッドキューブ高田様

高田様

御社では広告運用とレポート作成は担当者が分かれているんですね

高田様:はい、ご認識の通りです。
私が所属しているマーケティングソリューション事業部は9割以上がクライアントの広告運用を担当しているスタッフで、私のように事務を担当しているのは1〜2名程度になります。

御社は広告運用以外にもさまざまな事業を展開していますが、やはり広告運用は中核であり、注力している部分なのでしょうか?

竹村様:はい、弊社の売上のうち約4〜5割が広告運用代行です。そのほかにも「SiTest(サイテスト)」というオールインワンLPOツールを開発・提供しているSaaS事業部、スポーツメディア「SPAIA(スパイア)」を開発・運営する事業部があります。

「SiTest」は、社内のエンジニアが開発からアップデートまで携わっているツールです。広告を運用していると、CVR(コンバージョン率)など広告側では改善できない課題に直面するシーンがあります。

そこでLPの解析・改善に「SiTest」を利用しています。現在の売上の多くは広告運用と「SiTest」によるものですね。

ホームページに多数の受賞歴やパートナー認定の記載があります。これほど大きな成果や成長を実現できた理由をお聞かせください。

株式会社グラッドキューブの受賞歴

出典:株式会社グラッドキューブ

竹村様:広告運用において、各媒体の推奨設計に則りアカウントを設計するのは大前提だと思います。

しかし、単に広告で成果が出ているからよいということではなく、デジタルマーケティングを介して我々がクライアントの事業にどれだけ貢献できているのか、反対に何が足りていないのかを真摯にクライアントと議論することが重要だと考えています。

そのため、パートナーとしてクライアントとコミュニケーションを取るということを、常に現場で意識させています。

そのうえで、広告がどれだけの売上や費用対効果につながっているのか、売上利益ベースでどうなのかといった点をクライアントと会話します。

また、ある程度シェアを獲得できている際には、認知施策を実施していかなければなりません。

しかし、認知施策は直接的な売上につながるわけではないので、クライアントの経営状況についても理解が必要です。

仮に自転車操業のような状態だと認知施策には手を出しにくいですが、中長期的に種まきをしないと後々の売上につながりません。

ですから、クライアントの現在の事業フェーズやステップに応じてコミュニケーションを取り、最適な施策や戦略を提案しています。

そうすることで、予算組みなどを調整いただけて、結果にもつながっています。

こうした積み重ねが広告運用の成果につながり、クライアントにも喜んでいただけている結果、GoogleやYahoo!などからの評価を得られているのではないかと思います。

御社のクライアントにはどのような業種・業界が多いでしょうか。

竹村様:良くも悪くも弊社は一部の業界に特化しておらず、幅広い業種・業界のクライアントとお付き合いがあります。

特化した業界がないことは弱みとも取れますが、幅広い業種・業界の実績があるので、新しいクライアントの業種に関する情報は、社内に何かしらの実績が見つかるのが強みともいえます。

ただ、強いていうなら美容医療や不動産業、ECなどに売上の大きいクライアントが多いです。また、ビジネスモデルでは「BtoC」が6割、「BtoB」が4割程度になります。

御社の規模だと人員も多いと思うのですが、人材教育やオペレーションの改善などはどうしておりますでしょうか?

竹村様:人材教育については、運用スキル・ノウハウのようなところはあとから付いてくると思っています。

それよりも、我々は広告の予算を投資していただいて、クライアントの事業を成長させる、スケールさせるのが重要なミッションだと考えています。

ですから、ただ広告運用をやっているだけの姿勢やマインドではなく、クライアントにしっかり貢献できているのかを、常に新入社員にも意識するように伝えています。

こうした姿勢が、中長期的に成果につながると期待しています。

オペレーションに関してもっとも注力しているのは、広告における入稿作業です。

まず設定周りができなければ広告を出稿できないので、いかにクライアントと認識を合わせて要望通りに設定・配信できるか、このクオリティとスピードの「入稿力」を高められるように鍛えています。

入稿力がつけば、そこからはDatabeatを使いExcelやスプレッドシートなどのレポートフォーマットを利用して、クライアントごとに適したレポート生成を進めていきます。

レポート生成はDatabeatがあるので効率化できていますが、一方でツールがあることによって、Excelの関数の扱いが不慣れとなり、レポートのカスタマイズに手こずってしまうといった懸念点もありました。

現在はおおむね改善できていますが、まだまだ改善の余地はあると考えています。

「データ × 解析の力で世界中のプラットフォームとなる」ことをビジョンに掲げ2022年にはグロース市場へ上場

2022年9月にグロース市場へ上場していますが、御社はなぜ上場できたのか、ここまで大きく成長できたのかをお聞かせください。

竹村様:弊社が上場できた理由には、さまざまな要因がありますが、ステークホルダーからSaaS事業、マーケティングソリューション事業、SPAIA(スパイア)事業などの今後の成長性に対する期待が評価されたと思っています。

SaaS事業は今後の成長に向けて投資が必要な段階です。そのため、マーケティングソリューション事業部でクライアントの利益に貢献し、そこで得た売上をSaaS事業へ投資するという循環を創り上げることができました。私たちが強みとしている、事業部間のシナジー効果です。

こうした流れが、ステークホルダーの期待に対する応えとなり上場を果たせた大きな要因だと思います。

また、弊社が17期目を迎えられたのは、社員一人一人がクライアントと真摯に向き合ってくれているからです。

普段から「礼儀・礼節」を大切にしており、これはクライアントに対してだけではなく、社内や同僚とのコミュニケーションにおいても同様です。

常に礼儀・礼節を重んじる姿勢を体現することで、成果はもちろん人間としてもビジネスマンとしてもクライアントから信用を得られ、長くお付き合いいただけています。

このような積み重ねが売上や投資につながり、成長性や安定性を評価いただけたのだと思います。

コストの見直しをきっかけにDatabeatを導入

データビートロゴ

Databeatを導入する以前は、他のレポートツールなどをご利用されていましたか?

竹村様:はい、以前からレポートツールは利用していました。Databeatで3つ目になると思います。

なぜ乗り換えされたのでしょうか?

竹村様:端的にいうとコストに魅力を感じました。

いろいろな観点でレポートツールについて見直しをした際、特にランニングコストに着目しました。

機能面などでそれほど大きな差異が無くコストを抑えられるなら、もっとコストを抑えられるツールに乗り換えたいという話しになったんです。

そして、ちょうどそのタイミングでDatabeatについて御社(アジト)から連絡をいただいたのがきっかけです。

導入前のDatabeatに対する印象を教えてください

竹村様:先ほどお話したとおり、Databeatを選択した一番の理由は「コスト」でした。

1アカウントあたりの費用が非常に安いなという印象です。

また、過去に使っていたツールはLooker Studio(旧Googleデータポータル)と連携できませんでした。

そのため、一部のクライアントにはExcelとスプレッドシートで毎回レポートを生成して提出しており、工数が課題でした。

その点DatabeatはLooker Studioと連携できるので、毎回レポートを生成する必要もなく、社内の工数削減につながる期待がありました。

Databeatで出力できるLooker Studioレポート

Databeatで出力できるLooker Studioレポート

Databeatの導入はクライアントへ提供するレポートの質の向上と教育コストの削減にもつながった

御社ではDatabeatをどのように活用されていますか?

竹村様:基本的には、クライアントへの日次・月次レポートに利用しています。

また、クライアントへLooker Studioを使ってレポートを提出しているケースもあります。

クライアントへのレポート形式はExcelやGoogleスプレッドシートがメインですが、全体の2〜3割程度はLooker Studioで共有しています。

そのほか、特定のチームではチーム内の全アカウントの配信進捗をDatabeatからGoogleスプレッドシートへ出力して、社内の進捗管理にも利用しています。

チーム内の全アカウントの予算消化率や進捗率をリスト化することによって、管理・把握することが目的です。

Databeatで出力できるGoogleスプレッドシート

Databeatで出力できるGoogleスプレッドシート

Databeatを導入してみての印象をお聞かせください。

高田様:Databeatに限ったことではありませんが、ツールの乗り換えによってUIが大きく変わったため、導入当初は慣れるまで多少時間がかかりました。

ただ、前回のツールに比べるとわかりやすくなったと感じています。

これまでのツールでは、アカウントごとの括りでレポートを生成していましたが、Databeatには「プロモーション」という概念があるためです。

プロモーションの括りがあると、担当者一人一人が担当するクライアントと同義になるため、概念が一致して扱いやすく管理しやすいと感じました。

Databeatを導入して感じた効果や変化を教えてください。

高田様:Looker Studioと連携できるようになったのはとても大きい変化です。

Looker Studioと連携できると、画像などを使った直感的なレポートを短時間で生成できるので、クライアントへ提供するレポートの質が向上しました。

また、以前のツールは出力する項目の選択がわかりにくかったのですが、Databeatは広告運用に携わっていない事務担当者でも操作しやすい仕様です。

結果として、社内の教育コスト削減や全体の効率化につながったと思います。

Databeatを導入して社内や顧客からどのような反応がありましたか?

竹村様:レポートツールの変更については、率直にポジティブな意見が多かったわけではありません。

また、導入当時は連携できていない媒体もあり、レポート生成にやや工数がかかっていた印象もあります。

一方で、乗り換え時の目的であったレポートツールのコストを下げることが出来たのは事実です。

「レポートツールの変更によってコストを下げるという選択が正しいのか」という議論はありましたが、結果的に慣れてしまえば気にならなくなっていきました。

そして結果的に、ランニングコストが下がり営業利益が向上しました。

これからもパートナーとしてクライアントと真摯に向き合い事業に貢献していきたい

Databeatへの感想や、今後の御社の展望についてお聞かせください。

高田様:弊社はクライアントへ提供するレポート業務の効率化や、コストカットを目的としてDatabeatを導入しました。

そして、実際にそれらは実現できました。

DatabeatはGoogleスプレッドシートへデータを出力できるのが、高度な分析と効率化を進める上でメリットと感じています。

次のステップとして、より詳細な分析が行える高度なレポートのテンプレート化を目指し、仕組み作りを進めています。

この仕組み化を実現できれば、より高度な分析をしたり、配信結果を一覧で確認したりといったことが可能になります。

さらに、効率化によってクライアントの広告改善にかける時間を増やすことにもつながります。

今後もDatabeatを活用していきたいと考えていますので、新媒体や既存媒体の新しい指標の連携、より細かい粒度でのデータ出力などの対応に期待しています。

竹村様:弊社としては、これからもクライアントに寄り添い広告を運用する姿勢で、クライアントの利益に貢献することを第一に考えて事業に取り組んで参ります。

株式会社グラッドキューブ

社名 株式会社グラッドキューブ
設立日 2007年1月
所在地 大阪本社:大阪府大阪市中央区瓦町2-4-7 新瓦町ビル 8F
URL https://corp.glad-cube.com/
事業内容 ウェブサイト解析・改善SaaS/ネット広告/クリエイティブ制作/SPAIA/DRAGON DATA CENTER/受託開発/医療DX/UI/UX改善
従業員規模 101人〜500人
掲載日 2023年6月16日

※掲載時の情報です。

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