Webサイトの改善に取り組むマーケターにとって、データ分析は欠かせない業務です。しかし、GA4やBIツールで数値を確認しても、「なぜCVRが低いのか」「どこで離脱しているのか」といった原因までは見えてこないことも多いのではないでしょうか。
時間をかけてレポートを作成しても、「何を改善すればいいの?」と聞かれてしまう。施策を打っても効果があったのかわからず、PDCAが回らない。そんな悩みを抱えるマーケターは少なくありません。
こうした課題を解決するのが、AIアナリティクスWicle(ウィクル)です。WicleはCXプラットフォーム「KARTE」を提供する株式会社プレイドが開発。2025年8月に正式版の提供が開始され、2025年11月段階で1800を超えるサインアップを獲得し多くの企業やチームに導入され初めています。
本記事では、Wicleの特徴・機能・導入メリットから、従来ツールとの違いまで詳しく解説します。「データ分析の工数を減らしたい」「CV改善のヒントを得たい」という方は、ぜひ参考にしてください。
Wicle(ウィクル)とは?サービス概要と特徴

Wicle(ウィクル)は、月間30万PV相当まで完全無料で利用できるAIアナリティクスツールです。Webサイトのコンバージョン課題を可視化し、マーケティングやプロダクト改善を支援します。
タグを1つ設置するだけで、あらゆるユーザー行動を自動で計測。AIがウェブサイトの変化を検知し、要因を解析し、課題とアクションプランを言語化することで、データ分析にかかる時間を削減し意思決定の精度を向上させることが可能です。今後AIに関するさらなるアップデートも控えています。
Wicleの基本情報と提供企業
Wicleを提供する株式会社プレイドは、CX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」を2015年から展開しています。KARTEは大手企業を中心に多数の導入実績を持ち、ユーザー行動データの解析に定評があります。
Wicleは、このKARTEのコアであるデータ基盤を共通利用しています。そのため、大量のユーザーデータを高速に解析・可視化できる点が強みの1つです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | Wicle(ウィクル) |
| 提供企業 | 株式会社プレイド |
| サービスURL | https://wicle.io/ |
| リリース | 2025年8月(正式版) |
| 料金 | 月間30万PV相当まで完全無料 |
Wicleが選ばれる3つの理由
Wicleが多くのマーケターに選ばれている理由は、以下の3点に集約されます。
①自動行動計測:タグを1つ設置するだけであらゆる行動データを自動計測
Wicleは、発行されたタグをWebサイトに設置するだけで、ページビュー、クリック、スクロール、活動時間など、あらゆるユーザー行動を自動で計測します。
②AIインサイト:変化の検知と要因解析を自動化
AIがウェブサイトの数値変化を自動で検知し、その要因を解析します。「見るべきポイント」をAIがピックアップしてくれるため、分析工数を大幅に削減できます。
③群とn1を可視化:群とn1を行き来し可視化、深掘り
AIだけでは捉えきれないコンバージョンまでのボトルネックを群として定量数値で捉え、一人ひとりの行動履歴やユーザー操作動画から要因を深掘りできます。
さらに、AI機能を大幅強化し、今後課題発見から施策評価まで支援するAI分析パートナーへ進化していきます。
一般的なWeb解析ツールとの違い
Wicleと一般的なWeb解析ツールとの違いは、「なぜ」を可視化できる点にあります。
一般的なWeb解析ツールでは、UU数やPV、CVRといった定量データを確認できます。しかし、「なぜCVRが低いのか」「どこでユーザーが離脱しているのか」といった原因までは見えてきません。
BIツールでも同様に、データの集計・可視化は得意ですが、数値の背景にある「理由」を読み解くには、分析者のスキルと時間が必要です。
Wicleは、この課題を以下の方法で解決します。
| 比較項目 | Web解析ツール | Wicle |
|---|---|---|
| データの可視化 | ○ | ○ |
| 変化の自動検知 | △(半自動で確認) | ○(AIが自動検知) |
| 要因の解析 | ×(分析者が解釈) | ○(AIが要因を言語化) |
| ユーザー行動の再現 | × | ○(セッションリプレイ) |
Wicleでは、AIが数値変化を検知し、その要因を言語化してくれます。さらに、ヒートマップやセッションリプレイを使えば、ユーザーが「どこで迷い、どこで離脱したか」まで把握できます。
つまり、Wicleは「定量データでは見えない”なぜ”も探索できる」ツールです。一般的なWeb解析ツールやBIツールを補完する形で活用することで、より深いユーザー理解が可能になります。
Wicleの主な機能と活用シーン
Wicleには、マーケターのデータ分析を支援する多彩な機能が搭載されています。ここでは、主要な機能とその活用シーンを紹介します。
AIインサイト・ダッシュボード
Wicleのダッシュボードでは、タグを設置するだけで主要な指標を自動的に可視化できます。

可視化される主な指標
- アクセス数(UU・PV)
- 流入チャネル別の内訳
- コンバージョンまでの各ステップの到達率
- 来訪頻度
- ページごとのUU数
- etc
AIインサイト機能では、最新AIモデルがダッシュボード上の重要指標の変化を自動で検知します。「先週と比べてCVRが下がっている」「特定の流入チャネルからの訪問が増えている」といった変化を、AIが言語化して表示します。
活用シーン
- 週次・月次のサイト実績レポートを効率的に作成したい
- 数値の変化に気づき、改善のヒントを得たい
- 広告流入ごとの行動傾向を把握したい
AIが要点を整理してくれるため、レポーティング工数の削減にも直結します。
ヒートマップ
ヒートマップは、ユーザーがページ上でどのような行動を取ったかを視覚的に表現する機能です。

ヒートマップで可視化できる情報
- クリックされた箇所
- スクロールの到達率
- 流入チャネル、ユーザー属性ごとのクリック、スクロール率
ページに重ねて表示する形式のため、ページごとに直感的にユーザー行動傾向を可視化できます。
活用シーン
- CTAボタンがクリックされているか確認したい
- ページのどこで離脱しているか把握したい
- それぞれの広告チャネルごとのLPのスクロール率を検証したい
CVしたユーザーとしなかったユーザー、ユーザー属性、流入チャネルごとにクリック・スクロール状況を可視化できることが特徴です。
セッションリプレイ
セッションリプレイは、ユーザーの操作を動画のように再現できる機能です。マウスの動き、スクロール、クリックといった操作を、動画で追体験できます。

セッションリプレイで可視化できる情報
- マウスの動き
- ページ遷移
- クリック、スクロール
フォーム内の入力内容などを自動でマスキング。プライバシーを守りながら安心して利用できます。
活用シーン
- 離脱が多いページの原因を深掘りしたい
- 操作のつまずきを把握したい
- CVしていないユーザーの傾向を把握したい
UU数やCV率といった定量データでは把握しづらい、ユーザーのリアルな行動を可視化することで、ユーザーのつまずき、操作ミスを把握することで、数値減少原因を深掘りすることが可能です。
高度な分析機能
Wicleには、より高度な分析を行うための機能も搭載されています。
ファネル分析

コンバージョンまでの複雑に分岐するステップを設定し、各ステップの到達率と離脱率を可視化できます。「どのステップで多くのユーザーが離脱しているか」が一目でわかり、改善の優先順位を判断できます。
ライフサイクル分析
ユーザーの定着度を「新規・定着・ファン・休眠」などのステージで自動分類します。全体像を把握することで、「ファンを増やす施策」「休眠ユーザーを復活させる施策」など、注力すべき課題を見極められます。
グループ分析(有料オプション)
企業やワークスペースなどの単位でグループを定義し、グループ単位での利用状況を可視化できます。BtoBSaaSでは、「どの企業の」「どの担当者が」「どこでつまずいているか」を把握し、カスタマーサクセスに活かせます。

Wicleの料金プランと導入方法
Wicleは、月間30万PV相当まで完全無料で利用できます。ここでは、料金プランと導入手順を解説します。
無料プランと有料プランの違い
Wicleは、無料プランでも主要な機能を利用できます。
無料プランの特徴
- 月間30万PV相当まで利用可能
- クレジットカード登録不要
- ダッシュボード、AIインサイト、ヒートマップ、セッションリプレイが利用可能
有料プランでは、より大規模なサイトへの対応や、グループ分析などの高度な機能が利用できます。まずは無料プランで試用し、効果を実感してから有料プランへの移行を検討できる点も魅力です。
導入手順とタグ設置の方法
Wicleの導入は、以下の3ステップで完了します。
ステップ①:アカウント登録
Wicle公式サイト(https://wicle.io/)から、無料でアカウントを作成します。
ステップ②:タグの設置
発行されたタグを、Webサイトのヘッダー部分に設置します。GoogleTagManagerを使用している場合は、タグマネージャー経由での設置も可能です。
ステップ③:データ蓄積と分析開始
タグを設置すると、ユーザー行動の計測が自動で開始されます。データが蓄積され次第(数時間〜数日程度)、ダッシュボードやヒートマップでの分析が可能になります。
エンジニアでなくても設置できるシンプルさが、Wicleの導入ハードルを下げています。
AIアナリティクスに関するよくある質問
Wicle導入を検討する際によくある質問をまとめました。
Wicleの導入は難しいですか?
発行されたタグをWebサイトに設置するだけで導入できます。GoogleTagManagerを使えば、ノーコードで設定可能です。GoogleTagManager連携機能により専門的な知識がなくても、数分で導入を完了できます。
GA4やBIツールと併用できますか?
併用可能です。Wicleは、GA4やBIツールでは把握しにくい「なぜ」を可視化するツールです。既存のツールを補完する形で活用することで、より深いユーザー理解が可能になります。
スマホとPCで分析結果は分けられますか?
はい、デバイスごとに分析結果を確認できます。スマホ特有のUI課題なども、ヒートマップやセッションリプレイで把握できます。
どのくらいのPV数から有料になりますか?
月間30万PV相当まで完全無料です。クレジットカードの登録も不要なため、リスクなく試用を開始できます。
サポート体制はありますか?
サポートドキュメントが整備されています。また、有人チャットサポートや打ち合わせでのサポートも提供されています。
まとめ:AIアナリティクスでデータ分析を効率化しよう
本記事では、AIアナリティクスツール「Wicle(ウィクル)」の特徴・機能・導入メリットを解説しました。
Wicleの主なポイント
- タグを1つ設置するだけで、ユーザー行動を自動計測
- AIがウェブサイトの変化を検知し、要因を解析
- ヒートマップ・セッションリプレイで「なぜ」を可視化
- 月間30万PV相当まで完全無料で利用可能
- KARTEのデータ基盤を活用した高速な解析・可視化
一般的なWeb解析ツールやBIツールでは把握しにくい「なぜCVRが低いのか」「どこで離脱しているのか」といった課題を、Wicleなら可視化できます。
データ分析の工数を削減し、CV改善のヒントを得たいマーケターにとって、Wicleは心強いパートナーになるでしょう。
まずは無料プランで、AIアナリティクスの効果を体験してみてはいかがでしょうか。
