インターネットの普及や企業のIT化により、BI(ビジネスインテリジェンス)が注目されるようになりました。そして、企業のデータを有効活用することを目的として、BIツールの導入も進んでいます。
BIツールは、さまざまなデータソースからデータを抽出して可視化したり、分析することができます。この可視化や分析によって、企業はより効率的かつ効果的にデータを活用できるようになります。
BIツールを利用する過程で必要となるのが「ETL」です。そこで今回こちらの記事では、ETLツールの中でも無料のツールにフォーカスして解説していきます。また、OSS(オープンソース)ツールや最適なツールの選び方も解説します。
- 1 押さえておきたい「ETLツール」の基礎知識
- 2 無料ETLツールは何が違う?ETLツールの費用相場と機能面の違い
- 3 無料で利用できるおすすめETLツール
- 4 無料で利用できるおすすめのOSSのETLツール
- 5 無料トライアルが利用できるおすすめのETLツール5選
- 6 2週間無料で利用できるWEB広告に特化したETLツールもおすすめ
- 7 まとめ
押さえておきたい「ETLツール」の基礎知識
最初にETLツールの基礎知識から確認していきましょう。ETLツールの概要から機能、メリットなどを解説していきます。
ETLツールとは?
引用元:trocco
ETLツールは、データソースからデータを抽出し、最適な状態にデータを加工した上で連携するツールです。企業ではさまざまなデータソースを利用しているため、ETLツールによってそれぞれのデータソースからデータを集める必要があります。
また、データソースごとに形式が異なるデータを、整えてひとつにまとめられるのが、ETLツールの主な機能となります。
ETLとEAIの違い
EAIは、システムとシステムのデータ連携をスピーディーに実施することを指します。顧客管理システムやCRMなどの間で情報を共有する際、EAIによってやり取りが行われます。
ただしこの場合、情報が重複してしまうことがないようにリアルタイムでの同期が必要となります。それをスムーズに実現できるのがEAIです。EAIはETLに比べて少ないデータ量の連携しか行なえません。
その代わり、リアルタイムでのデータ連携という点では、EAIの方が優れています。
ETLツールとDWHの違い
DWHは、ETLツールによって抽出・加工されたデータを保管する場所を指します。ETLは複数のデータソースからデータを抽出して、整形したのちDWHへデータを格納します。
ETLツールの代表的な機能
ETLツールの代表的な機能を3つ紹介します。
引用元:ボクシルSaaS
Extract
Extract(抽出)は、ETLツールがデータソースからデータを抽出する機能です。バラバラに管理されている企業のデータを、ETLツールが抽出します。複数のデータソースで管理されている場合も、すべてのデータソースから抽出を実行します。
Transform
Transform(加工)は、データソースから抽出したデータを加工する機能です。異なるデータソースで管理されているデータは、それぞれ形式が異なる場合があります。また、人によって入力の仕方が異なるようなデータも、この段階で同じ形式に加工してまとめます。
Load
Load(書き出し)は、抽出・加工したデータをDWHへ書き出す、あるいは格納する機能です。ETLツールによって抽出したデータは、加工したのち最終的にひとつのDWHへ格納してまとめられます。
ETLツールを導入するメリット
ETLツールを導入するメリットには、以下のようなものがあります。
- バラバラに管理されているデータを統合できる
- データを正しい形に整えられる
- 専門的な知識がなくてもスムーズにデータを処理できる
メリット1:バラバラに管理されているデータを統合できる
ETLツールを導入すると、社内に点在しているデータを効率よく統合することが可能です。部署や拠点ごとに異なるデータなどは、手動で収集しようとすると非常に手間がかかる作業です。
しかしETLツールを使えば、自動的にデータを収集して統合できますので、無駄なリソースを割く必要がなくなります。
メリット2:データを正しい形に整えられる
ETLツールによって、データを正しい形に整えられるのもメリットのひとつです。データソースが違うと、同じ情報を管理していても表示形式などが異なるケースがあります。また、これらを統一する際に手動で行うと、人為的なミスが発生するリスクがあります。
ETLツールであれば、早く正確にデータを正しい形に加工できるため、精度の高いデータを扱えるようになります。
メリット3:専門的な知識がなくてもスムーズにデータを処理できる
ETLツールは、専門的な知識を持たないユーザーでも、簡単に利用できます。従来多くのデータを抽出したり統合したりするには、プログラミングの知識を必要とすることが多くありました。
しかしエンジニアのリソースが限られている場合は、これが大きな負担となってしまいます。ですがETLツールであれば、専門的知識がなくてもデータの抽出・加工・書き出しを簡単に実施できます。
ETLツールの利用がオススメの3つのシーン
ETLツールはどんなシーンで利用されるのか、おすすめのシーンを3つ紹介します。
- 社内のデータが統合されていない
- 膨大な量のデータを扱っている
- BIツールを利用している
1.社内のデータが統合されていない
ETLツールは、社内のデータが統合されていないシーンでおすすめです。データは企業の資産でもあり、データを有効に活用できれば、利益拡大のチャンスも広がります。
しかし実際にはデータが統合されておらず、分析が行えないといった場面が多くあります。このようなシーンでは、ETLツールを使ってデータを統合するのがおすすめです。
ETLツールによってひとつの場所に整ったデータがすべて統合されれば、現状把握や分析もスムーズに実施できます。
2.膨大な量のデータを扱っている
社内で扱うデータの量が多いというシーンでも、ETLツールの活用をおすすめします。ECサイトや店舗販売を行っているような企業は、顧客データやマーケティングに関する多くのデータを保有しています。
この膨大な量のデータを、目視で確認してまとめることはとても多くのリソースが必要となるだけでなく、ミスが発生するリスクもあります。ですから、ETLツールを導入してスピーディーかつ正確なデータ処理を行うのがおすすめです。
3.BIツールを利用している
現在BIツールを利用しているといったシーンでも、ETLツールの利用がおすすめできます。BIツールは社内のデータをまとめて分析し、意思決定をサポートする役割を持ちます。しかしそもそもBIツールへ連携するデータが整っていなければ、やはりここでも手動や目視の作業が必要となってきます。
効率よく正確にBIツールへデータを連携するためには、ETLツールを利用しましょう。
無料ETLツールは何が違う?ETLツールの費用相場と機能面の違い
今回紹介する無料のETLツールは、一般的なETLツールと何が違うのでしょうか。費用相場や機能面の違いなど詳しく見ていきましょう。
一般的な有料ETLツールの料金体系
一般的な有料ETLツールの料金体系は、月額または年間利用料金が発生します。また、費用は1ライセンスあたりの価格です。
一般的な有料ETLツールの費用相場
一般的な有料ETLツールの費用相場は、安いもので年間数万円、高いものだと年間数十万円の費用がかかります。
無料のETLツールと有料のETLツールの機能面の違い
無料のETLツールと有料のETLツールの機能面の主な違いは、扱うことができるデータ量です。無料のETLツールは、一定量までしか利用できないといった制限があります。
こんな方は有料ETLツールの利用がオススメ!
扱うデータ量が多い方は、有料ETLツールの利用がおすすめです。無料ETLツールでは一部しか対応できず、すべてのデータを処理できないので、有料に切り替えて利用しましょう。
費用を抑えながら、自社に合ったETLツールを上手に選ぶ3つのポイント
費用を抑えながら、自社に合ったETLツールを上手に選ぶためのポイントを3つにまとめました。以下を参考にツール選定を進めてみましょう。
- 自社で対応できるのであればOSSのETLツールを利用する
- ランニングコストが安い有料ETLツールを利用する
- 必要最低限の機能を備えたETLツールを利用する
POINT1.自社で対応できるのであればOSSのETLツールを利用する
社内にETLツールに精通している方、特にエンジニアがいる場合は、OSS(オープンソース)のETLツールを利用する方法があります。OSSのETLツールは基本的に無料で利用できます。
ただし、有料ツールのようなサポートがない、詳しい利用方法の解説がないといった懸念があります。よって、ETLツールの扱いに慣れていたり、カスタマイズできるエンジニアがいるのであれば、OSSのETLツールと言う選択肢もおすすめです。
※参考:OSSのETLツールについて詳しく解説した記事はこちら
企業において業務の効率化や成果の最大化を目指す際、さまざまなツールが用いられます。その中で今回紹介するのが「ETLツール」です。ETLツールの機能は、その他のツールを活用するために重要な役割を果たします。 こちらの記事では、OSSのE[…]
POINT2.ランニングコストが安い有料ETLツールを利用する
有料ETLツールを選ぶ場合、ランニングコストが安いツールを利用しましょう。ETLツールを導入することで、業務の効率化など多くのメリットがあります。しかし、コストがかかりすぎてしまう高額なツールでは、費用対効果が良いとは言えません。
同じ有料ETLツールでも、ツールによって費用が異なりますので、いくつかのツールを比較して、低コストで利用できるツールを選びましょう。
POINT3.必要最低限の機能を備えたETLツールを利用する
ETLツールを選ぶ際は、必要最低限の機能を備えたツールを選択しましょう。ツールによっては多くの機能を備えているもの、高度な機能が活用できるものなどがあります。
しかしこういったツールは、一般的なETLツールよりも費用が高額となる傾向があります。ですから、不要な機能は排除して、必要な機能のみ搭載されているツールを利用しましょう。
無料で利用できるおすすめETLツール
ここでは、無料で利用できるETLツールを紹介します。利用環境が合えば、コストをかけずに利用できるので、非常におすすめです。
RapidMiner
引用元:RapidMiner
RapidMinerは、株式会社KSKアナリティクスが提供するETLツールです。基本的に無料ですが、ニーズに応じて有料プランも選択できます。
ツールの特徴
RapidMinerは、プログラミングなど専門的な知識がなくても利用できるETLツールです。ドラッグ&ドロップの簡単な操作で、多くの機能を利用できます。データ加工は、モデリング機能によって機械学習を行い、検証と最適化によって、モデルの精度を高めていきます。
主な機能
- データの可視化
- データ加工
- モデリング
- 自動化&プロセス制御
料金
RapidMinerは無料で利用できます。ただし、データが10,000行を超える場合や、サポート・マニュアルが必要な場合は有料プランとなります。
有料プランの詳しい料金については、直接お問い合わせください。
こんな方におすすめ!
RapidMinerは、費用をかけずにETLツールを利用したい方、扱うデータ量が10,000行以下の方におすすめです。10,000行までであれば追加費用なしで利用できるのでコストパフォーマンスが良いですが、サポートやマニュアルの提供はないので注意が必要です。
URL
無料で利用できるおすすめのOSSのETLツール
ここからは、先程と同じく無料で利用できるETLツールを紹介します。ただし、すでに紹介したRapidMinerとは違い、「OSSのETLツール」となります。
【参考】OSSのETLツールとは?
OSSのETLツールについて解説する前に、まずOSSとはなにか解説します。
OSSとは、「Open Source Software(オープンソースソフトウェア)」を省略したものです。オープンソースとは、ソフトウェアのソースコードを無償公開していることを意味しており、ユーザーが自由に使ったり、コードを改変できます。
反対にソースコードが公開されておらず、改変が認められていないソフトウェアは「クローズドソース」または「プロプライエタリ」などと呼ばれています。
OSSのETLツールは、導入の際に自社で使いやすいように改変することが可能であり、メリットです。ただし、改変するには当然システムを理解しており、専門的知識があることが前提となります。
Talend Open Studio
Talend Open Studioは、有料ETLツール「Talend」の無料版ツールです。
ツールの特徴
Talend Open Studioは、有料で提供されているETLツールの無料版で、Talendが提供しています。一般的に無料ETLツールは、有料版に比べて多くの制限があり、あまり実用的とは言えません。
しかしTalend Open Studioは、有料版とさほど違いのない機能を利用できます。大きな違いは「スタンドアローン開発」かクライアントサーバー開発かの違いです。
主な機能
- データの取り込み
- データの加工
- データのクオリティ評価
- データの書き出し
料金
Talend Open Studioは無料で利用できます。
こんな方におすすめ!
Talend Open Studioは、開発者1名で問題ない方、主にバッチ処理を利用する方におすすめです。はじめてETLツールを導入するような場合は、まず無料で利用できるTalend Open Studioを使ってみて、機能的に難しくなった時点で、有料版へ切り替えてもよいでしょう。
URL
https://www.talend.com/jp/products/talend-open-studio/
企業において業務の効率化や成果の最大化を目指す際、さまざまなツールが用いられます。その中で今回紹介するのが「ETLツール」です。ETLツールの機能は、その他のツールを活用するために重要な役割を果たします。 こちらの記事では、OSSのE[…]
無料トライアルが利用できるおすすめのETLツール5選
無料で利用できるETLツールを紹介してきましたが、ここからは有料ETLツールを紹介していきます。ただし、ここで紹介するETLツールは無料トライアルが利用できるツールとなります。
有料版ETLツールの導入を検討されている方は、無料トライアルで使用感などを確かめてから、本格導入を進めてみるのがおすすめです。
無料トライアルが利用できるETLツールまとめ
ツール名 | 特徴 | 主な機能 | 価格 | こんな方におすすめ! |
trocco | CRMやMAとの連携
専門的知識がなくても利用できる仕様 |
|
ライトプラン:10万円/月
スタンダードプラン:30万円/月 エンタープライズプラン:お問い合わせ |
ツール間のデータのルールを統合したい方
データ管理業務の効率化を図りたい方 |
ASTERIA Warp | ノーコードで利用できる
複数のシステムへの連携を自動化 |
|
ASTERIA Warp Core:30,000円~/月
ASTERIA Warp Core +:60,000円~/月 ASTERIA Warp Standard:お問い合わせ ASTERIA Warp Enterprise:お問い合わせ |
すぐにETLツールを利用したい方 |
Syncsort DMExpress | 独自の自動チューニング機構「スマートETLオプティマイザ」 |
|
お問い合わせ | ETLツールの処理能力や処理スピードを重視する方 |
Reckoner | 100種類以上のデータベースやアウリケーションと連携
データ分散処理技術(Apache Spark) |
|
スタンダードプラン:100,000円~/月
Enterpriseプラン:お問い合わせ |
コストを抑えつつシンプルなETLツールを利用したい方 |
Waha! Transformer | 20年以上の運用実績
マルチスレッドでメモリに依存しない |
|
180万円~/年 | 手厚いサポートが受けられる国産ETLツールを利用したい方 |
今回紹介するETLツールは、すべて無料トライアルが利用できます。トライアル期間はツールによりますが、14日間から30日間程度です。どのツールも簡単に操作できて処理性能が高いものばかりなので、このあと紹介する内容では、主にコスト面と独自の機能に着目しながら、自社での利用を想定してみるとよいでしょう。
trocco
引用元:trocco
troccoは、株式会社primeNumberが提供するツールです。14日間の無料トライアルが利用できます。
ツールの特徴
troccoは、さまざまなDWHやデータソースに対応しているツールです。CRMやMAとの連携も可能で、スムーズなデータ分析を実現します。専門的知識がなくても利用できる仕様になっており、簡単にデータの統合や分析が可能です。
主な機能
- データ転送
- ETL
- ワークフロー
- データマート生成
料金
プラン | 料金 |
ライトプラン | 10万円/月 |
スタンダードプラン | 30万円/月 |
エンタープライズプラン | お問い合わせ |
こんな方におすすめ!
troccoは、ツール間のデータのルールを統合したい方、データ管理業務の効率化を図りたい方におすすめです。複数のツールでデータを管理しているシーンでは、ツールごとにルールが異なっていることがあります。
こうした状況をtroccoによって改善できます。また、データソースが複数あり統合できていないといったシーンでも、troccoの活用によってデータ管理環境を整えることが可能です。
URL
https://trocco.io/lp/index.html
ASTERIA Warp
引用元:ASTERIA Warp
ASTERIA Warpは、アステリア株式会社が提供するツールです。30日間の無料トライアルが利用できます。
ツールの特徴
ASTERIA Warpは、ノーコードで利用できるツールなので、エンジニアリソースを使わずに利用できます。複数のシステムへの連携などを自動化できるので、大幅な業務効率化が期待できます。
連携先も豊富なので、導入してすぐに活用できるツールです。
主な機能
- ファイル連携
- データ変換
- REST連携
- Excel簡易連携
料金
製品 | 価格 |
ASTERIA Warp Core | 30,000円~/月 |
ASTERIA Warp Core + | 60,000円~/月 |
ASTERIA Warp Standard | お問い合わせ |
ASTERIA Warp Enterprise | お問い合わせ |
こんな方におすすめ!
ASTERIA Warpは、すぐにETLツールを利用したい方におすすめです。ASTERIA Warpはノーコード環境なので、エンジニアなしで開発・設計が可能です。そのため、一般的なETLツールよりも短い構築期間で利用できます。
URL
https://www.asteria.com/jp/warp/
Syncsort DMExpress
Syncsort DMExpressは、処理能力に強みを持つETLツールです。30日間の無料トライアルが利用できます。
ツールの特徴
Syncsort DMExpressは、独自の自動チューニング機構「スマートETLオプティマイザ」を搭載したツールです。スマートETLオプティマイザを搭載していることにより、超高速データ処理が可能になります。
また、わかりやすいステップツリー形式を採用しており、開発スキルの習得がしやすいメリットもあります。
主な機能
- ステップツリー形式での処理開発
- データ連携
- データ変換
料金
Syncsort DMExpressの料金は直接お問い合わせください。
こんな方におすすめ!
Syncsort DMExpressは、ETLツールの処理能力や処理スピードを重視する方におすすめです。「スマートETLオプティマイザ」は、システムリソースを分析しながら処理を行うため、世界最速の超高速処理が行えます。
扱うデータ量が多いと言う方でも、安心して利用できるツールです。
URL
https://www.ashisuto.co.jp/product/category/etl/syncsort-dmexpress/
Reckoner
引用元:Reckoner
Reckonerは、株式会社スリーシェイクが提供するETLツールです14日間の無料トライアルが利用できます。
ツールの特徴
Reckonerは、100種類以上のデータベースやアプリケーションと連携できるツールです。単なるDWHへのデータ連携だけではなく、複数のデータソースの統合や加工、CRMなどへのデータ転送も可能です。
データ分散処理技術(Apache Spark)を導入することで、大容量のデータ処理にも対応できます。
主な機能
- データ統合
- データ変換
- バリテーション/フィルタリング
- REST API
料金
プラン | 料金 |
スタンダードプラン | 100,000円~/月 |
Enterpriseプラン | お問い合わせ |
こんな方におすすめ!
Reckonerは、コストを抑えつつシンプルなETLツールを利用したい方におすすめです。文字列の変換やカラムの変換、プログラムによる変換など多数の機能を備えてますが、どれもドラッグ&ドロップ操作で処理を作成できます。
URL
Waha! Transformer
Waha! Transformerは、株式会社ユニリタが提供するツールです。30日間の無料トライアルが利用できます。
ツールの特徴
Waha! Transformerは、20年以上の運用実績を誇るツールです。公共団体や教育機関での導入実績もあります。マルチスレッドで実行される処理は、メモリに依存しないため高速なパフォーマンスを発揮します。
1日でマスターできる操作性や、作成後の処理を手直しできるメンテナンス性も強みです。
主な機能
- データ処理
- データ変換・加工
- 高速処理性能
- セキュリティ機能
料金
プラン | 価格 |
Entry版 | 180万円~/年 |
Basic版 | |
Advanced版 | |
Enterprise版 |
こんな方におすすめ!
Waha! Transformerは、手厚いサポートが受けられる国産ETLツールを利用したい方におすすめです。Waha! Transformerは開発から20年以上運用されており、導入前から利用中のサポート、ノウハウの提供まで一貫体制で提供してくれます。
URL
2週間無料で利用できるWEB広告に特化したETLツールもおすすめ
これまで多くのETLツールを紹介してきましたが、ここではWEB広告に特化したETLツールを紹介します。
広告レポートを自動作成できるETLツール「Databeat Explore」
Databeat Exploreは、広告レポートを自動作成できるETLツールです。Google広告やYahoo!広告、SNS広告など複数のWEB広告を運用している場合、各媒体からデータを収集してレポートを作成するのに多くの時間を費やしている方も多いのではないでしょうか。
そんなシーンでDatabeat Exploreを導入すれば、簡単に自動で広告レポートを生成できるようになります。
WEB広告運用における「Databeat Explore」の活用ポイント
WEB広告におけるDatabeat Exploreの活用ポイントを3つ紹介します。
- すべて媒体から最新のデータを自動で取得
- 媒体ごとに異なる指標を整形してダッシュボードやレポートで可視化
- データは豊富な出力先へ連携可能
すべて媒体から最新のデータを自動で取得
Databeat Exploreは、運用しているすべての広告媒体から最新のデータを自動で取得します。連携する媒体数に制限はなく、自動で更新するため常にDatabeat Exploreには、最新の広告データが保持されています。
運用する広告媒体数が多い方は特に、Databeat Exploreを利用することで大幅にデータ管理効率をアップできます。
媒体ごとに異なる指標を整形してダッシュボードやレポートで可視化
Databeat Exploreは、広告のデータを収集したあと、媒体ごとに異なる指標を整形して可視化します。同じことを意味する指標でも、媒体によって表示形式が異なっているケースがありますが、これをDatabeat Exploreは自動で整形します。
データの可視化は現状を瞬時に把握できるダッシュボードのほか、レポート形式にも対応しています。レポートはExcelやGoogleスプレッドシートなど好みのフォーマットで出力可能です。
データは豊富な出力先へ連携可能
Databeat Exploreからのデータ出力先は、ExcelやGoogleスプレッドシート以外にも、GoogleデータポータルやTableauといったBIツールにも対応しています。Databeat ExploreからBIツールへデータを連携すれば、社内全体のデータを集約したり、高度な分析を行って新たなインサイトの発見にも役立ちます。
Databeat Exploreはこんな方にオススメ!
Databeat Exploreは、WEB広告がマーケティングの主軸となっている方におすすめです。WEB広告のデータであれば、Databeat Exploreが集計からレポート作成、外部ツールへの連携も可能なので、ほかのETLツールを使わなくてもデータ管理環境を整えられます。
コストパフォーマンスも良いので、ぜひご検討ください。
まとめ
社内のデータを使いやすく整えることが可能なETLツールは、無料で利用できるものもいくつかあります。扱えるデータ量などに違いはありますが、利用する規模によっては無料ツールでも十分機能を果たせます。
ただし無料ETLツールの場合、サポートなどを受けられないので、ETLツール初心者の方にはおすすめできません。はじめてETLツールを利用する方や、多くのデータを処理する必要がある方は、有料のETLツールをおすすめします。
今回こちらのページで紹介した有料ETLツールは、すべて無料トライアルが利用できます。本格的に導入する前に、一度トライアルで使用感などを確かめてみて、自社に合ったツールを選定するとよいでしょう。
また、WEB広告がメインの事業であれば、最後に紹介した「Databeat Explore」もおすすめです。Databeat Exploreは、広告媒体のデータ集計やレポート作成が自動で行えるので、広告運用業務の効率化が期待できます。