企業向けのシステム・ツールにはさまざまな機能を持ったものがあります。その中でも現在ニーズが高まっているのがETLツールです。ETLツールは、専門的な技術者が不在でもデータを連携することが可能なツールです。
今回こちらの記事では、ノーコードでデータ連携を自動化できるETLツール「ASTERIA Warp(アステリアワープ)」について、価格や機能などさまざまな面を解説していきます。
- 1 押さえておきたいETLツール「ASTERIA Warp」の基礎知識
- 2 ETLツール「ASTERIA Warp」の3つの主な機能
- 3 ETLツール「ASTERIA Warp」を利用する3つのメリット
- 4 ETLツール「ASTERIA Warp」はこんな方におすすめ!
- 5 ETLツール「ASTERIA Warp」の注意点は?
- 6 ASTERIA Warpと併せて比較検討したいオススメETLツール7選
- 7 自社に合ったETLツールを上手に選ぶ3つのポイント
- 8 WEB広告運用には広告に特化したETLツールもおすすめ
- 9 まとめ
押さえておきたいETLツール「ASTERIA Warp」の基礎知識
はじめに、ETLツール「ASTERIA Warp」の基礎知識から見ていきましょう。ETLツールとは、そしてASTERIA Warpとはどんなツールなのか、さらに料金や評判についても解説します。
ETLツールとは?
引用元:株式会社データ・アプリケーション
ETLツールとは、データソースからDWH等へデータ連携するツールのことを指します。ETLツールは「Extract(抽出)」「Transform(加工)」「Load(書き出し)」の3つの機能から成り立っていることから、各機能の頭文字を取って「ETL」と呼ばれています。
社内のデータを整理して活用する際に活躍するETLやETLツールは、近年多くの企業が利用しています。しかし、まだETLを導入していない方にとっては、ETLとはどのようなものなのか、ETLツールにどんなメリットがあるのかなど不明な点も多いのでは[…]
ASTERIA Warpとは?
引用元:ASTERIA Warp
ASTERIA Warpは、アステリア株式会社が提供するETLツールです。一般のビジネスユーザー向けに開発されたツールなので、専門的な知識がなくても利用できるのが大きな特徴となっています。
そのため、基本的にドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で利用できます。企業で利用しているデータベースやファイルシステム、クラウドサービスなどとも簡単に接続が可能な、国内No.1のデータ連携ミドルウェアとなっています。
ASTERIA WarpはEAIツールでもある
ASTERIA Warpは、ETL機能を持っていますが厳密にはEAIツールとなります。EAIツールとは、システム間のデータ連携を行うツールで、クラウドやCRM、会計システム、販売管理システムなどの間でデータを連携します。
ETLツールは、データソースからデータを抽出して整えた上で、一箇所のDWHへ集約しますが、EAIの場合はデータを集約するのではなく、あくまでもシステム間で連携を行います。
システム同士でデータの重複などが起こらないように、高速でデータ連携を行います。
ASTERIA Warpの料金・ライセンス
ASTERIA Warpには、4種類の料金プランがあります。
製品 | 概要 | 料金 |
ASTERIA Warp Core | 基本機能を厳選したパッケージ | 30,000円~/月 |
ASTERIA Warp Core + | 基本機能とデータベース連携が可能 | 60,000円~/月 |
ASTERIA Warp Standard | 通常エディション | お問い合わせ |
ASTERIA Warp Enterprise | 大規模データ連携にも対応可能 | お問い合わせ |
ASTERIA Warpは無料トライアルが可能
ASTERIA Warpは、本格的な導入前に無料トライアルを利用して、製品を確かめることが可能です。無料トライアルには2種類のプランがあります。
- 手ぶら de ASTERIA Warp:クラウド上ですぐに利用できる5日間の無料トライアル
- じっくり ASTERIA Warp:自社サーバーへインストールして30日間利用できる無料トライアル
2つの違いは無料で利用できる日数と、サーバーを必要とするかどうかです。簡単に操作感を確かめてみたい方は「手ぶら de ASTERIA Warp」、サーバーへインストールしてデータ連携なども詳しく試してみたい方は「じっくり ASTERIA Warp」がおすすめです。
ASTERIA Warpが効果を発揮するシーン
ASTERIA Warpは、企業規模を問わず社内のデータ連携を、エンジニアリソースを使わずに実施したい場合に効果を発揮します。ノーコードのドラッグ&ドロップ操作によって、簡単にデータ連携ができるASTERIA Warpを使えば、データ管理効率が大幅に向上します。
データ量や企業規模に合わせて製品を選択すれば、中小企業から大企業までしっかりとサポートすることが可能です。他にもRPAやEAI機能など、さまざまな業務効率化につながる機能があるので、データを整理して活用したい方にはおすすめのツールです。
ASTERIA Warpの評判・口コミ
ASTERIA Warpの評判や口コミをリサーチしてみました。
連携データを修正に関しても、多少の修正で対応できてしまうので専門的な知識がなくてもMapperの結線だけで充分可能です。フロー形式の流れが見やすいので、共有者や引き継ぎ者が見た場合でも分かりやすい表記ですので、面倒な解説や引き継ぎ業務を短縮できました。
引用元:起業ログ
DBやExcel、メール、主要なクラウドサービスなど、あらゆるものを疎結合して加工などの処理をすることができる万能ツール。
人系処理の各種自動化、リスクヘッジ、やろうと思えば簡単なWebシステムの構築すら可能なので、導入後のROIが非常に出しやすいと感じた。引用元:ITreview
マニュアルがあるのですが、正直専門知識のない初心者には分かりにくい表現が多いです。調べれば解決することも多いのですが慣れるまでに1ヶ月以上かかりました。YouTubeなどの動画での解説などがあると初心者でも理解しやすいかと思います。
引用元:起業ログ
多くのアダプタがオプションで選択できるが、アダプタの数を増やしていくとそれなりのコストが発生するので、まとめて導入するオプションなどがあると利用しやすいです。
引用元:ITトレンド
データ連携の修正や引き継ぎ、データの加工など豊富な機能はそれぞれ好評なようです。ただ、ユーザーによってはマニュアルが難しいと感じたり、データ連携のためにアダプタを増やすとコストが増加する点に、やや不満を感じているようでした。
こうした点から、本格的な導入前にはやはり無料トライアルによって使用感を確かめることが重要と言えるでしょう。また、費用に関しても実際に導入した場合どの程度必要となるのか、詳しく見積もりを依頼することをおすすめします。
ETLツール「ASTERIA Warp」の3つの主な機能
ASTERIA Warpの主な機能を3つ紹介します。
主な機能1.チェックポイント機能
引用元:ASTERIA Warp
チェックポイント機能は、中断したフローを再開するための機能です。障害などにより途中で中断してしまった場合、同じ箇所から再開することができます。特に長時間の処理において効果を発揮します。
主な機能2.Web API
引用元:ASTERIA Warp
Web APIは、外部からASTERIA Warp Serverを操作するための機能です。Web APIを利用すれば、複数サーバー管理のためのアプリを作成できます。
ネットワーク経由でAPIを呼び出して、タブレットから操作するといったことも可能になります。
主な機能3.ループ並列処理
引用元:ASTERIA Warp
ASTERIA Warpは、ループ並列処理によって、大量のデータ処理を並列で実行させることが可能です。ループ並列処理が、マルチコアを活かしたCPUの高速化を実現します。
ETLツール「ASTERIA Warp」を利用する3つのメリット
ETLツールとしてASTERIA Warpを利用するメリットを3つ紹介します。
- 会社の規模に合せて最適な製品を利用できる
- 多数の導入実績から得たノウハウがある
- 多機能である
メリット1.会社の規模に合せて最適な製品を利用できる
ASTERIA Warpは、導入する会社の規模に合わせて、最適な製品を利用できるメリットがあります。ASTERIA Warpには4種類の製品が用意されており、もっとも低価格な製品は月額30,000円からとなっています。
会社の規模がそれほど大きくない場合は、一番低価格なプランでも十分活用できます。反対に大企業での導入は、大量のデータを処理することを想定してASTERIA Warp Enterpriseを利用することができます。
このように、会社の規模に合わせて料金プランも変動するので、中小企業も大企業も導入しやすいのです。
メリット2.多数の導入実績から得たノウハウがある
ASTERIA Warpには、多数の導入実績から得たノウハウがあります。ASTERIA Warpはこれまでに9,800社以上の企業で導入されており、さまざまな業種や業務で利用されています。
このノウハウがあれば、自社にASTERIA Warpを導入する場面でどのような活用方法が望ましいのか、導入事例を参考にサポートを受けられます。
メリット3.多機能である
ASTERIA Warpの豊富な機能も大きなメリットのひとつです。ETLツールとしてシンプルにデータ連携できるのはもちろんのこと、その他にも業務を自動化するRPA、データ連携基盤としてのEAI機能など、ASTERIA Warpには多数の機能が搭載されています。
ですから、ETLツールとしてだけでなく、他にも多くの企業の課題を解決することが可能となります。
ETLツール「ASTERIA Warp」はこんな方におすすめ!
これまで紹介してきたASTERIA Warpの機能やメリットを踏まえ、どんな方にASTERIA Warpがおすすめなのかを見ていきましょう。
社内で複数のシステムを利用している方
ASTERIA Warpは、社内で複数のシステムを利用している方におすすめです。社内のデータを蓄積するデータベースや顧客管理システム、CRMなどいくつものシステムを利用していると、情報がバラバラに管理されてしまうシーンが多くなります。
そのような状況でASTERIA Warpを使えば、スピーディーにデータを連携できるため、システム間のデータの取り扱いもスムーズになり、分析などもしやすくなります。
ETLツール「ASTERIA Warp」の注意点は?
ASTERIA Warpのメリットを紹介してきましたが、導入前には注意点についても確認しておきましょう。
1.ETLツール初心者は学習期間が必要
ASTERIA Warpは、ノーコードで開発が可能なETLツールです。しかしETLツール初心者が利用する場合、使い方を理解するまでにやや学習の時間が必要となるケースがあります。
また、GUIによる開発なので、内容が複雑だと引き継ぎにもやや時間を要する場合があります。
2.連携先が多くなるとコストも増える
ASTERIA Warpのアダプタはオプション扱いとなっているものがあり、接続先が増えた場合にコストも増加してしまうケースがあります。
そのため、導入前に必要なアダプタと追加費用について確認しておくことをおすすめします。
3.一部の製品はWindowsでしか動作しない
ASTERIA Warpには機能などに合せて4つの製品が用意されています。その中で、「ASTERIA Warp Core」と「ASTERIA Warp Core +」については、対応OSがWindowsのみとなっています。
「ASTERIA Warp Standard」と「ASTERIA Warp Enterprise」はWindowsとLinuxに対応しています。
ASTERIA Warpと併せて比較検討したいオススメETLツール7選
ここからは、ASTERIA Warpと併せて比較検討したいおすすめのETLツールを7つ紹介します。これらの中から、自社に合ったツールを見つけてみてください。
ASTERIA Warpと併せて比較検討したいETLツールまとめ
ツール名 | 特徴 | ASTERIA Warpより優れている点 | ASTERIA Warpに劣る点 | こんな方におすすめ! |
Waha! Transformer | ・マルチスレッドを採用 ・純国産のETLツール |
・手厚いサポートを受けられる | ・ETL以外の機能が少ない | ・ETLツール初心者の方 |
Reckoner | ・100種類以上のサービスと連携が可能 | ・クラウド型なので導入がスムーズ | ・費用が高い | ・ETLツールの管理コストを抑えてスピーディーに導入したい方 |
Boomi | ・25,000社の導入実績 ・iPaaSツール |
・アプリに関する機能が充実 | ・大量のデータ連携は不向き | ・アプリケーションデータの連携や統合などを目的としている方 |
Talend | ・簡単な操作で利用できるGUI ・ビッグデータの処理にも対応 |
・無料版「Talend Open Studio」が利用できる | ・国内の導入実績 | ・コストを抑えつつ大量のデータ処理を実施したい方 |
RapidMiner | ・豊富な分析アルゴリズムを用いた機械学習によるモデリング | ・無料で利用できる | ・機能が豊富ではない | ・少ないデータ量の処理を目的としてETLツールを利用する方 |
trocco | ・データマートの生成やジョブ管理も可能 | ・マスキング機能によるセキュリティの向上 | ・操作がやや難しい | ・企業のエンジニアや分析を担当するデータサイエンティストなどが、データ基盤として利用する方 |
Qanat2.0 | ・ノンプログラミングで簡単にデータ連携ができる | ・直感的な操作で利用できる点 | ・ビッグデータに対応できない | ・データをさまざまな方法で連携したい方 |
今回比較するツールは7種類あります。それぞれ独自の機能を搭載しているものや、ASTERIA Warpよりもコストを抑えて利用できるものなどがあります。まずは必要な機能やコスト面で比較をしてみるのがおすすめです。
また、troccoなどはやや操作に知識を必要とする傾向があるため、自社でETLツールを利用するユーザーがどの程度の知識を持っているかを確認した上で、ツールを選定してみてください。
Waha! Transformer
特徴
Waha! Transformerは、マルチスレッドを採用した純国産のETLツールです。メモリに依存しないため、多くのデータを短時間で処理することが可能です。
簡単な操作で利用できる、手厚いサポートを受けられるなどの特徴があります。
ASTERIA Warpより優れている点
Waha! Transformerは導入前後のサポートに強みを持っているツールなので、サポートを期待する場合にはWaha! Transformerの方がおすすめです。
ただし、ASTERIA Warpも国内で非常に多くの導入実績があるので、さまざまなノウハウをもとにしたサポートを実施できます。
ASTERIA Warpに劣る点
ETL以外の機能も活用することを考えると、多機能なASTERIA Warpの方がおすすめです。本来EAIツールであるASTERIA Warpですが、ETLやRPAなど多くの機能を利用できます。
こんな方におすすめ!
Waha! Transformerは、ETLツール初心者の方におすすめのツールです。導入後のサポートはもちろんですが導入前の相談段階から、Waha! Transformerなら手厚いサポートを受けることができます。
URL
Reckoner
引用元:Reckoner
特徴
Reckonerは、クラウド型のETLツールです。100種類以上のサービスと連携が可能であり、直感的なインターフェイスは、エンジニアリソースを使うことなく簡単にデータを連携できます。
導入前には、14日間の無料トライアルも利用できます。
ASTERIA Warpより優れている点
Reckonerはクラウド型ETLツールなので、ASTERIA Warpに比べて導入から利用までがスムーズです。自社でサーバーを用意する必要もないので、管理コストも抑えられます。
ASTERIA Warpに劣る点
ASTERIA Warpに比べてReckonerは、ややコストが高くなる傾向があります。Standardプランが月額100,000円からで、Enterpriseプランは見積もりベースとなっています。
こんな方におすすめ!
Reckonerは、ETLツールの管理コストを抑えてスピーディーに導入したい方におすすめです。クラウド型ツールなので、サーバートラブルなどがあっても、自社で対応する必要はありません。
URL
Boomi
引用元:Boomi
特徴
Boomiは、ドラッグ&ドロップでアプリケーションのデータを移動したり、管理を行うことができるツールです。25,000社という多数の導入実績や、ガートナー社によって7年連続で評価されるなど、好評なツールでもあります。
ASTERIA Warpより優れている点
Boomiは、さまざまなアプリケーションデータの連携やアプリ開発など、アプリに関する機能がASTERIA Warpよりも優れています。
ASTERIA Warpに劣る点
BoomiはETL機能を持った「iPaaS」ツールです。そのため、ETLツールとして大量のデータ連携を行う場合には、ASTERIA Warpに劣ってしまいます。
こんな方におすすめ!
Boomiは、アプリケーションデータの連携や統合などを目的としている方におすすめです。アプリ開発やワークフローの最適化なども、「iPaaS」が得意とする工程です。
そういった機能よりもETL機能を重視する場合には、ASTERIA WarpのようなETLツールがおすすめとなります。
URL
Talend
引用元:Talend
特徴
Talendは、ガートナー社からリーダーとして6年連続で評価を受けているツールです。簡単な操作で利用できるGUIが特徴ですが、必要に応じてJavaコードを読み込むことも可能です。
また、ビッグデータの処理にも対応できる性能を持っています。
ASTERIA Warpより優れている点
Talendには無料版の「Talend Open Studio」という選択肢があります。ETLツールに一切コストをかけずに利用するなら、ASTERIA WarpではなくTalend Open Studioがおすすめです。
Talend Open Studioは無料トライアルではなく、継続的に無料で利用できるツールです。
ASTERIA Warpに劣る点
日本国内での導入実績はASTERIA Warpに劣ります。ETLツールについて知識がない方は、ASTERIA Warpの方が導入実績をもとにしたサポートを受けられるのでおすすめです。
こんな方におすすめ!
Talendは、コストを抑えつつ大量のデータ処理を実施したい方におすすめです。そもそも扱うデータ量が少ない場合には、無料版の「Talend Open Studio」を利用すると言う選択肢もあります。
URL
TalendはETLツールの一つで、企業のデータを統合する役割を果たします。IT化やDX推進によって扱うデータが増え続ける中、こうしたツールの需要も伸びてきています。 そこで今回こちらの記事では、ETLツールの中でも特に有名なツール「[…]
RapidMiner
引用元:RapidMiner
特徴
RapidMinerは、プログラミング知識がなくてもデータ分析を実施できるツールです。あらゆるデータへアクセスが可能であり、データ加工や可視化、モデル作成、評価に運用まで実施できます。
RapidMinerのモデルは豊富な分析アルゴリズムを用いた機械学習によって精度を高め、効率良くモデルを作成できます。
ASTERIA Warpより優れている点
RapidMinerは、10,000行までのデータであれば無料で利用することが可能です。そのため、ASTERIA Warpよりもコストを抑えてデータ連携を実現できます。
無料版はマニュアルやサポート利用ができない点だけ理解しておきましょう。
ASTERIA Warpに劣る点
RapidMinerにはRPAやクラウド連携などの機能はありません。そのため、ETL以外の機能をフルに使って業務効率化を目指す場合は、ASTERIA Warpの方がおすすめです。
こんな方におすすめ!
少ないデータ量の処理を目的としてETLツールを利用するなら、RapidMinerがおすすめです。10,000行までのデータであれば無料で対応することが可能です。
URL
trocco
引用元:trocco
特徴
troccoは、取り扱うデータのセキュリティを高めてくれるツールです。マスキング機能を利用すれば、データを保護しながら連携することが可能です。
さらに、データマートの生成やジョブ管理もtroccoだけで実行できますので、データ管理を効率化したいシーンで効果を発揮します。
ASTERIA Warpより優れている点
troccoはデータのセキュリティを重視するという観点では、ASTERIA Warpよりも優れていると言えます。
ASTERIA Warpに劣る点
troccoはデータサイエンティストなどのIT部門担当者向けツールとなります。そのため、一般のビジネスユーザーが利用することを想定した場合には、簡単な操作で利用できるASTERIA Warpの方がおすすめです。
こんな方におすすめ!
troccoは、企業のエンジニアや分析を担当するデータサイエンティストなどが、データ基盤として利用する場合におすすめです。troccoを使いこなすことができれば、データのセキュリティを保ちつつ、さまざまな機能によってデータ基盤としての効果を発揮します。
URL
https://trocco.io/lp/index.html
Qanat2.0
引用元:Qanat2.0
特徴
Qanat2.0は、データをノンプログラミングで連携することが可能なツールです。データ連携は、入力と出力のアイコンを線で結ぶだけの簡単な操作です。
スケジューリング機能を利用すれば、業務の効率化にもつながります。
ASTERIA Warpより優れている点
Qanat2.0は、データの連携やシステム間の仕様、フロー制御などがすべてわかりやすくビジュアル化されています。そのため、ASTERIA Warpよりも直感的な操作で利用できる点が優れていると言えます。
ASTERIA Warpに劣る点
ビッグデータを取り扱う際は、ASTERIA Warpの方がおすすめと言えます。
こんな方におすすめ!
Qanat2.0は、データをさまざまな方法で連携したい方におすすめです。ETLツールとしてデータソースから抽出したデータを、そのままDWHへ格納することも可能です。
それ以外にExcelやPDF形式で、メール送付することもできます。
URL
https://www.jbat.co.jp/products/data/qanat_20/index.html/
自社に合ったETLツールを上手に選ぶ3つのポイント
ASTERIA Warpと併せて比較検討したいETLツールを紹介してきましたが、ここでは多くのツールの中から自社に合ったツールを選ぶためのポイントを解説します。
- 費用対効果を確認する
- 利用しやすいツールかどうか
- 必要な機能・アダプタが利用できるかどうか
POINT1:費用対効果を確認する
ETLツールを選ぶ際は、費用対効果を確認しましょう。ETLツールを導入すれば、多くの作業が効率化できるため、これまでにかかっていたコストを抑えることが可能です。
しかし、代わりにETLツールを利用するためのコストが発生するので、カットできたコストと新たに発生するコストを比較した上で導入する必要があります。
POINT2:利用しやすいツールかどうか
ETLツールの使いやすさは、ツールによってまちまちです。中にはデータサイエンティストやエンジニアの利用を想定しているツールもあります。
ETLツールを自社のビジネスユーザーが利用する場合には、こうしたツールを導入してしまうと使いこなせなかったり、学習コストがかかります。
そのため、ETLツールを選ぶ際はユーザーのレベルに合ったものを選択する必要があります。また、無料トライアルを利用して実際にツールに触れてみるのもおすすめです。
POINT3:必要な機能・アダプタが利用できるかどうか
ETLツール選びでは、必要な機能が搭載されているか、接続したいアダプタが利用できるかどうかも重要なポイントです。シンプルにデータを連携するだけであれば、ほとんどのETLツールで実現できます。
しかし膨大な量のデータ処理となると、それなりに処理性能の高いツールが必要となります。また、自社で使っているデータソースと連携できるかどうかも事前にチェックしておかないと、一部のデータを手動で処理する必要が出てくるため、注意しなくてはなりません。
WEB広告運用には広告に特化したETLツールもおすすめ
WEB広告運用を実施している場合には、広告に特化したETLツールの利用もおすすめです。ここでは、広告に特化したおすすめのETLツールを紹介します。
広告レポートを自動作成できるETLツール「Databeat Explore」
Databeat Exploreは、広告に特化したETLツールです。広告レポートの自動作成機能も搭載されており、広告データ管理や可視化の効率をアップしてくれます。
WEB広告運用における「Databeat Explore」の活用ポイント
WEB広告運用におけるDatabeat Exploreの活用ポイントを3つ紹介します。
- 広告データを自動的に集計
- レポート作成工数の削減
- 柔軟な外部出力機能
広告データを自動的に集計
Databeat Exploreは、広告データを自動的に集計することが可能です。APIで連携しておけば、データ更新も自動で行われます。2021年12月時点では33のサービスと連携が可能となっており、多くのWEB広告データを集約することができます。
レポート作成工数の削減
自動的に集約した広告データを、自動でレポート化することもできます。Databeat Exploreにはあらかじめレポート用のテンプレートが用意されており、集約したデータはこのテンプレートによってレポート化されます。
データ収集やレポート作成作業すべてを自動化できるので、大幅な業務効率化を実現できます。
柔軟な外部出力機能
Databeat Exploreは、広告データをレポート化するだけではなく、Excelやスプレッドシートなど自由なフォーマットで出力する機能も持っています。また、Googleアナリティクスへ出力してアクセスベースで分析したり、BIツールへ連携してさらに詳細な分析を実施することも可能です。
Databeat Exploreはこんな方にオススメ!
Databeat Exploreは、WEB広告に力を入れている方、多数の広告媒体を利用している方におすすめです。Databeat Exploreを使えば、広告媒体ごとにデータを抽出する作業は不要となり、簡単にレポートも取得できるため、効率良くデータの把握と分析が可能になります。
まとめ
ASTERIA Warpは、ETL機能を持ったEAIツールです。扱うデータ規模に合せて4つの製品から選択して利用できます。非常に評判の良いツールであり、9,500社以上の導入実績を持っています。
社内で複数のシステムを利用している場合には、ASTERIA Warpの導入によって多くの業務効率化を実現できるでしょう。ただし、利用環境によってコストが変動したり、対応OSが限定されるなどのデメリットもあるので、事前に自社の環境とマッチするかどうか確認することをおすすめします。
可能であれば、無料トライアルの利用も検討してみましょう。そのほか、合計7種類のETLツールを紹介しましたので、これらもASTERIA Warpと比較検討してみてください。
また、最後に紹介したDatabeat Exploreは、広告に特化したETLツールです。WEB広告を軸にマーケティングを展開している方、複数の広告媒体を運用している方は、ぜひDatabeat Exploreの導入もご検討ください。