ETLツール完全ガイド!オススメの有料・無料ツールの比較、上手な選び方などをわかりやすく解説

ETLツール完全ガイド!オススメの有料・無料ツールの比較、上手な選び方などをわかりやすく解説

ETLツールは、現在のビジネスにおいてニーズが高まっているBIツールなどを利用する際に、必要となるツールです。

ETLツールがあれば、企業が持つさまざまな種類のデータ、膨大な量のデータを効率よく管理・活用することが可能となります。

しかしいざ導入するとなると、ETLツールの種類の多さに戸惑うシーンもあるのではないでしょうか。そこで今回こちらの記事では、ETLツール完全ガイドとして、おすすめの有料・無料ツールの比較から、上手なETLツールの選び方まで解説していきます。

目次

ETLツールとは?

ETLツールとは

引用元:日本ユニシス

ETLツールとは、企業が持つさまざまなデータを集約し、活用しやすくするためのツールです。上図のように、企業は複数のデータソースでデータを管理しています。

しかし、複数のデータソースをそれぞれで管理したままだと、ビジネス全体を把握できないばかりか、データを活用することも難しい状態となります。そこでETLツールを使い、複数のデータソースからデータを吸い上げ、DWHへ統合していきます。

※参考:ETLの仕組みやETLツールについて詳しく解説した記事はこちら
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ETLとは?機能や仕組み、ETLツールのメリットなどをわかりやすく解説

参考:BIツールとの違い

BIツールとは

引用元:LaKeel BI

BIツールとは、企業が持つデータを分析・可視化することによって、意思決定のために役立てるツールです。OLAP分析やデータマイニングによって、顧客の新たなニーズを発見する役割も果たします。

このBIツールでデータを分析する作業は、質の高い整ったデータを活用できることが前提となります。しかし、企業のデータは複数のデータベース等にまたがって管理されていることが多く、このままではBIツールでの利用が困難です。

そこで、まずはETLツールによってデータ整理し、DWHへ統合します。そして統合されたデータを、BIツールで活用するのです。

※参考:BIやBIツールについて詳しく解説した記事はこちら
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BI(ビジネスインテリジェンス)とは?機能や仕組み、BIツールのメリットなどを詳しく解説

参考:DWHとの違い

DWHは、異なるソースからのデータを一元化して保存し、分析やレポート作成の基盤として利用されるデータの格納場所を指します。ETLはデータをDWHに適した形に整えて移動させる手法であり、DWHはそのデータを安全かつ効率的に保管する場所となります。

参考:RPAとの違い

RPAは、ビジネスプロセスの自動化を指します。人間が行っていたルーチンワークを自動化することが目的で、例えば、請求書の処理や顧客情報の更新などの業務を自動化することができます。

ETLツールが生まれた背景

企業のIT化やDX推進により、企業が取り扱うデータの量がどんどん大きくなってきました。また、データの種類や管理するシステムの種類も多くなり、データを活用するためには、データ形式を加工したり統合すると言った工程が必要となります。

しかしこれらの工程を手動で行うことは、非常に大きなリソース負担を生むことに繋がります。そこで、データの抽出や加工、連携までを自動化して、効率よくデータを活用するためにETLツールが利用されるようになりました。

 

ETLツールの代表的な機能

ETLツールの代表的な機能を見ていきましょう。主に3つの機能があります。

ETLツールの主な機能

引用元:Waha! Transformer

Extract(抽出機能)

1つ目の機能はExtractです。直訳すると「引き抜く」という意味で、データソースからデータを抽出する工程を指しています。企業では複数のデータソースにデータを保管しているケースがあるため、ETLツールがすべてのデータソースと接続して、データを抽出します。

Transform(変換機能)

2つ目の機能はTransformです。直訳すると「変形させる」という意味で、データソースから抽出したデータを加工する工程を指しています。異なるデータソースに保管されているデータは、同じ種類のデータであっても異なる形式になっていることがあります。

このままではデータを統合しても活用しにくいため、ETLツールによって同じ形式に加工します。

Load(連携機能)

3つ目の機能はLoadです。直訳すると「読み込む」という意味で、ETLツールによって抽出・加工されたデータを、ひとつのDWHへ連携する工程を指しています。

データの抽出、そして同じ形式への加工が終わったら、最後にひとつのDWHへすべてのデータを統合して完了となります。

 

ETLツールを導入するメリット・デメリット

ETLツールを導入するメリット・デメリット

ETLツールを導入するメリットとデメリットについて見ていきましょう。良いところと悪いところをどちらも知った上で、導入するべきかを検討してみてください。

ETLツールを導入するメリット

ETLツールを導入するメリットには、以下のようなものがあります。

  1. 社内のバラバラなデータを統合できる
  2. 分析のためのデータの質を向上させられる
  3. 専門的な知識がなくても利用できる
  4. ヒューマンエラーを防げる
  5. データ分析など生産的な業務に集中できる

 メリット1:社内のバラバラなデータを統合できる

ETLツールを使えば、社内のバラバラなデータを統合できます。

一般的な企業では、顧客管理システムやCRMなど、複数のデータベースを利用しており、データが点在しているケースがほとんどです。これではすぐに自社の現状を把握することもできず、データ分析にも着手することが難しいでしょう。

ETLツールを使ってデータを統合すれば、現状把握も分析もスムーズに実施できるようになります。

 メリット2:分析のためのデータの質を向上させられる

ETLツールによってデータを加工すれば、データの質を向上させられます。BIツールなどでデータを分析する場合、整った正確なデータが必要になります。

しかし、異なるデータソースのデータは、同じ意味を示すものであっても、形式が異なる場合があります。これではBIツールで分析ができず、目視しながら時間をかけて修正しなくてはなりません。

このようなシーンでETLツールを利用すれば、短時間でデータをきれいに整理することができますので、BIツールが質の高いデータを扱えるようになります。

 メリット3:専門的な知識がなくても利用できる

データソースからデータを抽出し、加工してDWHへ連携する工程は、通常であればエンジニアなどがプログラミングの知識やスキルを使って行う必要があります。

しかし、ETLツールは、プログラミングなどの専門的知識がなくても、同じ工程をこなすことができるツールです。つまりETLツールを使うことで、エンジニアリソースへの負担を軽減することにも繋がります。

 メリット4:ヒューマンエラーを防げる

ETLツールは、データの抽出や加工を自動で実施することが可能なツールです。膨大な量のデータを扱う場合も、短時間で処理できるメリットがあります。

同じ作業を手動で行うことも可能ではありますが、手動での作業には「ヒューマンエラー」が起きるリスクがあります。こうしたリスクを回避してデータを管理できるのも、ETLツールの大きなメリットとなります。

 メリット5:データ分析など生産的な業務に集中できる

ETLツールを導入すれば、データの管理が効率化できるので、非生産的な業務から解放されます。すると、データ分析などの生産的な業務へ一層集中できる環境を構築できるようになります。

たくさんのデータ処理に時間を費やしてしまっているという場合は、ぜひETLツールを活用して作業効率をアップさせてみましょう。

ETLツールを導入するデメリット

次に、ETLツールを導入するデメリットを見ていきましょう。

  1. コストがかかる
  2. ツール選定・導入のために時間が必要
  3. ツールの使用方法を習得しなければならない

 デメリット1:コストがかかる

ETLツールを利用するにはコストがかかります。どれくらいコストがかかるかはツールによりますが、月額数万円程度はかかると見込んでおいた方がよいでしょう。

ですから、ETLツールを利用することによって効率化できる業務量が、コストを見合っているかどうかを見極めて導入する必要があります。

 デメリット2:ツール選定・導入のために時間が必要

ETLツールにはたくさんの種類があり、それぞれコストや機能にも違いがあります。そのため、自社に合ったツールを選定する時間が必要です。

また、導入するETLツールを決めてからも、実際に導入するまでにはサーバー等のインフラ環境に整備等で時間を要するケースがあります。

よってETLツールを導入する場合は、ある程度スケジュールに余裕を持って進めなくてはなりません。

 デメリット3:ツールの使用方法を習得しなければならない

ETLツールは、エンジニアのようなプログラミングに関する知識がなくても、データを扱うことが可能なツールです。しかし、そうは言ってもツールを完全に使いこなすためには、使用方法を習得するための学習期間が必要です。

さらに、ツールによってはやや難易度の高いものもあり、知識やスキルを持ち合わせていないと使用が困難なケースもあります。もし知識を持たないユーザーの利用が想定される場合には、ユーザーのレベルに合ったツールを選定することが必要です。

ETLツールの活用はこんな方におすすめ!

ここまでの紹介したETLツールの機能やメリット・デメリットを踏まえて、どんな方にETLツールがおすすめなのか紹介します。

  1. 大量のデータ処理が必要な方
  2. BIツールを導入予定の方
  3. エンジニアリソースに余裕がない方

 1.大量のデータ処理が必要な方

自社で扱うデータ量が多い場合には、ETLツールの活用がおすすめです。少ないデータ量であれば、ExcelやGoogleスプレッドシートで管理・処理することも可能です。

しかし、この方法にはデータ量の限界があります。また、扱うデータ量が多くなると手動での作業にはミスが発生しやすいというリスクもあります。

ETLツールを使えばヒューマンエラーのリスクもなく、大量のデータでも短時間で処理ができるようになります。

 2.BIツールを導入予定の方

今後BIツールを導入予定の方は、ETLツールも併せて導入することをおすすめします。BIツールで自社のデータを扱う場合には、整ったデータが必要となります。

データソースが複数に分かれている場合には、それらを統合する作業も必要になり、さらにデータ形式も整えなくてはなりません。これらの作業を手動で行うには多くのリソースが必要となりますので、ETLツールによって自動化してしまった方が、効率よくBIツールを利用できるでしょう。

 3.エンジニアリソースに余裕がない方

自社のエンジニアリソースに余裕がない方は、ETLツールの利用がおすすめです。社内のデータを統合したり加工したりする場合、プログラミングによって自動化することは可能です。

しかし、それを実現するには、エンジニアリソースを活用することが必須です。ただ、企業のエンジニアは多くのタスクを抱えているケースが多く、スムーズに着手できない場合もあります。

ETLツールを使えば、エンジニアの手をわずらわせることなくデータの抽出から加工、そして連携までを実現できます。

 

ETLツールの主な種類と費用相場

ETLツールの主な種類と費用相場

ETLツールの主な種類、そして費用相場を見ていきましょう。ETLツールには「有料のもの」と「無料のもの」の2種類があります。

有料ETLツール

まず有料のETLツールですが、基本的に企業で本格的に使用することが前提であれば、有料のETLツールをおすすめします。有料のETLツールなら、高度な機能を制限なく利用することが可能です。

 有料ETLツールの費用体系と相場

有料のETLツールの費用体系は、月額または年額のライセンス制が多くなっています。費用相場は安いものだと月額数万円、高いものになると月額数十万円というものもあります。

ただし、中にはTableauのようにBIツールを利用するためのライセンスに含まれているケースもあります。

無料ETLツール

無料のETLツールは、基本的に一切費用の支払いが発生しません。そのため、コストをかけずにETLツールを利用できるのが大きなメリットとなります。

OSSのETLツールも無料で利用できるツールのひとつです。OSSとはオープンソースソフトウェアのことで、ツールのソースコードが公開されています。

そのため、自由にツールをカスタマイズして利用できるメリットがあります。

ただし、無料で利用できるETLツールは、有料ツールのように手厚いサポートがない、使い方を解説したドキュメントが付属していない、有料ツールに機能面で劣っているなど、デメリットもあるのでそれらを理解した上で導入する必要があります。

※参考:無料のETLツールやOSSのETLツールについて詳しく解説した記事はこちら
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費用面以外でも分類できるETLツールの種類

前述したように、ETLツールには有料ツールと無料ツールがありますが、費用面以外でもいくつか種類があるので、詳しく見ていきましょう。

1.ETL専用のツール

ETL専用のツールは、データの「抽出(Extract)」「変換(Transform)」「読み込み(Load)」という3つのプロセスを行うために特化して開発されたツールです。これらのツールは、データウェアハウスへのデータの移動や、データのクレンジングといった作業を効率的に行うことができます。

主な特徴としては、高いパフォーマンスとデータ処理の安定性が挙げられます。また、多くの企業が利用しているため、サポートやドキュメントが充実している点も魅力的です。

2.ETL機能を搭載したEAIツール

EAIツールは、異なるアプリケーションやシステムを統合するためのツールで、ETL機能を搭載しているものもあります。ETL機能を搭載したEAIツールを利用すれば、異なるシステムからデータを抽出し、必要な形式に変換し、別のシステムにロードすることができます。

3.ETL機能を搭載したパブリッククラウドサービス

近年、パブリッククラウドサービスにETL機能を搭載する動きが増えています。これは、クラウド上でデータを簡単に管理し、分析することができるためです。

パブリッククラウドサービスなら、初期投資を抑えつつ、データの取り扱いに専念できる環境を整えられます。このようなサービスは、特にスタートアップや中小企業にとって有用な選択肢といえるでしょう。

自社にマッチしたETLツールを上手に選ぶポイント

自社にマッチしたETLツールを上手に選ぶポイント

多くのETLツールの中から、自社にマッチしたETLツールを上手に選ぶポイントを解説していきます。ツール選定は非常に重要なので、以下のポイントを参考に選定を進めてみましょう。

  1. 費用に問題がないか確認する
  2. 処理能力を確認する
  3. 接続可能なデータソースを確認する
  4. ユーザースキルに合ったツールを選択する
  5. 自社の課題を解決できるツールを選ぶ
  6. オンプレミス版は対応OSにも注意

POINT1:費用に問題がないか確認する

ETLツールを選ぶ際は、費用に問題がないか確認しましょう。ETLツールの費用相場について解説しましたが、ツールによって費用は大きく異なります。

自社の予算はもちろんのこと、ツールの機能に見合った費用であるかどうかも、チェックする必要があります。

POINT2:処理能力を確認する

ETLツールは、処理能力についても必ず確認しておきましょう。基本的に大量のデータ処理を前提とするETLツールですが、処理速度はツールによって違いがあります。

ツール独自の機能によって、処理するデータ量が増えても高いパフォーマンスを維持できるものもあるのです。そのため、自社で扱うデータ量に対して、ツールがしっかりとパフォーマンスを維持しながら処理できるかどうかも、ETLツールの重要な選定ポイントとなります。

POINT3:接続可能なデータソースを確認する

ETLツールは、自社のデータソースからデータを抽出するため、接続可能なデータソースを確認することも必要です。せっかくETLツールを導入しても、自社で利用しているデータソースとの接続ができないと、そもそもデータを抽出できません。

まずはETLツールに用意されているコネクタの種類を確認して、自社のデータソースとの接続に問題ないかをチェックしてみましょう。

POINT4:ユーザースキルに合ったツールを選択する

ETLツールごとに、操作性や必要な知識、スキルが異なっています。そのため、ETLツールを導入後に利用するユーザーが問題なく利用できるツールであるかを確認しましょう。

エンジニアやデータアナリスト向けのツールは、一般のビジネスユーザーが利用するには少々難しいツールとなるため、注意が必要です。

POINT5:自社の課題を解決できるツールを選ぶ

自社の課題を解決できるETLツールを選びましょう。企業によって抱えている課題、データ管理の環境には違いがあります。漠然とただETLツールを導入するのではなく、現在の自社の課題を明確にして、その課題の解決につながるツールを選定することが重要です。

 POINT6:オンプレミス版は対応OSにも注意

オンプレミス版のETLツールは、企業の内部サーバーにインストールされるため、そのサーバーが動作しているOSとツールが互換性を持つ必要があります。

対応OSを確認しないと、ツールのインストールができなかったり、正常に動作しなかったりする可能性がありますので、導入前に必ず確認しておきましょう。

【厳選】おすすめの有料ETLツール10選

ここからは、おすすめの有料ETLツールを厳選して10種類紹介します。それぞれの特徴や機能、費用などを確認して、自社に合ったツールを見つけてみてください。

おすすめの有料ETLツール比較まとめ

ツール名 特徴 費用 こんな方におすすめ!
ASTERIA Warp ・簡単な操作で利用できる
・30日間の無料トライアルあり
・お問い合わせ ・エンジニアリソースに余裕がない企業
Informatica Power Center ・ガートナー社のマジック・クアドラントにおいて、16年連続で「リーダー」として評価 ・お問い合わせ ・分析基盤として活用できるETLツールをお探しの方
trocco ・マスキング機能によってセキュリティの高いデータ管理ができる
・データ転送やデータマートの生成、ジョブ管理も可能
・ライトプラン:10万円/月
・スタンダードプラン:30万円/月
・エンタープライズプラン:お問い合わせ
・ETLツールを分析基盤としても活用したい方
AWS Glue ・フルマネージドのETLツール ・DPU時間あたり0.44USD ・大量のデータ処理が可能なツールをお探しの方
Waha! Transformer ・純国産のツール
・メモリに依存しないマルチスレッド処理
・180万円~/年 ・TLツールをはじめて導入する方
Pentaho ・100種類以上のコネクタ
・OLAP分析やデータマイニング機能も搭載
・お問い合わせ ・分析もできるETLツールをお探しの方
DataSpider Cloud ・日本製iPaaSや文字コード変換に対応 ・お問い合わせ ・Salesforceユーザーにおすすめ
Tableau Prep ・データプレパレーションツール ・8,400円/月(Tableau Creator) ・BIツールのTableauを利用している方
DataStage ・プログラミング知識がなくても操作できるGUI ・お問い合わせ ・簡単で処理性能の高いツールをお探しの方
Syncsort DMExpress ・独自の自動チューニング機構「スマートETLオプティマイザ」を搭載 ・お問い合わせ ・とにかく処理性能の高いETLツールを利用したい方
Stitch ・140以上のデータソースに対応 ・Standard 100ドル〜
・Advanced 1,250ドル/月
・Premium 2,500ドル/月
・ETLツールの取り扱いに慣れている方
Azure Data Factory ・追加コスト不要で90以上のコネクタを使い、データソースと接続 ・従量課金制 ・初めてETLツールを導入する方

今回紹介するETLツールは、機能やおすすめの使用環境に特徴を持つものが多くなっています。必要とする機能や自社の課題解決につながるツールを見つけましょう。

また、費用について公開されていないものも多いため、導入を検討する際はサービス提供元へ直接お問い合わせをお願いします。

ASTERIA Warp

ASTERIA Warp

引用元:ASTERIA Warp

 ツールの特徴

ASTERIA Warpは、プログラミングなどの知識がなくても、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で利用できるツールです。一般のビジネスユーザーが、自らデータを整理して、分析することが可能です。

自動で複数のデータソースやシステムと連携できるので、データ管理の効率化に役立ちます。30日間の無料トライアルで使用感を確かめることもできます。

 費用

ASTERIA Warpには2つのプランがありますが、どちらも価格は公開しておりませんので、直接お問い合わせください。

製品 価格
ASTERIA Warp Standard お問い合わせ
ASTERIA Warp Enterprise お問い合わせ

こんな方におすすめ!

ASTERIA Warpは、エンジニアリソースに余裕がない企業におすすめです。プログラミング知識が必要ないので、エンジニアに負担をかけることなく、自社のデータ管理や統合を実施できます。

https://www.asteria.com/jp/warp/

※参考:ASTERIA Warpについて詳しく解説した記事はこちら
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Informatica Power Center

Informatica PowerCenter

引用元:Informatica Power Center

 ツールの特徴

Informatica Power Centerは、ガートナー社のマジック・クアドラントにおいて、16年連続で「リーダー」として評価されているツールです。

企業の規模に関係なく対応でき、接続可能なデータソースも豊富です。業種や部門を問わず活用することが可能です。

 費用

Informatica Power Centerの費用は公開しておりませんので、直接お問い合わせください。

こんな方におすすめ!

Informatica Power Centerは、分析基盤として活用できるETLツールをお探しの方におすすめです。多種多様な業界での導入実績もあり、サポート体制も整っているので、導入後も安心して利用し続けられます。

https://www.informatica.com/jp/products/data-integration/powercenter.html

trocco

trocco

引用元:trocco

 ツールの特徴

troccoは、マスキング機能によってセキュリティの高いデータ管理ができるツールです。フィルタリング機能や置換機能によって、データを効率よく整理できます。

また、他にデータ転送やデータマートの生成であったり、ジョブ管理も可能なので、幅広い用途で活躍できるツールでもあります。

 費用

troccoには3種類の料金プランがあります。エンタープライズプランの料金は非公開となっておりますので、直接お問い合わせください。

プラン 料金
ライトプラン 10万円/月
スタンダードプラン 30万円/月
エンタープライズプラン お問い合わせ

こんな方におすすめ!

troccoは、ETLツールを分析基盤としても活用したい方におすすめです。基本的なETLツールとしての機能以外にも、データ管理や分析のための機能が豊富なので、troccoひとつでさまざまな使い方ができます。

また、データのセキュリティを気にされる方にもオススメのツールです。

https://trocco.io/lp/index.html

AWS Glue

AWS Glue

 引用元:AWS Glue

 ツールの特徴

AWS Glueは、フルマネージドのETLツールなので、導入の際にサーバーなどを準備せずに利用できます。AWSのクラウド型サーバーを利用するので、高いパフォーマンスを発揮できるのが特徴です。

また、使用量に応じた課金制なので、コストパフォーマンスが高い点もポイントです。

 費用

AWS Glueの費用は、DPU時間あたり0.44USDとなります。

こんな方におすすめ!

AWS Glueは、大量のデータ処理が可能なツールをお探しの方におすすめです。特にバッチ処理のように、長時間稼働が必要なシーンでは、AWS Glueが高い効果を発揮します。

https://aws.amazon.com/jp/glue/

※参考:AWS Glueについて詳しく解説した記事はこちら
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Waha! Transformer

Waha! Transformer

引用元:Waha! Transformer

 ツールの特徴

Waha! Transformerは、純国産のツールです。マルチスレッドはメモリに依存せず高速でデータを処理できます。AIを活用した分析やRPAによる処理の自動化なども可能です。

データ処理を行ったあとのメンテナンス性が高いことから、かゆいところに手の届くツールとして高い評価を受けています。

 費用

Waha! Transformerには月額4万円から利用できるサブスク型や、年間135万円のプランなど目的に応じたプランがあります。詳細な費用については直接お問い合わせください。

こんな方におすすめ!

Waha! Transformerは、ETLツールをはじめて導入する方におすすめです。純国産のツールであり簡単な操作性、手厚いサポートによって、ETLツールに関する知識のない方も利用しやすいツールとなっています。

https://waha-transformer.com/

Pentaho

Pentaho

 引用元:Pentaho

 ツールの特徴

Pentahoは、100種類以上のコネクタによって、あらゆるデータソースとの接続が可能なツールです。ドラッグ&ドロップの簡単な操作でデータを取り込むことが可能なので、ETLツール初心者にも扱いやすい特徴があります。

また、OLAP分析やデータマイニング機能も搭載しており、社内のデータ整理からニーズの発見まで、幅広く活用できます。

 費用

Pentahoの費用は非公開となっておりますので、直接お問い合わせください。

こんな方におすすめ!

Pentahoは、分析もできるETLツールをお探しの方におすすめです。OLAP分析やデータマイニングは、通常BIツールで利用する機能ですが、Pentahoはそれらの機能も利用できます。

また、WekaやRなどと連携した分析も可能です。

https://www.hitachi.co.jp/products/it/bigdata/platform/pentaho/index.html

DataSpider Cloud

DataSpider Cloud

引用元:DataSpider Cloud

 ツールの特徴

DataSpider Cloudは、VPNを使用せずシームレスに連携ができるツールです。プログラミング知識を必要とせず、接続できるデータソースも豊富なので、多くの企業で活用しやすいツールでもあります。

また、日本製iPaaSや文字コード変換にも対応しているので、半角カナや各種文字コード、西暦や和暦の変換も可能です。

 費用

DataSpider Cloudの費用は利用環境によって異なるため、直接お問い合わせください。

こんな方におすすめ!

DataSpider Cloudは、SalesforceユーザーにおすすめのETLツールです。豊富なコネクタによって多くのデータソースとの接続が可能となっていますが、特にSalesforceについては多数の導入実績があります。

https://www.hulft.com/software/dataspidercloud

Tableau Prep

Tableau Prep

引用元:Tableau Prep

 ツールの特徴

Tableau Prepは、Tableau Creatorに付属しているツールです。「Tableau Prep Builder」と「Tableau Prep Conductor」で構成されており、2つのツールによってデータの抽出から加工、連携を行います。

なお、厳密にはTableau PrepはETLツールではなくデータプレパレーションツールです。ETLツールと同じ機能を利用できることから、今回おすすめのETLツールとして紹介しています。

 費用

Tableau Prepは、8,400円/月(Tableau Creator)で利用できます。

こんな方におすすめ!

Tableau Prepは、BIツールのTableauを利用している方におすすめです。Tableau(Tableau Creator)を利用していれば、追加費用なしでTableau Prepが利用できるので、新たに他のETLツールを導入する必要がありません。

https://www.tableau.com/ja-jp/learn/get-started/prep

※参考:Tableau Prepについて詳しく解説した記事はこちら
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DataStage

DataStage

引用元:DataStage

 ツールの特徴

DataStageは、プログラミング知識がなくても操作できるGUI、ドラッグ&ドロップの簡単な操作で利用できるツールです。データのソート、重複の削除、クレンジングなどを実行するための部品や関数を使用できます。

また、大量のデータを高速で処理できる能力もあります。

 費用

DataStageの費用は非公開となっているので、直接お問い合わせください。

こんな方におすすめ!

DataStageは、簡単で処理性能の高いツールをお探しの方におすすめです。DataStageはマルチプロセッサを活用した並列処理によって、膨大な量のデータ処理を行う際も、高いパフォーマンスを発揮できます。

https://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/datastage/

Precisely Connect(旧 Syncsort DMExpress)

Precisely Connect(旧 Syncsort DMExpress)

引用元:Precisely Connect(旧 Syncsort DMExpress)

 ツールの特徴

Precisely Connectは、非常に処理能力の高いツールです。独自の自動チューニング機構「スマートETLオプティマイザ」が搭載されており、どんな状況でも高速でデータ処理を実行します。

また、バッチ処理も簡単に開発可能である点や、ステップツリー形式によって開発ステップがわかりやすいのも、Precisely Connectの特徴です。

 費用

Precisely Connectの費用は非公開となっているので、直接お問い合わせください。

こんな方におすすめ!

Precisely Connectは、とにかく処理性能の高いETLツールを利用したい方におすすめです。「スマートETLオプティマイザ」を搭載したPrecisely Connectのデータ処理性能は、世界最速のベンチマークを樹立しており、非常に信頼性の高いものとなっています。

https://www.ashisuto.co.jp/product/category/etl/syncsort-dmexpress/

Stitch

Stitch

引用元:Stitch

Stitchは、Stitch社が提供するETLツールです。

 ツールの特徴

Stitchは、数回のクリックだけでデータソースからのデータをDWHへスピーディーに移動できるツールです。140以上のデータソースに対応しており、処理速度の速さが特徴でもあります。

 費用

Stitchは以下3つのプランのほか、無料トライアルもあります。

プラン 価格
Standard 100ドル〜
Advanced 1,250ドル/月
Premium 2,500ドル/月

こんな方におすすめ!

Stitchは、過去にほかのETLツールを利用したことがあり、ETLツールの取り扱いに慣れておりStitchの機能や性能に魅力を感じる方におすすめです。

Stitchは海外のサービスであることから、サイト内の表示も全て英語となっており、ETL初心者の方には不向きといえるでしょう。

https://www.stitchdata.com/

Azure Data Factory

Azure Data Factory

引用元:Azure Data Factory

Azure Data Factoryは、Microsoft社のAzureが提供するETLサービスです。

 ツールの特徴

Azure Data Factoryは、フルマネージドのサーバーレスサービスです。追加コスト不要で90以上のコネクタを使い、データソースと接続できます。また、データの収集はもちろん、データ変換からモニタリング機能まで、幅広く社内のデータ管理に活用できるのも特徴です。

 費用

Azure Data Factoryは、従量課金制となっています。

こんな方におすすめ!

Azure Data Factoryは、初めてETLツールを導入する方におすすめです。Azure Data Factoryは従量課金制なので、使用量が少なければ費用も抑えられます。

まずは実際に導入し、徐々に使い慣れていけば、いきなり大きなコストをかけることなくETLツールを社内に浸透させることができるでしょう。

https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/data-factory

 

無料で利用できるおすすめETLツール

ここからは、無料で利用できるおすすめのETLツールを紹介します。コストをかけられないけどETLツールを利用したい方、とりあえず無料のツールを使ってみたい方は、こちらで紹介するツールを検討してみてください。

おすすめの無料ETLツール比較まとめ

ツール名 特徴 費用 こんな方におすすめ!
Talend Open Studio ・スタンドアローン開発
・大量のデータ処理はやや処理速度が落ちる
・無料 ・ETLツールでバッチ処理のみ行う方
RapidMiner ・機械学習によってモデリング精度を向上させられる ・無料
※10,000行を超えるデータの処理、マニュアル・サポートの利用は有料
・10,000行以下のデータ処理を行う方

今回紹介する無料のETLツールは2種類です。どちらも期限の決まった無料トライアルではなく、継続して利用できるツールです。

ただし、機能面や扱えるデータ量に若干制限があるため、制限内で利用できる方にのみおすすめできます。

Talend Open Studio

Talend Open Studio

引用元:Talend Open Studio

 ツールの特徴

Talend Open Studioは、有料ツール「Talend」の機能を無料で使えるツールです。スタンドアローン開発となる、大量のデータ処理はやや処理速度が落ちるといった点以外は、大きく制限がかかっていないため、無料でも十分活用しやすいツールです。

 費用

Talend Open Studioは無料で利用できます。

こんな方におすすめ!

Talend Open Studioは、ETLツールでバッチ処理のみ行う方におすすめです。有料版と比べて性能は落ちますが、バッチ処理に関しては遜色なく利用できます。

https://www.talend.com/jp/products/talend-open-studio/

※参考:ETLツール「Talend」について詳しく解説した記事はこちら
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ETLツール「Talend」とは?できることや価格、メリット、活用方法などを詳しく解説

RapidMiner

RapidMiner

引用元:RapidMiner

 ツールの特徴

RapidMinerは、機械学習によってモデリング精度を向上させられるツールです。モデルの精度が向上すれば、データ加工をより効率的に実施できるようになります。

 費用

RapidMinerは無料で利用できます。ただし、10,000行を超えるデータの処理や、マニュアル・サポートの利用には有料版が必要です。

こんな方におすすめ!

RapidMinerは、10,000行以下のデータ処理を行う方におすすめです。無料版で対応できる範囲内のデータ量であれば、コストが発生しないためコストパフォーマンスが高いETLツールとなります。

https://www.rapidminer.jp/

 

WEB広告運用には広告特化のETLツールもおすすめ

多数のETLツールを紹介しましたが、WEB広告運用を行っている方には、広告特化のETLツールもおすすめのひとつです。

WEB広告に特化したETLツール「Databeat Explore」

Databeat Explore

Databeat Exploreは、WEB広告に特化したETLツールです。WEB広告のデータを自動で抽出・加工してレポート化、ダッシュボードによる可視化、BIツールへの連携が行えます。

WEB広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント

WEB広告運用におけるDatabeat Exploreの活用ポイントを3つ紹介します。

  1. 広告データを自動で抽出・加工・連携
  2. レポートとダッシュボードでデータの可視化を自動化
  3. BIツールへ整形したデータを連携

 広告データを自動で抽出・加工・連携

Databeat Exploreは、WEB広告のデータを自動で抽出・加工・連携まで行います。多数の広告媒体で運用を行っている場合には、それぞれの管理画面へログインしてデータをエクスポートするという、非常に工数のかかる作業が必要です。

しかし、Databeat Exploreを使えば、それらの作業はすべて自動化できるので、工数削減に繋がります。

 レポートとダッシュボードでデータの可視化を自動化

Databeat Exploreが抽出したWEB広告のデータは、レポートやダッシュボードで可視化できます。ダッシュボードには、すべてのWEB広告媒体のデータが表示されますので、Databeat Exploreへアクセスするだけで広告運用の状況を把握できます。

レポート作成も広告運用において手間のかかる作業の一つですが、テンプレートを使って自動的に生成されるため、作業効率が大幅にアップします。

 BIツールへ整形したデータを連携

Databeat Exploreに集められたWEB広告のデータは、BIツールへの連携が可能です。BIツールへ連携すれば、その他のデータと統合して多角的な分析を実施できるようになります。

なお、広告媒体ごとに異なる形式のデータも、Databeat Exploreが整形してBIツールへ連携するため、別途加工を行う必要はありません。

 

ETLツールに関するよくある疑問をQ&Aでスッキリ解決

最後に、ETLツールに関するよくある疑問を、Q&A形式で解説していきます。

ETLツールとEAIツールの違いは?

EAIツールは、複数のシステム間でデータを連携するツールです。会計システムやCRM、顧客管理システムといったシステムの間でデータを高速連携します。

主にイベント指向のデータ処理が中心となり、リアルタイムでの連携が必要となります。ETLツールのように、複数のデータソースからデータを一箇所へ統合する機能とは異なるツールです。

ETLツールとDWHとの違いは?

DWHは、データを格納する場所のことを指しています。ETLツールは、複数のデータソースからデータを抽出後、必要に応じてデータ加工し、最後にひとつのDWHへ格納します。

つまり、DWHはETLツールが処理後のデータを保存するために必要なものとなります。

ETLツールとRPAとの違いは?

RPAは、ロボティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)の略で、さまざまな作業を自動化する仕組みです。

RPAが単なる自動化と異なるのは、人間が対応しなければならないような作業も自動化できる点にあります。これを実現するために、RPAにはAIや機械学習などの機能が備わっています。

ETLツールは、データソースからデータの抽出、加工、そして連携という決まった作業を自動化するものであり、RPAはより柔軟に自動化への対応ができる仕組みと言えます。

無料のETLツールと有料のETLツールの決定的な違いは?

無料のETLツールと有料のETLツールの決定的な違いは、様々な観点で無料ツールの方が「難しい」という点です。

無料のETLツールは、詳しい利用方法のマニュアルがなかったり、不明点を問い合わせられるサポート窓口が設けられていない場合があります。

そのため、導入から利用まですべて自分で解決しなくてはなりません。ネット上から情報を得られる場合もありますが、正確な情報であるかどうかも確認できないので、ある程度知識を持った方でなければ、使いこなすことは困難と言えるでしょう。

 

まとめ

ETLツールは、企業のデータを効率よくまとめ、BIツールなどで活用しやすいようにデータを統合します。専門的な知識がなくても利用でき、ヒューマンエラーの防止にも役立つので、多くのデータを扱う企業にはおすすめのツールです。

しかし一方で、コストや導入のための時間がかかる、使い方を学ばなければならないといった点も認識しておかなくてはなりません。

今回紹介した中には、無料で利用できるETLツールもありますので、コストをかけずに利用することも可能です。ただ有料ツールと比べて機能面で劣っていたり、マニュアルやサポートが利用できないこともあるので、これらは事前に確認しておきましょう。

WEB広告運用に力を入れている事業者には、最後に紹介したDatabeat Exploreもおすすめです。Databeat ExploreはWEB広告のデータを抽出し、加工してBIツールへの連携が可能です。

レポート作成も自動で行うので、広告データの管理を効率よく実施できます。

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