【Looker Studio×スプレッドシート】連携・レポート作成完全ガイド!接続方法からデータソースの切り替え方法まで詳しく解説

近頃、計算ソフトとしてGoogleスプレッドシートを活用する企業が増えています。インストール不要でインターネット上で共有できる便利さもGoogleスプレッドシートの魅力です。

このスプレッドシートと同じGoogleが提供するレポーティングツールのLooker Studio(旧Googleデータポータル)を連携させると、さまざまなメリットがあります。

本記事ではLooker Studio(旧Googleデータポータル)とスプレッドシートを連携して使用することのメリットから、実際の連携方法・使い方までを総合的に解説します。Webマーケティング担当者のデータ管理や分析にぜひお役立てください。

Googleデータポータルは、2022年10月にLooker Studio(ルッカースタジオ)へ名称変更しました。
本記事内で触れる「Googleデータポータル」は、現在のLooker Studioを指すものとなります。
目次

押さえておきたい「Looker Studio(旧Googleデータポータル)」の基礎知識

まず、Looker Studio(旧Googleデータポータル)についての基礎知識を押さえておきましょう。Googleデータポータルの概要を紹介します。

「Looker Studio(旧Googleデータポータル)」とは?

Looker Studio(旧Googleデータポータル)とは、Googleが提供するBI(ビジネスインテリジェンス)ツールです。直感的で簡単な操作方法と豊富な外部データ連携機能を備え、さまざまなデータの可視化を行えます。

Googleのアカウントを開設していれば誰でも無料で利用できます。基本的にドラッグアンドドロップでレポート作成を行うため、プログラミングの知識や高度なPCスキルを必要としないところも特徴です。

※参考:Looker Studio(旧Googleデータポータル)の料金について詳しく解説した記事はこちら

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Looker Studio(旧Googleデータポータル)で連携できるデータの種類

連携可能データ

引用元:Looker Studio

Looker Studio(旧Googleデータポータル)は非常に多くのデータと連携できます。「Googleコネクタ」を使用して、インターネットでアクセス可能なデータソースに接続します。

現在コネクタの数は、約800種類(2023年6月現在)です。Googleアナリティクス、スプレッドシート、広告、BigQuery、YouTubeなどGoogle提供のツールとの相性が良く、簡単に接続できます。

WEBマーケティング担当者がよく使う、Facebook、Instagram、Twitter、LinkedInの各種SNS広告とも連携可能です。ただし、Yahoo!広告とLINE広告はそのままコネクタが用意されていません。

ただし、これらのデータをLooker Studio(旧Googleデータポータル)で利用できないという訳ではありません。スプレッドシートやBigQueryにデータを渡すことで、Looker Studio(旧Googleデータポータル)で利用できるようになります。

さらに詳しくGoogleコネクタを知りたい・利用できるコネクタを探したい場合は、以下の公式ヘルプをご参照ください。

Googleコネクタ|データポータルのヘルプ

高度なコネクタ検索|データスタジオリファレンス

Looker Studio(旧Googleデータポータル)の3つの特徴

レポート作成に便利なLooker Studio(旧Googleデータポータル)の、主な特徴を3つ紹介します。

  1. 連携したデータを組み合わせて活用できる
  2. 簡単な操作でデータを視覚化できる
  3. データの共有が簡単に行える

 1.連携したデータを組み合わせて活用できる

Looker Studio(旧Googleデータポータル)は、連携したデータを組み合わせて活用できるのが特徴です。さらに、元データを使って新しい計算指標やディメンションを作成できます。

高度なプログラミングの知識は必要ありませんが、持っていれば高度な関数を使ったフィールドも作成可能です。社内のエンジニアに依頼すれば、さらに強力なマーケティングツールとなります。

 2.簡単な操作でデータを視覚化できる

必要な基本操作は、クリックとドラッグアンドドロップのため、いろいろ試しながらレポートを作成できます。変更結果は即時に反映されるので、試行錯誤にも時間がかかりません。

基本的にグラフ情報のないデータのみのスプレッドシートをデータソースにした場合でも、わかりやすいグラフなどの視覚化ができるので結果をすぐに把握できます。

また、一度Looker Studio(旧Googleデータポータル)でレポートを作成してしまえば、その後のレポート作成をほぼ自動化できるのがメリットでもあります。

 3.データの共有が簡単に行える

作成したレポートは、インターネット経由で共有可能なので、レポートのURLを伝えるだけで共有できます。アクセス権も細かく設定できるので、間違って編集されてしまう心配もありません。

※参考:Looker Studio(旧Googleデータポータル)について詳しく解説された記事はこちら

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スプレッドシートはLooker Studio(旧Googleデータポータル)に連携できる!

表計算の代表的なソフトであるExcelと似ているGoogleスプレッドシートも、Looker Studio(旧Googleデータポータル)と連携可能です。まず、Googleスプレッドシートの概要とLooker Studio(旧Googleデータポータル)と連携することによるメリットを紹介します。

参考:「Googleスプレッドシート」とは?

スプレッドシート

引用元:Googleスプレッドシート

Googleスプレッドシートとは、Googleが提供するオンラインで利用する表計算ソフトです。マイクロソフトのExcelと似た操作感で、ExcelのようにPCにインストールすることなくWebに接続するだけで使えるところが特徴です。

使用に必要な条件はGoogleアカウントを持っていることのみで、すべて無料で利用できます。データの共有もオンライン上で簡単に設定できるので、共同作業のしやすい点もポイントです。スマホ用のアプリも提供されているため、外出中どこでも確認できる利便性も魅力だと言えます。

Looker Studio(旧Googleデータポータル)とスプレッドシートを連携する3つのメリット

Looker Studio(旧Googleデータポータル)とスプレッドシートを連携する、主なメリットを3つ紹介します。

 メリット1:Looker Studio(旧Googleデータポータル)のコネクタがないデータソースを利用できる

日本でメジャーな広告として利用者が多いYahoo!広告は、現時点ではコネクタがリリースされていません。しかし、Yahoo!広告からダウンロードしたデータをスプレッドシートに貼り付ければ、Googleデータポータルとの連携が可能です

BigQuetyとの接続は多少のステップや知識が必要になりますが、Googleスプレッドシートとの連携は簡単で専門的なPCスキルを必要としません。誰でも扱いやすいところがスプレッドシートのメリットです。

Looker Studioのコネクタには「Google Connectors」と「Partner Connectors」があります。「Google Connectors」はGoogleが提供するもの、「Partner Connectors」はユーザーが作成したものです。
前述したとおり、「Google Connectors」のなかにYahoo!広告のコネクタはありませんが、「Partner Connectors」にはYahoo!のリスティング広告、およびディスプレイ広告のコネクタがありますので、そちらを利用してデータソースへ接続することも可能です。

 メリット2:複数のスプレッドシートを統合したデータとして利用できる

スプレッドシートではシートごと、ファイルごとで管理していたデータを、Looker Studio(旧Googleデータポータル)上では1枚のレポートに可視化してまとめることができます

同じ作業をExcelで行うと更新の度に手間がかかりますが、Looker Studio(旧Googleデータポータル)なら一度レポートを作成してしまえば、スプレッドシートの更新のみでレポートは自動的に反映するので作業時間の短縮にもつながります。

 メリット3:1枚のレポートで複数媒体のデータを確認できる

Looker Studio(旧Googleデータポータル)は、スプレッドシートのデータ以外に広告媒体や分析ツールなどと連携できます。スプレッドシートの内容にプラスして他のツールのデータも組み込めるので、1枚のレポートで複数媒体のチェックが可能です

必要なデータをすぐに確認できることに加え、複数媒体を比較した分析などにも利用できます。

Looker Studio(旧Googleデータポータル)とスプレッドシートの連携はこんな方に特におすすめ!

スプレッドシートのデータを視覚化してダッシュボードを作成できるので、スプレッドシートで進捗管理や予算管理を行っているマーケティング担当者におすすめです。

スプレッドシート内の必要なデータを1枚のレポートに集約させることで、日々のデータの動向も手早くチェックできます。

 

Looker Studio(旧Googleデータポータル)とスプレッドシートを連携する方法

Looker Studio(旧Googleデータポータル)とスプレッドシートの連携方法は簡単です。実際の操作画像を使用して、データの接続方法を解説します。

事前準備として「Googleアカウントを作成」「連携するスプレッドシート内にデータを格納」しておきましょう

⇒サンプルデータの引用元:Google データポータルのレポートサンプル紹介|月別キーワード別サンプルデータ

STEP1:Looker Studio(旧Googleデータポータル)を開いてレポートを新規作成する

Looker Studio

引用元:Looker Studio

Looker Studio(旧Googleデータポータル)のホーム画面を開きます。

Looker Studio

引用元:Looker Studio

左上の「作成」ボタンを押し、「レポート」または「データソース」を選択します。今回は新規レポートとそれに使用するスプレッドシートを連携するため、「レポート」を選択していきます。

「データソース」の場合、レポートは作成せず、データソースの連携のみを行います。

STEP2:Googleスプレッドシートを接続する

データ接続2

引用元:Looker Studio

連携するデータのコネクタが表示されるので、Googleスプレッドシートをクリックします。Google提供のコネクタは最上部に出てくるのですぐに見つけられるので便利です。

データ接続3

引用元:Looker Studio

追加したいGoogleスプレッドシートを選択します。スプレッドシート名とその中のどのワークシートを連携するかをそれぞれ指定します。

連携はワークシート別に指定する必要があります。スプレッドシート全体ではありません。

データ接続4

引用元:Looker Studio

レポート追加のメッセージが出たら「レポートに追加」をクリックして完了です。このメッセージは「次回から表示しない」にチェックを入れれば、次回の連携から表示されなくなります。

 

Googleスプレッドシートのデータを使ってLooker Studio(旧Googleデータポータル)でレポートを作成する方法

次は、前章で連携したGoogleスプレッドシートのデータを利用して、Looker Studio(旧Googleデータポータル)のレポートを作成します。今回は、前章の「レポートに追加」後の状態の画像から解説します。

STEP1:レポートを編集モードに切り替える

Looker Studio編集画面

引用元:Looker Studio

レポートの作成や変更は「編集モード」で行います。編集モードは画面右上の「編集」ボタンをクリックして切り替えます。

モードによるボタンの違いは以下のとおりです。

レポート作成2

引用元:Looker Studio

「編集モード」中は、「表示」に変化します。クリックすると表示モードに切り替わります。

レポート作成3

引用元:Looker Studio

「表示モード」中は、「編集」に変化します。クリックすると編集モードに切り替わります。

Looker Studio編集画面2

引用元:Looker Studio

編集画面では、表やグラフなどの要素を選択し、右側でデータ内容や見た目を選択していきます。

STEP2:レポートを編集する

STEP2:レポートを編集する

引用元:Looker Studio

表やグラフはクリックして選択し、位置や大きさなどはドラッグアンドドロップで操作できます。レポート上に表やグラフを配置していくイメージです。

グラフの編集

引用元:Looker Studio

新しく表やデータを追加するには、「グラフの追加」ボタンを押すと要素がイラストで表示されます。設置後も自由に変更できるので、とりあえず作ってみたいグラフなどを選んでみましょう。

グラフの変更

引用元:Looker Studio

グラフの種類を変更したい場合は、右側の「グラフ>棒(種類によって名前は変更されます)」の右端をクリックします。ここから好きなグラフを選ぶだけでOKです。

STEP3:使用するデータを選択する

レポート作成5

引用元:Looker Studio

ディメンションと指標は、「データ」タブで行います。ディメンションと指標は、スプレッドシートの1行目のタイトルが表示されます。そのため、Looker Studio(旧Googleデータポータル)上でわかりやすい短めの名前をつけておくことをおすすめします。

レポート作成6

引用元:Looker Studio

「ディメンションを追加」「指標を追加」ボタンで新しいフィールドの追加が可能です。また、現在設定されているフィールドを変更したい場合は、フィールドをクリックします。

いずれも上図のようなリストが表示され、クリックすれば各フィールドを追加・変更できます。

STEP4:レポートの見た目を整える

レポート作成9

引用元:Looker Studio

グラフや表の見た目は、「スタイル」タブをクリックして設定します。グラフの種類によって設定できる項目は自動的に切り替わります。こちらで色やフォントの大きさなどを変更し、見栄えのよいレポートを作成していきましょう。

レポート作成10

引用元:Looker Studio

Looker Studio(旧Googleデータポータル)で用意しているレポートテーマを設定することも可能です。「テーマとレイアウト」をクリックしてテーマを選べば、レポート全体の配色などを統一できます。

色合いの統一などのデザインに自信がないときや時短を実現したい場合などのシーンでは、使ってみてもよいでしょう。

 

Looker Studio(旧Googleデータポータル)に複数のスプレッドシートを読み込ませる方法

ここまで1枚のスプレッドシートを連携してきましたが、読み込みたいスプレッドシートが複数ある場合の方法を解説します。

事前準備として、読み込みたいスプレッドシートをあらかじめ用意しておきましょう。今回は「月別キーワード別追加データ」というシートを追加します。

STEP1:追加するスプレッドシートを選択する

STEP1:追加するスプレッドシートを選択する

引用元:Looker Studio

画面上部の「データを追加」ボタンをクリックすると、下に「データのレポートへの追加」が表示されます。基本的な操作方法はスプレッドシートを連携したときと同じです。

データソースの追加

引用元:Looker Studio

追加したいスプレッドシートの名前とワークシートのシート名を選択します。右下にある「追加」ボタンをクリックすれば完了です。

STEP2:追加したデータを確認する

追加データソースの管理

引用元:Looker Studio

追加したデータを確認する方法は、メニューから「リソース」-「追加済みのデータソースの管理」を選択します。

追加済みのデータソースの管理

引用元:Looker Studio

追加済みのデータソースが表示されます。さらにデータを追加したい場合は「データソースを追加」をクリックすれば、本章STEP1と同じ画面が表示され同じステップでデータを追加できます。

データソースの編集

引用元:Looker Studio

各データソースは右側の「アクション」-「編集」を選択するとデータ型のタイプや集計方法、接続方法の編集などが行えます。「データの更新頻度」をクリックすれば、更新速度の指定も可能です。

なお、Googleデータポータルのデフォルトの集計は「Sum」となっていますので、必要に応じてカスタマイズしてください。

 

Looker Studio(旧Googleデータポータル)と連携しているデータソースを変更する方法

作成済みの表やグラフのデータソースを変更したい場合の方法を解説します。

STEP1:変更したデータソースを選択する

データの追加5

引用元:Looker Studio

変更したいグラフや表を選択後、右側の「データソース」をクリックすると、「添付のデータソース」内に前章までに追加した2つのデータソースが表示されます。

新しく追加した方のデータをクリックします。

STEP2:データが反映されているかどうか確認する

データの変更1

引用元:Looker Studio

変更前のデータは上記のようになっています。

データの変更2

引用元:Looker Studio

データソースを変更した後は、CV数と表示回数が変化しています。

ただし、変更したデータのタイトルやデータ型が元データと異なる場合はエラーとなり、正しく表示できません。あらかじめ、スプレッドシートのタイトルやデータ形式を同じにしておくか、違う場合はLooker Studio(旧Googleデータポータル)内でディメンションや指標を選択しなおしましょう。

参考:データが変更されない場合

データの変更3

引用元:Looker Studio

通常、Looker Studio(旧Googleデータポータル)はレポート内容に変更を加えるとすぐに内容が更新されます。もし、データが更新されない場合は、画面右上のボタンをクリックして「データ更新」を押してみてください。

データを手動で更新できます。

 

Looker Studio(旧Googleデータポータル)とスプレッドシートを連携する際の注意点

Googleデータポータルとスプレッドシートを連携する際の注意点

基本的に必要箇所をクリックするだけで進められるLooker Studio(旧Googleデータポータル)ですが、連携の際に注意しておきたいポイントを紹介します。

以下のポイントを意識しておくと、途中でエラーが出て先に進めなくなるなどのリスクも回避しやすくなります。

1.スプレッドシートをGoogleドライブ内に保存する

利用するスプレッドシートは、必ずLooker Studio(旧Googleデータポータル)と同じアカウントのGoogleドライブに入れる必要があります。また、共有フォルダにあるスプレッドシートはLooker Studio(旧Googleデータポータル)と連携できません。

共有フォルダになるデータを利用する場合は、コピーを作成しマイドライブに格納すれば利用できるようになります。

2.シートの入力は縦長の形式に整える

スプレッドシートに入力するデータは、縦に伸びる形で整えましょう。Excelのピボットテーブルをよく使う方であれば、ピボットテーブルの元データと同じ形式とイメージしていただくと理解しやすくなります。

データはA1のセルからはじめ、余分な空白をデータの上に作らないようにしてください。

よいデータ例

良いデータの例(年月・媒体名・広告グループ名・表示回数・クリック数・CV数がディメンションや指標のフィールド名となる)

悪いデータ例

こちらはLooker Studio(旧Googleデータポータル)でうまく認識できず、エラーの原因にもなる

Looker Studio(旧Googleデータポータル)の公式ヘルプにも理想的なスプレッドシートのデータの作成方法が記載されていますので、参考にしてみてください。

Google スプレッドシートのデータソースを作成する|データポータルのヘルプ

3.セルの結合を行わない

スプレッドシートのセル同士を結合すると、Looker Studio(旧Googleデータポータル)で読み込めず、エラーが発生する場合があります。1つのセルにはデータ(数値、文字列、日付など)のみを格納してください。長いテキストを入力するのも避けましょう。

また、データ以外の要素(グラフや画像など)も取り込むことはできません。レポートに画像が必要な場合は、Looker Studio(旧Googleデータポータル)上で画像を挿入するようにします。

4.同じフィールド名を使用しない

Looker Studio(旧Googleデータポータル)は、スプレッドシートの1行目を指標やディメンションの名前として使用します。そのため、スプレッドシートのヘッダーは1行にする必要があります。さらに、フィールドの名前は重複しないように注意しましょう。

フィールド名が重複していると、Looker Studio(旧Googleデータポータル)が認識できず、データが連携できない原因となります

5.データの総計行を入れない

データの総計などの余分な行も入れないようにしましょう。Looker Studio(旧Googleデータポータル)では、総計も通常のデータと同じように集計するため、間違った結果がでる要因になります。元データはシンプルに、余計なものは入れないと心がけておくことをおすすめします。

 

Looker Studio(旧Googleデータポータル)とスプレッドシートを連携する際によくある疑問Q&A

Googleデータポータルとスプレッドシートを連携する際によくある疑問Q&A

Looker Studio(旧Googleデータポータル)とスプレッドシートを連携する際に、よくある疑問点についてQ&A形式でまとめました。困ったときにぜひ参考にしてみてください。

Looker Studio(旧Googleデータポータル)とスプレッドシートが接続できない!原因と対応策は?

スプレッドシートの接続時に目的のスプレッドシート名が出てこない場合は、前章の1.で解説したスプレッドシートを保管するGoogleドライブの場所とGoogleアカウントを確認してみましょう

もし、間違えて接続してしまった場合は、接続を解除・正しいアカウントでログインした上で、再度接続を試してみてください。

スプレッドシートに接続したLooker Studio(旧Googleデータポータル)が更新されない!原因と対応策は?

自動でLooker Studio(旧Googleデータポータル)のデータが更新されない場合は、手動でページを更新してみてください。また、スプレッドシートが更新されていなければ、Looker Studio(旧Googleデータポータル)のデータも更新されないので、スプレッドシートが正しく変更されているかどうかも確認します。

ページの更新方法は、上述の「Looker Studio(旧Googleデータポータル)と連携しているデータソースを変更する方法」のセクション内の「参考:データが変更されない場合」をご参照ください。

Looker Studio(旧Googleデータポータル)とスプレッドシートを連携したのにデータが表示されない!原因と対応策は?

データの連携は正しく完了したにもかかわらず、データが表示されない場合はまずデータを手動で更新してみてください。それでも表示されない場合は、スプレッドシートのデータ型をチェックしてみましょう

「Looker Studio(旧Googleデータポータル)に複数のスプレッドシートを読み込ませる方法」の章で解説した、データソースごとの編集画面を開き正しいデータ型でセットされているかどうか確認してください。

他の対応策としては、スプレッドシートの再接続も有効です

Looker Studio(旧Googleデータポータル)のフィードに格納するデータ型の詳細については、以下の公式ヘルプをご参照ください。

データ型|Looker Studioのヘルプ

Looker Studio(旧Googleデータポータル)が自動更新できない!原因と対応策は?

データの更新頻度は元データの種類によって異なります。Googleスプレッドシートの場合は最短15分です。レポートの内容を変更したときなどは更新がかかりますが、データが反映されない場合は、手動で更新を行ってください。

データの更新頻度

引用元:Looker Studio

Looker Studio(旧Googleデータポータル)とスプレッドシートを連携した際のデータ更新頻度については、以下の公式ヘルプをご参照ください。

データの更新頻度を管理する|Looker Studioのヘルプ

Looker Studio(旧Googleデータポータル)で作成したレポートの共有方法は?

レポートは「画面を他のユーザーと共有」「PDFファイルでダウンロード」の2つパターンで共有できます。

レポートの共有1

引用元:Looker Studio

画面右上の「共有」ボタンをクリックして、「他のユーザーを招待」「レポートをダウンロード」で行えます。また、「メール配信をスケジュール」はPDFを自動的にメール配信します。

レポートの共有2

引用元:Looker Studio

他のユーザーを招待する場合は、共有するユーザーやユーザーのアクセス権を細かく設定できます

チーム全体に見てほしいレポートがある場合は、上図のように「リンクを知っている全員が表示できます」を選んで、記載されている共有リンクを伝えれば皆で確認できるのでおすすめです。

Looker Studio(旧Googleデータポータル)からスプレッドシートにエクスポートできる?

Looker Studio(旧Googleデータポータル)の表示モードで、要素の右上をクリックして「エクスポート」を選択します。

エクスポート1

引用元:Looker Studio

エクスポート2

引用元:Looker Studio

「データのエクスポート」で「Googleスプレッドシート」にチェックを入れて「エクスポート」ボタンを押します。グラフや表に反映されているデータがスプレッドシートに転送され、自動的にマイドライブに格納されます。

Looker Studio(旧Googleデータポータル)にスプレッドシートを埋め込むことはできる?

スプレッドシートなど、外部のWebページを埋め込むことが可能です。メニューの「挿入」-「URLの埋め込み」を選択し、レポートの任意の場所に配置してください

「外部コンテンツURL」にスプレッドシートのURLを入力すれば、下図のように埋め込むことができます。

シート埋め込み
引用元:Looker Studio

Looker Studio(旧Googleデータポータル)はスマホからも閲覧できる?

Looker Studio(旧Googleデータポータル)は、スマホからの閲覧も可能です。ただし、スマホ用に最適化されていない場合、若干データを閲覧しにくいケースがあります。

後述する広告レポート自動化ツールの「Databeat Explore」にはスマートフォン版テンプレートが用意されているため、スマホでLooker Studio(旧Googleデータポータル)のデータをチェックしたい方におすすめです。

スプレッドシート以外のデータもLooker Studioを使ってレポート化できる?

GA4のLooker Studioレポート

Looker Studioは、スプレッドシート以外にも以下のようなデータソースを連携してレポート作成が可能です。

  • GA4
  • Google広告
  • Googleサーチコンソール

Looker Studioを使ってこれらのレポートを作成すれば、主要な指標をまとめて確認できるようになります。

また、日次や月次など時系列で指標を分析する、PDCAを回すといった際にも非常に便利です。

Looker Studioレポート作成手順やすぐに利用できるテンプレートは「Databeat オンラインスクール」で無料公開しておりますので、ぜひお気軽に受講してみてください。

レポート作成が効率化できるデータポータルの「テンプレート」

レポートを作成する方法では、無地のレポートにグラフや表を追加する方法を解説しました。しかし、最初から作成するのは手間がかかり、ある程度の時間が必要です。ここではレポートを効率的に作成できるテンプレートについて解説します。

Looker Studio(旧Googleデータポータル)のテンプレートとは?

Databeat

 

テンプレートとは、レポートを作成するひな型のことです。プロが作成したデザインの枠組みのことで、こちらに自社のデータを流し込んでそのまま利用できます。Looker Studio(旧Googleデータポータル)では、無料でグラフィカルなデザインのレポートを入手できます。

テンプレートの種類は、Googleが提供するものから世界中のクリエイターが作成したものまで多種多様です。国内でもさまざまなテンプレートが存在しているので、自社の目的に合ったテンプレートが見つかることでしょう。

Looker Studio(旧Googleデータポータル)のテンプレートを利用するメリット

今までご紹介したとおり、Looker Studio(旧Googleデータポータル)は高度やPCスキルやプログラミングの知識がなくても扱えるツールです。しかし、真っ白なレポートにパーツを配置していくのは、それなりに時間と労力がかかります。

テンプレートを利用すれば、データソースを入れ替えるだけで見やすくわかりやすいレポートを短時間で作成できます。スキルが高い方も、テンプレートをベースにカスタマイズをしていくほうがレポート作成が効率化できるので利用をおすすめします。

おすすめのGoogle製品対応の無料Looker Studio(旧Googleデータポータル)テンプレートはこちら

Googleもテンプレートギャラリーから、さまざまな無料テンプレートをダウンロードできます。ただし、英語版のためディメンションや指標を調べて日本語に直す作業がかかります。

日本語対応でレポートの用途がわかりやすい、おすすめのテンプレートを紹介します。下記の記事では無料で利用できるテンプレートの紹介や使い方を詳しく紹介しています。

カスタマイズも可能なので、自社に合ったテンプレートが見つけられないという方もぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

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広告レポート自動化ツールなら多様な広告媒体のレポートをデータポータルで作成できる!

マーケティング関連のレポートを総合的に作成したいときに重宝する、広告媒体に特化したレポート自動化ツールをご紹介します。

おすすめの広告レポート自動化ツール:Databeat Explore

Databeat-Explore
Databeat Exploreは、アジト株式会社のデータパイプラインサービスです。Webマーケティング担当者がデータをチェックしたいタイミングで自由にデータを確認できる環境を提供できます。短時間で効率よくデータを扱えるように支援を行います。

Databeat Exploreが連携可能な主な広告媒体

Databeat Exploreは、Google広告、Yahoo!広告、Facebook広告、Instagram広告、Twitter広告、LINE広告など日本で多く利用されている広告媒体のほとんどに対応しています。自動連携を行えるサービスは、これからも増えていく予定です。

Looker Studio(旧Googleデータポータル)では個別では対応していない、Yahoo!広告とLINE広告も扱っています。簡単な操作でダイレクトに連携可能なところもポイントです。

Databeat Exploreを利用する3つのメリット

Databeat Exploreを利用することで実現できる、活用ポイントを3つ紹介します。

 1.マーケティングに使用するレポートを構築できる

Databeat Exploreは、Looker Studio(旧Googleデータポータル)のデータに加えてTableauなどのBIツールとも連携可能です。自社で活用しているさまざまなBIツールと連携して、独自のマーケティング用ダッシュボードを構築できます。

 2.媒体を横断した広告分析が可能

Databeat Exploreは、膨大なデータをBigQueryを介して出力します。複数媒体を利用している場合でも、Databeat Exploreに集約してデータを一元管理することで、媒体を横断しての効果検証や分析を行えます

 3.豊富なテンプレートを用意している

Databeat Exploreは、Looker Studio(旧Googleデータポータル)とExcelのテンプレートを用意しています。テンプレートは用途別に分かれているので、どのテンプレートを使用したらよいか迷う心配もありません。いずれのテンプレートも無料で提供しています。

また、スマートフォン版テンプレートもありますので、外出先からスマホでデータを簡単に確認することも可能です。

 

Databeatサービスサイト

広告レポート自動化ツールについては、以下の記事で詳しく解説しています。

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まとめ

今回は、Looker Studio(旧Googleデータポータル)とスプレッドシートの連携について紹介しました。非常に多くのデータソースと連携可能なLooker Studio(旧Googleデータポータル)ですが、対応していないソースはスプレッドシートシートの連携を活かして連携することが可能です。

ご紹介したとおり、接続方法もシンプルで難しい知識も必要ありません。普段からスプレッドシートを活用しているWebマーケティング担当者は、Looker Studio(旧Googleデータポータル)と連携して効率よくレポートを作成してみてください。

また、Databeat Exploreのような広告レポート自動化ツールを併用すれば、効果検証や分析の幅も広がります。ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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