BIツール「QlikView(クリックビュー)」とは?価格やできること、Qlik Senseとの違いなど詳しく解説

BIツール「QlikView(クリックビュー)」とは?価格やできること、Qlik Senseとの違いなど詳しく解説

Qlik Technologies Inc. が提供する「Qlik」は、ユーザーが自由な発想で直感的にデータ探索できる”データ分析プラットフォーム”です。

Qlikには「QlikView(クリックビュー)」と「Qlik Sense(クリックセンス)」の2種類のBIツールが存在しますが、それぞれの特徴、従来のBIツールとの違い、QlikViewを利用するメリットを知りたい方が多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、QlikViewを中心に、基礎知識および搭載されている機能や利用メリット、他社ツールとの違いやツール選定のポイントなどについて幅広く紹介していきます。BIツールの利用を検討されている方は、こちらの情報を参考に検討を進めてみてください。

目次

はじめに理解しておきたいBIツール「QlikView(クリックビュー)」の基礎知識

はじめにQlikViewの基礎知識について説明します。そもそもBIツールとはどのようなものなのか、QlikViewの概要や従来のBIツールとの違い、費用・ライセンスおよび効果を発揮するシーンについて解説します。

【前提】BIツールとは?

BIツールとは

引用元:Qlik®

BIツールとは、経営や業務における意思決定を目的とした、企業内に蓄積されているさまざまなデータの視覚化・分析を支援するツールです。企業が保持する情報のビッグデータ化が進み、DX推進やデータドリブン経営が求められる昨今、BIツールの活用は欠かせない状況にあります。

特に「セルフサービスBIツール」の登場によって、誰でも簡単操作でデータの加工・分析をできるようになり、「データの民主化」を実現可能にしたことから、様々な企業・部門における活用が推進されています。

ミック経済研究所が2020年11月26日に発表した「ビジネス・アナリティクス市場展望 2020年度版」によると、BIツールの市場規模が2019年度3,484億円から2020年度3,977億円へと対前年度比114.2%の成長の見通しとなっております。

特にクラウド型分析ツール提供の増加がけん引しており、2019年度で前年比22.9%増。さらに2020年度は同41.2%増の見込みと、市場成長を支える大きな要因となっています。

今後、「コロナ禍でのサービス形態・需要の変化」「DX化の流れで成長加速」「2025年度には7,368億円市場へと成長見込」といった観点から、益々企業のデータ分析における需要は高まるものと考えられます。

引用元:デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社

※参考:セルフサービスBIについて詳しく解説した記事はこちら
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QlikView(クリックビュー)とは?

QlikViewとは?

引用元:Qlik®

QlikViewは、スウェーデンの大学研究所で生まれた「データ分析プラットフォーム」です。セルフサービスBIツールとして提供されており、分析に関する知識が少ない一般の利用者でも、マウス操作とドラッグ&ドロップによって、データ抽出や表現の変更など、自由な発想で直感的に情報探索を実現できます。

QlikView(クリックビュー)とQlik Sense(クリックセンス)の違い

QlikViewは1994年にセルフサービスBIの先駆けとして誕生しました。その20年後の2014年にClick Senseが誕生し、当時はClickViewの簡易版のようなイメージでしたが、最近ではセルフサービス機能が強化されており、今までデータ分析に興味が無かった方を含め、組織全体で活用できるツールとなっています。

一般的なセルフサービスBIツールの特徴として以下の2つがあります。

  • ビジネスの最前線にいるユーザーが、ツールの操作スキルを習得することなく、データを直感的にビジネスへ活用できること
  • ツールの使い易さと、高度な分析機能・表現の複雑さの両立は難しい

Qlik®は、この2つの特徴に対して「高度で多様な分析機能に加え、きめ細かな設定が行えるQlikView」と「グラフやチャート、ボタンやナビゲーションといったユーザーに伝わりやすい表現をおこなうビジュアライズ機能を重視して設計され、ツールの操作習得や、複雑な設定をせずに、いますぐ活用できるQlik Sense」の2種類をラインナップとして提供することで解決をしています。

Qlik SenseはQlikViewのようにローカルクライアントを必要とせず、全てがブラウザ上で動作するSaaSモデルであることも特徴の一つです。また、以下のような共通点も多いことから、それぞれの強みを活かすためにQlikViewとQlik Senseを併用する企業もいます。

  • Qlik®独自の「連想技術」におけるエンジンの働きは2つのツールに共通(ユーザーの分析体験は共通)
  • 開発者に対してもロードスクリプトや関数がほぼ共通(一部使用できない機能もあります)
  • 多数の類似チャートもあり、Qlik専用データ形式ファイル(QVD)は両製品で共用可能

QlikView(クリックビュー)と従来のBIツールの違い

QlikViewは「連想技術(特定の共通点を基に、複数データを自動で関連付けして自動抽出する仕組み)」と「インメモリー技術」を特許取得しており、従来のBIツールにはない特徴を持っています。

ツール種別 得意分野 データの読み込み キューブの構築
QlikView アドホック分析向き メモリーから読むので速い 必要なし
従来のBIツール 定型帳票向き ディスクから読むのでディスクI/Oが発生 必要あり

引用元:大塚商会

 ビッグデータの高速集計を実現する「インメモリー技術」

大量の明細レコードを事前集計なしでメモリー上に読み込み利用します。それによって、ハードディスクへの読み書きが無くなり、瞬時にデータを表示できます。

 分析軸を定義することなく、自由に分析できる「連想技術」

従来のBIツールと違い、事前に分析軸を定義しなくても、特定の共通点を基に複数データを自動で関連付けするため、自由に分析を進められます。

QlikView(クリックビュー)の費用・ライセンス

QlikViewのライセンスはエディションとユーザーライセンス(CAL: Client Access License)で構成されています。代表するライセンスを以下に記載します。詳しい価格は導入規模やライセンスによって異なるため、販売元にお問い合わせください。

引用元:INSIGHT LAB「QlikViewライセンス構成」

サーバーライセンス(エディション) Server Enterprise Edition (EE) QlikViewサーバーの全機能を提供するエディションです。
Server Small Business Edition (SBE) エントリーモデルのエディションです。
クライアントライセンス(CAL: Client Access License) Named User CAL ユーザー(1CALで1ユーザー)にサーバーへのアクセス権を付与します。割り当てられたユーザーは、サーバー側のドキュメントファイルを制限なく利用できます。
Document CAL サーバーのドキュメントファイル単位に利用できるユーザー(1CALで1ユーザー)を指定します。
Session CAL サーバーへのセッション単位で付与されるCALです。同時接続数を意味します。
Named Usage CAL 1時間利用できるCALです。

 QlikView(クリックビュー)は無料トライアルが可能

無償利用可能なQlikView Personal Editionが提供されています。QlikViewの全機能が提供されており、導入検討をするための疑問や課題を事前に検証可能です。QlikView Personal Editionを使用する際、期間や機能といった制限はありませんが、QlikViewドキュメントの扱いに関しては注意すべき点がありますので、事前にQlik HELPで確認いただくことを推奨いたします。

また、QlikView Personal Editionのユーザーはサポートを受ける資格がありませんが、「Qlikコミュニティ」を通じてサポートを得ることができます。

QlikView(クリックビュー)が効果を発揮するシーン

ここまででQlikViewの特徴や従来のBIツールとの違いを説明してきましたが、QlikViewを活用することで、どのような業種・業務でどのような目的やキーワードで分析をおこない、効果を発揮できるのかを以下にまとめます。

分析目的 分析例 業種・業務 キーワード
日々変化するビジネス概況をすばやくつかみたい 経営、通信販売、マーケティング 経営判断、予実管理
商品の売れ残りや在庫不足が発生しそうかどうか、パッと知りたい 小売業、アパレル業 など 在庫分析、売り上げ予測
お客様と、長く、繰り返しお取引できるようになりたい 経営、販売促進、外商 優良顧客育成、死に筋分析
店舗ごと、商材ごとに偏る売れ行きを、個別に可視化したい アパレル業、小売チェーン店 など 単品分析、在庫配分
売り上げの推移を視覚化し、不採算部分を洗い出し、中期計画を立てたい 小売チェーン店、一般企業 月次売り上げ推移、成長/鈍化予測
同時に購入される、特定の条件下で売れやすい、などの関連性を見たい 量販小売業、ECモール、コンテンツ販売 併売分析、客単価の上昇
KPIのモニタリング、予実確認とシミュレーションをリアルタイムで知りたい 経営、経理 財務データ、損益分析、債権と債務
部門別の売り上げ傾向、売り上げ製品構成比を視覚的に把握したい 商社、メーカー 成長率、案件単価管理、需給
条件に合致する社員を検索したり、人事情報を個人単位で帳票印刷したい 人事部、総務部、マネージャー 人事管理、税務事務、社員管理
請求件数と保険料の相関や、エリア別請求発生状況、商品別解約率を知りたい 金融業、保険業 相関分析、エリアチャート
乗客流動分析からダイヤ改正、沿線開発を効率的に進めたい 電鉄業、不動産開発業 乗降情報、利用者集中区間

引用元:大塚商会

特に、ビジネスの最前線にいる現場の利用者からの直感的な分析要求にリアルタイムかつ柔軟に応えることが求められる、「経営」「企画」「経理」「マーケティング」「営業」「カスタマーサクセス」などの領域で効果を発揮します。

 

BIツール「QlikView(クリックビュー)」の5つの主な機能

QlikViewの特徴的な機能を5つ紹介します。

  1. 事前集計不要で高速かつ自由なデータ集計・視覚化
  2. 柔軟かつ自由な発想で生み出すダッシュボード画面
  3. モバイル対応
  4. さまざまなビジネスデータに対応
  5. セキュリティ管理

主な機能1.事前集計不要で高速かつ自由なデータ集計・視覚化

連想技術とインメモリ技術による高速集計・視覚化

引用元:BIsolutions

「インメモリー技術」により、事前集計なしでメモリー上にデータを展開し、「連想技術」でデータを自動的に関連付けしながらデータ量の圧縮をおこなうため、高速に集計・表示できます。また、ETLツールの導入やキューブ、DWH(データウェアハウス)、データマートの構築は不要となり、事前構築期間の短縮およびコスト削減が実現します。

主な機能2.柔軟かつ自由な発想で生み出すダッシュボード画面

Qlickダッシュボード画面

引用元:BIsolutions

画面上で「見たいデータ」をクリックするだけで、さまざまな切り口からデータを収集、分析、視覚化することができるため、柔軟かつ自由な発想によるダッシュボード画面作成が可能になります。分析軸の変更も、ETLツールやキューブ、DWH(データウェアハウス)、データマートのメンテナンスをすることなく、ユーザーが設定を編集するだけで実現できます。

主な機能3.モバイル対応

モバイル

引用元:infosense

インターネットや社内ネットワークでの接続設定だけでなく、スマートフォンやタブレットといった携帯端末を利用したモバイルアクセスも可能です。外出先からも閲覧・分析を容易にすることで、情報伝達や業務生産性の向上に寄与します。

主な機能4.さまざまなビジネスデータに対応

Qlickビジネスデータ対応

引用元:BIsolutions

SAP®やSalesforce.comといったERP・CRMの他、ExcelやDWHといったさまざまなビジネスアプリケーションやデータソースに対応した専用コネクターを実装しています。そのため、企業内に蓄積されている大量のビジネスデータにアクセスして、容易に収集・分析・視覚化することができます。

主な機能5.セキュリティ管理

管理者側で「ユーザーのドキュメントアクセスや分析の履歴」を過去に遡った追跡、およびダウンロードやデータ出力に関する制限といった、情報漏洩に対する設定ができます。

 

BIツール「QlikView(クリックビュー)」を利用する3つのメリット

QlikViewを利用するメリットを3つ紹介します。

  1. 連想的な顧客体験から迅速な意思決定を実現
  2. 短期間で構築が可能
  3. 要件の変更に柔軟かつ簡単に対応可能

メリット1.連想的な顧客体験から迅速な意思決定を実現

ビジネスの現場において発生するさまざまな課題や情報を迅速かつ簡易に分析して、ビジネスの意思決定へとつなげることができます。「インメモリー技術」による高速レスポンスと、「連想技術」によるデータ間の自動関連付けによって、ユーザーの予期しない気づき(インサイト)を含めた価値発見ができることから、ビジネス課題の早期解決を促します。

メリット2.短期間で構築が可能

従来のBIツールでは、データの抽出/加工/ロードをおこなうETLツールやDWH(データウェアハウス)、データマートなど多くのソフトウェアや事前構築が必要でした。QlikViewには、データ分析プラットフォームを構築するための機能がすべて搭載されているため、それらのソフトウェアや事前構築が不要となります。

メリット3.要件の変更に柔軟かつ簡単に対応可能

複雑な操作やプログラミングスキルは必要なく、簡単なGUI画面でノンプログラミングに設定することで、データの取得や視覚化・分析をユーザー自身で実現できます。

 

BIツール「QlikView(クリックビュー)」はこんな方におすすめ!

QlikViewの利用がおすすめの方はどんな方なのか、なぜその方におすすめなのかを解説します。

ダッシュボード制作ができるパワーユーザーの体制が整備されている企業・組織におすすめ!

QlikViewがターゲットとしているダッシュボード作成ユーザーは、情報システム部門やデータサイエンティストと呼ばれるパワーユーザーです。パワーユーザーはQlikViewを使い、一般ユーザーが利用しやすい直感的で対話型なダッシュボードを作成して提供します。

業務部門の一般ユーザーは提供されたダッシュボードを活用して情報を探索します。このように、ダッシュボード作成者と利用者という役割分担があるため、一般ユーザーはあらかじめ作成されたダッシュボードから、ドリルダウンや軸の変更などの多角的かつ直感的な分析をおこなうことができ、専門的なスキルが無くとも利用できます。

一方、パワーユーザーは高度な分析機能と詳細な設定を駆使して、より深い分析をおこなうことができるようになっています。もし、パワーユーザーの支援が得られない体制で、自らデータを操作・探索し、ダッシュボード作成をおこない、自分もしくは他のユーザーと共有して利用したいといった要望がある場合は、QlikViewよりも表現の自由度や機能が簡易化されており、パワーユーザーの支援が不要なClick Senseを併せて検討することをおすすめします。

 

BIツール「QlikView(クリックビュー)」に関するよくある疑問Q&A

BIツール「QlikView(クリックビュー)」に関するよくある疑問Q&A

QlikViewの使い方を学習する上でおすすめの情報ソースをご紹介します。

QlikView(クリックビュー)の使い方は何で学ぶのがおすすめ?

QlikViewの使い方を学ぶには以下のようなサイトやコミュニティが存在します。どれも多くの知識を得られるためおすすめですが、特に最初は「QlikViewナレッジ」「QlikSpace」「YouTube – Qlik Japan」などで、製品紹介資料や紹介セミナー、事例動画から概要を理解した上で、「Qlik View Help」を参考に実際にツール操作をする中で理解を深めていくのがおすすめです。

その際にでてくる疑問はサイト内の記事や動画で解決できるほか、「Qlik Community Japan」で質問投稿して解決できます。

 QlikSpace

QlikViewおよびQlik Senseや、その他のデータ統合製品などに関わる技術情報についてご紹介するQlik Japan公認のブログサイトです。
(製品最新情報、イベント情報、チュートリアル、サンプルアプリなど)

 Qlik Community Japan

Qlik Communityの日本語グループです。 Qlik製品に関する日本語資料のダウンロードや日本語の質問を投稿することができます。
(製品・技術Q&A、製品関連資料)

 YouTube – Qlik Japan

Qlik Japanの提供するYouTubeチャンネルです。基礎や応用の勉強会、導入事例、新製品リリースの説明動画などを動画でわかりやすく紹介しています。

 Qlik View Help

QlikViewのHelpサイトです。QlikViewの概要やダウンロード方法、チュートリアルから使い方などが説明されています。

 QlikViewナレッジ

QlikViewの概要・使い方の説明から、他BI製品との比較まで、幅広い情報を提供するINSIGHT LABが提供する情報サイトです。QlikView Personal Editionのダウンロード、研修案内や最新情報も定期的にアップしています。

QlikView(クリックビュー)にはクラウド版は存在する?

QlikViewにクラウド版は存在しませんが、幾つかの方法でクラウド利用することが可能です。最近では外部環境の変化も大きく、リモートワークも進んでいることから「資産や保守体制を社内に持つ必要が無い」「どこでもサービスを利用できる」「初期導入コストが安価」という点で、クラウドサービスを採用する企業が増えています。

QlikViewにおいても以下のようなサービスを活用することで、変化に対応したスピード感の高い分析や意思決定に繋げることができるため、クラウドサービスの活用をおすすめします。

 1.3rd partyが提供するクラウド提供型のサービス

株式会社アシストが提供する「アシストTシャツモデル for Qlik」のように、3rd partyが提供するクラウド提供型のサービスを利用できます。同社ではAmazon Elastic Compute Cloudインスタンスのスペックが異なるS/M/Lの3モデルからTシャツを選ぶように自社のニーズに適したサイズを選択するだけで、AWS上ですぐにQlik製品を利用できます。

利用料金は従量制となり、インフラコストを最適化した運用が可能となります。

※引用元:アシスト

 2.Qlik Sense SaaSでQlikViewを利用

SaaS版Qlik Senseのプラットフォーム上で、QlikViewアプリを活用できます。「QlikViewURLリンクを設定」「QlikViewアプリをPublisherを使ってSaaS版Qlik Senseに配信」「Qlik Senseデスクトップで、QlikViewアプリをQlik Senseアプリに変換し、Qlik Sense SaaSにアップロード」するといった方法があります。

 

QlikView(クリックビュー)のデメリットは?

QlikView(クリックビュー)のデメリットは?

QlikView(クリックビュー)の注意点、課題(デメリット)について解説します。総括すると、パワーユーザーの支援が可能な状態で導入ができるかという点と、データ量の肥大化や分析が複雑化した場合にツールの設定、もしくはツールの外側で工夫をする必要があることから、パワーユーザーや事前構築の支援が必要になる可能性があるということです。

そのため分析の成熟度に応じて、どの段階でパワーユーザーの支援が必要か、体制構築を考えながら進めることが重要となります。

  1. パワーユーザー無しでの導入が難しい
  2. メモリやCPUの拡張限界
  3. 複雑なデータモデルに弱い

1.パワーユーザー無しでの導入が難しい

QlikViewがターゲットとしているダッシュボード作成ユーザーは、情報システム部門やデータサイエンティストと呼ばれるパワーユーザー層です。そのため、最初に一般ユーザーが利用するダッシュボード作成が必要となり、業務部門の利用要件をまとめ、必要なダッシュボードを揃えておく必要があります。

パワーユーザーの支援が得られない体制で導入を検討している場合は、データ分析が本業ではない一般ユーザーの利用を想定しているツール検討も併せて実施することをおすすめいたします。

2.メモリやCPUの拡張限界

QlikViewはインメモリーBIツールです。ビッグデータを取り扱う場合には、メモリを増やすことである程度対応はできますが、限界は存在します。アプリケーション側(データモデルなど)の構築で対応できる部分もありますが、高いスキルが求められることと、それにも限界が存在します。

3.複雑なデータモデルに弱い

複雑なデータモデルに弱いため、目的別にデータマートを作成するといった対応が必要になるケースがあります。

 

QlikViewと併せて比較検討したいオススメBIツール3選

QlikViewと併せて比較検討したい3つのオススメBIツールを紹介します。

1.Databeat Explore

Databeat

Databeat Exploreとは、アジト株式会社が提供している広告レポート自動化ツールです。

 特徴

  • データの収集を自動化
  • 連携できるツールの種類が豊富
  • Google Data Portalのテンプレートでビジュアライズが可能

 QlikViewより優れている点

主要なWEB広告や、マーケティングに関するデータを集計して、レポート化します。広告データの集計を自動で行い、レポートも複数のテンプレートによって作成されます。エンジニアスキルは不要で簡単に導入できます。

データ出力機能も豊富で、ExcelやGoogleスプレッドシートのほか、BIツールへの出力にも対応しています。Databeat Exploreで広告データを集計してレポートを作成し、詳しい分析は別のBIツールでといった使い方も可能です。

 QlikViewに劣る点

マーケティングや広告データ分析に特化しているため、様々な部門で利用する全社BIツールとして利用することはできません。

こんな方におすすめ!

マーケティングと広告のデータ活用を民主化したい方
WEB広告レポートを自動でデータポータルに連携したい方

 

 

2.Google Data Portal

Googleデータポータルのテンプレートを利用して学習するメリット

引用元:Google Data Portal

Google Data Portalは、Googleが提供するBIツールです。元々はGoogle Data Studioという名称でしたが、Google Data Portalにリニューアルされました。

 特徴

  • Googleアカウントがあれば無料で利用
  • Google製品との相性が良い

 QlikViewより優れている点

Googleアナリティクス、YouTubeアナリティクスなどのGoogle製品との連携が非常にスムーズにおこなえます。

 QlikViewに劣る点

マーケティングや広告データ、Google製品以外の連携ではQlikViewに劣ります。また、本格的なBIの実現においてはQlikViewの方が優れています。

こんな方におすすめ!

Google製品を愛用している方
これまでBIツールを利用した経験がない方
まずは無料で試してみたい方

https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/data-studio/

3.Power BI

Microsoft Power BI

引用元:Power BI

Power BIは、マイクロソフトが提供するセルフサービスBIです。

 特徴

  • 基本的な機能などは、一般的なセルフサービスBIと同等
  • マイクロソフト製品との相性がよい

 QlikViewより優れている点

Power BIは、その他のマイクロソフト製品ともっとも相性が良く、特にExcelに関しては元々Power BIがExcelのアドインだったこともあり、データの読み込みなどもスムーズです。

 QlikViewに劣る点

Power BIはクラウドサービスですが、Azureパブリッククラウド環境のみにデプロイ可能になっています。そのため、複数のパブリッククラウドプロバイダーのサービスを活用したいと考える企業には大きな障壁となります。

こんな方におすすめ!

マイクロソフト社のオフィスソフトなどを活用している方

 

自社に合ったBIツールを上手に選ぶ3つのポイント

自社に合ったBIツールを上手に選ぶ3つのポイント

数あるBIツールの中から自社にあったツールを選ぶポイントを紹介します。

  1. 目的とゴールを定義する
  2. BIツール活用の組織体制を整備する
  3. 自社の予算計画に合ったコストを定義する

POINT1:目的とゴールを定義する

誰が、何のためにBIツールを利用するのか、それが実現可能かどうか、事前に要件としてまとめておかなければ、自社に合った「BIツール」の選定は失敗に終わる可能性が高くなります。

  • 何のためにBIツールを導入するのか
  • 想定されるユーザー(管理者・作成者・利用者)は誰なのか
  • 想定される社内ユーザー(管理者・作成者・利用者)の知識はどれくらいか(どの程度のベンダーサポート体制が必要か)
  • 想定される利用データソースはどこの何なのか
  • どの業務や課題解決から利用するのか

これらを明確にすることでBIツールの「継続活用」と「費用対効果の最大化」を実現しましょう。

POINT2:BIツール活用の組織体制を整備する

導入や活用を「推進する」ためには「IT」「分析」「業務」の3つの要素(知識・スキル)が必要になります。これらすべてを兼ね備えている人は「データサイエンティスト」のような方ですが、そのような人材は希少ですので、現状の社内リソースの中から、3つの要素をどこが担当し、どこが支援するのか、ということを検討し、体制を整えた上で、導入と活用の推進を進めていくようにしましょう。

POINT3:自社の予算計画に合ったコストを定義する

BIツールの導入や利用にかかるコストは、提供形態やライセンス体系によって違いがあります。ユーザー数に応じて利用料が変動するBIツールが多いですが、クライアントフリーやサーバーライセンス型など、ユーザー数に制限がないプランを採用しているツールもあります。

その場合、データ量や機能追加で価格が変動するケースが多いです。また、ツールを導入するインフラ費用や保守・運用費がかかるケースもあります。そのため、自社の利用要件を確認したうえで最適な提供形態とライセンス体系を持つBIツールを選定しましょう。

 

まとめ

QlikViewは「連想技術」と「インメモリー技術」を特許取得した自由な発想と直感的な分析に向いているセルフサービスBIツールです。「インメモリー技術」による高速レスポンスと、「連想技術」によるデータ間の自動関連付けにより、ユーザーの予期しない洞察を含めた価値発見ができることから、継続的なPDCAサイクルを運用することで、ビジネス課題の早期解決を促すことが可能です。

ダッシュボード作成者と利用者という役割分担があるため、情報システム部門やデータサイエンティストと呼ばれるパワーユーザー層の支援が得られる場合は、QlikViewがおすすめです。ただし、BIツールはツールごとに機能や費用の違いがあります。

自社に合うセルフサービスBIを導入するためには、本記事を参考にしつつ、気になるツールの提供会社への問い合せや、無料トライアルを活用してみてください。

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