BIツールを利用する際は、どのツールにするか選定が必要です。しかし、BIツールを検索するとたくさんのツールがあり、どれが自社にとって最適かを見極めるのが難しかったりします。
BIツールは利用するにあたりコストが発生するので、慎重に選ばなくてはならず、なかなか手を出せないといったシーンも多いのではないでしょうか。そこで今回こちらの記事では、失敗しないBIツールの選び方として、市場シェアの高い人気のBIツールを紹介します。
また、BIツール市場の現状や展望、BIツールの上手な選び方も併せて解説しますので、ご覧ください。
- 1 まずは押さえておきたいBIツールの基礎知識
- 2 市場規模やシェアからわかる今後のBIツールについて
- 3 自社にマッチしたBIツールを上手に選ぶポイントと注意点
- 4 シェアの高い人気のBIツール7選!各BIツールが支持される理由も併せて解説
- 5 無料で利用できるシェアの高い人気BIツール
- 6 BIツールは広告レポート自動化ツールとの併用がおすすめ
- 7 まとめ
まずは押さえておきたいBIツールの基礎知識
はじめに、BIツールの基礎知識から確認していきましょう。BIツールがどのようなツールなのか、主な機能、BIツールを導入するメリットなどを解説します。
BIツールとは?
引用元:Zoho Analytics
BIツールは、ビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)ツールを略したものです。BIとは、企業が意思決定を行うためのプロセスで、「収集」→「蓄積」→「分析」→「加工」という流れがあります。
このプロセスを手動で行うと多くのリソースを必要としてしまうため、ツールによって自動化します。そのツールが「BIツール」なのです。BIツールを使えばデータの分析まで自動で実施できますので、あとは分析結果を参考にして、意思決定を行うだけで良いのです。
BIツールの主な機能
BIツールの主な機能には、以下のようなものがあります。
1.データの収集と蓄積
BIツールの重要な機能のひとつが、データの収集と蓄積です。BIツールは、さまざまなデータソースから同時に複数のデータを自動で収集します。そしてこれを継続的に行うことにより、価値のあるデータが蓄積されていきます。
規模の大きな企業などでは、さまざまなデータが複数の場所で保管・管理されており、全体を把握するのに時間がかかるといった問題が生じるケースが多くなっています。こうした状況を、BIツールによって解決できるのです。
2.データ分析
BIツールによってデータを蓄積したら、今度は分析を行います。複数のユーザーがいろいろな角度で分析を実施できて、分析結果をスピーディーに得られるのがBIツールの特徴です。OLAP分析が可能なツールであれば、最新のデータを対象とする分析を即座に実施できて、分析結果をすべてのユーザーに共有できるといったメリットがあります。
今回はOLAPについての基礎知識と、OLAP分析ができるおすすめのBIツールについて詳しく解説していきます。分析に携わったことがある方なら、OLAPという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、その意味をしっかりと理解できているでしょうか?[…]
3.データの可視化
データを集めて分析したら、最後に可視化します。BIツールによる分析結果の可視化方法としては、ダッシュボードとレポートがあります。ダッシュボードは、主にリアルタイムで最新のデータを反映しています。レポートは、指定した期間の見たい情報をわかりやすくまとめたものになります。
ダッシュボードはユーザーの手でカスタマイズが可能であったり、レポートにはテンプレートが用意されているといったツールが多くあります。
BIツールを導入する3つのメリット
企業がBIツールを導入することで得られるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。メリットを3つにまとめてみましたのでご覧下さい。
- 自動化によって業務を効率良く進められる
- 意思決定の判断基準が明確になる
- 新しいニーズ発見のヒントを得られる
メリット1:自動化によって業務を効率良く進められる
BIツールは、データ収集と蓄積・分析・可視化を自動で行うことが可能です。この自動化によって、業務の効率が格段にアップします。さまざまな場所に散らばるデータを一箇所に集めるだけでも、手動で行うと時間がかかります。
BIツールによってこれらの作業を自動化できれば、その他の業務に時間を割くことが可能になるのです。
メリット2:意思決定の判断基準が明確になる
事業における意思決定の判断基準が明確になるメリットもあります。事業をどのように進めるかは、データを参考にしながら決めるのが一般的ですが、データをうまくまとめられていなかったり、しっかりと分析しきれていないといったケースもあります。
ですがBIツールなら、どれだけデータ量が膨大になっても、短時間ですべてのデータを収集・分析できます。よって、いつでも最新の分析結果を基にした意思決定が可能となるのです。
メリット3:新しいニーズ発見のヒントを得られる
BIツールには、AIが搭載されているものやマイニングツール機能を利用できるものがあります。こうしたツールは、社内から集めたデータを分析した上で、新たなニーズのヒントを発見してくれます。
膨大な量のデータの中から、相関性を見つけ出すのは手動ではなかなか難しいですが、BIツールなら簡単に発見できるメリットがあります。
マーケティングの効率化に役立つBIツールは、多くの企業で利用されています。そんなBIツールですが、昨今「AI」を組み合わせた利用方法が増えてきています。そこで今回こちらの記事では、BIツールとAIの関係について解説していきます。 BI[…]
市場規模やシェアからわかる今後のBIツールについて
BIツール選びの参考として、市場規模やシェアからわかる今後のBIツールについて解説します。BIツールが普及した背景やシェア状況などを見ていきましょう。
【参考】BIツールが普及した背景
BIツールが市場に現われだしたのは、1990年代後半頃からです。それまではBIという考え方や概念は存在していたものの、ツールとして形にはなっていませんでした。
1990年代になってパソコンが普及し始めると、専門家以外の一般ユーザーもパソコンを使って仕事をしたり、さまざまなデータを分析するといったことが増えてきます。そしてBIツールが登場したのです。
ただしBIツールの誕生のきっかけとしては、DWHやETLの出現が大きく関わっています。
DWHやETLの存在が誕生したことで、BIツールと組み合わせて多くのデータを活用するといった方法が可能となりました。
BIツールの市場規模と動向
BIツール市場は年々増加傾向にあり、今後も引き続き市場拡大が見込まれています。これは、企業のIT化やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進、SaaS型ツールの成長などが大きな要因と考えられるでしょう。
また、2020年以降の新型コロナウイルス感染拡大も市場のニーズ拡大の一因となり、今後短期間で大幅な市場拡大が見込まれています。
BIツールのシェア状況と国内企業の導入状況
BIツールのシェア状況は、市場規模と動向でも触れましたが、クラウド型ツールのシェア拡大が好調となっています。また、ガートナージャパン株式会社による調査では、国内の都市圏における企業のBIツール導入状況は全体の74%程度と、7割を超える企業がBIツールを導入していることがわかっています。
どの程度の頻度でBIツールを利用しているのか、BIツールを利用する中で抱える問題点などは企業ごとに異なるものの、多くの企業がすでにBIツールを利用しているという状況がわかりました。
参考:ガートナージャパン株式会社|ガートナー、企業におけるBIツールの導入状況に関する調査結果を発表
Biツール市場の今後の展望
今後もBIツール市場は大きな成長が想定されています。特に今後は「ウィズコロナ」「アフターコロナ」などと言われているように、新型コロナウイルスの影響による働き方の変化が大きく影響するでしょう。
こうした状況から、インターネット環境さえあればどこからでもアクセス可能なクラウド型BIツールは、今後もさらに需要の高まりが期待されます。また、DX化の推進による企業が扱うデータの変化も、BIツールのニーズ拡大へ大きな影響を与えると考えられます。
多数の企業がBIツールを導入すると、導入していない企業はデータの活用で他の企業に遅れを取り、マーケティング力が低下する恐れがあります。企業同士の競争で負けないためには、BIツールを活用してより多くのデータを分析し、施策に反映させていくことが重要となります。
自社にマッチしたBIツールを上手に選ぶポイントと注意点
自社にマッチしたBIツールを上手に選ぶポイントを解説します。たくさんあるツールの中から最適なツールを選ぶために知っておくべきこと、そしてツール選びの際の注意点も併せて紹介します。
自社にマッチしたBIツールを上手に選ぶ3つのポイント
まずは自社にマッチするBIツールを上手に選ぶポイントから見ていきましょう。
- 機能面
- 費用面
- 操作性
POINT1:機能面
BIツールを選ぶ際は、まず機能面をチェックしましょう。BIツールはどれも基本的な機能は同じですが、ツールごとに異なる機能を持っている場合があります。自社で利用したい機能が使えるかどうか確認しましょう。
また、機能と併せて接続できるデータソースもチェックしてください。自社で利用しているデータソースと接続できないと、BIツールを十分に活用できない場合があります。
ただし、使う予定のない機能まで搭載されているツールを選ぶと、その分費用も高くなってしまう恐れがあるので注意が必要です。
POINT2:費用面
BIツールを選定する場面では、費用面のチェックも重要です。BIツールは提供形態(オンプレミス・クラウド)やライセンス体系(ユーザーライセンス・サーバーライセンス)によって、初期費用と毎月発生する費用に大きな差があります。
自社でどのようにBIツールを利用するのかを想定しながら、費用を抑えられるツールを選びましょう。なお費用面だけで選ぶのでしたら、提供形態はクラウド型、ライセンス体系はユーザーライセンス型のツールが比較的コストを抑えられます。
ただし、BIツールを利用するユーザー数が多い場合には、人数分の費用が発生して負担が大きくなるため、サーバーライセンス型の方がコストパフォーマンスは良くなるケースもあります。
BIツールは、企業のあらゆるデータの分析や可視化が可能なツールです。BIツールを導入すると、多くの業務が効率化できるだけでなく、企業の課題を見つけたり、意思決定をサポートしてくれます。 そんなBIツールですが、いざ導入するとなるとコス[…]
POINT3:操作性
BIツールは操作性にも違いがあるので、必ず確認しましょう。使い勝手の悪いツール、専門的な知識を必要とするツールなどは、導入後に上手く使いこなせない場合があります。実際、BIツール導入後の悩みとして多いのは、「ツールを上手く使いこなせない」というものです。
社内で実際にBIツールを利用するユーザーが使いやすいツールを選ぶためには、トライアルを利用して無料で試してみることをおすすめします。
BIツールを選ぶ際の注意点
次に、BIツールを選ぶ際の注意点を紹介します。
- BIツールを導入する目的や理由を明確にする
- 導入後のサポート体制を確認する
- 無料ツールの利用も検討してみる
1:BIツールを導入する目的や理由を明確にする
BIツールをなぜ導入するのか、どんな目的で利用するのかを明確にしましょう。なんとなくBIツールを使えば社内のデータを整理できたり、分析が簡単にできそうなどといった理由でツールを選ぶと失敗する恐れがあります。
主にデータの分析を行いたいのか、データの可視化を行いたいのかなど、BIツールを使って実施したいことを確認して、目的にマッチするツールを選択しましょう。
2:導入後のサポート体制を確認する
BIツールは導入後、操作方法や活用方法で迷う場面がありますので、サポート体制が重要となります。利用を検討しているツールが、しっかりとサポートを受けられるものかどうかも事前に確認しておきましょう。
どんな機能を持つBIツールでも、使いこなすことができなければ意味がありません。
3:無料ツールの利用も検討してみる
BIツールには有料ツールと無料ツールの2種類が存在しています。有料ツールの方が多くの機能を制限無く利用できますが、企業や事業の規模次第では、無料のBIツールで十分という場合もあります。
そのため、小規模での利用を想定する場合には、無料ツールも含めて検討してみましょう。
シェアの高い人気のBIツール7選!各BIツールが支持される理由も併せて解説
ここからは、シェアの高い人気のBIツールを紹介していきます。ツールの詳細と併せて、なぜそのBIツールが支持されているのかも解説します。
シェアの高い人気のBIツール一覧
ツール名 | 導入実績 | 特徴 | 費用 | こんな方におすすめ |
Zoho Analytics | 500,000社以上 | 分析結果を可視化するダッシュボードやレポートのビジュアル |
|
低コストで多数のデータソースへ接続できるBIツールをお探しの方 |
Tableau | 70,000社以上 | 直感的な操作でデータをわかりやすく可視化できる |
|
主にデータの分析結果の可視化を重視している方 |
Fine Report | 15,000社以上 | 帳票設計機能に強み | お問い合わせ | BIツールで帳票の作成や管理を行いたい方 |
Yellowfin | 29,000社以上 | 自動インサイト機能を活用すれば、課題解決のヒントを得られる | お問い合わせ | 極力無駄のないBIツールの導入と利用を進めたい方 |
Dr.SUM | 6,400社以上 | 社内のデータのみならず、IoT機器のデータにも対応 |
|
社内のデータ基盤としての活用、膨大な量のデータ分析を実施したい方 |
Pentaho | 2,000社以上 | OSS(オープンソース)のツールで拡張性が高い | 無料 | データマイニング機能の活用や、カスタマイズしてツールを利用したい方 |
DOMO | 1,000社以上 | 接続できるデータソースが豊富であり、AIを活用できる | お問い合わせ | データソースやデータ量が多い環境でBIツールを利用したい方 |
今回こちらでは、特に導入実績の多いBIツールの情報をまとめました。多くの企業で利用されているツールなので、BIツールとしての基本的な機能はどれも同じように利用できます。さらに、それぞれ特徴的な機能や性能を備えているので、自社の課題解決につながる機能を持つツールを見つけてみてください。
また、費用も併せて確認する必要がありますが、料金プランが公開されていないツールもあります。気になる方は直接サービス提供会社へお問い合わせの上、ご確認ください。
BIツールの中でもシェアの高い人気BIツールに共通する3つの特徴
この後紹介する人気のBIツールに共通する特徴を見ていきましょう。多くの企業が導入する理由がわかると、BIツール選定の参考となるかもしれません。
- オンプレミス型とクラウド型が選択できる
- コストパフォーマンスが良い
- 操作性が良い
1.オンプレミス型とクラウド型が選択できる
シェアの高いBIツールは、オンプレミス型とクラウド型から選択が可能となっているものが多い傾向があります。費用面を考えるとクラウド型ツールがおすすめですが、カスタマイズ性やセキュリティ面を重視する場合は、オンプレミス型を選択するケースが多くなります。
導入する企業の考え方や環境に合わせて選べる点がポイントです。
社内のデータを整理したり、分析効率を飛躍的に向上できるツールとして、BIツールはさまざまな場面で利用されています。これからBIツールの導入を検討されている方もいらっしゃるかと思いますが、BIツールには「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種[…]
2.コストパフォーマンスが良い
人気のBIツールは、コストパフォーマンスが良いものが多いです。ユーザーライセンス型でユーザー1人あたりの費用が安いものだけではありません。サーバーライセンス型は、利用するユーザー数に制限がなく、大人数で利用した場合の1人あたりのコストが抑えられるツールが人気となっています。
3.操作性が良い
使いやすく操作性の良いという点も、シェアの高いBIツールの特徴のひとつです。ドラッグ&ドロップやマウス操作のみで多くの機能を利用できたり、専門的な知識を持っていなくても直感的に操作できるツールは、多くの企業で導入されています。
Zoho Analytics
引用元:Zoho Analytics
ツールの特徴
Zoho Analyticsは、500,000社以上の企業が導入している人気のBIツールです。分析結果を可視化するダッシュボードやレポートのビジュアルが特徴で、見やすくわかりやすい上にドラッグ&ドロップの簡単な操作で作成できます。
また、インターフェイスはGoogleスプレッドシートのような形式なので、初心者の方でも簡単に利用可能です。
シェアが高く人気である理由
Zoho Analyticsは直感的な操作感、そして多くのデータソースに接続できるといった点が人気を集める理由のひとつです。また、ベーシックプランなら月額2,700円から利用できるコストパフォーマンスの良さも、多くの企業が導入する決め手となっています。
費用
料金プラン | 料金 |
ベーシック | 2,880円/月~ |
スタンダード | 5,760円/月~ |
プレミアム | 13,800円/月~ |
エンタープライズ | 54,600円/月~ |
※クラウド版の料金です。
こんな方におすすめ!
Zoho Analyticsは、低コストで多数のデータソースへ接続できるBIツールをお探しの方におすすめです。また、Zoho AnalyticsにはAIが搭載されており、高度な分析にも対応できます。使い勝手も良いので、初めてBIツールを導入する企業にも向いているツールです。
URL
https://www.zoho.com/jp/analytics/
Tableau
引用元:Tableau
ツールの特徴
Tableauは70,000社以上の企業が導入しているツールです。BIツールの中でも特に知名度が高く、さまざまな業種で利用可能です。ビジュアライゼーションに強みを持っており、直感的な操作でデータをわかりやすく可視化できます。
シェアが高く人気である理由
Tableauは、オンプレミス型・クラウド型のどちらでも利用できるため、導入する企業の環境に合わせて提供形態を選べます。また、充実した機能を直感的操作で利用できるので、中小企業から大企業まで幅広く対応できます。
費用
料金プラン | 料金 |
Creator | 8,400円/月 |
Explorer | 5,040円/月 |
Viewer | 1,800円/月 |
こんな方におすすめ!
Tableauは、主にデータの分析結果の可視化を重視している方におすすめです。データソースの接続先も豊富なので、どんなデータでもきれいにまとめられたダッシュボードやレポートで表現できます。
URL
Fine Report
引用元:Fine Report
ツールの特徴
Fine Reportは15,000社以上の企業が導入しているBIツールです。帳票設計機能に強みを持っており、請求書から発注書、契約書などに対応できます。インターフェイスはExcelに似ているので、Excelを使える方であれば、迷うことなく操作できます。
シェアが高く人気である理由
Fine Reportは、データの可視化やレポーティングといったBIツールの基本的な機能に加え、帳票設計機能が利用できるため、企業内の幅広い部署で活用できます。また、Excelライクなインターフェイスにモバイル端末対応など、アクセスしやすい特徴も持っています。
費用
Fine Reportの費用は直接お問い合わせください。
こんな方におすすめ!
Fine Reportは、BIツールで帳票の作成や管理を行いたい方におすすめです。Fine Reportはさまざまな帳票デザインが利用できます。90日間のトライアルは機能制限がないので、すべての機能をお試しも可能です。
URL
https://www.finereport.com/jp/
Yellowfin
引用元:Yellowfin
ツールの特徴
Yellowfinは、29,000社以上の企業が導入しているBIツールです。オンプレミス型・クラウド型のどちらでも利用でき、データの分析から共有までスピーディーに実施できます。自動インサイト機能を活用すれば、課題解決のヒントを得ることも可能です。
シェアが高く人気である理由
Yellowfinはワンクリックで実施可能なデータ分析、ドラッグ&ドロップの直感的操作など、簡単に高度な機能を利用できる点が人気です。PCへのインストールは不要でブラウザから利用できるため、導入から利用までがスムーズなツールです。
費用
Yellowfinの費用は直接お問い合わせください。
こんな方におすすめ!
Yellowfinは、極力無駄のないBIツールの導入と利用を進めたい方におすすめです。WEBベースであるためインストール不要で利用できるツールは、セキュリティ面で不安を覚える方もいますが、Yellowfinは強力なセキュリティ機能が備わっているので、安心して利用できます。
URL
Dr.SUM
引用元:Dr.SUM
ツールの特徴
Dr.SUMは、7,200社以上の企業が導入しているBIツールです。社内のデータのみならず、IoT機器のデータにも対応できます。企業におけるデータ基盤として幅広く活用できるツールです。
シェアが高く人気である理由
Dr.SUMには「インメモリエンジン」が搭載されています。インメモリエンジンはデータ量が多いシーンでも、スピーディーに処理を完了させられる能力があります。この高い処理能力が人気のポイントでもあります。
費用
料金プラン | 料金 |
クラウド版 | 150,000円(税別)/月〜 ※別途初期費用。 |
オンプレミス版(サブスク) | 120,900円(税別)/月〜 ※保守料含む。 |
オンプレミス版(買い切り) | 3,600,000円(税別)〜 ※初年度の保守料含む |
こんな方におすすめ!
Dr.SUMは、社内のデータ基盤としての活用、膨大な量のデータ分析を実施したいといった方におすすめです。データを一元管理しつつ、さまざまなデータ分析をリアルタイムで実施できるため、社内のあらゆる場所で活躍できるツールです。
URL
https://www.wingarc.com/product/dr_sum/
Pentaho
引用元:Pentaho
ツールの特徴
Pentahoは、2,000社以上の企業が導入しているBIツールです。OSS(オープンソース)のツールなので、拡張性が高い点が特徴です。また無料のツールではありますが、データマイニング機能や機械学習が活用できます。
シェアが高く人気である理由
PentahoはOSSツールであることから、導入企業によってカスタマイズしやすい点がポイントです。基本的に無料で利用できますが、有料プランではサポートを受けることもできるため、コストを抑えて利用したい企業から高度な機能を活用したい企業まで、幅広く人気です。
費用
Pentahoは無料で利用できます。
こんな方におすすめ!
Pentahoは、データマイニング機能の活用や、カスタマイズしてツールを利用したい方におすすめです。有料プランはサーバーライセンス型なので、利用するユーザーが多い場合には、1ユーザーあたりのコストを抑えて利用できます。
URL
https://www.hitachi.co.jp/products/it/bigdata/platform/pentaho/index.html
DOMO
引用元:DOMO
ツールの特徴
DOMOは、1,000社以上の企業が導入しているBIツールです。接続できるデータソースが豊富であり、AIを活用できるツールでもあります。詳細な料金は問い合せが必要ですが、クラウド型ツールなので、比較的コストを抑えて利用出来ます。
シェアが高く人気である理由
DOMOは、低コストでAIが利用できる点が人気の要因でもあります。多くのデータソースとの接続も可能なので、あらゆるデータを分析して、データ同士の相関性を発見できるツールです。
費用
DOMOの費用は直接お問い合わせください。
こんな方におすすめ!
DOMOは、データソースやデータ量が多い環境でBIツールを利用したい方におすすめです。DOMOなら、AIを使って膨大な量のデータも即座に処理できます。操作性も評判がよく、アラート機能なども利用可能です。
URL
無料で利用できるシェアの高い人気BIツール
ここからは、無料で利用できるBIツールの中で、シェアの高い人気ツールを紹介します。
Microsoft Power BI
ツールの特徴
マイクロソフト社が提供するセルフサービスBIが、Microsoft Power BIです。もともとExcelのアドオンのみの提供であったのですが、現在はBIツールとしても提供されています。オンプレミス型・クラウド型のどちらでも利用できて、Excelなどのマイクロソフト社製品との相性が良いのが特徴です。
費用
プラン | 月額料金 |
Power BI Pro | 1,250円(ユーザー単位) |
Power BI Premium | 2,170円(ユーザー単位) |
624,380円(容量) |
こんな方におすすめ!
Microsoft Power BIは、Excelによるデータ管理・分析を行っていて作業効率を高めたい方におすすめです。同じマイクロソフト社の製品であるためExcelなどとの互換性が高く、初めてBIツールを利用する方でも扱いやすいツールです。
ただし無料版は1ユーザーあたり1GBまでしか利用できず、レポート共有も使えないので注意が必要です。
URL
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/
セルフサービスBIは、マーケティングの質を高め、効率化に役立つツールです。従来のBIツールも同様の役割を果たしますが、セルフサービスBIの方がより使いやすく、これからBIツールを導入する企業にもおすすめできます。 ただ、具体的に従来の[…]
Looker Studio(旧Googleデータポータル)
引用元:Looker Studio(旧Googleデータポータル)
ツールの特徴
Looker Studio(旧Googleデータポータル)は、無料で利用可能なBIツールの中でも特に有名なツールです。Googleが提供するサービスのため、他のGoogle製品との相性が良いのが特徴です。Googleアカウントがあれば、どなたでもすぐに利用できます。
費用
Looker Studio(旧Googleデータポータル)は無料で利用できます。ただし、テンプレートの購入やBigQueryとの接続は有料です。
こんな方におすすめ!
Looker Studio(旧Googleデータポータル)は、BIツールをまだ利用したことがない方、Google広告を運用している方におすすめです。無料で利用できるので、コストを気にせずに導入できます。またGoogle広告を運用している場合、同じGoogleのツールなので、連携がしやすいのもポイントです。
URL
https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/data-studio/
BIツールは、ビジネスを加速させることが可能なツールです。社内にちらばったデータの収集や分析にBIツールを活用すれば、スピーディーに事業の最適化が行えます。 しかしBIツールを導入するにはコストもかかるため、なかなか導入に踏み切れない[…]
Looker Studioの使い方がわからない方は無料講座の受講がおすすめ
Looker Studioは、Google広告やGA4、Googleサーチコンソールなどさまざまなデータを簡単にレポート化できる便利なBIツールです。一度Looker Studioでレポートを作成してしまえば、その後はワンクリックでデータ更新できるため、毎日データ集計する必要もありません。
また、日次や月次など時系列で指標を分析する、PDCAを回すといった際にも非常に便利です。無料でありながら非常に使い勝手のよいLooker Studioですが、実際にレポートを作成するにはデータソースの設定など、初心者にはやや難しい工程があります。
「Databeat オンラインスクール」では、そんなLooker Studioの使い方をわかりやすくワークショップ形式で解説しています。「Databeat オンラインスクール」は無料公開しておりますので、ぜひお気軽に受講してみてください。
BIツールは広告レポート自動化ツールとの併用がおすすめ
ここまでさまざまなBIツールを紹介してきましたが、初めてBIツールを利用される方の中には、やはりまだ使いこなせるか自信が無いといった不安を抱える方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合におすすめなのが、広告レポート自動化ツールとBIツールの併用です。
広告レポート自動化ツールの併用がおすすめの理由
なぜ広告レポート自動化ツールとBIツールの併用がおすすめなのか、以下のポイントをご覧下さい。
- BIツールよりも簡単に利用できる
- BIツールへデータを出力できる
- BIツールの使い方を学べる
1.BIツールよりも簡単に利用できる
広告レポート自動化ツールは、BIツールに比べて操作が非常に簡単です。ほぼすべて自動化されていますので、手間もかからないため、広告運用の現場では大幅な業務効率の改善が期待できます。特にWEB広告によるマーケティングがメインの事業においては、その効果が高く発揮されます。
2.BIツールへデータを出力できる
広告レポート自動化ツールには、BIツールへデータをエクスポートする機能があります。新たにフォーマットを編集してからBIツールにインポートするといった手間は必要ありません。広告のデータは広告レポート自動化ツールが常に最新の情報に更新してくれますので、BIツールは分析をメインとして活用することが可能です。
3.BIツールの使い方を学べる
BIツールの扱いに慣れるためには、何度も繰り返し使ってみることが重要です。広告レポート自動化ツールを併用すれば、それほど難しい操作が発生せずにBIツールへデータを連携することが可能です。本物の運用データを活用してBIツールを使用していれば、使い方も身につきやすいと言えます。
おすすめの広告レポート自動化ツール「Databeat Explore」
BIツールとの併用におすすめの広告レポート自動化ツールが「Databeat Explore」です。Databeat Exploreは、エンジニアスキル不要で導入できるツールです。初期費用もかかりませんので、低コストで利用開始できます。
「Databeat Explore」の3つの活用ポイント
BIツールと併用するにあたって、Databeat Exploreの活用ポイントを3つ紹介します。
- 広告のデータを自動的に収集できる
- 収集したデータをそのままレポートに反映できる
- BIツールへデータを出力できる
広告のデータを自動的に収集できる
Databeat Exploreは、あらゆる広告媒体のデータを自動的に収集できます。リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などほとんどの広告媒体へ接続できるので、一度接続してしまえばあとはDatabeat Exploreを開くだけで、広告のデータをチェック可能です。
各広告媒体の管理画面を開く手間が省ける上、すべての広告のデータを一元管理できるので、集計や分析の効率もアップします。
収集したデータをそのままレポートに反映できる
Databeat Exploreが自動で収集した広告のデータは、そのままレポート作成にも反映できます。もちろんレポート作成は自動で行われるため、どのようなレポートを作るか悩む必要もありません。Databeat Exploreに用意されているテンプレートが、広告の進捗状況をわかりやすく可視化してくれます。
BIツールへデータを出力できる
Databeat Exploreは、広告データを収集したりレポート化したりするだけではありません。蓄積した広告のデータをTableauやLooker Studio(旧Googleデータポータル)などのBIツールへ連携できます。データの更新も自動で行われるので、BIツール側では常に最新のデータを活用した分析を行えます。
データ出力に対応できないBIツールの場合は、一旦ExcelやGoogleスプレッドシートの形式でデータを出力したのち、インポートすることも可能です。
まとめ
近年BIツール市場は拡大を続けており、今後もさらに大きく広がりを見せることが予測されていますので、まだBIツールを導入されていない方は、早い段階での導入をおすすめします。ただしBIツールは、社内の意思決定に活用されたり、利用にはコストもかかるので、選定は慎重に行わなければなりません。
BIツール選びで重要なポイントは、「機能」「費用」「操作性」です。これらすべてをインターネット上のデータだけで把握することは難しいので、導入してみたいツールが決まったら、トライアルで実際に使用感を確かめてみるのがおすすめです。
今回こちらの記事では、シェアの高い人気のBIツールを紹介しましたが、シェアの高さだけでツールを選ぶことはおすすめしません。なぜなら、シェアの高いツールが必ずしも自社に合ったツールとは限らないからです。BIツールを利用する目的と機能を照らし合わせて最適なツールを選定しましょう。
また最後に紹介した広告レポート自動化ツール「Databeat Explore」は、WEB広告を運用している方やBIツール初心者の方に特におすすめです。BIツールと合わせて導入をご検討ください。