セルフサービスBIは、マーケティングの質を高め、効率化に役立つツールです。従来のBIツールも同様の役割を果たしますが、セルフサービスBIの方がより使いやすく、これからBIツールを導入する企業にもおすすめできます。
ただ、具体的に従来のBIツールと何が違うのか、セルフサービスBIを利用すると、どのようなことが実現できるのかが気になるところではないでしょうか。そこで今回こちらの記事では、セルフサービスBIの導入メリットやおすすめのツールの比較などを、解説していきます。
BIツール、またはセルフサービスBIの利用を検討されている方は、こちらの情報を参考に検討を進めてみてください。
- 1 押えておきたい「セルフサービスBI」の基礎知識
- 2 セルフサービスBIを導入する3つのメリット
- 3 セルフサービスBIの活用はこんな方におすすめ!
- 4 自社に合ったセルフサービスBIを上手に選ぶ3つのポイント
- 5 セルフサービスBIおすすめツール11選
- 6 セルフサービスBIの乗り換えを検討するべきタイミングは?
- 7 まとめ
押えておきたい「セルフサービスBI」の基礎知識
はじめにセルフサービスBIの基礎知識について見ていきましょう。そもそもセルフサービスBIとはどのようなものなのか、セルフサービスBIの機能、関連ツールとの違いなどを解説します。
セルフサービスBIとは?
引用元:Power BI
セルフサービスBIについて触れる前に、まずBIとはなんなのかを解説します。BIとは、ビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)の略で、BIツールは企業が取り扱うさまざまなデータを集約して分析し、可視化するためのツールです。
企業のデータを統合して分析することで、ビジネスをどのように進めていくのかといった意思決定の判断材料を作ります。そしてセルフサービスBIとは、このBIツールのサービスを利用するユーザーが、自らデータの分析・レポーティングを実施できるように、使いやすくしたツールです。
セルフサービスBIの代表的な機能
セルフサービスBIの代表的な機能を見てみましょう。
ダッシュボード
引用元:Qlik Sense
セルフサービスBIのダッシュボードは、社内のあらゆるデータを一箇所にまとめることが可能です。ダッシュボードにはデータだけでなく、グラフなども活用できますので、直感的に社内のデータを把握できます。
レポーティング
引用元:Power BI
セルフサービスBIは、レポーティング機能もあります。見やすいレポートを簡単に作成でき、共有も可能です。レポートは好みの形式にカスタマイズしたり、スケジュールを設定して配信もできます。
分析
引用元:Power BI
セルフサービスBIは、AIを活用したデータ分析も可能です。ユーザーに詳しい知識がなくても、セルフサービスBIがデータを分析して、課題の解決やニーズの発見へと導いてくれます。
セルフサービスBIと従来型BIツールの違い
セルフサービスBIと従来型BIツールの大きな違いは、利便性にあります。従来のBIツールは、決まったフォーマットにしか対応できないものが多く、フォーマットに合わないデータは、事前に手動で加工する必要がありました。
しかしセルフサービスBIなら、データのフォーマットをカスタマイズできるため、手間をかけずにさまざまなデータを取り扱うことができます。また、根本的にセルフサービスBIの方が、操作性が向上しており、専門的な知識がなくても利用しやすくなっています。
セルフサービスBIとExcelの違い
データの集計や加工、分析にはExcelがよく利用されていますが、セルフサービスBIとの違いにはどのような点があるでしょう。両者の主な違いは以下の3点です。
- 簡単にデータを見やすく可視化できる
- 容量の大きなデータの取り扱いが可能
- 自動でデータを集計できる
まずデータの可視化について、Excelの場合は自らグラフの種類を選び、色の加工などを行わなくてはなりませんが、セルフサービスBIはデータさえ取得してしまえば、簡単に見やすいグラフの作成が可能です。
次にデータ容量です。セルフサービスBIは、オンライン・オフラインどちらのデータも取り扱うことが可能で、Excelの限界を超えるデータも処理できます。また、データの取得も自動で実行できるため、業務の効率化にもつながります。
今回はMicrosoft社が提供する「Excel」についての基礎知識と、Excelを組み合わせたBIツールの活用について幅広く紹介していきます。ビジネスマンであればExcelに触れる機会があると思いますが、データ分析で活用しようとすると様々[…]
セルフサービスBIとエンタープライズBIの違い
エンタープライズBIは、OLAP分析やデータマイニングを可能にしたBIツールのことを指します。従来のBIツールにはこうした機能が搭載されていないものが多く、経営判断に活用できるBIツールとして、エンタープライズBIが登場しました。
そのため、エンタープライズBIはどちらかというと「従来型BIツール」に分類されます。
セルフサービスBIが効果を発揮するシーン
セルフサービスBIはBIツールを手軽に、そして自らカスタマイズして利用したいシーンで効果を発揮します。多くのデータを扱う企業では、ExcelやGoogleスプレッドシートなどですべてのデータを管理することは困難です。
しかし、BIツールは柔軟性がないため、使いにくい場面も多々あります。この2つの課題を解決できるのがセルフサービスBIなのです。
セルフサービスBIを導入する3つのメリット
セルフサービスBIを導入する3つのメリットについて解説します。セルフサービスBIの導入を検討されている方は、以下のメリットを参考にしてみてください。
- 多くのデータを瞬時に確認できる
- ダッシュボードやレポートを自らカスタマイズできる
- 管理コストの削減
メリット1:多くのデータを瞬時に確認できる
セルフサービスBIは、さまざまなデータを自動で取得できます。また、Excelよりも大容量のデータを取り扱うことが可能なため、多くのデータを瞬時に確認できるようになります。
メリット2:ダッシュボードやレポートを自らカスタマイズできる
従来のBIツールは、ユーザーによるカスタマイズが難しい環境でした。しかしセルフサービスBIは、ダッシュボードやレポートの作成、カスタマイズが可能となっており、見たい情報を見たい形で閲覧できます。
メリット3:管理コストの削減
セルフサービスBIは、管理コストが抑えられるメリットもあります。従来は社内レポートやダッシュボードツールなどの仕様変更は、社内のシステム担当に依頼しなければなりませんでした。そのため、時間や人的リソースを必要とします。
しかしセルフサービスBIの場合、ユーザーの手で仕様変更が実施できますので、管理コストを抑えてデータを活用できます。
セルフサービスBIの活用はこんな方におすすめ!
セルフサービスBIは、以下のような方におすすめです。もし当てはまる場合は、セルフサービスBIの導入を検討してみてください。
1.複数のWEB広告を運用している方
複数のWEB広告を運用している方に、セルフサービスBIはおすすめです。ひとつの媒体のみ運用している場合は、ひとつの管理画面でデータの閲覧や集計が可能です。しかし複数の媒体だと、各媒体の管理画面にアクセスしてデータを集計する必要があります。
このようなシーンでは、すぐに運用状況を把握したり、レポートを作成するといったことが難しくなります。そこでセルフサービスBIを導入すると、データの集計からレポート作成が自動化でき、ダッシュボードで現在の状況もすぐに把握できるようになります。
2.扱うデータ量が多い方
扱うデータ量が多い方にも、セルフサービスBIはおすすめです。少ないデータ量であれば、ExcelやGoogleスプレッドシートで集計や分析が可能です。しかしデータ量が多くなると、Excelではまとめきれなくなったり、集計に時間がかかります。
データの処理に時間がかかると、その分レポート作成等にも時間を要することとなりますので、現状把握や分析も遅れてしまいます。セルフサービスBIを使えば、実質データ容量の制限はなく、AIを活用した分析はデータの処理速度も速くなりますので、欲しい情報が欲しいタイミングで手に入ります。
3.社内全体のデータを取り纏めたい方
企業によっては、部署ごとにデータを管理していて全体像が把握できないため、社内全体のデータを取り纏めたいといった課題を抱えているケースがあります。このようなシーンでも、セルフサービスBIが活用できます。
セルフサービスBIを使うと、各部署からデータを受け取ってまとめるなどの作業は必要ありません。すべて自動で集計できるようになりますので、リアルタイムで社内のデータを閲覧できるようになります。こうして各部署のデータを一箇所に集めることで、マーケティングの方針を決めたり、経営判断を下しやすい環境を構築できます。
自社に合ったセルフサービスBIを上手に選ぶ3つのポイント
自社に合ったセルフサービスBIを上手に選ぶ3つのポイントを見て行きましょう。さまざまなツールの中から、自社に適したツールを選ぶために、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 使いたい機能や特徴
- 操作性・使いやすさに問題がないか
- 費用が予算内に収まるか
POINT1:使いたい機能や特徴
セルフサービスBIは、それぞれ異なる機能を持っている場合がありますので、使いたい機能があるかどうかを確認しましょう。また、ツールごとの特徴を理解しておくことも必要です。セルフサービスBIには、情報の可視化が得意なもの、分析が得意なもの、操作性を重視したものなどがあります。
まずは各ツールについて理解し、現在自社が必要とする機能や特徴を持っているツールを選ぶことが重要となります。
POINT2:操作性・使いやすさに問題がないか
セルフサービスBIの操作性や使いやすさも必ずチェックしましょう。セルフサービスBIは、社内のデータを集約して、効率良く活用するためのツールです。そもそもセルフサービスBI自体が使いにくかったり、使いこなせないような状況では、導入するメリットがありません。
多くのセルフサービスBIには、一定期間無料で利用できるトライアルがありますので、気になるツールがあれば実際に利用してみるのもおすすめです。
POINT3:費用が予算内に収まるか
セルフサービスBIは、利用するにあたりコストが発生しますので、ツールの費用が予算内に収まるかどうかも確認しましょう。POINT1~2で解説した点ももちろん重要ですが、それらを満たすツールであっても費用が高額過ぎると、セルフサービスBI自体が負担となってしまう恐れがあります。
自社の予算に合わせて、コストを抑えつつ導入できるツールを見つけることも、重要なポイントとなります。
セルフサービスBIおすすめツール11選
セルフサービスBIおすすめツールを紹介します。各ツールの特徴や主な機能、価格、そしてどんな方におすすめなのかについても触れていますので、セルフサービスBIを比較検討する際の参考にしてみてください。
セルフサービスBIおすすめツールまとめ
ツール名称 | 特徴 | 主な機能 | 価格 | こんな方におすすめ! |
---|---|---|---|---|
Databeat Explore | 広告の効果検証や可視化に特化 |
|
広告アカウント数×330円
広告費×0.3% |
多数の広告媒体の運用を行っている方 |
Tableau | 詳細なデータを閲覧できるダッシュボード |
|
1,800円/月〜 | ダッシュボードやレポートの美しさを求める方 |
Power BI | マイクロソフト製品との相性がよい |
|
1,250円/月(1ユーザー)~ | マイクロソフト社のオフィスソフトなどを活用している方 |
Qlik Sense | データの探索機能に長けている |
|
30ドル/月〜 | 探索機能を活用してデータの関連性を分析したい方 |
Google Data Portal | Googleアカウントがあれば無料で利用できる |
|
無料 | Google製品を愛用している方 |
QlikView | アドホック分析に向いているツール |
|
お問い合わせ | 自らデータを分析して課題を見つけ出し、スピーディーな解決を求める方 |
MotionBoard | カスタマイズ性の高いダッシュボード |
|
15,000円/月〜(10ユーザー) | プログラミングスキルを利用せずに、社内のあらゆるデータを表現力の高いダッシュボードで可視化したい方 |
軽技Web | シンプルなセルフサービスBI |
|
1,980,000円/年~ | 社内全体でBIツールを活用し、業務効率化を行いたい方 |
DataDeck | データを集約して、効果検証を行うことが可能 |
|
0円/月~ | 経営層と現場のギャップを埋めたい方 |
SAP Crystal Reports | レポート作成に特化したツール |
|
お問い合わせ | レポートのクオリティを向上したり、工数削減に取り組みたい方 |
Zoho Analytics | ドラッグ&ドロップ式なので直感的な操作が行えるレポート |
|
2,880円/月~ | 利用するデータソースが多い方 |
さまざまなセルフサービスBIツールがありますが、価格には大きな差があります。もちろん利用できる機能やデータ量なども異なるため、価格のみでの比較はできません。まずはそれぞれのツールの特徴、機能を理解しましょう。
その上で、費用についても比較し、導入するツールを選定するのがおすすめです。
1.Databeat Explore
引用元:Databeat Explore
Databeat Exploreは、マーケティングテクノロジーの企画・開発・運営を行っているアジト株式会社が提供するツールです。
ツールの特徴
Databeat Exploreは、広告の効果測定や可視化に特化したツールです。あらゆる広告媒体とのデータ連携が可能となっており、レポートテンプレートによって見やすい広告レポートを作成するところまでを、自動で行います。
また、Databeat Exploreはデータ出力方法も豊富で、ExcelやGoogleスプレッドシートのほか、BIツールやGoogleアナリティクスへのデータ出力も可能です。
主な機能
- 広告データの自動収集と更新
- レポート自動作成
- BIツール等へのデータ出力
- ダッシュボードの共有
- 広告クリエイティブのサムネイル出力
- Googleアナリティクスへのデータ出力
価格
プラン | 月額費用 |
---|---|
アカウント数課金プラン | 広告アカウント数×330円 |
広告費課金プラン | 広告費×0.3% |
こんな方におすすめ!
Databeat Exploreは、多数の広告媒体の運用を行っている場合におすすめです。Databeat ExploreはAPIによってすべての広告媒体のデータを自動収集するので、広告のデータ管理効率が向上します。
さらに、自動で作成されるレポートは、指標を統一する形で整形されているため、媒体同士の比較も容易に行うことが可能です。
2.Tableau
引用元:Tableau
Tableauは、アメリカ発のツールです。世界各国にオフィスがあり、国内では日本法人のTableauJapan株式会社がサービスを提供しています。
ツールの特徴
Tableauは、フィルタリングやドリルダウンによって、詳細なデータを閲覧できるダッシュボードが特徴です。多数のグラフの中から好みの形式を選択でき、自由度の高い分析を可能にします。また、MySQLをはじめとする数多くのサービスと連携できます。
連携したサービスのデータは、自動更新によって常に最新のデータを閲覧可能にします。
主な機能
- データの自動集計・更新
- レポート自動作成
- ダッシュボードのビジュアル分析
価格
料金プラン | 料金 |
---|---|
Creator | 8,400円/月 |
Explorer | 5,040円/月 |
Viewer | 1,800円/月 |
こんな方におすすめ!
Tableauは、ダッシュボードやレポートの美しさを求める方におすすめです。Tableauで使用できるグラフや表、テンプレートは見た目にこだわった作りとなっています。完成したレポートやダッシュボードは、そのまま会議に利用することも可能です。
もちろん見た目だけではなく、課題の解決や業務効率化も期待ができるツールです。
URL
3.Power BI
引用元:Power BI
Power BIは、マイクロソフトが提供するセルフサービスBIです。
ツールの特徴
Power BIを提供するマイクロソフトは、Windowsやオフィスソフトなどで馴染みがあることから、セルフサービスBIの中でも知名度の高いツールとなっています。基本的な機能などは、一般的なセルフサービスBIと同等ですが、他のマイクロソフト製品との相性がよいといった特徴があります。
主な機能
- データ抽出・集計
- レポート作成・更新
- レポートの共有
価格
料金プラン | 料金 |
---|---|
Power BI Pro | 1,250円/月(1ユーザー) |
Power BI Premium | 2,500/月(1ユーザー)
624,380円/月(容量) |
こんな方におすすめ!
Power BIは、マイクロソフト社のオフィスソフトなどを活用している方、好む方におすすめです。同じマイクロソフトの製品であるPower BIは、その他のマイクロソフト製品ともっとも相性が良く、特にExcelに関しては元々Power BIがExcelのアドインだったこともあり、データの読み込みなどもスムーズです。
URL
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/
4.Qlik Sense
引用元:Qlik Sense
Qlik Senseは、アメリカに拠点を置くソフトウェア会社のQlikが開発したセルフサービスBIです。
ツールの特徴
Qlik Senseは、データの探索機能に長けているツールです。集計した膨大なデータの中から、データの関連性を見つけてくれます。また、任意のキーワードを入力すると、「スマートサーチ機能」が関連性の高いものを表示します。
モバイルファーストで作られたツールなので、タブレットからアクセスして作業を行うことも可能です。
主な機能
- ダッシュボードの作成
- データの集計・グラフ作成
- データのキーワード探索
価格
料金プラン | 料金 |
---|---|
Qlik Sense Business | 30ドル/月 |
Qlik Sense Enterprise SaaS | お見積もり |
Qlik Cloud Data Integration | お問い合わせ |
こんな方におすすめ!
Qlik Senseは、探索機能を活用してデータの関連性を分析したい方におすすめです。Qlik Senseの探索機能は、まるでGoogle検索のように、気になるキーワードを打ち込んで利用します。気になるキーワードを検索して、表示されたデータを調べていくだけでも、これまで気が付かなかった発見にたどり着けます。
URL
https://www.qlik.com/ja-jp/products/qlik-sense
5.Looker Studio(旧Google Data Portal)
引用元:Looker Studio
Looker Studioは、Googleが提供するツールです。
ツールの特徴
Looker Studioは、Googleアカウントがあれば無料で利用できるBIツールなので、敷居が低く気軽に利用できます。元々はGoogle Data Studioという名称でしたが、Google Data Portalにリニューアルされ、さらに名称変更があり現在はLooker Studioとなっています。
Googleが提供するツールなので、その他のGoogle製品との相性が良いといった面もあります。
主な機能
- データの集計・可視化
- レポート作成・共有
価格
Looker Studioは基本的に無料で利用できます。ただし、BigQueryと接続して使用する場合、テンプレートを購入する場合には、別途費用が発生します。
こんな方におすすめ!
Looker Studioは、その他のGoogle製品を愛用している方におすすめです。Googleアナリティクス、YouTubeアナリティクスなどとの連携は非常にスムーズです。また、無料で利用できるBIツールという点から、これまでBIツールを利用した経験がなく、まずは無料で試してみたいと言った場合にもおすすめできます。
URL
https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/data-studio/
6.QlikView
引用元:QlikView
QlikViewは、先に解説したQlik Senseと同じQlikが提供するツールです。
ツールの特徴
QlikViewは、Qlik Senseよりもさらに専門的な利用を想定したツールです。社内のデータアナリストなど、ある程度専門的知識を持つ方が、ダッシュボードを作成しながらデータを分析していきます。長期的な分析を行うツールというよりは、課題を見つけてその場で分析し、解決していくといったアドホック分析に向いているツールです。
主な機能
- データ集計・更新
- レポート作成
- データ探索
- ダッシュボードの作成
価格
QlikViewの価格は、導入規模やライセンスによって異なるため、お問い合わせください。
こんな方におすすめ!
QlikViewは、自らデータを分析して課題を見つけ出し、スピーディーな解決を求める方におすすめです。特許取得済みの「インメモリー技術」が、大容量のデータの検索も、素早く処理します。さらに「連想技術」によって、関連性のあるデータ同士をつなぎ合わせるので、直感的に操作ができるメリットがあります。
URL
https://www.qlik.com/ja-jp/products/qlikview
7.MotionBoard
引用元:MotionBoard
MotionBoardは、帳票製品やBIツールを提供するウイングアーク1st株式会社が提供するツールです。
ツールの特徴
MotionBoardは、さまざまなデータを集約してレポーティングやプッシュ通知、その他アクションにつなげられるツールです。カスタマイズ性の高いダッシュボードからは、パワーポイントやエクセル、PDF形式でデータを出力できます。
メール、スラックなどのチャットツールと連携してプッシュ通知を可能にします。操作性が良い点、ダッシュボードの質が高い点が特徴でもあります。
主な機能
- データ集計・更新
- ダッシュボードの作成
- レポートの作成
- OLAP分析
価格
料金プラン | 料金 |
---|---|
クラウド版 | 15,000円/月〜(10ユーザー) |
オンプレミス版(サブスクリプション) | 60,500円/月〜 |
オンプレミス版(パーペチュアル) | 1,800,000円/月〜 |
こんな方におすすめ!
MotionBoardは、プログラミングスキルを利用せずに、社内のあらゆるデータを表現力の高いダッシュボードで可視化したい方におすすめです。MotionBoardはすでに2,000社以上のさまざまな業種で導入されていますので、幅広いシーンで活用できます。
URL
https://www.wingarc.com/product/motionboard/
8.軽技Web
引用元:軽技Web
軽技Webは、パワーエレクトロニクス技術や半導体開発などを行う富士電機株式会社が提供するサービスです。
ツールの特徴
軽技Webは比較的シンプルなセルフサービスBIです。レポート作成のたびに行うデータ収集の手間を省いたり、異なるフォーマットのデータに柔軟に対応したり、工数のかかるデータの整形をサポートします。
レポート作成ができるだけでなく、データ検索機能があらゆるデータへのアクセスを可能にしてくれます。
主な機能
- データの集計・更新
- データ検索
- レポート作成・出力
価格
料金プラン | 料金 |
軽技Web Version7 | ライセンス:1,980,000円/年~
年間サポート:297,000円/年~ |
こんな方におすすめ!
軽技Webは、社内全体でBIツールを活用し、業務効率化を行いたい方におすすめです。軽技Webはシンプルなツールなので、システムに詳しくないユーザーでも、問題なく利用できます。例えば営業担当者が軽技Webを使えば、いつでも顧客情報にアクセスする環境を構築することが可能です。
URL
9.DataDeck
引用元:DataDeck
DataDeckは、ヒートマップツールなどを運営する株式会社Ptmindが提供するツールです。
ツールの特徴
DataDeckはすべてのデータを集約して、効果検証を行うことが可能です。あらかじめ目標を設定しておけば、広告のパフォーマンスや収益の状況を把握したり、進捗や効果を検証できます。操作性はシンプルなので、特別なスキルがなくても、簡単にデータの可視化が行えます。
主な機能
- データの集計・更新・共有・可視化
- 広告の効果検証
価格
料金プラン | 料金 |
フリー | 0円/月 |
スタートアップ | 3,980円/月 |
ビジネス | 9,980円/月 |
エンタープライズ | お問い合わせ |
こんな方におすすめ!
DataDeckは、経営層と現場のギャップを埋めたい場合にオススメです。社内のデータをDataDeckに集約すれば、経営層から現場の社員まで、すべてのユーザーが同じ情報を共有できます。DataDeckはシンプルな設計なので、どのユーザーでも抵抗なくアクセスできます。
URL
10.SAP Crystal Reports
SAP Crystal Reportsは、レポート作成ツールやBIツールなどを手掛けるSAPジャパンが提供するツールです。
ツールの特徴
SAP Crystal Reportsは、レポート作成に特化したツールです。さまざまなデータを集約して、社内や顧客への共有を可能にします。レポートに使用するデータソースや内容をあらかじめ設定して、配信を実行します。
美しい書式のレポートは、作成後でも編集が可能となっており、レイアウトからデザインまで自由度が高いのが特徴です。
主な機能
- ダッシュボードの作成
- レポート作成
- OLAP分析
価格
SAP Crystal Reportsの価格は、サービス提供元へお問い合わせください。
こんな方におすすめ!
SAP Crystal Reportsは、レポートのクオリティを向上したり、工数削減に取り組みたい方におすすめです。SAP Crystal Reportsを活用すれば、自ら作成するよりも簡単で、しかも美しいレポートが完成します。
レポート作成から配信までツールで行えるので、レポート作成業務の効率化に高い効果を発揮します。
URL
https://crystalreports.jp/sap-crystal-reports/about-sap-crystal-reports
11.Zoho Analytics
引用元:Zoho Analytics
Zoho Analyticsは、メルマガ配信ツールなどを手掛けるZohoが提供するツールです。
ツールの特徴
Zoho Analyticsは、集約したデータをダッシュボードで分析、レポート作成に活用できるツールです。レポート・ダッシュボード共に美しいビジュアルで、レポートはドラッグ&ドロップ式なので直感的な操作が行えます。
対話型機能による柔軟な解析、地理的な視覚化による地理データの分析など、さまざまな角度でデータを活用できます。データの追加や編集は、Googleスプレッドシートに似たインターフェイスで行うので、Googleスプレッドシートが利用できれば、どなたでも簡単に利用可能です。
主な機能
- データの集計・更新・分析・共有
- ダッシュボードの作成
- レポートの作成
価格
料金プラン | 料金 |
ベーシック | 2,880円/月~ |
スタンダード | 5,760円/月~ |
プレミアム | 13,800円/月~ |
エンタープライズ | 54,600円/月~ |
こんな方におすすめ!
Zoho Analyticsは、利用するデータソースが多い方におすすめです。Zoho Analyticsはあらゆるデータソースへの接続が可能なツールです。ファイルやフィード、クラウド、ドライブ、データベースにCRMからWEB広告まで、すべてのデータソースからデータを集約します。
集約したデータは見やすいレポートによる分析、AIによる拡張分析も可能です。
URL
https://www.zoho.com/jp/analytics/
「広告運用」「マーケティング施策」のパフォーマンス分析をするのに欠かせないのがレポートツールです。レポートツールには多くの種類があり、活用方法によっては自社にとって有益な情報を得ることもできます。 しかし、レポートツールを導入する上で[…]
セルフサービスBIの乗り換えを検討するべきタイミングは?
最後に、セルフサービスBIの乗り換えを検討するべきタイミングについて見ていきましょう。セルフサービスBIを利用する中で、以下のような悩みが発生した場合は、ツールの乗り換えを検討した方が良いかもしれません。
- 費用コストが負担になっている
- 使いたい機能がない
- 連携できないシステムがある
悩み1:費用コストが負担になっている
セルフサービスBIの費用コストが負担になっている場合は、乗り換えを検討しましょう。ツールによって費用がさまざまですが、高額なものは100万円以上かかる場合もあります。反対に、1ユーザーあたり月額数千円程度で利用できるツールもあります。
BIツールの導入を進める際、いくつかのツールを比べる場面があります。そこで比較検討されるポイントのひとつが、BIツールの費用です。BIツールは毎月ランニングコストが発生するため、自社の予算に見合ったツールを選ぶこととなりますが、当然ながら費[…]
悩み2:使いたい機能がない
セルフサービスBIの機能に不満がある、物足りなさを感じている場合も、乗り換え時期かもしれません。基本的にセルフサービスBIは、さまざまなデータソースからのデータの集約、レポーティングといった機能は共通しています。
しかし分析の方法や精度、その他の機能について差が出るケースもあります。ツールを利用している内にもっとこんな機能があったら、と感じることもあるかと思いますので、いろいろなツールの機能を知って、最適なツールに乗り換えてみましょう。
悩み3:連携できないシステムがある
データソースと連携してデータを集約するセルフサービスBIですが、中には連携できないシステムが存在する場合もあります。一部のシステムが連携できないだけで、業務効率やデータの分析精度は大きく減少しますので、連携できないシステムが出てきた場合は、対応できるツールに切り替えることをおすすめします。
まとめ
セルフサービスBIは、従来型のBIツールよりも使いやすく、高機能となったいわば進化版です。ダッシュボードやレポートを自由にカスタマイズして、あらゆるデータへのアクセスを容易にしてくれます。
専門的知識が不要でシンプルな操作感のツールも数多く出まわっているため、現場での利用から経営層まであらゆるユーザーが利用できます。社内のデータが部署ごとに管理されているので集約して管理や分析を行いたい場合には、セルフサービスBIの導入がおすすめです。
ただし、セルフサービスBIはツールごとに機能や費用の違いがあります。自社に合うセルフサービスBIを導入するためには、本記事を参考にしつつ、気になるツールの提供会社への問い合せや、トライアルを活用してみてください。