BIツールは、企業のあらゆるデータの分析や可視化が可能なツールです。BIツールを導入すると、多くの業務が効率化できるだけでなく、企業の課題を見つけたり、意思決定をサポートしてくれます。
そんなBIツールですが、いざ導入するとなるとコストに関する疑問や、多くのBIツールからどれを選ぶべきかといった課題が生じます。そこで今回こちらの記事では、BIツールの価格にフォーカスして、料金体系から費用相場を解説します。
また、適切なBIツールの選び方と、主要BIツールの比較もしていますので、BIツールの導入を検討されている方は、参考にご覧下さい。
- 1 まずは押さえておきたいBIツールの基本
- 2 BIツールの価格の基礎知識を提供形態やライセンス体系と共に詳しく解説
- 3 主要BIツール10種類を提供形態やライセンス体系、価格で比較
- 4 自社に合ったBIツールを上手に選ぶ3つのポイント
- 5 状況に応じてBIツールを乗り換えることも検討が必要
- 6 BIツールと一緒に使いたいオススメの広告レポート自動化ツール
- 7 まとめ
まずは押さえておきたいBIツールの基本
まずはBIツールの基本的な情報を確認していきましょう。BIツールの機能や解決できる課題についても解説します。
BIツールとは?
BIツールのBIは、BusinessIntelligence(ビジネスインテリジェンス)の略称であり、企業におけるビジネスの意思決定をするためのプロセスのことです。はじめにデータを収集して蓄積し、そのデータを分析して可視化します。そして可視化されたデータを基に、どのような施策を実施するかの意思決定を行うのです。
この一連の流れを手作業で行うとなると、非常に労力がかかるため、意思決定を行う手前までを自動化するために開発されたものが、BIツールなのです。BIツールを使えば、自動的に社内のデータを集めて分析し可視化できるため、スムーズな意思決定が可能となります。
BIツールの代表的な機能
BIツールにはさまざまな機能が備わっています。その中から代表的な機能を3つ紹介します。
レポート作成機能
引用元:Looker Studio
レポート機能は、収集したデータをBIツールが自動でレポート化する機能です。WEB広告や売上データなどどのようなデータでもレポート化できます。事業の進捗状況を把握するためにレポートは重要なツールとなります。そのレポートをBIツールは、自動的に作成することが可能です。
分析機能
引用元:Tableau
BIツールは、ただデータを集めてレポートによって可視化するだけではなく、分析機能も備わっています。蓄積したデータを分析することで、現状を把握できるのみならず、予測やシミュレーションといった機能も利用できます。
OLAP分析ができるBIツールなら、多次元的な分析をリアルタイムで実施することも可能です。
今回はOLAPについての基礎知識と、OLAP分析ができるおすすめのBIツールについて詳しく解説していきます。分析に携わったことがある方なら、OLAPという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、その意味をしっかりと理解できているでしょうか?[…]
データマイニング機能
引用元:ITトレンド
BIツールの便利な機能として、データマイニング機能があります。マイニングとは直訳すると「採掘」という意味を持っており、データマイニングは蓄積したデータの中から、データ同士の関連性や相関性を発見します。
手動で行うには膨大な時間を必要としますが、BIツールのデータマイニング機能であれば短時間で実施できるだけでなく、人間が気が付きにくいような関連性を見つけ出し、マーケティングのヒントとなるケースもあります。
BIツールが解決できる課題とは?
ここまでに紹介したBIツールの機能を踏まえて、BIツールが解決できる課題を、具体的に3つ解説します。
1:非生産的な業務から解放される
BIツールを導入すると、非生産的な業務から解放されます。データの収集や整理、レポート作成など、考えることなく誰が行っても同じ結果となる業務に時間を割くことは、生産的とは言えません。こうした作業をすべてBIツールによって自動化すれば、新たな施策を考えるなどの生産的な業務に集中できるようになります。
2:根拠のある意思決定が可能になる
BIツールを使ってデータを可視化すれば、マーケティングや経営において根拠のある意思決定が可能となります。社内にある膨大なデータをBIツールによってすべて集約して分析した結果を基にすれば、正しい状況判断ができるようになります。手動では膨大なデータの集計も分析も現実的ではありませんが、BIツールはそれを可能にしてくれるのです。
3:新たなニーズを発見できる
BIツールのデータマイニング機能を活用すれば、新たな市場のニーズを発見できる可能性が高まります。BIツールなら、大量のデータの中から思わぬ相関性や関連性を発見することが可能です。この発見を基に新たなニーズに対する施策を実施できれば、自社の利益を最大化させる助けとなります。
BIツールの価格の基礎知識を提供形態やライセンス体系と共に詳しく解説
BIツールの導入を検討する場合、必ず確認しなければならないのが「価格」です。しかし、価格はツールごとに提供形態、ライセンス体系などが異なり、比較しにくいものです。そこで、ここからは価格に関する基礎知識として、提供形態やライセンス体系について、詳しく解説していきます。
BIツールの料金体系と価格相場
料金体系は、基本的に月額制となっています。また、導入時に初期費用が必要となるツールもあります。BIツールの価格相場は、安いもので月額1,000円程度から、高いものだと月額30,000円ほどするものもあります。
ただし、月額料金はこの後解説する提供形態やライセンス体系にもよりますので、自社に合った価格帯のツールを選択する必要があります。
BIツールの価格の仕組み
BIツールの価格は主に以下4つの要素によって価格帯が変わってきます。
- 提供形態
- ライセンス体系
- データ容量
- 使用できる機能数
中でも提供形態とライセンス体系は、価格に大きく影響します。一般的に提供形態は「クラウド型」が安く、ライセンス体系は「ユーザーライセンス型」の方が安く利用できます。
参考:提供形態とは?
提供形態には、「オンプレミス型」と「クラウド型」の2種類があります。オンプレミス型は、BIツールを導入するサーバーなどを自社で用意する必要があります。クラウド型は自社でサーバーを用意する必要がありません。
オンプレミス型は、自社でサーバーを用意するなどの手間がかかる上、費用も高くなる傾向があります。ただし、クラウド型よりもカスタマイズの自由度が高い、セキュリティ面で安全性が高いといったメリットがあります。
どちらのBIツールを選択するかは、費用やツールの使い方などによります。
参考:ライセンス体系とは?
ライセンス体系は、「ユーザーライセンス型」と「サーバーライセンス型」の2種類があります。ユーザーライセンス型は、BIツールを利用するユーザー一人一人にライセンスを発行するため、ユーザー数が増えると費用が高額になります。
一方サーバーライセンス型は、BIツールを導入するサーバーに対してライセンスを発行するため、ユーザー数は費用に影響がありません。一般的にBIツールをインストールするサーバー数は1つであることが多いため、利用するユーザー数が多い場合はサーバーライセンス型、少ない場合はユーザーライセンス型にするのがおすすめです。
BIツールの提供形態と費用相場
提供形態ごとの費用相場を見ていきましょう。
提供形態 | 特徴 | 費用相場 |
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オンプレミス型 |
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クラウド型 |
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すでに紹介した通り、クラウド型の方が費用を抑えて導入できます。月額費用だけではなく、初期費用についてもクラウド型はほぼ発生することがありません。よって、カスタマイズなどを行わないのであれば、クラウド型の方が導入しやすいと言えます。
提供形態1.オンプレミス型
オンプレミス型は、自社でサーバーなどの設備を準備して、そこへツールをインストールします。クラウド型が出てくるまでは、オンプレミス型しか選択肢がありませんでした。
オンプレミス型は、自社のサーバーに設置するのでカスタマイズの自由度が高いというメリットがあります。そのため、別のツールやシステムと連携して使うことも可能です。
また、セキュリティ的にもオンプレミス型の方が安全性が高いと言われています。
オンプレミス型を採用している主なBIツール
- Tableau
- LaKeel BI
- Qlik Sense
オンプレミス型BIツールの費用相場
オンプレミス型の費用相場は、まず初期費用が10万円~250万円ほどです。そして月額費用が8,500円~30,000円ほどとなります。
提供形態2.クラウド型
クラウド型は、クラウド上のサーバーに本体が設置されており、ユーザーはネットワークからクラウドへアクセスして利用します。わざわざサーバーなどの設備を準備しなくてよいので、導入が簡単であるというのがメリットです。
また、導入費用もオンプレミス型より抑えられるので、できるだけコストを抑えてBIツールを導入したい方におすすめです。
クラウド型を採用している主なBIツール
- Yellowfin
- Domo
- Dr.Sum
クラウド型BIツールの費用相場
クラウド型の費用相場は、1ユーザーあたり1,000円~6,000円ほどとなります。
BIツールのライセンス体系の種類と費用相場
ライセンス体系の種類と費用相場について見ていきましょう。
ライセンス体系 | 特徴 | 費用相場 |
---|---|---|
ユーザーライセンス型 | 1ライセンスあたりの費用が安い | 1,000円~8,500円/ユーザー |
サーバーライセンス型 | 大人数で利用する方向け | 30,000円/サーバー |
ライセンス体系は、どのような形で、どのような規模で利用するかによって選ぶことが多くなります。少人数であれば、ユーザーライセンス型の方が安いですが、利用人数が多い場合はサーバーライセンス型の方が、コストパフォーマンスが良いといったケースもあります。
ライセンス体系1.ユーザーライセンス型
ユーザーライセンス型とは、ユーザーの人数によって費用が変動します。ただし、もともとの費用が安いことが多いので、少人数で利用するのであれば、ユーザーライセンス型の方が費用を抑えられます。
ユーザーライセンス型を採用している主なBIツール
- Tableau Online
- Power BI
- Amazon Quick Sight
ユーザーライセンス型BIツールの費用相場
ユーザーライセンス型の費用相場は、1ユーザーあたり1,000円~8,500円ほどです。
ライセンス体系2.サーバーライセンス型
サーバーライセンス型は、BIツールをインストールするサーバー数に応じた課金になります。よって、サーバーライセンス型のBIツールは、基本的にオンプレミス型ということになります。
ただし、オンプレミス型でもユーザーライセンス型のツールはあります。BIツールを複数のサーバーへインストールして利用するケースはかなり希なので、ある程度大人数で利用するのであれば、サーバーライセンス型の方がトータルの費用を抑えられるケースもあります。
サーバーライセンス型を採用している主なBIツール
- MOTION BOARD
- DataNature
- LaKeel BI
サーバーライセンス型BIツールの費用相場
サーバーライセンス型の費用相場は、1サーバーあたり30,000円ほどとなります。
BIツールは無料で利用できるものもある?
ここまで紹介してきたBIツールは基本的に有料のものです。しかし、無料で利用できるBIツールも存在しています。無料のBIツールであっても、基本的な機能は利用できますので、規模の小さい企業などでは無料のツールでも十分というケースもあります。
コストをかけずに利用できるのが無料ツールのメリットですが、もちろんデメリットもあります。有料版のBIツールに比べて、機能が制限されている、一定期間しか利用できないなどのケースです。
そのため、無料のBIツールははじめてBIツールの導入を検討されている方で、実際にツールを操作してみたいといったシーンで利用されることが多くなっています。
無料で利用できるBIツール:Looker Studio
引用元:Looker Studio
無料で利用できるツールの中でも有名なツールが、Looker Studioです。Looker Studioは、Googleアカウントがあればすぐに利用可能です。
さまざまなデータソースに接続して、レポートの作成やダッシュボード化などの機能が利用できます。特にGoogle広告やGoogleアナリティクスなど、Googleのサービスとの相性が良いといった特徴もあります。
BIツールは、ビジネスを加速させることが可能なツールです。社内にちらばったデータの収集や分析にBIツールを活用すれば、スピーディーに事業の最適化が行えます。 しかしBIツールを導入するにはコストもかかるため、なかなか導入に踏み切れない[…]
主要BIツール10種類を提供形態やライセンス体系、価格で比較
主要なBIツール10種類について、それぞれの提供形態やライセンス体系、価格を比較していきます。人気のBIツールを利用したいという方は、以下の比較表を参考にツールの選定を進めてみてください。
主要BIツール10種類の比較表
ツール名 | 特徴 | 提供形態 | ライセンス体系 | 費用 |
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Tableau | レポートやグラフなど魅せる機能に強み |
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Zoho Analytics | スマート分析アシスタント「Zia」が利用できる |
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Yellowfin | 管理するデータに重要な変化があったことを伝えてくれる |
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Pentaho | Relational OLAPエンジン「Mondrian」によるOLAP分析が可能 |
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Microsoft Power BI | マイクロソフト製品と相性が良い |
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Domo | AIが登載されたBIツール |
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Amazon QuickSight | インメモリ計算エンジン「SPICE」が超高速データ分析を実現 |
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LaKeel BI | 豊富なテンプレートが利用可能 |
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Oracle BI | iPad・iPhone専用のアプリが利用可能 |
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Dr.Sum | インメモリエンジンによる高速なリアルタイム分析 |
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BIツールの価格は、すでに前述したように提供形態やライセンス体系によって異なります。また同じBIツールでも、オンプレミス型とクラウド型の両方が提供されているものもあります。詳しい料金は公開されておらず、問い合せが必要なツールもありますので、気になるツールがあった場合は、まず提供元へお問い合わせしてみることをおすすめします。
1.Tableau
引用元:Tableau
特徴
Tableauは、ドラッグ&ドロップの簡単な操作で、初心者でも手軽に利用できるBIツールです。魅せる機能に大きな特徴を持っており、レポート作成・グラフ作成などに適しています。さまざまなデータソースとの連携にも対応しており、プレゼンテーション機能やストーリー機能を使えば、高度な分析も実現できます。
こんな人におすすめ!
Tableauは、魅せるレポート作成にこだわりたい方におすすめです。表やグラフだけではなく、エリアマッピングや多くのフィルタリング機能によって、分析したデータをわかりやすく、そして見やすく可視化できます。
基本情報
提供形態 |
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ライセンス体系 |
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価格 |
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URL | https://www.tableau.com/ja-jp |
2.Zoho Analytics
引用元:Zoho Analytics
特徴
Zoho Analyticsは、あらゆるデータソースとの接続、さらにGoogleドライブをはじめとするクラウドサービスとの接続も可能なBIツールです。レポート作成やダッシュボード作成といった一般的なBIツールの機能に加え、スマート分析アシスタント「Zia」を活用すれば、質問形式で分析結果を表示させることも可能です。
こんな人におすすめ!
Zoho Analyticsは、スマート分析アシスタント機能を活用してみたい方におすすめです。Zoho Analyticsの「Zia」は機械学習が可能なため、使えば使うほど利用しやすくなります。気になるデータや指標について質問するだけで、すぐにデータが取り出せるのは、非常に便利な機能なので分析業務の効率化にもつながります。
基本情報
提供形態 |
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ライセンス体系 |
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価格 |
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URL | https://www.zoho.com/jp/analytics/ |
3.Yellowfin
引用元:Yellowfin
特徴
Yellowfinは、管理するデータに重要な変化があったことを伝えてくれるBIツールです。例えば極端に在庫数が減少したことを知らせてくれるため、日々の業務のサポート的な役割を果たします。ロールベースのセキュリティによって細かい権限設定ができるので、経営陣だけでなく営業担当者が利用するツールとしても採用できます。
こんな人におすすめ!
Yellowfinは、社内全体でBIツールを利用したいという方におすすめです。一般的なBIツールのように、大量のデータを管理したり、分析したりといった使い方はもちろん可能です。しかしそれだけではなく、シンプルな操作性とリアルタイムで数値の変化を読み取れる機能があるので、ECサイトや店舗営業を行っている方にも活用しやすいツールとなっています。
基本情報
提供形態 |
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ライセンス体系 |
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価格 |
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URL | https://yellowfin.co.jp/ |
4.Pentaho
引用元:Pentaho
特徴
Pentahoは、ETL機能やOLAP分析が可能なBIツールです。Relational OLAPエンジン「Mondrian」が、スピーディーな多次元分析を実施します。ダッシュボード・デザイナ機能でユーザーが簡単な操作でダッシュボードを作成したり、データ・マイニング・エンジン「Weka」によって新たな施策のヒントを得ることが可能です。
こんな人におすすめ!
Pentahoは、分析業務をメインにBIツールを利用したい方におすすめです。OLAP分析からデータマイニングまでこなすPentahoなら、顧客分析から財務分析まで幅広い分析業務に最適なツールです。
基本情報
提供形態 |
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ライセンス体系 |
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価格 |
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URL | https://www.hitachi.co.jp/products/it/bigdata/platform/pentaho/index.html |
5.Microsoft Power BI
特徴
Microsoft社が提供するセルフサービスBIとして有名なMicrosoft Power BIは、Excelのアドオン機能として利用されていたツールです。そのため、Excelをはじめとしたマイクロソフト製品との相性が良いのが特徴です。しかし、その他のさまざまなデータソースとの連携も可能で、クラウドからオンプレミスまで幅広く接続できます。
「Power BI Desktop」では主にデータの抽出やレポート作成、「Power BI Service」ではクラウド上でのレポート編集が可能です。
こんな人におすすめ!
Microsoft Power BIは、マイクロソフト製品を使い慣れている方におすすめです。Microsoft Power BIは、マイクロソフト製品を使いこなせる程度のITリテラシーがあれば、十分活用できます。マイクロソフト製品と相性が良いのもポイントです。
基本情報
提供形態 |
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ライセンス体系 |
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価格 |
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URL | https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/ |
セルフサービスBIは、マーケティングの質を高め、効率化に役立つツールです。従来のBIツールも同様の役割を果たしますが、セルフサービスBIの方がより使いやすく、これからBIツールを導入する企業にもおすすめできます。 ただ、具体的に従来の[…]
6.Domo
引用元:Domo
特徴
Domoは、簡単な操作でデータをグラフ化またはチャート化できるBIツールです。グラフやチャートのデータはもちろん自動更新されますので、いつでも最新のデータが反映された状態で利用できます。さらにDomoにはAIが登載されており、膨大なデータの中から相関関係を見つけ出すといったことも可能です。
こんな人におすすめ!
Domoは、AIが登載されたBIツールを利用したい方におすすめです。このAIはデータの相関関係を見つけるだけではなく、テキストボットと対話形式で質問ができたり、データ内に重要な変化があった場合に知らせてくれる機能などもあります。
基本情報
提供形態 |
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ライセンス体系 |
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価格 |
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URL | https://www.domo.com/jp/roles/bi |
7.Amazon QuickSight
特徴
Amazon QuickSightは、AWS上で利用できるBIツールです。クラウド型なので、ログインしてデータソース連携すればすぐに利用できます。Amazon QuickSightにはインメモリ計算エンジン「SPICE」が搭載されており、超高速でデータ分析が可能です。
また、セッション単位の料金設定となっているため、低コストで利用できるといった特徴もあります。
こんな人におすすめ!
Amazon QuickSightは、できるだけコストを抑えつつも高機能なBIツールを利用したい方におすすめです。従量課金制なのでコストを抑えられますが、搭載されているSPICEは、数千人がアクセスしても高速での分析が可能なほどの高スペックになっています。
基本情報
提供形態 |
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ライセンス体系 |
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価格 |
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URL | https://aws.amazon.com/jp/quicksight/ |
8.LaKeel BI
引用元:LaKeel BI
特徴
LaKeel BIは、豊富なテンプレートによって分析やレポート作成が簡単に実施できるBIツールです。データの集計から統合までを、直感的な操作で実施できます。システムを横断したデータの分析も可能なので、社内全体また事業全体の把握から、経営判断にもおすすめです。
こんな人におすすめ!
LaKeel BIは、利用ユーザー数が多い方におすすめのBIツールです。サーバーライセンス型なので、ツールを利用するユーザー数が増えても費用が変化しません。よって利用するユーザーが多ければ、その分一人あたりのコストが抑えられます。
基本情報
提供形態 |
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ライセンス体系 |
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価格 |
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URL | https://bi.lakeel.com/ |
9.Oracle BI
引用元:Oracle BI
特徴
Oracle BIは、ダッシュボード機能やレポーティングなどBIツールの基本的な機能が利用できるツールです。SQL Serverをはじめとする多くのデータソースとの連携以外に、異なるBIツールのデータソースとの統合も可能です。多人数での利用を想定されているため、ダッシュボードのカスタマイズ性にも優れています。
こんな人におすすめ!
Oracle BIは、モバイル端末からの操作をしたい方におすすめです。iPad・iPhone専用のアプリが利用できるため、パソコンを使わずにOracle BIへアクセスすることが可能です。また、マイクロソフトのオフィス製品でアドインとして利用できるので、Excelなどを使ってレポートなどを作成した方にもおすすめです。
基本情報
提供形態 |
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ライセンス体系 |
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価格 |
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URL | https://www.oracle.com/jp/business-analytics/business-intelligence/technologies/bi.html |
10.Dr.Sum
引用元:Dr.Sum
特徴
Dr.Sumは、社内のあらゆるデータを高速で集計処理できるBIツールです。インメモリエンジンが搭載されているため、膨大な量のデータの取り扱いも高速で対応します。全社で利用できる基盤ツールとして6,000社以上が導入している、人気のBIツールです。
こんな人におすすめ!
Dr.Sumは、リアルタイムでのデータ分析にBIツールを活用したい方におすすめです。例えば全国展開しているような店舗であっても、Dr.Sumなら全店舗の売り上げデータをリアルタイムで更新しつつ、分析が可能です。
基本情報
提供形態 |
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ライセンス体系 |
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価格 |
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URL | https://www.wingarc.com/product/dr_sum/ |
自社に合ったBIツールを上手に選ぶ3つのポイント
これまで紹介したBIツールの中から、最適なツールを選定するポイントを紹介します。BIツールの導入には時間と費用がかかりますので、しっかりと選定していきましょう。
POINT1.自社の環境に合ったものを選ぶ
BIツールは、自社の環境に合ったものを選びましょう。自社の環境とはツールを使う人数であったり、サーバーなどを自社で用意してインストールした上で使うのかどうかと言った点です。自社の環境を無視してツールを選定してしまうと、無駄な費用を支払うことにもなりかねません。
POINT2.BIツールのどの機能を使いたいのか明確にする
BIツールは、それぞれ利用できる機能が違います。せっかく導入しても使いたい機能がなければ意味がありませんので、どのような機能を必要としているのかを明確にして、その機能が利用できるツールかどうかを確認しましょう。
また、反対に不要な機能が多いツールを選ぶことはおすすめしません。多機能なツールはさまざまなメリットを持っています。ですが、同時に費用も高くなってしまうケースがあります。
POINT3.トライアルを利用して操作してみる
BIツールの多くは、トライアルとして無料で利用できる期間が設けられています。BIツールは備わっている機能や費用も大切ですが、実際に利用するユーザーが使いこなせなければ意味がありません。よって、必ず一度トライアル利用で使い勝手を確認しましょう。
良さそうなツールでも、いざ使ってみたら操作性が悪かったり、難しくて使いこなせないといったこともないとは言い切れません。
状況に応じてBIツールを乗り換えることも検討が必要
BIツールを導入後、状況によってはツールの乗り換えを検討するといったシーンがあります。どのようなシーンで乗り換えることがあるのか、具体的に見ていきましょう。
BIツールの乗り換えを検討するべき3つのタイミング
BIツールの乗り換えを検討するべき3つのタイミングには、以下のようなシーンがあります。
1.利用したい機能が増えた
BIツールを利用していると、さらに利用したい機能が増えてくるケースがあります。このようなシーンでは、BIツールの乗り換えによって解決するしかありません。BIツール導入当初はそれほど多くの機能を使っていなくても、使い続けるうちに新たな機能を求めるといったことは少なくありません。
機能不足のままBIツールを使い続けると、十分にBIツールのメリットを活かせなくなってしまいますので、必要な機能が揃ったBIツールへ乗り換えましょう。
2.コストを抑えたい
BIツールの費用負担が厳しい、コストをもっと抑えたいといった場合も、BIツールの乗り換えが必要です。BIツールを使用する環境はあとから変化することもあります。ユーザーライセンス型のツールを使っているうちに、ユーザー数がどんどん増えてしまった場合には、サーバーライセンス型のツールに切り替えた方がコストを抑えられる場合があります。
ただし、費用面だけでツールを選んでしまうと、必要な機能が利用できないといったデメリットもありますので、機能面と費用面どちらも考慮して乗り換えるツールを選定しましょう。
3.新たに連携したいデータソースと連携できない
BIツールは社内のデータソースと連携して、効率良くデータの集計や分析を行うことが主な目的となっています。もし連携したいデータソースが増えたにもかかわらず、使用しているツールが連携できない場合には、ツールの乗り換えをおすすめします。
せっかく業務効率化のために使用しているBIツールですから、一部だけ手動で集計するといった非効率な使い方をする位なら、現在の環境にマッチするBIツールに乗り換えてしまいましょう。
BIツールと一緒に使いたいオススメの広告レポート自動化ツール
BIツールと一緒に使いたい、おすすめの広告レポート自動化ツールを紹介します。特にWEB広告運用に力をいれている方は、ぜひ参考にご覧下さい。
Databeat
Databeatは、39の広告媒体と連携できる広告レポート自動化ツールです。
Google広告やYahoo!広告、Meta(Facebook・Instagram)広告などさまざまな広告媒体のデータを毎日自動で収集・蓄積し、レポート作成まで自動化できます。
また、データ出力先も豊富で、ExcelやGoogleスプレッドシート、BIツール(Tableau・Looker Studio)との連携も可能です。
Databeatを利用する3つのメリット
Databeatを利用するメリットを3つ紹介します。
1.複数の広告媒体と連携可能!広告データの収集やレポート作成を自動化できる
Databeatは、複数の広告媒体のデータを自動で収集してレポート作成も自動化できます。
連携媒体数は国内最大級となる39媒体となっており、複数の広告媒体を利用している場合には大幅な工数削減が期待できます。
また、Databeatは毎日各広告媒体からデータを収集してBigQueryに蓄積するため、安全な環境でデータを管理できるのもポイントです。
さらに、BigQueryに広告データを蓄積しておけば、広告以外のCRMデータや購買データなどと掛け合わせた分析も可能なため、データ活用の幅も広がります。
2.専門的知識がなくても簡単にBIツールへデータを出力できる
Databeatはデータの出力先が豊富で、ExcelやGoogleスプレッドシート、BIツール(Tableau・Looker Studio)にデータを出力できます。
レポートツールのなかには、BigQueryに蓄積したデータをLooker Studioへ出力する際、自らの手でSQLを書かなければいけないケースもありますが、Databeatにはレポート出力に必要なSQLの自動生成機能が搭載されています。
そのため、専門的な知識がない方でも簡単にLooker Studioによる広告のレポーティングが可能です。
3.月額3万円の低コスト!2週間の無料トライアルもあり
Databeatの料金は月額33,000円(税込)からとなっており、初期費用などはかかりません。
また、契約期間の縛りもないため、ツールのコストを気にされる方にもおすすめです。
さらに、Databeatを過去にご契約いただいたことがない方は、すべての機能をお試しいただける2週間無料トライアルがご利用可能です。
初めて広告レポート自動化ツールの導入を検討している、他社ツールからの乗り換えを検討しているという方は、ぜひ無料トライアルでDatabeatの使い勝手などをお試しください。
Databeatはこんな人にオススメ!
Databeatは、次のような方におすすめできるツールです。
月額3万円から広告レポートを自動化!!
2週間の無料トライアルも可能
まとめ
BIツールの価格は、主に提供形態とライセンス体系の種類によって変動します。一般的には提供形態がクラウド型、ライセンス体系がユーザーライセンス型のツールが、もっとも低コストで利用できます。
ただし、利用環境によってはサーバーライセンス型の方がコストパフォーマンスが良くなる場合もありますので、BIツールを利用するユーザー数などに応じた選択が必要です。BIツールを利用したことがなく、どのようなツールが試してみたいという方は、無料で利用できるLooker Studioを利用してみるのもおすすめです。
そのほかBIツールの機能によっても価格は変動しますので、できるだけ機能に過不足のないツールを選択することで、自社にマッチするBIツールを見つけられます。また、TableauやLooker Studioを利用される場合、データ連携が可能なDatabeat Exploreの併用もおすすめです。