社内のデータを整理したり、分析効率を飛躍的に向上できるツールとして、BIツールはさまざまな場面で利用されています。これからBIツールの導入を検討されている方もいらっしゃるかと思いますが、BIツールには「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類が存在しており、利用環境に合わせて選択する必要があります。
今回はこの2つのBIツールの中から、「クラウド型BIツール」のおすすめを紹介します。また、オンプレミスとの違いや、最適なツールを選ぶ方法についても解説していきます。
- 1 まずは押えておきたい「クラウド型BIツール」の基礎知識
- 2 クラウド型BIツールを導入する3つのメリット
- 3 クラウド型BIツールの活用はこんな方におすすめ!
- 4 自社に合ったクラウド型BIツールを上手に選ぶ3つのポイント
- 5 クラウド型BIツールおすすめ12選
- 6 無料で利用できるクラウド型BIツール
- 7 BIツールと一緒に使いたいオススメの広告レポート自動化ツール
- 8 まとめ
まずは押えておきたい「クラウド型BIツール」の基礎知識
まずはクラウド型BIツールの基礎知識を見ていきましょう。BIツールの基本から、クラウド型BIツールの特徴を解説します。
BIツールとは?
引用元:LaKeel BI
BIツールとは、「Business Intelligenceツール」の略で、企業にある大量のデータを一箇所にまとめて集計したり、分析したりできるツールです。企業には顧客データや売上データ、在庫データなどさまざまなデータがありますが、社内のいろいろなところでバラバラに管理されているケースが多く、現状を一目で把握することができないといった場面があります。
BIツールはそうした状況を改善することができるツールです。単にデータをまとめるだけでなく、すべてのデータを分析した結果を可視化する、レポート化するといった使い方もできます。
BIツールとExcelの違い
社内のデータを、Excelで管理している企業も少なくありません。しかし、Excelは手動でデータを貼付ける手間がかかります。また、扱えるデータ量にも限界があり、大量のデータをExcelで扱うシーンでは、処理に時間がかかることもあります。
一方BIツールは、必要なデータソースから自動でデータを抽出できます。さらに、Excelよりも多くのデータ量に対応できるほか、短時間で処理する能力があります。
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BIツールの代表的な機能
BIツールがもつ、代表的な機能を3つ見てみましょう。
レポーティング機能
引用元:Looker Studio
レポーティング機能は、集約したデータを自動でレポート形式にする機能です。売上や在庫、広告費などさまざまな進捗状況を見やすくレポート化できます。BIツールにはレポートのテンプレートが用意されているものが多く、レポート作成に手間取ることもありません。
データ分析機能
引用元:Looker Studio
データ分析機能は、BIツールが社内から集めたデータを分析する機能です。最近はリアルタイムで大量のデータを分析する「OLAP分析」が可能なツールが多く、データ量が多くても瞬時に分析結果を表示できます。
さらに、現在までの進捗状況から今後の数値を予測するシミュレーション機能を備えているツールも存在します。
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データマイニング機能
引用元:ユサコオンラインショップ
データマイニング機能は、データ同士の関連性を見つけ出す機能です。大量のデータの中から手動で関連性を見つけようとすると、大変な労力がかかります。しかしBIツールなら、短時間で分析を行い、データの関連性を見つけ出します。
最近ではAIを搭載したBIツールも増えてきており、その処理能力は非常に高いものとなっています。
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クラウド型BIツールとは?
引用元:FineReport
クラウド型BIツールとは、BIツールそのものや連携したデータが、すべてクラウド上に保存されるタイプのBIツールです。ツールへのアクセスはブラウザから行うため、インターネットさえつながっていればどこからでもアクセス可能です。
ソフトのインストール、サーバー等の準備が不要なことから、導入コストを抑えられるメリットがあります。
オンプレミス型BIツールの違い
オンプレミス型BIツールは、クラウド型BIツールとは真逆で基本的にすべてのデータを自社のサーバー内に保存するタイプのBIツールです。導入時には、BIツールをインストールするサーバー等を用意する必要があります。
自社でサーバーなどのネットワーク環境を用意する手間とコストがかかりますが、クラウド型に比べてセキュリティ面、他のツールとの連携などのカスタマイズ性は高いと言えます。
一般的なクラウド型BIツールの費用相場
提供形態 | 費用相場 |
オンプレミス型 |
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クラウド型 |
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上記はオンプレミス型とクラウド型のBIツールの費用相場です。オンプレミス型は初期費用が必要となるケースが多く、月額費用もクラウド型より割高となる傾向があります。ただし、オンプレミス型の場合「サーバーライセンス型」といって、ユーザー数ではなく、BIツールをインストールするサーバー数に応じた料金プランであることが多いため、大人数で利用するシーンでは、オンプレミス型の方が割安になることもあります。
少人数での利用を想定している場合は、クラウド型BIツールの方が、初期費用もランニングコストも抑えられます。
BIツールは、企業のあらゆるデータの分析や可視化が可能なツールです。BIツールを導入すると、多くの業務が効率化できるだけでなく、企業の課題を見つけたり、意思決定をサポートしてくれます。 そんなBIツールですが、いざ導入するとなるとコス[…]
クラウド型BIツールが効果を発揮するシーン
クラウド型BIツールは、BIツールを小規模で利用したいシーンで効果を発揮します。クラウド型はオンプレミス型に比べ簡単に安く使い始められるため、スモールビジネスにもおすすめです。
また、初めてBIツールを利用する場合も、クラウド型BIツールであれば提供会社のサポートを受けながら、スムーズに使い始められます。
クラウド型BIツールを導入する3つのメリット
クラウド型BIツールを導入するメリットを3つ紹介します。オンプレミス型とクラウド型どちらにするかお悩みの際は、こちらのメリットを参考にしてみてください。
- 低コストで利用できる
- システムの管理・アップデートの対応が不要
- すぐに使い始められる
メリット1:低コストで利用できる
クラウド型BIツールは、低コストで利用できるメリットがあります。費用相場でもお伝えしましたが、オンプレミス型の場合は初期費用が必要な上、月額費用も高くなります。しかしクラウド型BIツールは初期費用がかからず、月額費用も安いため、導入費用もランニングコストも抑えられます。
特に初めてBIツールを導入するシーンでは、いきなりBIツールの高額な費用をかけられないといったケースもありますので、クラウド型BIツールがおすすめです。
メリット2:システムの管理・アップデートの対応が不要
システムの管理やアップデート対応が不要な点も、クラウド型BIツールのメリットです。自社サーバーにインストールするオンプレミス型の場合、障害発生時の対応やアップデートなど、すべて自社で対応しなくてはなりません。
しかしクラウド型BIツールの場合、システムやアップデートの対応はすべて提供会社側が行うので、余計なリソースを割く必要もないのです。
メリット3:すぐに使い始められる
クラウド型BIツールは、オンプレミス型BIツールに比べて利用開始までの期間が短いという特徴があります。サーバーへのインストールが必要なオンプレミス型とは違い、必要なユーザーのアカウント発行だけですぐに使い始められます。
クラウド型BIツールの活用はこんな方におすすめ!
これまでに紹介したメリットなどを踏まえて、どんな方がクラウド型BIツールの利用に適しているか、どんな方におすすめかを解説していきます。
- BIツールを使う人数が少ない・費用を抑えたい方
- 数日以内にBIツールを使い始めたい方
- 手軽にアクセス・共有したい
1.BIツールを使う人数が少ない・費用を抑えたい方
BIツールを使うユーザーが少ない方は、クラウド型BIツールがおすすめです。ユーザー数が少ない状況でオンプレミス型BIツールを導入すると、ユーザー1人あたりのコストが高額になります。クラウド型なら高くても1ユーザーあたり月額6,000円程度で利用できますので、毎月のランニングコストを数万円程度に抑えて利用できます。
2.数日以内にBIツールを使い始めたい方
すぐにでもBIツールを使い始めたい方は、クラウド型BIツールの利用が適しています。オンプレミス型の場合、導入を決めてから実際に使い始めるまでに、早くても数週間は準備期間が必要です。クラウド型なら、契約してユーザーアカウントを発行すればすぐに使い始められるため、スムーズにBIツールを導入できます。
3.手軽にアクセス・共有したい
BIツールにいろいろな環境から手軽にアクセスしたい、データを簡単に共有したいといった方にも、クラウド型BIツールがおすすめです。オンプレミス型は自社サーバー内のツールへアクセスが必要なため、外部からのアクセスや共有が難しくなります。
しかしクラウド型であれば、どこからでもアクセスしやすく、共有もしやすいというメリットがあります。
自社に合ったクラウド型BIツールを上手に選ぶ3つのポイント
自社に合ったクラウド型BIツールを上手に選ぶポイントを、3つ紹介します。これからクラウド型BIツールの導入を検討されている場合、以下のポイントを押さえてツール選定を行ってみてください。
- 自社の課題を解決できる機能があるか
- コストは問題ないか
- 使いやすいツールか
POINT1:自社の課題を解決できる機能があるか
まずは自社の課題を解決できるツールか、必要な機能が揃っているかどうかをチェックしましょう。BIツールはそれぞれ利用できる機能に違いがあります。自社の課題を解決するために必要な機能が備わっていなければ、導入しても意味がありません。
そのため、必ずツールごとの機能や特徴を把握した上で、自社に最適なBIツールを選定することが重要です。
POINT2:コストは問題ないか
クラウド型BIツールを選ぶ際は、コスト的に問題がないかも必ず確認しましょう。クラウド型の場合、多くはユーザーライセンス型の料金体系なので、1ユーザーあたりの費用×人数が毎月のコストになります。実際に何人で利用するのか、ツールの月額費用はいくらかかるのかがわかれば、ランニングコストも把握できます。
BIツールの導入によって得られるメリットは大きいですが、コストの負担が重くなりすぎてしまうことがないように、事前に確認して選定しましょう。
POINT3:使いやすいツールか
クラウド型BIツールは、ツールごとに機能だけではなく操作感にも違いがあります。どれだけ高機能なツールであっても、操作感が悪いと社内のユーザーが積極的にBIツールを使ってくれません。そうなると無駄なコストになってしまいますので、必ず操作感の確認が必要です。
多くのクラウド型BIツールは、数日から数週間程度トライアルで無料利用できるものが多いので、導入したいツールを見つけたら、社内で試用した上で選定することをおすすめします。
クラウド型BIツールおすすめ12選
多数あるクラウド型BIツールの中から、おすすめのツール12選を紹介します。それぞれのツールの特徴なども併せて解説しますので、自社に合ったツール選びの参考にご覧下さい。
クラウド型BIツール価格比較まとめ表
ツール名 | 特徴 | 費用 | こんな方にオススメ! |
Yellowfin | セキュリティと分析力に強みを持つ |
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データ管理や分析などを自動化して、社内全体の業務効率化を進めたい方 |
Qlik Sense | 独自の連想技術がデータ同士の相関性を見つける |
|
独自の連想技術やAIを活用した分析を活用したい方 |
Dr.Sum | インメモリエンジンがデータを高速処理 |
|
社内のデータ基盤として全社で利用できるBIツールを利用したい方 |
MicroStrategy 2021 | D3によるデータのビジュアライゼーションが得意 |
|
データの可視化にこだわりたい方 |
MotionBoard Cloud | 豊富なレポートやダッシュボードのテンプレートが利用できる |
|
BIツールのダッシュボード機能を特に利用したい方 |
Sactona | 管理会計や経営管理の効率化に特化したBIツール |
|
社内の予算に関する業務を効率化したい方 |
軽技Web | シンプルでデータ検索機能に優れたBIツール |
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シンプルなBIツールを利用したい方 |
Oracle Analytics Cloud | 最適なビジュアル化の表現を提案してくれるツール |
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個人が保有するデータとデータベース上のデータを組み合わせて活用したい方 |
Tableau Cloud(旧Tableau Online) | ビジュアライゼーション技術に強みを持つツール |
|
分析とデータの可視化にこだわりたい方 |
Amazon Quick Sight | インメモリ計算エンジン「SPICE」による超高速パフォーマンス |
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膨大なデータの取り扱いや、ユーザー数が多い環境の方 |
Zoho Analytics | スマート分析アシスタント「Zia」による言語処理と機械学習 |
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分析をメインにBIツールを活用したい方 |
LaKeel BI | Excelライクな操作感と事業別テンプレートが利用可能 |
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社内の総合的なデータベースとしてBIツールを導入したい方 |
今回紹介するクラウド型BIツールは、それぞれ異なる機能や特徴を持っています。BIツールとしての基本的な機能を備えつつ、独自の機能・特徴を持ち合わせていますので、BIツールによって解決したい課題に直結する機能が利用可能なツールを選ぶとよいでしょう。
また、既存の環境からBIツールへ移行する際、スムーズに移行できるかどうかといった点も確認することをおすすめします。
1.Yellowfin
引用元:Yellowfin
ツールの特徴
Yellowfinは、世界で29,000社以上が導入しており、非常に知名度の高いBIツールのひとつです。操作性とセキュリティに定評があります。データ管理の自動化はもちろんですが、特に分析力に強みを持っていて、カスタマイズすることで自社に合った自由な使い方が可能となっています。
費用
Yellowfinの費用については、直接お問い合わせください。
こんな方におすすめ!
Yellowfinは、データ管理や分析などを自動化して、社内全体の業務効率化を図りたい企業におすすめです。クラウド型BIツールはたくさんの製品が出回っていますが、Yellowfinは多くの有名企業が導入している実績もあり、業務効率化が実現できた例も多数あります。
URL
2.Qlik Sense
引用元:Qlik Sense
ツールの特徴
Qlik Senseは、QlikViewというBIツールを提供しているQlik Technologies Inc. のBIツールです。QlikViewはデータアナリストなどの専門的なユーザーを対象としているのに対し、Qlik Senseは一般のビジネスユーザーを対象としています。
独自の連想技術はアメリカで特許を取得済みとなっており、膨大なデータの中から相関性を見つけることを得意としています。
費用
Qlik Senseの費用は、月額30ドルからとなっています。
こんな方におすすめ!
Qlik Senseは、独自の連想技術やAIを活用した分析をメインに利用したい方におすすめです。特に特許を取得している連想技術は、新たなビジネスチャンスやニーズを発見することを手助けしてくれます。
URL
https://www.qlik.com/ja-jp/products/qlik-sense
Qlik Technologies Inc. が提供する「Qlik」は、ユーザーが自由な発想で直感的にデータ探索できる"データ分析プラットフォーム"です。 Qlikには「QlikView(クリックビュー)」と「Qlik Sense(ク[…]
3.Dr.Sum
引用元:Dr.Sum
ツールの特徴
Dr.Sumは、社内のデータ基盤として活用できるBIツールです。社内のデータベースやIoT機器などのデータを自動で蓄積できます。また、インメモリエンジンによって膨大な量のデータ処理もわずか数秒で完了します。リアルタイムでデータを分析するといった使い方も可能です。
費用
料金プラン | 料金 |
---|---|
クラウド版 | 150,000円(税別)/月〜※10ユーザー |
オンプレミス版(サブスクリプションライセンス) | 120,900円(税別)/月〜 |
オンプレミス版(パーペチュアルライセンス) | 3,600,000円(税別)〜 |
こんな方におすすめ!
Dr.Sumは、全社で利用できるBIツールをお探しの方におすすめです。社内のあらゆるデータを蓄積できるだけでなく、インメモリエンジンが高速で集計と分析を実施しますので、常に最新のデータをすべてのユーザーが把握できます。
URL
https://www.wingarc.com/product/dr_sum/
4.MicroStrategy 2021
ツールの特徴
MicroStrategy 2021は、D3によるデータのビジュアライゼーションを得意とするBIツールです。基本的な操作はドラッグ&ドロップなどマウスによって実施できますので、難しいIT知識も必要としません。90種類以上のデータソースに対応しているので、あらゆる現場で活用できます。
費用
MicroStrategy 2021の費用については、直接お問い合わせください。
こんな方におすすめ!
MicroStrategy 2021は、データの可視化にこだわりたい方におすすめです。ユーザーがそれぞれ自分好みにデータのビジュアライゼーションを活用できますので、経営層から現場担当者まで幅広く利用できます。
URL
https://community.microstrategy.com/s/?language=en_US
5.MotionBoard Cloud
ツールの特徴
MotionBoard Cloudは、豊富なレポートやダッシュボードのテンプレートに強みを持つBIツールです。マーケティングから営業まで、すぐに活用できるテンプレートを使って、社内データの分析や可視化が可能です。APIを利用すればリアルタイムでのデータ分析・可視化も実施できます。
費用
料金プラン | 料金 |
---|---|
クラウド版 | 150,000円(税別)/月〜※10ユーザー |
オンプレミス版(サブスクリプションライセンス) | 60,500円(税別)/月〜 |
オンプレミス版(パーペチュアルライセンス) | 1,800,000円(税別)〜 |
こんな方におすすめ!
MotionBoard Cloudは、BIツールのダッシュボード機能を特に利用したい方におすすめです。実践的なテンプレートが多数用意されていますので、社内のデータを簡単にわかりやすく可視化できます。
URL
https://www.wingarc.com/product/motionboard/
6.Sactona
引用元:Sactona
ツールの特徴
Sactonaは、管理会計や経営管理の効率化に特化したBIツールです。会社の意思決定に必要となる予算管理や予算編成などに活用できます。Excelをそのまま読み込むことができるため、現在Excelで管理を行っている方でも、スムーズに移行できます。
オートメーション機能があるので、データの読み込みからレポート作成まで自動化することによって、大幅に業務効率がアップします。
費用
Sactonaの費用については、直接お問い合わせください。
こんな方におすすめ!
Sactonaは、社内の予算に関する業務を効率化したい方におすすめです。予算などの会計管理に特化しており、将来予測も可能です。Excelライクなので、これまでExcelを中心に業務を行ってきた方でもスムーズに移行できます。
URL
https://www.outlook.co.jp/top/sactona/
7.軽技Web
引用元:軽技Web
ツールの特徴
軽技Webは、データ検索機能に優れたBIツールです。必要な情報をスムーズに取り出すことが可能です。シンプルなBIツールなのでどなたでも利用しやすく、Excelレポート出力があるので、データの共有も簡単です。
費用
軽技Webの費用は、登録ユーザー・ライセンスが1,980,000円から、年間サポートが297,000円からとなっています。
こんな方におすすめ!
軽技Webは、シンプルなBIツールを利用したい方におすすめです。軽技Webには無駄な機能がなく、インターフェイスもシンプルに設計されているので、難しい知識がなくても操作しやすいツールになっています。
URL
8.Oracle Analytics Cloud
ツールの特徴
Oracle Analytics Cloudは、高度な知識がなくてもデータをビジュアル化できるビジネスユーザー向けBIツールです。必要に応じてデータベース上のデータとExcelデータを統合したり、計算項目の作成などが行えます。データのビジュアル化はツールが最適な表現を提示してくれるので、ユーザーは必要なデータを組み合わせるだけで完了します。
費用
Oracle Analytics Cloudの費用については、直接お問い合わせください。
こんな方におすすめ!
Oracle Analytics Cloudは、個人が保有するデータとデータベース上のデータを組み合わせて活用したい方におすすめです。機械学習モデルとパラメータ設定によって最適なモデルを探索する機能があるので、ユーザーそれぞれの使い方に適したツールにカスタマイズできます。
URL
https://www.oracle.com/jp/business-analytics/analytics-platform/
9.Tableau Cloud(旧Tableau Online)
引用元:Tableau Online
ツールの特徴
Tableau Cloud(旧Tableau Online)は、BIツールの代表格と言っても過言ではない有名なツールです。ビジュアライゼーション技術に強みを持っており、複数の表示形式から選択するだけで、見た目のきれいなレポートやダッシュボードを作成できます。
また、フィルター機能や時系列再生機能、エリアマッピング機能などさまざまな機能により、スムーズにデータ分析が実施できます。
費用
料金プラン | 料金 |
---|---|
Creator | 8,400円/月 |
Explorer | 5,400円/月 |
Viewer | 1,800円/月 |
こんな方におすすめ!
Tableau Cloud(旧Tableau Online)は、分析とデータの可視化にこだわりたい方におすすめです。多機能な上ビジュアルにこだわっているTableau Onlineなら、さまざまな視点でデータを分析・可視化して、結果を社内に共有することが可能です。
URL
https://www.tableau.com/ja-jp/products/cloud-bi
10.Amazon Quick Sight
ツールの特徴
Amazon Quick Sightは、インメモリ計算エンジン「SPICE」を搭載したBIツールです。「SPICE」は超高速パフォーマンスを発揮できるため、大量のデータ処理に向いています。また、iPhoneからAmazon Quick Sightを操作するための専用アプリが用意されています。
費用
料金プラン | 料金 |
---|---|
作成者 | 18ドル/月〜 |
Qを利用する作成者 | 28ドル/月〜 |
こんな方におすすめ!
Amazon Quick Sightは、膨大なデータの取り扱いや、ユーザー数が多い環境の方におすすめです。インメモリ計算エンジン「SPICE」によって、数十人から数万人規模まで対応できます。iPhone用アプリがあるので、iPhoneユーザーにもおすすめです。
URL
https://aws.amazon.com/jp/quicksight/
11.Zoho Analytics
引用元:Zoho Analytics
ツールの特徴
Zoho Analyticsは、Googleドライブ、OneDrive、ドロップボックスなどのクラウドサービスと接続が可能なBIツールです。スマート分析アシスタント「Zia」は、言語処理と機械学習が可能なため、入力した質問に対して、最適な回答を得ることが可能です。
費用
料金プラン | 料金 |
---|---|
ベーシック | 2,880円/月〜 |
スタンダード | 5,760円/月〜 |
プレミアム | 13,800円/月〜 |
エンタープライズ | 54,600円/月〜 |
こんな方におすすめ!
Zoho Analyticsは、集約したデータから必要な情報を取り出したり、分析をメインにBIツールを活用したい方におすすめです。スマート分析アシスタント「Zia」を使えば、膨大なデータから必要な情報を探し出す手間がかからず、スムーズなデータ探索を実現できます。
URL
https://www.zoho.com/jp/analytics/
12.LaKeel BI
引用元:LaKeel BI
ツールの特徴
LaKeel BIは、初めてBIツールを使う方でも使いやすいBIツールです。業種別のテンプレートが用意されているので、データ分析や可視化もスムーズに実施できます。また、操作感はExcelに近いので、Excelを使ったことがあるユーザーであれば、抵抗感なく導入できます。
費用
LaKeel BIの費用については、直接お問い合わせください。
こんな方におすすめ!
LaKeel BIは、社内の総合的なデータベースとしてBIツールを導入したい方におすすめです。あらゆるデータソースと連携して、ドラッグ&ドロップの簡単な操作で分析・レポート作成が行えます。オーバーレイ機能を活用すれば、既存の帳票イメージを再利用できますので、業務の効率化にも活躍します。
URL
無料で利用できるクラウド型BIツール
クラウド型BIツールの中には、無料で利用できるツールもいくつかあります。今回はその中でも特に有名なツールを2つ紹介します。
無料版と有料版の違いは?クラウド型BIツールを選ぶ際の注意点
無料で利用できるクラウド型BIツールを紹介する前に、無理版と有料版の違いや注意点について解説します。
- すべての機能を利用できない場合がある
- 利用できる期間が限定されている場合がある
- データ容量が少ない場合がある
1.すべての機能を利用できない場合がある
無料版BIツールは、一部の機能に制限がかかっており、すべての機能を利用できない場合があります。ですから、無料版のBIツールを使う場合は、使いたい機能が無料版のままでも利用できるかどうか必ず確認しましょう。
もし必要な機能が無料版で利用できない場合は、有料版のBIツールを利用する必要があります。
2.利用できる期間が限定されている場合がある
無料版BIツールは、利用できる期間が限定されている場合があるので注意しましょう。いわゆる「トライアル」というもので、本格的に導入する前にお試しで利用できる期間のことを指します。
このトライアル期間はツールによって異なりますが、いずれにしても無料のまま使い続けることはできませんので、有料版へ移行するか、無料のまま使い続けられるBIツールを選ぶ必要があります。
3.データ容量が少ない場合がある
無料版BIツールは、データ容量にも制限があるケースが多いので、こちらも注意しましょう。無料版の場合、だいたい1GB程度までしか利用できないものがほとんどです。さまざまなデータソースと連携して利用すると、1GBはすぐに使い切ってしまいますので、やはり有料版へ移行する必要が出てきます。
1.Microsoft Power BI
ツールの特徴
Microsoft Power BIはマクロソフト社のBIツールで、クラウドから物理サーバー、Excelなどあらゆるデータソースやファイルの読み込みが可能です。「Power BI Desktop」によってデータ抽出やレポート設計を、「Power BI Service」はレポート編集などを行います。
Microsoft Power BIは「セルフサービスBI」なので、いずれの作業も難しい知識などは必要なく、誰でも利用できます。マイクロソフト社が提供するBIツールなので、もちろんマイクロソフトオフィスとの相性も抜群です。
こんな方におすすめ!
Microsoft Power BIは、マイクロソフト社のツールに慣れており、レポーティングやデータ分析をしたい方におすすめです。Microsoft Power BIはもともとExcelのアドオンとして提供されており、現在もアドオンは提供されています。そのため、ExcelのアドオンとしてPower BIを利用している方なら、非常にスムーズにBIツールへの移行が可能です。
URL
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/
2.Looker Studio(旧Googleデータポータル)
引用元:Looker Studio
ツールの特徴
Looker Studio(旧Googleデータポータル)は、Googleデータスタジオの名称が変わり提供されているBIツールです。データの可視化に特化したツールで、GoogleアナリティクスやGoogle広告、Googleスプレッドシートに接続が可能です。ファイルのアップロードによる接続に対応しています。
こんな方におすすめ!
Looker Studio(旧Googleデータポータル)は、Googleが提供するサービスを多く利用している方におすすめです。WEB広告としてGoogle広告を運用している方、自社サイトにGoogleアナリティクスを設置している方などは、簡単にLooker Studioと接続して、データの可視化が可能です。
URL
https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/data-studio/
BIツールは、ビジネスを加速させることが可能なツールです。社内にちらばったデータの収集や分析にBIツールを活用すれば、スピーディーに事業の最適化が行えます。 しかしBIツールを導入するにはコストもかかるため、なかなか導入に踏み切れない[…]
BIツールと一緒に使いたいオススメの広告レポート自動化ツール
BIツールと一緒に使いたい、おすすめの広告レポート自動化ツールを紹介します。広告運用を行っている方は、ぜひこちらのツールについてもご覧下さい。
Databeat Explore
Databeat Exploreは、広告のレポート作成を自動で行うことが可能なツールです。BIツールにもレポーティング機能はありますが、Databeat Exploreはレポート作成に特化したツールとなっています。広告の運用データをBIツールへ出力したり、Excel形式で出力したりできるのが特徴です。
Databeat Exploreを利用する3つのメリット
Databeat Exploreを利用するメリットには、以下のようなものがあります。
- 複数の広告媒体のデータを一括管理できる
- テンプレートを使ったレポートの自動生成
- BIツールへの出力にも対応
1.複数の広告媒体のデータを一括管理できる
Databeat Exploreは、複数の広告媒体のデータを一括管理できるメリットがあります。毎日いろいろな広告媒体の管理画面にログインして、前日までのデータをダウンロードして集計するといった作業は、広告運用を行うマーケターによくある光景です。
Databeat Exploreはこうした広告データの集計作業をすべて自動化できます。そのため、より生産的な業務に時間を費やすことが可能となります。
2.テンプレートを使ったレポートの自動生成
Databeat Exploreには、レポートのテンプレートが複数用意されています。自動で集計したデータは、このテンプレートを使ってレポート化するため、レポートのレイアウトや色使いなどに悩むことはありません。自動で見やすいレポートが生成できます。
レポート作成の経験が浅い方、苦手な方でも社内外で共有できるレポートが手に入ります。
3.BIツールへの出力にも対応
Databeat Exploreはさまざまなデータ出力方式が利用できます。TableauやLooker Studio(旧Googleデータポータル)と行ったBIツールにも対応していますので、Databeat Exploreではデータ集計とレポート作成を、さらにそのデータをBIツールへ出力して分析を実施するといった使い方がおすすめです。
Databeat Exploreはこんな人にオススメ!
Databeat Exploreは、BIツールをはじめて導入する方におすすめです。中でもTableauとLooker Studio(旧Googleデータポータル)はDatabeat Exploreからのデータ出力に対応しているので、実践的なデータを活用しながらBIツールの使い方を身につけられます。
まとめ
クラウド型BIツールは、オンプレミス型BIツールと同様の機能を備えており、社内のデータを集約したり、可視化することが可能です。ただし、自社でサーバー環境を準備する必要がないため、オンプレミス型に比べて低コストであり、素早く導入できるといったメリットがあります。
よって、少人数で利用する・すぐに利用したいなどのシーンでは、クラウド型BIツールがおすすめとなります。なお、クラウド型BIツールはそれぞれ利用できる機能にも違いがありますので、自社の課題解決につながるツールを選定することも重要です。
また、操作感の確認も大切なので、なるべく本格的な導入前にはトライアルなどを利用して、実際にツールを使用するとよいでしょう。これまでBIツールを使ったことがなく、初めての導入を検討されている方、特にWEB広告運用を行っている方は、広告レポート自動化ツール「Databeat Explore」の併用もおすすめです。
Databeat ExploreはTableauやLooker Studio(旧Googleデータポータル)などのBIツールへ接続できるため、レポート作成業務の負担を軽減しつつ、BIツールを利用できます。