クリエイティブの数が増えれば増えるほど、発注者と受注者の両者にとって負担は大きくなります。例えば、クリエイティブ毎の進捗状況確認、修正内容の指示出し、クリエイティブの納品とプレビュー確認等、工程数自体は変わらなくても、クリエイティブの数が多くなると各工程の負担が大きくなり抜け漏れが発生しやすくなります。
本記事はそうした問題を解消してくれる制作管理ツール「AdFlow」やその他おすすめの制作管理ツールについて紹介します。
- 1 押さえておきたい制作管理ツール「AdFlow」の基礎知識
- 2 制作管理ツール「AdFlow」の5つの主な機能と効果を発揮するシーン
- 3 制作管理ツール「AdFlow」を利用する3つのメリット
- 4 制作管理ツール「AdFlow」はこんな方におすすめ!
- 5 制作管理ツール「AdFlow」に関するよくある疑問Q&A
- 6 AdFlowと併せて比較検討したいオススメ制作管理ツール5選
- 7 自社に合った制作管理ツールを上手に選ぶ3つのポイント
- 8 WEB広告運用の効率化を実現する広告レポート自動化ツールの併用もおすすめ
- 9 まとめ
押さえておきたい制作管理ツール「AdFlow」の基礎知識
制作管理ツールとはどのようなツールなのか、ここではその定義と制作管理ツールとして代表的な「AdFlow」について紹介します。
【前提】制作管理・クリエイティブ管理ツールとは?
制作管理・クリエイティブ管理ツールとは、デジタル広告等で活用されるクリエイティブの受注~制作~納品~校正に至る、一連の制作工程を一元管理できるクラウドサービスです。
工程毎に異なるツールを利用していたり、修正指示の資料に時間をかける等の非効率な工程は、制作管理ツールを利用することで削減できます。結果として業務を効率化しクリエイティブの品質向上を図ることが可能です。
AdFlowとは?
引用:AdFlow
クリエイティブの工程管理、修正指示、クリエイティブのプレビュー、チャットによるコミュニケーション、タスクのガントチャート化等、クリエイティブ制作に必要なあらゆる工程をWebブラウザ経由で一元管理できるクラウドサービスです。
過去に制作したクリエイティブをデータベースとして保存できるため、クリエイティブナレッジツールとしてもAdFlowを活用することができます。
これまでクリエイティブ制作は、工程毎に異なるツールを利用してきました。例えば、制作指示はメール、修正内容の詳細指示はパワーポイントの作成、クリエイティブの納品はGoogle Driveへアップロード等、工程毎に異なるソフトウェアを使用しなければならないため、クリエイティブが増大すると現場の負担も増えていたのです。
AdFlowの開発元は元々クリエイティブ制作会社であったため、こうした問題を抱えていたディレクター業務を改善するために生み出されたのがAdFlowでした。
参考:AdFlowの運営会社
AdFlowを提供し運用しているのは株式会社クリエイターズマッチです。株式会社クリエイターズマッチはAdFlowの運営以外に、デジタル広告向けのクリエイティブ制作やクリエイティブ制作講座を通じた次世代クリエイターの育成に力を入れています。
AdFlowの料金
AdFlowの利用料金は公式サイトで公開されていません。導入前に専任の営業コンサルタントに相談することができますので、そこで導入要件を伝えて見積もりを提案いただくようになります。
AdFlowの無料トライアルはできない
AdFlowは無料トライアルを提供していません。しかし、営業コンサルタントとのMTGにおいてデモ版を体験できる機会があります。デモ体験ではクリエイティブ制作において改善できる点や類似企業のAdFlow活用方法について説明を受けることができます。デモ体験は下記お問い合わせフォームから申し込みします。
AdFlowデモ版体験お問い合わせフォーム:https://adflow.jp/contact-demo
制作管理ツール「AdFlow」を活用した3つの事例
AdFlowを活用した3つの成功事例をご紹介します。
事例1:株式会社売れるネット広告社
株式会社売れるネット広告社は、通販広告向けのクリエイティブを制作する会社です。AdFlowを導入する前は全てメールで案件を進めていたので、案件を整理することが現場負担となっていました。
AdFlowの導入により一括で制作管理することができ、結果として1,000万円分の人件費を売上につなげることができました。
参照元:AdFlow
事例2:株式会社ウィゴー
株式会社ウィゴーはこれまで社内コミュニケーションはSkype、制作物のやり取りはLINEやメールに添付して共有、Webサイト向けのコンテンツは社内フォルダにアップロード、というように情報が共有される経路が別々になっていました。
AdFlowを導入することによって制作工程がAdFlow上で完結するため工数が削減され、最終納品物がどこにあるか分からないという問題も解消されました。結果として売上対比20%増のパフォーマンスを達成することができました。
参照元:宣伝会議
事例3:株式会社アカツキ
株式会社アカツキでは制作物の共有は、クラウドサーバや社内フォルダ等複数の箇所で行われていたため、部門間でのコミュニケーションミスが発生していたり、バージョン管理とフォーマット管理でトラブルが発生していました。
しかし、AdFlowを導入することによってデータが一元管理され、どの制作物が最終版なのか明確になり、どのようなフォーマットであってもAdFlow上でプレビューできるようになりました。
結果として制作工数を45%削減し1日2時間の業務時間削減へ導くことができました。
参照元:NEXT MARKETING
制作管理ツール「AdFlow」の5つの主な機能と効果を発揮するシーン
AdFlowが提供する5つの主要な機能と、それぞれの機能がどのようなシーンで効果を発揮するのかについて解説します。
主な機能1.全行程を一元管理
引用:AdFlow
発注から校了に至る全ての工程をワンストップで一元管理することが可能です。工程毎に別々のツールを使う必要がないため、クリエイティブ制作に必要なコミュニケーションを効率化し工数を削減することができます。
特に効果を発揮するシーン
各クリエイティブの進捗状況を一元管理する際に役に立ちます。クリエイティブはプロジェクト単位で管理され、プロジェクト毎に納品期日、スケジュール、ブリーフ資料、バージョン管理等の情報が紐づけされます。
スケジュールはスプレッドシート、ブリーフ資料はメールで送付、のように異なるツールを使う煩わしさから解放されます。
主な機能2.プレビュー機能
引用:AdFlow
プレビュー機能によって、媒体でクリエイティブが実際に掲載された際のイメージを掴むことができます。クリエイティブを各媒体のプレビュー機能に登録して確認するという手間から解放されます。
特に効果を発揮するシーン
プレビュー機能を活用すると、制作したクリエイティブと掲載する媒体を選択するだけで、クリエイティブが実際に掲載された際のイメージを掴むことができます。デジタル広告以外にもPOPや店内内装のプレビューに対応しており大変便利な機能です。
主な機能3.AdFlow内で修正指示が完結
引用:AdFlow
クリエイティブへの修正指示は、AdFlow内のツールで完結します。パワーポイントに修正指示内容を書き込み、メールに添付して資料を送るという工程を削減できるので、効率的にクリエイティブのブラッシュアップを図ることができます。
特に効果を発揮するシーン
クリエイティブ内のフォントをもう少し大きくして欲しいなど、AdFlow内の描画ツールを活用すれば簡単に指示出しが完了します。複数人での修正内容の同時作成や動画修正にも対応しています。
指示内容は履歴として保存されるため、後から振り返る際にも役に立ちます。
主な機能4.クリエイティブをデータベース化
引用:AdFlow
登録したクリエイティブは自動でデータベース化されますので、過去に制作したクリエイティブを確認したい時にその効果を発揮します。写真素材やテキストも同じくデータベース化されますので、過去ナレッジや資産として活用できます。
特に効果を発揮するシーン
例えば、価格訴求軸でこの時期にこの商品を対象にした過去のクリエイティブを参考にしたいという際に、検索するだけで対象のクリエイティブを見つけることができます。
検索結果は一覧としてサムネイル表示されますので、流し見で気になるクリエイティブを簡単に見つけることもできます。さらに、絞り込み機能を使うとお目当てのクリエイティブが簡単に見つかります。
主な機能5.ガントチャートで進捗状況を見える化
引用:AdFlow
クリエイティブはプロジェクト単位として管理されます。クリエイティブの納期を登録すると、発注~制作~校正~納品までが一連のタスクとしてガントチャート化されます。エクセルやスプレッドシートで進捗状況を管理する手間を省くことができます。
特に効果を発揮するシーン
クリエイティブの進捗状況はスプレッドシートで、指示出しはメールで、というようなツールをまたいだ非効率な制作工程管理から解放されます。プロジェクト単位でガントチャート化されますので、今どのクリエイティブがどのステータスにあるのかということが俯瞰的に確認できます。
これによって制作遅延しているクリエイティブがどれなのか明確になり、納期が遅れそうなクリエイティブに対してアラートを発信することが可能です。
2023年4月「クリエイティブレポート機能」が追加
AdFlowにクリエイティブレポート機能が実装されました。API連携によって以下の媒体の配信データの収集や分析、蓄積が可能となっています。
- Yahoo!
- LINE
上記媒体の配信データに関するレポートが自動生成されるため、効果の比較分析がしやすくなりました。
番外編:校正に特化した「AdFlow Proof」も
引用:AdFlow Proof
クリエイティブの校正に特化したAdFlow Proofというツールもあります。AdFlow Proofは静止画と動画の校正に対応しており、ツール内で校正出し~修正指示が完結します。これまで校正に10ステップ必要だった工程が4ステップに削減できるため、円滑な校正を実現できます。
特に修正の指示内容はツール内で事細かに記載できるため、パワーポイントの資料を作成してメールで送るという非効率な工程を削減できます。
制作管理ツール「AdFlow」を利用する3つのメリット
前述の5つの主要な機能を踏まえ、AdFlowを活用することで得られるメリットを3つに絞って解説します。
- 工程管理が楽になる
- 抜け漏れ防止
- クリエイティブを資産化
メリット1.工程管理が楽になる
AdFlowにおいて全てのクリエイティブはプロジェクト化され、ガントチャートとしてタスク管理できます。今どのクリエイティブがどのステータスにあるのか一覧で確認できるため、納品に至るまでの工程管理が簡単に行えます。
修正指示内容の作成、ディレクターとデザイナー間の連絡、クリエイティブのプレビュー等の工程はAdFlow内で完結するため、複数のツールを行き来するような煩わしさから解放されます。
メリット2.抜け漏れ防止
制作するクリエイティブが増えれば増えるほど、抜け漏れが発生しやすくなります。例えば、修正指示を出したところが修正されていなかったり、納期を過ぎての納品になったりと、クリエイティブの数が増えるとミスが発生しやすくなります。
AdFlowではクリエイティブ毎にメッセージや添付ファイルのやり取り、バージョン管理、納品管理ができるため、コミュニケーションミスによる抜け漏れが発生しにくくなります。
メリット3.クリエイティブを資産化
AdFlowに登録したクリエイティブはデータベース化されます。絞り込み検索機能を使うと、過去にさかのぼって対象のクリエイティブを見つけることができるため、AdFlowを一つのクリエイティブナレッジとして活用することが可能です。
クリエイティブの数が多いと自社で管理するにも限界があります。しかし、AdFlowにクリエイティブを登録するだけで各クリエイティブ内容に関連する属性情報が付与されるので、簡単に整理することができます。
制作管理ツール「AdFlow」はこんな方におすすめ!
AdFlowはどのような方におすすめなツールなのか、また、どのような点で課題や問題をクリアしてくれるのかについて説明します。
クリエイティブの数が多く工程管理に困っている
広告出稿するクリエイティブの数が多いほど、クリエイティブの制作工程を抜け漏れなく管理することが難しくなってきます。特に制作工程で複数のツールを使うと、制作指示者とデザイナーとのコミュニケーションミスが発生しやすくなります。
AdFlowはツール内のチャットを使うことでコミュニケーションが完結するため、そのようなリスクを防ぐことができます。
多数のクライアント案件を抱えている
広告代理店においては、一つのチーム内でクライアント毎に異なるクリエイティブを制作するケースがあります。そうした場合、クライアント毎に異なるツールを使う制作工程を踏むと、工数面で非効率です。
AdFlowは制作者の立場から複数のクライアントをプロジェクト毎に管理し、クライアント同士で他クライアントのプロジェクトが閲覧できないようアクセス制限をかけることができます。
クリエイティブをナレッジ化したい
制作したクリエイティブの数が増えると、過去にどのようなクリエイティブを制作したのか探すのに時間がかかってしまいます。案件毎にフォルダを作り、そこに該当のクリエイティブをアップロードする従来の管理方法では、担当者が変わった際のフォルダ管理が困難になります。
AdFlowではクリエイティブはデータベース化されるため、AdFlowの検索機能を通じて簡単に目的のクリエイティブを見つけることができます。
制作管理ツール「AdFlow」に関するよくある疑問Q&A
ここではAdFlowを検討する際によくある疑問点や懸念事項について解説します。
AdFlowの使い方はどこで確認できる?
AdFlowの具体的な使用方法については、残念ながら公開されておりません。しかし、AdFlowの各種機能や導入事例を紹介する無料のWebセミナーが定期的に開催されているので、Webセミナーに参加し導入イメージを掴むことをおすすめします。
また、専任のコンサルタントによるデモ体験を行うことも可能です。デモ体験では実際のAdFlowのデモ画面を見ながら具体的な活用方法を実体験することができます。詳細についてはAdFlowの公式サイトをご確認ください。
Adflowの実際の評判は?
AdFlowを導入してからは、距離によるコミュニケーションロスは圧倒的に減りました。AdFlowにアップロードした制作物はバージョンや案件名、企業名などの属性に紐付けられ自動的に整理されます。遠方の相手とも、同じバージョンのバナー画像をすぐに呼び出してやり取りができるので、コミュニケーション効率は劇的に向上しましたね。
引用:AdFlow
「案件を探しやすい」「案件を追いやすい」メンバーの7割がこの2点をあげました。AdFlowでは自動的に案件が整理され、案件名や研修月、担当など様々な方法で目的の案件を探す事ができます。また、その案件のクリエイティブ及びやり取りの履歴まで全て情報が記録されている為、引き継ぎを含め社内共有がとても楽になったと思います。また、AdFlow上ですべての素材データが共有できるので、ファイル便などを利用したデータ送付をする手間も少なくなりました。
引用:AdFlow
Adflowの評判を調べてみたところ、上記のような内容が見つかりました。Adflowを利用することで制作物やそれに紐付く履歴が確認できる、コミュニケーションを取りやすいなど、制作業務の効率を高められていることが見受けられます。
AdFlowで注意するべき点は?
- 無料トライアルがない
- 費用は導入ケースに応じて変わる
- 現場における導入時のトレーニングが必要
1.無料トライアルがない
AdFlowは無料トライアルを提供していないため、実際に使うとなると契約しなければなりません。専任コンサルタントとの打ち合わせで提供されるデモ体験を通じて導入するべきかどうかの十分な検討が必要となります。
実際にAdFlowを使うこととなる現場のディレクターやデザイナーを交えて、デモ体験することをおすすめします。
2.費用は導入ケースに応じて変わる
AdFlowの導入費用は公開されておりませんが、利用人数、使用したい機能、ストレージ容量等に応じて費用が上下します。専任コンサルタントとの打ち合わせでAdFlowを実際に使用する想定人数やクリエイティブ本数等の具体的な数値を提示して見積もりを出してもらい、費用感と想定効果が見合うかどうかの十分な吟味が必要です。
3.現場における導入時のトレーニングが必要
AdFlowを現場のメンバーが使いこなせるようになるには、十分なトレーニングが必要です。特にこれまで使用していたツールからAdFlowへ乗り換える際には、AdFlowに慣れるまでの時間がある程度必要になります。
AdFlowは導入後も電話やメールを含めたサポート体制が充実していますので、現場のメンバーが慣れるまでカスタマーサポートを積極的に活用することをおすすめします。
AdFlowと併せて比較検討したいオススメ制作管理ツール5選
ここではAdFlow以外に制作管理ツールとしておすすめのツールを5つに絞ってご紹介します。
AdFlowと併せて比較検討したい制作管理ツールまとめ
ツール名 | 特徴 | こんな方におすすめ! |
Brushup | 校正作業がブラウザだけでなくモバイルアプリにも対応しています。紙媒体やアニメーション等、幅広い制作物に対応しています。 | モバイルアプリを活用して臨機応変に校正作業をしたい方や、デジタルクリエイティブ以外の制作物も校正している方におすすめです。 |
MONJI | 音声入力による校正作業が可能です。対応しているクリエイティブはWebサイト、jpg・png等の画像、PDFファイルです。 | 校正作業で忙しく、音声よる修正の指示出しを行いたいという方におすすめです。 |
Save Point | 3DファイルやSpineアニメーション等のゲームアセット向けの制作工程管理と修正指示出しをワンツールで行えます。 | ゲームソフト向けのアセットを制作しているクリエイティブ制作会社におすすめです。 |
synco | CM動画制作におけるタスク管理を見える化し、資料を自動生成するツールです。 | CM動画制作で参加メンバー間でタスクを共有管理し、PPM資料とカット表にかける時間を削減したいという方におすすめです。 |
Wrike | クリエイティブ制作以外に様々なタイプのプロジェクトにおける工程管理を円滑にします。 | クリエイティブ制作チーム、マーケティングチーム、開発チーム等、異なる組織が動いている会社にマッチしています。 |
どのツールもそれぞれの特徴があり、ツールを使用するターゲットが異なるため利用できる機能もかなり違っています。ツールを使用する想定ターゲットが同じクリエイティブ制作者であっても、デジタル広告を制作するデザイナー、ゲームアセットを制作するデザイナー等に区別されるため、それぞれのツールで何ができるのか十分に確認することが重要です。
Brushup
デジタル広告向けの静止画や動画に限らず、冊子やアニメーション、イラスト等のあらゆる制作物の校正、工程管理を行えるツールです。
特徴
制作物の校正をウェブブラウザだけではなくモバイルアプリで行える点が、Brushupの大きな特徴です。校正できるクリエイティブの幅が広く、アニメーション、イラスト、冊子、漫画、3Dコンピューターグラフィックスにも対応しています。
AdFlowとの違い
Brushupはモバイルアプリでの校正が可能なため、インターネット環境があれば場所を選ぶことなく校正作業ができます。校正できる対象のクリエイティブはデジタル広告向けの静止画や動画に限らず、冊子やパンフレットのような紙媒体や、アニメーションのような高度なグラフィック制作物にも対応しています。
一方、クリエイティブがデジタル広告等で公開された際のイメージを掴むためのプレビュー機能、受託側へ制作を依頼するための発注書テンプレートがBrushupには備わっていません。メールやチャットによるカスタマーサポートは、最上位のエンタープライズプランを採用しないと利用、できません。
こんな方におすすめ!
校正作業をPCだけではなく、iPadやiPhoneのようなモバイル端末でも行いたいという方におすすめです。デジタルクリエイティブだけではなく、パンフレットや冊子のような紙媒体の校正に対応したツールを探している方にもおすすめです。
URL
MONJI
デジタルクリエイティブの校正と修正依頼を、、ウェブブラウザ上で完結できるツールです。
引用:MONJI
特徴
Webサイト、デジタルクリエイティブ、PDFを対象に校正と修正依頼に特化した制作管理ツールです。Webブラウザを通じてMONJIのサービスは利用できます。修正内容は音声入力にも対応しているため、文字情報をタイピングする手間を省けます。
AdFlowとの違い
MONJIはクリエイティブの修正指示内容を音声で入力し、制作担当者に伝達できる点が優れています。微妙なニュアンスや細かい修正指示は、音声の方が伝えやすい場合もあります。
しかし、制作工程管理、プレビュー機能、タスクスケジュール管理、検索機能がMONJIには備わっていませんので注意が必要です。その点において、MONJIは修正指示に特化したツールと言えます。
こんな方におすすめ!
デジタルクリエイティブの修正指示を、音声を介して実現したいという方におすすめです。もちろんMONJIはマーカーや校正記号による修正指示も可能ですが、忙しい校正担当者にとって音声での修正指示依頼はとても便利な機能です。
URL
Save Point
制作工程をSave Point上で完結することで管理に充てる工数を削減する代わりに、クリエイティブ制作の時間に集中できる環境を提供します。
引用:Save Point
特徴
全ての工程管理をSave Point上で管理するため、発注から納品まで12ステップ必要だった工程が、Save Pointを導入することで6ステップに削減できます。3DファイルやSpineアニメーション等のゲームアセットにも対応しており、専用ソフトをインストールすることなくSave Point上でプレビューすることができます。
AdFlowとの違い
Save Pointは3DファイルやSpineアニメーション等のゲームアセットファイル、mp4、wav等の音声ファイルに対応しています。これらのファイルは専用ソフトをインストールすることなくSave Point上でプレビューできます。
しかし、Save Pointには発注書テンプレートが備わっていません。Save Pointはクリエイティブ制作会社内のみで使用されることを想定しているため、発注会社がSave Pointを使用することを想定した工程管理は含まれておりません。
こんな方におすすめ!
3DデータやSpineアニメーションのようなゲームソフト向けのアセットを扱っており、制作工程管理から修正指示までをワンツールで完結したいという方におすすめです。このようなアセットはファイル拡張子が違うと、異なるツールを立ち上げてプレビューしないといけないため、Save Pointはそのような手間を省くことができます。
URL
synco
CM動画制作向けの制作工程管理や、資料作成機能を提供するツールです。
引用:synco
特徴
CM等の動画制作現場において、チーム内でタスクを共有管理し資料作成を自動生成することができるツールです。デジタルクリエイティブ向けの制作管理ツールとは異なり、もっぱら現地撮影が伴う動画制作を対象としたツールです。
AdFlowとの違い
CM制作において必須となるPPM資料を、syncoに登録したタスクから自動的に作成できます。動画ファイルをsynco内で再生しながらキャプチャを取り、コメントを入れながらカット表を簡単に作成することもできます。
一方、静止画や動画のようなデジタルクリエイティブを対象とした、細かい修正指示を書き出す機能はありません。CM動画制作を制作する会社を主なターゲットとしたツールであるためです。
こんな方におすすめ!
CM動画制作でタスク管理や資料作成を効率的に進められるツールを探している方におすすめです。特にPPM資料やカット表を自動生成してくれる機能や、工数削減の点で大変便利です。
URL
Wrike
会社内で複数の部門が一つのプロジェクトに参画するケースを想定し、円滑な業務進行の達成を目的とするコラボレーションツールです。
引用:Wrike
特徴
大きなプロジェクトでは複数の部門が参画するため、様々なタスクやワークフローが存在し、コミュニケーションも複雑になってきます。Wrikeはそのようなプロジェクトを円滑に進めるために、タスクのアサイン、ワークフロー、ガントチャート管理、チャットツールを提供します。
クリエイティブ制作向けにもWriteは利用できますが、開発案件やマーケティングキャンペーン、新製品の市場投入のような他分野にも活用ができます。
AdFlowとの違い
Writeは様々なサードパーティー製品と連携しているため、クリエイティブ制作現場で既存ツールをそのまま使いたい場合に、Writeと連携しながら制作工程管理のみWriteで行うということができます。クリエイティブ制作以外にも幅広いプロジェクトタイプに対応しています。
しかし、Writeはクリエイティブ制作にフォーカスしているツールではないため、デジタルクリエイティブに対して細かい修正指示を出すためのツールは備わっていません。修正指示内容はテキストもしくはパワーポイント資料を添付する方法になります。
こんな方におすすめ!
クリエイティブ制作以外にも、様々なタイプのプロジェクトにおける工程管理を円滑にしたいという方におすすめです。会社内でクリエイティブチーム以外にマーケティングや開発等、異なる組織がある会社にマッチしています。
URL
自社に合った制作管理ツールを上手に選ぶ3つのポイント
様々な制作管理ツールがある中で、どのようにして自社に最適な制作管理ツールを選べばよいのでしょうか。ここでは制作管理ツールを選択する際に重要なポイントを3つ解説します。
- 目的を明確化する
- 校正機能をしっかり確認する
- 費用対効果を吟味する
POINT1:目的を明確化する
何を目的に制作管理ツールを導入するかによって、導入すべき制作管理ツールは異なってきます。発注者と受注者における工程管理を円滑にしたい、クリエイティブの制作工程を円滑にしたい、クリエイティブの修正工程を改善したい等、目的は様々です。
まずは現状の問題点と課題点を整理して目的を明確にしましょう。
POINT2:校正機能をしっかり確認する
制作管理ツールにおいてどのような校正機能が必要かは、ツールをフル活用できるかどうかに関わってきます。対応しているクリエイティブのファイル拡張子、モバイルアプリを通じて校正できるかどうか、校正方法等、制作管理ツールによってかなり違いますので、営業コンサルタントや無料トライアルを通じてしっかりと校正機能を確認するようにしましょう。
POINT3:費用対効果を吟味する
制作管理ツールは当然有料サービスとなるため、導入後に自社の組織内でしっかりと浸透させる必要があります。導入したけれどあまり活用されることがないということは避けなければなりません。
制作管理ツールを導入することによって、どれくらいの工数削減と生産性向上が達成されるのか、事前に費用対効果を吟味して最適な制作管理ツールを選ぶとよいでしょう。
WEB広告運用の効率化を実現する広告レポート自動化ツールの併用もおすすめ
Web広告運用における広告運用データの集計とレポート作成は工数がかかるため、広告運用者にとって悩みの一つです。ここでは、そうした問題を解決する広告レポート自動化ツールについて紹介します。
広告レポート自動化ツールとは?利用するメリットは?
広告レポート自動化ツールとは、クリック数、インプレッション数などの広告運用データを自動的に広告媒体から取り込み、自動的に広告レポートとして出力するツールです。
広告レポート自動化ツールを利用することで、広告媒体から広告運用データをダウンロードし、エクセルでデータを整形して広告レポートを手動で作成するといったような工数を省くことができます。
現在Web広告の業務に関わる方は、「広告レポート自動化ツール」を取り入れることがベストです。 広告レポート自動化ツールは、Web広告のデータ収集・レポーティング業務を効率化する上で大きな威力を発揮します。 そして、業務効率化以外[…]
広告レポート自動化ツール「Databeat Explore」
「Databeat Explore」は日本国内で指折りの広告レポート自動化ツールです。連携している広告媒体は21年12月現在、33サービスにわたり国内でも最多の連携数を誇ります。
WEB広告運用における「Databeat Explore」の活用ポイント
Databeat Exploreがどのような活用シーンでその機能を発揮するのかご紹介します。
外部データを自動収集
Twitter広告、Instagram広告等の3rd Partyのデジタル広告に限らず、CRMデータやWebサイトのアクセス情報等の1st partyデータを自動的に取り込みます。それらデータは整形された状態でDatabeat Exploreに格納されるため、広告プラットフォーム毎に異なる指標名を一貫性のあるデータとして活用することができます。
レポートとして自動的に可視化
Databeat Exploreに集約されたデータは、GoogleデータポータルやTableau等のBIツールに自動出力し、レポートも自動的に作成されます。Databeat ExploreはGoogleデータポータル向けの豊富なテンプレートを用意しているため、一からレポートを作成することなく本格的なレポートを利用できます。
Databeat Exploreはこんな方にオススメ!
Web広告運用においてレポート作成にかける工数を削減し運用最適化に向けた検証に時間をかけたいという方におすすめです。広告運用データの収集とレポート作成はDatabeat Exploreの自動化機能に任せ、広告レポートのレビューを通じた効果検証や次のアクション内容について考察する等、より重要な業務に集中することができます。
まとめ
事業が大きくなるにつれて扱うクリエイティブの数が増えると、それだけ工数負担が増大します。増大した工数をマンパワーでカバーするよりも、本記事でご紹介したようなAdFlowを導入することで、職場環境が改善するだけでなく、クリエイティブのクオリティも維持しながら向上させることもできます。
本記事が制作管理ツール導入のきっかけになりましたら幸いです。