UAとGA4の違い比較まとめと両方併用する方法を詳しく解説!併用のメリットや分析のポイントまで幅広くカバー

UAとGA4の違い比較まとめと両方併用する方法を詳しく解説!併用のメリットや分析のポイントまで幅広くカバー

  • 2024年11月8日
  • 2024年11月8日
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GA4 UAとGA4の違い比較まとめと両方併用する方法を詳しく解説!併用のメリットや分析のポイントまで幅広くカバー

アクセス解析ツールとして圧倒的なシェアを誇るGoogleアナリティクス。2020年10月に次世代版アナリティクスのGA4が発表されました。今回のアップデートは仕様が大幅に変更され、これまでのユニバーサルアナリティクス(UA)との違いに戸惑っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、UA(ユニバーサルアナリティクス)は2023年7月1日でGoogleによるサポートの終了がアナウンスされております。そのため、引き続きGoogleアナリティクスを利用するにはGA4への移行が欠かせません。

ただ、UAの情報はGA4へ引き継いだり移行したりできませんので、現在UAのみ利用されている方はUAとGA4を併用しつつ、徐々にGA4へ移行していくのがおすすめです。

そこで、本記事では以下のような疑問点について詳しく解説しています。

「UAを使っているが、GA4とどこが違うのかを知りたい」

「UAを使いながらGA4も使ってみたいが併用の仕方がわからない」

「UAとGA4それぞれの設定に困っている

まだGA4へ移行されていない方は、本記事を参考にUAとGA4の併用や、移行を進めてみてください。

目次

前提知識:現在のGoogleアナリティクスの種類(2023年4月現在)

2023年4月時点で利用できるGoogleアナリティクスは、ユニバーサルアナリティクス(UA)・GA360・GA4の3種類です

まずは、Googleアナリティクスの各バージョンの主な特徴を紹介していきます。

  1. ユニバーサルアナリティクス(UA)(無料)
  2. Googleアナリティクス360(GA360)(UAの有料版)
  3. Googleアナリティクス4(GA4)(無料:UAの後継)

種類1:ユニバーサルアナリティクス(UA)

ユニバーサルアナリティクス(UA)は、Googleアナリティクスの前世代タイプで、2020年10月14日以前は、メインのアナリティクスとして、活躍していました。

世代交代したとはいえ、現時点(2023年4月)ではUAをメインのアナリティクスとして利用しているユーザーが多いでしょう。基本無料でほとんどの機能を使用できるので、高度なウェブ分析には欠かせないツールといえます。

利用者が多いため、書籍やセミナー、ウェブサイトなど使い方の情報が豊富な点も特徴です。無料のため、Googleからのサポートは受けられませんが、使用に迷っても何かしらの形で解決できる手段があります。

Googleが、2023年7月でユニバーサルアナリティクス(UA)のサポートを終了することを発表しました。そのため、現在UAを利用している方で引き続きGoogleアナリティクスを利用したい方は、Googleアナリティクス4(GA4)への移行が必要となります。

UA画面

引用元:Googleアナリティクス(デモデータ)

種類2:Googleアナリティクス360(GA360)

Googleアナリティクス360(GA360)は、ユニバーサルアナリティクスの有料版です。基本的な使い方はUAとほとんど同じで、データの反映速度やデータ量の上限などが異なります。さらにGA360はGoogleからのサポートも受けられます。

ただし、利用料金は月額150万円~と高額です。無料版では処理しきれないヒット数の大型サイトを持つ、大企業向けのアナリティクスとなります。

GA360画面

引用元:Googleアナリティクス

※参考:GA360とGA4の違いについて詳しく解説した記事も併せてご覧ください。

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種類3:Googleアナリティクス4(GA4)

Googleアナリティクス4(GA4)は、次世代版のGoogleアナリティクスです。UAに代わるメインアナリティクスとして、今後のアップデートはGA4になると、Googleからも正式に発表されました。

世代交代は宣言されましたが、まだUAほどの機能はそろっていないためUAから完全に移行するには、もう少し時間がかかると予想されます。アップデート情報を、Googleのヘルプで頻繁にチェックしておくとよいでしょう。

GA4のリリース当初は機能が限られており、UAより使いにくい印象が強かったかもしれません。しかし、その後のアップデートにより「直帰率」や「CV率」が確認できるようになったり、「utm content」「utm term」がレポートに反映されるようになりました。UAのサポートが終了することもありますので、早めにGA4を導入して使い方に慣れていきましょう。

GA4画面

引用元:Googleアナリティクス(デモデータ)

ユニバーサルアナリティクスとGA4の違いを徹底比較

ユニバーサルアナリティクスとGA4はあらゆる面で大きく違います。ここでは、特に大きく違いが見られるポイントについて紹介します。

ユニバーサルアナリティクスとGA4の違い比較まとめ

ユニバーサルアナリティクスとGA4の比較

比較ポイント ユニバーサルアナリティクス(UA) Googleアナリティクス4(GA4)
観点1:データの計測方法 ヒット単位で計測の上、セッション単位に加工 すべてイベント単位で計測
観点2:指標の計測定義 ページビューありきの指標を使用 「直帰率」「離脱率」は廃止
観点3:イベントの仕様 イベント1つあたり、カテゴリ・アクション・ラベル・値を紐づけ可能  名称+複数のパラメータを付与
観点4:BigQueryとの連携 有料版(GA360)のみ対応 無料で利用可能
観点5:レポートの様式 用途の分類はなく100個以上のレポートを用意 確認用と分析用に分類され、レポートの数を厳選

UAとGA4の違い1:データの計測方法

UAとGA4の最大の違いは、データの計測方法が根本的に変わった点です。UAはヒットで受け取ったデータをセッションベースに変換していましたが、GA4はすべてイベントとして収集します。

そのため、UAで慣れている「ページビュー」もGA4ではイベントの1つとして計測されるようになりました。アナリティクスのデータのバージョンも、GA4で初めて「バージョン2」にアップしています。

つまり、UAとGA4は根本的に違うものと認識して使用していく必要があります

データの種類別計測方法の違い

データ種別 ユニバーサルアナリティクス(UA) Googleアナリティクス4(GA4)
ページビュー ページビューとして計測 イベントとして計測
イベント イベントとして計測 イベントとして計測
Eコマース Eコマースとして計測 イベントとして計測
カスタムディメンション カスタムディメンションとして計測 ヒット単位のディメンション=イベントとして計測

ユーザー単位のディメンション=ユーザープロパティ

UAとGA4の違い2:指標の計測定義

計測方法が変わったことで、指標の計測定義も変更になりました。ページの表示を計測の基本としなくなったことで「直帰率」「離脱率」、ディメンションの「ランディングページ」など、UAでよく使っていた指標がGA4では廃止となりました

セッションの定義も変更になり、主な違いは以下のとおりです。

項目 ユニバーサルアナリティクス(UA) Googleアナリティクス4(GA4)
セッションの長さ 最後のページ表示時間-最初のページ表示時間 最後のイベント発生時間-Session_Startイベント発生時間
セッション時間の上限 24時間 制限なし
セッションが切れるタイミング 30分以上操作しないとき

1分~4時間で変更可能

30分以上操作しないとき

5分~7時間55分まで5分単位で変更可能

流入元が変わったとき 新しいセッションになる 新しいセッションにならない
日をまたいだとき 別セッションになる 別セッションにならない

ヒットが送られるタイミングも変わりました。GA4は、複数のイベントを一括で送ることで送信数を減らしているため、5秒間の遅延があります

UAとGA4の違い3:イベントの仕様

イベントの仕様も大きく変更となりました。

GA4では、1つのイベントに複数のパラメータの付与が可能です。

UAのイベント=カテゴリ・アクション・ラベル・値

例)onClick=”ga(‘send’, ‘event’, ‘tel’, ‘tap’, ‘reservation’, ‘100’)

カテゴリ=tel、アクション=tap、ラベル=reservation、値=100

GA4のイベント=イベント名+複数のパラメータ

例)gtag(‘event’, ‘sign_up‘, {
method: ‘Google
});

イベント名=sign_up、パラメータ名=method、パラメータ値=Google

※パラメータ名:パラメータ値は複数付与可能

GA4のイベントリファレンスについては、以下をご参照ください

Google アナリティクス 4 イベントリファレンス

※参考:GA4のイベントについてわかりやすく解説した記事も是非ご覧ください。

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UAとGA4の違い4:BigQueryとの連携

BigQueryとは、Googleが提供するマルチクラウドデータウェアハウスです。SQLでクエリを書いて、データを取得します。今までGA360だけがBigQueryと接続可能でしたが、GA4では無料版でも連携できるようになりました

BigQueryと連携することにより、アナリティクスで整形する前の生のデータ(raw data)も分析可能となり、分析の幅が大きく広がります。

データ保存は毎月10GB、データ取得は毎月1TBまでは無料ですが、それ以降は料金がかかります。詳しい料金体系についてはBigQueryの料金表をご参照ください。

BigQuery の料金の概要

BigQuery

引用元:BigQuery: クラウド データ ウェアハウス 

UAとGA4の違い5:レポートの様式

UAとGA4ではレポートの様式も大きく変わりました。メニューも簡略化され、UAに比べてシンプルになっています。

GA4ではレポートを「集計用」「分析用」に分け、数を絞ることで迷わず使える工夫がされています。ただし、集計用のレポートはUAのレポートと違い、「比較」はできますが、「セグメント」で絞ることはできません。全体的にデータを把握したいときに利用します。

セグメントを利用したり、見たい指標を選択したりしながら分析を行いたい場合は、分析用のレポートを使用します。分析レポートはUAではGA360のみに用意されていた「データ探索」を使えます

データ探索
引用元:Googleアナリティクス(デモデータ)

また、デフォルトチャネルグループなどもUAとGA4で違いがあります。主な相違点は以下のとおりです。

チャネルグループ ユニバーサルアナリティクス(UA) Googleアナリティクス4(GA4)
ソーシャル 「ソーシャル」のみ 「有料ソーシャル」「オーガニックソーシャル」
メール メディア – 完全一致 – email メディア = email|e-mail|e_mail|e mail または

ソース = email|e-mail|e_mail|e mail

アフィリエイト メディア – 完全一致 – affiliate メディア = affiliate|affiliates
動画 なし GA4で新しく実装

さらに詳しい条件については、Googleアナリティクスのヘルプをご参照ください。

UAデフォルトチャネルグループ定義

GA4デフォルトチャネルグループ定義

GA4では、「Googleサーチコンソール」との連携や、カスタムチャネルグループの作成、コンテンツグループ、AMPページの計測など、まだ対応していない機能も多いです。これらについては、今後のアップデートを待ちましょう。

ユニバーサルアナリティクスとGA4の共通点

前章で解説したとおり、UAとGA4はデータの計測方法自体が異なるため、共通点と呼べるところがあまりありません。両者の数値にも違いがあり、Googleアナリティクスと言っても別のツールと言えるほど内容が異なります。

GA4は今後も頻繁にアップデートが行われると予想されるので、UAと似た箇所が出る可能性がないとは言い切れませんが、基本的に似て非なるものであると考えたほうがよいでしょう。

同じアカウント内で切り替えて利用できるので、目的に合わせて使い分けるようにしていきましょう。

 

現時点では、UAとGA4は両方とも併用することがおすすめ!

UAとGA4は同時に使うことができます。現時点では、UAを使いつつGA4も導入していく併用がおすすめです。主なおすすめポイントを3つ紹介します。

本記事執筆時点では、GA4が開発途上だったこともありUAとの併用をおすすめしていました。しかし、2023年7月にUAのサポートが終了するため、GA4とUAを併用し続けることができません。まだUAのみ利用している方は、早めにGA4への切り替えをおすすめします。
また、UAからGA4へ切り替える際は、UAもそのまま利用しながらGA4へデータを蓄積しつつ、使い方に慣れていくとよいでしょう。

おすすめの理由1:GA4のデータが蓄積できる

データは取得可能な状態にしてから蓄積されます。分析作業よりも優先して、取り急ぎGA4のデータの蓄積を最優先にしていくことをおすすめします。現在UAを利用している場合は、UAのプロパティを元にGA4のプロパティを作成して、GA4の計測も開始しましょう。

おすすめの理由2:GA4の使い方に早く慣れることができる

日々アップデートが行われ進化しているGA4ですが、今までご紹介したとおり、UAとはかなり使い勝手が違います。完全にGA4に移行される前に、今のうちから少しずつGA4の使い方に慣れておくとよいでしょう

UAとGA4それぞれでできること、できないことを把握しておくことも大切です。

おすすめの理由3:GA4だけが行える分析がある

UAでしか行えない分析がまだ多いことは確かですが、逆にGA4だけが行える分析もあります。今までGA360のみに実装されていたデータ探索やBigQueryとの連携など、GA4で解禁された仕様を試してみましょう。

この他にもGA4独自の機能があるので、目的に応じて使ってみることをおすすめします。

 

ユニバーサルアナリティクスとGA4を併用するための設定の全体像

UAとGA4を併用する手順は、難しくありません。両者のデータが干渉し合うことはないので、問題なく併用できます。併用の設定概要は次のとおりです。

ユニバーサルアナリティクスの設定

UAで計測をしている場合は、そのまま使い続けることができます。アナリティクス自体を今回初めて利用するのであれば、プロパティを新規作成するとデフォルトでGA4が作成されますが、UAも作って同時に使用するのがおすすめです。

  • UAを利用中⇒利用しているUAのプロパティをもとにGA4のプロパティを作成
  • 初めてアナリティクスを導入⇒UAとGA4のプロパティを同時に作成

どちらかの方法で行います。

GA4プロパティの設定

GA4の設定は、UAで紹介した2つの方法で作成で可能です。もしGA4のプロパティの作ってUAのプロパティを追加したい場合は、単独でUAのプロパティを作成することもできます。

 

ユニバーサルアナリティクス(UA)の設定方法 ※初めてGAを設定する方向け

ユニバーサルアナリティクスの設定方法をステップ形式で解説します。こちらはGAをまったく導入したことがなく、ゼロから設定する方法をご紹介します。

前提条件として、Googleのアカウント(例:aaaa@gmail.com)を作成しておく必要があります

今回は、1回の設定でUAとGA4のアカウントを両方作る方法を解説していきます。

手順1.Googleアナリティクスへ登録する

Googleアナリティクスの公式サイトを開きます。

GAホーム

引用元:Googleアナリティクス

赤枠の「測定を開始」をクリックします。

次からのステップで設定に必要な項目を記入していきます。

手順2.アカウント設定の必要事項を記入する

GA設定①

引用元:Googleアナリティクス

まずは、アカウントの設定です。アカウント名(赤枠)は自分の好きな名前を入力します。できる限りわかりやすい名前にしていきましょう。データ共有オプションは特に変更しなくてもよいでしょう。

次へをクリックして先に進みます。

GA設定②

引用元:Googleアナリティクス

次にプロパティの設定を行います。

「プロパティ名」を設定して、タイムゾーンと通貨を日本に設定します。詳細オプションをクリックすると、図のようなユニバーサルアナリティクスに関する設定画面が展開されます。

「ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成」のトグルを右にして青くすると、さらに設定画面が表示されます。

ここで「ウェブサイトのURL」を入力し、「Googleアナリティクス4とユニバーサルアナリティクスのプロパティを両方作成する」にチェックを入れます。

ここまで設定できたら、次へ進みます。

GA設定③

引用元:Googleアナリティクス

ビジネスの概要は、自サイトに合わせて適宜設定していきます。「作成」を押して次へ進みます。

利用規約

引用元:Googleアナリティクス

「日本」を選択して、チェックボックスにチェックを入れたら、「同意する」を選択します。

アカウントの設定は以上で終了です。

手順3.両方計測可能なタグを作成する

計測を開始するには、計測したいサイトのhtmlにグローバルサイトタグ(gtag.js)を埋め込む必要があります

今回は、GA4とUAどちらも計測できるようなタグを作成していきます。

ウェブストリーム

引用元:Googleアナリティクス

手順2まで完了すると、図のようなウェブストリームの詳細が立ち上がります。中ほどにある、「タグ設定手順」下にある「グローバルサイトタグ(gtag.js)」をクリックすると、トラッキングコードが出てきます。

このコードをコピーしておきましょう。今コピーしたものは、GA4のトラッキングコードです。次はUAのトラッキングコードを開きます。

プロパティ選択

引用元:Googleアナリティクス

ウェブストリームの詳細を一度閉じ、プロパティの「▼」をクリックすると、手順2で設定したプロパティが出てきます。図のようにUAとGA4のプロパティが2つできていることが確認できます。

「UA」から始まるプロパティがユニバーサルアナリティクスです。クリックしたら、「トラッキング情報」-「トラッキングコード」を選択します。

UAトラッキングコード

引用元:Googleアナリティクス

GA4に似たグローバルサイトタグが出てきます。ここでは、画面の赤枠「 gtag(‘config’, ‘UA-XXXXXXX-Y’);」の部分のみをコピーします

さきほどコピーしておいたGA4のgtagに戻ります。GAのgtag(赤文字)の次にコピーしたUAのgtagをペーストします(青文字)。

<!– Global site tag (gtag.js) – Google Analytics –>
<script async src=”https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=G-XXXXXXXXXX”></script>
<script>
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
gtag(‘js’, new Date());gtag(‘config’, ‘G-XXXXXXXXXX’’);
gtag(‘config’, ‘UA-XXXXXXXX-Y’);

</script>

これで、GA4とUAのどちらでも計測できるグローバルサイトタグ(gtag.js)ができあがりました。

手順4.タグをサイトに設置する

手順3で作成したgtag.jsを計測したいサイトの<head>セクションに貼り付けます。ただし手動はミスをしてhtmlに影響を与えてしまう可能性もあり、ページ数が多いと時間と手間もかかります。

Googleタグマネージャー(GTM)を利用している場合は、GTMでの設定をおすすめします。

今回は、計測するサイトにタグマネージャーがインストールされている場合の、UA計測の設定方法をご紹介します。

GTM新規タグ

引用元:Googleタグマネージャー

タグマネージャーのワークスペースを開き、タグを「新規」で作成します。

GTMUA選択

引用元:Googleタグマネージャー

タグタイプは「ユニバーサルアナリティクス」を選択します。

GTM設定

引用元:Googleタグマネージャー

「Googleアナリティクス設定」で「新しい変数」を選びます。

GTM設定

引用元:Googleタグマネージャー

UAのトラッキングIDをGTMの「トラッキングID」に貼り付けます。

トラッキングID

引用元:Googleタグマネージャー

トラッキングIDは、手順3でUAのgtagをコピーした画面の上に記載(赤枠内)されています。

GTM設定

引用元:Googleタグマネージャー

次は、トリガーを設定します。トリガーのスペースをクリックします。

GTM設定画面

引用元:Googleタグマネージャー

「All Pages」を選択します。

GTM設定画面

引用元:Googleタグマネージャー

名前を設定したら、「保存」を押して完了です。

 

Googleアナリティクス4(GA4)の設定方法

GA4も前章のUAを設定する手順で設定できます。UAを設定するオプションを選ばない場合は、GA4のプロパティのみ作成されます。ここでは、既存のUAプロパティをGA4にアップグレードする方法を解説します。

手順1.管理画面からGA4設定アシスタントを開く

プロパティ設定アシスタント

引用元:Googleアナリティクス

UAのプロパティを選択後、「GA4設定アシスタント」を選び「ようこそ」をクリックします。

手順2.プロパティを作成する

プロパティの作成

引用元:Googleアナリティクス

立ち上がった画面で「プロパティを作成」をクリックすれば完了です。

手順はとても簡単ですが、プロパティを作成した後はUAの手順4と同様に、グローバルサイトタグ(gtag.js)の実装を行わないと計測できません

忘れずに実装まで完了させてください。

手順3.測定IDをサイトに設置する

GA4もUA同様、手動またはGTMを利用してグローバルサイトタグ(gtag.js)を計測サイトに設置します。GTMの設定方法もUAとほぼ同じです。ここでは、GA4でUAと異なるポイントについて紹介します。

GA4トラッキングコード

引用元:Googleアナリティクス

GA4のトラッキングID(GA4では測定IDと呼び名が変更になっています)は、ウェブストリームの詳細の赤枠で確認できます。

GA4_GTM

引用元:Googleタグマネージャー

GTMでタグを設定する際には「Googleアナリティクス:G4設定」を選択します。その他は、UAの設定方法とほぼ同じ手順で設定できます。

詳しいGTMを仕様したGA4の設定方法は以下の記事をご参照ください。

※参考:GTMを使用したGoogleアナリティクス4(GA4)の設定方法について詳しく解説した記事はこちら
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UA及びGA4での計測確認方法

設定が終わりましたら、アナリティクスのレポート画面で計測できているかどうか確認しましょう。

ユニバーサルアナリティクス(UA)での計測確認方法

管理画面でプロパティをUAに切り替えて、ホーム画面を開きます。

UA選択

引用元:Googleアナリティクス(デモデータ)

プロパティの選択で頭に「UA」が付いている方を選びます。

UAリアルタイムレポート

引用元:Googleアナリティクス(デモデータ)

「レポート」-「リアルタイム」から「概要」を開きます。

リアルタイム画面で、数字がカウントされていれば、問題なく計測されています。

Googleアナリティクス4(GA4)での計測確認方法

同じ手順でGA4の計測も確認できます。管理画面で今度はGA4のプロパティを開きます。

GA4選択

引用元:Googleアナリティクス(デモデータ)

プロパティの選択で頭に「GA4」が付いている方を選びます。

GA4リアルタイム

引用元:Googleアナリティクス(デモデータ)

レポートのアイコンをクリックし、「リアルタイム」を選択します。

こちらもリアルタイム画面で数字が計測されていればOKです。以上で設定はすべて終了となります。

 

ユニバーサルアナリティクスとGA4の併用時の分析のポイント

ユニバーサルアナリティクスとGA4の併用時の分析のポイントを紹介します。行いたい分析の中でどちらで分析した方が求める結果に近いデータが出るかを考えていくとよいでしょう。

UAで行える分析でまだGA4に対応していないものも多くあります。現状ではUAでの分析をメインとして、GA4でしか出せないデータをGA4で確認していく方法をおすすめします

  1. ウェブ計測のみであれば、UAをメインで分析する
  2. サーチコンソールと連携しているなら、UAで分析する
  3. Looker Studio(旧Googleデータポータル)を活用しているなら、UAで分析する
  4. 生のデータを分析したいなら、GA4でBigQueryと連携する
  5. デバイスの横断計測をするなら、GA4で分析する

POINT1:ウェブ計測のみであれば、UAをメインで分析する

スマホの爆発的な普及により、アプリとウェブの横断分析の必要性が高まりGA4が誕生しました。しかし、ウェブ計測のみをUAで行っている場合は「直帰率」「離脱率」「ランディングページ」がなくなってしまうことの違和感や不便さを感じることでしょう。

今後、これらの数値をGA4でどう分析するかはまだ情報不足であり、分析の手を止めて方法を試行錯誤するのは得策ではありません。しばらくはUAを使いつつ、GA4での代替機能のリリースやカスタム設定で計測する方法が発見されるまで様子をみていきましょう。

現在のGA4は「直帰率」や「離脱率」を探索から閲覧できます。

ランディングページ

引用元:Googleアナリティクス(デモデータ)

POINT2:サーチコンソールと連携しているなら、UAで分析する

GA4では、2021年7月現在、Googleサーチコンソールとの連携はまだ実装されていません。アナリティクスとサーチコンソールの連携分析を行っていた場合は、引きつづきUAで分析を行いましょう。GA4でも連携が可能になったときに、GA4に移行していくのがよいでしょう。

現在のGA4は、Googleサーチコンソールとの連携が可能となっているため、GA4を利用して問題ありません。

サーチコンソール

引用元:Googleアナリティクス(デモデータ)

※参考:GA4とサーチコンソールについて詳しく解説している記事はこちら

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POINT3:Looker Studio(旧Googleデータポータル)を活用しているなら、UAで分析する

UAとLooker Studio(旧Googleデータポータル)を併用している場合は、もうしばらくUAで分析していくことをおすすめします。すでにGA4のデータもデータポータルで利用できますが、2021年7月現在では、利用できる指標やディメンションがUAに比べてまだまだ少ない状況です。Looker Studio(旧Googleデータポータル)でUAと同じ内容をGA4で再現するまでには、もう少し時間がかかりそうです。

慣れるためにGA4でも現状再現できるレポートを作りつつ、アップデートされるのを待ちましょう。

Looker Studio(旧Googleデータポータル)でGoogleアナリティクスのデータを分析したい方も、UAのサポートが終了するためGA4へ順次切り替えていきましょう。
ただし、GA4にはAPIリクエストの上限が設定されているため、多数の指標をLooker Studioに設定するとエラーになってしまうケースがあります。API制限によるエラーを回避するには、Looker Studioで表示するGA4の情報を少なくする、あるいはBigQueryを利用するといった方法があります。

データポータル

引用元:Google Analytics Behavior Overview

※参考:GA4とLooker Studio(旧Googleデータポータル)を連携・分析する方法を詳しく解説した記事はこちら

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POINT4:生のデータを分析したいなら、GA4でBigQueryと連携する

GA4から無料で連携可能となったBigQueryですが、集計前の生のデータの分析を行いたいなら早速連携してみましょう。これにより詳細なユーザーの行動を把握することが可能になります。他には取得したデータを他のBIツールに取り込んで活用するなど、さまざまな分析ができるようになります。

BigQueryと連携

引用元:Googleアナリティクス(デモデータ)

POINT5:デバイスの横断計測をするなら、GA4で分析する

ウェブとアプリの横断計測をする場合は、GA4が真価を発揮します。今までウェブとアプリで別々に分析してきた人はGA4は非常に便利に感じるでしょう。

また、GA4ではユーザーを特定するキーが増えたため、UAでは別ユーザーとカウントされてしまった、同一人物が複数デバイスでアクセスした場合も1人のユーザーとしてカウントできます。

セグメントの重複
引用元:Googleアナリティクス(デモデータ)

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サマリー

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「Databeat Explore」とは?

Databeat Explore

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「Databeat Explore」を利用する3つのメリット

Databeat Exploreを利用するにあたり、3つの主なメリットをご紹介します。

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Databeat Exploreは、データの収集から更新までをすべて自動で行います。そのため、データはいつも最新の状態を保ってくれます。ユーザーが手動で更新する手間もなくなるので、データ作業にかかる時間も短縮できます。

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複数のデータをDatabeat Exploreの管理画面に集約させて一元管理が可能です。また、異なる媒体の指標をそろえて整形するので、複数のプラットフォームの広告同士を比較もできるようになります。これにより、広告分析の幅がますます広がります。

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まとめ

今回は、UAとGA4の特徴を比較して、両者の併用方法から分析での活用方法までを総合的に解説しました。UAを長い間使ってきた人は、GA4の仕様変更に慣れないことも多いかもしれません。慣れる意味でもできる限り早くGA4を導入することをおすすめします。

また、UAはGoogleによるサポート終了が決まってるため、早めにGA4を導入して使い慣れておくのがおすすめです。

そのためにも今回ご紹介した、UAとGA4の相違点を理解しておくと、混乱することなく両者の使い分けをすることができるでしょう。

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