「自社のブランドの認知度をあげたい」「サイトに訪れた人に商品を買ってもらいたい」などが目的で、ディスプレイ広告の出稿を考えている担当者も多いのではないでしょうか。近頃主流になってきている、インフィード広告などもディスプレイ広告の一種です。
すでにディスプレイ広告の運用している方は、このような疑問や悩みをお持ちではないでしょうか?
「ディスプレイ広告の効果測定でどんな指標を見ればよいか分からない」
「ディスプレイ広告の効率的な効果測定方法を知りたい」
「どんな効果測定ツールを使えばよいかを知りたい」
ディスプレイ広告運用でお困りの広告担当者向けに、ディスプレイ広告の効果測定について詳しく解説していきます。
- 1 ディスプレイ広告における効果測定の重要性
- 2 ディスプレイ広告を効果測定する3つのSTEP
- 3 「STEP1:目的に応じた適切な指標を設定、モニタリング」のポイント
- 4 ディスプレイ広告を効果測定、分析する5つの基本指標
- 5 注意!ディスプレイ広告の目的の種類によって注目すべき指標は変わる!
- 6 「STEP2:適切な効果測定ツールで測定」のポイント
- 7 ディスプレイ広告の代表的な効果測定ツールの比較
- 8 広告プラットフォームの測定ツールでのディスプレイ広告測定方法
- 9 Googleアナリティクスでディスプレイ広告の効果を測定する方法
- 10 「STEP3:他の広告手法での結果と比較、分析する」のポイント
- 11 他媒体と比較し効果的にディスプレイ広告の効果を測定する広告効果測定ツール
- 12 ディスプレイ広告の効果を可視化するオススメの広告効果測定ツール
- 13 ディスプレイ広告の効果を最大化する代表的な3つの改善策
- 14 まとめ
ディスプレイ広告における効果測定の重要性
ディスプレイ広告に限らず、広告は出稿しただけは成功できません。出稿した広告の効果を測定して評価し、PDCAを繰り返すことでディスプレイ広告全体の効果が上がっていきます。PDCAの中ではCにあたる効果測定で把握できる重要なポイントを紹介します。
1.サービスの認知度を把握できる
広告を見たユーザーがどれくらいいるかを把握できます。具体的な数値を測定できるので、広告で宣伝した商品やブランドが伝わったかどうかを理解できるようになります。その後のユーザーの行動にも影響するので、広告にとって重要な要素です。
2.サイトへの誘導効果を把握できる
ディスプレイ広告のクリックでサイトやランディングページに誘導できた数値を測定できます。これによりディスプレイ広告のトラフィック効果を把握できるようになります。サイトに誘導できなければ、その後の施策が無意味になるので必ず把握すべきポイントです。
3.コンバージョン効果を把握できる
ディスプレイ広告を見たユーザーが、商品の購入・資料請求やサービスの申し込みなどに至った成果を数値で確認できます。コンバージョンは売上に直接影響するユーザーの行動なので、その後の広告費の改善施策に対しても大きく関わってきます。
ディスプレイ広告を効果測定する3つのSTEP
ディスプレイ広告の効果測定は大きく分けて3つのステップで行います。
- 目的に応じた適切な指標を設定、モニタリングする
- 適切な効果測定ツールで測定する
- 他の広告手法での結果と比較、分析する
STEP1:目的に応じた適切な指標を設定、モニタリングする
まずは、広告の目的をはっきり決めることが最重要です。目的に合った指標を使って効果測定を行っていきましょう。適切な指標を選ぶにあたって、基本的な指標の意味をしっかり把握していくことも大切です。指標を設定したら月・週・日などに分けてモニタリングしていきます。
STEP2:適切な効果測定ツールで測定する
次は、適切な効果測定ツールを選んで測定していきます。効果測定ツールはそれぞれ得意な分野が異なります。適切なツールを選択できるよう、ツールの特徴と測定可能な範囲を理解しておきましょう。
STEP3:他の広告手法での結果と比較、分析する
最後は、他媒体・多数の広告を利用している場合は、広告を横断的に分析して把握していく必要があります。その中でうまくいっている媒体や広告の種類をチェックしてPDCAを回すことで、効率的に広告の効果をアップすることができます。
「STEP1:目的に応じた適切な指標を設定、モニタリング」のポイント
ディスプレイ広告に限らず、広告を出稿する前に「この広告は何のために配信するのか?」をしっかり検討しましょう。その上でターゲット層と目的に合った広告を選びます。どの種類の広告を出稿するかを決めたら、広告に合った指標を選んで効果測定を開始します。
どんなに効果測定で大量のデータを集めても、目的に合わせた指標を選定していなければ、正しい効果を測ることはできません。モニタリングを始める前に指標の理解と選定をしっかり行うことが成功の第一歩です。
ディスプレイ広告を効果測定、分析する5つの基本指標
ディスプレイ広告の効果測定を正しく行うために、指標を理解することが大事です。特に必ず覚えておくべき代表的な指標を5つ解説しましょう。
- インプレッション数
- クリック数
- クリック率(CTR)
- コンバージョン数
- コンバージョン率(CVR)
【指標①】インプレッション数
インプレッション数とは、インターネット広告が何回表示されたかを表します。「imp」「imps」「表示回数」と表記される場合もあります。
ディスプレイ広告における「インプレッション数」とは?
ディスプレイ広告における「インプレッション数」は、ページビューと同じように広告を表示した回数を累計でカウントします。例えば1ぺージに3つのディスプレイ広告が貼ってあった場合のインプレッション数は広告ごとに数えて合計で3になります。
ディスプレイ広告はまず見てもらうことから始まります。その数がわかる数値がインプレッション数です。
【指標②】クリック数
クリック率とは、広告のバナーやリンクがクリックされた回数です。広告に対して最初にユーザーが行う反応となります。
ディスプレイ広告における「クリック数」とは?
ディスプレイ広告における「クリック率」は、ユーザーがバナーをクリックした回数です。ユーザーが直接行動することで初めてカウントされる数値となります。
【指標③】クリック率
クリック率とは、ウェブサイト上に広告が表示された回数のうちで、ユーザーがクリックした割合です。「CTR」と表すことが多いのでこちらも覚えておいてください。
ディスプレイ広告における「クリック率」とは?
ディスプレイ広告における「クリック率(CTR)」は、以下の計算式で割り出します。
ディスプレイ広告でクリック率が高い場合は、ユーザーの反応が取れている証拠になります。訴求内容やクリエイティブの質によりクリック率も変動するので、改善施策を考えるときにも使用する指標です。
【指標④】コンバージョン数
コンバージョン数とは、ユーザーが広告主の目的を達成した数のことです。
ディスプレイ広告における「コンバージョン数」とは?
ディスプレイ広告における「コンバージョン数」とは、広告主の目的を達成した数として一番わかりやすい数値です。
商品の購入・資料請求・イベントの参加などあらゆる要素がコンバージョンとなります。どの行動をコンバージョンとするのか、事前に定義をしっかり決めておきましょう。
【指標⑤】コンバージョン率
コンバージョン率とは、クリックされた数のうちコンバージョンまで至った数の割合です。「CVR」と略称で使われることも多いです。
ディスプレイ広告における「コンバージョン率」とは?
ディスプレイ広告における「コンバージョン率」は、以下の計算式で割り出します。
例えば、ディスプレイ広告のバナーをクリックしてサイトを訪問したユーザーが商品を買ったとします。1000回クリックのうち10回購入されたなら、コンバージョン率は1%になります。
ディスプレイ広告はリスティング広告などに比べてコンバージョン率が低い傾向があります。なぜなら、他の目的でサイトを閲覧している間に目に入る性質上、それを中断して他の行動を起こしにくいためです。このことを考慮しながらコンバージョン率を見ていく必要があります。
注意!ディスプレイ広告の目的の種類によって注目すべき指標は変わる!
ディスプレイ広告も他の広告と同じく、目的によって見るべき指標が変わります。ここでは目的別にどの指標を見たらよいかを解説していきます。
ディスプレイ広告の目的の種類は大きく2つに分けられる
ディスプレイ広告の目的を大きく分けると2種類になります。「商品の購入やサービスに申し込んでほしい」などの直接的な行動を促すタイプと「自社や製品についてのイメージをよくしたい」などのブランド認知を拡大させるタイプです。
2つの目的はまったく逆の性質を持っているため、指標も目的に合ったものを選択しなければ、正しい効果測定を行えません。それぞれに合った指標をご紹介していきましょう。
目的1:ダイレクトレスポンスの獲得
ダイレクトレスポンス広告とは、直訳すると直接的な反応となるとおり、ユーザーの行動を最終目的としています。商品の購入など目的のアクションが分かりやすいことに加えて、すべてを数値でしっかり確認できるところが特徴です。
「どの広告の反応が一番よかったか」「どういうタイプのユーザーが買ってくれたか」などを把握できるので、効果測定が行いやすい目的です。
目的2:ブランド認知度の向上
ブランド認知度はダイレクトレスポンスと対極にあるタイプの目的です。「ユーザーにどれほど知ってもらえたか」や「ブランドのイメージがよくなったかどうか」は、はっきりとした数値では表せません。
効果測定に関しても、数値以外の方法を利用して効果を探っていく必要があります。
ダイレクトレスポンスの獲得目的のディスプレイ広告で注目すべき指標
ダイレクトレスポンスが目的の場合は、ユーザーの反応がわかる指標を利用します。
注目すべき指標1:クリック数
広告に対する最初の反応であるクリックを抑えておきましょう。サイトなどの閲覧中に表示されるディスプレイ広告にとって、クリックしてもらえるかどうかが第一関門となります。
注目すべき指標2:コンバージョン数
コンバージョン数はダイレクトレスポンスにおけるゴールです。目的を達成した数として必ず見るべき指標となります。
注目すべき指標3:コンバージョン率
コンバージョン数は、ダイレクトレスポンスの中では最重要となる指標です。バナーのクリック率とコンバージョン率の数値を分析し、最初の反応と訪問後の反応とのギャップを見極めるときなどにも使います。広告の改善施策のために分析に必ず用いる指標です。
ブランド認知度の向上目的のディスプレイ広告で注目すべき指標
ブランド認知度の効果測定は、通常の効果測定ツールのみで成果を把握することは困難です。効果測定としては、ダイレクトレスポンスよりも難易度は高めとなります。
アンケートやインタビューなど、数値以外にも調査を行い効果測定ツールのデータと併せて評価をしていくようにしましょう。
注目すべき指標1:インプレッション数
認知度の拡大としては、まずはユーザーの目に触れなければ始まりません。そのため広告の表示回数であるインプレッション数は大切な指標です。必ず把握しておくようにしましょう。
注目すべき指標2:コンバージョン数
コンバージョン数はブランド認知度の把握でも見ておくべき指標です。ダイレクトレスポンスの目的となった行動は、ブランド価値の向上の助けになるケースがあります。
例えば、ブランドイメージを上げるバナーをクリックしたユーザーが、自社のメルマガを申し込んだ場合、広告でよいイメージをもったためにメルマガに登録したと考えられます。
注目すべき指標3:ブランド認知度
ブランド認知度の調査はアンケートやインタビューで行います。しっかりした結果を求めるなら、リサーチ会社に依頼をしてプロに行ってもらった方がよい結果が得られます。コストに問題がなければ、考えてみる価値はあるでしょう。
「STEP2:適切な効果測定ツールで測定」のポイント
効果測定を行えるツールはさまざまです。どの効果測定ツールもメリットとデメリットの両方を持っています。広告の目的と見るべき指標を決定したら、その指標を効果的に測定できる手段を選びましょう。効果測定ツール選びは、分析の精度に大きく影響します。
効果測定ツールは単独ではなく複数組み合わせて使うこともできます。各ツールの特徴を把握して、最善の結果が出せるように適切な効果測定ツールを選んでいきましょう。
ディスプレイ広告の代表的な効果測定ツールの比較
ディスプレイ広告の主要な効果測定ツールをご紹介します。今回は、3種類の効果測定ツールについて解説していきましょう。
ディスプレイ広告の効果測定ツールの比較まとめ
各ツールを比較した、メリットとデメリットの一覧は以下のとおりです。
効果測定ツール | メリット | デメリット |
広告プラットフォームの測定ツール | 出稿と効果測定を同じ画面で行える
無料 |
プラットフォーム以降の動向を計測できない |
Googleアナリティクス | 無料で機能制限なく利用可能
幅広いツールと連携できる |
ある程度の知識がないと運用が難しい |
広告効果測定ツール | 1つのツールで複数媒体の広告を管理できる | 導入コストがかかる |
広告プラットフォームの測定ツール
広告プラットフォームの測定ツールは「Google広告」「Yahoo!広告」が有名です。各SNSの広告プラットフォームにも測定ツールがついています。
広告プラットフォームの測定ツールの特徴
広告を扱っているプラットフォームが提供する効果測定ツールです。広告の設定と同じ管理画面で利用できるので、使いやすいです。
ブランド認知度を測れる「ブランドリフト調査」ができるプラットフォームが多いところも特徴。Google広告では数種類のブランド関連調査を行えます。
メリット
無料で広告配信と一緒に利用できます。効果測定の結果を分析しつつ、広告を改善して出稿するPDCAが回しやすくなります。一連の流れで作業ができるので、迷わずに操作を行えます。
デメリット
数値を測定できる範囲は媒体内のみとなります。広告をクリック後サイトやランディングページに行ったあとの行動は分析できません。プラットフォームから離れた後のユーザーの動向は、別の効果測定ツールを使う必要があります。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、無料ながら機能制限がなく高度な効果測定や分析を行えます。Googleが提供しているので他のGoogle製品との相性もよく、拡張性も優秀です。
Googleアナリティクスの特徴
Googleアナリティクスは、ウェブ解析に必要な基本指標を網羅して分析することができます。細かいカスタマイズに対応しているので、上級者になると自社のニーズに合ったレポートを柔軟に作りあげています。
利用者が非常に多いので、セミナーや使い方の書籍まで豊富に揃います。Googleアナリティクスを扱ったウェブサイトも多いので、常に最新の情報をチェックできるところも特徴です。
メリット
Googleアナリティクスの利用に必要なのは、Googleアカウントのみ。大企業などで利用している有料版もありますが、通常は法人の利用でも無料版で十分に対応で可能です。
Google以外の製品でも連携可能なツールが豊富です。Googleアナリティクス以外のデータを取り込むことが可能なので、拡張性にも優れています。
デメリット
Googleアナリティクスは、無料である代わりにサポートを受けられません。トラブルや困ったことがあった際は、自分で調べて解決する必要がでてきます。
また、高度な分析ができるため、PCが苦手な人や慣れてない人には操作が難しいでしょう。セミナーや書籍で学ぶなど、使いこなすには一定の時間が必要になります。
広告効果測定ツール
広告効果測定ツールは、広告の効果測定に機能を特化したツールです。他のツールより手間がかからず、比較的簡単に効果測定を行えます。広告の他にSEOまで対応しているツールもあり、提供する会社によってプラスアルファの機能がついている場合が多いです。
広告効果測定ツールの特徴
広告効果測定ツールは、ディスプレイ広告はもちろん、リスティング広告、SNS、メルマガなど種類が違う広告でも一元管理が可能です。アクセス解析ツールよりも手間をかけずに広告の効果測定ができるところも特徴です。
メリット
広告効果測定ツールは、アクセス解析ツールより詳細に効果測定をすることが可能です。コスト面の管理や費用対効果も難しい操作をせずに、簡単に見ることができます。さらに、ベンダーがサポートしてくれるので、慣れていない人でも迷わず作業を行えます。
デメリット
広告効果測定ツールは基本有料です。おためし期間を設けているベンダーが多いですが、継続しての利用には一定の料金がかかります。広告の出稿数が少ないと、かえってコストが負担になる可能性があります。導入を検討する際には、費用対効果をよく考えましょう。
広告プラットフォームの測定ツールでのディスプレイ広告測定方法
広告プラットフォームの測定ツールでのディスプレイ広告測定方法についてご紹介します。
- Google広告
- Yahoo!広告
こんな人にオススメ
広告の出稿と一緒に効果測定まで行いたい人にオススメします。広告の出稿~効果測定~分析~修正~出稿と改善施策の流れをスムーズに行えます。
Google広告(GDN)の場合:ダッシュボード
Google広告で広告を配信しているなら、ダッシュボードの利用が便利です。グラフや表などを利用をして視覚的にも見やすく、数値を確認する手間も削減できます。
ダッシュボードの特徴
担当者が見たい指標を自由に組み合わせることができます。一度作ったボードはいつでも呼び出すことができ、リアルタイムでモニタリングが可能です。編集も簡単な操作で行えるので、PCスキルに自信がない人でも問題なく作れます。
使えるパーツは、「メモ」「表」「比較」「スコアカード」から選べます。設定できる指標はとても多く、選択してドラッグするだけの簡単な操作で反映できます。
本記事では、Google広告をアナリティクス(UA)連携で効果測定する方法を紹介しています。Googleアナリティクスは、アクセス分析ツールですが、Google広告と連携させることによって効果測定における様々なメリットがあります。 し[…]
Yahoo!広告(YDN)の場合:パフォーマンスレポート
Yahoo!広告をメインで利用しているなら、パフォーマンスレポートの利用がオススメ。表示する階層や項目をはじめ、期間などを自由に決められるので、柔軟なカスタマイズが可能です。
引用元:Yahoo!広告ヘルプ
パフォーマンスレポートの特徴
パフォーマンスレポートは、ディスプレイ広告と検索広告共通で4種類、ディスプレイ広告専用で5種類用意されています。Yahoo!が設定してるテンプレートから目的に合わせて変更していきます。カスタマイズによって通常では表示されないデータを分析することができます。
基本的に項目をドラッグして設定していきます。操作も難しくなく、Yahoo!のラーニングポータルサイトで丁寧に解説されているので順序どおりに作成していくだけでOKです。
Googleアナリティクスでディスプレイ広告の効果を測定する方法
Googleアナリティクスでディスプレイ広告の効果を測定する方法を解説します。効果測定を行う前に、広告とGoogleアナリティクスの連携作業が必要となります。
今回は、利用者が多いGoogle広告と連携する方法をご紹介します。
こんな人にオススメ
Googleアナリティクスのユーザーで、アナリティクスの画面でGoogle広告の配信結果も一緒に確認したい方にオススメです。別々のツールをチェックする手間も省けます。簡単な手順で設定できるので連携させておきましょう。
手順1:Googleアナリティクスを起動し、管理画面を開く
Googleアナリティクスにログインをして、画面の左下にある「歯車」マークをクリックします。
その後表示される管理画面の中央にある「Google広告とのリンク」を選択します。(画像赤枠)
手順2:Google広告とのリンクを選択
「Google広告のリンクグループの設定」画面が表示されたら、リンクしたい広告のチェックボックスにチェックを入れます。
設定できたら、下の続行ボタンを選択します。
手順3:広告リンクの内容を設定する
「リンクグループのタイトル」下のボックスに、好きな名前を記入します。
「すべてのウェブサイトのデータ」は必ずオンにします。(デフォルトではオフ)
続いて「リンクしたGoogle広告アカウントとアナリティクスのデータを共有する」のチェックボックスにチェックを入れ、「アカウントをリンク」を押せば完了です。
手順4:レポート画面で確認する
すべての設定が完了すると、レポート画面の「集客」-「Google広告」以下のレポートで確認できます。
Google広告の下にあるメニューはすべて広告のメニューです。いろいろ切り替えて目的の効果測定を行っていきましょう。
Googleアナリティクスでの測定・分析のポイント
Google広告のデータは、連携させた後も上記で紹介したメニュー以外のレポートには反映されません。プラットフォームの管理画面で確認できるインプレッションなどもGoogleアナリティクスでは表示できないので注意してください。
Googleアナリティクスでは、Google広告内では評価できなかった広告経由で流入したユーザーの動きなど、広告の外での効果を測定できます。Google広告とGoogleアナリティクスを両方を使うことで広告内外の分析が可能になります。
「STEP3:他の広告手法での結果と比較、分析する」のポイント
複数の媒体で数種類の広告を出稿している場合は、すべての媒体を一元管理した方がよりよい分析結果が望めます。
例えば、広告別に集計をしていると、1人のユーザーが複数の広告を見ていた場合は結果の重複が起こってしまいます。すべての広告を横断して一元管理できれば、このような重複を避けることができます。
別々に管理するための時間や工数も減らすことができるので、広告の一元管理ができるツールの利用を検討してみるとよいでしょう。
他媒体と比較し効果的にディスプレイ広告の効果を測定する広告効果測定ツール
他媒体にディスプレイ広告を出稿していたら、広告効果測定ツールを利用することで多角的な分析が可能になります。他媒体との比較など他のツールではできない機能を備えています。
こんな人にオススメ
広告効果測定ツールは、複数の媒体で出稿している方にオススメします。各種管理画面を開いての管理が手間で時間がかかっているお悩みを解決できます。
また、広告担当者がみなPCに精通しているとは限りません。サポートを受けながらできる限りの作業をツールに任せたいと思っている方も重宝するでしょう。
広告効果測定ツールで実現できる3つのこと
広告効果測定ツールで実現できることは以下の3つです。
1:広告を1か所で管理できる
広告効果測定ツールは、すべての媒体の広告を広告効果測定ツールのみで管理できます。今まで各媒体のプラットフォームを別々に開いて管理していたところを、広告効果測定ツールの管理画面のみで管理できるので、作業時間の大幅削減もはかれます。
2:広告媒体同士の比較が容易にできる
広告効果測定ツールは媒体同士の比較も容易に行えます。媒体で微妙に違う指標名なども自動で同じに名前に調整する機能を搭載しているツールなどもあります。ベンダーのサポート制度を利用すれば、比較がしやすいレポート方法なども教えてもらえます。
3:広告のコスト管理が容易にできる
広告効果測定ツールは、費用対効果などのコスト管理も得意です。顧客獲得単価(CPA)の算出などコスト関連レポートも簡単な操作で出力できます。費用対効果が高い広告が見つけやすくなるため、コスパが悪い広告の改善施策にスムーズに取りかかれます。
ディスプレイ広告の効果を可視化するオススメの広告効果測定ツール
ディスプレイ広告の効果を可視化するオススメの広告効果測定ツールをご紹介します。
Databeat Explore
Databeat Exploreは、アジト株式会社が提供する広告効果測定ツールです。データドリブンマーケティングをスムーズに実現するために、データを効率的に扱う便利な機能を多数取り揃えています。
ディスプレイ広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント
Databeat Exploreの主な特徴は以下の3つです。
【特徴①】多様なデータを一元管理できる
Databeat Exploreは、広告をはじめとする多様なデータを自動で収集し、最新の状態で保存します。収集したデータはDatabeat Exploreにて一元管理を行います。
媒体同士の比較や分析が行えるように、指標も同じ様式に整形。別々に管理すること煩わしさやデータの重複などを気にせずに結果の検証に集中できます。
【特徴②】データ関連操作を自動化できる
Databeat Exploreは、データの収集、分析、レポートまでの一連の作業を自動で行ってくれます。GoogleアナリティクスやGoogleデータポータルとの連携も簡単な操作で完結できます。広告担当者が行う作業はいずれも簡単なので、データに対する作業時間が大幅に減少できます。
【特徴③】グラフィカルなレポートで測定結果を確認できる
Googleアナリティクスをはじめ、Googleデータポータルやスプレッドシートなどと連携することで、レポートの幅が広がります。
Googleデータポータルと連携したグラフィカルなレポートも自動でDatabeat Exploreが出力します。データを可視化することで、分析結果を素早く理解することが可能になります。
ディスプレイ広告の効果を最大化する代表的な3つの改善策
最後に、ディスプレイ広告の効果を最大化させるために効果的な改善策を3つご紹介します。
1.ターゲット層の設定を見直す
広告の目的と並んで非常に重要な要素はターゲット層の選定です。間違えたターゲットに広告を打っても、効果はほとんど見込めません。目的を達成するために適したターゲットをしっかりと設定しましょう。
ターゲットの見極めには、ユーザーを心理面と行動面の両方から考えていく必要があります。ターゲットの性別や年齢、嗜好などを具体的に設定したペルソナに加えて、この人がいつどんなときに、どういう行動をするかまでを考えましょう。
それでも広告を配信して効果がよくない場合は、ターゲットの見直しを検討します。コンバージョンが低いときなどはより精度の高いターゲティングを行ってみましょう。
2.クリエイティブを改善する
ディスプレイ広告は掲載の位置やクリエイティブのデザイン性などを重視されています。しかし、キレイでかっこいいだけではよいクリエイティブとは言えません。見た目のよいバナーが効果的なバナーではないことを認識しておきましょう。
よいバナーを見つけるために、効果測定の結果が重要になってきます。広告の内容とランディングページの訴求内容は一致しているかなど、段階に分けて効果測定を行い、それぞれの要素でよかったところを組み合わせて理想的なバナー広告を見つけていきます。
効果測定の結果がよくないクリエイティブは、理想的なバナー広告をもとに修正していきましょう。
3.間接的な広告効果を意識しながら改善する
具体的な数字で取れる結果以外に、コンバージョンにいたるまでのすべての過程を評価するようにしましょう。例えば、バナーを見たことで、ブランドの認知率はあがっていたり、商品は気になったけれどクリックはしないで後で検索した場合も考えられます。
これによりクリックされないバナーはすべてムダというわけではなくなります。こういった補助的な広告効果を見るためには、広告効果測定ツールの利用が効果的です。目にみえる数値以外にも間接的な効果も意識してトータルで効果測定していくことが重要です。
広告を総合的に分析していく上で、広告の種類によって評価の配分を変える必要がでてきます。条件や配信している広告によって変わってくるので、広告効果測定ツールを使っている場合は、ベンダーのサポートなども利用して適切な改善方法のアドバイスを受けることもオススメです。
まとめ
今回は、ディスプレイ広告の効果測定に注目して解説しました。効果測定に入る前に目的を決定し、それに見合った指標をモニタリングすることが大切です。
効果測定ツールは指標に合ったツールを利用していきましょう。この記事でご紹介したツールのメリット・デメリットを把握した上でニーズに合った方法を選んでみてください。
正しく行った効果測定結果は、効果的な改善施策を行うための大きなヒントとなってくれます。効果測定を最大限に活かして、よりよいディスプレイ広告を出稿していってください。