広告データETLツール「HARBEST」とは?特徴やメリットを徹底解説

広告データETLツール「HARBEST」とは?特徴やメリットを徹底解説

広告運用などWebマーケティングを実施していると、膨大な量のデータを扱うシーンが少なくありません。

そのため、データの管理や分析などに多くの工数を取られてしまいがちです。しかし、現在はWebマーケティングの業務効率化に利用できるさまざまなツールがあります。その代表となるのが「ETL」ツールです。

今回この記事では、広告データETLツール「HARBEST」について詳しく解説します。広告などのマーケティングデータを自動で収集できる「ETLツール」や「HARBEST」の利用を検討している方は、ぜひご覧ください。

目次

広告データETLツール「HARBEST」について詳しく解説

はじめに、広告データETLツール「HARBEST」の概要を解説します。

広告データETLツール「HARBEST」とは?

HARBEST

引用元:HARBEST

HARBESTは、さまざまな広告媒体からデータを収集し、Google Cloud Storageなどのオブジェクトストレージや、各種データベースへデータを出力するETLツールです。

近年のマーケティングはオンラインが中心となってきており、なかでもWeb広告やSNSの活用が欠かせません。

こうしたオンラインマーケティングは、従来のオフラインによるマーケティングに比べ費用対効果が高いメリットがある一方、膨大な量のデータを管理・収集・分析する必要性があり、データの取り扱いに課題を感じる方も少なくないでしょう。

HARBESTなら、各プラットフォームからAPIやRPAを利用してデータを自動収集し、任意の環境へ出力することが可能です。

API連携やRPAによってデータの収集・出力を自動化できるため、多数の広告媒体を利用しているシーンでも、データ収集や管理にかかる工数を大幅に削減できます。

さまざまなプラットフォームを利用してマーケティングを実施していると、データの収集や管理に多くの工数がかかってしまい、PDCAなどの分析まで手が回らないといったケースがあります。

このような課題を抱える方に、HARBESTはおすすめのツールといえるでしょう。

【参考】ETLツールとは?

ETLツールとは?

引用元:Waha! Transformer

ETLツールは、データベースやシステム間でのデータの移動や変換をサポートするソフトウェアのことを指します。ETLは「Extract(抽出)」、「Transform(変換)」、「Load(ロード)」の頭文字を取ったものです。

これらのプロセスを自動化し、効率的にデータの収集・移動や整理を行えるのがETLツールのメリットで、大量のデータを扱う企業などでは、ETLツールを導入することで大幅な業務効率化が期待できるでしょう。

※参考:ETLやETLツールについて詳しく解説した記事はこちら
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【参考】広告レポート自動化ツールとの違い

広告レポート自動化ツールとの違い

引用元:Databeat Explore

ETLツールと広告レポート自動化ツールは、その目的と機能に違いがあります。

ETLツールは、複数の異なるデータソースから情報を取得し、それを特定の形式や構造に変換したうえで別のデータベースやデータウェアハウスに保存します。主な目的としては、データの一貫性を確保しながら、異なるシステムやプラットフォーム間でデータを効率的に移動することです。

一方、広告レポート自動化ツールは、オンライン広告の配信結果を収集・整理し、可視化することに特化しています。これは、マーケティング担当者が広告の費用対効果などをスムーズに評価・把握できるようにするためのものです。

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参考:HARBESTの運営会社

ETLツール「HARBEST」を運営しているのは、株式会社EVERRISEという企業です。株式会社EVERRISEは「HARBEST」以外にもCDP「INTEGRAL-CORE」やプライベートアドサーバー「ADmiral」といったサービスも提供しています。

そのほか、システムコンサルティングやデータ統合アセスメントサービスなど、企業のDX推進をサポートしています。

HARBESTがデータ取得対応している主な媒体

HARBESTは、広告媒体だけでなくSNSなど複数のプラットフォームとAPI連携が可能です。現在HARBESTが連携できる媒体一覧は、以下のようになっています。

プラットフォームの種類 プラットフォーム名
Web広告
  • Google広告
  • YouTube
  • Yahoo!検索広告
  • YDN
  • Twitter広告
  • Facebook広告
  • Instagram広告
  • Criteo
  • Outbrain
SNS
  • Twitter
その他
  • Googleアナリティクス

HARBESTが連携できる媒体の大半はWeb広告となっています。そのため、複数のWeb広告媒体を利用している方がHARBESTを導入すると、工数削減が期待できるでしょう。

Web広告媒体については、Google広告やYahoo!広告、Facebook広告にTwitter広告など主要な媒体をカバーしています。

 

「HARBEST」の料金体系

HARBESTの料金体系

 

HARBESTの料金体系について、現在公式ホームページでは「詳細はお問い合わせください」となっています。

そのため、HARBESTの正確な料金を確認したい方は、直接HARBESTへお問い合わせください。

なお、HARBESTが正式にリリースされた当時は、「基本料金10万円+アカウント数に応じた費用」となっていましたので、導入を検討されている方は参考にしてみてください。

 

「HARBEST」の5つの主な機能と特徴

ここからは、HARBESTの主な機能と特徴について詳しく見ていきましょう。ETLツールの導入を検討されている方は、以下の機能と特徴を確認して、HARBESTが自社に適したツールかどうか判断してみてください。

  1. 主に広告データを自動で収集
  2. 取得データの様々な転送・格納先
  3. 蓄積したデータは自由に活用可能
  4. データ取得のスケジュールは最短1時間単位での自由な設定が可能
  5. HARBEST専用API

主な機能1.主に広告データを自動で収集

主に広告データを自動で収集

引用元:HARBEST

HARBESTは、API連携によってさまざまなプラットフォームからデータを自動取得します。主なデータ取得先はGoogle広告やYahoo!広告といった広告媒体ですが、SNS(Twitter)やGoogleアナリティクスのデータも取得できるのが、HARBESTの特徴的な機能といえるでしょう。

これらのデータを毎日手作業で取得すると、多くの工数が発生することはもちろん、入力ミスや貼り付けミスなどが発生し、正確なデータチェックや分析ができなくなる可能性があります。

HARBESTを使えば、こうした工数削減やリスクを回避するといった効果が期待できます。

主な機能2.取得データの様々な転送・格納先

主な機能2.取得データの様々な転送・格納先

引用元:HARBEST

HARBESTは、広告媒体などの各プラットフォームから取得したデータを、さまざまな環境へ格納・転送できます。

ETLツールのデータ格納先としてメジャーなデータウェアハウス「BigQuery」はもちろんのこと、Amazon S3やAmazon Redshiftのほか、各種データベースなどでも利用できます。

BigQueryはGoogle製品と相性がよくコストも抑えられますが、すでにAWSや関連サービスを利用している方は、Amazon S3やAmazon Redshiftの利用を検討することも可能です。

主な機能3.蓄積したデータは自由に活用可能

主な機能3.蓄積したデータは自由に活用可能

引用元:HARBEST

各プラットフォームからHARBESTによって取得・蓄積したデータは、自社に合った環境で保管し、レポーティングや分析など自由に活用することが可能です。

広告データなどは、一定期間が過ぎると過去の情報を閲覧できなくなるケースがあります。しかしHARBESTを使ってBigQueryなどのデータウェアハウスへ蓄積しておけば、いつでも必要なタイミングで必要な期間のデータを活用できます。

広告運用やSNS運用などは、過去のデータを参考にした分析が重要となりますので、HARBESTによって自動でデータウェアハウスへ蓄積できるのは、非常に大きなメリットといえるでしょう。

主な機能4.データ取得のスケジュールは最短1時間単位での自由な設定が可能

HARBESTは、各プラットフォームからAPI連携によってデータを取得しています。このデータ取得頻度は、最短1時間単位で自由に設定できるのが特徴です。

広告やSNSの運用は、こまめな進捗確認が必要となるため、データ取得のタイミングを自由に設定できるのは非常に利便性が高いといえるでしょう。

常に最新のデータを用いたレポートを作成できれば、上層部やクライアントへの提出はもちろん、最新のデータを含めた分析もスムーズに実施できます。

主な機能5.HARBEST専用API

HARBESTは、専用のAPIをユーザーに提供しています。そのため、データ取得のスケジュールを自由に設定できる、既存のシステムとの連携もスムーズに実施できるのが特徴です。

専用APIを提供しているHARBESTなら、レポーティングや分析のタイミングに合わせてデータ取得スケジュールを設定できるので、都度データ取得をするといった無駄な工数が発生することもありません。

 

広告データETLツール「HARBEST」を利用する3つのメリット

広告データETLツール「HARBEST」を利用する3つのメリット

多数あるETLツールのなかで、HARBESTを利用するメリットを3つ紹介します。ETLツール選びで迷っている方は、以下のメリットを参考にしてください。

  1. 広告・SNSなど幅広いプラットフォームと連携できる
  2. データの出力先に複数の選択肢がある
  3. データの取り扱いの柔軟性が高い

メリット1.広告・SNSなど幅広いプラットフォームと連携できる

HARBESTは、Web広告やSNS(Twitter)、Googleアナリティクスなどさまざまなプラットフォームと連携できます。

広告媒体やSNSのみに特化したツールは多いですが、HARBESTのように幅広いプラットフォームに対応したツールはそれほど多くありません。

メリット2.データの出力(格納)先に複数の選択肢がある

HARBESTは、データの出力(格納)先を自由に選択できます。ETLツールのデータ出力先といえば、Google Cloud Platform(GCP)のBigQueryなどが有名です。

もちろんHARBESTはBigQueryにデータを出力することも可能ですが、そのほかにもAmazon S3やAmazon Redshiftや各種データベースが選択できます。

そのため、自社の既存のシステムとスムーズに連携しやすい出力先を選べます。

メリット3.データの取り扱いの柔軟性が高い

HARBESTは、データの連携先や出力先が豊富なことはもちろん、データ取得のスケジュール調整が可能であるなど、データの取り扱いの柔軟性が高いといえるでしょう。

HARBESTは専用のAPIを利用しているため、1時間単位でデータ取得のタイミングを調整できます。

また、APIのトラブルやバージョンアップに関する対応はすべてHARBEST側で実施されるので、安心して利用できます。

 

広告データETLツール「HARBEST」はこんな方におすすめ!

広告データETLツール「HARBEST」はこんな方におすすめ!

これまで解説してきた機能や特徴・メリットから、HARBESTはどんな方におすすめなのかを紹介します。以下に当てはまる方は、HARBESTの導入を検討してみてもよいでしょう。

複数の広告媒体を利用している方

現在、Google広告やYahoo!広告など複数の広告媒体を利用している方に、HARBESTはおすすめです。

主要な広告媒体と連携できるHARBESTなら、各媒体のデータ保存からレポート作成までの工数を大幅に削減できるでしょう。

広告運用だけでなくSNS運用もしている方

広告運用とあわせてSNSの運用も行っている方に、HARBESTはおすすめです。

連携できるSNSはTwitterのみとなりますので、「広告運用+Twitter運用」をされている方限定にはなりますが、HARBESTひとつでどちらのデータも自動で取得できます。

Web広告とTwitterを自社で同時に運用している方は、HARBESTの導入によって工数削減を目指してみるとよいでしょう。

広告などのデータをデータウェアハウスに蓄積して自社管理したい方

Web広告やSNS、GoogleアナリティクスのデータをBigQueryなどのデータウェアハウスに蓄積し、自社で管理したい方にもHARBESTはおすすめです。

広告やSNS、Googleアナリティクスのデータはさまざまな活用方法があり、企業にとってとても貴重なものといえます。

しかし、正しい方法で蓄積しておかないと、古いデータはどんどん消えてしまうので、データウェアハウスを使って蓄積していくのがおすすめです。

ただし、手動でデータウェアハウスにデータを蓄積するのは非効率なため、HARBESTのようなETLツールを活用して自動化してしまうのがよいでしょう。

 

「HARBEST」に関するよくある疑問Q&A

「HARBEST」に関するよくある疑問Q&A

HARBESTに関するよくある疑問を、Q&A形式で紹介します。

HARBESTは申し込んだらすぐ使える?

HARBESTの導入・利用開始までのフローは以下のようになっています。

  1. ヒアリング
  2. 導入決定/契約書締結
  3. アカウント情報登録/発行
  4. 導入環境の整備
  5. 利用/契約開始

HARBESTの専用アカウントの発行には1〜3営業日かかるため、申込みから利用開始までは最短でも一週間程度余裕を見ておいた方がよいでしょう。
また、導入環境や利用するプラットフォームによっては、さらに時間がかかる可能性もあります。

HARBESTのマニュアルは存在する?

HARBESTにマニュアルが存在するかどうかについて、公式ホームページ上では確認できません。気になる方は、直接お問い合わせください。

HARBESTで注意するべき点は?

これからHARBESTの導入を検討されている方は、以下の点に注意しましょう。

 1.データ連携先は多くない

HARBESTは広告媒体やSNSなどと連携できますが、その連携数は決して多くはありません。

もっとも連携先が多いWeb広告媒体でも一桁、SNSはTwitterのみです。未対応のプラットフォームを利用している方がHARBESTを導入すると、連携できないサービスのデータを手作業で追加しなければならず、余計な工数が発生します。

HARBESTが連携できないプラットフォームを利用している方は、より多くのプラットフォームと連携できるツールなども検討してみたほうがよいでしょう。

 2.レポートフォーマットがない

HARBESTはさまざまなプラットフォームのデータを自動で集計し、出力できますがレポートのフォーマットはありません。

ですから、レポーティングや分析を行うには、あらかじめExcelやGoogleスプレッドシートなどでレポートのフォーマットを作成しなければなりません。

レポートのフォーマットは、提出する相手によって最適なレイアウトが異なるため、複数のフォーマット作成を要求されるシーンが少なくありません。

レポートフォーマットの作成に自信のない方は、フォーマット付きのツールもあわせて検討してみましょう。

 3.費用が高い

現時点でのHARBESTの料金体系は不明ですが、リリース当時の「基本料金10万円+アカウント数に応じた費用」だと仮定した場合、やや費用が高いといえるでしょう。

基本料金として最低10万円がかかり、さらにアカウント数に応じて料金がアップするとなると、一般的な広告レポート作成ツールよりかなりコストがかかってしまいます。

 

HARBESTと併せて比較検討したい広告レポート作成ツール3選

ここからは、HARBESTと併せて比較検討したい広告レポート作成ツールを紹介します。

HARBESTは広告媒体以外にSNSやGoogleアナリティクスとも連携できますが、今回はもっとも連携数の多い広告媒体に焦点を絞り、広告レポート作成ツールを紹介しますので、広告運用工数を削減したい方はぜひ参考にご覧ください。

HARBESTと併せて比較検討したい広告レポート作成ツールまとめ

ツール名 特徴 こんな方におすすめ
Databeat Explore 連携媒体数が多い 複数の広告媒体を利用されている方
Lisket シンプルなレポートツール シンプルで安いツールを利用したい方
glu メール送信アラート機能が便利 広告の進捗を常時監視できない方

今回ピックアップした3つのツールは、どれも広告レポート作成に特化したツールです。そのため、HARBESTに比べて連携できる広告媒体数が多いのが特徴です。

また、蓄積したデータをレポートフォーマットを用いて出力できる点も、HARBESTとは異なる点といえます。

こうしたことから、Web広告のデータ収集やレポーティングをメインとするのであれば、HARBESTよりもこれらの広告レポート作成ツールを利用するのがおすすめです。

Databeat Explore

Databeat Explore

引用元:Databeat Explore

Databeat Exploreは、アジト株式会社が開発・提供する広告レポート自動化ツールです。

 特徴

Databeat Exploreのもっとも特徴的な部分は、連携可能な広告媒体の数です。現在、37の広告サービスと連携が可能となっています。(未対応媒体はCSVファイルでインポート可能)

Databeat Exploreの連携サービス一覧

また、すべての広告媒体のすべての指標を毎日取得・更新しているため、日々最新のデータを活用できるのも大きなポイントです。

さらに、Databeat Exploreは各媒体から取得したデータをBigQueryに蓄積する際、指標を自動で整形する機能も備えています。

そのため、複数媒体を運用しているシーンでは媒体間の比較をスムーズに実施できます。

加えて、Databeat ExploreにはExcelやLooker Studioのレポートテンプレートが豊富に用意されていますので、導入後すぐに見やすくわかりやすいレポートを生成可能です。

Databeat ExploreのLooker Studioテンプレート

なお、Databeat ExploreはGoogleスプレッドシートへの出力も可能となっており、ExcelやLooker Studioを使ったレポートとは別に、全体の進捗管理用としてデータを出力することもできます。

 HARBESTとの違い

HARBESTとDatabeat Exploreの違いは以下の3点です。

  • Databeat Exploreの方が連携媒体数が多い
  • Databeat Exploreは指標整形機能があるので媒体間の比較が容易になる
  • Databeat Exploreはレポートテンプレートが豊富

Web広告運用をメインに考えた場合、特に連携媒体数は重要です。連携できない媒体があると、手作業でのデータ加工や追加が必要となってしまうためです。

Databeat Exploreは36サービスと非常に多い連携媒体数となっているので、事業主の方はもちろん、広告運用を代行する代理店の方でも使いやすいでしょう。

 こんな方におすすめ!

Databeat Exploreは、多数の広告媒体を取り扱う広告代理店の方に特におすすめです。

広告代理店は、機械的にクライアントの広告運用を代行するだけでなく、進捗確認のためのレポート作成や分析・改善も業務の一環です。

しかし、データ収集やレポート作成に時間を取られていては、注力すべき分析に時間を割けません。

Databeat Exploreで広告データの収集やレポート作成を自動化して、PDCAを回すことに集中できる環境を構築してみましょう。

https://www.data-be.at/explore/

Lisket

Lisket

引用元:Lisket

Lisketは、株式会社カルテットコミュニケーションズが開発・提供する広告レポート自動作成と予算管理のツールです。

 特徴

Lisketは、必要な項目を選択するだけで、シンプルなレポートを簡単に生成できます。生成したレポートはExcel形式でダウンロードが可能で、そのまま共有することが可能です。

また、複数の広告媒体の予算進捗管理を一画面でできるので、さまざまな媒体を利用しているシーンで非常に便利です。

さらに、アカウントごとの運用状況や予算についても自動計算できるので、日々の運用状況に問題がないかを簡単にチェックしやすいでしょう。

 HARBESTとの違い

HARBESTとLisketの違いは以下の3点です。

  • Lisketの方が連携媒体数が多い
  • Lisketは予算進捗管理ができる
  • LisketはExcelのレポートテンプレートがある

Lisketは、先に紹介したDatabeat Exploreほどではないものの、HARBESTよりは連携媒体数が多くなっています。

また、予算進捗率を管理する機能や、Excel形式でダウンロードしてすぐに利用できるレポートがあることも、LisketとHARBESTの大きな違いといえるでしょう。

 こんな方におすすめ!

Lisketは、シンプルなレポートと予算管理を重視する方におすすめです。

Excel形式でしかレポートを出力できませんが、低コストでレポート作成工数を削減できるツールとしては、使いやすいツールといえるでしょう。

また、予算の進捗率や残高など予算に特化した機能があるので、複数の広告を運用していて予算管理をしっかり行いたい方におすすめです。

https://lisket.jp/

※参考:Lisketについて詳しく解説した記事はこちら
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glu

glu

引用元:glu

gluは、アタラ合同会社が開発・提供する広告レポート作成支援システムです。

 特徴

gluは、集約したデータをサービス別や組織別、メディア別などさまざまな切り口で集計できるダイス機能が特徴です。

Excel形式のレポートはワンタッチで出力でき、必要に応じてレポートフォーマットをカスタマイズできます。

そのほか、オプションにはなりますがレポートの生成やメール送信を自動化する機能もあります。

 HARBESTとの違い

HARBESTとgluの違いは以下の3点です。

  • gluの方が連携媒体数が多い
  • gluは外部ツールと連携ができる
  • gluはカスタマイズ可能なExcelのレポートテンプレートがある

gluも、HARBESTに比べて非常に多くの媒体と連携できます。また、BIツールと連携してデータを分析することも可能です。

Excel形式のテンプレートはそのまま使えますが、好みのフォーマットに作り替えて利用できるため、現在使用しているフォーマットをそのまま使うこともできます。

そのほか、目標KPIを設定しておきアラート機能を使えば、大幅な変化にいち早く気付くといったことも可能になります。

 こんな方におすすめ!

gluは、広告データを柔軟に活用したい方におすすめです。

社内で利用するレポート、社外へのレポートなど必要なシーンに応じてフォーマットをカスタマイズすれば、用途に合ったレポートを簡単に生成できるでしょう。

また、gluが集約したデータをBIツールと連携して、マーケティング全体の分析に利用することも可能です。

https://glu.atara.co.jp/

※参考:gluについて詳しく解説した記事はこちら
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自社に合った広告レポート自動作成ツールを上手に選ぶ3つのポイント

自社に合った広告レポート自動作成ツールを上手に選ぶ3つのポイント

おすすめの広告レポート自動作成ツールを紹介しましたが、最後に自社に合ったツールを選ぶポイントを3つ紹介します。これから広告レポート自動作成ツールを導入する方は、以下のポイントを押さえて最適なツールを選定してみましょう。

  1. 連携媒体の種類や数
  2. レポートテンプレートの有無
  3. 広告データの取得頻度や集約形式

POINT1:連携媒体の種類や数

広告レポート自動作成ツールは、ツールごとに連携できる広告媒体の種類や数が異なります。

まずは、自社で運用している広告媒体と連携できるかどうかを確認しましょう。できれば、先々新たな広告媒体を追加する可能性も考え、より多くの広告媒体と連携できるツールを選ぶのがおすすめです。

なお、連携できない広告媒体があると、その媒体だけデータの取得などを手作業で行わなければならず、無駄なタスクが発生してしまうので注意しましょう。

POINT2:レポートテンプレートの有無

広告レポート自動作成ツールを選ぶ際は、レポートテンプレートのあるツールを選ぶのがおすすめです。

レポートは、見る人に伝わりやすいフォーマットでなければ意味がありません。しかし、一からフォーマットを作成するのはそれなりに工数も発生します。

あらかじめレポートフォーマットが用意されている広告レポート自動作成ツールを選べば、広告媒体と接続してすぐにレポートを出力できるので、非常に便利です。

なお、ツールによっては複数のレポートフォーマットが用意されているものがあります。フォーマットが複数あると、さまざまな角度でデータを分析しやすいので、こちらもおすすめです。

POINT3:広告データの取得頻度や集約形式

広告レポート自動作成ツールは、データの取得頻度や集約形式などもチェックしておきましょう。

広告の進捗は日々確認が必要なことから、できるだけ毎日データ取得できるツールがおすすめです。

また、複数の広告媒体を利用していると、媒体間の効果比較を実施するシーンがあります。そのようなシーンで比較しやすいよう、すべての媒体の指標を自動で整形・統一する機能があるツールを選ぶのもおすすめです。

 

まとめ

HARBESTは、Web広告からSNS、Googleアナリティクスまで幅広く連携できるETLツールです。Web広告だけでなくTwitterや自社メディアを運用している方が導入すれば、データ集計やレポート作成を効率化できるでしょう。

ただし、Web広告レポートをメインに考える方には、少々物足りないところがあります。広告の連携媒体数はそれほど多くなく、レポートのフォーマットもないので導入時にはやや工数がかかることが想定されます。

できるだけ工数をかけず、さまざまな広告媒体のデータを集約したレポートを自動で生成したい方は、本記事で紹介したDatabeat Exploreのように、連携媒体数が多くレポートテンプレートが豊富に用意されている広告レポート自動作成ツールを選ぶとよいでしょう。

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「Looker Studio(旧Googleデータポータル)を使ってレポート作成工数や手動によるミスを削減したい」

このような課題は、Databeat Exploreで解決できます。

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