「集客をアップしたい」「お問合せを獲得したい」と言った理由で、リスティング広告を運用している担当者も多いのではないでしょうか?リスティング広告は、検索エンジンに表示される広告で顕在ニーズを持ったユーザーにアプローチができることからWeb集客の基本とも言われています。
ですが、リスティング広告を運用する上で下記のようなお悩みはないでしょうか?
「リスティング広告の効果が出ているか分からない」
「リスティング広告効果測定を効率的に実施する方法が分からない」
「効果測定に便利なツールがあれば知りたい」
リスティング広告運用でこのようなお悩みを持つ企業の広告運用担当者様に向けて、リスティング広告の「効果測定方法」「効果測定ポイント」「効果測定を効率的に実施できる効果測定ツール」を紹介します。
- 1 リスティング広告における効果測定の重要性
- 2 リスティング広告の効果測定する上で大事な3つのポイント
- 3 リスティング広告を効果測定、分析する上で必ず見るべき5つの指標
- 4 リスティング広告の代表的な効果測定ツールの比較
- 5 Googleアナリティクスでリスティング広告の効果を測定する方法
- 6 他媒体と比較し効果的にリスティング広告を分析する広告効果測定ツール
- 7 リスティング広告の効果を可視化するオススメの広告効果測定ツール
- 8 リスティング広告の測定結果を上手に分析するための3つのステップ
- 9 リスティング広告の効果を最大化する代表的な改善策
- 10 まとめ
リスティング広告における効果測定の重要性
リスティング広告では、効果測定が重要となります。効果測定の重要性は、下記の通りです。
【効果測定の重要性①】継続的に業績を上げていくヒントが得られる
リスティング広告で継続的に業績を上げていくには、効果測定が重要となります。現代では、ものすごい速さで「ユーザーのニーズ変化」「市場の変化」があるため、現状リスティング広告で業績が上がっていても、継続的に成果を生む保証はどこにもありません。
例えば、市場に新規企業が参入して、多くのユーザーを取られてしまう可能性もあります。そんな時に、リスティング広告の効果測定をおこなっていれば、ユーザーが何を求めているかを理解することができ、他企業とは違った視点からアプローチすることもできます。
このように、継続的に業績を上げ、市場で生き残っていくためには、リスティング広告の効果測定が必ず必要となります。
【効果測定の重要性②】費用対効果を改善するヒントが得られる
リスティング広告の費用対効果を把握する上でも効果測定は重要です。どの企業も最終的なゴールは、自社の利益を向上させることでしょう。
例えば、商品購入を促すためにリスティング広告を出稿し、ある程度商品が売れたがトータルで費用対効果を見た時に、リスティング広告費用の方が多く、赤字になっていたらどうでしょうか?
そもそも広告出稿しなければ、利益が残ったかもしれません。このようなケースを防ぐためにも必ず効果測定が必要となります。
リスティング広告の効果測定する上で大事な3つのポイント
リスティング広告の効果測定する上で大事なポイントは3つあります。
【ポイント①】適切な指標をモニタリングする
ポイント1つ目は、適切な指標をモニタリングすることです。リスティング広告には「インプレッション数」「クリック数」などいくつかの指標があります。これらを使用し効果測定をおこないます。また指標は数値となっているので目標設定する際にも重要となります。
【ポイント②】適切な効果測定ツールで測定する
ポイント2つ目は、適切な効果測定ツールで測定することです。Googleアナリティクスなどのツールを使うことで、リスティング広告からどのくらい集客があったかなどの詳細な測定が可能になります。ツールで測定できたデータを元に、改善していくことで広告効果を最大限引き出すことができます。
【ポイント③】他の媒体での結果と比較・分析する
ポイント3つ目は、他の媒体での結果と比較・分析することです。別媒体での広告出稿している場合は比較することで、自社に向いている広告運用方法が分かります。
リスティング広告を効果測定、分析する上で必ず見るべき5つの指標
リスティング広告の効果測定するにはまず「指標」について理解する必要があります。効果測定する際に、指標を理解していないと分析・改善が困難になるためです。
リスティング広告では、主に5つの指標を利用します。1つずつ見ていきましょう。
- インプレッション数
- クリック率(CTR)
- クリック単価(CPC)
- コンバージョン率(CVR)
- 顧客獲得コスト(CPA)
【指標①】インプレッション数
インプレッション数とは、広告が表示された回数です。「IMP」と略されることもあります。
リスティング広告における「インプレッション数」とは?
リスティング広告における「インプレッション数」は、検索エンジン上での表示回数、ユーザーが広告を目にした回数です。インプレッション数を増やさないと広告をクリックしてもらうことが難しいので「インプレッション数」は重要な指標となります。
【指標②】クリック率(CTR)
クリック率とは、広告がクリックされた割合のことです。「CTR」と略されることもあります。
リスティング広告における「クリック率(CTR)」とは?
リスティング広告における「クリック率(CTR)」は下記のように計算します。
リスティング広告のクリック率が高いということは、ユーザーに対して関連性が高い訴求ができている証拠です。こちらもリスティング広告において非常に重要な指標となります。
リスティング広告における平均クリック率(CTR)
Wordstream社が発表しているデータによるとリスティング広告の平均クリック率は業界全体で3.7%となります。
業界別のリスティング広告の平均クリック率は下記の通りです。
▼リスティング広告における業界ごとの平均クリック率
業界 | 平均クリック率 |
---|---|
BtoB | 2.41% |
消費者サービス | 2.41% |
デート(出会いメディア) | 6.05% |
Eコマース | 2.69% |
教育 | 3.78% |
ヘルス&メディカル | 3.27% |
不動産 | 3.71% |
旅行 | 4.68% |
出典:Wordstream|Google Ads Benchmarks for YOUR Industry
【指標③】クリック単価(CPC)
クリック単価とは、1クリックあたりの平均金額です。「CTR」と略されることもあります。
リスティング広告における「クリック単価(CPC)」とは?
リスティング広告における「クリック単価(CPC)」は下記のように計算します。
クリック単価は「広告からユーザーをHPに流入する単価」なので、クリック単価が低いほど費用対効果が高くなります。
広告運用の費用対効果をみる際に非常に重要な指標となります。
リスティング広告のクリック単価はオークション形式で決まる
「Google」「Yahoo!」のクリック単価はオークション形式で決定します。単純に金額で入札が決まるのでなく広告ランクという要素が関わってきます。
例として、Google広告のランク要素を紹介します。
- 入札価格
- オークションの競争度
- 広告とLPの品質
- ユーザーの検索背景
- 広告ランクの下限値
上記要素をもとにリスティング広告の掲載順位が決まっていることも理解しておきましょう。
リスティング広告における平均クリック単価(CPC)
Wordstream社が発表しているデータによると、リスティング広告の平均クリック単価は、業界全体で約281円となります。
業界別のリスティング広告の平均クリック単価は下記の通りです。
▼リスティング広告における業界ごとの平均クリック単価
業界 | 平均クリック単価 |
---|---|
BtoB | 約348円 |
消費者サービス | 約669円 |
デート(出会いメディア) | 約291円 |
Eコマース | 約121円 |
教育 | 約251円 |
ヘルス&メディカル | 約274円 |
不動産 | 約248円 |
旅行 | 約160円 |
出典:Wordstream|Google Ads Benchmarks for YOUR Industry
リスティング広告は、主要なWEB広告としてさまざまな場面で活用されています。テキストのみでターゲットに訴求できるため、比較的簡単に利用できます。 費用についても、クリック課金方式なのでリスクやコストをコントロールしやすく、運用しやすい[…]
【指標④】コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率とは、クリック数に対してコンバージョンされた割合です。CVRと略されることもあります。
リスティング広告における「コンバージョン率(CVR)」とは?
リスティング広告における「コンバージョン率(CVR)」は下記のように計算します。
例えば「お問合せ獲得」を目的としたリスティング広告を出稿し、100回クリックされて1件のお問合わせを獲得したらコンバージョン率は1%となります。
コンバージョン率が低い場合、キーワードの選定だけではなく誘導先のHPの改善も必要と判断できるため、リスティング広告の分析においてコンバージョン率は非常に重要な指標となります。
リスティング広告における平均コンバージョン率(CVR)
Wordstream社が発表しているデータによると、リスティング広告の平均コンバージョン率は業界全体で3.75%となります。
業界別のリスティング広告の平均コンバージョン率は下記の通りです。
▼リスティング広告における業界ごとの平均クリック単価
業界 | 平均コンバージョン率 |
---|---|
BtoB | 3.04% |
消費者サービス | 6.64% |
デート(出会いメディア) | 9.64% |
Eコマース | 2.81% |
教育 | 3.39% |
ヘルス&メディカル | 3.36% |
不動産 | 2.47% |
旅行 | 3.55% |
出典:Wordstream|Google Ads Benchmarks for YOUR Industry
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【指標⑤】顧客獲得コスト(CPA)
顧客獲得コストとは、1つのコンバージョン獲得の平均単価です。「CPA」と略されることもあります。
リスティング広告における「顧客獲得コスト(CPA)」とは?
リスティング広告における「顧客獲得コスト(CPA)」には2つの算出方法があります。
- 顧客獲得コスト= 費用 ÷ コンバージョン
- 顧客獲得コスト= クリック単価 ÷ コンバージョン率
リスティング広告費用対効果を上げるためには、顧客獲得コストを下げていく必要があります。
コストを下げるためにやるべきことは上記計算式から分かるように「クリック単価を下げる」「コンバージョン率を上げる」この2つの施策をおこなう必要があります。
リスティング広告における平均顧客獲得コスト(CPA)
Wordstream社が発表しているデータによると、リスティング広告の平均顧客獲得コストは業界全体で5,125円となります。
業界別のリスティング広告の平均顧客獲得コストは下記の通りです。
▼リスティング広告における業界ごとの平均顧客獲得コスト
業界 | 平均顧客獲得コスト |
---|---|
BtoB | 約12,156円 |
消費者サービス | 約9,494円 |
デート(出会いメディア) | 約8,035円 |
Eコマース | 約4,738円 |
教育 | 約7,610円 |
ヘルス&メディカル | 約8,174円 |
不動産 | 約12,206円 |
旅行 | 約4,682円 |
出典:Wordstream|Google Ads Benchmarks for YOUR Industry
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リスティング広告の代表的な効果測定ツールの比較
リスティング広告に必要な効果測定ツールについて比較します。今回比較するツールは「Googleアナリティクス」と「広告効果測定ツール」です。
リスティング広告の効果測定ツールの比較まとめ
「Googleアナリティクス」と「広告効果測定ツール」のそれぞれを比較しました。
メリット | デメリット | 向いている人 | |
---|---|---|---|
Googleアナリティクス | 誘導先の行動も分析可能 無料 |
サポートがない | 無料で効果測定したい方 誘導先の行動分析がしたい方 |
広告効果測定ツール | 広告媒体の一括管理可能 サポートが受けれる |
広告媒体が少ないと効果がない | 複数の広告出稿している 広告運用初心者 |
「Googleアナリティクス」と「広告効果測定ツール」について更に詳しく解説していきます。
【効果測定ツール①】Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Googleが提供するWebサイトのアクセス解析ツールです。
基本的には、アクセス分析するツールですが、リスティング広告と連携させて広告効果測定をおこなうことも可能です。
Googleアナリティクスの特徴
Googleアナリティクスの特徴は、様々なアクセス分析が可能な点です。
Googleアナリティクスで分析できる項目は下記の通りです。
項目 | 詳細 |
---|---|
ユーザー | 年齢、性別、住まい、訪問回数 |
集客 | 訪問経路、検索されたキーワード |
行動 | 閲覧ページ、セッション数、セッション時間、離脱率 |
コンバージョン | コンバージョン達成数、達成するまでの訪問数 |
メリット
リスティング広告とGoogleアナリティクスを連携させるとユーザーの動きを詳細に分析することが可能です。リスティング広告管理画面は、ユーザーがどのキーワードで広告をクリックしたかは把握できますが、クリック後の行動までは把握できません。
リスティング広告をクリックしたユーザーが、誘導先のページでどんなコンテンツを見て、どこで離脱したのかなどの行動を分析することできるので、広告運用の改善に活かせるメリットがあります。
デメリット
Googleアナリティクスは、リスティング広告の効果測定から連携設定まで全て自分でおこなう必要があります。サポートセンター等もないので、自分で情報を集めて実施しなくてはいけません。そのためGoogleアナリティクスについて、効果測定のために事前に知識をつけて必要があることはデメリットといえます。
こんな人にオススメ!
Googleアナリティクスは下記のような方におすすめできます。
- 無料でリスティング広告の効果測定がしたい
- ユーザーの属性情報についても把握したい
- 広告誘導先での離脱率・直帰率を把握したい
【効果測定ツール②】広告効果測定ツール
広告効果測定ツールは、リスティング広告を含めたWeb集客に特化した分析ツールです。各広告媒体、SEO施策、メルマガなどの効果を総合的に測定します。
広告効果測定ツールの特徴
広告効果測定ツールの特徴は、「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「SNS広告」など様々な広告媒体の効果測定を一括で管理できる点です。
ツールによっては、レポート機能や広告運用会社比較などの機能を搭載しているツールもあり、広告効果測定の効率化を図ることができます。
メリット
広告効果測定ツールは、ベンターからのサポートが受けれるので広告運用初心者でも安心して利用できます。ベンダーによっては、効果測定のトレーニングやマニュアルを設けています。出稿広告が多すぎて管理ができていない方には、メリットといえるでしょう。
デメリット
自社の広告出稿媒体が少ない場合は、広告効果測定ツールの効果は見込めません。広告効果測定ツールはあくまで、効果測定の業務効率化を図るツールのため、多くの広告媒体に出稿している方向けとなります。
こんな人にオススメ!
広告効果測定ツールは下記のような方におすすめできます。
- 複数に広告媒体に出稿している
- 各広告の管理で出来なくなってきた
- 効果測定のサポートを受けながら広告運用したい
Googleアナリティクスでリスティング広告の効果を測定する方法
Googleアナリティクスでリスティング広告の効果測定する方法を紹介します。Googleアナリティクスで効果測定を実施するには、はじめにリスティング広告を連携する必要があります。
手順は下記の通りです。
【手順①】Googleアナリティクスを立ち上げる
Googleアナリティクスを立ち上げて、左下の設定をクリックします。
【手順②】Google広告とのリンクを選択
設定の中にある「Google広告とのリンク」をクリックします。
【手順③】アカウントを選択
GoogleアナリティクスとリンクしたいGoogle広告のアカウントにチェックを入れて「続行」をクリックします。
【手順④】グループタイトルを決める
グループタイトルを決めて、すべてのウェブサイトデータを「オン」にします。
【手順⑤】アカウントをリンク
「アカウントリンク」をクリックすれば、連携完了です。Google 広告とのリンクでデータが表示されるようになるまで、24 時間ほどかかる場合があるので注意が必要です。
【手順⑥】分析開始
連携が完了するとGoogle広告の項目ができているので、そちらから分析をおこないます。
Googleアナリティクスでの測定・分析の注意点
連携するにあたり「Googleアナリティクス」と「Google広告アカウント」の下記権限2つが必要となるので注意が必要です。
- Googleアナリティクスのプロパティの編集権限
- Google広告アカウントの管理者権限
連携が上手くできない場合は、下記方法で権限を確認してみてください。
Googleアナリティクス権限確認方法
Googleアナリティクスでは、設定の中にある「プロパティユーザー管理」から権限が確認できます。
権限がプロパティの編集権限以上である必要があります。
Google広告権限確認方法
Google広告では設定の中にある「アクセスとセキュリティ」から権限を確認できます。
権限が管理者である必要があります。
他媒体と比較し効果的にリスティング広告を分析する広告効果測定ツール
リスティング広告の効果測定では、他媒体の広告と比較をおこなうことで更に効果的に広告運用ができます。各広告媒体を比較する際は、広告効果測定ツールが適しています。
広告効果測定ツールで実現できることは下記の通りです。
1.広告の一括管理が可能
広告効果測定ツールを利用することで各媒体の広告一括管理が可能です。例えば「リスティング広告」と「Facebook広告」の2つを運用している場合、効果測定の際にそれぞれに管理画面にログインをして分析しなくてはいけません。広告効果測定ツールであれば「リスティング広告」と「Facebook広告」を同時に管理できるため、広告管理の作業を効率化できます。
2.比較が簡単にできる
広告効果測定ツールを使うと各広告媒体の比較が簡単になります。各広告媒体の分析結果をレポートして出力ができたり、媒体により異なる指標があっても同じ意味合いに指標に変換してくれる広告効果測定ツールもあります。また、ベンダーからもアドバイスがもらえるのも簡単に比較ができる特徴の1つといえます。
3.広告コスト管理が簡単にできる
広告効果測定ツールを利用すると広告コスト管理ができるようになります。広告運用は多くのコストがかかります。複数の媒体で広告運用している場合は、それぞれの広告コストを把握するのが困難です。しかし、広告効果測定ツールがあれば、顧客獲得コスト(CPA)を簡単に算出することができ、広告費用最適化に役立ちます。
リスティング広告の効果を可視化するオススメの広告効果測定ツール
リスティング広告の効果を可視化するオススメの広告効果測定ツールを2つ紹介します。
Databeat
引用:Databeat
Databeatは、アジト株式会社が提供する広告効果測定ツールです。データ・ドリブン・マーケティングの課題であったデータの「抽出」「更新」「可視化」「集計」を自動化するツールです。収集したデータはさまざまな形式で出力が可能なため、広告運用担当者はいつでも最新の状態で分析することができます。
Databeatの特徴は下記3つです。
【特徴①】様々なフォーマットに出力が可能
Databeatは分析結果を「BIツール(Looker Studio・Tableau)」「Excel」など様々なフォーマットで出力可能です。企業によってはレポートのフォーマットが決められていることも多いですが、Databeatであれば、自社で使用しているフォーマットに出力できます。
また、Googleスプレッドシートにデータを出力することで、リアルタイムでデータを共有することができます。
【特徴②】指標の整形が可能
Databeatは、各媒体広告媒体によって異なる指標を整形することが可能です。Databeatでは「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「SNS広告」のデータを自動で収集し、媒体で指標が異なる場合、同じに意味に指標の整形をします。
これにより、今まで指標の違いで比較がしづらかった広告媒体でも比較が容易になります。
【特徴③】Google アナリティクス(GA4)のデータと統合も可能
Databeatは、収集した広告データとGA4で計測したコンバージョンデータを掛け合わせたレポートの生成も可能です。複数の広告媒体を運用している場合、媒体によってコンバージョンの基準が異なるため、正しく比較することは容易ではありません。
しかしDatabeatなら、「GA4」という統一した基準で複数の広告媒体のコンバージョンを比較できるため、複数の広告媒体を運用している方にもおすすめです。
アドエビス
引用:AD EBiS
アドエビスは株式会社イルグルムが提供する広告効果測定ツールです。各広告媒体の閲覧~CVまでの幅広い分析が可能なツールとなります。2004年のリリース以降、1万件以上の導入実績があります。
アドエビスの特徴は下記3つです。
【特徴①】CVまでの流入経路の把握が可能
アドビエスでは、CVまでの流入経路の把握が可能です。どの媒体広告からラストクリックにたどり着いたのかを把握することができるため、効果的な対策を練ることが可能です。
【特徴②】詳細なユーザー情報の管理分析が可能
アドエビスでは、詳細なユーザー情報の管理分析が可能です。「年齢」「性別」「購入額」「初回接触」などの詳細な情報を把握することができるので、集客からサイト内の行動までの対策を練ることができます。
【特徴③】見やすいレポートティング機能
アドビエスの見やすいレポートティング機能も特徴の1つです。広告効果測定ツールはレポートを活用できて初めて導入した意味があります。アドビエスのレポートティング見やすく作成されているため、データ分析になれていない方でも広告効果分析が容易におこなえます。
リスティング広告の測定結果を上手に分析するための3つのステップ
リスティング広告の測定結果を上手に分析するための3つのステップを紹介します。
【ステップ①】目標を設定し分析できる環境を作る
まず、リスティング広告で分析実行するには、目標を設定し分析できる環境を作る必要があります。そもそも目標がないと分析はできないので注意が必要です。
例えば、下記情報で広告の目標設定と予算を決めてみましょう。
▼目標設定例と予算例
- 商品単価1万円の商品を扱っている会社
- リスティング広告のコンバージョンは商品購入
- 年間売上目標は100万円
- 1つ商品の利益は7,000円
- 売上目標を達成するには、1万円の商品を100個販売する必要がある
まず、上記情報からリスティング広告費として算出できる費用を決定します。まずは利益7000円の中から、1つの商品に掛けられる広告予算を決定しましょう。仮に1つ商品の広告費を1,000円とします。これが決まれば下記計算式で全体の広告予算を決定できます。
よってこの商品に広告予算は10万円となります。この10万円を使ってリスティング広告で商品を100個売るのが目標です。この目標もとに分析を実行していきます。
【ステップ②】課題の見つけ方
目標が決まっていれば、課題を見つけて分析し改善していくことができます。例えば、先ほどの1万円の商品を100個販売しなくてはいけないケースで考えてみましょう。
今回商品1個あたりに掛けられる広告費は1,000円です。しかし平均顧客獲得コスト(CPA)を分析すると1,500円だったことが分かりました。目標を達成させるためには、平均顧客獲得コスト(CPA)を何よりも先に改善しなくてはいけないと判断できます。
このようにリスティング広告では、「目標を軸として分析をおこない、課題を見つけるもの」と覚えておきましょう。
【ステップ③】改善施策を分析
課題を見つけた後は、改善施策の分析をおこないます。先ほどの同様、平均顧客獲得コスト(CPA)が高い原因について考えます。平均顧客獲得コスト(CPA)が高いということは、コンバージョン率が低いということです。
では、なぜコンバージョン率が低いのでしょうか?そう考えるといくつかの原因が浮かびます。
- クリック数が低下している
- インプレッション数が低い
その後、「クリック数」「インプレッション数」の指標を確認してみましょう。
▼クリック率が低下していた場合
- 広告が飽きられている可能性がある
- キーワードと広告文がマッチしていない可能性がある
▼インプレッション数が低い場合
- キーワードが少ない
- 広告ランクによる損失
このように1つの課題からどんどん掘り下げていくことがリスティング広告の分析ポイントとなります。
リスティング広告の効果を最大化する代表的な改善策
リスティング広告の効果を最大化する代表的改善策を紹介します。
3つのケース別に改善策を紹介しますので、当てはまるものがあれば実践してみましょう。
【ケース①】インプレッション数の改善
インプレッション数を改善したい(増加させたい)時は、下記2つの方法を試しましょう。
予算を増やす
予算を増やすことでインプレッション数は改善できます。1日の予算が低いと広告配信に制限がかかるため適切な予算設定をおこないましょう。
キーワードの追加
当然ながらキーワードを追加すれば、インプレッション数は改善します。サジェストツール等を利用してユーザーが検索しそうなキーワードの追加をおこないましょう。
【ケース②】クリック率の改善
クリック率を改善したい時は、下記2つの方法を試しましょう。
広告文の見直し
クリック率を上げるには広告文の見直しが必要です。現在の広告文がユーザーが思わずクリックしてしまいたい文になっていますか?広告文が思いつかない場合は、競合他社を参考にするのも有効です。
広告オプションを設定する
クリック率を上げるには広告オプションを設定も有効です。広告表示オプションとは、広告文とは別に、追加情報を掲載できる機能です。広告の表示面積も大きくなるのでクリック率をあげるには有効な方法です。
【ケース③】コンバージョンの改善
コンバージョンを改善したい時は、下記2つの方法を試しましょう。
ターゲティングの見直し
コンバージョンを上げるにはターゲティングの見直しが必要です。リスティング広告では時間やエリアなどのターゲティングの設定が可能です。サラリーマンがターゲットであれば、朝の通勤時間帯に絞って広告配信する、店舗型のビジネスであれば、お店付近のターゲットに絞り込むなどの設定が可能です。
HP、LPの見直し
コンバージョンの上げるには、広告からの誘導先のHP、LPの改善も必要かもしれません。クリック率が高いのにコンバージョンに繋がらない場合は、HP、LPのコンテンツの内容や導線に問題がある可能性があります。GoogleアナリティクスからHP上でのユーザーの行動を分析し、改善することでコンバージョンを改善することができます。
まとめ
リスティング広告の効果測定について紹介しました。リスティング広告で効果測定をおこなう際は、適切な指標をモニタリングし、効果測定ツールで測定することが重要です。
出稿している広告媒体が少ない場合は、Googleアナリティクスを活用し広告からの誘導先のユーザーの行動データの分析も忘れないようにしましょう。複数の広告媒体で出稿している方は、効果測定ツールを活用し他の媒体での結果と比較、分析するようにしましょう。
「広告効果測定ツール」は複数種類の広告を出稿している事業者にとって、利用価値のあるマーケティングツールです。 「広告効果測定ツール」を利用することで、費用対効果の分析や効果のある広告の特定などが正確かつ効率的に実施できるようになります[…]
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