リスティング広告は、Web広告の中でも利用者が多い広告です。リスティング広告には多くの指標があり、常にモニタリングをしながら効果的な広告を作成していく必要があります。
その中でも、今回は、必ず見ておくべき指標の1つである顧客獲得単価(CPA)にスポットを当てて詳しく解説します。
CPAが高騰する原因と対策も紹介していますので、リスティング広告の運用にぜひお役立てください。
- 1 まずは押さえておきたいリスティング広告の基本
- 2 リスティング広告の顧客獲得単価(CPA)の費用相場、仕組みについて詳しく解説
- 3 リスティング広告のよくある7つのCPA高騰原因と解決のヒント
- 4 即効性あり!リスティング広告のCPAを下げる3つのTips
- 5 CPA改善や費用対効果を最大化するならリスティング広告に強みを持つ代理店利用もおすすめ!
- 6 リスティング広告の運用を代理店に依頼する際の費用
- 7 費用を抑えたリスティング広告運用が実現できるおすすめ代理店3選
- 8 リスティング広告の効果検証におすすめの広告レポート自動化ツール
- 9 まとめ
まずは押さえておきたいリスティング広告の基本
最初に、リスティング広告の基本事項についておさらいしておきましょう。リスティング広告の概要について解説します。
リスティング広告とは?
リスティング広告とはGoogleやYahoo!の検索エンジンで検索した画面に表示される広告のことです。一見検索結果と同じように見えますが、リスティング広告はURLの最初に「広告」と記載されているのがわかります。
リスティング広告が掲載される場所は検索結果の上部で、広告費を払って図のようにユーザーの目に触れやすい位置に掲載します。
リスティング広告の種類
次に、リスティング広告の種類を紹介します。リスティング広告は、GoogleとYahoo!を利用して配信することが可能です。
種類1: Googleリスティング広告
引用元:Google
国内の検索エンジンで圧倒的なシェアを誇る、Googleの検索結果画面に表示される広告です。GoogleのシェアはPCが77%、スマホが75%なので、リスティング広告をはじめる場合はGoogleを選択するケースが多くなります。
数多くのユーザーに見てもらいたい場合も、Googleを選択することをおすすめします。
⇒PCデータ引用元: Desktop Search Engine Market Share Japan | StatCounter Global Stats
⇒スマホデータ引用元: Mobile Search Engine Market Share Japan | StatCounter Global Stats
種類2:Yahoo!リスティング広告
引用元:Yahoo!
もう1つはYahoo!の検索結果画面に表示されるリスティング広告です。配信面が違うこと以外は基本的にGoogleと同様と考えても問題ありません。検索エンジンのシェアだけで比べるとGoogleより規模が小さくなりますが、Yahoo!ならではの特徴を活かした利用方法があります。
Yahoo!のユーザー層は経営者や主婦層が多く、年齢も40・50代がメイン層となっています。他の媒体よりも年収が高い富裕層が多いので、広告のターゲット層がYahoo!のユーザー層と一致する場合は、積極的に使っていきたい広告です。
GoogleとYahoo!をターゲットによって使い分けてもよいでしょう。
リスティング広告の課金方式
リスティング広告の課金方式は、「クリック課金」です。広告がクリックされた時に課金されるので、広告費を比較的低く抑えることが可能です。
クリックされたときにかかる費用をクリック単価といい、広告を表示するためには支払えるクリック単価額によるオークションで勝つ必要があります。そのため、競争が激しいキーワードの広告ほどクリック単価は高くなります。
※リスティング広告のクリック単価について更に詳しく解説した記事はこちら
リスティング広告は、主要なWEB広告としてさまざまな場面で活用されています。テキストのみでターゲットに訴求できるため、比較的簡単に利用できます。 費用についても、クリック課金方式なのでリスクやコストをコントロールしやすく、運用しやすい[…]
CPAと一緒に確認したいリスティング広告の主要な指標と平均値
CPAを確認するときに一緒に見ておきたい、リスティング広告の主要な指標と平均値を解説します。
リスティング広告の平均CTR(クリック率)
CTRとは、クリック率のことで広告がクリックされた割合です。CTRは以下の計算式で算出します。
リスティング広告の平均クリック率は5%くらいです。ディスプレイ広告の平均である0.3%と比較すると、クリックされやすい広告であることがわかります。
※データ参照元:https://www.uniad.co.jp/210303
リスティング広告の平均CPC(クリック単価)
CPCとはクリック単価のことで、広告のクリック1回あたりに発生するコストのことです。クリック単価が50円の広告が10回クリックされた場合は、500円の広告費が発生すると計算できます。
リスティング広告の平均CPCは80~1,000円でかなりの幅があります。キーワードや業種によっても変動するため、代表的な平均を出すのは困難です。
ディスプレイ広告の平均CPCは50~100円とリスティング広告より安価ですが、CTRもかなり低いため、CPCの金額だけを見てディスプレイ広告の方が優れているという判断はできません。
リスティング広告の平均CVR(コンバージョン率)
CVRとはコンバージョン率のことで、広告主が立てた目標(コンバージョン)を達成した割合のことです。CVRは以下の計算式で算出します。
リスティング広告の平均CVRは業種やサイトによってかなり違いがあります。一般的には1~5%が一般キーワードの平均CVRの目安だと言われています。ディスプレイ広告はリスティング広告より低く、平均CTRも1%前後である場合が多いです。
※参考:リスティング広告のコンバージョンについて詳しく解説した記事はこちら
リスティング広告を始めようと考えている方であれば、「コンバージョン」はよく聞く単語ではないでしょうか。ただし、わかっているようで奥が深いのがコンバージョンです。 今回はリスティング広告のコンバージョン完全ガイドとして、コンバージョンの[…]
その他チェックしておきたい指標
上記で解説した以外にチェックしておきたい指標は以下のとおりです。こちらも覚えておくことをおすすめします。
・リスティング広告のIMP(インプレッション数)
リスティング広告のインプレッション数は、広告が表示された回数です。ユーザーの目に触れる回数が多いほど、クリックされる機会も多くなります。
・リスティング広告のreach(リーチ数)
リーチ数とは、リスティング広告を見たユーザー数です。インプレッション数と混同しがちですが、リーチ数はユニークユーザー数と同じ考え方をします。つまり、1人のユーザーが同じ広告を3回見た場合、インプレッションは3、リーチは1とカウントします。
リスティング広告が効果を発揮するシーン
リスティング広告は、コンバージョンの獲得を狙いたいときに効果が上がりやすい広告です。ユーザーが検索エンジンに直接入力したキーワードに基づいた広告を表示するため、購買意欲が高いユーザーにリーチするためです。
また、新商品などの認知拡大にも効果的です。認知してもらいたい商品に関するキーワードでリスティング広告を配信すれば、自然と目的の商品がユーザーの目に留まる場面が増えてコンバージョンに至る可能性があがります。
リスティング広告の顧客獲得単価(CPA)の費用相場、仕組みについて詳しく解説
リスティング広告の顧客獲得単価(CPA)はどのように算出されるのか、費用の相場などについて解説します。
そもそも、顧客獲得単価(CPA)とは?
顧客獲得単価とは、「Cost Per Aciton」の略でCPAと表記されます。顧客を1人獲得するためにかかった費用を表す指標です。つまり、商品販売サイトの場合であれば、商品を1つ買ってもらうのにかかった費用のことになります。
リスティング広告の顧客獲得単価(CPA)の計算式
リスティング広告の顧客獲得単価(CPA)は以下の計算式で算出できます。
リスティング広告の平均CPAと他媒体との比較
リスティング広告の平均CPAは業界によってかなり違いがあります。そのため、一概に平均CPAの金額を提示することはできません。業界ごとの平均CPAを把握して自社のCPAの良し悪しを判断する目安にするとよいでしょう。
一般的なリスティング広告の平均CPA
一般的なリスティング広告の主な業界の平均CPAは以下のとおりです。
業界 | 平均CPA(リスティング広告) |
Eコマース | 約5,206円 |
教育 | 約8,360円 |
サービス | 約5,524円 |
金融・保険 | 約9,421円 |
医療 | 約8,980円 |
法律 | 約9,892円 |
テクノロジー | 約15,354円 |
旅行 | 約5,143円 |
参照元:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!] | WordStream
以上を見ても業界別でかなりCPAの金額に差があります。Eコマースやサービス系は低く、テクノロジー業界は高いことがわかります。
【参考】他のWeb広告の平均CPA
比較対象として、ディスプレイ広告の主な業界の平均CPAは以下のとおりです。
業界 | 平均CPA(ディスプレイ広告) |
Eコマース | 約7,567円 |
教育 | 約16,486円 |
サービス | 約6,839円 |
金融・保険 | 約6,527円 |
医療 | 約8,346円 |
法律 | 約4,544円 |
テクノロジー | 約11,914円 |
旅行 | 約11,399円 |
参照元:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!] | WordStream
リスティング広告よりも安くなる傾向ですが、中にはディスプレイ広告の方が高くなる業界もあります。こちらもリスティング広告同様、業界によりかなり平均額に差があります。
リスティング広告のCPAは業種別・業界別で異なる?
リスティング広告のCPAは業種別、業界別で異なることは、上記の一覧表からもわかります。業界によってリスティング広告のCPAに差が現れる要因は、顕在層のユーザー数の違いが挙げられます。顕在層のユーザーが多い業界ほど、コンバージョン数を獲得できるので、CPAが安くなります。
そのため、Eコマースやサービス系や旅行業界が低くなり、法律やIT業界などの専門性の高い業界の平均CPAが高くなります。
リスティング広告のよくある7つのCPA高騰原因と解決のヒント
リスティング広告のCPAが高騰してしまうよくある原因を7つ取り上げ、解決するためのヒントを紹介します。
リスティング広告7つのCPA高騰原因と解決のヒントまとめ
リスティング広告のCPAが高騰する原因と解決のヒントは以下のとおりです。
リスティング広告のCPA高騰原因 | 解決のヒント |
クリック数は稼げているが、コンバージョンが取れていない | 広告の内容を見直して、ユーザーが離脱しない広告に修正する |
広告が適切なページに誘導できていない | 広告の内容が問題ない場合はリンクの設定先を見直してみる |
訴求したい対象に広告が配信されておらず、コンバージョンされない | ターゲティングを見直してみる |
同じキーワードを使い続けている | キーワードを調査しなおし、成果が上がっていないキーワードを変更する |
自動入札によりキーワードの入札単価が高くなっている | 手動入札に切り替えて入札単価を下げてみる |
品質スコアが低い | 品質スコアをあげる施策を試してみる |
競合が多いキーワードを使用している | ブルーオーシャンのキーワードを探してみる |
CPAは「広告費」を「コンバージョン数」で割った金額であることは前述しました。
そこでCPAが上がる原因をさらに細かく分けるために、「広告費」と「コンバージョン数」を計算式に変換すると以下のようになります。
- 広告費=クリック数×CPC
- コンバージョン数=クリック数×CVR
- CPA=(クリック数×CPC)÷(クリック数×CVR)
この2つの計算式に共通のクリック数を除くと「CPA=CPC÷CVR」と変換できます。この計算式から「CPCを下げて、CVRを上げればCPAは下がる」ため、これに該当する施策を行うとよいとわかります。
原因1:クリック数は稼げているが、コンバージョンが取れていない
クリック数はある程度稼げているものの、コンバージョンまで到達していない場合は、広告の内容に問題がある可能性が高いです。サイトはユーザーに取って魅力的か、広告とサイトの内容は一致しているかなどをもう一度チェックしてみてください。
解決のヒント:広告文やクリエイティブを変更してみる
ユーザーの関心を引く内容の広告文を作成することはもちろんですが、サイトの内容とずれていては意味がありません。思っていたのと違うとユーザーに感じさせないように、広告文やクリエイティブを変更してみましょう。
原因2:広告が適切なページに誘導できていない
広告をクリックして飛んだ先のページそのものが、ユーザーの意図とズレがある場合もコンバージョンは獲得できません。正しいランディングページに誘導できているかどうかも確認しましょう。検証にはA/Bテストを利用するなどして数パターンでCVRの状態をチェックしてみてください。
解決のヒント:リンク先の設定を変更してみる
検証の結果、現状よりCVRがあがるランディングページが見つかった場合は、リンク先URLを変更します。商品購入ページに直接リンクさせるよりも、商品紹介ページを経由してからのほうがコンバージョンされる可能性もあります。
※参考:リスティング広告のA/Bテストについて詳しく解説した記事はこちら
原因3:訴求したい対象に広告が配信されておらず、コンバージョンされない
広告が配信されるターゲティングが本来のターゲットとずれている場合もコンバージョンまで至りません。ターゲティングは最初に設定してそのまま使い続けるケースもあります。ターゲティングの見直しは定期的に行うようにしていきましょう。
解決のヒント:ターゲティングを見直してみる
ターゲティングは広すぎても狭すぎてもコンバージョンは取れません。広告配信の結果を見て、想定していたターゲティングと違う箇所があれば、すぐに軌道修正していくことをおすすめします。反応がよくない層があれば、すべて外してしまうのもひとつの方法です。
原因4:同じキーワードを使い続けている
キーワードを決めたら、運用後もキーワードを変更しないケースがよくあります。今までの運用の中で成果が上がらないキーワードをそのまま使うのは、CVRのアップにマイナスとなります。クリックされていてもコンバージョンされないキーワードをピックアップしてみてください。
解決のヒント:成果のよくないキーワードを変更する
キーワードの調査で成果が上がっていないことが判明したキーワードは、利用の停止か別のキーワードへの変更を検討します。反応のとれるキーワードは刻一刻変化するため、キーワードの反応も敏感に察知できるように意識してみてください。
原因5:自動入札によりキーワードの入札単価が高くなっている
慣れてないうちは、自動入札を利用したほうが広告の成果をあげやすくなります。しかし、キーワードの入札単価が高くなればなるほど、CPAも高騰してきます。CPAの目標価格を決めてそれを超えるようであれば、価格の引き下げを検討します。
解決のヒント:手動入札で単価を低く設定する
目標のCPAを超えている場合は、手動入札を利用して入札単価を下げてみましょう。クリック数が多くてCVRが低いキーワードをピックアップして、入札単価を低く抑えて設定した上で様子を見てください。
原因6:品質スコアが低い
広告ランクの決定に影響する品質スコアが低い場合は、CPAの高騰の要因となります。品質スコアが低いと広告ランクが上がらず、広告ランクが高い競合に勝てません。そのため勝つためには、高い入札額を付ける必要があります。
解決のヒント:品質スコアをアップする施策を試してみる
品質スコアを決める要素は「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディング ページの利便性」の3つで主に構成されています。これらのそれぞれの評価を上げる施策を組み合わせて試してみましょう。
※参考:品質スコアについて詳しく解説した記事はこちら
Google広告を運用する上で重要となる要素の一つが「品質スコア」です。品質スコアを正しく理解した上でGoogle広告を出稿すれば、費用対効果の高いGoogle広告運用が可能となります。 そこでこちらの記事では、Google広告の品質[…]
原因7:競合が多いキーワードを使用している
レッドオーシャンと呼ばれる、競合が多いキーワードを使用していると、ライバルが多いためCPCが高くなります。少しでもライバルが少ないキーワードを専用ツールなどを使用して探してみましょう。
解決のヒント:ブルーオーシャンのキーワードを探してみる
ライバルが少ないブルーオーシャンのキーワードを探しながら、複合キーワードにしたり、キーワードの一部を変更してみるなど、既存のキーワードも変更して使用することを検討してみましょう。
即効性あり!リスティング広告のCPAを下げる3つのTips
リスティング広告のCPAをなるべく早く下げたい場合に試したい、3つのTipsを紹介します。
1.除外するキーワードを設定する
広告は見られるほどよいと考えがちですが、無意味なインプレッションとクリックが多くなるとCPAが高くなります。
この対策として、除外キーワードの設定がおすすめです。例えば、女性服のアパレル会社にとって「男性」のキーワードは必要ありません。このような観点で除外するキーワードを設定していきましょう。
他に素早く対応できる策として、ターゲットが使用しているデバイスを調べて、ターゲットに合ったデバイスの出稿比率を上げてみるのもおすすめです。
2.広告表示オプションを設定する
品質インデックスをアップすることもCPAを下げることにつながります。そこで、まずは広告表示オプションを設定することおすすめします。広告が表示される面積が広がり目につきやすくなるので、クリックされやすくなります。
クリック率がアップすることで、品質スコアの上昇が期待できます。GoogleとYahoo!で表示可能なオプション数が違いますが、できる限り設定するように意識してみてください。
3.オファーの内容を変更する
CVRがアップできれば、CPAを下げることができます。さまざまなCVRを上げる施策の中でも、コンバージョンオファーするテキストやクリエイティブの変更は、早めに効果が現れます。
現在のオファーの反応を分析した上で、より反応を取りやすいオファーを考えていきましょう。テキストの変更のみなら作業時間もかからないので、変更しながらCVRとCPAの変化を計測してみてください。
※参考:リスティング広告の効果測定方法について詳しく解説した記事はこちら
「集客をアップしたい」「お問合せを獲得したい」と言った理由で、リスティング広告を運用している担当者も多いのではないでしょうか?リスティング広告は、検索エンジンに表示される広告で顕在ニーズを持ったユーザーにアプローチができることからWeb集客[…]
CPA改善や費用対効果を最大化するならリスティング広告に強みを持つ代理店利用もおすすめ!
リスティング広告の費用対効果をアップするために、自社でCPA改善施策を行っても期待したとおりの結果がでないケースもあります。このような場合は、リスティング広告運用に強い代理店に運用代行を依頼するのもおすすめです。
リスティング広告の運用を代理店に依頼する3つのメリット
リスティング広告の運用を代理店に依頼するメリットを3つ紹介します。
- 社内のリソースに負担をかけずに広告を配信できる
- プロのノウハウを活用した効果的な運用ができる
- 最新情報に対応した広告運用を実施できる
1:社内のリソースに負担をかけずに広告を配信できる
リスティング広告の運用は、設定作業はもちろん、配信後もモニタリングや結果の効果検証や分析など、行わなければならない作業が多くあります。自社で運用を行う場合は、これらの作業に時間が取られてしまい、他の業務へ回せる時間が取れない可能性があります。
代理店に運用業務を依頼すれば、一連の作業をすべて一任することが可能です。このため、自社のリソースに負担がかからず、運用にかかる時間をマーケティング戦略の策定や別の業務に使えるようになります。
2:プロのノウハウを活用した効果的な運用ができる
リスティング広告は、広告を配信していれば自然に効果が上がるわけではありません。配信結果の効果検証や分析を行って改善施策を立ててPDCAを回していく必要があります。
リスティング広告を得意とする代理店なら、豊富な運用経験を通して培ったノウハウを活かした広告運用を行います。プロの知識とノウハウによって、自社で運用するよりも短い期間で効率よく成果をあげられます。
CPAの改善についても過去の成功事例を元にさまざまな改善施策を試してもらえるので、改善できる可能性が高まります。
3:最新情報に対応した広告運用を実施できる
リスティング広告は情報のアップデートが早く、中にはGoogleやYahoo!の認定代理店しか入手できない情報や機能なども存在します。自社で最新情報をチェックして運用に適用していく場合は、情報収集にも時間を要します。
GoogleやYahoo!のパートナーに認定されている代理店に依頼すれば、優先情報や機能を活用した広告運用の実施が可能です。最新情報もリリース前に入手可能なケースが多く、いち早く対応して運用してもらえます。
代理店の利用はこんな人に特におすすめ!
自社でリスティング広告の運用を始めてみたものの、リスティング広告に詳しいスタッフがおらず、リソースも厳しい場合は代理店の利用がおすすめです。
また、リスティング広告運用に従事できるスタッフがいる場合でも、知識と経験が足りない状態で運用を行うとあまり効果が上がらないケースがあります。このような場合も、経験豊かなプロにお任せすることで高い効果が期待できます。
リスティング広告の運用を代理店に依頼する際の費用
広告運用を専門の代理店サービスに依頼した際に発生する費用について紹介します。見積もりを取る前にだいたいの相場を知りたい方は参考にしてみてください。
広告代理店を利用してリスティング広告を運用する場合の費用の構造
リスティング広告の運用代行において、必要となる費用の構造は以下のとおりです。
- 初期費用(広告配信を行う準備にかかる費用)
- 広告費(広告の出稿に実際にかかった費用)
- 運用代行手数料(代理店が運用行うために必要とする手数料)
上記をすべて合計した金額が、リスティング広告運用にかかる費用となります。上記の中で、代理店によって設定金額が異なるのが「初期費用」と「運用代行手数料」です。
初期費用は無料としている代理店も多く存在します。また、運用代行手数料も代理店によって差があるので、気になる代理店の料金体系をチェックしてみてください。
広告代理店を利用してリスティング広告を運用する場合の費用の相場
代理店によって費用の相場は違うものの、運用代行手数料の相場は「広告費の20%」とされています。初期費用がかかる場合は、3~5万円と設定している代理店が多いです。
運用代行手数料が安くても初期費用がかかる、広告費のボリューム次第で手数料の%が変わるケースもあるので、金額設定は注意深く確認するようにしましょう。
代理店を利用する場合に手数料を抑えるポイント
代理店の手数料を抑えるには、代行するスタッフの人件費を抑えるようにするのがポイントです。そのため、代行を依頼する内容が多いほど手数料がアップしやすくなります。広告運用を必要なところだけ依頼して手数料を抑えられる代理店もあるので、探してみましょう。
また、大手代理店よりも中小代理店のほうが手数料が安い傾向があります。ただし、手数料が安くても肝心な結果が伴わない場合は本末転倒です。大手代理店の手数料が高いのは、高い実績と安定性などさまざまな理由があります。
安くても粗悪なサービスを行う代理店を選ばないように、代理店選びは慎重に行うように意識しておくことも大切です。
※参考:リスティング広告の代理店の手数料について詳しく解説した記事はこちら
リスティング広告運用は、自社で行うパターンと代理店が行うパターンがあります。リソースの兼ね合いやノウハウを活用した効果の高い運用を求めるため、代理店を利用している企業も多くなっていますが、そこで気になるのが手数料です。 リスティング広[…]
費用を抑えたリスティング広告運用が実現できるおすすめ代理店3選
リスティング広告の運用代行におすすめの代理店を3社ご紹介します。今回は、費用を抑えたリスティング広告運用にスポットを当てています。
代理店の利用を検討していて依頼先に迷っている場合は、代理店選びの参考にしてみてください。
株式会社ジャックアンドビーンズ
引用元:株式会社ジャックアンドビーンズ
株式会社ジャックアンドビーンズは、Webの広告運用からコンテンツマーケティング支援まで、幅広いサポートを行う広告代理店です。広告の他にもオウンドメディアや記事制作などの代行も行っています。
こんな方におすすめ!
- 自社の規模によって柔軟に料金を設定してもらいたい方
株式会社ジャックアンドビーンズの強み
株式会社ジャックアンドビーンズは、定額手数料でリスティング広告運用代行を行っています。そのため広告費用増減に左右されないため、CPAを下げることが可能です。また、運用はGoogleやYahoo!の資格保持者が担当するので、豊富な知識で質の高い運用を行えるところも強みです。
株式会社ジャックアンドビーンズの概要
・料金体系:初期費用0円/月額3万円~
・対応可能な媒体:Google、Yahoo
・会社名:株式会社ジャックアンドビーンズ
・本社所在地:東京都渋谷区神南1-22-8 渋谷東日本ビル6F
・URL:https://j-mamenoki.co.jp/
株式会社メディックス
引用元:株式会社メディックス
株式会社メディックスは、リスティング広告の運用をはじめ、各種広告運用・クリエイティブ制作・マーケティング支援まで総合的に請け負うインターネット広告代理店です。あらゆる業務に対応しているので、Webマーケティング全般の相談が可能です。
こんな方におすすめ!
- 広告運用だけでなく、総合的にWebマーケティングの相談をしたい方
株式会社メディックスの強み
株式会社メディックスは、大手企業の運用実績を通して蓄積した豊富なノウハウと知識でリスティング広告を運用します。月間広告費200万円以上から依頼可能で、GoogleとYahoo!の公認代理店でもあるので、常に最新情報を取り入れた広告運用を行います。
株式会社メディックスの概要
・料金体系:要お問い合わせ(月間広告費200万円以上)
・対応可能な媒体:Google、Yahoo!、Facebook、Instagram、LINE、Twitter、YouTube、TikTok
・会社名:株式会社メディックス
・本社所在地:東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング 19F
・URL:https://www.medix-inc.co.jp/
株式会社クロスバズ
引用元:株式会社クロスバズ
株式会社クロスバズは、リスティング広告の運用代行サービスやWebサイト制作・コンサルティングを行う代理店です。リスティング広告の価格の高さに注目し、可能なかぎりの手数料のコストダウンに尽力しています。
こんな方におすすめ!
- 広告予算に合わせた定額制のリスティング広告代行サービスを探している方
株式会社クロスバズの強み
株式会社クロスバズは、2.5万円から運用代行サービスを受けられる定額制の料金システムが強みです。中小規模で広告費に多額の予算をかけられない場合でも、安心して広告配信ができるように配慮しています。契約期間にも縛りを設けず、1カ月だけの利用も可能です。
株式会社クロスバズの概要
・料金体系:初期費用0円/月額2.5万円~
・対応可能な媒体:Google、Yahoo!
・会社名:株式会社クロスバズ
・本社所在地:東京都港区南青山3-8-40 青山センタービル2F
・URL:https://x-buzz.co.jp/
※参考:その他のリスティング広告運用に強みを持つ代理店を特集した記事はこちら
リスティング広告の運用代行を担う代理店は、クライアントに代わってリスティング広告の運用全般を行ってくれます。この運用代行サービスは、自社でリスティング広告の運用が難しい企業にとって、非常に有用なサービスです。 しかし、リスティング広告[…]
リスティング広告の効果検証におすすめの広告レポート自動化ツール
リスティング広告の効果検証に便利な機能を多数搭載している、広告レポート自動化ツールを紹介します。
Databeat Explore
Databeat Exploreは、広告担当者がいつでも好きなときに広告運用データを確認・出力できる広告レポート自動化サービスです。日々の業務に忙しい広告担当者の広告運用の工程をカットし、煩わしい作業から解放します。
リスティング広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント
リスティング広告を運用する際に役立つ、Databeat Exploreの活用ポイントを紹介します。
一連の広告データの処理を自動で行う
Databeat Exploreは、リスティング広告をはじめとする広告データを、自動で収集・集計・出力まですべて自動で行います。ユーザーが操作する必要はありません。
常に最新データの状態で保持されるので、ユーザーはいつでも最新のデータを好きな形式でチェックできます。
広告データを簡単に視覚化できる
Databeat Exploreは、レポートの作成にも手間がかかりません。提供するGoogleデータポータルのテンプレートを利用すれば、誰でも広告データを視覚化したレポートが作成可能です。
テンプレートの利用は、データとツールの簡単な連携作業のみで完了します。そのあとはDatabeat Exploreが自動でレポートを作成してくれます。
多様なフォーマットでの出力が可能
Databeat Exploreで収集した広告データは、Googleアナリティクスやスプレッドシート、BIツールにも出力できます。分析関連ツールに出力すれば、外部ツールでも詳細な分析を行えます。
リスティング広告も媒体の広告レポートで可能な範囲を超えて、多角的な分析が可能となるのでおすすめです。
まとめ
今回は、リスティング広告のCPAについて詳しく解説しました。リスティング広告を上手に運用するにはさまざまな指標に理解が必要です。その中でもCPAは費用対効果を考える上で、重要な指標ですのでぜひ、本記事を参考に広告運用を進めてみてください。
自社での運用が難しい場合は、代理店へ運用を任せるのもよい方法です。自社で運用をすでに行っている方は、Databeat Exploreなどの専用ツールを利用すれば、便利に効率よく広告運用ができるようになります。この機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか。