SNSの普及により、SNS広告市場は年々増加しています。現在ではリスティング広告などと並び、企業のPRには欠かせない運用型広告です。しかし、SNS広告を運用していく上で「自社に合ったSNS広告が知りたい」「SNS広告運用で効果を最大化する方法が知りたい」といった課題も生じるかと思います。
本記事では、企業の広告運用担当者様へ向けて「各SNS広告の特徴」「SNS広告運用を成功させるヒント」「SNS広告に強みを持つおすすめ代理店」を解説しています。
押さえておきたい「SNS広告」の基礎知識
SNS広告の基礎知識として、各媒体の「配信面」「ターゲティング」「費用面」を紹介します。各SNS広告の強みを理解したい方は、下記内容を参考にして、自社に合ったSNS広告を見つけてみましょう。
SNS広告とは?
引用:Twitter広告
SNS広告は、ソーシャルメディアプラットフォームでユーザーに配信される広告です。ユーザーの登録情報を利用して、関連性の高い広告を配信します。例えば、SNSに登録している位置情報から特定の地域に絞った広告配信や、ユーザーの趣味・趣向に合せたアプローチも可能です。
また、リスティング広告のような運用型広告よりも、低いコストでコンバージョンと売上を大幅に増加させることができるのも特徴です。
主なSNS広告の種類
主なSNS広告の種類は下記の通りです。
広告媒体 | 概要 |
Facebook広告 | 世界人口の4分の1以上にアプローチできるSNS広告 |
Instagram広告 | SNSで最も高いオーディエンスエンゲージメント率を誇るSNS広告 |
Twitter広告 | 拡散力に優れたSNS広告 |
LINE広告 | 幅広いユーザーにアプローチできるSNS広告 |
TikTok広告 | 10代の女性ユーザーが半数を占めているSNS広告 |
上記以外に、年収500万を超えるユーザーが75%を占めるLinkedInなどにも広告出稿ができます。各SNSには、ユーザーの特性があるため、自社のメインターゲットに合わせて媒体を選定するのがSNS広告の基本です。
若年層の女性ユーザーであれば「Instagram広告」、ビジネスマンがターゲットであれば「Facebook広告」などを選定します。
主なSNS広告についてそれぞれ詳しく解説している記事一覧はこちら
他の広告手段との違いを踏まえたSNS広告の3つの特徴
各SNS広告の「配信面」「ターゲティング」「掲載費用面」の3つの特徴について見ていきましょう。
1.SNS広告の配信面の特徴
SNS広告の配信面の特徴は下記の通りです。
広告媒体 | 配信面の種類 | 概要 |
Facebook広告 | フィード | Facebookのタイムライン上に表示される広告 |
右側広告枠 | タイムラインの右側に広告表示(PCのみ) | |
ストーリーズ | Facebookのストーリーに表示される広告 | |
Instagram広告 | フィード | Instagramのタイムライン上に表示される広告 |
ストーリーズ | ストーリーズのタイムライン上部に表示される | |
発見タブ | 自分の興味関心に基づいて自動で表示される | |
Twitter広告 | プロモアカウント | 自社のアカウントフォロワーを増加させるための広告 |
プロモツイート | Twitterのタイムラインに表示される広告 | |
プロモトレンド | トレンドの最上部に表示される広告 | |
LINE広告 | LINE NEWS | 記事一覧ページに加え306媒体への広告配信が可能 |
LINE VOOM(旧タイムライン) | LINE VOOM上への広告配信 | |
LINEマンガ | ダウンロード数2,300万件以上のLINEマンガ上への広告配信 | |
LINE BLOG | 著名人が情報発信しているコミュニケーション上への広告配信 | |
LINEポイントクラブ | 40代~50代の利用者が多い、ポイントクラブ上への広告配信 | |
TikTok広告 | 起動画面 | アプリ起動時に全画面で表示される広告 |
インフィード | おすすめページに表示される15秒以内の動画広告 | |
ハッシュタグ | 動画投稿に参加してもらうための広告 |
SNS広告の配信面は、インフィード広告要素が強くなっています。インフィード広告とは、タイムライン上のコンテンツの一部として表示する広告です。ユーザーの一般投稿に馴染んで広告表示されるので、広告色が低いのが最大の特徴といえます。
広告色が低いことによって、ユーザーに警戒心を持たれることなく、自然にアプローチできるため、他の運用型広告よりも、クリック率・コンバージョン率が高いのもSNS広告のメリットです。
SNS広告の配信面の種類について詳しく解説した記事一覧はこちら
2.SNS広告のターゲティングの特徴
SNS広告のターゲティングの特徴は下記の通りです。
広告媒体 | ターゲティングの種類 | 概要 |
Facebook広告/Instagram広告 | コアオーディエンス | 地域、年齢、性別などの基本的な属性ターゲティング |
カスタムオーディエンス | 自社の顧客データからFacebookユーザーを見つけるターゲティング | |
類似オーディエンス | コンバージョン済みのユーザーと似たユーザーへのターゲティング | |
Twitter広告 | テイラードオーディエンス | 独自データリストをアップロードするターゲティング |
オーディエンスの特性 | 地域、年齢、性別などの基本的な属性ターゲティング | |
オーディエンスの機能 | 任意のユーザーアカウントと類似したユーザーに広告配信 | |
LINE広告 | デモグラフィック | ユーザーの性別や年齢、地域、興味関心に応じたターゲティング |
オーディエンス配信 | リターゲティングなど広告主が定めたターゲティング | |
TikTok広告 | ユーザー属性 | 地域、年齢、性別などの基本的な属性ターゲティング |
通信環境 | WiFi、4Gなどの通信環境からターゲティング | |
興味関心 | 興味関心ラベルを設定するターゲティング | |
行動 | 特定動画に対し、いいねを押したユーザーなどへ広告配信 | |
カスタムオーディエンス | 独自データリストをアップロードするターゲティング | |
類似オーディエンス | 顧客データに類似したユーザーに広告配信 |
SNS広告のターゲティングは、カスタム性に優れているのが特徴です。
ほとんどの媒体で対応しているカスタムオーディエンスでは、自社が持っている「メールアドレス」などの顧客データをSNSにアップロードすると、その中からSNSを利用しているユーザーを探してくれるので、ローカルビジネスなどに最適です。
さらに、特定のユーザーと似た新しいユーザーを見つける類似オーディエンスも、SNS広告ターゲティングの特徴といっても良いでしょう。
類似オーディエンスは、コンバージョン履歴のあるユーザーと、趣味や行動が似たユーザーをSNS上から見つけることができるターゲティングとなるので、費用対効果の高い運用が実現できます。
3.SNS広告の掲載費用面の特徴
SNS広告の掲載費用面の特徴は下記の通りです。
課金方式の種類 | 特徴 | 費用相場 |
クリック課金(CPC) | クリックが発生すると課金 | 72.96円(Facebookニュースフィード) |
インプレッション課金(CPM) | 広告が1000回表示されると課金 | 885.78円(Facebookニュースフィード) |
アプリのインストール課金(CPI) | アプリがインストールされる度に課金 | 566円(全ジャンル) |
動画の再生時間による課金(CPV) | 動画再生の度に課金 | 1〜15円(Facebook広告) |
エンゲージメント課金(CPE) | いいねなどのアクションがあると課金 | 12〜16円(Facebook広告) |
フォロー課金 | フォローされると課金 | 40~100円(Twitter広告) |
SNS広告は他の運用型広告と比べると費用が安いです。Facebook広告のニュースフィードに配信した場合の平均CPCは「72.96円」となっています。Googleのリスティング広告の平均CPCが「281円」なので、大きな差があります。
また、豊富な課金方式も特徴です。いいねやフォローなどを獲得した場合のみに課金する方式も選択できるので、自社の目的と合えば、費用対効果の高い広告運用に繋がりやすいのも特徴といえるでしょう。
SNS広告は、リスティング広告などと同じく、WEB集客の手法として非常に多く利用されています。SNS媒体ごとにユーザー属性などが異なるため、販売する商品などに適した媒体を選んで利用するケースが多くなっています。 また、SNS特有のユー[…]
SNS広告はこんな方におすすめ!
SNS広告は下記のような方におすすめできます。運用を検討している方は参考にしてください。
1.商品・サービスの認知を高めたい方
商品・サービスの認知を高めたい方にSNS広告は向いています。SNS広告は、広告色が低い運用型広告なので、自然にアプローチができるためです。
たくさんコンバージョンを獲得したいというよりは「SNS広告内で興味を持ってもらい、見込み客になってもらいたい」といった目的の方が、成果が見込みやすいと言われています。
2.広告費用を抑えたい方
広告費用を抑えたい方にSNS広告は向いています。掲載費用面の特徴でも触れましたが、SNS広告は他の運用型広告よりも、費用が安いためです。運用型広告の出稿を検討しているが、予算がないといった方はSNS広告出稿を検討してみましょう。
3.自社のブランド価値を守りたい方
自社のブランド価値を守りたい方にSNS広告が向いています。SNS広告の配信面はSNS内が基本となるため、自社のイメージが低下するようなメディアに広告掲載される心配がないのです。
SNS広告と目的が似た広告でディスプレイ広告がありますが、ディスプレイ広告は様々なWebサイト上に広告が配信されてしまうため、広告主が気づかないうちにブランドイメージが低下する可能性があります。
SNS広告の運用方法の種類とメリット・デメリット
SNS広告の運用方法の種類とメリット・デメリットについて紹介します。インハウス運用か代理店利用か、どちらの運用方法が良いかお悩みの方は下記内容を参考にしてください。
1.自社でSNS広告を運用する
自社でSNS広告を運用する場合は下記タスクが発生します。
- アカウント開設
- クリエイティブ作成
- 広告出稿業務
- 広告分析業務
- 広告改善業務
SNS広告の運用を自社で行うメリット
- 費用を最低限に抑えることができる
- 広告運用スキルが身につく
- ニーズに合った訴求メッセージを伝えられる
メリット1.費用を最低限に抑えることができる
SNS広告の運用を自社で行うと、費用を最低限に抑えることができます。自社運用でかかる費用は広告出稿費のみです。とにかく費用を抑えたい方には、自社運用がおすすめできます。
メリット2.広告運用スキルが身につく
SNS広告の運用を自社で行うと、広告運用スキルが身につきます。自社運用では「クリエイティブ作成」「広告出稿業務」「広告分析業務」を自社で完結するので、どんどんスキルが身につきます。
身についたスキルは、別の運用型広告でも活用できるので、広告運用スキルを身につけたい方には自社運用がおすすめです。
メリット3.ニーズに合った訴求メッセージを伝えられる
SNS広告の運用を自社で行うと、ニーズに合った訴求メッセージを伝えられます。自社運用の最大のメリットは自社の強みを理解している本人が広告運用を行う点です。
自社運用の場合、自分が理解しているユーザーニーズをクリエイティブに反映できるので、成果が見込みやすい広告運用が実現できます。
SNS広告の運用を自社で行う3つのデメリット
- 本業の負担になる
- 広告運用改善が難しい
- 引継ぎが難しい
デメリット1.本業の負担になる
SNS広告の運用を自社で行うと、本業の負担になるデメリットがあります。自社でSNS広告を運用すると、分析改善業務が発生し、多くの時間を費やすためです。
SNS広告では、分析改善業務をしないと広告パフォーマンス向上は難しいので、必ず多く時間を費やしてしまうと理解しておきましょう。
デメリット2.広告運用改善が難しい
SNS広告の運用を自社で行うと、広告改善が難しいデメリットがあります。SNS広告運用では、広告パフォーマンスを分析して、課題を見つけて、改善策を練る必要があります。
ただし、この工程には指標の理解が必須となるため、知識がない方にとっては、広告運用の改善が難しくなる可能性があります。
デメリット3.引継ぎが難しい
SNS広告の運用を自社で行うと、引継ぎが難しいというデメリットがあります。特に中小企業などでSNS広告運用を1人に任せている場合は、担当者が退職になったとき、スムーズに引き継ぎができない可能性があります。
中小企業の場合、万全な引継ぎ体制や教育体制が整っていないことが多いので、万が一引継ぎにミスがあった場合、広告パフォーマンスにも影響がでるということです。
2.代理店にSNS広告運用代行を依頼する
代理店にSNS広告運用代行を依頼する場合は、代理店の選定作業や代理店の運用代行を自社にて評価するといった作業が発生します。
SNS広告の運用を代理店で行う3つのメリット
- 運用業務を代理店に依頼できる
- マーケティング施策の課題が見つかる
- Web集客の強化
メリット1.運用業務を代理店に依頼できる
SNS広告の運用を代理店で行うと、運用業務を代理店に依頼できるメリットがあります。SNS広告のアカウント開設、出稿業務、分析業務を全て依頼できるため、忙しい企業にとっては大きなメリットです。
メリット2.マーケティング施策の課題が見つかる
SNS広告の運用を代理店で行うと、自社のマーケティング施策の課題が見つかるメリットがあります。代理店は広告主からヒアリングをして課題を発見し、その解決策を提示するためです。
自社とは違う角度からのアドバイスをもらうことで、自社のマーケティング施策にプラスとなります。
メリット3.Web集客の強化
SNS広告の運用を代理店で行うと、Web集客の強化が実現できます。代理店ではSNS広告以外にも、SNS運用やSEO対策などにも対応できるためです。
SNS広告以外の集客を併せて代理店に依頼すれば、自社のWeb集客をさらに強化することが可能です。
SNS広告の運用を代理店で行う3つのデメリット
- 手数料がかかる
- 代理店が利用できないケースもある
- 広告運用スキルが蓄積できない
デメリット1.手数料がかかる
SNS広告の運用を代理店で行うと、手数料がかかるデメリットがあります。代理店では、月の広告費の20%を手数料とするケースが多いため、自社運用よりも費用がかかります。
デメリット2.代理店が利用できないケースもある
自社の運用状況によっては、代理店が利用できないケースもあります。代理店ではそれぞれ、広告費の最低金額を設けている場合が多いためです。
例えば、広告費が月額20万以下の案件に関しては、運用代行を受け付けていない代理店もあります。ですから、少額予算の案件に関しては、自社運用という選択肢しかありません。
デメリット3.広告運用スキルが蓄積できない
SNS広告の運用を代理店で行うと、広告運用スキルが蓄積できないデメリットがあります。広告運用業務のすべてを代行するわけですから、当然自社のスキルの向上は難しくなります。
こんな方はSNS広告の自社運用がおすすめ!
- 費用を最低限に抑えたい
- 広告運用スキルを身に着けたい
- ニーズに合った訴求メッセージを伝えたい
上記のように自社運用のメリットを最大限活かしたい方には、SNS広告の自社運用がおすすめです。
こんな方はSNS広告を代理店に依頼するのがおすすめ!
- 運用業務を代理店に任せたい
- マーケティング施策の課題を見つけたい
- Web集客を強化したい
上記のように代理店のメリットを最大限活かしたい方は、代理店利用を検討しましょう。
SNS広告の自社運用で効果を最大化する7つのポイント
SNS広告の自社運用で効果を最大化する7つのポイントを紹介します。SNS広告運用を成功させたい方は、下記内容を参考にしてください。
- 自社の目的に合った媒体を選定する
- SNS広告の役割を理解する
- 運用当初はコンバージョンデータを蓄積することを意識する
- ユーザー認識段階に合わせて広告を最適化する
- リマーケティングキャンペーンを実行する
- 類似オーディエンスを活用する
- A/Bテストを実施する
1.自社の目的に合った媒体を選定する
SNS広告の自社運用で効果を最大化するには、自社に合った媒体を選定する必要があります。各SNSの特徴を理解した上で媒体を選定してみましょう。
例えば「Facebook広告」「Instagram広告」は、詳細なターゲティングが強みです。Facebookは実名制のSNSであり、他のSNSよりも詳細な個人データが登録されているからです。
そのため、詳細なターゲティングを活用したい場合は、「Facebook広告」「Instagram広告」が向いているといえるでしょう。
商品のプロモーションやタイアップを検討している方は「Twitter広告」もおすすめです。「Twitter広告」は、リツイートによって広告が拡散され、多くのユーザーの認知に繋がりやすい傾向があるためです。
このように、各SNSの特徴と自社の広告出稿の目的が合致した媒体を選定してみましょう。
2.SNS広告の役割を理解する
SNS広告の自社運用で効果を最大化するには、SNS広告の役割を理解する必要があります。SNS広告は、潜在ユーザーへのアプローチに優れた運用型広告です。そのため、リスティング広告のように訴求が強いクリエイティブは好まれないことをまず理解しましょう。
理想は、一般ユーザーの投稿に馴染むような自然なクリエイティブです。Instagram広告であれば、一般ユーザーがフィード投稿するような厳選した写真を掲載して、思わずクリックしてしまうのがベストと言えます。
SNSのユーザーは、広告を閲覧しにログインをしている訳ではなく、一般ユーザーの投稿を見にきています。この目的を邪魔しないように、自然にアプローチできるようなクリエイティブを作成しなくてはいけないということです。
3.運用当初はコンバージョンデータを蓄積することを意識する
SNS広告の自社運用で効果を最大化するには、コンバージョンデータ蓄積からはじめましょう。SNS広告運用当初のターゲットは広めに取り、コンバージョン実績を獲得することだけを考えてください。
ある程度のコンバージョンデータが蓄積できれば、そこからオーディエンスごとにコンバージョン実績を確認して、ターゲットを絞り込んでいきます。
こうすることで、自社に合った最適なターゲットが理解できます。SNS広告は、詳細なターゲティングが魅力ですが、はじめからこの機能に頼り過ぎてしまうと、コンバージョンは獲得できません。
あくまで、実績をもとにした詳細なターゲティングにだけ、パフォーマンスがついてくると思ってください。
4.ユーザー認識段階に合わせて広告を最適化する
SNS広告の自社運用で効果を最大化するには、ユーザー認識段階に合わせて広告を最適化する必要があります。ユーザーの認識には下記4つの段階があると言われています。
段階 | 詳細 |
何もしらない | 自分の課題や自社商品についてなにも知らない段階 |
問題認識 | 自分の課題を認識しているが解決策や自社商品は知らない |
ソリューション認識 | 自分の課題を認識しており解決策も知っているが自社商品は知らない |
商品認識 | 自社商品を知っているが、購入はしていない |
上記4つの段階では、それぞれユーザーに伝えるべきことが変わってきます。例えば「何もしらない」ユーザーに対して、商品の魅力を提示しても意味はありません。「何もしらない」ユーザーに対しては、まず自分自身が気づいていない課題に訴えかけるメッセージが有効です。
このように段階ごとに伝えたいメッセージをまとめて広告を最適化すると、ユーザーに響きやすいクリエイティブが作成できます。
5.リマーケティングキャンペーンを実行する
SNS広告の自社運用で効果を最大化するには、リマーケティングキャンペーンを実行しましょう。リマーケティングとは、商品やサービスにある程度の関心を示したユーザーにフォローアップメッセージを送信することです。
リマーケティングでは、自社Webサイトへの訪問履歴があるといった「興味」を自社で設定した上で実行できます。関心を示したユーザーへのアプローチとなるため、コンバージョンが見込める確率が高くなるメリットがあります。
インターネット上で、ユーザーに対し同じ広告を繰り返し表示させることが可能なリターゲティング広告は、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告など多くのWEB広告の中でも特に効果が高いものとして多く利用されています。 費用対効果の高[…]
6.類似オーディエンスを活用する
SNS広告の自社運用で効果を最大化するには、類似オーディエンスを活用しましょう。類似オーディエンスは、カスタムオーディエンスに似たユーザーに対して広告配信できる機能です。
例えば「コンバージョン済みユーザー」でカスタムオーディエンスを作成すると、コンバージョン済みユーザーと何かしらの接点を持っているユーザーを新しく見つけて広告配信できます。
すでにある程度のコンバージョンを獲得しており、新たに新規顧客獲得を目指している場合は試してみましょう。
7.A/Bテストを実施する
SNS広告の自社運用で効果を最大化するには、A/Bテストを実施しましょう。A/Bテストとは、2つの広告をテストしてそのパフォーマンスを確認する機能です。
たとえば、同じ広告コピーでビジュアルが異なる2つの広告をテストして、それぞれのクリック率などを確認できるということです。A/Bテストの結果が良かった方を採用して運用すれば、自社運用でも効果を最大化することができます。
広告運用におけるA/Bテストは、運用効果を改善するための重要な作業のひとつです。感覚的な改善を行うのではなく、データに基づく改善が実施できるため、精度の高い改善が行えます。そこで今回こちらの記事では、広告のA/Bテストの仕組みや実施手順、効[…]
SNS広告を自社で運用する際に注意すべきポイント
SNS広告を自社で運用する時は、炎上に注意してください。SNS広告運用では常に炎上のリスクがあります。ユーザーにとって不快となる広告だった場合、あっという間に拡散されて、企業イメージが低下する可能性もあると覚えておきましょう。
SNS広告を出稿するときは、個人だけの判断ではなく、別の社員にチェックをしてもらうなど、炎上リスクを減らすための工夫も必要です。
参考:SNS広告を自社運用するならセミナーに参加するのもおすすめ
SNS広告を自社運用するのであれば、セミナーに参加するのもおすすめです。セミナーは広告代理店などが定期的に開催しています。SNS広告運用のノウハウが学べるだけではなく、代理店だけが知っているような最新の情報を入手できる可能性もあります。
自社の広告運用スキルを高めたい方は、積極的に参加してみましょう。
SNS広告の代理店を上手に選ぶ3つのチェックポイント
SNS広告を自社運用ではなく、代理店による運用代行を利用する場合、数ある代理店の中から自社に適したSNS広告代理店を選定する必要があります。こちらのセクションでは、SNS広告の代理店を上手に選ぶ3つのチェックポイントを紹介します。代理店選定には下記内容を参考にしてください。
- 認定資格保有者が在籍している代理店に依頼する
- 認定代理店に依頼する
- 依頼範囲から選定する
1.認定資格保有者が在籍している代理店に依頼する
SNS広告の代理店を選定するときは、認定資格保有者が在籍している代理店に依頼するのがおすすめです。認定資格とは、広告媒体が独自に定めている資格で、Facebook広告であれば「Facebook認定エキスパート」などが設けられています。
この認定資格は、高度な専門知識を持つ個人に対して与えられる資格となるので、自社が依頼をする広告媒体の認定資格を取得しているスタッフが在籍する代理店に依頼すると良いでしょう。
2.認定代理店に依頼する
SNS広告の代理店を選定するときは、認定代理店に依頼するのも有効です。認定代理店とは、豊富な実績・運用経験を持つ広告代理店に対して、SNS媒体が公式に認定している代理店です。
ほとんどのSNS広告には、この認定代理店制度が設けられているので、選定の参考にしてみましょう。
3.依頼範囲から選定する
SNS広告の代理店を選定するときは、依頼範囲から選定するのも有効です。代理店によっては広告運用だけではなく、クリエイティブ制作、LP制作、SNS運用など、さまざまな作業に対応してくれます。
まずは、自社がどこまで依頼したいかをまとめて、それから代理店をピックアップすることをおすすめします。
【厳選】SNS広告に強みを持つおすすめ代理店3選
SNS広告に強みを持つおすすめ代理店3選を紹介します。代理店利用を検討している方は下記代理店に問い合わせしてみましょう。
株式会社メディックス
引用:株式会社メディックス
こんな方におすすめ!
・Webサイト制作も依頼したい
・コンサルティングも受けたい
株式会社メディックスの強み
株式会社メディックスは、SNS広告運用、Webサイト制作、ECサイトのコンサルティング事業を展開する代理店です。SNS広告運用では、各SNS広告の特徴を熟知し、商品に合わせたターゲティングやクリエイティブ制作などを、専門スタッフが代行します。
また、Facebook広告とLINE広告の認定代理店となっているので、安心してSNS広告運用を依頼できます。
株式会社メディックスの概要
・対応可能媒体:Facebook広告、Instagram広告、Twitter広告、LINE広告
・会社名:株式会社メディックス
・本社所在地:東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング 19F
・URL:https://www.medix-inc.co.jp/
株式会社メンバーズ
引用:株式会社メンバーズ
こんな方におすすめ!
・複数のSNSアカウントを一括して運用したい
・特にFacebook広告に強い代理店を探している
株式会社メンバーズの強み
株式会社メンバーズはSNS広告運用を得意とする代理店です。中でもFacebook広告では、100社以上の実績があり、Facebook広告の認定代理店にも認定されています。
また、SNSマーケティング事業も展開しているため、SNS広告だけではなく、SNS運用にも力を入れていきたい企業におすすめできます。
株式会社メンバーズの概要
・対応可能媒体:Facebook広告、Twitter広告、YouTube広告、LINE広告、Instagram広告
・会社名:株式会社メンバーズ
・本社所在地:東京都中央区晴海1丁目8番10号晴海アイランド トリトンスクエアオフィスタワーX 37階
・URL:https://www.members.co.jp/
アナグラム株式会社
引用:アナグラム株式会社
こんな方におすすめ!
・インハウス支援を受けたい
・認定代理店に依頼したい
アナグラム株式会社の強み
アナグラム株式会社は、リスティング広告やSNS広告の運用代行事業を展開する代理店です。Facebook広告、LINE広告、Twitter広告の認定代理店となっているため、安心して依頼することができます。
また、アナグラム株式会社は、インハウス支援サービスを展開しているので、運用代行だけではなく、自社の広告運用スキルを向上させたい企業にも向いています。
アナグラム株式会社の概要
・対応可能媒体:Facebook広告、LINE広告、Twitter広告
・会社名:アナグラム株式会社
・本社所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目4-4 フィールド北参道 1・2F(受付1F)
・URL:https://anagrams.jp/
SNS広告の運用効果を上手に検証、分析する3つのポイント
自社運用でも、代理店運用どちらでも、SNS広告を運用時には、効果の検証・分析を実施しましょう。SNS広告の運用効果を上手に検証、分析する3つのポイントは下記の通りです。
- 具体的な目標を決める
- 指標を理解する
- ツールを活用する
POINT1.具体的な目標を決める
SNS広告の運用効果を上手に検証、分析するには、具体的な目標を決めてください。具体的な目標がないとすり合わせができないので、SNS広告の分析は難しくなります。目標は、なるべく具体的な数値を設定してください。
POINT2.指標を理解する
SNS広告の運用効果を上手に検証、分析するには、指標の理解が必要です。指標を理解していないと、分析時に自社の課題を見つけることができません。
SNS広告では、媒体特有の指標もあるので、公式ヘルプなどを参考に指標について学んでおきましょう。
POINT3.ツールを活用する
SNS広告の運用効果を上手に検証、分析するには、ツールの活用もおすすめです。広告分析には多くの時間を費やすため、ツールを活用して作業を効率化させる必要があります。
例えば、広告レポート自動化ツールを活用すると、手動で広告レポートを作成する手間がなくなるので、余裕をもって分析に臨むことが可能です。
SNS広告の運用効果検証におすすめの広告レポート自動化ツール
最後に、SNS広告の運用効果検証におすすめの広告レポート自動化ツールを紹介します。
Databeat Explore
Databeat Exploreは、SNS広告をはじめ、あらゆるプラットフォームのデータを自動で収集・統合するツールです。
SNS広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント
Databeat Exploreの活用ポイントについてみていきましょう。
- 自動レポート作成
- BIツールへのデータ出力
- 広告データの整形
自動レポート作成
自動で収集したデータは、任意の場所に出力することができます。事前にテンプレートを選択しておけば、可視化された広告レポートを自動で作成可能です。
BIツールへのデータ出力
Databeat Exploreは、BIツールへのデータ出力にも対応しています。データ出力に必要なSQL(カスタムクエリ)に関しては自動で生成されるので、社内にエンジニアを用意する必要もありません。
広告データの整形
Databeat Exploreに蓄積した広告データの指標は、自動で整形されます。そのため、広告媒体によって異なる指標も同じ意味に統一できるので、媒体ごとの正確な比較が実現できます。
まとめ
SNS広告運用完全ガイドを紹介しました。SNS広告は、ソーシャルメディアプラットフォームでユーザーに配信される広告です。ユーザーの登録情報を利用して、関連性の高い広告を配信します。
SNS広告にはさまざまな種類があり、特徴も異なります。媒体を選定するときは。各媒体の特徴を理解してから選定しましょう。自社運用が難しいと感じた方は、SNS広告を得意とする代理店を活用するのもおすすめです。