Facebook広告は、主要なWEB広告として認知されている手法のひとつです。リスティング広告やディスプレイ広告などと比べ、比較的簡単に運用開始できる、精度の高いターゲティングができるなどのメリットがあります。しかし、実際にFacebook広告を運用するにあたっては、ある程度の情報を把握した上でないと、効果的な運用はできません。
そこで今回こちらの記事では、Facebook広告の種類や費用、出稿手順や効果的な運用方法などを詳しく解説していきます。これからFacebook広告の運用を検討している方は、ぜひこちらの記事を参考にFacebook広告について理解し、運用の準備を進めてみてください。
- 1 運用する前に押さえておきたい!Facebook広告の基礎知識
- 2 Facebook広告の始め方ガイド!出稿方法、設定方法チュートリアル
- 2.1 出稿前に確認しておきたいFacebookの広告審査基準について
- 2.2 【参考】Facebook広告マネージャとは?
- 2.3 Facebook広告の入稿STEPまとめ
- 2.4 STEP1:Facebookアカウントの作成
- 2.5 STEP2:ビジネスマネージャの作成
- 2.6 STEP3:Facebookページの作成
- 2.7 STEP4:広告アカウントの作成
- 2.8 STEP5:キャンペーンの作成
- 2.9 STEP6:オーディエンスの設定
- 2.10 STEP7:配置の設定
- 2.11 STEP8:広告予算と掲載期間の設定
- 2.12 STEP9:広告の作成
- 2.13 STEP10:支払い方法の設定
- 2.14 STEP11:タグの発行と設定
- 3 Facebook広告初心者がよく持つ出稿に関する疑問Q&A
- 4 Facebook広告を上手に運用する3つのポイント
- 5 Facebook広告の出稿・運用を代理店に依頼することもおすすめ
- 6 Facebook広告に強みを持つおすすめ広告代理店3選
- 7 Facebook広告運用の効果を可視化するオススメの広告レポート自動化ツール
- 8 まとめ
運用する前に押さえておきたい!Facebook広告の基礎知識
まずはFacebook広告の基礎知識について理解しましょう。Facebook広告の概要から特徴、種類などを解説していきます。
Facebook広告とは?
引用元:Facebook
Facebook広告は、Facebookアプリやブラウザ上に表示可能な広告です。上の画像はFacebookをブラウザで開いた画面です。画面真ん中と右上の黄色い枠の中が、Facebook広告です。このようにFacebook広告は、Facebookユーザーに対して、非常に訴求力のある広告を出稿できる特徴を持っています。
また、画面真ん中のフィード(タイムライン)部分に表示される広告は、自分がフォローしているFacebookユーザーの投稿が表示される面です。ここに自然な形で表示できるので、リスティング広告やディスプレイ広告よりも、広告色の少ない形で配信できるメリットもあります。
FacebookページとFacebook広告の違い
Facebookページは、企業ページや商品・ブランドの専用ページを作成します。企業や商品のFacebookアカウントのようなものです。Facebookページでは、企業の取り組みや商品に関する情報を発信できます。ページをフォローしているユーザーのフィード(タイムライン)に、投稿が表示されるのです。
広告ではないため、Facebookページでどれだけ投稿しても費用はかかりませんが、ページをフォローしていないユーザーに投稿が表示されることはありません。これに対しFacebook広告は、Facebookページのフォローをしていないユーザーであっても、広告を表示させることが可能です。
Facebook広告の特徴
Facebook広告が他の広告と異なる特徴について解説します。ここでは「利用者層」「掲載費用面」「その他」の3つに分けて解説して行きます。
Facebook利用者層の特徴
Facebookの利用者層は、やや中高年層寄りのビジネスパーソンが多くなっています。取引先相手や経営者同士でのつながりを持つことに使われることも多いため、このような利用者層になっているのです。これに対しTwitterやInstagramなどは、若年層の利用者が非常に多くなっています。
Facebook広告の掲載費用面での特徴
Facebook広告はクリック課金とインプレッション課金による広告出稿が可能です。クリック課金の場合は100~200円程度、インプレッション課金の場合は1,000impあたり100~500円程度が相場になります。出稿内容によっては、リスティング広告やディスプレイ広告よりも低コストでの運用が可能です。
月間の広告費予算は、10万円から30万円前後が相場となっています。なお、Facebook広告の最低出稿金額は100円なので、少ない広告予算での出稿も問題なく実施できます。初めてFacebook広告を運用する場合は、1日1,000円程度からの運用で様子を見てみるのも良いでしょう。
数あるSNS広告の中でも、特に高い効果が期待できるため、多くの方が利用しているのがFacebook広告ではないでしょうか。 Facebook広告は、ターゲティングが詳細である点や、広告のフォーマットが多彩であるため、非常に使いやすいW[…]
その他Facebook広告の媒体の特徴
Facebook広告は、Facebookの情報を基にターゲティングできるため、非常に精度が高いという特徴を持っています。Facebookは基本的に実名制であり、就業先や趣味関心などの情報も登録されていることが多いので、商品に興味のあるユーザーを特定しやすいのです。
Facebook広告が効果を発揮するシーン
Facebook広告は、利用者層が多いビジネスパーソン向けの商材や、BtoB商材などのマーケティングに効果的です。広告媒体を選ぶ際の基本は、商材のターゲットとなるユーザーが多く集まる媒体を利用することです。よって、このような商材を扱う広告に、Facebook広告は向いています。
Facebook広告の配信面の種類
Facebook広告の配信面の種類を見てみましょう。Facebook広告には、3種類の配信面があります。
1.フィード
引用元:Facebook
フィードは、Facebookのタイムライン部分にあたります。Facebookを開くと一番にユーザーの目に留まりやすい部分なので、Facebook広告を運用する際はおすすめの配信面です。フィードに配信する広告のクリエイティブを工夫すれば、一般ユーザーの投稿に馴染ませる形で広告を表示できますので、広告を好まない層に対して、できるだけ抵抗感を感じさせない配信が可能です。
2.右側広告枠
引用元:Facebook
右側広告枠は、Facebookをパソコンで開いた際、右上に表示される広告枠です。スマートフォンにはないので、パソコンユーザー向けの枠となります。フィードへ配信する広告は、新しいユーザーの投稿と共に流れていってしまいますが、右側広告枠は固定されていてスライドしないので、顕在層ユーザーへの訴求に向いているとも言えます。
3.ストーリーズ
引用元:ビジネスヘルプセンター
ストーリーズは、Facebookのストーリーズを開くと流れる広告です。フォローしているユーザーのストーリーズを見ていると、合間にストーリーズ広告が表示される場合があります。Facebookの中でもストーリーズは、近年人気のコンテンツとなっています。
また、バナー広告とは違いスピーディーに切り替わるため、クリエイティブ次第では他の配信面よりもユーザーの興味を惹くことが可能です。
4.Facebook Marketplace
引用元:Facebook
FacebookでMarketplaceを開くと、一般の商品の中に広告が表示されます。Facebook Marketplaceはユーザーがなんらかの商品購入を検討している可能性があり、マッチする商品の広告を掲載すればコンバージョン獲得しやすい配信面といえるでしょう。
5.Messenger受信箱
引用元:Facebook
Messenger受信箱は、Facebookのメッセンジャー画面内に表示される広告枠です。メッセンジャーを頻繁に利用するビジネスユーザー向けの配信面といえるでしょう。
Facebook広告の種類一覧
次に、Facebook広告の種類の一覧を見ていきましょう。
Facebook広告の種類 |
イメージ | 概要 |
画像(バナー)広告 |
画像をメインとして、テキストと共に表示できる広告です。もっともオーソドックスな形式となります。 | |
動画広告 |
フィードに配信される動画形式の広告です。表示された動画は自動で再生されます。ユーザーの目を惹きやすく、さらに画像クリエイティブよりも多くの情報を発信できます。 | |
スライドショー広告 |
数枚の画像による広告です。画像1枚だけの広告にくらべ、多くの情報を提供できます。動画クリエイティブよりもスムーズに表示できる特徴を持っています。 | |
カルーセル広告 |
動画または画像を複数枚利用できる形式です。CTAも設置できます。 | |
キャンバス広告 |
クリックすると全画面表示が可能な形式です。素材にはテキスト・画像・動画が利用できます。 | |
コレクション広告 |
画像または動画をメインとして、その下に取り扱っている商品画像を複数枚設置可能です。ただし、コレクション広告を利用する場合、商品画像が4枚以上必要となります。 | |
ダイナミック広告 |
ユーザーの閲覧履歴から、ユーザーが好む商品を広告として配信できます。 | |
リード広告 |
名前の通りリード獲得のための広告です。CTAが設置可能で、リンク先はフォームとなります。フォームにはあらかじめFacebookの情報が反映されるので、ユーザーの入力の手間はありません。 | |
クーポン広告 |
広告を利用してクーポンを配布します。店舗型の場合は来店時に、ECサイトの場合はWEBで商品を購入する際に利用できます。 | |
イベント広告 |
引用元:Facebook |
特定の日程に開催するイベント告知用の広告です。 |
Facebook広告の始め方ガイド!出稿方法、設定方法チュートリアル
ここからは、Facebook広告の始め方ガイドとして、出稿方法や設定について解説していきます。まだFacebook広告を出稿したことがない方は、こちらの内容でFacebook広告の出稿方法について理解してください。
出稿前に確認しておきたいFacebookの広告審査基準について
Facebook広告を出稿する前に、広告の審査基準について理解しておく必要があります。審査基準を満たしていない広告は、出稿できないためです。Facebook広告の規定にはさまざまなものがあり、文字数や画像サイズなども含まれますが、これらは実際に広告を出稿する際、規定からはずれていると出稿できないのでその場で気付くことができます。
しかし、以下のような内容の広告については、Facebook広告の審査によって却下されます。何度も違反したりすると、場合によっては広告アカウントを停止されてしまうこともあるので、注意が必要です。
- コミュニティ規定
- 違法な製品やサービス
- 差別的な行為
- タバコおよび関連製品
- 危険な物質
- 武器、弾薬、爆発物
- 成人向けの商品やサービス
- 成人向けコンテンツ
上記はFacebook広告ポリシーの一部です。詳しくはFacebook広告の広告ポリシーをご確認ください。
【参考】Facebook広告マネージャとは?
引用元:Facebook
広告マネージャとは、Facebook広告の管理画面のことを指しています。Facebook広告を作成したり出稿したり、停止するといった作業はすべて広告マネージャから行います。なお、Facebook広告の広告マネージャは、Instagram広告の管理にも利用します。
Facebook広告の入稿STEPまとめ
Facebook広告の入稿手順を、画像と共にひとつずつ解説していきます。
- Facebookアカウントの作成
- ビジネスマネージャの作成
- Facebookページの作成
- 広告アカウントの作成
- キャンペーンの作成
- オーディエンスの設定
- 配置の設定
- 広告予算と掲載期間の設定
- 広告の作成
- 支払い方法の設定
STEP1:Facebookアカウントの作成
引用元:Facebook
Facebook広告を利用するには、まずFacebookアカウントが必要となります。アカウントを持っていない場合は、まずFacebookアカウントを作成します。
STEP2:ビジネスマネージャの作成
引用元:Facebook
Facebookアカウントが作成できたら、次はビジネスマネージャの作成です。こちらもFacebook広告を利用するために必要となりますので、以下から作成します。
ビジネスマネージャを開いたら、右上の「アカウントを作成」をクリックします。
引用元:Facebook
ビジネスマネージャの作成には、以下の項目の入力が必要です。
- アカウント名
- 名前
- メールアドレス
- 国
- 住所
- 電話番号
- ウェブサイト
すべての情報を入力して、ビジネスマネージャの作成を完了させましょう。
STEP3:Facebookページの作成
引用元:Facebook
ビジネスマネージャを作成したら、次はFacebookページの作成です。Facebookを開き、メニューにある「ページ」をクリックします。
引用元:Facebook
ページ作成画面が開いたら、ページの名前・カテゴリを選択します。これでFacebookページができますが、ページの詳細は未入力なので、必要に応じて入力していきます。Facebookページを特に利用しないという場合は、これ以上の情報を入力しなくても、広告運用はできるので問題ありません。
Facebookページを通じて自社や商品に関する情報を発信していきたいという場合は、ページ内の情報を充実させておきましょう。
STEP4:広告アカウントの作成
引用元:Facebook
Facebookページの次は、広告アカウントの作成です。ビジネス設定にある「広告アカウント」を開き、「追加」を押すとポップアップが開くので、「新しい広告アカウントを作成」をクリックします。
引用元:Facebook
新しい広告アカウントの名前・時間帯・通貨を選択します。
STEP5:キャンペーンの作成
引用元:Facebook
次にキャンペーンの作成です。広告マネージャを開いたらキャンペーンにある「+作成」をクリックします。そして広告の目的を選択して次へ進みます。
広告の目的 | 詳細 |
---|---|
認知 |
|
検討 |
|
コンバージョン |
|
STEP6:オーディエンスの設定
引用元:Facebook
オーディエンスの設定は、広告を配信するターゲットを決める部分です。地域や年齢・性別などを選択すると、右側にどの程度リーチできるかなど、広告効果の目安が表示されます。目安の効果が低いと感じた場合は、オーディエンス設定を変更して調整してみてください。
STEP7:配置の設定
引用元:Facebook
配置では、広告をどこへ配置するかを設定します。自動配置を選択すると、Facebook広告によって最適な配置が行われます。配置を自分で決めたい場合は、手動配置を選択して、希望する配置を設定していきます。手動配置の場合、「デバイス」「プラットフォーム」「アセットカスタマイズ」の設定が必要です。
デバイス |
|
---|---|
プラットフォーム |
|
アセットカスタマイズ |
|
STEP8:広告予算と掲載期間の設定
引用元:Facebook
広告の予算は、「1日の予算」「通算予算」のいずれかを選択して、金額を設定します。スケジュールは広告を掲載する期間です。
STEP9:広告の作成
引用元:Facebook
広告の作成では、広告名やFacebookページ、広告フォーマットなどを選択していきます。選択した広告のフォーマットに応じて、テキストや画像・動画・URLも選択します。
STEP10:支払い方法の設定
引用元:Facebook
Facebook広告を出稿するには、支払い設定も完了させなくてはなりません。支払い方法の画面にある「支払い方法を追加」をクリックします。
引用元:Facebook
ここでは、国と通貨、時間帯を設定します。後から変更できませんので、間違わないように設定してください。
引用元:Facebook
次に支払い情報です。デビットカード・クレジットカード・PayPalのいずれかを設定してください。
STEP11:タグの発行と設定
引用元:Facebook
タグは、Facebookピクセルを利用します。Facebookピクセルは、主にリターゲティングを実施するための情報取得に利用します。広告マネージャから「ビジネス設定」へ移動します。
引用元:Facebook
ビジネス設定を開いたら、「ピクセル」をクリックします。
引用元:Facebook
ピクセル名やURKを入力します。
引用元:Facebook
タグの発行方法を選択します。今回は手動での追加のため「手動でピクセルコードをウェブサイトに追加」を選択します。
引用元:Facebook
ピクセルが発行されたら、サイトへ設置して完了です。
Facebook広告初心者がよく持つ出稿に関する疑問Q&A
Facebook広告初心者がよく持つ出稿に関する疑問について、Q&A形式で見ていきましょう。
Facebook広告は無料で利用できることがある?
Facebook広告を無料で出稿することはできません。必ず広告費を支払って利用します。ただし、Facebookの投稿を利用した宣伝は無料です。Facebookページを作成してフォロワーを増やし、ユーザーに有益な情報を配信すれば、広告費をかけずにマーケティングが実施できます。
Facebook広告アカウントの削除や作り直しはできる?
Facebook広告アカウントの削除、作り直しはどちらも可能です。アカウントを削除する場合は、広告マネージャから操作します。ただし、操作する際にログインしているFacebookアカウントに、広告アカウント削除の権限がないと削除できません。
また、広告費の未払いがある状態での削除もできないので注意しましょう。
Facebook広告を上手に運用する3つのポイント
Facebook広告を上手に運用するポイントを解説します。以下のポイントを押えて、効果的なFacebook広告運用を実施しましょう。
- Facebookピクセルを活用する
- A/Bテストを実施する
- ターゲティング精度を高める
POINT1:Facebookピクセルを活用する
Facebook広告を上手に運用するためには、Facebookピクセルの活用がとても重要です。Facebookピクセルを使えば、ユーザーの行動履歴に関する情報を蓄積して、オーディエンスの作成が可能となります。このオーディエンスを利用したリターゲティング配信を実施すれば、通常の配信よりも費用対効果の高いFacebook広告運用が実現できます。
Facebook広告といえば、SNS広告の中でも特にターゲティング精度が高く、大きな広告効果が期待できる手法の一つです。 国内のみならず、世界中で利用されているFacebookに広告を出稿できるため、現在も多くの企業がマーケティングに[…]
POINT2:A/Bテストを実施する
Facebook広告の運用において、A/Bテストの実施もポイントとなります。クリック率やコンバージョン率を高めるには、A/Bテストによる広告の改善作業が欠かせません。A/Bテストを実施して、ターゲティングやクリエイティブのPDCAを回し続ければ、広告の効果を高めることができます。
Facebook広告の場合、広告マネージャにA/Bテストの機能があるので、比較的簡単に実施できます。
A/Bテストは、バナーやウェブサイト、広告文などを最適化するために行うテストです。特定の要素が違うAパターンとBパターンの広告を用意して、同じ条件の元で配信することでその違いを見極めるときに使われます。 ウェブ広告の担当者であれば、一[…]
POINT3:ターゲティング精度を高める
Facebook広告は、ターゲティング次第でその効果が大きく変化します。そのため、ターゲティングの精度を高めることも重要なポイントです。広告で扱う商材のターゲットとなるユーザーを的確に捉えるために、まずはターゲットのペルソナをしっかり設定しましょう。
そして、ペルソナ通りのオーディエンス設定を行います。ただし、一度で最適なオーディエンス設定を行うことは難しいので、運用しながら調整していくこととなります。その際、POINT2で解説したA/Bテストが活用できます。
Facebook広告の出稿・運用を代理店に依頼することもおすすめ
効果的な運用を目指すには、Facebook広告の出稿・運用を代理店に依頼することもおすすめです。代理店にFacebook広告の運用を依頼すると、さまざまなメリットがあります。
Facebook広告の運用代行を代理店に依頼する3つのメリット
Facebook広告の運用代行を代理店に依頼するメリットを、3つ解説します。以下のようなメリットがあることを理解した上で、代理店の利用を検討してみてください。
- 広告の設定から出稿まですべて任せられる
- 効果の高い運用が実施できる
- 運用改善も対応可能
メリット1:広告の設定から出稿まですべて任せられる
代理店を利用すると、Facebook広告の設定から出稿まですべて任せることが可能です。代理店のFacebook広告運用代行は、広告主の代わりに運用全般を担うことなので、依頼してしまえば基本的に自社での作業はなくなります。
自社でFacebook広告を運用するとなると、どのような広告を出稿するかを決めて、クリエイティブを作成し、オーディエンスの設定を行うなど非常に多くのタスクが発生します。これらをすべて引き受けてもらえることは、代理店を利用する大きなメリットのひとつとなります。
メリット2:効果の高い運用が実施できる
代理店へFacebook広告運用を依頼する理由は、単にリソースの負荷を軽減できるだけではありません。代理店は多数のFacebook広告運用を経験してきており、どのように運用すれば高い効果が得られるか、ノウハウを蓄積しています。
この代理店のノウハウをすぐに自社の運用のために利用できるのも、代理店利用のメリットです。
メリット3:運用改善も対応可能
Facebook広告の運用改善も、代理店なら対応できます。「Facebook広告を上手に運用する3つのポイント」でも解説した通り、Facebook広告の効果を高めるには、A/Bテストなどを実施して改善を重ねていく必要があります。
代理店にはこうした運用改善に関するノウハウもあるので、競合や市場の動きに合せた最適な運用を目指すことが可能です。
Facebook広告の代理店を上手に選ぶ3つのチェックポイント
Facebook広告の代理店を上手に選ぶためのチェックポイントを3つ紹介します。以下のポイントを参考に、代理店選びを進めてみてください。
- Facebook広告の認定を受けた代理店かどうか
- 自社商品の業界での広告運用経験があるか
- Facebook広告以外の広告運用も可能か
POINT1:Facebook広告の認定を受けた代理店かどうか
Facebook広告の代理店を上手に選ぶ上でもっとも重要なのが、Facebook広告の認定を受けた代理店かどうかです。Facebook広告は、その運用実績を認めた代理店に対して、認定を行う制度があります。つまり、Facebook広告からお墨付きをもらっているということです。
この認定を受けた代理店なら、一定のレベルの運用が可能であるとわかりますので、代理店のハズレを引かないためには、認定があるかどうかをチェックすることが重要です。ほとんどの場合Facebook広告の認定を受けた代理店は、ホームページにその情報を掲載しています。
もし不明であれば、直接代理店に確認してみましょう。
POINT2:自社商品の業界での広告運用経験があるか
自社の商品の業界に関する広告運用の経験があるかどうかも、チェックが必要なポイントです。Facebook広告の運用実績があったとしても、商品に関する業界の知見がまったく無い状態では、最適な運用が行えるようになるまで時間がかかります。
できるだけスムーズに、最短で成果を出してもらうためにも、自社商品の業界で広告運用を行ったことがある代理店を選びましょう。こちらに関してもFacebook広告の認定と同じで、過去の運用についてはホームページで確認できるケースが多くなります。
見当たらない場合は、代理店に問い合わせをしてみてください。
POINT3:Facebook広告以外の広告運用も可能か
3つめのポイントは、Facebook広告以外の広告運用も可能かどうかです。媒体の種類は広告との相性がありますので、もしかしたらFacebook広告よりも他の媒体の方が、成果を出しやすいというケースも少なくありません。そのような場合、Facebook広告しか運用できない代理店を利用していると、改めて代理店選びをしなくてはなりません。
あらかじめいろいろな広告媒体に対応できる代理店を選んでおけば、臨機応変に媒体の変更ができるのでおすすめです。
Facebook広告に強みを持つおすすめ広告代理店3選
Facebook広告の運用代行におすすめの代理店を3社紹介します。自社運用が難しいと感じている場合は、以下の代理店を検討してみてください。
株式会社GIG
引用元:株式会社GIG
こんな方におすすめ!
- WEB広告運用以外にランディングページの制作やLPOも依頼したい方
株式会社GIGの強み
株式会社GIGは、WEB戦略の立案やWEBサイトの最適化、そしてWEB広告運用を行う代理店です。WEB広告はリスティング広告からSNS広告まで幅広く対応できます。EFO(エントリーフォーム最適化)やA/Bテスト、LPO、ランディングページ制作も可能なので、広告運用に限らずWEB施策全般のサポートを依頼できます。
株式会社GIGの概要
・料金体系:お問い合わせ
・会社名:株式会社GIG
・本社所在地:東京都中央区日本橋浜町1-11-8 ザ・パークレックス日本橋浜町 4階
・URL:https://giginc.co.jp/
株式会社ダブルループ
引用元:株式会社ダブルループ
こんな方におすすめ!
- Facebookページ制作から広告運用まですべて依頼したい方
株式会社ダブルループの強み
株式会社ダブルループは、WEB広告運用からSEO、ホームページ・ランディングページ制作まで可能な代理店です。WEB広告はFacebook広告とInstagram広告、GoogleとYahoo!のリスティング広告に対応できます。
Facebook広告運用については、Facebookページの制作から依頼できるので、すべて丸投げしたいといった方にオススメの代理店です。
株式会社ダブルループの概要
・料金体系:初期費用3万円/月額3万円~(広告費15万円以上は広告費の20%)
・会社名:株式会社ダブルループ
・本社所在地:東京都千代田区飯田橋1-7-4九段MSCビル4F
・URL:https://www.doubleloop.co.jp/
株式会社AZ
引用元:株式会社AZ
こんな方におすすめ!
- Facebook広告認定代理店に運用を依頼したい方
株式会社AZの強み
株式会社AZは、Facebook広告の認定を受けた代理店です。WEB広告運用代行は、アパレル系のECサイトやサブスクリプションサービス、スタートアップ企業などを得意領域としています。広告に使用するクリエイティブ(バナー・動画)の制作、Googleマイビジネスの対応もできるので、Facebook広告運用に関する業務全般を信頼して任せることが可能です。
株式会社AZの概要
・料金体系:お問い合わせ
・会社名:株式会社AZ
・本社所在地:大阪府大阪市中央区本町2-5-7 メットライフ本町スクエア(旧丸紅ビル)16階
・URL:https://azkk.co.jp/
Facebook広告の運用を自社で行えない際に活用してもらいたいのが「Facebook広告運用代行」です。Facebook広告の運用代行を利用すれば、自社に広告部署がなくても広告運用が可能になります。 本記事ではFacebook広告の[…]
Facebook広告運用の効果を可視化するオススメの広告レポート自動化ツール
Facebook広告運用の効果を可視化する、オススメの広告レポート自動化ツールを紹介します。Facebook広告を運用して行く中で、レポート作成は必ず必要な作業ですが、意外と工数がかかってしまいますので、ツールを活用した効率化がおすすめです。
Databeat Explore
Databeat Exploreは、Facebook広告からリスティング広告まで、あらゆるWEB広告の効果を可視化できるツールです。わざわざ手動で前日の広告データをダウンロードして集計しなくても、Databeat Exploreなら常に最新のデータがチェックできます。
Facebook広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント
Facebook広告を運用する場面で、Databeat Exploreを活用するポイントを3つ紹介します。広告レポート自動化ツールがどのような役割を担うのか、導入することでどんなことができるのか、詳しく見ていきましょう。
- 最新の広告データのチェックや管理が常時可能
- 一元管理された広告データを基に自動レポート作成
- その他ツールとの連携により分析効率をアップ
最新の広告データのチェックや管理が常時可能
Databeat Exploreの活用ポイントの一つ目は、広告のデータ管理です。通常は広告媒体の管理画面から、最新のデータを抽出してチェックしたり、管理したりといった工程が必要です。しかしDatabeat Exploreは、APIを利用してFacebook広告だけではなく、様々な広告媒体のデータを常時最新の状態で保管しています。
最新の運用状況を確認したい場合、過去のデータを確認したい場合など、広告媒体の管理画面にアクセスする必要はなく、Databeat Exploreを開くだけですべてチェックできてしまうのです。多数の広告媒体の運用を行っているシーンでは、日々のデータ集計だけでもそこそこ作業時間を取られてしまいますが、Databeat Exploreと連携させておけば、そのような時間は別のタスクに利用できるようになります。
一元管理された広告データを基に自動レポート作成
Databeat Exploreと連携した広告媒体のデータは、レポート作成にも活用されます。Databeat Exploreは単なる広告データ集計ツールではありません。連携している広告媒体の最新のデータをレポート化するところまで、自動で行うことが可能なのです。
広告の運用レポートは、見やすく伝わりやすいものが求められるため、色使いや配置など、広告運用担当者の頭を悩ませることが非常に多いでしょう。しかしDatabeat Exploreは、広告レポートのためのテンプレートが複数用意されていますので、いつでもすぐに提出できる広告レポートが手に入ります。
その他ツールとの連携により分析効率をアップ
Databeat Exploreは、さまざまなツールとの連携によって、広告の分析効率をアップしてくれます。例えばExcelやGoogleスプレッドシート形式で、Facebook広告等のデータをダウンロードすることができます。他には、他社製のBIツールであったり、無料で利用できるLooker Studio(旧Googleデータポータル)へのデータ出力にも対応しています。
さらに、広告クリエイティブのサムネイル画像自動出力によるクリエイティブ分析、Googleアナリティクスへ費用データをインポートしてアナリティクスベースでの効果検証なども実施可能です。
まとめ
Facebook広告は3種類の配信面、10種類の広告が利用できるので、運用したい広告の目的や扱う商品に合せた最適な広告運用が可能です。また、実名制のFacebookデータを活用したターゲティングは高精度で、効果の高い広告運用が期待できます。
実際にFacebook広告を運用するには、事前にFacebookアカウント・ビジネスマネージャ・Facebookページを作成しておきます。そしてFacebookピクセルを設置しておけば、ユーザー行動データを蓄積してリターゲティング配信の実施も可能になります。
ただし、他のWEB広告と同様に運用効果を高めるには、A/Bテストなどを活用したPDCAサイクルは欠かせません。運用から改善まですべて自社で実施することが難しい場合には、Facebook広告運用が可能な代理店の利用も検討しましょう。
Facebook広告の運用代行を依頼する場合は、Facebook広告の認定を受けた代理店であれば、質の高い運用が実施できます。もしも自社でFacebook広告の運用が可能であれば、効率よく運用を進めるため、最後に紹介した広告レポート自動ツール「Databeat Explore」をおすすめします。