LINE広告「自動入札」入門ガイド!入札戦略の種類や上手な選び方、設定方法、運用上のポイントまで詳しく解説

LINE広告「自動入札」入門ガイド!入札戦略の種類や上手な選び方、設定方法、運用上のポイントまで詳しく解説

LINE広告では広告主が運用しやすいように、年々プラットフォームが変更されています。その中の1つが自動入札機能です。LINE広告を運用する上で、広告グループごとに入札単価を手動で調整しており、多くのタスクが発生しているお悩みはないでしょうか?

そんな方に自動入札はおすすめです。自動入札を導入することで、タスクを軽減しながら広告パフォーマンスを向上できます。ただし、導入には注意点もあるため、自動入札を検討している担当者の方は、本記事にてLINE広告における自動入札ガイドを参考にした上で導入しましょう。

目次

LINE広告の自動入札に関する基礎知識

LINE広告の自動入札の基礎知識を紹介します。LINE広告の自動入札の「定義」「手動入札との違い」「メリット」「向いている人」について詳しく掘り下げているので、導入を検討する方は参考にしてください。

LINE広告の「自動入札」とは?

LINE広告の「自動入札」とは?

引用:LINE Ads

LINE広告の自動入札機能は、機械学習により設定した予算内で自動入札を行い、広告パフォーマンスを最適化する機能です。最適化は広告グループ単位で実装されますが、自動入札を実装するには学習期間が必要です。

学習期間についてはLINE広告の管理画面から進捗を確認でき、一定のコンバージョンを獲得すると学習が完了し、自動入札が実装されます。

参考:LINE広告における手動入札との違い

手動入札は「CPC単価」「CPM単価」を自身で設定して、広告配信状況を確認しながら手動で調整していく入札機能です。LINE広告では、設定した目的によって「手動入札」「自動入札」の有無や課金タイプが選択できます。詳細は下記の通りです。

目的 入札機能 最適化 課金方式 最低設定費用
ウェブサイトのアクセス 手動 CPC 24円/CPC
CPM 200円/CPM
自動 クリック数 CPC 36円/CPC
コンバージョン 手動 CPC 24円/CPC
CPM 200円/CPM
自動 コンバージョン数 CPM 1200円/CV単価
クリック数 CPC 36円/CPC
アプリのインストール 手動 CPC 24円/CPC
CPM 200円/CPM
自動 インストール数 CPM 100円/インストール
インストール数 CPC 100円/インストール
クリック数 CPC 36円/CPC
アプリのエンゲージメント 手動 CPC 24円/CPC
CPM 200円/CPM
自動 オープンイベント数 CPC 200円/オープンイベント数
オープンイベント数 CPM 200円/オープンイベント数
動画の再生 手動 CPM 200円/CPM
自動 100%再生 CPM 2円/100%再生
自動 3秒再生 CPM 1円/3秒再生
友だち追加 手動 友だち追加 50円/友だち追加
自動 友だち追加数 友だち追加 70円/友だち追加

LINE広告の「自動入札」を利用する3つのメリット

LINE広告の「自動入札」を利用する3つのメリットは下記の通りです。メリットを理解した上で自動入札を検討しましょう。

  1. 広告パフォーマンスを最適化できる
  2. 入札管理の負担を軽減する
  3. 広告グループの細分化が可能

 1.広告パフォーマンスを最適化できる

広告パフォーマンスを最適化できるのが自動入札のメリットです。自動入札を活用すると「クリック数最大化」「コンバージョン数最大化」などの目的に合った入札調整を自動で実施できます。

手動入札の場合、競合よりも多くのアクションを獲得できるか調査し、競合に負けない入札金額を把握しなくてはいけませんが、自動入札ではこの工程を自動化します。

 2.入札管理の負担を軽減する

自動入札を導入すると入札管理の負担を軽減できます。特に自社にて多くのキャンペーンを運用している場合、入札調整だけで多くの時間を費やしますが、自動入札を活用すれば、入札管理の負担を軽減し、他の業務に費やす時間を確保できます。

 3.広告グループの細分化が可能

自動入札を導入すると広告グループの細分化が可能です。LINE広告ではターゲットごとのパフォーマンスを分析して、広告グループを細分化する必要があります。細分化することで、ターゲットに合った広告運用が実現でき、費用対効果の改善や広告パフォーマンスを向上できます。

しかし、この細分化を手動で実施するとなると、多くの時間を費やしてしまいますが、自動入札を導入すれば、実績をもとに入札調整してくれるので、手動で広告グループを細分化する必要もありません。

こんな方にLINE広告の自動入札の利用がおすすめ!

LINE広告の自動入札は、入札業務を効率化したい方に向いています。扱うキャンペーンが多く、入札調整が課題となっている場合は、自動入札により課題を解決できます。

また、現在LINE広告を運用しており、他の媒体にも挑戦したいが時間が確保できないという方にも自動入札はおすすめです。自動入札を実装することで、余裕ができ、他媒体への戦略を練る時間が確保できるためです。

こんな方には自動入札ではなく、「手動入札」がおすすめ!

自社で出稿しているキャンペーンが少ない企業、または、初めて広告出稿する方には「手動入札」がおすすめです。自動入札には、学習期間が発生します。1か月ほど学習期間となるケースもあるので、その間の広告パフォーマンスには期待できません。

そのため、1つのキャンペーンに依存している企業は、自動入札ではなく「手動入札」が向いています。また、初めて広告出稿する方も「手動入札」がおすすめです。自動入札とはいえ、戦略については自社で考えていかなければいけません。

手動入札には手間がかかりますが、広告運用スキルを身に着けるためにも重要なタスクとなります。「手動入札」で広告運用の流れを掴んでから「自動入札」に切り替えるようにしましょう。

LINE広告における自動入札の利用条件

LINE広告における自動入札を利用するには、1つの広告グループに「月間40件以上」のCV数を蓄積する必要があります。

自動入札は、CV数を確保しながら、ターゲティングを広げることが重要です。パフォーマンスに応じて、ターゲティングを拡大し、学習対象を広げる必要があると覚えておきましょう。

 

LINE広告の自動入札の仕組みと動作条件

LINE広告の自動入札の仕組みと動作条件

LINE広告の自動入札の「仕組み」「動作条件」「配信ステータス」について紹介します。下記内容を理解した上でLINE広告の自動入札を導入しましょう。

LINE広告の自動入札の仕組み

LINE広告の自動入札では下記データを基に学習を実施し、入札調整が最適化されます。

  • ウェブサイトのトラフィック数
  • コンバージョン数
  • 友だち追加数
  • アプリのインストール数

学習に必要な最低コンバージョン数は「40件」です。コンバージョン数が足りない場合は、アカウント内にある他の広告グループデータが学習に利用されるケースもあります。

学習に必要な期間に期限はありませんが、必要な学習データが集まるまで自動入札は稼働しません。そのため、最低限のコンバージョンが獲得できるようなターゲティングやクリエイティブ制作が必要です。

LINE広告の自動入札の動作条件

LINE広告の自動入札の動作条件は、学習に必要な最低コンバージョン数「40件」を獲得し、学習期間を終えることです。これが完了することで初めて自動入札が動作します。

 LINE広告の自動入札における「配信ステータス」とは?

LINE広告の自動入札における「配信ステータス」とは?

引用:LINE Ads

自動入札を設定後、管理画面の配信ステータスは「学習中」となります。「学習中」とは、LINE広告がコンバージョンなどの目的を達成するための入札金額を学習している状態です。

この状態では、まだ自動入札は利用できません。管理画面の配信ステータスが「学習完了」になることで、広告パフォーマンス向上が見込める自動入札が動作します。

 

パフォーマンスを最適化する自動入札戦略の種類と上手に選ぶポイント

パフォーマンスを最適化する自動入札戦略の種類と上手に選ぶポイント

自動入札をさらに最適化するには、自動入札戦略を選定する必要があります。パフォーマンスを最適化する自動入札戦略の種類と上手に選ぶポイントは下記の通りです。

LINE広告の自動入札を最適化する「自動入札戦略」とは?

自動入札戦略とは、自社の目的に合わせて広告配信の調整を自動で実施する機能です。

例えば、目標CPCが決まっており、多くのトラフィックを得たいシーンでは「イベント単価の上限を設定」を選択します。これにより、目標CPC上限を維持しながら、クリック数最大化を目的とした入札調整が自動で実施され、多くのトラフィックを得られます。

トラフィック獲得が目的で、目標CPCが決まっておらず、予算を確実に消化したい場合は「単価の上限なしで1日の予算の消化を最大化」を選択すると、単価上限よりもクリック数最大化を最優先事項とした入札調整が自動で実装されます。

このように、自社の予算とKPIに合った戦略を選択することで、自社にとって最適な広告運用が実現できます。

LINE広告の自動入札戦略の種類

3種類から選択が可能です。「予算内で成果を上げることを最優先とするか」「予算よりも成果を重視するか」で選択する戦略が変わってくるので、下記内容を参考に自社に合った戦略を見つけてみましょう。

 種類1:イベント単価の上限を設定

「トラフィック獲得」「CV獲得」「アプリのインストール」「友だち獲得」などの目標に対して有効です。

イベント単価の上限を重視しつつ、CV獲得などを目指します。例えば、CV獲得を目的としており、目標CPAを1万円以下と設定している場合には「イベント単価の上限を設定」が適しています。

イベント単価の上限を1万円以下にすれば、CPAを1万円以下にしながらCVを獲得できるように最適化されます。

 種類2:入札額の上限を設定

効率を重視した自動入札戦略です。「トラフィック獲得」「CV獲得」「アプリのインストール」「友だち獲得」などの目標に対して有効です。入札額上限額を最優先とした戦略となります。

 種類3:単価の上限なしで1日の予算の消化を最大化

「トラフィック獲得」「CV獲得」「アプリのインストール」「友だち獲得」など設定した目的を達成するために、予算を優先的に消化するように入札額を調整します。短期で成果を出したい方向けの戦略です。

自社にマッチしたLINE広告の自動入札戦略を上手に選ぶポイント

自社にマッチしたLINE広告の自動入札戦略を上手に選ぶには、以下の点を参考にしてみてください。

  1. 目標の最優先事項で入札戦略を決める
  2. 一覧表から選定する
  3. 自社の広告予算から選定する

 1.目標の最優先事項で決める

LINE広告の入札戦略を選定するときは、目標の最優先事項で入札戦略を決めましょう。広告運用の目標は「CPAを1万円以下にする」「コンバージョンを100件獲得する」などさまざまです。まずは、自社広告運用の目標の最優先事項を決めてください。

例えば、「目標CPAを超えずにCVを獲得したい」「友だち追加単価を○○円に抑えたい」が最優先事項であれば「イベント単価の上限を設定」「入札額の上限を設定」が最適です。

「入札額の上限を設定」は設定したイベント単価を超えることがないので安心です。一方、「CPAを維持するよりも多くのCVを獲得したい」という場合は「単価の上限なしで1日の予算の消化を最大化」が最適です。

この方法では、単価の上限よりもCV獲得を優先とするので、多くのCVを獲得できます。

 2.一覧表から選定する

LINE広告の自動入札戦略の選定に悩まれている方は、LINE for Businessで公開されている下記一覧表から、自社に合ったものを選定してください。

引用:LINE for Business|アップデートされた「入札戦略」を活用して、広告効果の最大化を目指す

上記表には、「入札額の上限を設定」の戦略がありませんが、基本的に「イベント単価の上限を設定」と同じ目標や予算やKPIに採用できる戦略だと思ってください。「入札額の上限を設定」と「イベント単価の上限を設定」に大きな違いはありませんが、自動入札後は下記のようなパフォーマンスの違いが発生することがあります。

  • 入札額の上限を設定=上限を超える入札はないが、予算を消化できない
  • イベント単価の上限を設定=設定したCPAを超える可能性はあるが、獲得できると判断したときのみ入札額を調整

絶対に目標CPAを超えたくない場合は「入札額の上限を設定」、目標CPAを少しオーバーしても良いのでCVを獲得したいなら、「イベント単価の上限を設定」を選択しましょう。

 3.自社の広告予算から選定する

自社の広告予算から自動入札戦略を選定するのも有効です。自動入札ではCV獲得を最優先事項にした場合、数日で予算を使い切ってしまう恐れもあります。

自社にて、LINE広告にどれくらいの予算がかけられるか整理してから、自動入札戦略を選定すると良いでしょう。予算に余裕がない場合は比較的予算消化が遅い「入札額の上限を設定」を選定します。短期キャンペーンなどで結果を残したいのであれば「単価の上限なしで1日の予算の消化を最大化」がおすすめです。

 

LINE広告の自動入札の設定方法をステップごとに詳しく解説

LINE広告の自動入札の設定方法をステップごとに詳しく解説します。下記手順でLINE広告の自動入札を実装してみましょう。

ステップ1:新しい広告グループ作成

ステップ1:新しい広告グループ作成

引用:LINE Ads

LINE広告の管理画面で「+新しい広告グループを作成」を選択します。

ステップ2:「基本情報」「請求先情報」を入力

ステップ2:「基本情報」「請求先情報」を入力

引用:LINE Ads

「基本情報」「請求先情報」を入力し、最後に下部の「作成する」を選択しましょう。

ステップ3:キャンペーン作成

引用:LINE Ads

広告グループが作成できたら、新しいキャンペーンを広告マネージャーから立ち上げます。

ステップ4:入札戦略設定

引用:LINE Ads

広告グループの項目で入札戦略が設定できます。設定後、「保存して広告作成へ」を選択すれば完了です。

LINE広告の自動入札を設定する際の注意点

LINE広告の自動入札は、広告パフォーマンス向上や、入札業務の負担を軽減する優れた機能ですが、いくつかの注意点があります。下記注意点を理解した上で自動入札を実装してみましょう。

 ①学習データが蓄積されやすい広告出稿

自動入札を実施するときは、学習データが蓄積されやすい広告出稿を心掛けてください。自動入札を導入するには、広告グループ単位で40件のコンバージョンを獲得する必要があります。

そのため「年齢・性別を細かくわけて広告グループを大量に作る」「年齢層を狭くする」「興味関心などの詳細設定」などは設定しないようにしましょう。ターゲット絞りこみは自動入札が動作してから実施します。学習期間はターゲットを広めに取り、学習データ蓄積を最優先事項とします。

 ②LINE広告の課金方式を理解しておく

LINE広告で自動入札を実装する場合は、LINE広告の課金方式を理解しておく必要があります。課金方式を理解すると、自社に合ったアプローチ方法が明確になり、自動入札設定にも役立ち、費用対効果改善にもつながるためです。

LINE広告は、他の広告媒体と同じように「クリック課金」「インプレッション課金」が基本となります。まずは、どちらの課金方式で自動入札設定するか事前に決めておく必要があります。

LINE広告にはこのほかにも「友だち追加課金」といった課金方式も存在します。これは、LINE広告にて友だち追加が発生したときに課金される方法です。「友だち追加課金」のようなイレギュラーな課金方式を選択する場合は、別枠で自動入札を検討する必要もあります。

※参考:LINE広告の課金方式や費用について詳しく解説した記事はこちら
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 ③学習期間中は設定を変更しない

LINE広告の自動入札のステータスが「学習中」の時は、設定を変更しないようにしましょう。LINE広告の学習機能では、設定した内容を基にAIが学習します。途中で設定に変更があると学習機能が上手く働かない可能性があるためです。

ステータスが「学習中」から「学習完了」になるまでは何も手を加えないようにしてください。

 ④広告パフォーマンスが低下する可能性がある

自動入札の学習期間中は、一時的に広告パフォーマンスが低下する可能性があります。学習期間中は複数の入札パターンをAIが実行するためです。また、「コンバージョン数最大化」「クリック数最大化」を適用した場合は、高めの入札額になることもあると覚えておきましょう。

広告パフォーマンスが低下していても、設定は何も変更せず、学習期間が完了するまで待ちましょう。

 ⑤季節性やキャンペーンに注意

自動入札を実施するときは季節性やキャンペーンに注意しましょう。自動入札は基本過去のコンバージョン実績を基に学習します。例えば、テレビや雑誌等で自社商品のPR直後に、自動入札の学習期間に入ると通常時のコンバージョンと異なるため、入札調整が不安定になる可能性があります。

自社商品が一定の季節に多く売れる場合も同様です。あくまで通常時の広告運用データを蓄積できるように、配信スケジュールを調整することで、正確な自動入札が実現できると覚えておきましょう。

 

LINE広告の自動入札で成果を最大化するための3つのポイント

LINE広告の自動入札で成果を最大化するための3つのポイント

LINE広告の自動入札の成果を最大化する方法を紹介します。LINE広告の自動入札を導入すると広告パフォーマンス向上が期待できますが、自動入札だけに依存しても成果は見込めません。ポイントは下記の通りです。

  1. 自動入札のテストを実施する
  2. 適切な目標設定を実施する
  3. 自動入札と手動入札の組み合わせ

①自動入札のテストを実施する

LINE広告で自動入札を導入したいが、決断ができない方は自動入札のテストを実施しましょう。自動入札のテストを実施することで、自動入札が自社に合っているか判断できます。

例えば、コンバージョン獲得を目的としているのであれば、目標CPA内でのコンバージョン獲得に適した「イベント単価の上限を設定」「入札額の上限を設定」の入札戦略でパフォーマンスを分析してみましょう。

今後、短期的なキャンペーンを計画している場合は「単価の上限なしで1日の予算の消化を最大化」を選択して、反響を確かめます。自動入札テストのポイントは、テスト対象にしても自社の売り上げに大きな影響を与えない広告グループを選定することです。

ただし、データ蓄積は必須となるので、自社の売り上げに大きな影響を与えない広告グループの中でも、規模が大きいものを選定するとテストの精度が向上します。

※参考:LINE広告のA/Bテストについて詳しく解説した記事はこちら
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②適切な目標設定を実施する

LINE広告の自動入札では適切な目標設定が重要です。自社の目的がコンバージョン獲得で、自動入札戦略を「イベント単価の上限を設定」に設定した場合、自社でCPAの上限を決めなくてはいけません。

LINE広告の自動入札では、設定したCPAの上限を維持しつつコンバージョンを最大化するので、慎重に上限額を設定する必要があるということです。

例えば、これまでの平均CPAよりも数千円下回るCPAを上限とすると、CPAを超えないことだけが優先されてしまい、ほとんどコンバージョンを獲得できないというケースも考えられます。こうならないためにも、上限CPAは今までの実績を考慮した上で設定する必要があります。

③自動入札と手動入札の組み合わせ

LINE広告では、自動入札と手動入札の組み合わせ運用が有効です。例えばLINE広告では、リターゲティング広告の入札設定では下記内容が推奨されています。

  • CPC手動入札:100円以上を目安に設定
  • CPM手動入札:500円以上を目安に設定

リターゲティング広告にて、自動入札で上限CPAを設定することは推奨されていません。これは、上限CPAを設定することで、獲得機会の損失が発生するリスクがあるためです。

これを加味してリターゲティング広告は「手動入札」で出稿します。リターゲティングの場合、元々コンバージョン率が高いと想定されるため、細かい検証が発生することも少ないので、手動で管理します。

メインでは、類似配信を「自動入札」で実施します。クリエイティブ検証には注力して、取りこぼしがあればリターゲティングで対応します。このように自動入札と手動入札を組み合わせることで、LINE広告の効果を最大化できます。

※参考:LINE広告のリターゲティングについて詳しく解説した記事はこちら
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LINE広告の効果を可視化するおすすめのレポート自動化ツール

LINE広告の自動入札にて成果を上げるには、広告分析が必須です。しかし、出稿キャンペーンが複数あると、それぞれの広告レポートを作成するだけでも、多くの時間を費やします。

そこでおすすめなのが、LINE広告の効果を可視化するレポート自動化ツールです。

Databeat Explore

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Databeat Exploreは、アジト株式会社が提供する広告レポート自動化ツールです。各広告媒体のデータやGoogle Analytics等のユーザー行動データを収集し「Google Data Portal」「Google スプレッドシート」「各種BIツール」に出力する工程を自動で実施します。

自動で出力されたデータを基に可視化されたレポートが作成できるため、広告担当者はLINE広告の管理画面にアクセスすることなく、レポートが毎日作成できます。

Databeat Exploreで実現できる3つのこと

Databeat Exploreで実現できる3つのことは下記の通りです。

  1. 各広告媒体とのパフォーマンス比較
  2. リアルタイムでの広告管理
  3. 企業全体のWeb施策の分析

 1.各広告媒体とのパフォーマンス比較

Databeat Exploreは「LINE広告」だけではなく「Google広告」「Yahoo!広告」「Facebook広告」「Instagram広告」「Twitter広告」「SmartNews広告」など多くの媒体に対応しています。

これらの広告データをすべて自動で収集し、可視化したレポートを作成するだけでなく同じフォーマットへ出力できるので、各広告媒体とのパフォーマンス比較に最適なツールといえます。また、各媒体によって異なる指標についても、同じ意味に変換する機能も搭載しています。

 2.リアルタイムでの広告管理

Databeat Exploreを活用すると、リアルタイムでの広告管理が実現できます。広告データは自動で出力するため、Databeat ExploreのダッシュボードやBIツールから常に予算や目標を管理することができます。

また、Googleスプレッドシートへの出力にも対応しているので、社内で広告データを共有したり、クライアントと広告データを共有し、コメントをもらうといったケースにも対応できます。

 3.企業全体のWeb施策の分析

Databeat Exploreを活用すると、企業全体のWeb施策の分析が実現できます。各広告媒体の分析だけではなく、Googleアナリティクスのデータを連携すれば、ウェブサイト上のデータと広告データを同時に分析できます。

これが実行できると、自社で実施しているどのWeb施策に効果があるかが判断できます。また、このデータを基にWeb施策の予算を調整するといったことも実現できます。

 

まとめ

LINE広告の「自動入札」について紹介しました。LINE広告の自動入札機能は、機械学習により設定した予算内で自動入札を行い、広告パフォーマンスを最適化する機能です。自動入札には「広告パフォーマンスを最適化できる」「入札管理の負担を軽減する」「広告グループの細分化が可能」といったメリットがあり、扱うキャンペーンが多く入札調整が課題となっている場合におすすめです。

また、「イベント単価の上限を設定」「入札額の上限を設定」「単価の上限なしで1日の予算の消化を最大化」の3つの入札戦略が用意されています。「予算内で成果を上げることを最優先とするか」「予算よりも成果を重視するか」で戦略を選択してみましょう。

ただし、自動入札は学習期間が必要となるため、データが蓄積されやすい広告出稿をする必要があります。さらに、精度が低下する可能性があるので、学習期間中は設定を変更しないように注意が必要です。

自動入札で成果を最大化するためには「自動入札のテストを実施する」「適切な目標設定を実施する」「自動入札と手動入札の組み合わせ」この3つのポイントを実行してみましょう。LINE広告の自動入札は、すべての目標に対して有効な方法ではありません。

そのため、自動入札だけに依存するのではなく、手動入札を上手く組み合わせることが大切です。複数の広告媒体で出稿している方は、広告レポート作成業務を自動化するツール「Databeat Explore」の活用もおすすめです。

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