SNSを使ったマーケティング・集客方法に興味がある方は、Twitterで見かける広告アカウントや広告タグ付きツイートにも関心があるのではないでしょうか。
この記事ではTwitter広告の概要とメリット・デメリット、Twitterを使用したマーケティングに関する情報を集めたいときにおすすめの書籍や勉強方法などについてまとめています。Twitter広告やTwitterを活用したマーケティングを学びたい方は是非最後まで読んでみてください。
Twitter広告とは?基礎知識とメリット・デメリットを解説
こちらではTwitter広告の基本的な知識と、利用する際のメリット・デメリットについてまとめています。「Twitter広告の全体像をカンタンに把握したい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
Twitter広告とは?基本知識まとめ
引用元:https://business.twitter.com/ja/advertising.html
Twitter広告とは、Twitterのタイムラインや検索結果に表示できる広告のことです。以下のような広告メニューの中から好きなものを選んで、Twitterユーザーにアピールすることができます。
広告の種類 | 概要 |
プロモツイート | プロモーションタグ付きのツイート型の広告 |
プロモアカウント | プロモーションタグ付きのプロフィールページ型の広告 |
プロモトレンド | プロモーションタグ付きのキャンペーンやイベント情報の拡散に使える広告 |
プロモビデオ | プロモーションタグ付きの動画ツイート型の広告 |
インストリーム動画(プレロール) | ユーザーがTwitter上で観る動画の再生前に流れる動画型の広告 |
選んだ広告メニューによって広告が表示される場所や対象者、表示回数などが異なります。なお設定した広告はターゲティング条件ごとにグループ(オークション)分けされ、他の広告に競り勝ったときにTwitterユーザーの画面に表示されるシステムです。
オークションで他の広告に勝てるかどうかは、入札額や広告の品質(共感度・関連性・リーセンシーなどで判断されるスコア)によって決められます。
Twitter広告を利用するメリット
Twitter広告が他のSNS広告とどう違うのかがわかると、より理解が深まるはずです。ここからはTwitter広告を利用する際のメリットについて解説します。
メリット1.支払う広告費以上の拡散力がある
Twitter広告で費用が発生するのは一時拡散(広告主による元ツイートなど)であり、二次拡散(他アカウントからのいいね・リツイートなど)には料金は発生しません。つまり元ツイートに対する広告料を支払ってしまえば、それ以降の広告費は無料のまま情報を拡散することができます。
メリット2.テレビや新聞を見ない若年層にアピールできる
Twitterはトレンドに敏感な20~40代の利用者が多いのが特徴です。Twitterの月間アクティブユーザー数は4,500万人(2017年10月時点)となっており、国内利用率はLINEに次いで2番目となっています。リアルタイム性や拡散力が特徴のSNSなので、時事ニュースや自分が気になっているジャンルについての情報収集をTwitterで行う方も多いでしょう。
メリット3.ターゲット層を絞れるため反応率が高い
Twitter広告では下の表に記載しているようなターゲティング項目を使って、広告を表示する対象者を絞り込むことができます。
Twitter広告のターゲティング機能 | |
オーディエンスの特性 |
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オーディエンスタイプ |
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あなたのオーディエンス |
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発信したい内容に合わせて上記のようなターゲティング絞込機能を使うことで、高い反応率が見込めるアカウントにピンポイントでアプローチすることが可能です。
Twitter広告を利用する上での注意点
Twitter広告の運用を検討する上で、メリットだけではなく、注意するべき点ももちろんあります。特に注意するべき点を2点ご紹介します。
1.広告を見るユーザーの年齢層が決められない
Twitterアカウントを作る際に生年月日が必要ではないことから、広告を見てほしいターゲットを絞り込む際にユーザーの年齢層を指定することはできません。
2.既にリツイートされた広告は完全には削除できない
広告ツイートの内容に誤りがあった場合などに元ツイートを削除しても、他のアカウントがすでにリツイートしたものは消せないので注意しましょう。
国内の月間利用者が4,500万人を超えるTwitter。ユーザーへの拡散効果が高く、SNS広告の中でも特に注目度が高い広告だと言えます。 とはいえ、広告の種類が多く、初めて出稿する場合は不安もあるでしょう。いざTwitter広告を始め[…]
Twitter広告に関する本を探すときの注意点
Twitter広告について体系的に学びたいと考えたときに、多くの人が思い浮かべるのが「本で情報を得る」ことではないでしょうか。ここからはTwitter広告の運用方法に関する本を探すときの注意点をまとめているので、書籍を探す前にぜひチェックしてみてください。
Twitter広告に特化した書籍が少ない
まずお伝えしたいのは「Twitter広告に特化した本はほとんどない」ということです。2021年10月時点では、Twitter広告に焦点を絞った本は1冊しか見つかりませんでした。そのほかWEB広告全般やSNS広告について解説した書籍の一部として紹介されている場合もありますが、Facebook広告などに比べると情報量が少ない点が情報収集のハードルを高くしている要因です。
最新情報はTwitter公式サイトで確認するのを忘れない
Twitter広告についての知識を書籍から得る場合、本の内容と最新情報がリンクしているかを確認する必要があります。なぜなら「Twitter広告に関する書籍は少ない」かつ「できることはアップグレードされている」ので、本の内容と実際の運用方法が異なる場合があるからです。
読んだ本の内容はあくまで過去の情報でしかないため、概要を大まかに理解したら実際に公式ホームページを見て答え合わせをしましょう。
Twitter広告・マーケティングのやり方を学べるおすすめ本3選
Twitter広告について本で知識を吸収したいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで具体例として、Twitter広告やSNSマーケティングに関する書籍をいくつか紹介します。今回紹介する書籍は、以下の3冊です。
- Twitter広告運用ガイド
- SNSマーケティングのやさしい教科書。
- デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』第2版
ここからは上記3つの書籍の特徴やおすすめに選んだ理由などをまとめているので、本で体系的な知識を得たい方はぜひチェックしてみてください。
Twitter広告運用ガイド
この本の特徴
『Twitter広告運用ガイド』は2021年10月時点では唯一と言ってもいい、Twitter広告特化の書籍です。Twitter広告の作り方・ターゲティング設定・予算設定の仕方などが記載されているため、初心者であっても広告を出すところまでたどり着けるでしょう。
この本をおすすめする理由
- 数少ない「Twitter広告に特化した本」であること
- 要点が図解されていてわかりやすいこと
『Twitter広告運用ガイド』をおすすめする理由は上記2点です。何から始めればいいかわからないという方でも、図解を見ながら進めることで理解を深められます。ただし出版されたのが2016年であり、最新情報と乖離がある可能性が考えられるので、細かい部分は公式のTwitter広告紹介ページで確認するようにしましょう。
『Twitter広告運用ガイド』の基本情報 | |
出版日 | 2016年7月20日 |
価格 | 1,650円 |
出版社 | 翔泳社 |
著者 | 高橋 暁子 |
URL | https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798146461 |
SNSマーケティングのやさしい教科書。
この本の特徴
『SNSマーケティングのやさしい教科書。』は、以下のようなSNSを使ったマーケティングに関する情報がまとめられた書籍です。
- YouTube
- LINE
- TikTok
- Snapchat
基本知識・導入方法・運用方法・分析方法・活用・広告・事例の7段階に分けて解説されているので、これからSNSの広告運用を学ぼうとしている人にもわかりやすい内容になっているでしょう。
この本をおすすめする理由
- SNSマーケティングの全体像を把握できること
- 入門・基本的知識が多く初心者に優しい内容であること
『SNSマーケティングのやさしい教科書。』をおすすめする理由は上記2点です。Twitterはもちろんのこと、他のSNSについての情報もまとめられているので、これからSNSマーケティングに挑戦したい人や知識のおさらいをしたい人に適しています。
ただしTwitter広告のみにスポットライトを当てたものではないことに加え、出版が2019年であることから最新情報との乖離がある場合も考えられるため、Twitter公式の情報サイトでも確認するようにしましょう。
『SNSマーケティングのやさしい教科書。』の基本情報 | |
発売日 | 2019年7月17日(改訂新版) |
価格 | 2,310円 |
出版社 | エムディエヌコーポレーション |
著者 | 清水 将之 |
URL | https://books.mdn.co.jp/books/3219203006/ |
デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』第2版
この本の特徴
デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』第2版は、6種類のSNS(Facebook・Twitter・Instagram・LINE・YouTube・TikTok)の使い方やマーケティングの方法をまとめた書籍です。各種SNSのマーケティングについての知識に加えて、炎上対策や運用効率を上げるおすすめツールについても言及されています。
この本をおすすめする理由
- SNSマーケティングの全体像を把握できること
- 炎上対策や効率化のためのツールについても記載されていること
デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』第2版をおすすめする理由は上記2点です。炎上対策や効率化のためのツールについても知ることができるので、新しく法人のマーケティング担当になった方に適しています。
ただし出版日が2020年であることから最新情報との乖離がある可能性を考慮し、Twitter公式の情報サイトでも確認するようにしましょう。
デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』第2版の基本情報 |
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発売日 | 2020年7月15日 |
価格 | 1,628円 |
出版社 | 翔泳社 |
著者 | 林 雅之 / 本門 功一郎 |
URL | https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798166285 |
本以外でTwitter広告の運用方法を体系的に学べる方法おすすめ3選
ここまでTwitter広告を学べる本を紹介してきましたが、特化した本がない(もしくは情報が古い)のが現状です。本でTwitter広告の全体像を把握できた方は、より実践的なノウハウを得るために本以外の学習方法を試してみることをおすすめします。
本以外の学習方法の具体例は以下の3つです。
- Twitter Flight School(ツイッターフライトスクール)
- Udemy(ユーデミー)
- Twitter公式ビジネス活用パワーアップセミナー
ここからは上記の3つの学習方法について、特徴とどんな人におすすめなのかについてまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
Twitter Flight School
この学習方法の特徴
Twitter Flight School(ツイッターフライトスクール)とは、2020年4月に開始したTwitter広告に関するオンライン学習プラットフォームです。Twitter, inc.が運営する公式のプラットフォームなので、Twitter広告の基礎知識からキャンペーンの作成方法、実際の活用事例まで幅広い情報を得ることができます。
こんな方におすすめ
Twitter Flight SchoolはTwitter公式の無料サービスであるため、まずは全体像を把握したいという方におすすめ学習方法です。費用もかからないので、他の学習方法を試す前の要点チェックにも使えます。
Twitter Flight Schoolの概要
Udemy(ユーデミー)
引用元:Udemy
この学習方法の特徴
Udemy(ユーデミー)とは米国法人Udemy, inc.が運営する、学びたい人と教えたい人をつなぐオンラインのマーケットプレイスです。2015年からは日本における事業パートナーとしてベネッセコーポレーションと提携しています。
利用できる動画コンテンツは155,000本ほどあり、ジャンルも様々なのでTwitter広告の学習以外にも大活躍するでしょう。
こんな方におすすめ
Udemyには実務のエキスパートによるコンテンツが用意されているので、より実践的なノウハウを知りたいという方におすすめの学習方法です。Udemyにはデスクトップパソコン・ノートパソコン・モバイルアプリなど、さまざまなデバイスからアクセスが可能になっています。
購入したコンテンツには有効期限が設定されておらず、アカウントを持っている限りはいつでも復習が可能です。
Udemyの概要
- 料金:無料もしくは動画購入(価格は動画ごとに異なる)
※有料コースにすると、修了証明書・講師Q&A・講師へのダイレクトメッセージが利用可能 - URL:https://www.udemy.com/course/twitter-advertisement/
Twitter公式ビジネス活用パワーアップセミナー
この学習方法の特徴
Twitter公式ビジネス活用パワーアップセミナーとは、Twitter社が主催するビジネス向けの無料セミナーです。月に3回程度開催されており、これまでに全国各地やオンラインで計250回以上開催・13,000人以上が参加しています。
こんな方におすすめ
このセミナーはTwitterを法人名義で利用している人を対象としているため、法人の広報担当者におすすめの学習方法です。Twitter社の社員から広告運用について教えてもらえるので、動画コンテンツではわからなかった点などを質問することもできます。
セミナー限定で開示される最新情報や費用対効果を高める裏技もあるので、これからTwitter集客をアップしたいと考えている法人担当者の方はぜひチェックしてみてください。
Twitter公式ビジネス活用パワーアップセミナーの概要
- 料金:無料
- 主催者:Twitter Japan株式会社
- URL:https://twitterjpsmb.peatix.com/
Twitter広告運用の効率化にはレポート自動化ツールの利用がおすすめ
Twitter広告の費用対効果を最大化したい場合は、広告を出したあとにデータを集めて効果を検証する必要があります。とはいえ広告データを逐一記録したり、共有用の資料作りをしたりするのはなかなか容易ではありません。
法人アカウントでTwitter広告を運用する場合は、広告のデータを一元管理できるレポート自動化ツールを導入することをおすすめします。ここからは広告サービスとの提携数が国内最大級を誇る「Databeat Explore」を例に挙げ、Twitterでの広告運用にどう活かせるかをまとめているので、マーケティング担当者の方はぜひチェックしてみてください。
広告レポート自動化ツール「Databeat Explore」
「Databeat Explore」は2020年2月にサービス提供を開始した、広告の運用データを一括で管理・見える化することができるマーケティングツールの1つです。同ツールではあらゆる広告プラットフォームの情報を一括で集計し、さまざまな方法で出力することができます。
Twitter広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント
「Databeat Explore」の主な活用ポイントは下記3つです。
- リアルタイムで予算や目標を管理できる
- 広告データを一元管理できる
- 社内共有用の資料をすくに作成できる
ここからはそれぞれのポイントについてご紹介します。
リアルタイムで予算や目標を管理できる
「Databeat Explore」を使用すると、広告の予算や目標を見える化して管理できます。ダッシュボードには分析に必要な情報がまとめられているので、いつでも好きなタイミングでTwitter広告の成果を確認することが可能です。
広告データを一元管理できる
- 広告詳細レポート
- 広告パフォーマンスレポート
- 広告&Googleアナリティクスレポート
「Databeat Explore」では上記のようなレポートを一元管理できます。いろいろなサービスにログインして確認する手間が省けるため、広告データのチェックにかかる時間を短縮することが可能です。
社内共有用の資料をすぐに作成できる
- BIツール
- Excel・Googleスプレッドシート
- Google Data Portal
「Databeat Explore」で集計された広告データは、上記のようなツールに出力することが可能です。これにより法人の社内でよく使われるツールを使って資料を作ることができ、情報の共有をよりスムーズにできます。
まとめ
この記事ではTwitter広告についての概要・メリットに加え、情報収集の際に役立つ書籍・サービスなどをご紹介しました。Twitterは国内で2番目に利用率が高いSNSであり、うまく活用することで情報を拡散できる強力なツールになります。
ただし広告を出すときの入札方法などが特殊なので、初心者の場合は本やオンラインサービスを使って情報を集めてから利用すると良いでしょう。広告を出したあとはそのまま放置せず、データを集計して広告の効果を分析し、費用対効果を最大化できるように意識してください。