リスティング広告ツールには主に「キーワード調査」「レポートツール」「シミュレーションツール」3つの種類があり、自社の課題にあったツール選択が必要です。しかし、自社でリスティング広告ツールを選定する上で、
「リスティング広告ツールの種類について詳しく知りたい」
「自社に合ったツールが分からない」
「おすすめのツールが知りたい」
上記のような課題が生じるかと思います。本記事では企業広告担当者様へ向けて、リスティング広告運用に役立つツール15選を紹介しています。
- 1 リスティング広告ツールの種類と解決できる実務上の課題
- 2 自社に適したリスティング広告ツールを選ぶための5つのポイント
- 3 リスティング広告のレポートづくりをサポートする自動化ツール8選・比較
- 4 リスティング広告のキーワード探しに向いているツール3選・比較
- 5 リスティング広告のシミュレーションができるツール3選・比較
- 6 その他オススメの広告運用便利ツール
- 7 まとめ
リスティング広告ツールの種類と解決できる実務上の課題
リスティング広告ツールの「定義」「種類」「各ツールで解決できる課題」について紹介します。下記内容を参考にツール導入を検討してみましょう。
リスティング広告ツールとは?
リスティング広告ツールとは「広告運用業務効率化」「費用対効果改善」「広告パフォーマンス向上」などを目的としたツールです。
リスティング広告は、初心者でも比較的簡単にトラフィックを獲得できる運用型広告として、さまざまな企業に採用されていましたが、これは2000年代初頭の状況です。
現在では、多くの企業がリスティング広告に参入した背景もあり、キャンペーンを作成するために必要な労力が増え、難易度も上がっています。
このような状況化では、手動タスクを減らしながら、広告パフォーマンスを向上していく必要があります。そのサポートの役割を果たすのがリスティング広告ツールといえます。
リスティング広告ツールの主な種類まとめ
リスティング広告ツールの主な種類は下記3つです。
リスティング広告ツールの種類 | 概要 | 例 |
---|---|---|
レポートツール | レポート作成を自動化できる | Databeat Explore |
キーワードツール | キーワード調査ができる | キーワードプランナー |
シミュレーションツール | 配信結果をシミュレーションできる | パフォーマンスプランナー |
本記事では、主に上記3種類のツールについて詳しく掘り下げています。また、上記以外にもリスティング広告には複数のツールが用意されています。
- 分割テストツール(多数のABテストを同時に実施できる)
- コンバージョントラッキングツール(他チャネルのデータと組み合わせる)
- 入札管理ツール(キャンペーン管理を自動化)
- ランディングページツール(LPを最適化するツール)
ツールの種類1:レポートツール
レポートツールは、レポート作成効率化を目的としたツールです。レポートツールを活用すれば、多くの時間を費やすレポート作成業務を自動化できます。
また、広告媒体との連携が容易なので広告媒体比較も可能です。
リスティング広告レポートツールで解決できる課題
リスティング広告のレポート作成業務は、広告運用業務全体の約2割を占めると言われています。クライアントからの依頼でリスティング広告運用している場合は、毎月広告データを分かりやすく可視化したレポートを提出しなくてはいけません。
広告レポートツールを導入すれば、「可視化されたテンプレート」にレポート結果を自動で抽出できます。広告レポートツールを導入したことで、月100時間以上の業務時間を削減した事例もあります。
広告レポート自動化ツールは、WEB広告の運用業務を効率化する以外にも、多くのメリットがあります。そのため、現在WEB広告の運用を担当されている方には、ぜひ導入をおすすめしたいツールです。 そこで今回こちらの記事では、さまざまな広告レポ[…]
ツールの種類2:キーワードツール
キーワードツールは、広告キャンペーンの一部となるキーワードを特定して優先順位を付けるツールです。リスティング広告では、入札キーワードだけではなく、無駄な支出を減らすためにキャンペーンから除外するキーワードも特定する必要があります。
キーワードツールを活用すると、「競合他社のキーワード入札状況」「キーワードの傾向追跡」が可能となり、キーワード選定にかかる作業効率化と競合調査を実施できます。
リスティング広告キーワードツールで解決できる課題
リスティング広告を成功させた企業は、必ずキーワード調査に力を入れています。キーワードに入札するのは、自社だけではないため、競合他社が入札しているキーワード、広告とランディングページの外観、関連性の高いキーワードの把握が必要です。
この調査を手動で実施するのは困難であり、リスティング広告を運用する上で「クリック単価が高い」「コンバージョン単価が高い」等の課題を持っている企業は、キーワードツールの活用をおすすめします。
ツールの種類3:シミュレーションツール
シミュレーションツールとは、リスティング広告に配信するキーワードから配信結果をシミュレーションできるツールです。シミュレーションツールを活用することで、顧客獲得単価(CPA)等を広告出稿前に把握できます。
リスティング広告シミュレーションツールで解決できる課題
リスティング広告に挑戦したいと思っても「どの程度の予算がかかり」「どんな結果が得られるか」を予想するのは難しいですが、シミュレーションツールを活用すると、広告予算の目安を把握できます。
そのため、シミュレーションツールは、これからリスティング広告に参入を検討している企業や、新しくキャンペーンを立ち上げるにあたり、予算を把握しておきたい企業に向いています。
自社に適したリスティング広告ツールを選ぶための5つのポイント
自社に適したリスティング広告ツールを選ぶためのポイントを紹介します。下記ポイントを考慮した上で、ツールを選定しましょう。
- そもそも一番重要な課題が解決できるか?
- 使用する広告媒体にツールが対応しているか?
- 実際に使ってみて使いやすいか?
- 費用が予算に合うか?
- 困った時に十分サポートしてもらえるか?
ポイント1:そもそも一番重要な課題が解決できるか?
自社に適したツールを選定するには、まず自社の課題を明確にして、それを解決できるか考慮しましょう。例えば、現段階の課題がレポート作成に時間がかかり過ぎており、戦略を練る時間がないのであれば、広告レポートツールが適しています。
リスティング広告ツールは便利ですが、ツール操作についても学ぶ必要があるので、ツールを複数導入するのではなく、自社の課題にあったツール選定からはじめましょう。
ポイント2:使用する広告媒体にツールが対応しているか?
自社に適したツールを選定するには、使用する広告媒体にツールが対応しているかも確認しましょう。リスティング広告は「Google広告」「Yahoo!広告」が代表的な媒体となりますが、ツールによっては「Google広告」にしか対応していないものもあります。
現段階の運用状況だけではなく、今後の運用予定も視野に入れてツール選定する必要があります。
ポイント3:実際に使ってみて使いやすいか?
自社に適したツールを選定するには、UI(ユーザーインターフェース)も考慮する必要があります。便利なツールでも、使いにくいツールであったり、社内でデータ共有がしにくいと、思ったような成果が得られない可能性があるためです。
有料ツールの場合、無料トライアル期間が設けられているケースもあるので、操作性を考慮した上でツール導入を検討しましょう。
ポイント4:費用が予算に合うか?
自社に適したツールを選定するには、費用が予算に合うかも重要です。リスティング広告ツールは「無料」「有料」のツールがあります。
有料ツールは、さまざまな機能を網羅していますが、広告運用を始めたばかりであれば、無料ツールでも十分広告運用を改善できるケースもあるので、自社の予算と相談しながらツール選定しましょう。
ポイント5:困った時に十分サポートしてもらえるか?
自社に適したツールを選定するには、困った時に十分サポートしてもらえるかも重要です。有料ツールの場合は、ベンダーからのサポートが受けられますが、無料ツールの場合、サポートは受けられません。
有料ツールに関しては、サポート体制はベンダーにより異なるので、ツール導入前に確認しておきましょう。
リスティング広告のレポートづくりをサポートする自動化ツール8選・比較
リスティング広告のレポートツール8選を紹介します。各ツールの「特徴」「費用」に関しても記載しているので、レポート作成に関して課題がある方は参考にしてください。
リスティング広告レポート自動化ツールまとめ
今回紹介するリスティング広告レポート自動化ツールまとめは下記の通りです。
ツール名 | 特徴 | こんな方にオススメ |
---|---|---|
Databeat Explore | 広告指標の統一 最新広告データ共有 広告クリエイティブ分析 Googleアナリティクスとの連携 |
「複数の広告媒体を運用している方」 「広告分析業務の負担を減らしたい方」 |
Shirofune(シロフネ) | 自動化により作業工数を最大92%削減 | 「広告業務に時間が取れない方」 |
AD EBiS(アドエビス) | 広告貢献度の評価が可能 | 「正確な広告レポートを作成したい方」 |
AdNote(アドノート) | 34種類のレポートテンプレート | 「ツール導入費用を抑えたい方」 |
racooon(ラクーン) | 広告運用のアドバイスあり | 「プロからアドバイスがもらいたい方」 |
アドレポ | 豊富な出力フォーマット先 | 「リアルタイムなデータ共有がしたい方」 |
ATOM(アトム) | 100種類以上のテンプレート | 「こだわったレポート作成がしたい方」 |
Glu | レポートツールのレクチャーあり | 「レポートツールのレクチャーを受けたい方」 |
1. Databeat Explore
Databeat Exploreは、アジト株式会社が提供する広告レポートツールです。データの抽出・更新・集計・可視化を自動化することで、常に最新の広告データを共有することが可能になります。
Databeat Exploreの特徴は下記の通りです。
広告指標の統一が可能
Databeat Exploreでは広告指標の統一が可能です。運用型広告は媒体により指標が異なります。しかし、指標が異なると各媒体の比較が困難ですが、Databeat Exploreでは、広告指標の統一も自動で実施します。
最新の広告データ共有が可能
Databeat Exploreでは、いつでも最新の広告データの共有が可能です。自動で更新・集計・可視化したデータをGoogleスプレッドシート又はBIツールに出力できます。
広告クリエイティブ分析
Databeat Exploreでは、画像サムネイル出力に対応しているため、クリエイティブのパフォーマンス分析も可能です。クリエイティブが重要な「SNS広告」「ディスプレイ広告」の運用者にとっては大きなメリットになります。
Googleアナリティクスとの連携も可能
Databeat ExploreはGoogleアナリティクスとの連携が可能です。広告データだけではなく、LP上のデータを同時に分析することで、自社のマーケティング施策を改善するためのヒントを得ることができます。
費用
プラン | 月額費用 |
---|---|
アカウント数課金プラン | 広告アカウント数×330円 |
広告費課金プラン | 広告費×0.3% |
※税抜表示
こんな方にオススメ!
「複数の広告媒体を運用している方」「広告分析業務の負担を減らしたい方」にDatabeat Exploreはおすすめです。各広告媒体の連携も簡単に実装でき、レポート作成に関しては多くのテンプレートが用意されているので、見やすいレポートを自動作成できます。
また、別の広告レポートツールを活用している方でも、切り替えのための一括登録サポートも受けられるので、他社からの乗り換えを検討している方にもおすすめです。
※主要広告レポート自動化ツールを様々な観点から比較した資料を配布しています。是非ご覧下さい。
2. Shirofune(シロフネ)
引用元:Shirofune(シロフネ)
Shirofune(シロフネ)は、株式会社Shirofuneが提供する広告自動化ツールです。大手広告代理店から、上場企業まで幅広く導入されており、利用実績は13,000件以上です。
Google広告・Yahoo!広告・Facebook広告・Twitter広告・LINE広告に対応しており、1日10分の簡単操作で広告運用業務のほとんどを自動化できます。
このツールの特徴
Shirofuneは、広告出稿業務、予算管理、レポート作成までの工程をすべて自動化します。これにより、月間の作業工数を最大92%削減できるのが最大の特徴です。
広告運用のプロがノウハウをシステム化したことにより、自動化で運用しても広告パフォーマンス改善やCPA改善も期待できます。
費用
料金プラン | 詳細 |
---|---|
セルフプラン | 月額広告費×5% |
サポートプラン | 月額広告費×5%(税抜)+11万円(サポート料) |
※税抜表示
こんな方にオススメ!向いているのは「広告業務に時間が取れない方」
「広告業務に時間が取れない方」にShirofuneはおすすめです。Shirofuneなら広告運用未経験者でも、最短3分で広告運用を開始できます。
また、分析レポートに関しても10秒で作成できるので、「広告業務に時間が取れない方」はShirofuneを検討してみましょう。
3. AD EBiS(アドエビス)
引用元:AD EBiS(アドエビス)
AD EBiS(アドエビス)は、株式会社イルグルムが提供する広告効果測定プラットフォームです。広告運用における「計測」「分析」「活用」に必要な機能をワンパッケージで提供します。
このツールの特徴
AD EBiS(アドエビス)では、誰が見てもすぐわかるレポートを自動作成できます。目標の進捗状況も可視化できるだけではなく、ダッシュボードのカスタマイズも可能です。
分析できるデータに関しては、各広告媒体の貢献度を評価できるので、コンバージョン重複を防ぐことで更にレポート作成業務を効率化できます。
費用
プラン | ツール利用料 |
---|---|
ライトプラン(~50,000クリック/月) | 要問い合わせ |
スタンダードプラン(~400,000クリック/月・~3,000,000PV/月) | 要問い合わせ |
個別お見積もり(400,001~クリック/月・3,000,001~PV/月) | 要問い合わせ |
こんな方にオススメ!向いているのは「正確な広告レポートが作成したい方」
「正確な広告レポートを作成したい方」にAD EBiSはおすすめできます。複数の広告媒体を運用していると、コンバージョン重複により正確な広告レポートが作成できないケースがあります。
しかし、AD EBiSでは広告の貢献度も分析できるので、より正確なレポートを作成できます。
アドエビス(AD EBiS)は、広告のさまざまな指標や効果を測定できるツールです。広告運用において効果計測を行うことはとても重要ですが、こうしたツールを活用することで、正確かつスムーズに広告の効果を計測できるようになります。 広告効果[…]
4. AdNote(アドノート)
引用元:AdNote(アドノート)
AdNote(アドノート)は、株式会社ブレインパッドが提供する広告運用自動化ツールです。「予算配分」「入札」「レポート作成」などの業務をすべて自動化します。
このツールの特徴
AdNote(アドノート)は、各広告媒体のレポートをExcelでダウンロードできます。広告媒体の管理画面にログインしなくても、広告レポートは毎日自動で作成されます。
また「アカウントレポート」「週次レポート」などのテンプレートが34種類も用意されており、カスタマイズも可能です。
費用
プラン | 月額料金 |
スタンダードプラン | 5アカウント:10,000円 10アカウント:18,000円 30アカウント:45,000円 50アカウント:60,000円 |
ビジネスプラン | 5アカウント:50,000円 10アカウント:58,000円 30アカウント:85,000円 50アカウント:100,000円 |
※税抜表示
こんな方にオススメ!向いているのは「ツール導入費用を抑えたい方」
「ツール導入費用を抑えたい方」にAdNoteは向いています。従来のリスティング広告ツールは広告費用の〇%といった課金体系が多いですが、AdNoteは月額11,000円からツールを利用できます。
5. racooon(ラクーン)
引用元:racooon(ラクーン)
racooon(ラクーン)は株式会社ユニークワンが提供する広告運用結果レポートの自動送信サービスです。Google、Yahoo!広告はもちろん、各種SNS広告レポートを一瞬で作成することが可能です。
このツールの特徴
racooon(ラクーン)では、各種広告媒体のレポートを「Excel」「PDF」に変換して出力します。広告レポートを作成するだけではなく、専門資格を保持したスタッフから広告運用のアドバイスがもらえるので、自社の広告運用課題の解決に繋がります。
費用
API連携するアカウント数 | ツール利用料金 |
〜10 | 11,000円 |
〜30 | 22,000円 |
〜60 | 44,000円 |
〜120 | 88,000円 |
121〜 | 要問い合わせ |
こんな方にオススメ!向いているのは「プロからアドバイスがもらいたい方」
「プロからアドバイスがもらいたい方」にracooon(ラクーン)は向いています。簡単にリスティング広告レポートが作成できても、自社で正確な分析を実施しなくては、広告運用は改善できません。そのため、広告運用初心者にとってアドバイスがもらえる点は大きなメリットです。
6.アドレポ
引用元:アドレポ
アドレポは、株式会社イルグルムが提供する広告レポートツールです。提携先は20種類もあり「日別」「週別」「月別」の広告レポートを自動で作成し、メール通知で知らせてくれます。
このツールの特徴
アドレポでは、20媒体以上のデータをAPIやCSVアップロード経由で取込み、自動で出力を実施します。また出力フォーマットも豊富で「Excel」「オンラインレポート」「Googleスプレッドシート」「BiqQuery」などの出力先に対応しているのも特徴です。
費用
アドレポ月額料金は30,000円からとなっています。
こんな方にオススメ!向いているのは「リアルタイムなデータ共有がしたい方」
「リアルタイムなデータ共有がしたい方」にアドレポはおすすめです。「Googleスプレッドシート」「BiqQuery」等にレポートを出力することで、社内でいつでも最新の広告データの共有ができます。
日々のレポーティング業務に追われている広告代理店も多いのではないでしょうか。レポーティング業務に時間がかかりすぎると、施策立案などのコア業務に集中できなくなってしまいます。 このような課題を抱えている代理店は、レポーティング業務を自動[…]
7. ATOM(アトム)
引用元:ATOM(アトム)
ATOMは、SO Technologies株式会社が提供する広告レポートツールです。ツールを導入している広告代理店が400社を超えるメジャーなツールとなっています。
このツールの特徴
ATOMの特徴は、広告レポートのカスタマイズ性です。広告代理店に多く利用されているのもあり、月次・週次・日次の定期出力に加え、画像の出力も可能なのでクリエイティブ比較レポートも作成できます。
レポートテンプレートは100種類を超えるので、さまざまな角度からのリスティング広告レポートが作成できます。
費用
ATOMの費用は、合計運用金額によって決まります。
向いているのは「こだわったレポート作成がしたい方」
こだわったレポート作成がしたい方にATOMはおすすめです。100種類以上のテンプレートがあるので、さまざまな切り口から広告データを分析できます。
単純な広告レポートではなく、少しこだわった広告レポートを作成したい方は、ATOMを活用してみましょう。
8.Glu
引用元:glu
gluは、アタラ合同会社が提供する広告レポートツールです。柔軟性の高いツールとなっており、多くの広告媒体やツールとの連携が可能です。
このツールの特徴
gluでは、業務を効率化するために、クライアントや社内で提出するレポート作成の手間をゼロに近づける「広告レポート自動化」が実現できます。
また、運用者が広告運用状況を把握し、戦略を練る手間をゼロに近づけるためのサポート体制が整っています。
費用
費用に関しては、要問い合わせとなっています。
向いているのは「レポートツールのレクチャーを受けたい方」
「レポートツールのレクチャーを受けたい方」にgluは向いています。ツールの使用方法のレクチャーを受けながら、広告アカウントを最適化できるので、丁寧なサポートを求める企業には、ピッタリの広告レポートツールです。
WEB広告は、自社商品の認知や販売に大きく貢献できる手法のひとつです。インターネットが普及した現在では、企業のマーケティングにおける重要な手法となっています。しかし、WEB広告を運用するにあたっては、運用リソースの不足や思うような成果が得ら[…]
リスティング広告のキーワード探しに向いているツール3選・比較
リスティング広告のキーワードツールを3つ紹介します。各ツールの「特徴」「費用」に関しても記載しているので、キーワード選定にお悩みの方は参考にしてください。
リスティング広告のキーワードツールまとめ
今回紹介するキーワードツールのまとめは下記の通りです。
ツール名 | 特徴 | こんな方にオススメ |
---|---|---|
キーワードプランナー | 「検索ボリューム」 「キーワードの競合性」 「関連キーワード取得」 |
「Google広告を運用している方」 |
Yahoo!キーワードアドバイスツール | 「検索ボリューム」 「キーワードの競合性」 「属性別検索割合機能」 |
「Yahoo!広告を運用している方」 |
Google Search Console | 「Google検索エンジンでの順位」 「検索エンジン上でのクリック・表示回数」 「流入キーワードの確認」 |
「SEO施策に力を入れている企業」 |
1. キーワードプランナー
引用元:キーワードプランナー
キーワードプランナーは、Google広告内で使用できるキーワードツールです。新しいキーワードの発見やキーワードの競合性を調査することができます。
このツールの特徴
キーワードプランナーでは、需要のあるキーワードが判断できます。「検索ボリューム」「キーワードの競合性」を調査することにより、そのキーワードが集客を見込めるキーワードか判断可能です。
また、自社Webサイトやメインキーワードから、新しい関連キーワードを取得することもできます。
費用
Google広告を運用している方であれば無料で利用可能です。
こんな方にオススメ!向いているのは「Google広告にてリスティング広告を運用している方」
「Google広告にてリスティング広告を運用している方」にキーワードプランナーはおすすめです。「検索ボリューム」「キーワードの競合性」に関してはGoogle検索エンジン上のデータとなるので、Google広告運用者には必須です。
2. Yahoo!キーワードアドバイスツール
Yahoo!キーワードアドバイスツールは、条件を入力するだけで、関連するキーワードの候補や各種推定データを表示する機能です。
Yahoo!広告の管理画面から利用できるツールとなります。
このツールの特徴
Yahoo!キーワードアドバイスツールでは「検索ボリューム」「競合性」を調査することで、事前に成果が見込みやすいキーワードを判断できます。
また「属性別検索割合機能」を活用することで、キーワードがどの属性に有効かを判断する機能も搭載しています。
費用
Yahoo!広告を運用している方は無料で利用できます。
こんな方にオススメ!向いているのは「Yahoo!広告を運用している方」
「Yahoo!広告を運用している方」にYahoo!キーワードアドバイスツールは向いています。Yahoo!広告にてリスティング広告を出稿する場合は、Yahoo検索エンジン上での「検索ボリューム」「競合性」について把握することで、最適なキーワード選定ができるためです。
3. Google Search Console
Google Search Consoleは、検索エンジン上でのパフォーマンスを管理できるツールです。「Google検索エンジンでの順位」「検索エンジン上でのクリック数・表示回数」「流入キーワードの確認」が分析できます。
このツールの特徴
Google Search Consoleは、一般的にSEOツールとして知られていますが、リスティング広告運用に活かすこともできます。例えば、Google Search Consoleで自社サイトの訪問ユーザーが、どんなキーワードで訪問しているかを確認すれば、ユーザーニーズが理解できます。
確認したキーワードと同様のニーズキーワードでリスティング広告を出稿すれば、新たなトラフィックの獲得が可能です。
費用
無料で利用可能です。
こんな方にオススメ!向いているのは「SEO施策に力を入れている企業」
「SEO施策に力を入れている企業」にGoogle Search Consoleは向いています。SEO施策を実施していれば、Google Search Console上から、リスティング広告にも活用できる有益な情報を得ることができます。
反対にリスティング広告に頼った集客の場合は、有益な情報を得ることはできないので注意が必要です。
リスティング広告のシミュレーションができるツール3選・比較
リスティング広告のシミュレーションツール3選を紹介します。各ツールの「特徴」「費用」に関しても記載しているので参考にしてください。
リスティング広告のシミュレーションツールまとめ
今回紹介するリスティング広告のシミュレーションツールまとめは下記の通りです。
ツール名 | 特徴 | こんな方にオススメ |
---|---|---|
パフォーマンスプランナー | 「予算を変更した際の数値変動」 「目標CPAで獲得できるCV数の把握」 「キャンペーンの予算配分予測」 |
「広告予算を明確にしたい方」 |
Yahoo!広告内の「キーワード見積もり機能」 | 「1日あたりの推定合計コスト」 「キャンペーン予算を算出」 |
「Yahoo!広告を運用・検討している方」 |
Lisket(リスケット) | 「キーワードシミュレーション」 「広告媒体アカウント一元管理」 「広告媒体レポート自動作成」 |
「広告代理店」 |
1. パフォーマンス プランナー
引用元:Google広告ヘルプ
パフォーマンスプランナーは、Google広告内で利用できるシミュレーションツールです。機械学習を使用して新しいキャンペーンの可能性を示すことができます。
このツールの特徴
パフォーマンスプランナーでは「予算を変更した際の数値変動」「目標CPAで獲得できるコンバージョン数の把握」「キャンペーンの予算配分予測」3つの予測ができます。ただし、パフォーマンスプランナーを活用するには、下記条件を満たしている必要があります。
- 72時間以上運用している
- 過去7日間に 3 回以上クリック
- 過去7日間にコンバージョンが1回以上発生
費用
無料で利用可能です。
こんな方にオススメ!向いているのは「広告予算を明確にしたい方」
「広告予算を明確にしたい方」にパフォーマンスプランナーは向いています。例えばクライアントから「コンバージョン100件達成する予算がいくらか?」と聞かれた場合、パフォーマンスプランナーの目標値に「CV100」と記入するだけで予算予測が可能です。
2. Yahoo!広告内の「キーワード見積もり機能」
Yahoo!広告内の「キーワード見積もり機能」はYahoo!広告内で利用できるシミュレーションツールです。キーワード作成時に見積もり機能を活用すると、1日あたりの推定合計コスト、キャンペーン予算を算出します。
このツールの特徴
Yahoo!広告内の「キーワード見積もり機能」では「キーワードの見積もり」を選択するだけ簡単に予算の見積もりを確認できます。
またこの機能に合わせて、Yahoo!広告のスタッフが「サイト集客につながる検索キーワード」「1クリックあたりの目安料金」をセットで提案してくれる無料サービスも展開しています。
費用
無料で利用可能です。
こんな方にオススメ!向いているのは「Yahoo!広告を運用、または検討している方」
「Yahoo!広告を運用、または検討している方」にYahoo!広告内のキーワード見積もり機能は向いています。
「サイト集客につながる検索キーワード」と「1クリックあたりの目安料金」をセットで提案するサービスに関しては、Yahoo!広告アカウントを開設していなくても活用できるので、広告運用を検討している方にピッタリです。
3. Lisket(リスケット)
引用元:Lisket
Lisket(リスケット)は、株式会社カルテットコミュニケーションズが提供するキーワードシミュレーションツールです。「Googleキーワードプランナー」「Yahoo!キーワードアドバイスツール」よりも実践向けのシミュレーションが実行できます。
このツールの特徴
Lisket(リスケット)は、メインキーワードと月間予算・予想CVRを入力するだけで「クリック数」「CV数」「CPA」を簡単に予測できます。
具体的な広告成果のシミュレーションが可能であり「Google広告」「Yahoo広告」にも対応しています。
費用
広告アカウント上限数 | 月額料金 |
---|---|
100 | 20,000円 |
200 | 40,000円 |
※税抜表示
こんな方にオススメ!向いているのは「広告代理店」
「広告代理店」にLisketは向いています。Lisketにはシミュレーション機能以外にも「広告媒体アカウント一元管理」「広告媒体レポート自動作成」などの機能も搭載しています。
クライアントから事前シミュレーションを求められた時だけではなく、広告結果もすぐに提示できるため、複数のクライアントを抱える代理店にピッタリのツールです。
その他オススメの広告運用便利ツール
AdFlow(アドフロー)
引用元:AdFlow(アドフロー)
AdFlow(アドフロー)は、株式会社クリエイターズマッチが提供するディレクター業務を効率化するためのツールです。広告運用で増え続けるクリエイティブを一括管理して資産化することで、制作現場だけではなく、管理側の環境も整えます。
このツールの特徴
AdFlowの特徴は、1つのツールでプロジェクトの進捗が全て確認できる点です。「制作物の承認フロー」「制作依頼」「稿数管理」「メール業務」がAdFlowに全て備わっています。
AdFlowの中だけで「チャット業務」「PowerPoint業務」「Excel業務」が完結できるので、企業全体の業務を効率化します。
費用
AdFlowの費用は要問合せとなります。
こんな方にオススメ!向いているのは「プロジェクトを円滑に進めたい企業」
「プロジェクトを円滑に進めたい企業」にAdFlowはおすすめです。AdFlowはプロジェクト進行における業務のほとんどをツール内で完結できるので、様々なロケーションの中で制作要件の整理や進行管理を実施したい方に向いています。
クリエイティブの数が増えれば増えるほど、発注者と受注者の両者にとって負担は大きくなります。例えば、クリエイティブ毎の進捗状況確認、修正内容の指示出し、クリエイティブの納品とプレビュー確認等、工程数自体は変わらなくても、クリエイティブの数が多[…]
ROBOMA
ROBOMAは、RoboMarketer株式会社が提供する広告自動化ツールです。広告運用業務からレポート作成業務を自動化することで「コスト削減」と「収益アップ」を同時に実現します。
このツールの特徴
ROBOMAは、1時間に1回データ更新を行い、広告レポートを作成します。クリエイティブ別に分析するため、広告媒体に合ったレポート分析ができます。
また、運用業務に関しては、実績に応じて予算を自動配分することでコンバージョンを最適化します。パフォーマンスが高い時間帯をAIが自動判断することで、CPAの改善も期待できます。
費用
月間出稿額 | ツール利用料 |
20万円未満 | 11,000円(税込) |
20-500万円未満 | 広告費の5.0% |
500-1000万円未満 | 広告費の4.5% |
こんな方にオススメ!向いているのは「広告媒体ごとに詳細な分析がしたい方」
「広告媒体ごとに詳細な分析がしたい方」にROBOMAはおすすめです。ROBOMAには「リスティング広告のクエリレポート」「動画対応のクリエイティブレポート」が用意されているため、広告媒体ごとにあった詳細な分析レポートが作成できます。
なお、レポート作成ができる「ROBOMA」は、現在もサービスが提供されています。
まとめ
リスティング広告運用で役に立つツール13選を紹介しました。リスティング広告ツールとは「広告運用業務効率化」「費用対効果の改善」「広告パフォーマンス向上」などを目的としたツールです。
リスティング広告ツールは主に「レポートツール」「キーワードツール」「シミュレーションツール」があります。それぞれ特徴が異なるので、自社の課題に合ったツールを選定するようにしましょう。