Facebook広告レポート活用ガイド!分かりにくい指標の見方からレポート自動化、効果測定まで【2021年最新版】

Facebook広告レポート活用ガイド!分かりにくい指標の見方からレポート自動化、効果測定まで【2023年最新版】

詳細なターゲティングが可能なFacebook広告を運用されている方の中で、なかなか成果が出ないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

Facebook広告では、運用効果を改善していくためには、広告効果をレポート化し、分析していく必要があります。しかし、いざFacebook広告のレポートを作成する上で、

「Facebook広告のレポート確認方法が分からない」

「Facebook広告のレポートをどのように分析して良いか分からない」

「レポート管理業務を効率化したい」

上記のような課題が生じるかと思います。本記事では、企業の広告担当者様へ向けてFacebook広告レポートの「作成方法」「分析のポイント」「レポート業務効率化の方法」を詳しく紹介しています。

目次

まず押さえたい「Facebook広告レポート」の基礎知識

はじめに、Facebook広告レポートでは何ができるかを理解しましょう。Facebook広告のレポートを作成したことがない方は、こちらの項目を確認してください。

そもそも「Facebook広告レポート」とは?

前提:Instagram広告のレポートが作成・確認できる管理画面とは?

引用:Facebook Ads

Facebook広告マネージャで確認できるFacebook広告レポートでは「Facebook」「Instagram」「Audience Network」で出稿している広告データをレポートとして確認することができます。分析したい指標または、テンプレートを活用することでレポート作成が可能です。

また、事前に出力したい内容が決まっていれば、レポートを定期的にメールで配信する機能も搭載しています。

「Facebook広告レポート」をチェックする目的は?

レポートをチェックする目的は2つです。下記目的を達成するためにも必ずレポートチェックは必須となります。

 目的1:目的を達成したか、広告効果を確認するため

「目的達成度の確認」「広告効果の確認」のためにもレポートチェックは必ず必要です。チェックを怠った場合、企業としてマイナスになるリスクが多くなります。

例えば「予約獲得」を目的としてFacebook広告出稿をしているのであれば、Facebook広告で何件の予約を獲得できたかを把握する必要があります。

自社で、他にも「SEO対策」「リスティング広告」もしているとしましょう。各施策によって獲得した予約獲得件数は下記の通りでした。

■月間予約獲得数

  • Facebook広告=0件
  • 検索エンジンからの流入=5件
  • リスティング広告=8件

レポートチェックをしないとFacebook広告からの予約獲得が0件であることに気づくことができません。この状況がずっと続くのであれば、企業はずっと無駄な広告費を支払う必要が出てきます。

このように各施策の貢献度をレポートでチェックし、最適な施策に予算を投入する判断のためにもレポートチェックは欠かせないということです。

 目的2:ユーザーの動きを把握するため

ユーザーの動きを把握するためにもレポートチェックは必要です。Facebook広告は、画像や動画の質でユーザーのエンゲージメント率が決まります。

複数のクリエイティブにて広告出稿をしているのであれば、各クリエイティブのエンゲージメント率をレポートで比較する必要があります。エンゲージメント率を比較することで、ユーザーにとって最適なクリエイティブの選択ができ、広告運用改善に繋がります。

 

【基礎】Facebook広告レポートの見方は? 誰でもできる2つの方法

Facebook広告レポートを確認するには2つの方法があります。自社の確認しやすい方法でレポートチェックを実践してみましょう。

方法1・広告マネージャから広告レポートを見る

方法1・広告マネージャから広告レポートを見る

引用:Facebook Ads

広告マネージャは「Facebookページ」「Facebook広告」「Instagram広告」等のデータを一括管理できるツールです。Facebook広告運用では必須のツールとなるので、はじめてレポートを出力する方は使用すべきツールといえます。

広告マネージャで広告レポート作成する方法は下記の通りです。

手順1:広告レポートを選択

手順1:ビジネスホーム

引用:Facebook Ads

Facebookビジネスホーム内にある「広告レポート」を選択します。

手順2:広告レポートを作成

手順2:広告レポート画面

引用:Facebook Ads

Facebook広告マネージャの広告レポート画面が立ち上がるので、左上の「レポート作成」を選択します。

手順3:レイアウトとキャンペーン選択

手順3:レイアウト選択

引用:Facebook Ads

「ピボット」「トレンド」「棒グラフ」から広告レイアウトを選択し、その後、レポートにしたいキャンペーンを選択すればレポートが作成できます。

※参考:Facebook広告マネージャの使い方について詳しく解説した記事はこちら
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方法2・Facebook Business Suiteからレポートを確認する

引用:Facebook Ads

方法2つ目はFacebook Business Suiteからレポートを確認する方法です。

Facebook Business Suiteとは?

Facebook Business Suiteは、「モバイル」または「デスクトップ」で「Facebook/Instagram」の「投稿」「メッセージ」「インサイト」「広告」機能を管理できるツールです。

FacebookとInstagramの投稿内容を一画面で管理できるツールなので、FacebookとInstagramのSNS運用にも力をいれている企業にはおすすめです。

しかし、Facebook Business Suiteはすでに広告マネージャを利用している方は、利用できないとFacebookが発表しているので注意が必要です。

手順1:InstagramアカウントとFacebookアカウントを接続する

手順1:InstagramアカウントとFacebookアカウントを接続する

引用:Facebook Ads

Facebook Business Suiteを利用する前に、InstagramアカウントおよびFacebookアカウントがビジネスアカウントである必要があります。両者がビジネスアカウントである場合は、Facebookページ設定から「Instagram」を選択しリンクをします。

手順2:business.facebook.comにアクセス

手順2:business.facebook.comにアクセス

引用:Facebook Ads

business.facebook.comにアクセスするには条件が3つあります。

  1. InstagramアカウントとFacebookアカウントが両方ビジネスアカウントである
  2. InstagramアカウントとFacebookアカウントがリンクされている
  3. Facebook広告マネージャを利用していない

この3点の条件を満たしている場合のみ、business.facebook.comにアクセスすると自動的にBusinessSuiteにリダイレクトする仕様になっています。Facebook広告マネージャを利用している場合は、Facebook広告マネージャへリダイレクトされます。

手順3:広告タブを選択

引用:Facebook Ads

広告タブを選択すれば、InstagramとFacebook広告のデータの概要が確認できます。

参考:Facebook広告の結果が反映・表示されない場合の原因と対処法

Facebook広告のレポートを開いても配信結果が反映されていない、表示されない場合があります。これには、いくつかの原因が考えられます。

原因 詳細 対処法
結果の反映前 広告を配信した直後は、レポートに結果が反映されるまでラグがある。 配信結果がレポートに反映されるまで待つ。
レポートの日付の絞り込み レポートの日付が広告を配信した期間に設定されていない。 レポートの日付範囲を正しく設定する。
広告配信できていない 配信ステータスが「エラー」もしくは「承認待ち」になっている エラーの場合は詳細を確認のうえ対応。承認待ちの場合は承認されるまで待つ。

上記は、Facebook広告の結果がレポートに反映されない場合の主な原因と対処法です。詳しくは以下のページも確認してみてください。

広告のデータや指標が表示されない理由を理解する|Metaビジネスヘルプセンター

Facebook広告データを読み解くために押さえておきたい効果測定指標の見方

Facebook広告データを読み解くために押さえておきたい効果測定指標の見方

Facebook広告のレポートに出てくる指標名で間違えやすいものやわかりにくいものを中心に紹介します。下記指標を意味を理解した上で広告出稿を実施しましょう。

1・リーチとインプレッション

Facebook広告では、リーチとインプレッション指標が混同しやすいので注意が必要です。リーチは広告を見た人数で、インプレッションは広告が表示された回数と理解しましょう

極論ですが、インプレッションがいくら多くても、リーチ数が少なければ広告は多くのユーザーに見られていないということです。

ただし、インプレッションに関しては、自社の広告予算が的確か判断するのにも重要な指標となるので、2つの指標を理解した上でレポート分析する必要があります。

2・クリック数

クリック数はユーザーのエンゲージメントを理解する上で重要な指標ですが、Facebook広告には多くのクリック指標が設けらています。代表的は指標は下記の通りです。

クリック関連の指標 詳細
クリック数 ユーザーが広告をクリックした数
ソーシャルクリック数 Facebookイベントなどのソーシャル情報として出稿した広告のクリック数
クリックスルー率 クリック数をインプレッション数で割った割合
ユニーククリック数 何回クリックしたではなく、クリックしたユーザーの数の指標

Facebook広告には、いくつかのクリックに関する指標があるため、レポート分析を実施する際は混同しないように気を付けましょう。

3・クリックスルーコンバージョン

Facebook広告でとくに間違えやすい指標がクリックスルーコンバージョンです。クリックスルーコンバージョンとは、Facebook広告をクリックしたが、その場ではコンバージョンせず、後日別ルートからコンバージョンになった数です。

この、アクションの定義は広告のCTAボタンクリックだけではなく、Facebook広告のいいねなどのすべでのクリックが対象となると覚えておきましょう。

これを覚えておくと、Googleアナリティクスでコンバージョン分析した際にコンバージョンのズレに悩むことなく、分析ができます。

※参考:Facebook広告のコンバージョンについて詳しく解説している記事はこちら

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4・フリークエンシー

フリークエンシーはユーザーが広告と接触した回数を表します。フリークエンシーが5であれば、1人のユーザーに対して同じ広告が5回表示されたということです。インプレッションと混同しやすいようので注意しましょう。

フリークエンシーは主にユーザーの広告疲れを分析する際に使用します。

例えば、認知が目的であればフリークエンシーが多くてもユーザーに悪い影響を与えることは少ないですが、訴求力が強い広告内容の場合は、フリークエンシーを抑えめにするといった施策が可能です。

※参考:Facebook広告のフリークエンシーについて詳しく解説している記事はこちら

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5・CPCとCPA

CPCとCPAはFacebook広告の費用対効果を算出する際に利用する指標です。CPCは1クリックあたりの単価、CPAは一つのコンバージョンを獲得するための単価です。

例えば、1つの商品の利益率から広告費に掛けられる費用を算出し、CPAと比較することで、自社の利益率を分析することができます。

※参考:Facebook広告のクリック単価(CPC)について詳しく解説した記事はこちら
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基礎編のまとめ

Facebook広告レポートの確認は下記2つです。

確認方法 向いている人
広告マネージャ 初心者向け
Business Suite SNSに力を入れている方向け

Facebook広告のレポートに出てくる間違えやすい指標は下記の通りです。

指標 詳細
リーチ 広告を見た人数
インプレッション 広告が表示された回数
クリック数 ユーザーが広告をクリックした数
ソーシャルクリック数 ソーシャル情報として出稿した広告のクリック数
クリックスルー率 クリック数をインプレッション数で割った割合
ユニーククリック数 クリックしたユーザー数
クリックスルーコンバージョン 広告をクリックして別ルートからコンバージョンになった数
フリークエンシー ユーザーが広告と接触した回数
CPC 1クリックあたりの単価
CPA コンバージョン単価
※参考:Facebook広告の指標について詳しく解説した記事はこちら
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【中級】Facebook広告レポートの便利機能を使いこなそう!

続いて中級編として、Facebook広告レポートの便利な機能を紹介します。

カスタムレポート

カスタムレポートとは、自分で分析する切り口を設定した上でレポートを作成する方法です。分析する指標を全て自分で選択する必要があるので、各指標を理解している必要があります。

 向いている人・使いたい場面

自社で分析したい切り口が決まっている人は、カスタムレポートが向いています。カスタムレポートであれば「費用対効果に特化したレポート」「エンゲージメントに特化したレポート」など様々な場面で活用できます。

テンプレートには用意されていない指標も分析できるため、おすすめです。

 使い方

引用:Facebook Ads

カスタムレポートは、広告マネージャの右側「列: パフォーマンス」→「列のカスタマイズ」で作成可能です。分析したい指標を選択しながらレポートを作成していきます。

Facebook広告レポートテンプレートの活用

テンプレートは、あらかじめFacebook上で用意されているテンプレートを活用しレポート出力する方法です。

 向いている人・使いたい場面

レポート分析する切り口が分からないという方にテンプレートは向いています。「総合パフォーマンス」「年齢」「エンゲージメント」など基本的な指標テンプレートであれば準備されているので、はじめてレポートを作成する方は活用すべきでしょう。

 使い方

引用:Facebook Ads

広告マネジャのレポートを立ち上げて、右側にあるテンプレートから好きなものを選択し、出稿しているキャンぺーンを選択するだけで、テンプレートでのレポートが作成できます。

エクスポート・Excelでの出力

Facebook広告では作成したレポートをExcelに出力することもできます。

 向いている人・使いたい場面

社内で広告データを共有したい方にExcel出力は向いています。出力したExcelを社内の共有フォルダにアップロードすれば社内で広告レポートを共有できます。

各社員に権限を与えて、Facebookマネージャーにアクセスしてもらうよりも効率よく、データを共有することができます。

 使い方

レポート作成後、右上の出力ボタンを選択します。

引用:Facebook Ads

ファイル名を決めて出力したい形式を選択し、エクスポートを選択すれば完了です。

引用:Facebook Ads

Facebook広告の定期レポートのメール送信

定期レポートは、Facebookが定期的にレポートを作成し、エクスポートしたファイルをメールにて配信してくれる機能です。

 向いている人・使いたい場面

レポート分析業務を効率化したい方、毎回確認する指標がある程度決まっている方に定期レポートメール送信は向いています。手動で毎回レポートを作成する必要がないので、作業を効率化させたい方は活用してみましょう。

 使い方

レポート作成画面の左上にある。アドリビューション設定を選択します。

引用:Facebook Ads

メールの配信頻度を「毎日」「週間」「月間」から選択すれば配信設定完了です。

引用:Facebook Ads

保存済みレポートの活用

保存済みレポート活用は、一度作成したレポートを活用する方法です。レポートの複製や編集などの作業が可能となっています。

 向いている人・使いたい場面

保存済みレポート活用は主に、複製をメインに活用します。例えば、自社にてカスタムレポートを作成して、その分析項目を別のキャンぺーンにも活用したい場合に最適です。

 使い方

複製したいレポートにチェックを入れて、複製を選択します。レポートが複製できたら対象キャンペーンのみを変更すれば、保存済みのカスタムレポートをそのまま活用できます。

引用:Facebook Ads

【中級】Facebook広告レポート分析のコツ

Facebook広告レポート分析のコツを紹介します。

Facebook広告レポートで見るべきポイント

Facebook広告レポートで見るべきポイントは下記3つです。

 POINT1.クリック率(CTR)

Facebook広告では、クリック率を分析しましょう。Facebook広告のすべての業界平均クリック率は0.90%です。

業種別では、小売(1.59%)、アパレル(1.24%)、美容(1.16%)、フィットネス(1.01%)などは比較的高いクリック率を誇ります。(参考:Facebook Ad Benchmarks for YOUR Industry

自社クリック率を比較し、平均よりも大きく下回る場合は「ターゲットの変更」「クリエイティブ変更」「インプレッション数」などの調整が必要になります。尚、クリック率は、Facebookのおすすめテンプレート「総合パフォーマンス」で確認可能です。

引用:Facebook Ads

 POINT 2.クリック単価(CPC)

Facebook広告のクリック単価の分析も必要です。Facebook広告の平均クリック単価は190円です。(参考:Facebook Ad Benchmarks for YOUR Industryこの平均よりもクリック単価が高騰している場合は、改善が必要と判断できます。

Facebook広告でクリック単価が高騰する原因の多くは、配信優先順位が減少し、リーチ数減少によるものです。

例えば「ユーザーからの報告などのネガティブな反応を受けている」「テキストが多すぎる」「フリークエンシー」などの影響があると配信優先順位が減少します。クリック単価が高騰している場合は、一度自社のクリエイティブを見直してみましょう。

尚、クリック単価は、Facebookのおすすめテンプレート「総合パフォーマンス」で確認可能です。

引用:Facebook Ads

 POINT 3.コンバージョン単価(CPA)

Facebook広告ではコンバージョン単価の指標も必ず確認しましょう。コンバージョン単価とは1つのコンバージョンを獲得するための単価です。

分析する前に自社の目標となるコンバージョン単価を設定することから始めます。自社にて1つのコンバージョンを獲得するのに支払える予算をあらかじめ利益を元に決定しておきます。

分析では、実際のCPAが、その目標を下回っているか確認します。CPAが高騰している場合は、別指標も分析をした上で「LP改善」や「クリエイティブ改善」を実施します。

尚、CPAを分析する場合は、カスタムレポートにて「結果」と「結果の単価」を選択しましょう。

引用:Facebook Ads

 参考:Facebook広告の「結果」とは?

Facebook広告の「結果」とは、広告の運用目的に沿った成果を示すものです。結果は、設定した目標に応じて異なります。

例えば、ページへの「いいね!」やシェア、クリック、コメントなどのエンゲージメントを測定する指標や、コンバージョン(購入や問い合わせなど)に関連する指標などが含まれます。

Facebook広告の運用成果をもっと上げたい! レポートから見直すべきこと

Facebook広告の運用効果をもっと上げるためにレポートから見直すべきポイントを3つ紹介します。

 POINT1.入札設定

Facebook広告には「最小単価」「平均目標達成単価上限」2つの入札方法がありますが、運用を始めたばかりであれば、予算内で多くのコンバージョンを獲得できるように調整してくれる「最小単価」を利用すべきでしょう。

例えば、上記でも紹介したクリック率を分析した上で、平均を大きく下回ったとしましょう。合わせてリーチやインプレッション数を確認します。

これにより、インプレッション数が少ないため、クリック率が低いと仮説を立てることができれば、予算を今までよりも多く投入することで、クリック率改善を目指す対策を練ることができます。

 POINT2.クリエイティブ

クリエイティブを見直す際は、ユーザーのエンゲージメントやクリックなどのアクションをレポートで確認しましょう。

おすすめはA/Bテストです。クリエイティブのみの要素を変えた広告を複数出稿し、どちらの広告の方が反応が良かったかを分析することで、自社にとって最適なクリエイティブを選定することができます。

また、Facebook広告には、複数の画像や見出し、テキストを登録すれば、Facebookがそれらを自動で組み合わせ、広告出稿してくれるダイナミッククリエイティブという機能があります。

これを活用すれば、自社にとって最適なクリエイティブを最短で見つけることができます。

※参考:Facebook広告のA/Bテストに関して下記の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

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Facebook広告のA/Bテスト完全ガイド!設定・実施方法から効果的な分析・活用のポイントまで詳しく解説
 参考:Facebook広告のクリエイティブレポートの表示方法と見方

Facebook広告のクリエイティブごとの効果などを確認する際は、クリエイティブレポートの確認がおすすめです。

クリエイティブレポートなら、効果の高いもしくは低いクリエイティブを判別できるため、効果検証を実施する際は利用してみましょう。

※参考:Facebook広告のクリエイティブレポートについては下記の記事で詳しく解説しています。

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 POINT3.オーディエンス(ユーザー属性)

Facebook広告には「コアオーディエンス」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」3つの方法があります。はじめはとにかく「コアオーディエンス」を活用し、多くのコンバージョン獲得することに集中しましょう。

ユーザー属性のみを変更したA/Bテストで自社に合ったオーディエンスを選定し、コンバージョンユーザーをある程度獲得できたら「類似オーディエンス」を活用します。

「類似オーディエンス」はすでにコンバージョン達成したユーザーデータを元に、コンバージョン達成しやすい新しいターゲットをFacebookが見つけてくれる機能です。このような手順でオーディエンスを活用すれば、質の高い広告運用が可能となります。

Facebook広告レポート作りでよくある悩みと解決法

Facebook広告レポート作りでよくある悩みと解決法を紹介します。

悩み1:複数の項目をわかりやすく見せられない

複数の項目をわかりやすく見せられない場合は、下記方法を試してみましょう。

 一目で内容が伝わるグラフを作る

複数の項目をわかりやすく見せられない場合は、そもそもグラフ選定が間違っている可能性があります。グラフには棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフなどがありますが、それぞれ特徴が異なります。

大小を表すのであれば棒グラフが適していますし、データ増減や変化の推移を見せたい場合は、折れ線グラフが適しています。まずは、どんなデータをどのように見せたいかを明確にした上で、グラフ選定することをおすすめします。

 視認性が高い色の選び方

視認性とは、目で見たときの確認のしやすさです。グラフを作成する時には視認性が高い色を選ぶ必要があります。

一般的に黒、赤、黄色、青などが視認性が高いと言われていますが、パソコンなどで見るグラフの場合は、彩度の高すぎる標準色は目に優しくないのでおすすめできません。グラフで使用する色は、標準色ではなく少し落ち着きのあるワントーン暗いものを利用しましょう。

悩み2.レポート作成に時間がかかる

レポート作成に時間がかかる場合は下記方法を試しましょう。

 カスタムレポートの項目を調整し、Excelを使いこなそう

レポート作成に時間がかかる場合は、上記でも紹介したカスタムレポート項目を調整し、Excelを使いこなしましょう。

レポートを始めて作成する際は、どうしても時間が掛かりますが、企業としてある程度分析する指標が決まれば、作業効率を削減することができます。

 レポート作成を効率化するツールを使おう

レポート作成に時間がかかる場合は、レポート作成を効率化するツール活用もおすすめです。ツールを使えば自動でクラウド上に広告のデータを出力することも可能です。

悩み3.ほかの広告の結果と連動させて読み解きたい

ほかの広告の結果と連動させて読み解きたい場合は下記方法を試しましょう。

 レポート作成を効率化するツールを使おう

ほかの広告の結果と連動させて読み解きたい場合は、レポート作成を効率化するツールを活用します。ツールを活用すると各広告媒体の結果を1つの画面で比較することが可能です。

中級編のまとめ

Facebook広告レポートでは、クリック率(CTR)、クリック単価(CPC)、コンバージョン単価(CPA)3つの指標を中心に分析しましょう。自社の広告成果が改善するには「入札設定」「クリエイティブ」「オーディンス」の3点を調整していきます。

レポート作成業務が負担となる方は、広告レポート自動化ツールの活用もおすすめです。

 

【上級】より効率的にFacebook広告レポートを作るには?

より効率的にFacebook広告レポートを作成するのであれば、広告レポート自動化ツールを活用します。まずは、広告レポート自動化ツールの特徴について見ていきましょう。

広告レポート作成を効率化する「広告レポート自動化ツール」とは?

Databeatのスクショ

「広告レポート自動化ツール」は各広告媒体データを可視化し、レポート出力を自動化するツールです。

広告レポート自動化ツールを利用するメリット

広告レポート自動化ツールのメリットは、各広告媒体の比較とレポート業務が容易になる点です。事前に決めた項目を設定しておくだけで、自分でレポート出力されるので、担当者の負担を軽減することができます。

広告レポート自動化ツールを利用するデメリット

導入費用がかかる点が広告レポート自動化ツールのデメリットといえます。しかし、ツール活用により、費用対効果が高い広告運用に改善できる可能性もあるため、大きなデメリットではないでしょう。

オススメのFacebook広告レポート自動化ツール:Databeat Explore

Databeat Explore

広告レポート自動化ツールの中でもおすすめなのが、Databeat Exploreです。Databeat Exploreは、データ活用をメインとしたマーケティング手法である、データ・ドリブン・マーケティングを実行するために便利な機能を備えたツールです。

Facebook広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント

Facebook広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイントは下記の通りです。

 広告指標の統一が可能

Databeat Exploreを活用すると広告指標の統一が可能です。「Facebook広告」「Google広告」などの媒体によって異なる指標を自動で統一することで広告媒体の比較が容易となります。

 スプレッドシートやLooker Studio(旧Googleデータポータル)で簡単にデータを共有

Databeat Exploreを活用すると最新広告データを共有することができます。Databeat Exploreでは自動で更新・集計・可視化したデータをGoogleスプレッドシートに出力することが可能なので、社内で最新広告データを共有することができます。

 Facebook広告のデータをAPI連携で自動更新

Databeat Exploreは、Facebook広告の運用データをAPI連携によって自動で収集します。これにより、毎日データを収集する工数を削減できるうえ、データの入力ミスなどが発生しないのがメリットです。

 

上級編まとめ

Facebook広告レポート業務を効率化するには、広告レポート自動化ツールの活用がおすすめです。ツールを活用することで自社の広告運用業務にとって多くのメリットを得ることができます。

 参考:Facebook広告レポートをスプレッドシート(GAS)と連携することは可能?

Facebook広告のデータのスプレッドシートへの入力を、GAS(Google Apps Script)によって自動化することはできます。

ただし、複数の広告媒体を扱っている場合は、そのほかの広告媒体についてもデータ収集の自動化を実施しなければ、工数を大幅に削減することはできません。

また、広告レポート自動化ツールのような指標整形機能がないため、複数の広告を運用している際は、手作業によって指標を統一する作業が発生するといったデメリットもあります。

こうしたことから、Facebook広告を含む複数の広告媒体を取り扱っている方は、GASよりも広告レポート自動化ツールを利用するのがおすすめです。

また、Facebook広告のレポートを自動化する方法にフォーカスした記事もご用意しております。併せてご覧ください。

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まとめ

Facebook広告レポートについて紹介しました。広告レポートは自社に広告成果を確認するためにも必ず必要です。Facebook広告では、初心者向けへのテンプレートも用意されているので活用しましょう。

また、広告レポート自動化ツールを利用すれば、各広告媒体との成果も比較できるのでおすすめです。

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