WEB広告運用は社内で正しく管理できれば、即効性のある成果や利益を得ることができます。しかし、広告運用をインハウスで実施するか、アウトソースするのかで悩む方も多いのではないでしょうか。これは「自社で広告運用に費やせる時間が十分にあるか」「広告運用スキルを持ち合わせているか」で変わってきます。
正しい選択ができない場合、広告運用にかかる予算を無駄に消費するケースも考えられます。本記事では、企業の広告担当者様へ向けて「インハウス運用の定義」「インハウス運用すべきかの判断ポイント」「成功ポイント」「アウトソースの定義」について紹介しています。
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- 1 WEB広告のインハウス運用について基本的な知識・考え方を整理
- 2 WEB広告運用をインハウス運用すべきかどうかを判断するためのポイント
- 3 WEB広告をインハウス運用するメリット・デメリットのまとめ
- 4 WEB広告をインハウス運用する5つのメリット
- 5 WEB広告をインハウス運用する5つのデメリット
- 6 WEB広告運用を代理店にアウトソースするメリット・デメリットのまとめ
- 7 WEB広告運用を代理店にアウトソースする5つのメリット
- 8 WEB広告運用を代理店にアウトソースする5つのデメリット
- 9 こんな方はWEB広告のインハウス(自社運用)がおすすめ!
- 10 こんな方はWEB広告のアウトソース(代理店運用)がおすすめ!
- 11 すでにアウトソースしている方は代理店を乗り換えて運用改善を図る方法もおすすめ
- 12 WEB広告のインハウス支援も可能なおすすめ代理店
- 13 他社からの乗り換えにも対応しているおすすめWEB広告代理店
- 14 WEB広告をインハウス運用する際にオススメの広告レポート自動化ツール
- 15 まとめ
WEB広告のインハウス運用について基本的な知識・考え方を整理
インハウス運用についての基本的な知識として「インハウスエージェンシーの定義」「インハウスとアウトソースの違い」「インハウス運用するために必要な人材」について解説します。
そもそもWEB広告のインハウス運用とは?
インハウス運用は、社内で発生した業務を社内のリソースを使って対応することです。WEB広告であれば、企画、運用、分析などの業務が発生しますが、これをすべて自社の社員で対応するという意味です。
【参考】インハウスエージェンシーとは?
インハウスエージェンシーとは、自社内にマーケティング部門を設置することです。社内に広告運用専門チームを設置することで、広告主と同じ目線で戦略を練ることができるので、アウトソースにはない、スムーズなマーケティング施策が実行できます。
WEB広告運用のインハウスとアウトソースの違い
インハウスはWEB広告運用における業務をすべて自社で完結します。一方アウトソースは、WEB広告運用における業務を社外に依頼するといった違いがあります。それぞれの、メリット・デメリットについては記事後半で詳しく解説しています。
WEB広告をインハウス運用するために必要な人材
WEB広告をインハウス運用するために必要な人材を紹介します。インハウス運用を検討する方は、下記内容を参考にしてください。
マーケター(運用担当者)
マーケターは、WEB広告運用担当者です。企画立案から分析・改善までのほとんどの業務に関わります。企画した施策を自ら実行し、施策の効果検証も行い、PDCAサイクルを回すのがマーケターの仕事内容です。
デザイナー
デザイナーは、社内におけるデザイン業務を行う仕事です。WEB広告に必要なクリエイティブデザインやWebサイトのデザインカンプ設計などを実施します。
エンジニア
エンジニアは、WebサイトやECサイトなどのシステム開発・運用・保守を行う仕事です。WEB広告の誘導先であるWebサイトに問題が発生した時は、エンジニアが修正も行います。
アウトソースからインハウスへ切り替えを検討するタイミング
現在代理店運用を行っている企業が、インハウスへ切り替えを検討するタイミングは下記3つです。
- 代理店運用で成果が見込めないとき
- 優秀な人材が確保できたとき
- 社内で広告運用スキルが貯まったとき
1.代理店運用で成果が見込めないとき
代理店を利用しても成果が見込めないときは、インハウスへ切り替えを検討するタイミングです。代理店を利用しても広告パフォーマンスが向上しないということは、自社の強みやターゲットが代理店に対して伝わっていないか、代理店のスキル不足が原因です。
広告運用で重要な訴求ポイントやターゲットは自社が一番深く理解しています。それであれば代理店に任せず、インハウス運用に挑戦するのも有効な方法といえます。
2.優秀な人材が確保できたとき
社内にて優秀な人材が確保できたときも、インハウスへ切り替えを検討するタイミングです。WEB広告運用が任せられるような人材を確保できたら、徐々にアウトソースからインハウスへ切り替えをすることで、スムーズなWEB施策を実現できます。
3.社内で広告運用スキルが貯まったとき
社内で広告運用スキルが貯まったときも、インハウスへ切り替えを検討するタイミングです。将来的にインハウス化を目的として代理店に依頼をしていた場合は、代理店がどのように広告アカウントを運用しているか観察していたはずです。
「それをWEB施策に反映できる」と判断できれば、インハウスの切り替えを検討してもよいでしょう。
アウトソースからインハウスへ切り替える際やインハウス導入時の注意点
アウトソースからインハウスへ切り替える際や、インハウス導入時の注意点を紹介します。また、インハウス、アウトソースどちらにするべきかという論点については、記事後半で解説しています。
- 運用担当者を評価できる仕組みを構築する
- 担当者が辞めてしまったときの引継ぎに注意
- アウトソースからインハウスは少しずつ
1.運用担当者を評価できる仕組みを構築する
インハウス運用で最も重要なのは、運用担当者を評価できる仕組みを構築することです。運用担当者を評価できる仕組みがないと、担当者のモチベーションが上がらず、スキルアップも見込めません。
社内にて「等級制度」「評価制度」「研修制度」「賃金制度」の4つのキャリアパス制度を構築した上で、インハウス運用に切り替えることをおすすめします。
2.担当者が辞めてしまったときの引継ぎに注意
インハウス運用では、担当者が辞めてしまったときの引継ぎについても考えておく必要があります。例えば担当者1人に対して、Web広告の作業をすべて任せるというケースでも、情報を社内で共有できる仕組みを構築すれば、万が一のときに対応できます。
3.アウトソースからインハウスは少しずつ
アウトソースからインハウスへの切り替えは、少しずつ実施してください。同時に複数の広告媒体をインハウスに切り替えるのは危険です。
1つずつ媒体を切り替えていき、パフォーマンスが落ち着いたタイミングで、次の媒体を切り替えることで、失敗を防げます。
WEB広告のインハウス運用を成功させる3つのポイント
WEB広告のインハウス運用を成功させる3つのポイントを紹介します。インハウス運用を検討する方は下記ポイントを参考にしてください。
- インハウス化のゴールを設定する
- ツールを活用する
- インハウス支援を受ける
POINT1.インハウス化のゴールを設定する
WEB広告のインハウス運用を成功させるには、インハウス化のゴール設定が必要です。ゴールがないと、インハウス化の何が成功なのか判断できないため、中途半端な広告運用になります。
例えば「現在代理店に支払っている手数料をすべて広告費に投入する」をゴールとするのであれば、キャンペーンごとのパフォーマンスを比較しながら、最適な予算の振り分けを自社で考える必要があります。
インハウス化のゴールを設定し、基盤を作っていくのが成功への近道です。
POINT2.ツールを活用する
WEB広告のインハウス運用を成功させるには、ツールの活用は必須です。インハウス運用は、今まで代理店に依頼していた業務を全て自社で対応しなくてはいけないので、当面は作業の効率化が課題となります。
広告媒体に合ったツールを選定し、WEB広告運用業務を軽減できれば、新しい戦略を練る時間も確保できるようになるため、成功に近づきます。
広告運用自動化ツールは、WEB広告運用の負担を軽減したり、運用精度を高めてくれるツールです。WEB広告は、いまやどの業界でもマーケティングに欠かすことのできない手法となりつつありますが、その運用負担やスキルを持っていないことにより、なかなか[…]
POINT3.インハウス支援を受ける
WEB広告のインハウス運用を成功させるには、インハウス支援を受けるのも有効です。インハウス支援は代理店が用意しているサービスで、インハウス運用に必要な知識をセミナーで学んだり、相談できます。
社内にて、トレーニング対策が整っていない場合は、インハウス支援を受けてスキルアップを当面の目標にしましょう。
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WEB広告運用をインハウス運用すべきかどうかを判断するためのポイント
WEB広告運用を、インハウス運用すべきかどうかを判断するためのポイントの概要を紹介します。
- インハウス(自社運用)のメリット、デメリットを整理する
- アウトソース(代理店運用)のメリット、デメリットを整理する
- 代理店乗り換えの選択肢も検討する
POINT1.インハウス(自社運用)のメリット、デメリットを整理する
WEB広告運用をインハウス運用すべきか判断するときは、インハウスのメリット、デメリットを整理しましょう。インハウスには「外注費を削減できる」「自社のブランドイメージを形にしやすい」といったメリットがありますが「各媒体のガイドラインの理解が必要」「業務負担が増える」といったデメリットもあります。
これらを整理した上で、自社にとってインハウス運用が正しい判断であるか確認します。
POINT2.アウトソース(代理店運用)のメリット、デメリットを整理する
WEB広告運用をインハウス運用すべきか判断するときは、アウトソースのメリット、デメリットを整理しましょう。アウトソースには「初期設定や運用管理を丸投げできる」「プラットフォームの成長スピードに対応できる」といったメリットがありますが「手数料が発生する」「対応に時間がかかる」といったデメリットもあります。
インフハウスのメリット・デメリット同様、これらを整理した上で、自社にとってインハウス運用が正しい判断であるか確認します。
POINT3.代理店乗り換えの選択肢も検討する
インハウス運用すべきか判断するときは、代理店乗り換えも検討しましょう。代理店でのパフォーマンスが見込めないからといってインハウスへの切り替えのみを検討するのは、すこしリスクがあります。
その前に、なぜ代理店でパフォーマンスが見込めないか、課題を見つけるべきです。その課題が自社で改善できるのであればインハウス運用でも問題ありませんが、改善が難しいと判断した場合は、代理店の乗り換えが適しているでしょう。
WEB広告をインハウス運用するメリット・デメリットのまとめ
WEB広告をインハウス運用するメリット・デメリットのまとめは下記の通りです。
メリット | デメリット |
外注費を削減できる | 各媒体のガイドラインの理解が必要 |
自社のブランドイメージを形にしやすい | 業務負担が増える |
広告運用のスキルが貯まる | 運用スキルが必要 |
スムーズなPDCAを実現できる | 人材の確保が必要 |
自社データとの連携が可能 | 常にアンテナを張る必要がある |
WEB広告をインハウス運用する5つのメリット
WEB広告をインハウス運用する5つのメリットは下記の通りです。メリットをしっかり理解した上で、インハウス運用を検討しましょう。
- 外注費を削減できる
- 自社のブランドイメージを形にしやすい
- 広告運用のスキルが貯まる
- スムーズなPDCAを実現できる
- 自社データとの連携が可能
メリット1.外注費を削減できる
WEB広告をインハウス運用すると、外注費を削減できるメリットがあります。代理店を利用するには当然費用がかかります。一般的に広告費用の20%を手数料として代理店に支払うケースが多いですが、インハウス運用であればこの費用をカットできます。
削減した外注費をそのまま広告費にまわせば、さらに多くのユーザーにアプローチできるメリットもあります。
メリット2.自社のブランドイメージを形にしやすい
WEB広告をインハウス運用すると、自社のブランドイメージを形にしやすいメリットがあります。自社のことを一番理解しているのは、代理店ではなく社内の人間です。
そのため、社内の人間がWEB広告を運用すると、ユーザーに伝えたいメッセージを形にしやすくなります。
メリット3.広告運用のスキルが貯まる
WEB広告をインハウス運用すると、広告運用のスキルが貯まるメリットがあります。広告運用には「アカウント設計」「入札単価調整」「分析作業」など多くの作業が発生しますが、すべてを社内でこなすことで、広告運用スキルとして蓄積できます。
また、蓄積したスキルを社内で共有できれば、インハウス運用をさらに強化することも可能です。
メリット4.スムーズなPDCAを実現できる
WEB広告をインハウス運用すると、スムーズなPDCAを実現できるメリットがあります。WEB広告運用は、計画、実行、評価、改善を常に繰り返す必要があります。
インハウス運用では、課題を見つけてから実行に移すまでの期間を短くすることができるので、スムーズなPDCAを実現できます。
メリット5.自社データとの連携が可能
WEB広告をインハウス運用すると、自社データとの連携が可能になるメリットがあります。代理店に広告運用を依頼すると「広告単体の分析」は可能ですが、自社独自のデータを組み合わせた分析の実現は難しいと言えます。
しかし、インハウス運用であれば、社外には共有できない顧客情報などのデータとWEB広告データを連携させて、同時に分析できます。これにより、今までよりも深い視点で分析を実施できます。
WEB広告をインハウス運用する5つのデメリット
WEB広告をインハウス運用する5つのデメリットは下記の通りです。デメリットも理解した上でインハウス運用を検討しましょう。
- 各媒体のガイドラインの理解が必要
- 業務負担が増える
- 運用スキルが必要
- 人材の確保が必要
- 常にアンテナを張る必要がある
デメリット1.各媒体のガイドラインの理解が必要
インハウス運用を実現するには、各媒体のガイドラインを理解する必要があります。ガイドラインとは、広告媒体が定めているルールです。ガイドラインを守った広告文やクリエイティブを作成しないと審査に通らず、広告出稿ができません。
特に、アカウント開設から広告出稿までのすべてを代理店に依頼していた企業であれば、取り扱う媒体の公式ヘルプを熟読し、ガイドラインを理解しなくてはいけません。
デメリットの対応策
- 各媒体が設けるeラーニングを受講する
- 公式ヘルプを確認する
デメリット2.業務負担が増える
WEB広告をインハウス運用すると、業務負担が増えるデメリットがあります。WEB広告には「出稿業務」「予算調整」「クリエイティブ制作」「分析作業」など、多くの業務があります。インハウス運用では、これを全て自社で対応しなくてはいけません。
デメリットの対応策
- 各種ツールの活用
- 業務の一部をアウトソースする
デメリット3.運用スキルが必要
WEB広告をインハウス化するには、運用スキルが必要です。運用スキルがない場合、予算を無駄に消費する可能性が高くなります。インハウス運用では、定期的に広告パフォーマンスを分析し、課題を見つけて、改善策を考えなくてはいけません。
運用スキルがないと、この重要な作業が中途半端になり、広告パフォーマンス向上が難しくなります。
デメリットの対応策
- 各媒体が設ける認定資格取得を目指す
- WEB広告運用セミナーへの参加
デメリット4.人材の確保が必要
WEB広告のインハウス運用には、多くの業務が発生するため、人材の確保が必要です。人材を確保するためには「求人募集」「面接」、場合によっては「トレーニング」も必要になります。
人材確保には、多くの時間と費用もかかるため、結果的に代理店を利用するよりも、費用が多くかかる可能性もあります。
デメリットの対応策
- 社内のトレーニング制度の構築
- インハウス移行まで長い期間を設ける
デメリット5.常にアンテナを張る必要がある
WEB広告をインハウス化するには、常にアンテナを張っていなくてはいけません。WEB広告は媒体ごとにアップデートを繰り返しており、仕様変更が頻繁に行われるためです。
例えば、Facebook広告では、2020年にテキスト20%ルールが廃止になりました。これは、クリエイティブ内のテキストが20%以下でないと広告審査に受からないという仕様です。この情報を知っていると、当然クリエイティブ制作にも大きく影響を与えます。
以前よりもテキストを多く記載すれば、より多くのコンバージョンを獲得できるかもしれません。しかし、インハウス運用ではこのような有益な情報を全て自社で調べていく必要があります。
デメリットの対応策
- WEB広告運用セミナーへの参加
- インハウス支援を受ける(本記事後半で紹介)
WEB広告運用を代理店にアウトソースするメリット・デメリットのまとめ
WEB広告運用を代理店にアウトソースするメリット・デメリットのまとめは下記の通りです。
メリット | デメリット |
初期設定や運用管理を丸投げできる | 手数料が発生する |
プラットフォームの成長スピードに対応できる | 対応に時間がかかる |
広告をまたいだ運用が実現できる | 社内にスキルが蓄積されにくい |
認定代理店のみに許された機能が利用できる | 成果が出る保証はない |
担当者を雇う必要がない | 代理店の選定業務が発生する |
WEB広告運用を代理店にアウトソースする5つのメリット
WEB広告運用を代理店にアウトソースする5つのメリットは下記の通りです。
- 初期設定や運用管理を丸投げできる
- プラットフォームの成長スピードに対応できる
- 広告をまたいだ運用が実現できる
- 認定代理店のみに許された機能が利用できる
- 担当者を雇う必要がない
メリット1.初期設定や運用管理を丸投げできる
WEB広告運用を代理店にアウトソースすると、初期設定や運用管理を丸投げできるメリットがあります。代理店は広告運用業務だけではなく、アカウント開設などの初期設定にも対応してくれるため、広告運用時に発生するほとんどの業務を丸投げできます。
広告データに関しては、代理店が定期的にパフォーマンスレポートを作成するので、レポート作成業務も発生しません。
メリット2.プラットフォームの成長スピードに対応できる
WEB広告運用を代理店にアウトソースすると、プラットフォームの成長スピードに対応できます。広告媒体によってはアップデートの期間が短く、どんどん新機能が追加されるプラットフォームもあります。
インハウス運用の場合、このプラットフォームの成長スピードについていくのは困難ですが、実績が豊富な代理店であれば、プラットフォームの成長スピードに対応しながらも、パフォーマンス向上が期待できます。
メリット3.広告をまたいだ運用が実現できる
WEB広告運用を代理店にアウトソースすると、広告をまたいだ運用が実現できます。広告をまたいだ運用とは、SNS広告で認知を行い、リスティング広告でコンバージョンを獲得するといったような施策です。
この施策を実行するには、ユーザーの購買行動を完全に理解した上で戦略を立案する必要があるため、難易度が高くなります。しかし、複数の広告媒体を扱う代理店であれば、広告をまたいだ運用の実績経験も豊富なため、安心して依頼できます。
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メリット4.認定代理店のみに許された機能が利用できる
WEB広告運用を代理店にアウトソースすると、認定代理店のみに許された機能が利用できるメリットがあります。認定代理店とは、GoogleやYahoo! などの各広告プラットフォームが認めた代理店のことです。
認定代理店は、新規機能をベータ版として利用できる権利があるため、認定代理店と契約していれば、最先端の広告機能を利用できます。
メリット5.担当者を雇う必要がない
WEB広告運用を代理店にアウトソースすると、担当者を雇う必要がありません。人材を確保するとなると、本採用までに多くの時間を費やしますが、代理店であれば、契約直後から広告運用を依頼できるメリットがあります。
WEB広告運用を代理店にアウトソースする5つのデメリット
WEB広告運用を代理店にアウトソースする5つのデメリットは下記の通りです。
- 手数料が発生する
- 対応に時間がかかる
- 社内にスキルが蓄積されにくい
- 成果が出る保証はない
- 代理店の選定業務が発生する
デメリット1.手数料が発生する
WEB広告運用を代理店にアウトソースすると、手数料が発生します。広告費の20%を手数料として支払うケースが多いため、毎月の広告費用が100万であれば、別途20万円を代理店に支払う必要があるということです。
デメリットの対応策
- 代理店の乗り換え(本記事後半で紹介)
- 費用対効果を高める
デメリット2.対応に時間がかかる
WEB広告運用を代理店にアウトソースすると、対応に時間がかかるデメリットがあります。そのため、自社の要望を広告に反映させるまでにタイムラグが発生する可能性もあります。
デメリットの対応策
- 代理店に問い合わせするときの対応速度をチェックしておく
- 要望は余裕をもって伝える
デメリット3.社内にスキルが蓄積されにくい
WEB広告運用を代理店にアウトソースすると、社内にスキルが蓄積されにくいデメリットがあります。自社の広告を代理店がすべて運用するので、社内の広告スキル向上には繋がりません。
デメリットの対応策
- 広告アカウント開示が可能な代理店を選定する
- セミナー等に積極的に参加する
デメリット4.成果が出る保証はない
代理店へのアウトソースは、成果が保証されている訳ではありません。代理店によって得意・不得意なジャンルもあるため、慎重に代理店を選定する必要があります。
デメリットの対応策
- 自社と同業種の実績がある代理店に依頼する
- 成功報酬型の代理店に依頼する
デメリット5.代理店の選定業務が発生する
代理店にアウトソースする場合、選定業務が発生します。アウトソースは代理店選定が非常に重要となるので、選定業務に時間をかける必要があります。
各代理店に相見積もりを取り、社内でどの代理店にするか検討しなくてはいけません。インハウス運用であれば、当然この作業は発生しないのでデメリットといえます。
デメリットの対応策
- 代理店の選定ポイントを理解する(本記事後半で紹介)
- 事前に代理店をピックアップしておく
こんな方はWEB広告のインハウス(自社運用)がおすすめ!
WEB広告のインハウス(自社運用)が向いている方は下記の通りです。
小規模ビジネスの方
小規模ビジネスの方はインハウス運用が向いています。特に個人事業主など毎月の広告予算が低額の方は、代理店が対応してくれないケースが多いためです。
代理店によっては、最低広告出稿金額を20万~30万程度で設けており、これ以下の広告出稿は代理店が対応してくれません。そのため、小規模ビジネスの方は、必然的にインハウス運用を選択することになります。
時間に余裕のある企業
時間に余裕のある企業は、インハウス運用が向いています。インハウス運用は、担当者が失敗を繰り返しパフォーマンスが向上するまでに多くの期間を必要とします。そのため、時間に余裕のある企業でないとインハウス化の実現は難しいといえるでしょう。
業種やターゲットが特殊な場合
業種やターゲットが特殊な場合は、インハウス運用が向いています。例えば、メインのターゲットがメジャーではない海外のユーザーだった場合、翻訳作業に対応できないので、WEB広告のアウトソースの実現は難しいでしょう。
また、自社で扱う商品が特殊だと代理店に商品の良さを伝えられない可能性もあるためです。
こんな方はWEB広告のアウトソース(代理店運用)がおすすめ!
WEB広告のアウトソース(代理店運用)が向いている方は下記の通りです。
はじめてWEB広告に挑戦する方
はじめてWEB広告に挑戦する方には、WEB広告のアウトソースが向いています。はじめてWEB広告に挑戦する場合、どの媒体を選定して良いかもわからないと思います。
しかし、複数の媒体を扱う代理店に相談すれば、自社に合った広告媒体を選定してくれるだけではなく、初期設定から運用までを代行してくれます。
広告パフォーマンスが改善できない方
すでに、WEB広告を運用しているが、広告パフォーマンスが改善できない方にアウトソースは向いています。代理店では、自社の課題発見から改善策の実行までを一括で行ってくれるため、広告運用の成果にお悩みの方には最適といえます。
新規事業立ち上げの方
新規事業立ち上げの方には、WEB広告のアウトソースが向いています。新規事業立ち上げの当面の目的は、業績を安定させることです。そこで、多くの企業はWEB広告を活用し、即効性のあるWEB施策を実行しますが、インハウス運用だと成果が出るまでに時間がかかります。
しかし代理店を活用すれば、WEB広告運用のプロがすべての業務を代行するので、インハウス運用よりも即効性のあるWEB施策を実現できます。
すでにアウトソースしている方は代理店を乗り換えて運用改善を図る方法もおすすめ
すでにアウトソースしている方は、代理店を乗り換えて運用改善を図る方法もおすすめです。WEB広告の代理店を乗り換えるメリットについて見ていきましょう。
WEB広告の代理店を乗り換える3つのメリット
WEB広告の代理店を乗り換える3つのメリットは下記の通りです。
- 成果を改善できる
- 自社に合った最適な提案を提示してくれる
- コスト削減
メリット1.成果を改善できる
WEB広告の代理店を乗り換えると、広告成果を改善できる可能性があります。例えば、現在の代理店の「ミスが多い」「連絡が少ない」といった点が目立つのであれば、代理店の乗り換えで広告成果が向上する確率は非常に高いといえます。
メリット2.自社に合った最適な提案を提示してくれる
WEB広告の代理店を乗り換えると、自社に合った最適な提案をしてくれるメリットがあります。現在の代理店から新しい提案がない場合は、代理店の乗り換えを検討すべきです。
例えば、新しい広告媒体への出稿やSNS集客の提案などがあれば、自社のWEB施策をさらに向上させることができます。
メリット3.コスト削減
WEB広告の代理店を乗り換えると、コストを削減できる可能性があります。どの代理店も顧客を獲得したいので、現在の代理店よりも安い手数料で契約を取るケースもあるためです。現在の手数料が高いと感じている方は、一度別の代理店に相談するのも良いでしょう。
WEB広告の代理店を乗り換える手順
WEB広告の代理店を乗り換える手順は下記の通りです。代理店の乗り換えには、最低1か月はかかるので、余裕をもって行動しましょう。
- 現在の代理店の契約内容を確認
- 新しい代理店の選定と問い合わせ
- 代理店の切り替え
STEP1.現在の代理店の契約内容を確認
現在の代理店の契約内容を確認します。代理店によっては契約期間に縛りがあるので、いつ解約できるかをこの段階で把握しておきましょう。
STEP2.新しい代理店の選定と問い合わせ
乗り換えする新しい代理店を選定し、問い合わせしましょう。選定は1つの代理店に絞るのではなく、複数に問い合わせしましょう。手数料を抑えたい場合も、この段階で新しい代理店と交渉します。
STEP3.代理店の切り替え
現在の代理店に解約する旨を伝えて、代理店の切り替えを実施します。
自社に合ったアウトソース先(代理店)を上手に選ぶ3つのチェックポイント
自社に合ったアウトソース先(代理店)を上手に選ぶ3つのチェックポイントは下記の通りです。下記内容を参考に代理店を選定しましょう。
- 取り扱う広告媒体の確認
- 作業範囲の確認
- 認定資格の有無
POINT1.取り扱う広告媒体の確認
自社にあった代理店を選ぶには、取り扱う広告媒体を必ず確認してください。自社がまだどの広告媒体に出稿するか決まっていない場合は、できるだけ多くの媒体を扱っている代理店を選定するようにしましょう。
代理店が扱う広告媒体は、代理店の公式サイトで公開されているのでチェックしましょう。
POINT2.作業範囲の確認
自社にあった代理店を選ぶには、作業範囲の確認も必要です。例えば、自社で動画広告出稿を検討しているのであれば、代理店が「動画広告制作にも対応しているのか」等も確認すべきということです。
自社で対応できる作業と、代理店に依頼したい作業を明確にした上で、代理店を選定しましょう。
POINT3.認定資格の有無
認定資格の有無で代理店を選定するのもポイントです。認定資格とは広告媒体が独自に設けている資格です。Googleリスティング広告であれば「Google広告の検索広告認定資格」のことを指します。
代理店スタッフの中に、自社が依頼したい媒体の認定資格者がいるか、確認した上で選定してみましょう。
WEB広告のインハウス支援も可能なおすすめ代理店
WEB広告のインハウス支援も可能なおすすめ代理店は下記の通りです。
参考:WEB広告のインハウス支援とは?
インハウス支援とは、運用型広告で成果を出すために、代理店が広告主を教育する仕組みです。支援内容は代理店によって異なりますが「コンサル」「セミナー・講座」などが一般的となっています。
株式会社メディックス
引用:株式会社メディックス
こんな方におすすめ
・最新の情報やノウハウが欲しい
・インハウス運用を強化したい
株式会社メディックスの強み
株式会社メディックスは、広告運用やWEBコンサル事業を展開する代理店です。中でもインハウス支援事業に力を入れています。株式会社メディックスのインハウス支援では、要望に合わせたカスタマイズができます。
「担当メンバーの知識レベルを上げたい」「今実施している内容を評価して欲しい」など、インハウス運用で抱える課題に合わせたサポートを行うことで、インハウス運用を効率的に成功へと導いてくれます。
株式会社メディックスの概要
・会社名:株式会社メディックス
・本社所在地:東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング 19F
・URL:https://www.medix-inc.co.jp/
他社からの乗り換えにも対応しているおすすめWEB広告代理店
他社からの乗り換えにも対応しているおすすめWEB広告代理店は下記の通りです。
株式会社カルテットコミュニケーションズ
こんな方におすすめ
・少額予算だが代理店に依頼したい
・代理店を乗り換えても成果が出るか心配
株式会社カルテットコミュニケーションズの強み
株式会社カルテットコミュニケーションズは、月額5万円、10万円といった予算帯の案件にも対応した広告代理店です。他社からの乗り換えに力を入れており、乗り換えを検討するユーザーに対して無料で現状のアカウント分析を行っています。
アカウント分析により「本当に良くなるのか」「どれくらい変わるのか」を事前に知ることができるので、乗り換えを検討している方におすすめです。
株式会社カルテットコミュニケーションズの概要
・会社名:株式会社カルテットコミュニケーションズ
・本社所在地:愛知県名古屋市中区錦2-4-15 ORE錦二丁目ビル11階
・URL:https://quartet-communications.com/
WEB広告をインハウス運用する際にオススメの広告レポート自動化ツール
最後に、インハウス運用する際にオススメの広告レポート自動化ツールを紹介します。
Databeat Explore
Databeat Exploreは、マーケティングテクノロジーのSaaS事業を行うアジト株式会社が提供するツールです。Databeat Exploreを活用するとマーケターが、見たい時に見たいデータを可視化・分析できます。
WEB広告運用における「Databeat Explore」の活用ポイント
WEB広告運用におけるDatabeat Exploreの活用ポイントを解説します。
- レポート自動作成
- 収集データは整形した状態で蓄積する
レポート自動作成
Databeat Exploreは広告データを自動で抽出するため、インハウス運用に欠かせないレポート作成も自動で実施できます。作成できるレポートは、静的レポートだけではなく、動的なレポート作成にも対応しています。
収集データは整形した状態で蓄積する
Databeat Exploreは、収集した広告データを自動で整形し蓄積します。これにより各広告媒体の比較が容易になるため、自社のWEB施策をさらに強化できます。
まとめ
WEB広告のインハウス運用について紹介しました。インハウス運用には「外注費を削減できる」「自社のブランドイメージを形にしやすい」といったメリットがありますが、「業務負担が増える」といったデメリットもあります。
まずは、メリット・デメリットを整理した上で、自社にインハウス運用が向いているか判断してみましょう。また、代理店をすでに利用している場合は、選択肢として代理店を乗り換えるという方法もあるので、併せて検討してみましょう。
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