ディスプレイ広告は、さまざまな広告媒体で利用できる広告手法の一つです。画像や動画を用いて、ユーザーに視覚的にアプローチすることで、高い広告効果を得ることができます。
そんなディスプレイ広告ですが、画像や動画などの広告クリエイティブが大きな効果を発揮するメリットがある一方で、クリエイティブの質が低いと、効果が大きく低下してしまうリスクもあります。
ですから、ディスプレイ広告を運用する場合には、クリエイティブの質をいかに高めるかが重要なポイントとなってきます。そこで活用できるのが、A/Bテストです。
今回こちらの記事では、ディスプレイ広告のA/Bテストの設定方法や実施方法、効果的な分析・活用ポイントなどを詳しく解説していきたいと思います。
- 1 ディスプレイ広告のA/Bテストとは?
- 2 ディスプレイ広告のA/Bテストを行う3つのメリット
- 3 ディスプレイ広告のA/Bテストを行う際に比較するべきポイント
- 4 ディスプレイ広告のA/Bテストで参考にしたい事例3選
- 5 ディスプレイ広告のA/Bテスト設定・実施の全体像
- 6 効果的なディスプレイ広告のA/Bテストを実現するための3つの準備すべきこと
- 7 ディスプレイ広告の媒体ごとのA/Bテストの設定、実施手順と確認方法
- 8 ディスプレイ広告のA/Bテスト結果を効果的に分析・活用するポイント
- 9 ディスプレイ広告運用初心者はまずは広告代理店利用がおすすめ!
- 10 ディスプレイ広告運用代行に強みをもつおすすめ広告代理店3選
- 11 ディスプレイ広告のA/Bテストや広告効果検証におすすめのツール
- 12 まとめ
ディスプレイ広告のA/Bテストとは?
まずは、ディスプレイ広告のA/Bテストとはどういうものなのか、基本的な情報から整理していきましょう。A/Bテストは、ディスプレイ広告の効果を高めるためにとても重要な方法ではありますが、広告媒体によってその実施方法は異なっています。
【おさらい】そもそもA/Bテストとは?
A/Bテストとは、広告のよりよいパターンを導き出すためのテストです。例えば、画像クリエイティブを2種類用意して、同じターゲットに対して広告を出稿します。
そして、より良い結果が出たクリエイティブを採用するといった方法です。A/Bテストは、複数のパターンに優劣を付けるにあたり、数字で明確に判断できるメリットがあります。
ディスプレイ広告は媒体によってA/Bテスト機能の有無が異なる
ディスプレイ広告において、A/Bテストは非常に有効な手段となります。広告クリエイティブをA/Bテストによって最適化することで、ユーザーの興味を惹くクリエイティブで運用することが可能になり、広告効果を高められるからです。
ただし、ディスプレイ広告でA/Bテストを実施する場合、広告媒体によって管理画面にA/Bテスト機能が備わっている媒体と、そうではない媒体があります。
よって、実際にA/Bテストを実施する場合は、まず利用する広告媒体にA/Bテスト機能があるかどうかをチェックしましょう。
A/Bテスト機能があるディスプレイ広告媒体のテスト実施方法
A/Bテスト機能があるディスプレイ広告媒体のテスト実施方法は、とても簡単です。広告媒体の管理画面からA/Bテストの設定を行って、テストを実施するだけです。
一定期間A/Bテストを実施したら、結果も媒体のレポートにて確認できますので、スムーズにA/Bテスト結果を広告運用に反映できます。
A/Bテスト機能がないディスプレイ広告媒体のテスト実施方法
A/Bテストがないディスプレイ広告媒体でテストを実施する場合は、テストするパターンを同じ環境で広告出稿します。
そして、運用結果を比較して、どのパターンの結果がもっとも良いかを判別します。A/Bテスト機能がない媒体のテストを実施する場合は、必ず同時期に同じ設定で広告を走らせることがポイントです。
別々のタイミングで広告を出稿したり、ターゲティング等の設定が異なると、どの要因によってテスト結果が変わったのかが正確に判別できなくなります。
ディスプレイ広告のA/Bテストが効果的なシーン
ディスプレイ広告のA/Bテストは、広告クリエイティブの改善を行いたい場合や、改善案がいくつかある場合におすすめです。
A/Bテストによって、どのパターンがもっともパフォーマンスが良いかを、正確に判断できます。勘に頼った判断と違い、実際に運用して結果が導き出せますので、必ず運用改善の効果が現われるというメリットがあります。
ディスプレイ広告のA/Bテストを行う3つのメリット
ディスプレイ広告のA/Bテストを行うメリットについて見ていきましょう。A/Bテストには以下のようなメリットがありますので、このメリットを活用したい場合には、ぜひA/Bテストを実施してみてください。
- 少ないコストでテストできる
- 結果が明確
- 失敗するリスクが低い
メリット1:少ないコストでテストできる
A/Bテストを実施する際、大きなコストは発生しません。これまで運用している広告と平行して新たなパターンの広告を運用するだけなので、新しいツールや費用の投入も不要です。
仮に、テストパターンの広告効果が低かった場合、若干の損失となる可能性はありますが、これまでの広告も同時に運用しているため、大きな損失につながる可能性が低いと言えます。
また、テストパターンのパフォーマンスが低かったとしても、テスト結果としてデータが蓄積できるので、決して無駄にはなりません。
メリット2:結果が明確
A/Bテストは、どのパターンがもっとも良いパフォーマンスを残せるのかを、数値ではっきりと判断できるため、判断に迷うことがありません。
感覚に頼った判断だと、人によって意見が異なったり、さまざまな視点があるので、判断を下しにくい場面があると思います。しかしA/Bテストは、例えば広告のクリック率で判断するシーンでは、AパターンとBパターン二つのクリック率を比較して、数値の良い方を採用するというシンプルな方法です。
他に検討する要素がないので、テスト結果を見れば誰でも簡単に判断が下せます。
メリット3:失敗するリスクが低い
A/Bテストは、失敗するリスクが限りなく低い広告の改善方法と言えます。
例えば広告のクリエイティブを変更する場合、A/Bテストを行わずに実施したとしましょう。そしてもし、改善後のクリエイティブの方がパフォーマンスが下がったとしたら、再度クリエイティブを元に戻すという作業が発生します。
さらに、場合によってはクリエイティブ以外の要因によって、広告のパフォーマンスが下がる可能性も考えられますので、A/Bテストを実施せずに広告の変更を繰り返していくと、何が良くて何が悪かったのかがわからなくなっていきます。
こうなると、広告効果の最大化からどんどん遠のいてしまいますので、リスクの少ないA/Bテストを実施しながら広告の改善を行っていくのがおすすめです。
ディスプレイ広告のA/Bテストを行う際に比較するべきポイント
ディスプレイ広告のA/Bテストを行う際に比較するべきポイントについて解説します。ディスプレイ広告の改善ポイントはいろいろありますが、A/Bテストによって改善しやすい主なポイントは以下の5つです。
こちらを参考に、ディスプレイ広告のA/Bテストを実施してみてください。
- テキスト
- 色
- デザイン
- CTA
- ペルソナ
1.テキスト
広告クリエイティブ内にあるテキストのテストを行います。テキストは、よりユーザーの興味を惹く文面が必要です。
同じ内容のテキストであっても、言い回し一つでユーザーから得られる反応は変わります。万人に対して伝わるテキストも良いですが、時にはピンポイントで刺さるテキストに変更することで、ユーザーの反応率が大きく向上するといったケースもあります。
2.色
広告画像の色の使い方も、広告効果に大きな影響を与えます。画像全体の背景色から、画像内のイラストの色、テキストの色などさまざまな色のテストが実施できます。
それぞれの色だけでなく、色の組み合わせによっても、ユーザーに与える印象が違ってきます。赤や黄色などの派手な色が効果的な場合もあれば、紺や青など落ち着いた色の方がユーザーに刺さるケースもありますので、商品の種類によっても、色使いの変更は重要です。
3.デザイン
画像クリエイティブのデザインは、A/Bテストを実施する要素が非常に多いですが、ブラッシュアップできればその分効果が高められます。
使用する人物の性別や大きさ、位置、文字サイズや表記など、デザインに関してはA/Bテストで検証できるポイントがたくさんあります。
地道にA/Bテストを実施して、少しずつ改善を進めていきましょう。
4.CTA
広告内に設置するCTA(「詳細はこちら」のようなボタン)も、A/Bテストで改善が可能です。
サイズが大きな画像クリエイティブの場合、CTAを設置する位置を変えるだけでもユーザーの反応率は変化します。また、「詳細はこちら」なのか、「問い合わせる」なのか、あるいは「詳しくはクリック」など、CTAのテキストのバリエーションもさまざまです。
CTAは、広告をクリックさせるための重要なポイントなので、A/Bテストによる改善効果が顕著に出やすい部分でもあります。
5.ペルソナ
ディスプレイ広告のA/Bテストは、クリエイティブに限ったものではありません。そもそも、広告を配信するターゲティングについても、A/Bテストは実施できます。
ディスプレイ広告のターゲティングは、広告の商品に興味を持つであろうユーザーや、購入すると思われるユーザーへ配信します。
このターゲットを決める際には、あらかじめどのようなユーザーに配信するのか、ペルソナ設定を利用して決めるシーンがあります。
このペルソナについても、A/Bテストを繰り返すことでより精度の高いターゲティングが行えるようになります。ペルソナのA/Bテストを実施する場合には、主に複数のターゲティングのテストを行いますので、クリエイティブは同一のものを利用して行います。
ディスプレイ広告のA/Bテストで参考にしたい事例3選
ディスプレイ広告のA/Bテストで参考にしたい事例を3つご紹介します。ここでご紹介する事例は、実際にA/Bテストを実施した結果なので、同じようなポイントのA/Bテストを行う際の参考になりますのでご覧下さい。
事例①:コピーを比較したA/Bテスト
引用元:Yahoo!
まず一つ目の事例は、広告内のテキスト(コピー)に関するA/Bテストです。
AとBは「都道府県別」というコピーが使われていますが、CとDは「地元」という表記をしています。このテスト結果では、「地元」よりも「都道府県別」の方がユーザーの反応が良いことがわかりました。
また、最終的にもっとも反応が良かったのはBなので、「無料配信中」というコピーの効果もうかがえます。
事例②:背景色を比較したA/Bテスト
引用元:Yahoo!
2つ目の事例は、広告の背景色を比較したA/Bテストです。A~Dそれぞれコピーは同じですが、背景色が異なります。テストの結果はAがもっとも反応が良かったようです。
事例③:デザインを比較したA/Bテスト
引用元:Yahoo!
3つ目は、広告のデザインに関するA/Bテストです。Aは風景写真を使っているのに対し、Bは人物写真を使っています。
このテストは、Bの方が反応が高かったことから、風景写真よりも人物写真のデザインの方が良いという結果が導き出されました。
ディスプレイ広告のA/Bテスト設定・実施の全体像
ディスプレイ広告のA/Bテスト設定から実施までの全体像について解説します。A/Bテストの設定と実施方法については、媒体ごとに異なりますので、詳しくは後ほど媒体ごとに解説していきます。
まずは、一般的なディスプレイ広告のA/Bテストの流れをご覧下さい。
STEP1:目的、目標、予算をシミュレーション設定する
まず、A/Bテストを行うにあたって決めることが3つあります。それは、A/Bテストを行う「目的」、そしてA/Bテストで目指す「目標」、最後にもう一つがA/Bテストの「予算」です。
この3点を事前に決めた上で、A/Bテストを進めて行きます。
STEP2:A/Bテストの設定、実施
STEP1の3つのポイントを決めたら、A/Bテストの設定を行います。A/Bテスト機能がある媒体は、広告管理画面からA/Bテストの設定を、A/Bテスト機能がない媒体の場合は、2つのテストパターンを同時にスタートできるように、準備をします。
準備が整ったら、A/Bテストをスタートします。
STEP3:A/Bテスト結果の測定・分析
一定期間A/Bテストを実施したら、結果を測定して分析します。A/Bテスト機能がある媒体の場合は、管理画面上でどのパターンが良いか簡単に分析できます。
A/Bテスト機能がない媒体は、テストしたパターンで比較するべき指標を並べて、どのパターンのパフォーマンスが優秀だったかを分析します。
効果的なディスプレイ広告のA/Bテストを実現するための3つの準備すべきこと
効果的なディスプレイ広告のA/Bテストを実現するための準備について解説します。上記の全体像でもご紹介しましたが、A/Bテストを実施する際には、「目的」「目標」「予算」を決める必要があります。
1:A/Bテストを実施する目的を決める
A/Bテストを実施する際には、目的を明確にしましょう。最終的な目標は「コンバージョン獲得」となりますが、そのためには、広告のクリック率向上やコンバージョン率の向上など、まずひとつの指標の向上に目的を定めるのがおすすめです。
一気にすべての効果を高めるのではなく、一つずつ改善していくことで確実に広告の効果を改善できます。
2:A/Bテストの検証対象、目標・評価基準を決める
A/Bテストで何を検証するのか、どの程度の改善を目標とするのか、そして評価する際の基準も設定します。
例えば広告のクリック率を検証の対象とするのであれば、現在のクリック率に対してどの程度の改善を想定するのか、そしてどの程度のデータが集まった時点で評価を下すかの基準も決めます。
A/Bテストは長くだらだらと実施しても、正確な効果は測定できません。テスト期間が長期化すれば、市場など他の要素によって結果が変わってしまう恐れがあるからです。
3:A/Bテストの予算を決める
あらかじめ、A/Bテストにかける予算も決めておきましょう。既存の広告の配信ボリュームを見れば、大体の必要な予算は想定できます。
必要なデータが集まるまでにどれ位の予算が必要となるかを算出した上で、A/Bテストを実施します。予算が決まれば、A/Bテストの実施スケジュールも大体の目処が付けられるでしょう。
ディスプレイ広告の媒体ごとのA/Bテストの設定、実施手順と確認方法
ディスプレイ広告の媒体ごとのA/Bテストの設定、実施手順と確認方法について解説します。今回は、「Google広告」「Yahoo!広告」「Facebook広告」「Twitter広告」「LINE広告」の設定方法から実施手順、そして結果の確認方法を解説していきます。
Google広告のA/Bテスト設定方法
まずはGoogle広告のA/Bテスト設定方法です。Google広告にはA/Bテスト機能がありません。ただ、「下書きとテスト」という、A/Bテストに利用できる機能があるため、こちらを活用します。
手順1.下書きキャンペーンを作成
引用元:株式会社アーティス
Google広告を開いたら、すべてのキャンペーンのメニューから「下書きとテスト」をクリックします。
引用元:株式会社アーティス
次に「+」ボタンをクリックします。
引用元:株式会社アーティス
ここで、A/Bテストの元のキャンペーンを選択してください。
引用元:株式会社アーティス
最後に、複製したキャンペーンの名前を入力して保存します。これで、テストに使用するキャンペーンの複製が完了です。
手順2.下書きを編集
引用元:株式会社アーティス
キャンペーンの複製ができたら、下書きを編集します。今回A/Bテストを実施する項目を変更して保存しましょう。
引用元:株式会社アーティス
下書きに変更を加えると、チェックマークが付くので判別できるようになります。
手順3.テスト実施
引用元:株式会社アーティス
A/Bテストの準備が完了したら、「テストの実施」を適用させます。
引用元:株式会社アーティス
A/Bテストは、同条件での実施が基本となりますので、「テストへの分配比率」を50%にして、予算を同じにします。
あとは保存をクリックすればA/Bテストがスタートします。
Google広告のA/Bテスト結果の確認方法
引用元:株式会社アーティス
A/Bテストの実施が完了したら、結果を確認します。元のキャンペーンと下書きで複製したキャンペーンのデータを比較して、どちらがよりよいパフォーマンスを発揮しているか確認しましょう。
Yahoo!広告のA/Bテスト設定方法
Yahoo!広告のA/Bテスト設定方法です。Yahoo!広告には、A/Bテスト機能がありませんので、テスト対象となる2つのパターンの広告を同時に運用して、その結果を分析します。
手順1.新しいキャンペーンの作成または複製
引用元:Yahoo!広告
まず、キャンペーンを複製します。元のキャンペーンがない場合は、新規でキャンペーンを作成してください。今回は、すでにあるキャンペーンを複製する手順で進めます。
引用元:Yahoo!広告
元のキャンペーンにチェックを入れたら、「一括操作」から「キャンペーンをコピー」を選択して、キャンペーンを複製します。
引用元:Yahoo!広告
「貼付け」をクリックします。
引用元:Yahoo!広告
配信設定と掲載期間を設定して「実行」をクリックします。掲載期間は元のキャンペーンと同じにするので、「コピー元の期間を適用」を選択してください。
引用元:Yahoo!広告
キャンペーンの複製が完了です。
手順2.キャンペーンの編集
引用元:Yahoo!広告
次に、複製したキャンペーンの編集です。元のキャンペーンとテストで変更する部分を編集します。クリエイティブをテストする場合は画像を新しいものと入れ替えるなどします。
手順3.テスト実施
引用元:Yahoo!広告
A/Bテストの準備が完了したら、テストする広告の掲載を開始して、スタートします。
Yahoo!広告のA/Bテスト結果の確認方法
引用元:Yahoo!広告
A/Bテストの実施が完了したら、結果を確認します。元のキャンペーンと複製したキャンペーンのデータを比較して、どちらがよりよいパフォーマンスを発揮しているか確認しましょう。
Facebook広告のA/Bテスト設定方法
Facebook広告のA/Bテスト設定方法です。Facebook広告には、A/Bテスト機能が実装されていますので、広告マネージャから設定と実施が可能です。
手順1.新しいキャンペーンの作成
引用元:Facebook広告
広告マネージャを開いたら、画面上部にある「A/Bテスト」をクリックします。
手順2.A/Bテスト内容の設定
引用元:Facebook広告
テスト内容の設定では、キャンペーンの名前、変数の設定を行います。はじめに「新しいバージョンを作成」と「既存キャンペーンを比較」の選択があります。
A/Bテストの両方を新規で作成する場合、「新しいバージョンを作成」を選択します。
引用元:Facebook広告
テストの設定で、バージョンBの内容を決めていきます。もし、ここでテスト項目がある場合はその内容を入力しますが、テストで比較しない項目については、バージョンAとBどちらも同じ内容に設定します。
引用元:Facebook広告
さらに、予算やテスト期間を設定します。すべて入力したら「テストを確認」をクリックします。
手順3.テスト実施
引用元:Facebook広告
設定内容の確認をして、「テスト作成」をクリックします。これでA/Bテストがスタートします。
Facebook広告のA/Bテスト結果の確認方法
引用元:Facebook広告
Facebook広告のA/Bテストの結果確認は、広告マネージャの「テスト」に進みます。
引用元:Facebook広告
左側にあるメニューの「結果」をクリックすると、実施したA/Bテストの結果が表示されます。
A/Bテストは、バナーやウェブサイト、広告文などを最適化するために行うテストです。特定の要素が違うAパターンとBパターンの広告を用意して、同じ条件の元で配信することでその違いを見極めるときに使われます。 ウェブ広告の担当者であれば、一[…]
Twitter広告のA/Bテスト設定方法
Twitter広告のA/Bテスト設定方法です。Twitter広告には、A/Bテスト機能がありませんので、テスト対象となる2つのパターンの広告を同時に運用して、その結果を分析します。
手順1.新しいキャンペーンの作成または複製
引用元:Twitter
はじめに、A/Bテストで利用する広告を作成します。A/Bテスト機能がないので、手動で2つの広告を作成します。
手順2.テスト実施
引用元:Twitter
A/Bテスト用の広告が作成できたら、広告の配信をスタートしてA/Bテストを開始します。
Twitter広告のA/Bテスト結果の確認方法
引用元:アナグラム株式会社
Twitter広告のA/Bテストの結果は、広告マネージャーのレポート画面で確認します。AとBの結果を比較して、どちらがよりよいパフォーマンスを発揮しているか確認しましょう。
Twitter広告を運用していると、さらに効果的な訴求を行う方法について検討したいシーンがあると思います。 広告を改善することができれば、効果を高めることは可能ですが、むやみに変更してしまうと、どの要因で広告の効果に変化が見られたのか[…]
LINE広告のA/Bテスト設定方法
LINE広告のA/Bテスト設定方法です。LINEのメッセージ配信にはA/Bテスト機能がありますが、LINE広告にはA/Bテスト機能がありませんので、テスト対象となる2つのパターンの広告を同時に運用して、その結果を分析します。
手順1.新しいキャンペーンの作成または複製
引用元:株式会社キーワードマーケティング
まずはじめに、LINE広告の広告マネージャーを開きます。そして、「キャンペーン作成」をクリックします。
引用元:株式会社キーワードマーケティング
キャンペーンの目的を設定します。キャンペーンの目的は後で編集できないので、正しく選択しましょう。
手順2.広告グループを作成
引用元:株式会社キーワードマーケティング
次に広告グループを作成します。広告グループでは、ターゲティングの設定や予算設定を行います。
手順3.オーディエンスの設定
引用元:株式会社キーワードマーケティング
次にオーディエンスの設定です。A/Bテストでオーディエンスに関するテストを実施する場合以外は、同条件で2つの広告を作成しましょう。
手順4.配信設定
引用元:株式会社キーワードマーケティング
配信先の設定を行います。
手順5.広告フォーマットの設定
引用元:株式会社キーワードマーケティング
広告フォーマットを決めます。クリエイティブのテストを行う場合は、この画像のみを別々にして広告を作成します。
手順6.広告をコピーしてテスト実施
引用元:株式会社キーワードマーケティング
作成した広告をコピーして編集すると、A/Bテスト用の広告が簡単に作成できます。コピー先の広告の、テスト部分を変更したら、2つの広告を同時にスタートします。
LINE広告のA/Bテスト結果の確認方法
引用元:Web担当者Forum
LINE広告のA/Bテストの結果は、広告マネージャーのレポート画面で確認します。AとBの結果を比較して、どちらがよりよいパフォーマンスを発揮しているか確認しましょう。
LINE広告を運用していると、レポートを作成する場面があります。広告の運用レポートは、情報を共有するだけではなく、現状を正しく把握・整理することで、改善ポイントを見つけ出すヒントにもなります。 LINE広告にはレポート機能がありますの[…]
ディスプレイ広告のA/Bテスト設定時の注意点
ディスプレイ広告のA/Bテストを実施する際は、必ず同じタイミングで実施すること、そして比較する項目以外は同じ条件でテストを行いましょう。
Facebook広告はA/Bテスト機能があるので問題ありませんが、それ以外の媒体にはA/Bテスト機能がないので、手動でテストに利用する広告を作成して、テストを実施する必要があります。
比較項目以外の部分が異なっていると、正しいデータの比較ができなくなってしまい、A/Bテストの意味がなくなってしまいます。
ディスプレイ広告のA/Bテスト結果を効果的に分析・活用するポイント
ディスプレイ広告のA/Bテスト結果を効果的に分析・活用するポイントについて解説します。A/Bテストは実施後の分析と活用がもっとも重要です。
テスト結果を有効活用するために、以下のポイントに注意して分析を行ってください。
- 比較項目以外はすべて同条件でテストを実施する
- 優先順位を付けてテストを実施する
- テスト期間を決めて実施する
- テスト中に広告に変更を加えない
- テスト後に比較項目や判断基準を変更しない
POINT1.比較項目以外はすべて同条件でテストを実施する
A/Bテストを実施するにあたって、はじめに決めた目的に沿って、比較項目以外は同条件でテストを実施してデータを収集しましょう。
基本的に一度のA/Bテストで比較する項目はひとつです。複数の条件が異なるテストを行ってしまうと、どこが原因で結果が変わったのかを把握できません。
POINT2.優先順位を付けてテストを実施する
A/Bテストを行いたい箇所は複数あるかと思いますが、改善によって最も広告効果に大きな影響を与える項目から、優先順位をつけてテストを実施しましょう。
細かいテストも重要ですが、まずは広告に大きな影響がある部分から改善していく事で、早く広告効果を高めたり、コスト削減を実施することができます。
POINT3.テスト期間を決めて実施する
A/Bテストは、あらかじめスケジュールを決めて、できるだけ長くなりすぎないようにします。
必要以上に長い期間A/Bテストを行うと、競合や市場の変化による影響を受けてしまう恐れがあります。可能であれば1~2週間、長くても1ヵ月程度でA/Bテストは実施しましょう。
POINT4.テスト中に広告に変更を加えない
A/Bテストを行っている間に、テスト結果に影響を与える変更は行ってはいけません。
テスト中に広告に変更を加えると、その変更によって結果が変わってしまう可能性があります。どうしても緊急性の高い変更がある場合は、一度A/Bテストを中止して、変更を反映させてからあらためてA/Bテストを実施しましょう。
POINT5.テスト後に比較項目や判断基準を変更しない
A/Bテスト実施前に決めた比較項目や判断基準を、テスト後に変更しないようにしましょう。
広告クリエイティブのA/Bテストによって、クリック率の比較を行った際、テスト結果で見るべき項目はクリック率のみです。
ここでクリック率以外の数値を判断基準にしてしまうと、A/Bテスト前に作成した目的や目標、そしてそれらに対する仮説が無意味になってしまいます。
ディスプレイ広告運用初心者はまずは広告代理店利用がおすすめ!
ディスプレイ広告運用初心者はまずは広告代理店利用がおすすめです。通常の運用からA/Bテストまでを、初心者の方が行うとなった場合、多くの作業をまかないきれない可能性があります。
また、正しく運用できないことによる損失が発生してしまうリスクもあります。
ディスプレイ広告運用初心者に広告代理店利用がおすすめな理由
ディスプレイ広告運用初心者が広告代理店を利用した方が良い理由は、「リソース」と「ノウハウ」にあります。
まず、ディスプレイ広告を正しく運用するために、手順を調べたりしながら運用するには、非常に多くのリソースを必要とします。
さらに、ディスプレイ広告運用のノウハウがないまま運用すると、思うような成果が出せるようになるまで、かなり時間がかかってしまいます。
こうした問題も、代理店を利用することで解消できるのです。
広告代理店を利用する3つのメリット
広告代理店を利用するメリットをご紹介します。以下を参考に、ディスプレイ広告を運用する際に、広告代理店を利用するかどうかを判断してみてください。
- ディスプレイ広告の運用業務をすべて担ってもらえる
- 短期間で広告効果を高めてもらえる
- WEB広告全般のサポートも依頼できる
1.ディスプレイ広告の運用業務をすべて担ってもらえる
代理店を利用すれば、ディスプレイ広告運用業務をすべて担ってもらうことが可能です。
ディスプレイ広告を運用するために必要なアカウントの構築、広告の作成、運用設定、効果測定などをすべて代理店が行ってくれます。
これらを自社で行うとなると、それなりのリソースを必要としますので、その負担を軽減できるメリットは大きいと言えるでしょう。
2.短期間で広告効果を高めてもらえる
短期間でディスプレイ広告の効果を高めてもらえるのも、代理店利用のメリットです。
代理店は、多くのディスプレイ広告を運用してきた経験と、ノウハウを持っています。ディスプレイ広告初心者が運用するのと、ノウハウを持っている代理店が運用するのとでは、どちらが早く効果を高められるかは、比較するまでもありません。
3.WEB広告全般のサポートも依頼できる
代理店は、ディスプレイ広告以外のWEB広告の運用を行っているところも多いので、幅広くサポートを受けられます。
WEB広告を利用してブランディングを行ったり、販促を行う場合、ディスプレイ広告だけに固執する必要はありません。他の媒体の方が効果が高ければ、媒体を切り替えても良いですし、他媒体を併用する方が効果が高いのであれば、併用するべきでしょう。
しかし、自社で他媒体の運用を行うには、新たなリソースやノウハウが必要となります。代理店にはどちらもそろっていますので、すぐに実施することができます。
ディスプレイ広告運用代行に強みをもつおすすめ広告代理店3選
ディスプレイ広告運用代行に強みをもつおすすめの広告代理店を3社ご紹介します。代理店の利用を検討されている場合は、以下を参考にしてみてください。
ヴァンテージマネジメント株式会社
こんな方におすすめ!
- 運用代行実績が豊富な代理店に依頼したい方
- クリエイティブ制作や他の広告運用も依頼したい方
ヴァンテージマネジメント株式会社の強み
ヴァンテージマネジメント株式会社はリスティング広告からディスプレイ広告、SNS広告まで幅広く対応できる代理店です。
月間650社以上という、豊富な運用代行実績があります。ヴァンテージマネジメント株式会社が提供する複数のサービスを同時に利用すると、ディスプレイ広告の運用代行手数料が10%まで引き下げられるので、手数料の安さも魅力です。
ヴァンテージマネジメント株式会社の概要
・対応可能な媒体:Google広告/Yahoo!広告/Facebook広告/Instagram広告
・会社名:ヴァンテージマネジメント株式会社
・本社所在地:東京都中央区築地2-3-4 築地第一長岡ビル7F
・URL:http://net-agent.jp/
株式会社グラッドキューブ
引用元:https://www.glad-cube.com/
こんな方におすすめ!
- ディスプレイ広告運用に確かな腕を持つ代理店を利用したい方
株式会社グラッドキューブの強み
株式会社グラッドキューブは、Google広告・Yahoo!広告・Facebook広告・Twitter広告の正規代理店に認定されている会社です。
中でもGoogle広告とYahoo!広告については、多数の受賞歴もあり、その運用スキルは国内でもトップクラスと言えるほどです。
ディスプレイ広告からリスティング広告まで、高い運用スキルを持つ代理店を利用したい方におすすめです。
株式会社グラッドキューブの概要
・対応可能な媒体:Google広告/Yahoo!広告/Facebook広告/Instagram広告/Twitter広告/LINE広告/Amazon広告/動画広告/アプリ広告
・会社名:株式会社グラッドキューブ
・本社所在地:大阪府大阪市中央区瓦町2-4-7 新瓦町ビル 8F
・URL:https://www.glad-cube.com/
ハイスピード・リスティング
引用元:https://high-speed-listing.com/
こんな方におすすめ!
- 手数料コストを抑えて運用代行を利用したい方
ハイスピード・リスティングの強み
ハイスピード・リスティングは、広告費の10%でディスプレイ広告の運用代行を依頼できる代理店です。
Google広告、Yahoo!広告の他、Facebook広告にInstagram広告、Twitter広告、LINE広告も対応可能です。最短2日で広告配信可能なスピード感や、クリエイティブ制作のも対応している点もおすすめのポイントです。
ハイスピード・リスティングの概要
・対応可能な媒体:Google広告/Yahoo!広告/Facebook広告/Instagram広告/Twitter広告/LINE広告
・会社名:ハイスピード・リスティング
・本社所在地:東京都世田谷区祖師谷1-3-8
・URL:https://high-speed-listing.com/
※参考:ディスプレイ広告の運用に強みを持つ代理店を特集した記事も併せてご覧ください。
ディスプレイ広告は、パソコンやスマートフォンを利用する中で非常に多く目にする広告の一つです。そのため、多くの企業でもマーケティング手法の一つとして取り入れられています。 こちらの記事では、そんなディスプレイ広告の運用代行に強みを持つお[…]
ディスプレイ広告のA/Bテストや広告効果検証におすすめのツール
ディスプレイのA/Bテストや広告効果検証におすすめのツールをご紹介します。これまでに、各媒体のA/Bテスト手順について解説してきましたが、多くの媒体はA/Bテスト機能が実装されておらず、手動でデータの分析を行わなくてはなりません。
今回おすすめするツールは、A/Bテストを行う際にも、簡単にデータの取得や比較が行える、とても便利なツールです。
Databeat Explore
Databeat Exploreは、ディスプレイ広告の効果検証におすすめのツールです。Google広告やYahoo!広告をはじめ、あらゆる広告媒体の効果検証に利用できます。
ディスプレイ広告における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント
ディスプレイ広告におけるDatabeat Exploreの活用ポイントは以下のようになります。
広告のデータを自動で集計
Databeat Exploreは、ディスプレイ広告のデータを自動で集計することが可能です。ディスプレイ広告以外のリスティング広告なども対応できます。
広告媒体も限定しませんので、複数の広告媒体を利用中の方にもおすすめです。
広告レポートを自動で作成
Databeat Exploreは、集計した広告のデータを元に、広告レポートを自動作成できます。レポートはDatabeat Explore上で確認できるので、広告媒体の管理画面へアクセスする必要がありません。
A/Bテストを実施した場合も、Databeat Exploreでデータを比較・分析することが可能です。
広告クリエイティブを簡単に比較できる
Databeat Exploreは、運用中の広告クリエイティブのサムネイルを、自動出力することが可能です。この機能を利用すれば、広告クリエイティブの効果検証も簡単に実施できます。
クリエイティブのA/Bテストを行いたい場合には、スムーズに実施が可能です。
まとめ
ディスプレイ広告のA/Bテストは、媒体によってA/Bテスト機能の有無に違いがあります。A/Bテスト機能がない媒体については、比較したい広告を同時に運用して、その運用結果を分析する必要があります。
若干の手間はかかりますが、少ないリスクで効果的な運用改善を実施できるメリットがあるので、ディスプレイ広告のA/Bテストはおすすめです。
ただし、A/Bテストを行うにあたっては、正しくデータを測定・分析することが重要となります。また、そもそもディスプレイ広告の運用についても、高い効果を期待するには、ノウハウを基にした運用が必要ですので、ディスプレイ広告運用初心者の方には、少々難しいかもしれません。
そのような場合には、ディスプレイ広告の運用に長けた代理店の利用がおすすめです。もし、自社でディスプレイ広告の運用が可能な場合には、A/Bテストを含む広告の効果検証を効率的に実施できるツール、「Databeat Explore」の活用もご検討ください。