国内でもっとも利用されているSNSであるLINE、そこへ広告を配信できるLINE広告は、圧倒的なユーザー数に広告を届けられるため、たいへん魅力的だといえるでしょう。しかし、これからLINE広告を配信したいと考えているものの、自社で運用するには不安だと感じている広告担当者は多いのではないでしょうか。
今回はLINE運用完全ガイドとして、LINE広告初心者に向けて「LINE広告とは何か」「どのような人に向いているのか」「効果的な運用方法について」を中心に解説します。ぜひ参考にしてみてください。
- 1 押さえておきたい「LINE広告」の基礎知識
- 2 LINE広告の運用方法の種類とメリットデメリット
- 3 【保存版】LINE広告の自社運用で効果を最大化する9つのポイント
- 4 LINE広告運用の代理店を上手に選ぶ3つのチェックポイント
- 5 【厳選】LINE広告運用に強みを持つおすすめ代理店3選
- 6 LINE広告の運用効果を上手に検証、分析する3つのポイント
- 7 LINE広告の運用効果検証におすすめの広告レポート自動化ツール
- 8 まとめ
押さえておきたい「LINE広告」の基礎知識
最初に、LINE広告についての全体像を把握しておきましょう。他媒体と比較してLINE広告ならではの特徴も紹介します。
LINE広告とは?
引用元:LINE広告
LINE広告とは、LINE内のさまざまな画面に配信できる広告です。LINEのユーザー数は月間9,500万人(2023年3月末時点)で、日本の人口の7割以上が利用しており圧倒的なシェアを誇ります。また、ユーザー数や利用者の年齢層も偏りが少ないため、幅広い層への広告配信が実現可能です。
他の広告手段と比較した際のLINE広告の3つの特徴
他媒体の広告と比較した場合の、LINE広告の特徴を紹介します。配信面・ターゲティング・掲載費用の3つに分けて見ていきましょう。
1.配信面の特徴
LINE広告の配信面は以下の11種類です。他媒体と比較してもかなりの多さとなります。他のSNS広告でも対応しているトークリストやタイムラインへの広告配信だけでなく、提携しているアプリなどに出稿できるのも特徴です。
さらに、LINEの提携アプリも非常に多くのユーザー数を保有しています。また、SNSはLINEのみを利用しているユーザーも多く、LINEのみでアプローチ可能なユーザーが多数存在しているのもポイントです。
配信面の種類 | 概要 |
LINE VOOM(旧タイムライン) | 月間利用者6,800万人以上のLINE VOOM投稿内に広告を表示。通常の投稿の間にさりげなく入ることで自然にアピールできる |
LINEマンガ | 3,000万件以上ダウンロードされているマンガアプリ内に広告を表示可能。特に10~30代の若者層のターゲットにアピールできるのが強み |
LINE NEWS | 月間利用者7,500万人以上のLINE NEWS内に広告を表示。アプリのトップだけでなくアカウントメディアのページにも配信できる |
トークリスト(旧Smart channel) | トークリストの一番上に広告が表示される、LINE広告内で最もアクティブ率が高い配信面。大規模なプロモーションなどにも活用できる |
LINE BLOG | アーティストやタレントなどが利用するブログサービスに広告を表示。公式ブロガーは2,500組以上にのぼり、ユーザー層は70%が女性のため、女性への訴求に向いている |
LINE ポイント | 指定された条件をクリアするとポイントがもらえるサービスに広告を表示。PV数は月間2.8億で、10代のユーザーへのリーチも期待できる |
LINEショッピング | ファッションや家電、コスメなど3億点を超える商品を買えるショッピングサイトに広告を配信。20~40代前半の女性の利用者が多い |
LINE チラシ | スマートフォンに最適化したデジタルチラシに広告を表示。スーパーやドラッグストアなどの店舗で購入を考えている、購買意欲が高いユーザーが多い |
LINE クーポン | 全国約50,000店舗のショップで利用できるクーポン画面に広告を表示。40~50代の女性の利用者が多く、お得な情報に興味があるユーザー向き |
ウォレット |
月間利用者5,200万人以上のウォレット内に広告を表示。金融サービスの入り口として利用され、20代以上の利用者が多いのが特徴 |
LINE広告ネットワーク |
LINE広告経由でLINEファミリーのアプリやサードパーティーのアプリへ広告を配信可能。総じて月間1.1億人のユーザーにリーチできる |
※LINEの利用者数などのデータはLINE Business Guide(2021年1月~6月期版)をやLINEキャンパスを参照しています。
LINE広告は、日本国内でもっとも多く利用されているアプリケーション「LINE」に配信する広告です。ユーザーが多いことから、広告の効果も非常に高いことが知られています。 ユーザーの年齢層も幅広く、さまざまな商材の広告配信に利用できるL[…]
2.ターゲティングの特徴
LINE広告のターゲティングは以下のとおりです。ターゲティングも他媒体と比較して豊富にそろっています。LINEファミリーという多数のユーザーの登録情報やスタンプの購入履歴などを基に分類した、デモグラフィックデータが利用可能です。
また、サイトやアプリ内におけるユーザーの行動などや、それに類似したオーディエンスを利用したターゲティングを使用できます。
ターゲティングの種類 | 概要 |
デモグラフィックデータ配信 | 年齢・性別・地域・興味関心などを使ったターゲティング。組み合わせを工夫することで、より効果が見込めるユーザーにアプローチできる |
オーディエンス配信 | ユーザーの購入履歴などのデータを利用する。特定のデータを対象外にしたターゲティングも可能 |
リーチ&フリークエンシー | 月に1回以上タイムライン広告に触れたユーザーを広告配信の対象とする |
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信 | LINE公式アカウントの友だちやそのオーディエンスをターゲティングする。これらのオーディエンスの類似オーディエンスも作成可能 |
類似配信 |
既存のオーディエンスと似たオーディエンスを作成する。類似度が高いほど精度はアップするものの、人数が減るため適度な%で抑えるとよい |
リエンゲージメント配信 |
アプリをインストールしているが、非アクティブなユーザー対象とする。休眠ユーザーの復帰を促す広告配信が可能 |
ブランドリフトサーベイ |
広告に接触したかどうかでユーザーを分類し、ブランドリフト調査を実施する |
LINE広告は、日本国内でもっとも多く利用されているアプリケーション「LINE」に配信する広告です。ユーザーが多いことから、広告の効果も非常に高いことが知られています。 ユーザーの年齢層も幅広く、さまざまな商材の広告配信に利用できるL[…]
3.掲載費用面の特徴
LINE広告の課金方式は、他のSNS広告に比べてシンプルです。クリック課金はクリックされない限り課金とならないため、無駄な費用を抑える効果があります。動画広告はインプレッション課金方式ですが、こちらは1,000回表示されれば課金されます。
課金方式の種類 | 特徴 | 費用相場 |
クリック課金 | クリックされると課金が発生する。課金額を抑える効果もある | 約24~200円 |
インプレッション課金 | 動画広告が1,000回表示されるごとに課金される | 約400~650円 |
LINE広告は、SNS広告の中でもユーザー数が多く、高い効果が期待できる広告のひとつです。しかし、実際に運用するためには必要な費用についても正しく理解しておかなくてはなりません。 また、自社でLINE広告の運用が難しい場合は、代理店へ[…]
LINE広告はこんな方におすすめ!
LINE広告をおすすめできる方のタイプを3つ紹介します。これからLINE広告の配信を考えている担当者はぜひ確認してみてください。
1.商品の売り上げをアップしたい
LINE広告は、ショッピング・クーポン・チラシなど、購買意欲が高いユーザーが集まる場所に広告を配信できます。そのため、商品の購入促進とも相性がよく効率的なアピールが可能です。
特に、ショッピング系は女性の利用者が多いため、化粧品や健康食品の販売などと相性がよいのでおすすめです。
2.サービスやブランドの知名度をあげたい
国内最大級のユーザー数を誇るLINE広告は、ユーザー数の多さによるリーチ力が魅力です。またユーザーの男女比や年齢層も一定の層が厚いということもなく、幅広い人にアプローチができます。
サービスやブランドをより多くの人に知ってもらいたい場合は、LINE広告の利用がおすすめです。
3.アプリのダウンロードを促したい
LINE広告は、スマホアプリのユーザーに向けて、アプリのインストールや休眠からの復活を促せます。そのため、アプリのダウンロードやアクティブ率の向上などを効果的に行えるところもメリットです。
さらに、性別・年齢・職業などあらゆる層をまんべんなくカバーしているため、さまざまなアプリとマッチします。ゲームやニュースアプリをはじめ、各ユーザー層のニーズに合ったカテゴリのPRに向いています。
LINE広告の運用方法の種類とメリットデメリット
LINE広告の運用をどこが担当するかは、2つのタイプに分けられます。ここでは、自社内で運用する場合と専門の代理店に委託する場合のメリットとデメリットを解説します。
1.自社でLINE広告を運用する
社内でLINE広告を運用する場合は、広告運用に関わるすべての業務を自社の社員で行います。自社の規模によって異なりますが、広告運用チームを結成し、数名で作業を分担して行うケースが多くなるでしょう。
一度広告を配信した後も、PDCAサイクルを回しながら改善施策を打ち出して、広告をアップグレードし続けていく必要があります。
LINE広告の運用を自社で行う3つのメリット
LINE広告を自社の社員で運用する場合のメリットは以下の3つです。
- 広告を少額で運用できる
- 運用代行の手数料が不要
- 社内に運用ノウハウを蓄積できる
メリット1.広告を少額で運用できる
自社運用では、少額の広告費で運用が可能です。代理店に依頼する場合は最低広告費が設定されているケースが多いため、限られた予算内での運用が厳しい場合があります。
自社で運用する場合は、縛りもなく予算に合わせて自由に金額を設定できます。本格運用の前に様子を見ながら試してみたいといったケースにも向いています。
メリット2.運用代行の手数料が不要
代理店に運用代行を依頼する場合、必ず手数料が発生します。代理店によってはさらに費用が必要になる可能性もあります。自社で運用する場合は、これらの費用は一切かかりません。
予算の削減を重視している場合は、自社で運用をまかなうことで必要最低限のコストで広告を運用できます。
メリット3.社内に運用ノウハウを蓄積できる
LINE広告の運用には、運用経験で培ったスキルとノウハウが必要です。費用対効果が高い広告を配信するためにも、広告運用の実体験を通して学ぶことが大切です。
自社で運用すると、これらのノウハウが社内に財産として蓄積されます。蓄積されたノウハウとスキルアップした社員により、新たな人材への教育を行うことも可能になります。
LINE広告の運用を自社で行う3つのデメリット
自社運用にもデメリットがあります。主なデメリットは以下の3つです。
- 広告の成果があがりにくい
- スキルの取得やリサーチに手間取る
- 社内のリソースに負担がかかる
デメリット1.広告の成果があがりにくい
LINE広告の運用経験がない社員のみで運用した場合、広告の成果が上がらない可能性があります。LINE広告の成果は、担当者の運用方法や技術に影響されるため、効果がない広告を無駄に配信し続けるリスクも考えられます。
また、効果検証や分析手法がよくわからない場合も、的確な改善施策を策定できないため成果が期待しにくくなります。
デメリット2.スキルの取得やリサーチに手間取る
LINE広告は、情報のアップデートが早く常に最新情報をキャッチして柔軟に対応する姿勢が必要です。しかし自社運用の場合、効率よく情報を集める手段がわかりにくいため、どうしたらよいか迷ってしまう場合があります。
運用方法のスキルアップを図るための勉強やリサーチにも時間がかかれば、運用スピードも遅くなります。担当者のPCスキルによって個人差が出やすい点もデメリットだといえます。
デメリット3.社内のリソースに負担がかかる
会社の規模にもよりますが、リソースによってはLINE広告の専任担当者を置けない場合があります。兼務で業務を行うと、スピーディーな対応が必要なLINE広告の運用はかなりの負担になる可能性があります。
日々のモニタリングや検証を行えない場合は、明らかにリソース不足です。ある程度の社内リソースの確保が必要となる点を留意しておく必要があります。
2.代理店にLINE広告運用代行を依頼する
専門の広告代理店に運用を依頼すれば、自社で行う作業はほとんどなくなるケースが大半です。広告の設定、運用、効果検証、改善施策の策定まで一連の作業をすべて代行してもらえます。
コストを抑えたい場合は、そのうちの一部を自社で担当することも可能です。代理店によって対応が異なるので、自社に合った代理店を選ぶことも大切です。
LINE広告の運用を代理店で行う3つのメリット
代理店に広告運用を依頼した場合のメリットを3つ紹介します。
- 効率よく広告の効果をあげられる
- 社員の時間を割く必要がなくなる
- 複数媒体の運用も依頼できる
メリット1.効率よく広告の効果をあげられる
LINE広告の成果をあげるには、こまめに効果検証を行い素早くPDCAを回して改善していくことが重要です。専門の代理店であれば、豊富な運用実績を通して短時間で的確な改善施策を行えます。
重要なクリエイティブの反応なども、ABテストなどを通して最適化します。短時間で効果をあげたい場合は、代理店への依頼が最短ルートだといえます。
メリット2.社員の時間を割く必要がなくなる
LINE広告は頻繁にアップデートを行い、常に最新情報を把握する必要があるため、自社の運用担当者の負担が大きくなります。
代理店なら情報の入手ルートも広く、キャッチも早いため最新情報に適用した運用を行えます。すべてお任せすれば、自社の担当者が運用に振り回される必要もなくなります。
メリット3.複数媒体の運用も依頼できる
LINE広告以外に複数の広告媒体を運用している場合、別々に運用するのは時間がかかります。大抵の代理店はLINE広告以外の媒体も運用代行しているので、同時に依頼することが可能です。
複数媒体での横断分析なども依頼できるので、広告全体での成果を把握することができるようになります。代理店によっては総合的なマーケティングの相談まで可能です。
LINE広告の運用を代理店で行う3つのデメリット
代理店が運用代行した場合のデメリットも3つ紹介します。
- 社内の人材が育たない
- 運用コストが高くなる
- 自社にノウハウが蓄積できない
デメリット1.社内の人材が育たない
代理店に依頼すると、社内担当者はほとんど運用の実務に携わらないため、社員の経験値は貯まりません。将来的に自社運用を考えている場合は、人材が育たないためデメリットになります。
代理店の中には一部のみを代行するプランがあるので、少しでも社員に経験を積ませたい場合は、柔軟な対応を行う代理店を選びましょう。
デメリット2.運用コストが高くなる
代理店に依頼すると必ず手数料がかかります。依頼金額は代理店によって異なりますが、さらに別途費用がかかるケースもあります。自社運用に比べてコストが高くなるのは避けられません。
ただし、プロの運用によって効果も早く得られるので、費用対効果を考えて予算に合った手数料の代理店を選ぶことをおすすめします。
デメリット3.自社にノウハウが蓄積できない
自社に特化した広告運用のノウハウが蓄積できない点もデメリットです。経験やスキルは個々の担当者が取得するものですが、蓄積したノウハウは会社の財産として残すことができます。
ノウハウは担当者が変わっても次に伝えることができるため、広告運用の貴重な資料になります。ノウハウを提供してくれる代理店もありますが、自社ならではのノウハウは自ら運用していかなければ得られません。
こんな方はLINE広告の自社運用がおすすめ!
LINE広告の運用経験がある担当者がいる場合は、自社運用を考えてみてもよいでしょう。大規模な広告運用を行わず、とりあえず試しに配信して様子をみたいときや、人材の教育も兼ねたいなどの意図がある場合も自社運用がおすすめです。
自社運用をすすめることで、社内にノウハウが蓄積されるので、運用担当者育成の貴重な財産を得られます。また、費用は広告費のみで運用できるので、代理店への依頼よりコストも安く抑えられます。コスト削減が条件となる場合も自社での運用を検討してみましょう。
こんな方はLINE広告を代理店に依頼するのがおすすめ!
自社にLINE広告運用の経験者がいない場合は、代理店に依頼することをおすすめします。LINE広告を成功させるためには、運用経験と知識が必要です。また、LINE広告はクリエイティブの質が結果に大きく影響します。
クリエイティブが制作できない場合も代理店への依頼を検討すべきです。代理店の利用は手数料がかかるものの、自社運用よりも効率よく結果が出せるため、結果的には費用対効果が高くなるケースが多くなります。
【保存版】LINE広告の自社運用で効果を最大化する9つのポイント
LINE広告を自社で運用するうえで効果を最大化するためのポイントを9つ紹介します。自社運用を行っている、または検討しているならぜひ参考にしてください。
1.目的を明確に決定して適切なキャンペーンを選ぶ
引用元:LINE for Business
まず、LINE広告を配信する前に「LINE広告で何を行いたいのか」を明確にしておきましょう。これは担当者個人で決定するのではなく、指揮命令者を含めてチーム全体で話し合って決定します。
目的が明確になったら、それに最も合ったキャンペーンを選択することが重要です。ここで目的と違ったキャンペーンを選んでしまうと思った効果が得られなくなるため、注意してください。
LINE広告で設定できるキャンペーンの目的は以下のとおりです。
- ウェブサイトへのアクセス
- ウェブサイトコンバージョン
- アプリのインストール
- アプリのエンゲージメント
- 動画の再生
- 友だち追加
- 商品フィードから販売
詳細はキャンペーン目的別設定ガイドを参照してください。
2.ターゲットは広めに設定する
LINE広告は豊富なターゲット設定が可能なため、ターゲットをつい限定してしまいがちです。慣れないうちは、ターゲットは絞りすぎずに比較的広い範囲に設定することがポイントです。
あまり絞りすぎるとリーチが狭くなってしまうため、狙ったボリュームに配信できなくなる可能性があります。配信に慣れてきたらターゲットを少しずつ限定していきましょう。
3.自動入札を利用する
引用元:LINE for Business
LINE広告のユーザー動向は流動的で常に変化しています。常にモニタリングをしながら手動入力するのは、特に自社運用では現実的ではありません。そのため、入札は自動入札を利用するのがおすすめです。
自動入札は、広告が表示されるとその都度入札額が最適化されるメリットがあります。担当者が入札額を調節する手間を省けるので、業務の負担を大きく減らすことが可能です。
LINE広告では広告主が運用しやすいように、年々プラットフォームが変更されています。その中の1つが自動入札機能です。LINE広告を運用する上で、広告グループごとに入札単価を手動で調整しており、多くのタスクが発生しているお悩みはないでしょうか[…]
4.類似配信を活用する
コンバージョンをある程度獲得できるようになったら、類似配信機能を活用することをおすすめします。コンバージョンしたユーザーと似ているターゲットに広告を配信できるので、効率よく潜在顧客の発掘に役立ちます。
他にも自社がもっている個人データ(メールアドレス・電話番号など)も使用可能なので、有効活用してターゲットの精度をアップさせていきましょう。
5.広告グループの細分化に気をつける
ポイント2でターゲットは広めに設定すると解説しましたが、広告グループは細かくしすぎないことがポイントです。細かいターゲティングごとに広告グループを分けてしまうと、コンバージョンも細分化してしまいます。
自社運用を開始したばかりのうちは、広告グループを細かくせず検証結果で概要をつかんでいくように意識してください。
6.クリエイティブの配信面をしっかり把握する
引用元:LINE Business Guide 2021年7月-12月期
LINE広告で扱えるクリエイティブのサイズとフォーマットは、しっかり把握しておくことが大切です。LINE広告は、掲載面ごとに掲載できる広告のフォーマットとサイズが異なります。また、すべての掲載面に静止画と動画の両方を配信できるわけではありません。
掲載面ごとに設定できるフォーマットとサイズが決まっているので、出したい掲載面に合ったサイズのクリエイティブを用意すれば、ある程度決まった配信面に掲載できるようになります。
7.複数のクリエイティブのフォーマットを試す
LINE広告で対応しているのは静止画と動画の2種類です。どちらもメリットとデメリットがあるので、両方を理解したうえで配信を行うと結果につながりやすくなります。いずれも数種類作成して複数配信し、反応の違いを効果検証しましょう。
静止画の特徴は、「作成費用は抑えられるが伝えられる情報は少ない」動画の特徴は、「制作費用はかかるが情報量が多く、ユーザーの目を引きやすい」ところです。配信する広告の内容に合ったクリエイティブを選択してください。
8.クリエイティブのA/Bテストを欠かさない
LINE広告の成果は、クリエイティブのでき次第といっても過言ではありません。費用対効果を見る効果検証も大切ですが、クリエイティブのA/Bテストも欠かさず行うことが重要です。
また、反応がよいクリエイティブができても徐々に反応は鈍ります。クリエイティブは常にA/Bを実施してトライアンドエラーを繰り返しながら、更新・改善を続けていくことが成功の秘訣です。
LINE広告は、SNS広告の中でも特にアクティブユーザー数が多いため、大きな効果が期待できる広告の一つです。 特に日本国内においては、LINEユーザーが非常に多く、幅広い年代のユーザーがいるので、あらゆる商材のマーケティングに、LIN[…]
9.LINE広告ネットワークを有効活用する
上記の図でわかるように、LINE広告ネットワークを利用すれば、さらに幅広いユーザーへの訴求が可能になります。最大限の効果を期待する場合、自社の都合でLINE本体やファミリーアプリのみに限定する理由がない限り、LINE広告ネットワークの利用をおすすめします。
また、配信を希望しないアプリの除外も可能なので、ターゲットに合ったアプリを選択して配信することも可能です。
LINE広告を自社で運用する際に注意すべきポイント
LINE広告は、配信ガイドラインが定められており、どんな広告でも配信できるわけではありません。審査基準は厳しい方なので、広告の作成前にしっかりガイドラインを理解しておく必要があります。
ガイドラインに従わない場合は、サービスの停止やアカウント削除の措置が取られる恐れがあります。詳しくはLINE広告審査ガイドラインを参照してください。
LINE広告運用の代理店を上手に選ぶ3つのチェックポイント
LINE広告の運用を依頼する代理店を選ぶときに、チェックしておきたいポイントを3つ紹介します。
- LINE広告の実績が豊富かどうか
- LINEの認定資格を持った担当者が在籍しているか
- 適切な料金が設定されているか
1.LINE広告の実績が豊富かどうか
インターネット広告代理店は、それぞれ得意分野を持っています。ディスプレイ広告やリスティング広告には強いけれど、SNS広告の実績はあまりないなど、扱ってはいても実績が少ないケースもあります。
そのため、LINE広告を依頼するのであればLINE広告の実績が豊富な代理店を選ぶようにしましょう。大抵は代理店のホームページで、得意分野の媒体について記載されている場合が多いです。わからない場合は、直接問い合わせて確認してみてください。
2.LINEの認定資格を持った担当者が在籍しているか
LINEには、LINE公式アカウントやLINE広告の知識・スキルのある人が取得できる「LINE Green Badge」という認定資格があります。この資格保持者が在籍している広告代理店なら、一定レベルの運用を行える目安として参考になります。
他には、LINEの正規代理店の認定を受けている場合も、公式のお墨付きの代理店ということで、ある程度の水準以上のサポートが期待できるでしょう。
3.適切な料金が設定されているか
依頼に必要な料金は、代理店によってさまざまです。一見お得に見える料金体系であっても、別途追加費用がかかる場合もあるので、複数の代理店の見積もりを比較して検討しましょう。
だいたい、広告費の20%を手数料としている代理店が多いですが、代理店の実力や経験値も加味しながら慎重に選ぶことが大切です。
【厳選】LINE広告運用に強みを持つおすすめ代理店3選
LINE広告の運用代行を得意としている、おすすめの代理店を3つ紹介します。各代理店の強みなどを比較して、自社にぴったりの会社を探してみてください。
アナグラム株式会社
引用元:アナグラム株式会社
こんな方におすすめ!
- 自社運用のサポートをしてほしい
- マーケティングの相談にものってほしい
アナグラム株式会社の強み
アナグラム株式会社は、主要な各種広告運用をはじめ、マーケティングやプランニングまで対応している広告代理店です。LINE広告の正規代理店であり、豊富な実績とノウハウに基づいた運用を行える点が強みです。
また、インハウス支援も行っているので、自社運用のサポートも行っています。運用代行でなくサポート支援を受けるという選択肢もあるのがうれしいポイントです。
アナグラム株式会社の概要
- 会社名:アナグラム株式会社
- 本社所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目4-4 フィールド北参道 1・2F(受付1F)
- URL:https://anagrams.jp/
株式会社グラッドキューブ
引用元:株式会社グラッドキューブ
こんな方におすすめ!
- 複数媒体の広告を一緒に運用してほしい
- 大手代理店に安定した運用をしてもらいたい
株式会社グラッドキューブの強み
株式会社グラッドキューブは、広告運用代行に加えてクリエイティブの制作や解析・コンサルティングまで幅広い業務を行う総合広告代理店です。LINE広告に限らずさまざまな媒体で豊富な運用実績を誇るため、複数媒体の運用も得意としています。
クリエイティブの制作も行っているので、制作に困っている場合は運用と一緒に依頼することも可能です。
株式会社グラッドキューブの概要
- 会社名:株式会社グラッドキューブ
- 本社所在地:大阪府大阪市中央区瓦町2-4-7 新瓦町ビル 8F
- URL:https://www.glad-cube.com/
株式会社ユニアド
引用元:株式会社ユニアド
こんな方におすすめ!
- スポット契約で運用を依頼したい
- 将来的には自社運用したいと考えている
株式会社ユニアドの強み
株式会社ユニアドは、SNS広告の運用をメインにGoogleの少額コンサルティングやインハウス支援などを行う代理店です。最低契約期間を設けていないので、短期間のスポット運用にも対応しているのが特徴です。
いずれは自社運用を考えている企業のための、ノウハウの蓄積方法や広告運用方法を教えてくれるプランも用意しています。
株式会社ユニアドの概要
・会社名:株式会社ユニアド
・本社所在地: 東京都港区赤坂7-2-3 赤坂ジートルンクビル 2F
・URL:https://www.uniad.co.jp/
LINE広告を使って競合に一歩リードしたい。 本業がいそがしいから運用をプロにまかせたい。 自社で運用してみたがうまくいかなかった。 本記事は上記のような悩みをもつビジネスパーソンに向けたものです。LINE[…]
LINE広告の運用効果を上手に検証、分析する3つのポイント
LINE広告を上手に検証していくために、覚えておきたいポイントを3つ紹介します。LINE広告は、常に短いスパンで検証と分析を繰り返していきましょう。
- コンバージョン関連の数字に注目する
- クリック数とクリック率を重視する
- 他の分析ツールと連携させて分析する
POINT1.コンバージョン関連の数字に注目する
コンバージョンは目的に直結する注目すべき数値です。コンバージョン数・コンバージョン率・コンバージョン単価はセットでチェックするクセをつけておきましょう。中でもコンバージョン率の動きには敏感に対応できることが望ましいです。
コンバージョン率が下がるとコンバージョン単価が値上がりするため、費用対効果に影響を及ぼします。そもそもコンバージョン自体が取れていない場合は、コンバージョンに至らない問題があるはずなので、まずは原因の洗い出しを先に行いましょう。
日本におけるLINEのユーザー数は、2023年3月末時点で月間9,500万人と言われています。これだけ多くの人にアプローチができるLINE広告はとても魅力的な広告手段です。LINE広告を配信して費用対効果のよい広告を作っていくには、効果測定[…]
POINT2.クリック数とクリック率を重視する
ユーザーの反応見る指標として重要なのが、クリック数とクリック率です。ユーザーが広告に興味を持てば広告をクリックします。広告を見た人が何%クリックしたかを表すクリック率は、反応のバロメータを把握できる数値なので、必ずチェックしてください。
ここで、反応が悪かった場合の分析の考え方としては、クリエイティブとターゲティングにあると考えていきます。クリエイティブが悪くて興味を引かない場合は、A/Bテストを進めてクリエイティブを改善します。
ターゲティングがズレていたために、根本的に広告に合ったユーザーが見ていなかった場合は、ターゲティングを複数変更して再度効果検証します。いずれを行っても効果が上がらない場合は、再度別の角度から分析をするといったように、仮説と検証を繰り返しながら問題を特定していくのがコツです。
POINT3.他の分析ツールと連携させて分析する
LINE広告のレポート類は、LINE広告管理画面からダウンロード可能です。それに加えて他の分析ツールと連携すれば、さらに幅広い効果検証ができ、多くの気付きを得られます。分析ツールを利用している場合は積極的に活用しましょう。
例えば、自社サイトへのアクセス増加が目的の場合は、URLにキャンペーンコードを付与することにより、GoogleアナリティクスでLINE広告経由のアクセスが把握できます。LINE広告から来たユーザーがサイト内でどのような行動をしているかを理解することが可能です。
LINE広告を運用していると、レポートを作成する場面があります。広告の運用レポートは、情報を共有するだけではなく、現状を正しく把握・整理することで、改善ポイントを見つけ出すヒントにもなります。 LINE広告にはレポート機能がありますの[…]
LINE広告の運用効果検証におすすめの広告レポート自動化ツール
LINE広告の運用を自社で行う際に役立つ、広告レポート自動化ツールを紹介します。
Databeat Explore
Databeat Exploreは、LINE広告をはじめ国内の主要な広告媒体の効果測定やレポーティングを自動で行うツールです。
LINE広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント
Databeat ExploreをLINE広告で活用するポイントを3つ紹介します。
- 広告データ管理の手間を大きく削減
- 豊富なフォーマットに対応している
- 誰でも簡単にレポートを作成できる
広告データ管理の手間を大きく削減
Databeat Exploreは、LINE広告やさまざまな媒体の広告データを自動で収集します。さらに収集したデータの更新や分析しやすい形への整形などもすべて自動で行います。
担当者は手動で行うデータ更新から解放されるので、データ管理の手間を大きく削減可能です。Databeat Exploreがあれば、見たいときにいつでも最新データをチェックできます。
豊富なフォーマットに対応している
Databeat Exploreは、多数のフォーマットに対応しています。GoogleアナリティクスやLooker Studio(旧Googleデータポータル)などのツールにも蓄積したデータを出力できるため、幅広い用途で利用が可能です。
ツールとの連携方法も簡単で、一度連携するだけなので手間もかかりません。複数媒体のデータもDatabeat Exploreが一元管理を行い、管理画面内でもデータを確認できます。
誰でも簡単にレポートを作成できる
Databeat Exploreがあれば、日々のレポートティングもシンプルです。Looker Studio(旧Googleデータポータル)とExcelのテンプレートを用途別に用意しているので、データを流すだけで誰でもグラフィカルなレポートが作れます。
テンプレートはそのまま使うのはもちろん、自由にカスタマイズして自社オリジナルのレポートも完成できます。
まとめ
今回は、LINE広告運用完全ガイドとして、LINE広告の概要から運用方法までを、特に自社で運用するケースに注目して解説しました。自社の運用が難しい場合は、代理店へ依頼した場合のメリット・デメリットや代理店の選び方なども紹介していますので参考にしてみてください。
自社でLINE広告を運用する場合は、広告レポート自動化ツールのDatabeat Exploreを利用すれば、作業工程をかなり削減できます。操作方法も簡単で誰でも利用しやすいツールですので、ぜひ検討してみてください。