リスティング広告を改善する7つの原因別ヒント~確認するべき指標から効果的な分析・運用のコツまで詳しく解説

リスティング広告を改善する7つの原因別ヒント~確認するべき指標から効果的な分析・運用のコツまで詳しく解説

リスティング広告は、多くの企業が利用する広告手法です。そのため、自社の商品やサービスを販売するために出稿したとしても、競合の存在によって、なかなか思うような成果が得られないといったケースも少なくありません。

しかしリスティング広告は、正しい指標を分析することで、効果を改善して成果を得られるようにもなります。そこで今回こちらの記事では、リスティング広告を改善する方法を、7つの原因別ヒントと共に解説していきます。

改善を行うにあたり、確認するべき指標や効果的な分析方法、運用方法についても具体的に解説しますので、リスティング広告の効果にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

【おさらい】リスティング広告とは?種類、特徴、主な指標の平均数値を振り返り

はじめに、リスティング広告の「種類」「特徴」「指標平均値」について紹介します。リスティング広告の改善を始める前に下記内容を確認しておきましょう。

リスティング広告とは?

リスティング広告

引用:Google

リスティング広告とは、検索エンジン上に表示されるテキスト型広告です。ユーザーが検索エンジンにて、商品を探しているときに広告が表示されます。広告表示されるキーワードは広告主が事前に設定します。ユーザーが広告をクリックするたびに広告主が費用を支払う仕組みです。

 ディスプレイ広告とリスティング広告の違い

リスティング広告は検索エンジン上に広告を表示しますが、ディスプレイ広告はユーザーの閲覧しているWebページに、バナー広告を表示するのが一般的です。リスティング広告とディスプレイ広告の大きな違いは、メインとなるターゲットです。

  • リスティング広告=顕在ユーザー向け
  • ディスプレイ広告=潜在ユーザー向け

リスティング広告は、ユーザーが検索エンジンを利用し、自ら広告を閲覧するので顕在アプローチが可能です。一方ディスプレイ広告は、ユーザーの趣味・行動などを考慮して興味を持ちそうなユーザーに広告を表示するので、潜在アプローチに優れています。

主なリスティング広告の種類

リスティング広告は主に「Google検索広告」「Yahoo!検索広告」に分類できます。それぞれの特徴は下記の通りです。

 1.Google検索広告

Google検索広告は、Googleの検索エンジン上に広告表示するサービスです。Googleユーザーはスマホユーザーが多いため、若い世代の利用率が高い特徴があります。また、GoogleアナリティクスなどのGoogleが提供するツールと連携しやすいのも特徴です。

Googleアナリティクスと連携すれば、広告~LPまでの分析を一括管理できるメリットもあります。

※参考:Googleリスティング広告について詳しく解説した記事はこちら
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 2.Yahoo!検索広告

Yahoo!検索広告は、Yahoo!検索エンジン上に広告表示するサービスです。Yahoo!ユーザーはPCユーザーが多いため、40代から50代の利用者が多いのが特徴です。そのため、Yahoo!検索広告は高額商材を扱う企業の導入率が高いともいわれています。

リスティングのターゲティング方法の特徴

リスティング広告のターゲットは、検索キーワードによるターゲティング、スケジュールなどの「配信設定」年齢・性別などの「ユーザー属性」が基本です。これらの項目を自社で設定した上で広告出稿します。

リスティング広告の平均クリック率

リスティング広告(Google)のすべての業界での平均クリック率は「3.17%」です。業界別のクリック率は下記の通りです。

業界 平均クリック率
アドボカシー 4.41%
自動 4.00%
BtoB 2.41%
消費者サービス 2.41%
デート&パーソナルズ 6.05%
Eコマース 2.69%
教育 3.78%
雇用サービス 2.42%
金融と保険 2.91%
健康と医療 3.27%
家庭用品 2.44%
産業サービス 2.61%
法的 2.93%
不動産 3.71%
テクノロジー 2.09%
旅行とホスピタリティ 4.68%

引用:Wordstream|Google Ads Benchmarks for YOUR Industry

リスティング広告の平均コンバージョン率

リスティング広告(Google)のすべての業界での平均コンバージョン率は「3.75%」です。業界別の平均コンバージョン率は下記の通りです。

業界 平均CVR
アドボカシー 1.96%
自動 6.03%
BtoB 3.04%
消費者サービス 6.64%
デート&パーソナルズ 9.64%
Eコマース 2.81%
教育 3.39%
雇用サービス 5.13%
金融と保険 5.10%
健康と医療 3.36%
家庭用品 2.70%
産業サービス 3.37%
法的 6.98%
不動産 2.47%
テクノロジー 2.92%
旅行とホスピタリティ 3.55%

引用:Wordstream|Google Ads Benchmarks for YOUR Industry

リスティング広告を利用するメリットを3つのポイントでおさらい

リスティング広告を利用するメリットは下記3つです。

  1. 顕在ユーザーにアプローチできる
  2. 簡単に出稿できる
  3. ニーズが把握できる

 メリット1.顕在ユーザーにアプローチできる

顕在ユーザーにアプローチできるのがリスティング広告のメリットです。リスティング広告は、広告をクリックするユーザーの多くが興味を持った見込み客に限定されるため、他の運用型広告に比べてコンバージョンが見込めます。

自社商品を購入するユーザーニーズを理解していれば、リスティング広告にて大きな成果を出すことが可能です。

 メリット2.簡単に出稿できる

簡単に出稿できるのもリスティング広告のメリットです。リスティング広告は他の広告媒体と違い、テキストのみで出稿できます。そのため、バナー作成が難しく広告出稿をあきらめていた企業でも問題なく運用できます。

リスティング広告では、広告をクリックした誘導先となるLPさえあれば簡単に出稿できます。

 メリット3.ニーズが把握できる

ユーザーニーズが把握できるのもリスティング広告のメリットです。リスティング広告では複数のキーワードで広告を出稿しますが、その中で「クリック率」「コンバージョン率」が高いキーワードを発見できます。

例えば、そのキーワードを使ってSEO対策に反映させる、または自社のキャッチコピーとして採用すれば、ユーザーニーズに沿ったマーケティング施策が実行できます。

 

リスティング広告の効果を改善する流れ

リスティング広告の効果を改善する流れ

リスティング広告の効果を改善する全体の流れを紹介します。下記手順に従って改善を実行してみましょう。

1.リスティング広告の指標等をチェックして問題箇所を特定する

はじめにリスティング広告の管理画面で指標等をチェックします。この時ただ指標をチェックするのではなく、広告運用前に設定した数値と比較するのがポイントです。

例えば、月にコンバージョンを100件獲得するという目標を設定したのであれば、現状のコンバージョン数をチェックするということです。

2.課題の原因を分析する

次に課題を分析していきます。例えば、月にコンバージョンを100件獲得するという目標に対して、実績が80件のコンバージョンだったとしましょう。どうして100件のコンバージョンを達成しなかったのか、その課題をこのフェーズで明確にしていきます。

コンバージョン数が低いということは「クリック率が低い」「コンバージョン率が低い」などさまざまな原因が予測できます。現時点で考えられる原因をリストアップしてみましょう。

3.課題解決策を選定、実施する

最後に、課題解決策を選定して実施します。クリック数が原因であれば、広告文の修正やターゲティングを見直します。クリック数は十分だがコンバージョン率が低い場合は、LP最適化に力を入れるなどの改善策を考えて、それぞれを実行します。

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リスティング広告の現状把握のため必ず確認するべき5つの指標

リスティング広告で必ず確認すべき5つの指標を紹介します。広告分析の際、どの指標をチェックして良いかわからない方は、下記指標のチェックから始めましょう。

リスティング広告の主要な指標まとめ

リスティング広告の主要な指標まとめは下記の通りです。

指標 概要
コンバージョン数(CV)/コンバージョン率(CVR) 自社の目的を達成した数または割合
コンバージョン単価(CPA) 1つのコンバージョン獲得にかかった単価
クリック率(CTR) 広告表示した中で広告がクリックされた割合
クリック単価(CPC) 1クリックあたりの単価
インプレッション数/リーチ数 広告が表示された回数、見られた人数

1.コンバージョン数(CV)/コンバージョン率(CVR)

コンバージョン数(CV)/コンバージョン率(CVR)は、自社が定めた目標を達成した数値です。自社で「商品購入」を目標とした場合、商品が1つ購入されればコンバージョン数は1となります。

コンバージョン率は、LPに訪問したユーザーの何割が商品を購入したかの割合です。「LPに訪問したユーザー=広告をクリックしたユーザー」となるので、コンバージョン数÷クリック数×100(%)=コンバージョン率で計算するのが一般的です。

確認すべき理由

コンバージョン数(CV)/コンバージョン率(CVR)は、今回紹介する指標の中で一番確認しなくてはいけない指標です。コンバージョン数/コンバージョン率をチェックしないと、広告出稿の目標を達成したか答え合わせができないためです。

リスティング広告で「商品を購入してもらう」「問い合わせを獲得する」といった目標を設定しても、コンバージョンをチェックしなければ、そもそも広告出稿が正解だったかも判断できません。

2.コンバージョン単価(CPA)

コンバージョン単価(CPA)は、1つのコンバージョンを獲得するのにかかった単価です。主に費用対効果を確認するときに使用する指標となっており、コンバージョンの総費用をコンバージョン総数で割って算出します。

確認すべき理由

コンバージョン単価(CPA)は、自社の広告運用の費用対効果を確認するときに必要な指標です。コンバージョン単価と自社商品1つあたりの利益を比較するのが一般的です。例えば、商品の利益単価が1万円の商品をリスティング広告で販売していると仮定しましょう。

その場合、CPAを1万円以下に抑えないと赤字になるので、リスティング広告は成功とは言えません。リスティング広告出稿前に、自社で商品利益単価を元に目標CPAを設定してから広告出稿することをおすすめします。

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3.クリック率(CTR)

クリック率(CTR)はユーザーが広告をクリックした割合です。広告表示回数に対して、どのくらいの割合でユーザーにクリックされたかの指標となります。

確認すべき理由

クリック率(CTR)は「ターゲットが間違っていないか」「ニーズが合っているか」を把握するための指標です。クリック率が高い場合、ユーザーが広告文を見て興味を持ったということなので、ユーザーのニーズを把握できると考えられます。

しかし、クリック率が低い場合、ユーザーに対して訴求が届いていないということになるので、広告文やターゲットの見直しが必要と判断できます。

4.クリック単価(CPC)

クリック単価(CPC)は、1つの広告クリックを獲得するのにかかった単価です。広告費÷クリック数で求めます。クリック単価 =「広告でユーザーをLPに誘導させる単価」と考えましょう。CPAと同じで主に費用対効果を見るときに使用する指標です。

確認すべき理由

コンバージョンに繋がりやすい人気のキーワードは競争率が高いため、クリック単価も上がります。予算に余裕がある場合は問題ありませんが、予算が限られている場合は、人気のキーワードへの出稿だけではなく、クリック単価が安くコンバージョンも見込めるキーワードを探す必要があります。

その判断基準として、クリック単価が使用されます。また、自社の費用対効果を改善したい時に、CPAと併せて比較する指標です。

※参考:リスティング広告のクリック単価について詳しく解説した記事はこちら
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5.インプレッション数/リーチ数

インプレッション数=広告表示された回数、リーチ数=広告を見た人数です。

確認すべき理由

インプレッション数/リーチ数は、リスティング広告初心者がまず確認すべき指標です。いくらターゲットが的確でも、インプレッション数/リーチ数が低い場合、広告成果は得られないためです。

はじめに、インプレッション数/リーチ数を確認して、広告が多くのユーザーに見られているか確認し、数値が低いのであれば予算を追加してインプレッションを増加させます。

 

リスティング広告の効果が改善されないよくある7つの低迷原因と解決のヒント

リスティング広告の効果が改善されないよくある7つの低迷原因と解決のヒント

リスティング広告の効果が改善されないよくある7つの低迷原因と解決のヒントを紹介します。下記内容を参考に改善策を実行してみましょう。

リスティング広告7つの低迷原因と解決のヒントまとめ

リスティング広告の低迷原因と解決のヒントは下記の通りです。

リスティング広告の低迷原因 解決のヒント
コンバージョン数が少ない 「クリック数」「クリック率」をまず確認
コンバージョン率が低い 「広告のターゲティングのズレ」「市場の変化」
コンバージョン単価が高い 「クリック単価」と「コンバージョン率」の改善
クリック数が少ない 「広告文とニーズのズレ」「広告の表示回数が少ない」
クリック率が低い 急な変動でなければ問題なし
クリック単価が高い マッチタイプの変更
広告の表示回数が少ない 「1日の予算の追加」と「キーワードの追加」

原因1:コンバージョン数が少ない

コンバージョン数が少ない場合は、下記内容を実施してください。

解決のヒント:「クリック数」「クリック率」をまず確認

コンバージョン数が少ない場合は「クリック数」「クリック率」をまず確認しましょう。「クリック数」「クリック率」に問題があるかどうかで対策が変わってきます。

「クリック数」「クリック率」は十分だが、コンバージョン数が低い場合はLPが原因の可能性があります。Googleアナリティクス等のツールを活用して、LP上のユーザー行動から課題を見つけましょう。

「クリック数」「クリック率」が低い場合は、リスティング広告側に原因があります。下記で紹介している解決のヒントを参考にしてください。

原因2:コンバージョン率が低い

コンバージョン率が低い場合は、下記内容を実施してください。

解決のヒント:「広告のターゲティングのズレ」「市場の変化」

コンバージョン率が低い時に確認しなくてはいけないのは、ユーザー目線に立ってLP設計がされているかという点です。LPにユーザーが求める有益な情報が記載されているか確認してください。

ただ、自社が伝えたい内容を記載している場合は注意が必要です。自社のターゲットが明確になっており、ニーズに合ったコンテンツが反映されているか確認します。

LPに問題がないのであれば、市場の変化の可能性もあります。季節によって売上が大きく変動する商品であれば、時期によってコンバージョン率が低くなるケースも考えられます。過去の売り上げデータを基に現状のコンバージョン率が妥当か判断してみましょう。

原因3:コンバージョン単価が高い

コンバージョン単価が高い場合は、下記内容を実施してください。

解決のヒント:「クリック単価」と「コンバージョン率」の改善

コンバージョン単価が高い場合にするべき対策は「クリック単価を下げる」または「コンバージョン率を上げる」の2点です。「クリック単価を下げる」には品質スコアを高めます。

リスティング広告の掲載順位は、入札単価×品質スコアで算出される広告ランクの高さが影響します。クリック単価を下げるには、自社の品質スコアを高めて、少ない予算で広告掲載を獲得しましょう。

「コンバージョン率を上げる」には「原因2:コンバージョン率が低い」で紹介した内容を参考にしてください。

※参考:Google広告の品質スコアについて詳しく解説した記事はこちら
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原因4:クリック数が少ない

クリック数が少ない場合は、下記内容を実施してください。

解決のヒント:「広告文とニーズのズレ」「広告の表示回数が少ない」

クリック数が少ない原因は「広告文とニーズのズレ」「広告の表示回数が少ない」いずれかのケースが考えられます。「広告文とニーズのズレ」の場合は、ユーザーの心理状態を把握した上で広告文を作成する必要があります。

ユーザーのニーズを理解するには、ペルソナ作成が適しています。自社商品のターゲットを明確にするためにもペルソナを作成し、ユーザーにあった広告文を作成してみましょう。

「広告の表示回数が少ない」場合は「原因7:広告の表示回数が少ない」で紹介する内容を参考にしてください。

原因5:クリック率が低い

クリック数が低い場合は、下記内容を実施してください。

解決のヒント:急な変動でなければ問題なし

クリック率が低くても特に気にする必要はありません。広告運用で重要なのはクリック率ではなく「コンバージョン」や「コンバージョン単価」などの指標がメインとなるためです。例えば、下記リスティング広告の例を見てみましょう。

クリック率 コンバージョン数
先月 3% 10件
今月 5% 7件

先月に対して、クリック率は向上していますが、これは決して良い結果とは言えません。何故ならコンバージョン数が低下しているためです。クリック率が向上していても、コンバージョンが増えていなければ意味がないということです。

ただし、例外としてクリック率が大きく変動している場合は注意が必要です。クリック率が大きく低下する場合、競合による原因が考えられます。Google広告であれば「オークション分析レポート」を活用して競合の入札状況を把握してみましょう。

原因6:クリック単価が高い

クリック単価が高い場合は、下記内容を実施してください。

解決のヒント:マッチタイプの変更

クリック単価が高いときにできる対策は「上限入札単価を下げる」「品質スコアを上げる」「キーワードのマッチタイプを変更する」の3つです。この中で、即効性があるのは「キーワードのマッチタイプを変更」です。

マッチタイプとは「ユーザーの検索キーワード」と「設定キーワード」の一致度を設定する機能となります。この機能を上手く利用すれば、無駄なクリックが減り、クリック単価を改善できます。

マッチタイプ 詳細
完全一致 ユーザーが検索したキーワードと完全一致したものを表示する
フレーズ一致 キーワードの並びが同じであれば広告表示する
部分一致 登録したキーワードの類似語に対しても広告表示

リスティング広告では、デフォルトで部分一致が設定されています。部分一致は類似語を検索したユーザーに対しても広告表示してしまうので、無駄なクリックが増えるデメリットがあります。

そのため、自社で設定したキーワードの一部を「完全一致」「フレーズ一致」に切り替えるだけでも、クリック単価を改善できます。

原因7:広告の表示回数が少ない

広告の表示回数が少ない場合は、下記内容を実施してください。

解決のヒント:「1日の予算の追加」と「キーワードの追加」

広告の表示回数が少ない場合は「1日の予算の追加」と「キーワードの追加」を検討しましょう。リスティング広告では1日の予算を設定できますが、これが低いと広告表示がセーブされるため、1日の予算を引き上げて、広告の表示回数を改善します。

また、出稿しているキーワードの追加も有効です。設定しているキーワードが少ない場合も広告表示が少なくなるので、ユーザーが実際に検索したキーワード「検索クエリ」をレポートで確認した上で追加してみましょう。

 

即効性あり!リスティング広告の効果を最大化させる5つのTips

即効性あり!リスティング広告の効果を最大化させる5つのTips

リスティング広告の効果を最大化させる方法を紹介します。どの方法も即効性がある方法なので実践してみましょう。

  1. ピンポイントの訴求
  2. キーワードの絞り込み
  3. 除外キーワード登録
  4. LPの改善
  5. 広告代理店の利用

1.ピンポイントの訴求

リスティング広告の効果を最大化するには、ピンポイントの訴求を実施しましょう。ピンポイントの訴求とはターゲットを絞ることです。ターゲットが広くあいまいになるほど、広告文はユーザーに響かないためです。

例えば、主婦向けの商品を扱っている企業の現時点のターゲットが「30代~40代の主婦」といった広いターゲットでは、成果は見込めないと思ってください。正しいターゲットは「主婦」「32歳」「都内在住」「こどもなし」「持ち家」「趣味はSNS」「週2でパート勤務」といったように詳細に設定します。

詳細にターゲットを設定するほど訴求が響きやすくなります。

2.キーワードの絞り込み

リスティング広告の効果を最大化するには、キーワードの絞り込みも大切です。まずはキーワードごとのクリック数とクリック率を比較します。

その中から、パフォーマンスが低いキーワードは除外し、クリック数とクリック率が多いキーワードに対して予算を回します。これだけでも広告パフォーマンスは向上し、費用対効果も改善できます。

3.除外キーワード登録

リスティング広告の効果を最大化するには、コンバージョンに繋がらない語句を除外キーワード登録します。除外キーワード登録によって、費用対効果を改善できます。コンバージョンに繋がらない語句とは「会社名 株価」「会社名 求人」といったようなキーワードです。

商品購入をコンバージョンとしている場合、このキーワードで広告が表示されクリックされても、コンバージョンには繋がりません。クリックされた分だけ無駄な出費となります。一度、コンバージョンに繋がらない語句をリストにまとめて、除外キーワードとして登録しましょう。

4.LPの改善

リスティング広告の効果を最大化するには、LPの改善を実施してください。コンバージョンはLPの導線で決まるといっても過言ではありません。

「広告との関連性」「コンバージョンページは分かりやすいか」「サイト速度表示は速いか」等を確認して、LPに誘導したユーザーを離脱させないための改善を実施しましょう。

5.広告代理店の利用

リスティング広告の効果を最大化するには、広告代理店の利用もおすすめです。費用はかかりますがプロに広告運用を依頼すれば、すぐに広告パフォーマンスを向上できます。広告代理店によって得意な業界は異なるので、代理店を選定するときは注意が必要です。

 

リスティング広告初心者は広告代理店に設定、運用依頼するのもおすすめ

リスティング広告初心者は広告代理店に設定、運用依頼するのもおすすめです。インハウスで改善が難しい場合は、代理店の利用も検討してみましょう。

リスティング広告の運用代行を代理店に依頼する3つのメリット

代理店利用には下記メリットがあります。

  1. リスティング広告の効果を最大化できる
  2. 最適な提案が受けられる
  3. 広告業務の負担軽減

 メリット1.リスティング広告の効果を最大化できる

代理店を利用するとリスティング広告の効果を最大化できます。リスティング広告には「キーワード選定」「入札単価調整」「分析」など多くの業務が発生します。

これを広告運用スキルがない自社で対応するよりは、数多くの実績とノウハウがある代理店に任せた方が、成果が見込みやすいということです。

 メリット2.最適な提案が受けられる

代理店を利用すると最適な提案が受けられます。代理店を利用する前は必ずヒアリングがあります。ヒアリングの結果、代理店が自社にあった最適な広告運用を提示してくれます。

例えば自社が扱う商品は、そもそもリスティング広告に向いていない可能性もあります。そういったケースでも代理店から別媒体の提案が受けられるので、自社に合った広告運用が実現できます。

 メリット3.広告業務の負担軽減

代理店にリスティング広告を依頼すると広告業務の負担を軽減できます。日々、多くのタスク作業に追われている担当者にとっては大きなメリットといえます。

※参考:リスティング広告の自社運用と代理店運用について詳しく解説した記事はこちら
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リスティング広告運用代行に強みをもつおすすめ広告代理店

リスティング広告運用代行に強みをもつおすすめ広告代理店を2社紹介します。気になる代理店があれば問い合わせしてみましょう。

株式会社カルテットコミュニケーションズ

 株式会社カルテットコミュニケーションズ

引用:株式会社カルテットコミュニケーションズ

こんな方におすすめ!

・初期費用を抑えたい
・少額予算でリスティング広告を運用している

 株式会社カルテットコミュニケーションズの強み

株式会社カルテットコミュニケーションズは、リスティング広告の有資格者による広告運用が月額3万円から依頼できる代理店です。初期費用無料で、月額5万円、10万円といった少額予算の企業にも対応しています。

Yahoo!広告に関しては、7期連続で新規顧客獲得数NO.1を獲得しているのも強みです。

株式会社カルテットコミュニケーションズの概要

・対応可能な媒体:Google広告/Yahoo!広告/SNS広告
・会社名:株式会社カルテットコミュニケーションズ
・本社所在地:愛知県名古屋市中区錦2-4-15ORE錦二丁目ビル11階
・URL:https://quartet-communications.com/

デジタルアスリート株式会社(旧株式会社リスティングプラス)

デジタルアスリート株式会社(旧株式会社リスティングプラス)

引用:株式会社リスティングプラス

こんな方におすすめ!

・中小企業に特化した代理店を探している
・総合的なネットマーケティングを支援も受けたい

 デジタルアスリート株式会社(旧株式会社リスティングプラス)の強み

デジタルアスリート株式会社(旧株式会社リスティングプラス)は、リスティング広告から総合的なネットマーケティングを支援する代理店です。特に中小企業に特化しており、これまでに1,000社以上の中小企業のWeb集客支援の実績があります。

また、デジタルアスリート株式会社(旧株式会社リスティングプラス)では「最も有名なPPCエキスパート」Brad Geddes氏と提携することで、最新の情報をキャッチアップしています。これに併せて、社内には各分野の専門家が在籍しているので、ビジネスシーンに合った広告運用が実現できます。

デジタルアスリート株式会社(旧株式会社リスティングプラス)の概要

・対応可能な媒体:Google広告/Yahoo!広告/SNS広告/Amazon広告
・会社名:デジタルアスリート株式会社(旧株式会社リスティングプラス)
・本社所在地:東京都新宿区西新宿6-24-1西新宿三井ビルディング4階
・URL:https://ppc-master.jp/

※参考:リスティング広告の代理店選びについて詳しく解説した記事はこちら
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リスティング広告運用の効果を可視化するオススメの広告レポート自動化ツール

リスティング広告を改善するには、広告効果を可視化する広告レポート自動化ツールの併用もおすすめです。広告レポート自動化ツールを利用すると、リスティング広告を改善する上で、多くのメリットを得ることができます。

Databeat Explore

Databeat-Explore

 

Databeat Exploreは、マーケティング担当者が必要な広告データを最新の状態で可視化するだけではなく、一括で管理できるツールです。さまざまなマーケティングデータを同時に分析できるため、広告レポート業務や分析業務の改善に繋がります。

リスティング広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント

リスティング広告とDatabeat Exploreを組み合わせると下記内容が実現できます。

  1. 広告データを一画面で管理
  2. 優れた共有機能
  3. LPのアクセスデータと統合

 広告データを一画面で管理

Databeat Exploreでは、リスティング広告だけではなく、SNS広告などの多媒体の広告データを同時に分析が可能です。

複数の広告媒体を運用している場合、各媒体の管理画面からレポートを作成する必要がありますが、Databeat Exploreはレポート出力も自動で実施するため、いつでも最新データを比較できます。

 優れた共有機能

レポート出力の自動化だけではなく、広告データの共有作業も自動化できます。Databeat Exploreは、広告データをGoogleスプレッドシート等に自動で出力するため、社内でいつでも広告パフォーマンスを比較可能です。

これによりスムーズな広告改善を進められます。

 LPのアクセスデータと統合

Databeat Exploreは各広告媒体のデータ比較だけではなく、LPのアクセスデータも同時に収集するため、LPのユーザー行動データと広告データを同じ画面で評価できます。これにより、リスティング広告におけるコンバージョンの課題を解決しやすくするメリットがあります。

 

 

まとめ

リスティング広告を改善する方法について紹介しました。リスティング広告の効果を改善するときは「リスティング広告の指標等をチェックして問題箇所を特定する」→「課題の原因を分析する」→「課題解決策を選定、実施する」の流れで実行しましょう。

また、現状を把握するときは「コンバージョン数(CV)/コンバージョン率(CVR)」「コンバージョン単価(CPA)」「クリック率(CTR)」「クリック単価(CPC)」「インプレッション数/リーチ数」5つの指標を必ず確認するようにしてください。

自社でリスティング広告の改善が難しいと感じた方は、代理店への依頼もおすすめです。また、広告レポート自動化ツールを活用するとリスティング広告改善のヒントを得ることもできます。

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