広告を運用していると、よりよい成果を得るために日々改善に追われます。広告の成果改善を行う場合、さまざまな指標に着目しながら、地道に改善施策を実行していくこととなりますが、その指標の中のひとつであり、重要なのがCPCです。
CPCは広告の費用対効果に直結する指標となるため、積極的に改善することがおすすめです。そこで今回こちらの記事では、広告のCPCを改善する方法を原因別に、6つ紹介します。効果的な分析方法や広告運用のコツについても解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
【おさらい】CPCとは?仕組み、計算方法、平均数値などの基礎知識
はじめに、広告のCPCについておさらいしていきましょう。CPCとはどのような指標なのか、その仕組や計算方法、平均数値などを解説していきます。
CPCとは?
CPCとは、「Cost Per Click」の頭文字を取ったもので、日本語では「クリック単価」と表記します。WEB上に表示された広告をサイト訪問者がクリックした際の、1クリックあたりの費用を示しています。
広告のクリックに対して費用が発生するため、「クリック課金型」の広告における指標となります。多くの広告でクリック課金は採用されていますが、その代表的なものとしては、Google広告やYahoo!広告の検索広告(リスティング広告)があります。
CPCの仕組み
CPC(クリック単価)は、広告主が設定する「入札単価」と、「オークション」の2つの要素によって決まります。まず広告主が広告を出稿するにあたり、1クリックあたりいくらまで費用をかけられるかを入札単価によって設定します。
そして、同じキーワードやターゲティングに対して出稿された広告同士でオークションが行われ、もっとも高い入札単価を設定した広告が採用されるという仕組みです。厳密には単価の高さ以外の要素もオークションでは加味されますが、基本的には単価の高いものが採用されます。
従って、ライバルより入札単価が低ければ広告は表示されにくく、高ければ表示できますがCPC(クリック単価)も高騰するので、費用対効果が悪化するケースがあります。
入札単価とクリック単価(CPC)、WEB広告を運用する場面でどちらもよく目にする単語です。しかし、この二つには違いがあり、WEB広告を運用する際は、それぞれについて正しく理解している必要があります。 そこで今回こちらの記事では、入札単[…]
CPCの計算方法
CPCの計算方法は、以下の計算式となります。
CPC(クリック単価)=広告費÷クリック数
例えば広告費の合計が50,000円でクリック数が100回だった場合は、「50,000÷100=500」なので、CPCは500円ということになります。
主要な広告別平均CPCと平均クリック率
広告種別 | 平均CPC | 平均クリック率 |
リスティング広告 | 80円~1,000円 | 3% |
ディスプレイ広告 | 50円~100円 | 0.05% |
Facebook広告 | 100円 | 1% |
Twitter広告 | 20円~200円 | 1.5% |
上記は、主要な広告の平均CPCおよび平均クリック率をまとめたものです。CPCはリスティング広告よりもディスプレイ広告やSNS広告の方が低く抑えられますが、クリック率はリスティング広告が高い傾向にあります。
ただし、これはあくまでも目安であるということを忘れないで下さい。広告のCPCは出稿するキーワードやターゲティングによって大きく異なります。競合の多い場所へ広告を出稿すると、上記よりもCPCは高騰する可能性があるのです。
また、平均クリック率も広告次第で大きく変動します。例えば出稿キーワードにマッチしない広告は、上記よりもクリック率が大幅に減少するでしょう。広告クリエイティブの質が低い場合も同様です。
※参考:各媒体ごとのクリック単価(CPC)について詳しく解説した記事一覧はこちら
- リスティング広告のクリック単価(CPC)を詳しく解説!平均単価や費用相場、高騰する原因、費用を抑える方法などをご紹介
- GDNのクリック単価(CPC)を詳しく解説!平均単価や費用相場、高騰する原因、費用を抑える方法などをご紹介
- YDNのクリック単価を詳しく解説!費用相場や高騰する原因、費用を抑える方法などをご紹介
- YouTube広告のクリック単価(CPC)を詳しく解説!平均単価や費用相場、高騰する原因、費用を抑える方法などをご紹介
- Twitter広告のクリック単価(CPC)を詳しく解説!費用相場や高騰する原因、CPCを抑える方法などをご紹介
- Facebook広告のクリック単価〈CPC〉を詳しく解説!費用相場や高騰する原因、CPCを抑える方法などをご紹介
- Instagram広告のクリック単価(CPC)を詳しく解説!費用相場や高騰する原因、CPCを抑える方法などをご紹介
CPC課金を利用するメリット・デメリットをおさらい
広告の主な課金方式にはCPC(クリック)課金と、CPM(インプレッション)課金があります。ここでは、CPC課金を利用するメリット・デメリットについておさらいしましょう。
参考:CPC課金とは?
広告の課金方式にはCPC(クリック)課金とCPM(インプレッション)課金、他にはCPE(エンゲージメント)課金やCPV(視聴)課金などがあります。動画広告やSNS広告の増加によってさまざまな種類の課金方式がありますが、CPC課金はその中でも主要な課金方式といえます。
CPC課金はリスティング広告やFacebook広告、Twitter広告などのSNS広告、動画広告でも採用されています。表示された広告がクリックされると課金が発生する方式で、広告や商品に興味を持ったユーザーのみがクリックするため、費用対効果の高い課金方式として利用されています。
- 費用対効果が高い
- ユーザーの動向を分析しやすい
- 効果を改善しやすい
メリット1.費用対効果が高い
CPC課金は、他の課金方式に比べて費用対効果が高くなるメリットがあります。CPC課金で運用する広告は、広告がクリックされない限り費用が発生しません。ユーザーが広告を目にしただけでは費用が発生しないのですが、それでもユーザーの目には入るため、コストが発生しないままでもある程度の効果が期待できます。
また、基本的に広告や商品に興味を持ったユーザーしかクリックしないので、ターゲットではないユーザーに対してコストが発生することも少なくなります。
メリット2.ユーザーの動向を分析しやすい
CPC課金は、ユーザーの動向を分析しやすいメリットがあります。広告をクリックすると、自社サイトへ遷移するのでユーザーがどの広告をクリックしたか、広告経由で自社サイトを訪れたユーザーがその後どんな動きをしたかを把握できるのです。
こうしたデータから、ユーザーがもっとも興味を持った広告を判別したり、どの広告から流入したユーザーがコンバージョンしやすいかといった情報を得られます。
メリット3.効果を改善しやすい
CPC課金は、効果を改善しやすいというメリットがあります。CPC課金の広告は、必ずユーザーがクリックというアクションを起こします。よって、クリック数やクリック率がデータとして残ります。これらのデータをみながら改善を実施していけば、数値として効果があったのかが一目瞭然です。
- クリック単価が高騰する恐れがある
- 一定の予算確保が必要
- クリックされず予算を消化できないケースもある
デメリット1.クリック単価が高騰する恐れがある
CPC課金のクリック単価はオークションによって決められるため、クリック単価が高騰するケースがあります。競合が多いキーワードやターゲットへの出稿は、クリック単価が高くなる傾向があるので注意しなくてはなりません。
また、クリック単価自体は低くても、クリック数が想定以上に増えることによって広告費が高騰するといった恐れもあります。
デメリット2.一定の予算確保が必要
CPC課金の広告を出稿する際は、一定の予算を確保しなくてはなりません。CPC課金の広告は、広告を運用しながらPDCAを回して効果を改善していくのが基本となります。そのため、もととなるデータを蓄積できるまで広告費を消化させる必要があります。
少額予算であっても広告の出稿はできますが、十分なデータがないため費用対効果が合わないといった可能性があります。
デメリット3.クリックされず予算を消化できないケースもある
デメリット2とは反対のケースで、広告予算を消化しきれないというケースもあります。出稿キーワードやターゲットのズレ、広告クリエイティブの質などにより、想定よりも広告がクリックされない場合、予算を消化できなくなります。
予算が消化できないということは、広告運用の目的も果たすことができていないということになります。
広告のCPCを改善する流れ
CPC課金の広告を運用する上で、効果の改善は必須となります。そこで、広告のCPCを改善する流れを見ていきましょう。
1.広告の指標等をチェックして問題箇所を特定する
まずは広告の指標等をチェックして、問題箇所を特定します。広告のどこに問題があるのか、改善の余地がある箇所はどこかを特定することが、最初の工程です。各指標をチェックして、スピーディーに改善するべき箇所を見つけます。
2.課題の原因を分析する
改善するべき箇所を特定できたら、次は原因の分析です。改善するべきということは、何かしら現在の運用方法に問題があるということになりますので、なぜそのような状態になっているのか、原因を見つけます。
3.課題解決策を選定、実施する
課題、そして原因が把握できたら、最後に課題に対する解決策を選定して実施します。課題解決のための最適な対策を選び、スムーズに実施しましょう。
CPCと広告の現状把握のため必ず確認するべき4つの指標
広告のCPC、そして広告の現状把握のため必ず確認するべき4つの指標を見ていきましょう。以下で紹介する指標が、CPCで運用する広告の現状を把握するための重要なポイントとなりますので、必ずチェックしましょう。
広告の主要な指標まとめ
指標 | 概要 |
コンバージョン数(CV)/コンバージョン率(CVR) | CV数は広告目的(ゴール)を達成した数、そしてCVRは広告のクリック数に対するCVの割合を示しています。 |
コンバージョン単価(CPA) | CPAは、1件のCVを獲得するのにかかった費用を示しています。 |
クリック率(CTR) | CTRは、表示された広告がクリックされる割合を示しています。 |
インプレッション数/リーチ数 | インプレッション数は広告が見られた回数、リーチ数は広告を見たユーザー数を示しています。 |
上記4つが、CPCで運用する広告の重要な指標です。広告運用では一般的にCVがもっとも重要な指標となりますが、その他の指標に問題があると、十分なCVが獲得できなかったり、費用対効果が悪化する恐れがあります。
よって、それぞれの指標をしっかりとチェックして改善していかなくてはなりません。
1.コンバージョン数(CV)/コンバージョン率(CVR)
コンバージョン数(CV)は、広告の目的(ゴール)を達成した数を示す指標です。一般的にはユーザーによる商品の購入や、サービスの申し込みがコンバージョンとなります。
コンバージョン率(CVR)は、広告のクリック数に対するコンバージョンの割合を示しており、以下の計算式で算出できます。
コンバージョン率(CVR)=CV数÷クリック数×100
確認すべき理由
コンバージョン数(CV)は、広告を運用する上で最重要指標となります。広告を運用する目的の多くが自社の商品の販売、あるいはサービス申し込みの獲得となるからです。どんなに広告が多くのユーザーに見られたりクリックされたりしていても、コンバージョンにつながらなければ利益を得られません。
またコンバージョン率(CVR)は、コンバージョン数(CV)と密接な関係があります。コンバージョン率が高い場合と低い場合を比べると、CVRが低い場合はコンバージョンを獲得するために、CVRが高い場合よりも多くのクリック数を必要とします。
CPC課金はクリック数が増えればそれだけ広告費がかさむので、費用対効果が悪化していくことにも繋がります。
反対にコンバージョン率を高めることができれば、少ない広告費でコンバージョンを獲得できるので費用対効果も高まり、同じ広告費を投入した際のコンバージョン数もアップすることとなります。
2.コンバージョン単価(CPA)
コンバージョン単価(CPA)は、コンバージョンを1件獲得するためにかかった費用を指しており、以下の計算式で算出できます。
コンバージョン単価(CPA)=広告費÷CV数
確認すべき理由
CPAは、広告の費用対効果を見極めるための重要な指標です。どれだけコンバージョンを獲得できていても、CPAが商品単価よりも高くなると赤字になるため、いくらまで許容できるか事前に計算した上で、広告を運用します。
もちろんそれ以上にCPAを下げることができれば、広告の費用対効果はどんどん良くなっていきますので、いかにCPAを抑えつつコンバージョン数を伸ばしていくかが広告運用成功の鍵となります。
3.クリック率(CTR)
クリック率(CTR)は、表示された広告がどれくらいの割合でクリックされるかを示しており、以下の計算式で算出できます。
クリック率(CTR)=クリック数÷広告の表示回数
確認すべき理由
クリック率(CTR)は、広告を見て自社の商品に興味を持ったユーザーの数を把握できる指標です。CTRが低いと、たくさん広告を回してもなかなかクリック数が伸びずに、予算を消化しきれないといったケースもあります。
4.インプレッション数/リーチ数
インプレッション数は、広告が表示された回数を示しています。リーチ数は、広告を見たユーザー数を示しています。インプレッション数とリーチ数は混同されることが多い指標なので、正しく理解しておく必要があります。
確認すべき理由
インプレッション数とリーチ数を確認すべき理由は、広告がターゲットに正しく届いているかどうかを把握できる指標だからです。インプレッション数が伸びないということは、ターゲットを絞りすぎており、十分な配信ボリュームを確保できていない可能性があります。
また、インプレッション数ばかり伸びていてもリーチ数が伸びていない場合、同じユーザーにばかり広告が見られていると判断できます。
広告のCPCが改善されないよくある6つの原因と解決のヒント
広告のCPCが改善されないといったシーンで、よくある原因と解決のヒントを6つ紹介します。実際にCPCをうまく改善できないという場合は、以下を参考に改善に取り組んでみましょう。
広告のCPCが高騰する6つの主な原因と解決のヒントまとめ
CPC高騰の原因 | 解決のヒント |
広告の品質が低い | 媒体ごとの品質基準に従って広告の品質を改善する |
広告がユーザーにとって魅力的ではない | ユーザーがクリックしたくなるような広告文、ユーザーの興味を惹くクリエイティブを作成する |
入札単価が高い | 最適な入札単価をリサーチした上で、他の指標にも注意しながら調整する |
ターゲティング(キーワード) | 広告シミュレーションなどを行ってCPCを抑えられる領域へ広告を出稿する |
競合環境が激しい | 競合との衝突を避けられるターゲティングや媒体選定を行う |
出稿媒体の種類 | 媒体の変更、もしくは複数媒体の運用を行う |
広告のCPCが高騰する原因と解決のヒントをまとめたものが、上の表になります。それぞれの原因に対して異なる解決のヒントがあります。しかし、どれかひとつだけ改善するのではなく、すべてにおいて改善されている状況が目指すべきところです。
ですから、CPC改善の施策を実行する際には、できるだけ改善効果の高いポイントから優先順位を付けて進めていくのがおすすめです。
原因1:広告の品質が低い
広告の品質は、広告のオークションに影響します。低品質な広告を出稿していると、競合よりも高い入札単価を設定しなければ上位に自社の広告を配信できないからです。
解決のヒント:広告の品質を改善する
広告の品質を改善すれば、競合より低い入札単価でも上位表示しやすくなるため、CPCを抑えることが可能です。広告の品質の基準は媒体によって異なりますので、利用する媒体の品質基準に従って改善を実施しましょう。
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原因2:広告がユーザーにとって魅力的ではない
広告がユーザーにとって魅力的でない場合、クリック率が低下して質の低い広告と判断される可能性があります。質が低い広告となれば、原因1で解説したように競合より入札単価を高くしなければならず、CPCの高騰の原因となりかねません。
解決のヒント:ユーザーに刺さる広告を作成する
広告を作成する際は、ユーザーに刺さる広告を目指しましょう。リスティング広告であればユーザーがクリックしたくなるような広告文を、ディスプレイ広告やSNS広告なら、ユーザーの興味を惹くクリエイティブを作成します。
また、魅力的な広告であれば、必ずしも1位掲載でなくても高いクリック率となり、多くの流入を見込める可能性があります。
原因3:入札単価が高い
そもそも入札単価が高いと、CPCも高くなってしまいますので、できるだけ入札単価は抑えなければなりません。しかし、ただ入札単価を下げてしまうと、競合に負けて広告が表示されなくなってしまうリスクがあります。
解決のヒント:最適な入札単価をリサーチする
入札単価を抑えるには、まず最適な入札単価をリサーチすることです。上位表示させたいからと言ってむやみに入札単価を高くすると、無駄にCPCを高騰させてしまう可能性があります。
いきなり入札単価をあげるのではなく、徐々に上げていきながら、クリック数やインプレション数をチェックして行くのがおすすめです。
原因4:ターゲティング(キーワード)
広告を出稿するターゲティングやキーワードが原因でCPCが下がらないというのは、よくあるケースです。しかしターゲティングは、広告の効果に直結する重要な部分であるため、慎重に改善を行わなくてはなりません。
解決のヒント:競合の少ないターゲティングに変更する
ターゲティングやキーワードが原因でCPCが高い場合は、広告シミュレーションなどを行ってCPCを抑えられる領域へ広告を出稿します。シミュレーションはあくまでも予測ですが、目安を知ることができますので、積極的に利用しましょう。
原因5:競合環境が激しい
競合環境が激しいと、必然的にCPCは高くなります。通年競合が激しいジャンルもあれば、季節によって競合環境が急激に変化するジャンルもあります。
解決のヒント:競合との衝突を避ける
競合と争えば、必ずCPCは高騰します。ですからCPCを抑えるには、競合との衝突を避けるほかありません。競合と衝突する原因がターゲティングなのか、それとも媒体なのかをまずは特定して、必要な変更を実施しましょう。
原因6:出稿媒体の種類
広告の出稿媒体が原因でCPCが高騰すると言ったケースもあります。一般的にはリスティング広告のCPCは高く、ディスプレイ広告やSNS広告のCPCは低いとされていますが、必ずしもすべてのケースに当てはまるとは限りません。
解決のヒント:出稿媒体を変更する
媒体が原因の場合は、出稿媒体を変更してみましょう。同じターゲティングでも媒体を変えることで、CPCが下がることもあります。また、どうしてもメインの媒体を外すことができないのであれば、複数の媒体を利用して予算を分散させるといった方法もあります。
即効性あり!CPC(クリック単価)を下げる5つのTips
ここでは、CPCを下げるために実施できる改善策の中から、特に即効性のあるものを5つピックアップして紹介します。
- キーワード(ターゲティング)を変更する
- 広告の品質を上げる
- 上限入札単価を下げる
- 広告表示オプションを利用する
- 除外キーワードを設定する
1.キーワード(ターゲティング)を変更する
CPCが高い場合には、まずキーワードやターゲティングの変更を検討しましょう。現在出稿しているキーワードやターゲティングが競合の多い領域である場合、どうしてもCPCは高騰します。
検索ボリュームのやや小さいキーワードやターゲティングに変更すれば、今よりも低い入札単価で広告を出稿できるようになり、CPC改善へとつながります。
2.広告の品質を上げる
広告の品質を上げることも、CPC改善に直結します。Google広告なら品質スコア、Yahoo!広告なら品質インデックスを改善することにより、低い入札単価でも広告を表示しやすくなります。
広告を出稿している媒体の品質基準を把握して、良質な広告を配信しましょう。
3.上限入札単価を下げる
上限入札単価を下げることは、CPCを下げるもっとも手っ取り早い方法のひとつです。上限入札単価は、CPCの上限金額となるので、設定した金額以上にCPCが高騰することはありません。
ただし、上限入札単価を下げてしまうことによって、広告の露出が減ってしまう可能性もあります。上限入札単価を調整する際は、そのほかの指標の推移も確認しながら行いましょう。
4.広告表示オプションを利用する
広告表示オプションを利用すると、広告に表示される情報量が多くなり、クリック率を改善できる可能性があります。クリック率は広告の品質にも影響する重要な要素であるため、一定の改善効果が期待できるのです。
もちろんただ広告表示オプションを使えば良いというものではなく、ユーザーにとって必要な情報を適切に設定することが重要です。
5.除外キーワードを設定する
除外キーワードを設定すれば、CPCを下げられる可能性があります。広告の管理画面でクリックが発生しているキーワードを確認すると、広告にあまり関係のないキーワードや、広告や商品との関連性が低いキーワードが含まれている場合があります。
こうしたキーワードはクリックされてもコンバージョンにつながる可能性は低いため、除外キーワードとして設定します。不要なキーワードを除外できれば、その分広告費の無駄な消化を回避できます。
広告初心者は広告代理店に、運用代行と共にCPC改善を依頼するのもおすすめ
広告運用の経験があまりない初心者の方は、広告の運用代行やCPCの改善を広告代理店に依頼する方法もおすすめです。なぜ代理店へ依頼するとよいのか、具体的に見ていきましょう。
広告代理店に運用代行を依頼する3つのメリット
広告代理店に運用代行を依頼すると、どのようなメリットがあるのか3つピックアップして解説します。
- 広告運用業務の負担がなくなる
- CPCやその他指標をスムーズに改善できる
- 自社の利益につながる広告運用を実施できる
メリット1.広告運用業務の負担がなくなる
広告代理店に運用代行を依頼すると、広告運用業務の負担がなくなります。広告代理店が行う運用代行とは、広告運用に関する業務全般を代行してくれるサービスです。よって、自社でほとんど作業を行うことなく、広告運用を実施できるようになります。
広告運用初心者の方は特に、スムーズに広告運用ができず多くの時間を必要としてしまう可能性がありますので、リソースに余裕がない場合は代理店への依頼がおすすめです。
メリット2.CPCやその他指標をスムーズに改善できる
広告代理店は、多くの広告運用を経験してきており、その経験から得た運用ノウハウを蓄積しています。この経験とノウハウを活用すれば、CPCの改善からその他指標の改善まで、スムーズに実施できます。
いわば広告運用のプロである代理店は、運用業務だけでなく効果測定や分析についてもノウハウがありますので、自社で運用するよりもスピーディーにPDCAを回すことが可能なのです。
メリット3.自社の利益につながる広告運用を実施できる
代理店に運用代行を依頼することは、自社の利益につながる広告運用を実施できるメリットもあります。すでに紹介しましたように代理店は広告運用のプロです。ですから精度の高い広告運用が実現できるのですが、それは特定の広告媒体に限ったことではありません。
代理店ではさまざまな媒体の運用を行っているので、他の媒体に切り替えたり、同時に複数の媒体を運用するといったことも可能です。つまり、自社の利益獲得に最善の広告媒体で運用ができるということになります。
CPC改善に強みをもつおすすめ広告代理店
CPC改善に強みをもつおすすめの広告代理店を3社紹介します。現在CPCに課題を感じている方、今後広告運用を行う予定の方は、ぜひこちらの情報を参考にしてみてください。
株式会社クーシー
引用元:株式会社クーシー
こんな方におすすめ!
- SEO/LPO/EFOなども同時に依頼したい方
- さまざまな広告媒体を活用してみたい方
株式会社クーシーの強み
株式会社クーシーは、広告運用からデザイン、SEO、Googleマイビジネス運用などWEBマーケティングを幅広く手掛ける代理店です。アプリケーション作成などのシステム開発やSNS運用、サーバ保守などにも対応しています。
広告運用においては、運用現場でよくある売上に関する課題、CPCや成果改善に関する課題、人材リソースに関する課題に対して、状況に合わせた設計とスピーディーな改善を実行できる代理店です。対応できる媒体も多く、さらにLPOやEFOも実施できるので、ランディングページの改善による成果向上も目指せます。
株式会社クーシーの概要
・会社名:株式会社クーシー
・本社所在地:東京都渋谷区東3-16-3エフ・ニッセイ恵比寿ビル7階
・URL:https://coosy.co.jp/
株式会社エクスコア
引用元:株式会社エクスコア
こんな方におすすめ!
- リスティング広告に特化した代理店を利用したい方
- 確かな実績のある代理店に依頼したい方
株式会社エクスコアの強み
株式会社エクスコアは、リスティング広告に特化した代理店で、Google広告とYahoo!広告の認定代理店なので、確かな実績を持っていることが証明されています。また、継続率が98.5%と高いことから、クライアントの評価が高いこともうかがえます。
株式会社エクスコアはこれまでに2,000社以上のさまざまな業界・業種にまたがる運用実績を積み重ねており、BtoC・BtoBどちらにも対応可能です。10パターン以上の分析レポートによる細かい分析で、CPCや広告成果を改善していきます。
株式会社エクスコアの概要
・会社名:株式会社エクスコア
・本社所在地:東京都渋谷区東3-13-11 A-PLACE恵比寿東7F
・URL:https://www.xscore.co.jp/
株式会社キーワードマーケティング
引用元:株式会社キーワードマーケティング
こんな方におすすめ!
- 広告のインハウス運用を強化したい方
- 代理店の乗り換えを検討している方
株式会社キーワードマーケティングの強み
株式会社キーワードマーケティングは、広告運用代行や運用型広告のコンサルティングを行っている代理店です。運用代行はリスティング広告からSNS広告、アドネットワークなど幅広く対応できます。運用型広告のコンサルティングでは、広告のインハウス運用を実施したい方のための支援や教育も行っています。
代理店に丸投げではなく、自社での運用力を付けていきたいという方、インハウス運用でCPC改善などをうまく実施できていない方におすすめの代理店です。
株式会社キーワードマーケティングの概要
・会社名:株式会社キーワードマーケティング
・本社所在地:東京都中央区築地7-2-1 THE TERRACE TSUKIJI 2F
・URL:https://www.kwm.co.jp/
広告運用の効果を可視化するオススメの広告レポート自動化ツール
広告運用の効果を可視化する、おすすめの広告レポート自動化ツールを紹介します。CPCやCTR、CVRなど広告運用に関するさまざまな指標を可視化することが可能なツールです。
Databeat
Databeatは、自動で広告レポートを作成できるツールです。これまで広告レポートの作成には多くの時間を費やすことが当たり前でしたが、Databeatを導入すればより生産的な業務に時間を利用できるようになります。
広告運用における「Databeat」の3つの活用ポイント
広告運用におけるDatabeatの活用ポイントを3つ紹介します。
- 広告データの自動集約・一元管理
- 自動レポート作成
- 外部ツール・その他フォーマットへのデータ出力
広告データの自動集約・一元管理
Databeatは、広告のデータを自動で集約して一元管理が可能なツールです。数多くの広告媒体に対応しており、複数の広告を運用しているシーンでは特に業務効率化が期待できます。また、日々の広告運用における現状確認は、Databeatを開くだけですべての媒体を把握可能です。
自動レポート作成
集約された広告データは、Databeatによって自動でレポート化されます。媒体ごとのデータを改めて収集したり、ひとつに統合するといった作業は不要です。さらに、広告レポートのデザインやレイアウトについては、既存のテンプレートを利用できるため、考える必要がありません。
外部ツール・その他フォーマットへのデータ出力
DatabeatはBIツールなどへのデータ出力、ExcelやGoogleスプレッドシートへのデータ出力にも対応しています。好みの場所へデータを出力して利用できるため、柔軟な活用が可能です。
まとめ
CPCは、広告を運用する中でとても重要な指標のひとつです。CPCが高騰すると、広告全体の費用対効果が悪化するため、必ず注視していかなくてはなりません。
反対にCPCを改善できれば、費用を抑えて高い成果を得られる広告運用を実現できます。CPCが高騰する原因には広告の品質や競合の競合の影響などさまざまな要因がありますので、まずは正しく原因を特定することからはじめましょう。
原因を特定したら、適切な改善策を選定の上実施して、CPCを下げていきます。ただし、CPC改善における施策の実施には、広告効果の低下リスクもあるため慎重に指標を観察しながら行うことがポイントです。
もし自社でのCPC改善が難しい場合には、広告運用に長けている代理店へ依頼するという方法もあります。自社での改善を進める際には、広告運用の効果を自動で可視化できるDatabeatを活用して、効率的に実施するのもおすすめです。
【無料】Databeatサービス紹介資料
広告レポート自動化ツール「Databeat」のサービス紹介資料です。
・Web広告のレポート作成工数を削減したい
・Looker Studioと連携できるレポートツールを探している
・低価格でレポート作成を自動化したい
上記のような課題をお持ちの方は、以下のフォームに必要な項目を入力のうえ、送信してください。
Databeatの詳細な資料をご覧いただけます。