PPC広告とは?よくある疑問と長所・短所、出稿方法まで徹底解説

Web広告には様々な種類がありますが、中でも主要な広告として利用されている広告が「PPC広告」です。PPC広告と他の広告を混同している方、少なくないかもしれません。本記事ではこのPPC広告について詳細を解説していきます。

PPC広告の運用を検討されている方、現在PPC広告を運用していて基本知識を確認したい方はぜひ一読してみてください。

目次

PPC広告とは?用語としての意味、定義をスッキリ解消

ppc広告 具体例

(引用元:Google

広告運用を行っていると「PPC広告」や「リスティング広告」など様々な広告用語を目にすると思います。各Web広告の種類・特徴について正確に把握しておくことが広告運用を成功させる上で重要になってきます。

本章ではPPC広告の概要について、リスティング広告との違いに触れながら解説していきます。

PPC広告とは?

PPC広告とは「Pay Per Click」の略称から名づけられた広告です。表示された広告が1回クリックされるごとに料金が確定する広告になります。PPC広告は、広告表示されただけでは料金は発生しません。広告がクリックされて初めて料金が発生します。

広告がクリックされることで料金が発生する課金方式を「クリック課金制」と呼びますPPC広告はこのクリック課金制を採用したWeb広告と認識しておきましょう。

リスティング広告との違い

PPC広告と混同されがちな広告が「リスティング広告」です。PPC広告はクリック課金制の広告の総称となりますので、リスティング広告はPPC広告の一種と位置づけされます。

しかし、コンテンツ連動型広告にもクリック課金制のものがあり、これもPPC広告の一種となります。ただ、コンテンツ連動型広告は広告の表示回数やコンバージョン希望単価に基づいて料金が発生する場合もあり、これはPPC広告とは言いません。

つまり、PPC広告はクリック課金制の広告すべてを含む意味であり、リスティング広告はPPC広告の一部ということになります。

PPCアフィリエイトとは?

PPCアフィリエイトとは、PPC広告を利用したアフィリエイトです。アフィリエイトで収入を得るためには、自身の運営サイトへのアクセス数を伸ばすことが何よりも大切です。ただ、競合の多い商材を扱う場合だと、通常のサイト運営ではなかなかアクセスを獲得しづらいのも事実です。

PPC広告を活用して運営サイトを表示させることで、サイトへのアクセス数を安定して得ることが可能になります。PPC広告がクリックされる度に料金が発生しますが、アフィリエイト報酬が広告料金を上回っていれば利益を出すことが可能です。

ただし、PPC広告によって運営サイトへのアクセス数は増やせても、アフィリエイトの成果につながるかどうかはサイトコンテンツの質に左右されます。

サイトを訪れたユーザーが実際に商品・サービスを購入するか否かは、PPC広告ではコントロールできません。PPC広告を使えば必ずアフィリエイト報酬につながるわけではないので注意しましょう。

 

PPC広告の種類と種類別費用相場

次にPPC広告の種類と各広告別の費用相場について確認していきしょう。代表的なPPC広告として下記の種類が挙げられます。

  • リスティング広告(Google、Yahoo!)
  • ディスプレイ広告(GDN、YDN、Criteo)
  • SNS広告(facebook広告、Twitter広告)

リスティング広告

リスティング広告とは、ユーザーのニーズに連動して表示されるWeb広告です。リスティング広告には検索キーワードに連動して表示させる「検索連動型広告」と、ユーザーが見ているページ内容に連動して表示される「コンテンツ連動型広告」の2種類があります。

前述した通り、検索連動型広告はPPC広告と同様のクリック課金制ですが、コンテンツ連動型広告の場合は必ずしもクリック課金制であるとは限りません。

リスティング広告の代表格として「Google」と「Yahoo!」のリスティング広告が挙げられます。それぞれ内容を確認していきましょう。

Google

PPC広告 google広告 リスティング広告

(引用元:Google

Google検索の際に、検索結果の上位・下位の部分に「広告」と書かれた結果が表示されますが、これらの部分がGoogle広告のリスティング広告になります。

たとえば、上記画像のように「Google広告」と検索した場合、Google広告の運用代行やGoogle広告の使い方に関するリスティング広告が表示されます。これは「Google広告」と検索したユーザーが「Google広告を利用したい」というニーズを抱えている可能性が高いため、関連広告が表示されている形です。

PPC広告 google広告 コンテンツ連動型広告

(引用元:livedoor

Google広告のコンテンツ連動型広告は、たとえば上記画像のようなニュースサイトなどで配信されています。ユーザーが閲覧しているコンテンツ内容に合わせて表示される広告が変わってきます。

Yahoo!

PPC広告 Yahoo! リスティング広告

(引用元:Yahoo!

Yahoo!リスティング広告は、Yahoo!検索を利用した際に検索結果の上位・下位に表示されるテキスト広告です。Googleのリスティング広告と形式はほぼ同様になります。

PPC広告 Yahoo! コンテンツ連動型広告

(引用元:Yahoo!ニュース

Yahoo!広告のコンテンツ連動型広告は、上記画像のようにYahoo!ニュースなどのニュース配信サイトなどで掲載されることが多いです。

リスティング広告(PPC型)の費用相場

リスティング広告(PPC型)の費用相場は、10万円~100万円ほどになります。広告費用に関しては広告主が自身で設定できるため、10万円以下の費用で掲載することも不可能ではありません。

ただし、リスティング広告の掲載では検索キーワードや掲載元コンテンツごとに広告枠の入札が行われます。設定する広告費用が高いほど、広告を表示しやすくなるのが現状ですので、広告費が少なすぎるとユーザーの流入が思ったように図れない可能性があります。

Googleのリスティング広告であれば、Google広告の「キーワードプランナー」を利用することでキーワードごとの平均クリック単価を確認することが可能です。その単価を基準にして広告費を設定すれば、費用対効果のバランスをうまくとれます。

※参考:リスティング広告の費用について詳しく解説した記事はこちら
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リスティング広告の費用がまるわかり!課金方式や媒体別費用相場、代理店手数料まで詳しく解説

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とはWebサイトやアプリ上に設けられている「広告枠」にされるWeb広告です。サイトなどを見ていると、コンテンツの途中や下部に広告が表示されることがありますが、そのような広告の多くがディスプレイ広告になります。

ディスプレイ広告の代表格として、下記の広告が挙げられます。

  • GDN
  • YDN
  • Criteo

それぞれ詳細を確認していきましょう。

GDN

PPC広告 GDN

(引用元:BIGLOBE

GDNは「Googleディスプレイネットワーク」の略称で、Googleが提供しているディスプレイ広告サービスになります。GDNの配信先はYouTubeやBIGLOBE、ライブドアブログ、教えてgooなど外部サービスが中心です。

GDNと提携しているサイトは数多いので、幅広い媒体で広告配信を行うことが可能になります。

たとえば、BIGLOBEのサイトを見てみると上記画像のようにGDNが掲載されています。

GDNは法人サイト以外にも、個人運用のブログでも表示されます。商品・サービスを幅広く認知させていきたい際にGDNはおすすめです。

※参考:GDNについて更に詳しく解説している記事はこちらです。
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GDN広告運用代行おすすめ代理店

YDN

PPC広告 Yahoo! ディスプレイ広告

(引用元:Yahoo!

YDNは「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」の略称で、Yahoo!広告が提供しているディスプレイ広告サービスになります。

YDNの配信先はYahoo!ニュースなどYahoo!自社サービスのサイトが中心になります。Googleが外部サイトでの配信がメインであるのとは対照的です。

たとえば、Yahoo!のサイトを見てみると上記画像のようにYDNが配信されています。

自社サイト以外では、アメブロやNAVERまとめ、クックパッド、ニコニコ動画などで配信されています。

GDNと比べると提携している配信先は少ないですが、提携サイトは法人サイトに限定されているため、比較的信頼度の高いサイトで広告表示させることが可能です。

※参考:下記の記事では、YDNについて更に詳しく解説しています。
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YDN運用代行に強みをもつおすすめ代理店

Criteo

PPC広告 criteo

(引用元:https://ppc-master.jp/criteo/

Criteo(クリテオ)とはフランスのパリに本社を置くCriteo社が提供している広告配信サービスです。Criteoのディスプレイ広告の特徴は「ダイナミックなリターゲティング広告」という点です。

ここでいう「ダイナミック」とは、各ユーザーの閲覧履歴をもとにして商品・サービスの広告配信を行うことです。Criteoの広告バナーはデータに基づいて自動で作成されるので、バナー広告のデータを作成する必要もありません。

ユーザーに最適化された広告を手軽に配信できる点、Criteoの強みになります。

ディスプレイ広告(PPC型)の費用相場

PPC型のディスプレイ広告の費用相場は、数十万円~数百万円ほどになります。ディスプレイ広告では1日あたりの上限予算を広告主が設定することが可能です。広告費が上限費用に到達したら、自動的に広告配信が停止されます。

ただし、時期によって広告のクリックが集中してしまった場合は、設定予算以上の金額に達してしまうこともあるので要注意です。予算ギリギリの金額設定をせず、ゆとりを持たせて上限金額を設定するようにしましょう。

※参考:下記の記事では、Criteo広告を更に詳しく解説しています。併せてご覧ください。
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SNS広告

SNS広告は、facebookやTwitterなど各種SNSにて配信される運用型広告です。SNS広告はユーザーのタイムライン上に広告を表示できる点が強みになります。タイムラインの投稿の中に、広告を自然に表示させることが可能です。

代表的なSNS広告として「facebook広告」と「Twitter広告」が挙げられます。それぞれ詳細を確認していきましょう。

facebook広告

PPC広告 facebook広告

(引用元:facebook

facebook広告はfacebookのタイムラインで表示される画像・動画広告です。facebook広告はfacebookに登録されたプロフィール情報に基づいてターゲティングすることが可能です。facebookは実名登録制となっているので、他のSNSよりも正確な絞り込みができます。

※参考:Facebook広告について下記の記事では更に詳しく解説しています。
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Twitter広告

PPC広告 twitter広告

(引用元:Twitter

Twitter広告はTwitterのタイムライン(ツイート画面)、トレンド画面、アカウント画面に表示できるSNS広告です。Twitterは他のSNSと比べて拡散力が強いSNSです。評判の良い広告はユーザー間で一気に広がっていくため、認知度を高めるのに適した広告になります。

アカウント画面に表示させるTwitter広告は、新規のフォロワーを増やしたい際に有効です。上記画像の場合、日清のアカウントがTwitter広告として表示されています。

※参考:Twitter広告に強みを持った代理店を特集した記事はこちらです。
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SNS広告(PPC型)の費用相場

SNS広告の費用に関しても、広告主が自由に予算設定できます。1日の予算を数万円~数十万円で設定する企業が多いですが、中には数千円単位で予算設定している企業もあります。

クリック課金型を設定しておけば、広告が拡散されたとしても実際にクリックされなければ費用は発生しません。特に、広告の拡散が起こりやすいTwitter広告の場合はインプレッション課金よりもクリック課金を利用した方が広告費のコントロールがしやすいです。

※参考:SNS広告を種類ごとに詳しく解説している記事はこちらです。
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PPC広告の実務上のメリット、デメリットを解説

PPC広告のメリット、デメリット

次にPPC広告の実務上のメリット、デメリットを確認していきます。メリット、デメリットを正確に理解しておくことで、効果的にPPC広告を活用可能です。インハウス運用、代行運用を問わず、PPC広告のメリットとデメリットを把握しておきましょう。

PPC広告のメリット(長所)

PPC広告のメリット(長所)として下記の点が挙げられます。

  • クリックされたときのみ、広告費が発生する
  • 配信停止や修正が行える
  • 広告効果を測定できる

1:クリックされたときのみ、広告費が発生する

PPC広告は、広告がクリックされたときのみ広告費が発生します。広告表示のみでは費用が発生しないので、余計な広告費をかけずに済みます。また「広告をクリックする=広告の内容に興味がある」可能性が高いため、費用対効果の高い広告運用を実現できます。

2:配信停止や修正が行える

PPC広告は、配信停止や広告内容の修正を臨機応変に行えます。紙媒体の広告や看板広告の場合だと、途中で広告を停止したり内容を変更するのは困難です。たとえ広告の成果が出なくても、一定期間は掲載を続ける必要があります。

PPC広告であれば、効果が薄い広告を停止したり、広告文を変更したり等、広告運用の改善をすぐに行うことができます。自由に広告配信をコントロールできる点、PPC広告のメリットです。

3:広告効果を測定できる

PPC広告では、流入数やコンバージョンなどの数値を把握できるため、広告の効果測定を容易に行えます。効果測定の結果を踏まえて広告内容を変更したり、予算を増やしたり等、改善策をすぐに打ち出せる点、PPC広告の強みです。

PPC広告のデメリット(短所)

PPC広告のデメリット(短所)として下記の点が挙げられます。

  • キーワードによってはクリック単価が高い
  • 広告運用の手間がかかる
  • 「PPC広告の利用=売上アップ」とは限らない

1:キーワードによってはクリック単価が高い

PPC広告ではキーワードごとにクリック単価を設定して運用を行います。ただ、人気が高いキーワードの場合だと、クリック単価が高くなってしまうことも。クリック単価はオークション形式で決定されるため、人気キーワードほど高い入札額がつきやすいのです。

キーワードのクリック単価が高い場合は、類似キーワードで代替するがおすすめです。たとえば、「広告運用代行」というキーワードのクリック単価が高い場合に、「広告運用代行 神奈川」といった具合にスモールキーワードをつけることで、クリック単価が低くなることがあります。クリック単価の高いキーワードに直面した際は、ぜひ利用してみてください。

2:広告運用の手間がかかる

PPC広告は各種効果測定や修正、停止、予算管理など運用にリソースが必要です。広告運用に割ける人員が限られている場合だと、会社的に大きな負担となってしまいます。広告運用に手間がかかってしまい、肝心の本業が手薄になってしまうことも。

リソースに余裕がない場合は、広告運用代行を利用をおすすめします。おすすめの広告運用代行については、後の章で詳しく解説します。

3:「PPC広告の利用=売上アップ」とは限らない

PPC広告を利用したからといって、必ずしも売上アップにつながるとは限りません。売上アップのためには、流入先のコンテンツも充実させる必要があります。どんなに魅力的な広告を配信したとしても、流入先のコンテンツが整備されていないとユーザーは離脱してしまいます。

PPC広告の運用と合わせて、販売サイトや申込サイトのコンテンツも整備していきましょう。

 

こんな方にPPC広告がおすすめ

こんな方にPPC広告がおすすめ

1.予算に合わせた広告運用をしたい方

PPC広告は自社の予算に合わせて広告運用を行いたい方に最適です。キーワードごとに自由にクリック単価を設定できるので、無理のない範囲で広告運用を行えます。ただ、人気キーワードにも関わらずクリック単価を低く設定すると広告枠の入札がほとんどできないこともあるので、費用対効果の測定は必須です。

2.特定のキーワードに合わせたターゲティングをしたい方

特定のターゲットに合わせた広告運用を行いたい方にもPPC広告はおすすめです。たとえば、リスティング広告であればキーワードを設定することで、そのキーワードを検索したユーザーに絞って広告配信を行えます。facebook広告であれば、特定のユーザー情報に当てはまる人に向けて広告配信が可能です。

3.臨機応変に広告編集をしたい方

広告内容を臨機応変に編集したい方にもPPC広告はおすすめです。Web広告の世界では、広告内容の改善スピードが勝敗を分けるといっても過言ではありません。改善と出稿を繰り返し行い、広告運用の最適化を図ることが重要になります。スピード感をもって広告内容を修正・編集したい方に、PPC広告は最適です。

 

PPC広告運用を成功させるための3つのポイント

PPC広告運用を成功させるポイントとして、下記の3点が挙げられます。

  1. 広告文の作成
  2. キーワード選定
  3. ランディングページの充実

1:広告文の作成

ユーザーの検索意図と合致した広告文を作成することで、クリック率を高めることが可能になります。検索キーワードと同一のキーワードを広告文の中に必ず入れる」「ユーザーが知りたい(欲しい)情報があると思わせる」ことが特に重要です。

2:キーワード選定

ターゲットユーザーが検索するであろうキーワードを入札することも重要になります。たとえば、東京の宿泊業関連のリスティング広告を出すのであれば、「東京 旅行」といった宿泊と関連するキーワードを設定することが肝要です。

競合が多いキーワードの場合はクリック単価が高くなる傾向にありますので、スモールキーワードを設定して競争を避けることも有効です。

3:ランディングページの充実

PPC広告でユーザーを上手く流入できたとしても、流入先のランディングページが充実していないと実際の商品・サービス購入まで結びつきません。商品・サービスの魅了を十分に伝えられるランディングページを作成しておく必要があります。

 

PPC広告の運用方法の種類と比較

PPC広告を運用する際、「自社運用」か「広告代理店による運用代行」かを選択することになります。それぞれの運用方法にメリット、デメリットがありますので、詳細を見ていきましょう。

PPC広告運用方法 メリット デメリット
自社運用 広告の運用ノウハウを蓄積できる 広告運用に手間がかかる
代理店による運用代行 広告運用のプロに運用代行をしてもらえる 代行費用が発生する

PPC広告の自社運用

社内に広告部署があったり、これから広告部門を強化していきたい場合はPPC広告の自社運用がおすすめです。広告の自社運用を「インハウス運用」と呼ぶこともあります。

 自社運用のメリット

PPC広告の自社運用のメリットとして「広告の運用ノウハウを蓄積できる」点が挙げられます。どのように運用すれば広告の効果が出るのか、試行錯誤しながら進めることで着実に運用ノウハウを増やすことができます。

 自社運用のデメリット

自社運用のデメリットとして「広告運用に手間がかかる」点が挙げられます。PPC広告の運用では、クリック数や広告費の確認、広告文章の修正、キーワード選定など各種作業が生じてきます。

これらの作業を本業と並行しながら進める必要があるので、中小企業やベンチャー企業など人員が限られている企業の場合だと大きな負担になってしまいます。

PPC広告の代理店による運用代行

広告運用のリソースに限りがある場合は、広告代理店にPPC広告の運用代行を依頼するのがおすすめです。Web広告の浸透もあり、近年PPC広告など各種広告の運用代行を担う代理店が増えてきています。

 代理店運用のメリット

PPC広告の運用代行を代理店に依頼するメリットとして「広告運用のプロに運用代行をしてもらえる」点が挙げられます。経験豊富な広告運用のプロに依頼することで、自社で広告運用を行うよりも効率よく広告運用を進めてくれます。

 代理店運用のデメリット

広告代理店にPPC広告の運用代行を依頼すると、大なり小なり「代行費用」が発生してきます。代行費用に関しては代理店ごとに異なってくるので確認必須ですが、月あたり20万円~30万円はかかってくると考えておきましょう。

 

PPC広告を自社運用する場合の出稿方法チュートリアル

この章ではPPC広告を自社運用する際の出稿方法をチュートリアル形式で解説していきます。実際の操作画面を共有しながら確認していきますので、PPC広告を自社運用する際に参考にしてみてください。

PPC広告のうち主要な「Googleリスティング広告」の出稿方法

今回はPPC広告の中から、主要な広告である「Googleリスティング広告」の出稿方法を解説していきます。

  1. アカウントを作成する
  2. 支払い情報の登録
  3. キャンペーンの作成
  4. キャンペーンの詳細設定
  5. 広告グループの設定
  6. 広告の作成

手順1.アカウントを作成する

ppc広告 google広告 手順①

(引用元:Google広告

Google広告のホームページにアクセスすると「今すぐ開始」というボタンが画面右上・左下に表示されます。こちらのボタンをまずはクリックしてください。

ppc広告 google広告 手順②

(引用元:Google広告

次の画面では広告の目標を選択する画面になります。このまま選択を続けていくことも可能ですが、デフォルトの状態が「スマートアシストキャンペーン」モードになっているため、変更することをおすすめします。

スマートアシストキャンペーンは主に広告運用に精通していない方向けの簡易ver.の広告アカウントです。自動で設定が行われる反面、詳細な設定ができないしくみになっています。

自身で広告設定を詳細に行いたい場合は「エキスパートモード」がおすすめです。下記画像で示した部分をクリックして変更ができます。

ppc広告 google広告 手順③

(引用元:Google広告

次に広告キャンペーンの目標選択画面に移ります。目標が明確な場合は、当てはまる項目を選択してください。アカウント作成の段階で特に広告運用の目標が決まっていない場合は、画面左下にある「キャンペーンなしでアカウント作成」をクリックしましょう。

ppc広告 google広告 手順④

(引用元:Google広告

次にビジネス情報の確認を行います。日本国内でアカウント運用を行う場合、下記の情報で設定します。

現住所が海外である場合は、滞在先の国名、タイムゾーン、通貨を設定してください。

  • 請求先住所の国:日本
  • タイムゾーン:(GMT+09:00)日本時間
  • 通貨:日本円(JPY ¥)

情報受け取りの選択は、自身が希望する方を選択して問題ありません。ここでは「はい」の方を選択しています。最後に「送信」をクリックしてください。

ppc広告 google広告 手順⑤

(引用元:Google広告

これでGoogle広告のアカウント作成は完了です。

ppc広告 google広告 手順⑥

(引用元:Google広告

手順2.支払い情報の登録

登録完了画面から「アカウントを確認」のボタンをクリックすると、アカウントのトップページに移ります。下記画像で示した「ツールと設定」の中にある「料金」から、「設定」を選択してください。

ppc広告 google広告 手順⑦

(引用元:Google広告

すると下記のように支払い情報の入力画面が表示されるので、必要事項を入力してください。入力を終えて登録をすれば、支払い情報の登録完了となります。

ppc広告 google広告 手順⑧

(引用元:Google広告

手順3.キャンペーンの作成

ここから、実際に配信する広告の設定になります。Google広告では広告管理の単位を「キャンペーン」と呼んでいます。

作成するには、トップ画面にある「新しいキャンペーンを作成」をクリックします。

ppc広告 google広告 手順⑨

(引用元:Google広告

するとキャンペーンの目標一覧が表示されます。

  • 販売促進
  • 見込み顧客の獲得
  • ウェブサイトのトラフィック
  • 商品やブランドの比較検討
  • ブランド認知度とリーチ
  • アプリのプロモーション
  • 来店数と店舗売上の向上

ppc広告 google広告 手順⑩

(引用元:Google広告

今回は画面の左上にある「販売促進」もキャンペーン目標として設定します。

キャンペーン目標の次は「キャンペーンタイプ」の選択です。

  • 検索:Googleの検索キーワードに応じて配信されるリスティング広告
  • ディスプレイ:ウェブサイトに表示されるディスプレイ広告
  • ショッピング:Google検索やGoogle画像検索結果の近くに表示されるショッピング広告
  • 動画:YouTube、ウェブサイトに表示される動画広告
  • スマート:Google検索、Googleマップ、ウェブサイト全体で配信される自動広告
  • ファインド:YouTube、Gmail、Discoverに表示される視覚効果の高い広告

ppc広告 google広告 手順⑪

(引用元:Google広告

ここでは画面左上に表示されている「検索」を選択していきます。

次に目標をどのように達成するかを選択して「続行」を押しましょう。

ppc広告 google広告 手順⑫

(引用元:Google広告

手順4.キャンペーンの詳細設定

先ほどの画面から続行をクリックすると、キャンペーンの詳細設定に進みます。

ppc広告 google広告 手順⑬

(引用元:Google広告

まずは「全般設定」からです。キャンペーン名は自身で自由に付けられます。

今回は検索広告の設定なので、ネットワーク項目では上記のボックスのみにチェックを入れましょう。

ppc広告 google広告手順⑭

(引用元:Google広告

次に「ターゲティングとオーディエンス」の設定を行います。ターゲティングは広告の配信地域の設定、オーディエンスは配信対象のユーザー設定になります。

地域では「日本」が最初に設定されていますが、更に絞って設定する際は「別の地域を入力する」を選択してください。すると入力欄が表示されるので、詳細を入力しましょう。

ppc広告 google広告 手順⑮

(引用元:Google広告

さらにその下にある「地域の設定」を行えば詳細を設定できます。言語に関しては日本国内向けの配信であれば「日本語」のままで問題ありません。海外に向けて配信する場合は、国の言語に合わせて設定するようにしてください。

ppc広告 google広告 手順⑯

(引用元:Google広告

オーディエンスの項目では詳細なターゲット設定が可能です。たとえば、検索欄に「スポーツ」と入力すると、そのキーワードに沿ったカテゴリが表示されます。カテゴリは複数チェックすることが可能ですので、ターゲットに合わせて細かく設定することも可能です。

ppc広告 google広告 手順⑰

(引用元:Google広告

次に予算と入札単価の設定に入ります。

予算の枠では1日あたりの平均費用(希望金額)を入力していきます。こちらの金額はあくまでも平均費用であって、月単位で費用を見た場合は入力した金額以上の費用が発生することもあるので注意してください。

入札単価の枠では、該当する指標を選択します。選択する指標に関しては、下記の4つの指標が選択肢として表示されます。

  • コンバージョン:設定したコンバージョン数が最大化されるように調整を行います。
  • コンバージョン値:設定したコンバージョン値を最大化して、目標広告費用対効果(ROAS)が目標値になるように調整を行います。
  • クリック数:クリック数が最大になるように調整を行います。
  • インプレッションシェア:インプレッションシェア(表示回数÷表示される可能性があった回数)が目標値に達するよう調整を行います。

ppc広告 google広告 手順⑱

(引用元:Google広告

次に広告のローテーション、広告表示オプションの設定に入ります。

ローテーションでは広告の表示優先度を決めていきます。「最適化」を選択すると、クリック数やコンバージョン数の多いものが優先されます。「最適化しない」を選択すると、各種数値に関係なくバランスのとれた頻度で広告が表示されます。

広告表示オプションでは、広告の見出し・説明文の追加、住所・電話番号の表示など各種表示設定を決めていきます。

たとえば、「電話番号表示オプション」を選択すると、スマホ・タブレットでタップできる電話番号・通話ボタンを表示させることが可能です。ターゲットの特性に合わせて、各種オプションを設定していきましょう。

以上でキャンペーンの設定は終了となります。最後に「保存して次へ」をクリックしてください。

手順5.広告グループの設定

ppc広告 google広告 手順⑲

(引用元:Google広告

広告グループとは「キーワード」「広告文」「表示URL」「リンクURL」で構成される単位です。各キャンペーンにの中に複数の広告グループが設定されるイメージになります。

広告グループでは、グループ内のキーワードによって広告が表示される際に適用する入札単価をそれぞれ決めておくことができます。ここで決めた入札単価を「クリック単価」と呼びます。

広告グループの設定を終えたら、左下にある「保存して次へ」をクリックしてください。

手順6.広告の作成

ppc広告 google広告 手順⑳

(引用元:Google広告

最後に検索結果に表示される際の見出し文・広告文などの記入を行っていきます。入力フォームの右側に見出し・広告文のプレビューが表されますので、実際の表示画面を見ながら入力が可能です。

各項目の入力が完了したら、左下にある「保存して次へ」をクリックしましょう。

次のページで広告内容の最終確認・公開を行って出稿完了です。

 

【厳選】PPC広告の運用代行に強みをもつおすすめ代理店3選

次にPPC広告の運用代行に強みをもつおすすめ代理店を厳選して3社紹介していきます

株式会社レステル

レステル

(引用元:http://resutelt.jp/index.html

株式会社レステルは東京都渋谷区に本社を置く広告代理店です。PPC広告運用をはじめ、SEO対策、アフィリエイト支援など幅広いサービスを提供しています。

こんな方におすすめ!

株式会社レステルではリスティング広告のプロがPPC広告の運用を行ってくれます。PPC広告の運用で着実に成果を出したい方におすすめの代理店です。

株式会社レステルの強み

株式会社レステルの強みとしてWebマーケティング事業も代行してくれる点が挙げられます。サイト解析、レポート作成などWebマーケティングで必須となる業務を代行してくれるので、Webマーケティングの業務も合わせて依頼したい際にレステルは心強いパートナーになってくれます。

株式会社レステルの概要

  • 料金体系:要問い合わせ
  • 取り扱い媒体:Google広告、Yahoo!プロモーション広告
  • 会社名:株式会社レステル
  • 本社所在地:東京都渋谷区恵比寿2丁目28番14号 Shu BLDG2541
  • URL:http://resutelt.jp/index.html

株式会社ペコリス

ぺコリス

(引用元:https://peccolis.com/

株式会社ぺコリスは京都市下京区に本社を置く広告代理店です。PPC広告運用、MEO対策のサービスを中心に提供しています。

こんな方におすすめ!

株式会社ぺコリスは広告運用の契約期間に縛りを設けていません。単月でPPC広告運用の依頼をしたい方におすすめの代理店です。

株式会社ペコリスの強み

株式会社ぺコリスの強みとして、Google Analyticsの資格である「GAIQ」を保有した担当者が広告運用の分析を行ってくれる点が挙げられます。広告運用の成果を最大限引き上げるためには、広告運用の分析は欠かせません。ぺコリスであれば、Google Analyticsを用いた質の高い分析を行ってくれるので、安心してPPC広告の運用を依頼できます。

株式会社ペコリスの概要

  • 料金体系:<広告費30万円未満>(初期費用)30,000円 (月額運用費)45,000円 <広告費30万円以上>(初期費用)30,000円 (月額運用費)広告費の15%
  • 取り扱い媒体:Google広告、Yahoo!プロモーション広告、SNS広告
  • 会社名:株式会社ぺコリス
  • 本社所在地:京都府京都市下京区岩上通高辻下る吉文字町471番地1
  • URL:https://peccolis.com/

株式会社パンレックス

パンレックス

(引用元:https://panrex.com/

株式会社パンレックスは東京都港区に本社を置くWen制作・Webマーケティング会社です。PPC広告の運用代行に加えて、ソフトウェア開発、Webサイト制作などWeb領域全般のサービスを請け負っています。

こんな方におすすめ!

株式会社パンレックスはソフトウェア開発・Webサイト制作の実績も充実しています。PPC広告の運用以外に、ソフトウェア・Webサイト制作も依頼したい方におすすめの会社です。

株式会社パンレックスの強み

株式会社パンレックスは、限られた広告予算で最大限の広告運用成果を出すことをアピールポイントに挙げています。運用代行費の最低料金は20,000円に設定されており、広告運用にあまり費用をかけられない企業でも無理なく利用することが可能です。

パンレックスの概要

  • 料金体系:(初期費用)50,000円 (運用代行費)広告費の17% ※運用代行費の最低料金は20,000円
  • 取り扱い媒体:Google広告、Yahoo!プロモーション広告
  • 会社名:株式会社パンレックス
  • 本社所在地:東京都港区南青山2-7-5南青山コンド3F
  • URL:https://panrex.com/

※参考:PPC広告の運用に強みを持った代理店を特集した記事も併せてご覧ください。

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PPC広告運用代行に強みをもつ代理店5選と上手な選び方

 

PPC広告を自前で運用する際にオススメの業務効率化ツール

PPC広告を自前で運用する場合、広告運用業務をなるべく効率化する必要があります。広告運用に時間を割きすぎてしまうと、本業に支障がでてしまう可能性があり、会社全体の営業効率低下につながりかねません。

そこでおすすめしたいのが業務効率化ツール「Databeat Explore」です。

PPC広告運用の効果を可視化する「Databeat Explore」

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Databeat ExploreはAPI等によってデータを自動で収集・蓄積してくれます。手動でデータを集める必要がなくなり、ヒューマンエラーを削減することが可能です。

また、Databeat Exploreでは広告運用やマーケティングに関わるデータを一元管理してくれます。データ更新・集計作業の工数を大幅に減らすことができるので、運用担当者の負担を軽くすることが可能になります。

PPC広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント

 データを常に最新の状態で保持できる

Databeat Exploreでは取得したデータを常に最新の状態で保持してくれます。メディアの管理画面などデータ元にアクセスして更新する必要がなくなり、効率的なデータ管理を実現できます。

 必要な場所にデータを出力できる

Databeat Exploreで取得したデータはDatabeatの管理ツールやGoogle Analytics、Looker Studio(旧Google Data Portal)、BIツール等に出力することが可能です。データを別のデバイスに保存する必要もなく、簡単にデータを移動させることができます。

 レポート作成を自動で行える

Databeat ExploreはExcel、Google スプレッドシート、Looker Studio(旧Google Data Portal)、BIツール等で広告運用・アクセス解析のレポートを自動で作成してくれます。煩雑なレポート作成業務を削減できるので、レポート作成者の負担を軽減することが可能です。

 

まとめ

PPC広告を活用することで、広告費用を調整しながら検索意図に沿った広告運用を行うことができます。PPC広告の運用は自前で行うことも可能ですが、まずは広告代理店を利用して広告運用のノウハウを共有していくことから始めてみましょう。

運用ノウハウが蓄積されたら、本記事で紹介したDatabeat Exploreを活用して、インハウスでのPPC広告運用を実践してみてください。利用する広告媒体については、最初は利用方法がシンプルなGoogle広告をおすすめします。

PPC広告を利用して、効率的な広告運用を実現していきましょう。

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