SNS広告は、幅広い企業に採用されているマーケティング手法です。2021年の時点で、Z世代の75%とミレニアル世代の48%がSNS広告の影響を受けて商品を購入した経験があるといわれているため、SNS広告はどんな企業にも向いているといえます。
しかし、SNS広告の恩恵を受けるには戦略的な運用が不可欠です。本記事では、SNS広告の担当者様へ向けて「各SNS広告の特徴」と「SNS広告を戦略的に運用するステップ」を紹介しています。
- 1 運用する前に押さえておきたい!SNS広告の基礎知識
- 2 SNS広告を戦略的に運用するために重要なこと・注意点
- 3 SNS広告を戦略的に運用する7つのステップ
- 4 戦略的なSNS広告運用を実現するオススメの広告レポート自動化ツール
- 5 SNS広告の戦略立案や出稿、運用を代理店に依頼することもおすすめ
- 6 SNS広告の運用代行おすすめ代理店3選
- 7 まとめ
運用する前に押さえておきたい!SNS広告の基礎知識
SNS広告の基礎知識として「SNS広告の定義」「SNS広告の種類と各媒体の特徴まとめ」を紹介します。
SNS広告とは?
引用元:Twitter
SNS広告とは、ソーシャルメディアプラットフォーム内のユーザーに配信される広告です。SNS広告では、ソーシャルメディアに登録されている情報を利用して、関連性の高い広告を配信します。
企業のSNSアカウントからタイムラインにコンテンツを投稿するのではなく、ソーシャルメディアプラットフォーム内に設けられている広告枠からアピールできます。
参考:SNSマーケティングとの違い
SNSマーケティングとは、SNSを利用して企業の売り上げを増加させるための施策です。代表的な施策は下記の通りです。
- SNSアカウント運用
- SNS広告出稿
- SNSキャンペーン
- インフルエンサーマーケティング
SNS広告は、あくまでSNSマーケティングの一部であると覚えておきましょう。
主なSNS広告の種類と各媒体の特徴まとめ
媒体 | ユーザーの特徴 | 広告の特徴 |
Twitter広告 | トレンドに敏感な20代~40代が多い | リアルタイム性と拡散力 |
Facebook広告 | 30〜40代のビジネス層が多い | 実名制のため、詳細なターゲティングが可能 |
Instagram広告 | 20代~40代の女性が多い | クリエイティブ重視 |
LINE広告 | 幅広い世代をカバーしている | 圧倒的なリーチ数 |
Tiktok広告 | 10代が中心 | キャンペーンの認知拡大に適している |
ソーシャルメディアプラットフォームによって、メインとなるユーザー層が異なるのが特徴です。上記で紹介したSNS広告以外にも「linkedin」や「eight」といったプラットフォームもあります。
※参考:各SNS広告について詳しく解説した記事一覧はこちら
有料のSNS広告はなぜ重要?無料SNS投稿と比較したSNS広告利用のメリット
無料SNS投稿と比較したSNS広告利用のメリットは下記の通りです。
- コンテンツマーケティングよりも効果を発揮しやすい
- ターゲットに情報を届けやすい
- 見込み客を獲得しやすい
1.コンテンツマーケティングよりも効果を発揮しやすい
近年、通常のコンテンツマーケティングは機能しにくくなっているため、SNS広告が必要になってきます。
- 新しいコンテンツを作成
- ソーシャルネットワーク(Facebook、Twitter、LinkedInなど)でコンテンツを共有
- ユーザーが商品を購入
上記の流れが通常のコンテンツマーケティングですが、現代ではほとんど機能しません。これは、ユーザーの購入経路が年々複雑になっているためです。
現代のユーザーニーズに合わせたマーケティングを実施するためにも、通常のSNS投稿ではなく、SNS広告が必要になってくるということです。
2.ターゲットに情報を届けやすい
SNS広告を利用しないと、自社のターゲットに情報を届けるのは難しいと思ってください。ソーシャルネットワークでは、自社アカウントをフォローしているユーザーに対して情報発信するのが基本です。
そのため、自社が情報を届けたいと思ったユーザーに対して、的確にアプローチするのが難しくなります。
すでに、SNS運用に成功している企業であれば、フォロワー分析などから、的確なユーザーにアプローチすることは可能ですが、これからSNSマーケティングを実行するのであれば、SNS広告の活用がおすすめです。
3.見込み客を獲得しやすい
SNS広告を利用すると見込み客を獲得しやすいメリットもあります。例えば、SNS広告をクリックして自社Webサイトに誘導したユーザーが一定数いたと仮定しましょう。
SNS広告では、このクリックしたユーザーのみでオーディエンスリストを作成して、再度リマーケティング広告を出稿できます。これは広告に少しでも興味を持ったユーザーだけにアプローチができる施策のため、見込み客を獲得しやすくなります。
※参考:各SNS広告のリマーケティング(リターゲティング)広告について詳しく解説した記事一覧はこちら
他の広告手段と比較した際のSNS広告の特徴
他の広告手段と比較した際のSNS広告の特徴を紹介します。
特徴1.広告として認識されにくい
SNS広告は他媒体と比べて、広告として認識されにくい特徴があります。SNS広告はクリエイティブがSNSのユーザー投稿に溶け込む形で配信されるので、別媒体よりもクリック率が高い傾向があります。
特徴2.コストがかからない
SNS広告は他媒体と比べて、コストがかからない特徴があります。Googleリスティング広告とFacebook広告の業界全体の平均クリック単価を見てみましょう。
- リスティング広告=約281円(CPC)
- Facebook広告=194円(CPC)
平均クリック単価だけ見ても、SNS広告のコストパフォーマンスが良いのが分かります。そのため、予算を抑えながら多くのユーザーにリーチしたい場合は、SNS広告が向いているでしょう。
特徴3.詳細なターゲティングが可能
SNS広告は他媒体と比べて、詳細なターゲティングが実現できます。趣味趣向のターゲティングだけではなく、ローカルビジネスで取得した情報をSNSにアップロードし、ユーザーを見つける機能などもあります。
また、すでにコンバージョンを獲得したことがあるデータをもとに、SNSの中から似たユーザーを見つけるといったターゲティングも特徴です。
成功事例から考える、SNS広告が効果を発揮するシーン
SNS広告が効果を発揮するシーンを成功事例をもとに紹介します。
成功事例1:ワールド・ファミリー株式会社(Facebook広告)
引用元:ワールド・ファミリー株式会社
ワールド・ファミリー株式会社は、幼児向けに英語教材を提供する企業です。Facebookの「写真・動画広告」を活用し、潜在顧客を獲得するキャンペーンを実施しています。
ワールド・ファミリー株式会社では、すでにFacebook広告でコンバージョンを達成したユーザーデータから類似オーディエンスを作成し、見込み客を中心にアプローチしたところ、コンバージョンが2.4倍に増加しました。
成功事例2:Nespresso(Twitter広告)
引用元:Nespresso
コーヒーメーカーを販売するNespressoでは、新規顧客の獲得単価を下げるために、Twitter広告にてNespressoサイトに訪れたユーザーに対してリターケティング広告を実施しました。
興味を持ったユーザーへの絞り込みにより、新規顧客の獲得単価を12%減少させることに成功しています。
成功事例3:東急スポーツシステム株式会社
引用元:東急スポーツシステム株式会社
東急スポーツシステム株式会社では、フィットネスジム新店舗オープンの認知のためにLINE広告を出稿しました。LINE広告では、友だち追加配信を採用したところ、オープン前に関わらず、800人の友だちを集客することに成功しています。
SNS広告が効果を発揮するシーンまとめ
成功事例の通り、SNS広告ではコンバージョン獲得だけではなく「新規顧客の獲得単価の効率化」「認知」など、さまざまな用途で利用できる広告といえます。
SNS広告を戦略的に運用するために重要なこと・注意点
SNS広告を戦略的に運用するために重要なこと・注意点を紹介します。
SNS広告運用で重要な3つのポイント
SNS広告運用で重要なポイントは下記3つです。SNS広告に挑戦する前に下記内容を理解しておきましょう。
- ビジネス色を出さない
- クリエイティブ重視
- ユーザーの心理状態を加味する
POINT1.ビジネス色を出さない
SNS広告では、ビジネス色を出さないのが基本です。ビジネス色が強い広告は、SNS広告の特徴であるユーザー投稿に溶け込むといったメリットが活かせなくなるためです。
ユーザーは、広告と認識した時点でクリックしない傾向が強いので、ビジネス色を出さない広告を作成する必要があります。
POINT2.クリエイティブ重視
SNS広告は、クリエイティブが重要です。ユーザーが気になった他人の投稿をチェックしてしまうのと同じで、思わずクリックしたくなるクリエイティブ制作を行う必要があります。
POINT3.ユーザーの心理状態を加味する
SNS広告を活用するときは、ユーザーの心理状態を加味してください。SNSを利用するユーザーは、SNSを楽しむためにログインしているので、広告は求めていません。
それなのに「今だけ50%オフ!」のような訴求をしても効果は見込めないでしょう。これから、SNS広告を出稿するのであれば、まずはユーザーに対して商品購入の訴求をするのではなく、自社商品を知ってもらう「認知」から始める必要があります。
SNS広告運用で絶対に注意したい3つのポイント
SNS広告運用で絶対に注意したい3つのポイントは下記の通りです。
- 炎上に注意
- 定期的な分析と改善が必要
- 自社にあったプラットフォームを選定する
POINT1.炎上に注意
SNS広告を運用するときは、ユーザーに不快を与える内容でないか確認した上で出稿しましょう。SNS広告は拡散力に優れているため、あっという間に拡散して炎上してしまう可能性があります。
一度、炎上してしまうと、企業のイメージ低下にも繋がるので十分注意が必要です。
POINT2.定期的な分析と改善が必要
SNS広告は簡単に出稿できますが、定期的な分析と改善が必要です。広告がどんなユーザーに見てもらえているか、コンバージョンをどれくらい達成したか、などを分析した上で課題を見つけていかないと、パフォーマンスを高めることはできないので注意が必要です。
POINT3.自社に合ったプラットフォームを選定する
SNS広告を出稿するときは、自社に合ったプラットフォームを選定しましょう。まずは、自社のターゲットを明確にして、そのターゲットがSNS上にどれくらいいるかを把握した上で広告出稿しないと、自社の情報を届けたいユーザーにリーチができないためです。
SNS広告を戦略的に運用する7つのステップ
SNS広告を戦略的に運用する7つのステップを紹介します。下記手順に沿ってSNS広告を運用してみましょう。
大きくは7ステップ!
SNS広告を戦略的に運用する7つのステップは下記の通りです。
- SNS広告の広告審査基準を確認
- 目的、ターゲット、訴求を整理
- SNS広告の選定
- 広告配信時期を検討
- クリエイティブ制作
- テスト配信
- 結果分析・改善
各STEPの詳細を見ていきましょう。
STEP1:そもそもSNSに広告を出稿できる?広告審査基準を確認
SNS広告を出稿する場合は、広告審査に合格する必要があります。まずは、広告ごとに設けられているポリシーを確認しましょう。
また、すべての広告に関するガイドラインについても理解しておく必要があります。SNS広告のポリシー以外にも「景表法」「薬機法」「医療広告ガイドライン」等についても理解した上で、広告出稿を検討しましょう。詳細は下記の通りです。
種類 | 詳細 |
景表法 | 実際よりも著しく優良であるとユーザーに示す表示が禁止されている |
薬機法 | 健康食品で医薬品のような効能を有するかのような広告表示が禁止されている |
医療広告ガイドライン | 患者の体験談、ビフォー・アフターの比較の規制 |
STEP2:配信の目的・自社の商材の強み・ターゲット・訴求を整理
続いて、配信の目的・自社の商材の強み・ターゲット・訴求を整理します。この工程では「3C分析」「ファイブフォース分析」のフレームワークを活用するのが一般的です。
参考:3C分析とは?
引用元:UX MILK
3C分析は、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つの観点から「自社の商材の強み・ターゲット」を明確にするフレームワークです。
この3つの観点に焦点を当てて状況を分析します。ポイントは下記の通りです。
3C分析の項目 | 分析ポイント |
顧客 | ・自社の顧客は誰か?(年齢・性別などの属性を明確にする) ・なぜ顧客は商品を買うのか(ニーズの理解) |
競合他社 | ・競合他社は誰か?何社ほどいるか? ・競合他社の長所と短所は? |
自社 | ・競合と比べての差別化ポイントは何か ・競合と自社商品の価格やスペックの差はどれくらいあるか |
上記項目を明確にしていくと、自社ターゲットの強みや方向性が決まってきます。
参考:ファイブフォース分析とは?
引用元: BRANDINGLAB
ファイブフォース分析は、5つの競争力を分析し、業界の弱点と強みを判断するのに役立つフレームワークです。企業戦略を決定するために使用されます。分析する競争力は下記5つです。
競争力 | 詳細 |
業界での競争 | 市場における競合他社の数と能力を分析 |
業界への新規参入の可能性 | 新規参入の可能性を分析 |
サプライヤーの力 | サプライヤーが価格を引き上げるのがいかに簡単かを評価 |
顧客の力 | 購入者が価格を下げるのがいかに簡単かを評価 |
代替製品の脅威 | 市場に近い代替製品が存在するかどうか |
競争上の優位性を高めるビジネス戦略を導くために、ファイブフォース分析を活用してみましょう。
STEP3:取り扱う商材がどのSNS広告に向いているかを検討
続いて、取り扱う商材がどのSNS広告に向いているか検討しましょう。
自社商材がSNS広告にそもそもマッチするのかを判断するポイント
自社商材がSNS広告にそもそもマッチするのかを判断するには、まず自社のターゲットとSNSのアクティブユーザーをすり合わせてください。
例えば、若年層をターゲットにしているのであれば、トレンドに敏感な若年層ユーザーが多い「Twitter広告」が向いています。幅広い世代にリーチしたい場合は、国内最大級のアクティブユーザー数を誇る「LINE広告」が候補になるでしょう。
SNS広告媒体別の相性のいい商材まとめ
SNS広告媒体別の相性のいい商材を下記内容で確認して、自社に合ったSNS広告を選定してみましょう。
名前 | 相性のいい商材 | 理由 |
Twitter広告 | 季節性や話題性がある商材 | 2次拡散が期待できるため |
Facebook広告 | ビジネス関係の商材 | 中高年層のユーザーが多いため |
Instagram広告 | デザイン重視の商材 | クリエイティブ重視のSNSのため |
LINE広告 | 幅広くリーチしたい商材 | ユーザー数が別媒体に比べ多いため |
Tiktok広告 | キャンペーンの認知 | 拡散を狙ったコンテンツとなるため |
STEP4:広告を配信する時期を検討する
続いて、広告を配信する時期を検討しましょう。ポイントは下記3点です。
- 季節による変動
- トレンドを考慮
- 目的によって配信スケジュールを変える
POINT1.季節による変動
季節による変動を加味して、配信スケジュールを検討しましょう。自社商品の売り上げがピークになる時期から逆算して、準備をはじめます。
ユーザーには購入検討期間があるので、数か月前から認知キャンペーンを実施し、売上ピークに合わせてコンバージョンを達成できるように調整します。
POINT2.トレンドを考慮
トレンドを考慮した配信スケジュールも大切です。例えば、自社でランニングシューズを販売しているのであれば、各地域のマラソン大会などについてリサーチしておき、開催前にリーチ数を増やすといったスケジュール調整も有効といえるでしょう。
POINT3.目的によって配信スケジュールを変える
自社の目的によって配信スケジュールを変える方法も有効です。例えば、新商品販売の広告に関しては「販売の1週間前」といったタイムリーなスケジュールが良いとされています。
これは、早い段階で販売のお知らせをしていると、ユーザーが待っている間に購買意欲が低下してしまう可能性があるためです。このように、配信の目的によってスケジュールを計画してみましょう。
参考:効率的に配信するためには投稿カレンダーを用意するのがオススメ
SNS広告と通常投稿を組み合わせたSNSマーケティングを実行している企業には、投稿カレンダーがおすすめです。投稿カレンダーを活用すると、投稿の一時保存や管理ができるため、入念な配信スケジュールを練ることができます。
利便性も高まるので、ぜひ活用してみましょう。
STEP5:効果的なクリエイティブを用意する
次に効果的なクリエイティブを用意します。下記ポイントを参考にしてみましょう。
投稿のコンセプトを決める
まず、投稿のコンセプトを決めましょう。「画像」「動画」なのかでも変わってきますが、膨大に流れてくるタイムライン上で思わずユーザーが目を止めてしまうクリエイティブを制作しなくてはいけません。
一番重要なのは、自社ターゲットに刺さる訴求をクリエイティブに反映させることです。まずは自社ターゲットがどんな情報を求めているかを明確にします。
例えば、ユーザーが「認知」「興味」「検討」のどの段階なのかで知りたい情報は変わってきます。
段階 | 求めている情報 |
認知段階 | 何も情報を求めていないので、まずは共感を重視したクリエイティブを制作する |
興味段階 | 自社のことは認識しているので、より興味を持ってもらえるための情報を提供する |
検討段階 | 商品購入の決め手となる情報を提供する |
上記を参考にユーザーの心理状態にあった訴求ポイントを考えてみましょう。
クリエイティブの制作
クリエイティブの制作に活用できるおすすめのツールを紹介します。自社の用途に合わせて使い分けてみましょう。
ツール | 詳細 |
Canva | スマートフォンアプリで簡単にクリエイティブが作成できる |
Fotor | 画像編集、コラージュ、デザインが可能 |
Polarr | 色調補正ツール |
リサイズ超簡単!Pro | 画像サイズ変更ツール |
STEP6:プレビューやテスト配信で見え方を確認
次に、プレビューやテスト配信で見え方を確認しましょう。
参考:FacebookやInstagramにはプレビュー機能あり
FacebookやInstagram広告を利用するのであれば、プレビュー機能を活用しましょう。プレビュー機能とは、広告が適切に表示されているかを確認できる機能です。
インプレッションやクリックが発生しないので、費用をかけずに見え方をテストすることができます。
STEP7:結果を分析し、運用改善を行う
最後に結果を分析し、運用改善を行います。分析時のポイントは下記の通りです。
- 入札設定
- クリエイティブ
- ターゲット設定
- オーディエンス(ユーザー属性)
- プレースメント
チェックPOINT1.入札設定
広告配信後の入札設定では、リーチ数が重要です。現状、問題なくリーチできている場合は、入札設定はそのままで問題ありませんが、リーチ数が少ない場合は、入札単価を調整する必要があります。
チェックPOINT2.クリエイティブ
SNS広告を出稿するときは、複数のクリエイティブを同時出稿するのが基本です。分析では、クリエイティブごとのパフォーマンスを比較し、結果が良いものを採用するようにしましょう。
また、SNSユーザーは飽きやすい特性があるので、2~3週間以内にクリエイティブを変更していく必要もあります。
チェックPOINT3.ターゲット設定
現状のターゲット設定に問題がないか確認しましょう。運用当初であれば、ユーザー属性を指定した基本的なターゲティングがベストです。
認知が目的であれば、広告をクリックしたユーザーでリストを作成し、リマーケティングを実行するなどの対策が必要になってきます。
チェックPOINT4.オーディエンス(ユーザー属性)
SNS広告では、はじめに広めのターゲットを指定して出稿します。その中から、コンバージョンなどのアクションが見込みやすいユーザーを絞っていきましょう。
ターゲットが絞れれば、無駄なクリックが減り、費用対効果改善にも繋がります。
チェックPOINT5.プレースメント
プレースメントは広告の配置場所の設定です。分析では、SNS上のどこに広告出稿すれば、アクションが見込みやすいかを見ていきましょう。
最適な配置場所が定まらない場合は、自動配置で運用していき、後から自社に合ったプレースメントを見つける方法でも問題ありません。
戦略的なSNS広告運用を実現するオススメの広告レポート自動化ツール
戦略的なSNS広告運用を実現するオススメの広告レポート自動化ツールを紹介します。
Databeat
Databeatは、広告データの統合管理・ビジュアライズを実現するツールです。SNS広告を戦略的に運用する上で、必要な工程を自動化することで担当者の負担を軽減します。
SNS広告運用における「Databeat」の3つの活用ポイント
- 柔軟なデータ出力
- 煩雑なレポート作成を自動化
- SNS広告に欠かせないクリエイティブ分析に対応
柔軟なデータ出力
柔軟なデータ出力が実現できるのもDatabeatの特徴です。スプレッドシートやBIツールなどの出力を自動で実施すれば、チーム内でリアルタイムの広告データが監視できます。
わざわざ、SNS広告の管理画面を立ち上げる必要もないので、担当者の負担軽減にも繋がります。
煩雑なレポート作成を自動化
Databeatは、煩雑なレポート作成を自動化します。各種SNS広告からデータを自動で収集するので、レポート作成業務が発生しません。もちろんレポートのカスタマイズも可能です。
SNS広告に欠かせないクリエイティブ分析に対応
Databeatは、SNS広告に欠かせないクリエイティブ分析に対応しています。Databeatを活用すると、クリエイティブごとのパフォーマンス分析が容易になるため、戦略的なSNS広告運用の助けとなります。
SNS広告の戦略立案や出稿、運用を代理店に依頼することもおすすめ
自社でSNS広告を戦略的に運用するのが難しいと感じた方は、代理店への依頼がおすすめです。「代理店を利用するメリット」「代理店の選定ポイント」について解説します。
SNS広告の運用代行を代理店に依頼する3つのメリット
SNS広告の運用代行を代理店に依頼する3つのメリットは下記の通りです。下記メリットを理解した上で、代理店利用を検討しましょう。
- 戦略立案、出稿や初期設定などを任せられる
- クリエイティブ制作を任せられる
- SNSマーケティングを強化できる
メリット1.戦略立案、出稿や初期設定などを任せられる
代理店を利用すると、戦略立案、出稿や初期設定などを任せられるメリットがあります。SNS広告には、広告運用代行以外にも「戦略立案」や「初期設定」などの作業が発生します。
これらをすべて自社で実行すると多くの時間を費やしますが、代理店に依頼すれば、スムーズにすべての作業を代行してくれるでしょう。
メリット2.クリエイティブ制作を任せられる
代理店を利用すると、クリエイティブ制作を任せられるのもメリットです。SNS広告では、クリエイティブでユーザーのアクションの有無が決まるといっても過言ではありません。
いくらターゲットが的確でも、優れていないクリエイティブだと、誰も反応してくれないリスクがあります。しかし、SNS広告のプロに依頼すれば、各プラットフォームを考慮したクリエイティブを制作してもらえます。
メリット3.SNSマーケティングを強化できる
代理店を利用すると、SNSマーケティングを強化できるメリットがあります。代理店によっては、SNS広告運用だけではなく「SNSアカウント運用」「インフルエンサーマーケティング」にも対応しているケースがあります。
SNSマーケティングを一括で依頼すれば、自社に最適な提案を受けることができ、売上向上や集客アップに繋がりやすくなるでしょう。
SNS広告の代理店を上手に選ぶ3つのチェックポイント
SNS広告の代理店を上手に選ぶ3つのチェックポイントを紹介します。下記ポイントを参考に代理店を選定してみましょう。
- 対応している媒体から選定する
- 認定パートナーの有無で選ぶ
- 業界や市場への理解があるか
POINT1.対応している媒体から選定する
代理店を選定するときは、まず対応している媒体を確認しましょう。SNS広告には「Twitter広告」「Facebook広告」「Instagram広告」「LINE広告」「Tiktok広告」がありますが、代理店によっては、特定の媒体しか対応していないケースもあります。
現状、自社が出稿したい媒体はどれなのか、今後出稿予定の媒体はあるかなどを明確にしてから、代理店を絞りこんでみましょう。
POINT2.認定パートナーの有無で選ぶ
代理店を選定するときは、認定パートナーの有無で選ぶのも有効です。認定パートナーとは、SNS広告運用のパフォーマンスとサービスに対して最高レベルの基準を満たした企業に付与される制度です。
認定パートナーは、SNS広告媒体ごとに設けられているので、代理店を選定するときの参考にしてみましょう。詳細は下記の通りです。
媒体 | 認定パートナー詳細 |
Twitter広告 | Gold Partner/Silver Partner/Bronze Partner/Standard Partner |
Facebook広告(Instagram) | Facebook Business Partner |
LINE広告 | Sales Partner/Technology Partner/Planning Partner |
Tiktok広告 | TikTok For Business Marketing Partner Program |
POINT3.業界や市場への理解があるか
代理店に自社の業界や市場への理解があるかも大切な選定ポイントです。広告を運用するだけといっても、依頼された企業の商品・サービスについて最低限知っておかないと広告パフォーマンスは向上できません。
そのため、代理店に自社と同じ業界での運用実績があるか、問い合わせて確認してみましょう。代理店によっては、ホームページで得意な業界を記載しているケースもあるので、そちらも参考にしてください。
SNS広告の運用代行おすすめ代理店3選
SNS広告の運用代行におすすめの代理店3選を紹介します。代理店選定にお悩みの方は、下記代理店に問い合わせしてみましょう。
株式会社メディックス
引用元:株式会社メディックス
こんな方におすすめ!
・Facebook広告の運用代行を依頼したい
・LINE広告の運用代行を依頼したい
株式会社メディックスの強み
株式会社メディックスは、広告プロモーションやクリエイティブ制作に強みを持つ代理店です。SNS広告では「Facebook広告」「Instagram広告」「LINE広告」「Twitter広告」に対応しています。
「クライアントの本質的な課題解決」をモットーにSNS広告運用のプロが、戦略立案から広告運用までを一貫して対応します。
また「LINE Biz Partner Program(Sales Partner)」「Facebook Business Partners」の認定代理店となっているので「Facebook広告」「LINE広告」を運用する企業におすすめです。
株式会社メディックスの概要
・料金体系:要お問い合わせ(月間広告費200万円以上)
・会社名:株式会社メディックス
・本社所在地:東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング 19F
・URL:https://www.medix-inc.co.jp/
アーガイル株式会社
引用元:アーガイル株式会社
こんな方におすすめ!
・SNSマーケティングに力を入れていきたい
・Twitter広告、Facebook広告、Instagram広告を出稿したい
アーガイル株式会社の強み
アーガイル株式会社は「SNS活用キャンペーン企画・運用支援」「SNS広告運用」の事業を展開する企業です。対応している媒体は「Twitter広告」「Facebook広告」「Instagram広告」となります。
アーガイル株式会社はSNSに特化した事業を10年続けており、活用支援実績は400社以上となるため、広告運用だけではなく、最適なアカウント運用からPR戦略の依頼も可能です。
アーガイル株式会社の概要
・料金体系:広告予算総額40万円から
・会社名:アーガイル株式会社
・本社所在地:東京都新宿区新小川町9-7 第三服部ビル3F
・URL:https://argyle.jp/sns_ad/
株式会社ブレイク・フィールド社
引用元:株式会社ブレイク・フィールド社
こんな方におすすめ!
・複数のSNS広告出稿を検討している
・実績が豊富な代理店に依頼したい
株式会社ブレイク・フィールド社の強み
株式会社ブレイク・フィールド社は「メディア事業」「デジタルマーケティング事業」などを幅広く手掛ける代理店です。SNS広告では「Facebook広告」「Instagram広告」「LINE広告」「Twitter広告」の運用代行が可能です。
ブレイク・フィールド社では、年間10億円以上の広告出稿を行っているため、多くのノウハウを蓄積しています。最新のアカウント最適化についての理解もあるので、戦略立案・分析・改善からレポーティングまで一貫して行います。
株式会社ブレイク・フィールド社の概要
・料金体系:要問合せ
・会社名:株式会社ブレイク・フィールド社
・本社所在地:東京都千代田区一番町7-1
・URL:https://breakfield.co.jp/
まとめ
SNS広告戦略的運用完全ガイドを紹介しました。SNS広告は、ソーシャルメディアに登録されている情報を利用して、関連性の高い広告を配信します。
「広告として認識されにくい」「コストがかからない」「詳細なターゲティングが可能」といった特徴があります。コンバージョン獲得だけではなく「新規顧客の獲得単価の効率化」「認知」など、さまざまな用途で利用できるのも特徴です。
SNS広告を運用するときは「炎上」「定期的な分析と改善」「自社にあったプラットフォームの選定」この3つに注意して出稿しましょう。自社での運用が難しいと感じた方は、代理店の活用もおすすめです。
【無料】Databeatサービス紹介資料
広告レポート自動化ツール「Databeat」のサービス紹介資料です。
・Web広告のレポート作成工数を削減したい
・Looker Studioと連携できるレポートツールを探している
・低価格でレポート作成を自動化したい
上記のような課題をお持ちの方は、以下のフォームに必要な項目を入力のうえ、送信してください。
Databeatの詳細な資料をご覧いただけます。