Yahoo!広告は、数ある広告媒体の中でも利用者が多い媒体です。自社のブランド認知や集客に、Yahoo!広告の利用を考えている広告担当者も多いのではないでしょうか。しかし、Yahoo!広告の特徴や利用することのメリットなど、全体像をつかめずに導入を戸惑っているケースもあるでしょう。
広告配信を決めた場合、社内で行うか代理店に任せるかの判断に迷う場合も考えられます。そこで今回は、Yahoo!広告の概要から効果的な運用方法までノウハウを総合的に解説します。社内で運用する場合と代理店に依頼する場合のメリットとデメリットも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 1 押さえておきたい「Yahoo!広告」の基礎知識
- 2 Yahoo!広告の運用方法の種類とメリットデメリット
- 3 Yahoo!広告の自社運用で効果を最大化する7つのポイント
- 4 Yahoo!広告の代理店を上手に選ぶ3つのチェックポイント
- 5 【厳選】Yahoo!広告に強みを持つおすすめ代理店2選
- 6 Yahoo!広告の運用効果を上手に検証、分析する3つのポイント
- 7 Yahoo!広告の運用効果検証におすすめの広告レポート自動化ツール
- 8 まとめ
押さえておきたい「Yahoo!広告」の基礎知識
まず、Yahoo!広告全体の基本的な知識を解説します。よく比較されるGoogle広告との違いも確認しておきましょう。
Yahoo!広告とは?
引用元:Yahoo!広告
Yahoo!広告とは、Yahoo!JAPAN系列およびその提携サイトに掲載できる広告サービスです。以前は「Yahoo!プロモーション広告」と呼ばれていました。
上記の図のように、圧倒的なページビュー数や90億種類以上の検索キーワード数などを誇り、リスティング広告・ディスプレイ広告共に高い効果が期待できる媒体です。
他の広告手段と比較した際のYahoo!広告の3つの特徴
Yahoo!広告の特徴を「広告の種類」「ターゲティング」「掲載費用」の観点から紹介します。他の広告媒体と比較した際の違いについても解説します。
1.広告の種類の特徴
配信面の種類 | 概要 |
スポンサードサーチ(検索広告) | ユーザーが検索したキーワードに連動した広告がYahoo!と提携サイトの検索結果に表示される(リスティング広告) |
ディスプレイ広告(YDN)運用型 | サイト上の広告枠に表示される。クリック課金型で運用が必要 |
ディスプレイ広告(YDN)予約型 | サイト上の広告枠に表示される。ビューアブルインプレッション保証型で運用は不要 |
ショッピング広告 | Yahoo!ショッピングに掲載できる |
リスティング広告とディスプレイ広告を扱っている点では、Google広告との違いはありません。大きな違いは広告の掲載先です。Yahoo!広告はどちらもYahoo!JAPAN系列および提携企業サイトで、法人のみです。Google広告の場合は法人に限らず個人サイトにも掲載できます。
Yahoo!広告といえば、WEB広告の代表的な媒体の一つとして、多くの企業が利用しています。Yahoo!広告と一口に言っても、さまざまな種類の広告が利用できるため、幅広いマーケティングに利用できます。 そこで今回こちらの記事では、Ya[…]
参考:2021年にYDNは「Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)」へ
2020年以降、ディスプレイ広告のYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)がYahoo!ディスプレイ広告(運用型)(YDA)に変更されました。以前は「スポンサードサーチ」「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」「Yahoo!プレミアム広告」の3つに分かれていましたが、統合して「Yahoo!広告」と名称が変わりました。そのリニューアルの一環として提供されたのがYDAです。
YDNからYDAへの主な変更点は、管理画面・キャンペーンの統合・ターゲティングのカテゴリーなどです。YDNではなかった「キャンペーン目的」の設定が必要となり、選択した目的が最大化するように最適化して広告が配信されるようになりました。
また、Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)と似た名称で混同しやすいのが、Yahoo! ディスプレイ広告(予約型)です。これは「Yahoo!プレミアム広告」の後継としてのリニューアル版となります。運用型との違いは、課金形式がクリック課金である運用型に対し、予約型はビューアブルインプレッション保証型です。
単価の保証がされて運用する必要がない反面、料金も高額になります。
2.ターゲティングの特徴
ターゲティングの種類 | 概要 |
性別ターゲティング | 男性・女性・不明の3タイプを指定可能 |
年齢ターゲティング | 10段階の年齢層+不明を指定可能 |
サイトリターゲティング | 過去に広告主サイトの訪問履歴があるユーザーに配信する |
サーチキーワードターゲティング | 指定したキーワードを検索したユーザーに配信する |
オーディエンスカテゴリーターゲティング | 特定のカテゴリーに興味があるユーザーに配信する |
サイトカテゴリーターゲティング | 特定のカテゴリーに属するサイトに配信する |
プレイスメントターゲティング |
配信するサイトを指定して配信先を制御する |
地域ターゲティング | 都道府県・市区町村単位で指定可能 |
曜日・時間帯ターゲティング |
曜日・時間帯は1時間単位で指定可能 |
デバイスターゲティング | デバイス・OS・プラットフォームを指定可能 |
「サーチキーワードターゲティング」は、Yahoo!広告独自のターゲティング方法です。検索回数や検索後の経過日数まで細かく指定することもできます。Google広告では同じようなターゲティングは行えません。
3.掲載費用面の特徴
課金方式の種類 | 特徴 | 費用相場 |
クリック課金型 | 広告をクリックすると課金される。1クリック単位で費用が発生 | 数十円~数百円/1クリックあたり |
ビューアブルインプレッション購入型 | 設定された最低購入価格以上で、ビューアブルインプレッション数を設定して購入する | 20万円~数千万円 |
時間帯ジャック購入型 | 特定の曜日時間帯を指定して購入する | 20万円~数千万円 |
枠購入型 | 掲載面のビューアブルインプレッション数を枠数に分割して購入する | 20万円~数千万円 |
Yahoo!広告はリスティング広告・ディスプレイ広告共にクリック課金が基本です。クリック課金はクリックされなければ費用が発生しないため、少額で運用できます。また高額費用が必要ですが、Yahoo!ユーザーに非常に高い訴求効果が望める予約型広告の購入も検討する価値があります。
なお、Google広告などで行っているインプレッション数やコンバージョン数による課金は扱っていません。
WEB広告と言えば、Google広告やYahoo!広告が有名です。どちらの広告も商品の販売や申し込み促進、ブランディングなど幅広いマーケティングに大きな効果を発揮します。 しかし、利用するには当然費用が発生するため、どれくらいの費用が[…]
Yahoo!広告はこんな方におすすめ!
Yahoo!広告は以下のような方におすすめです。Yahoo!広告の特徴に合った広告を配信する予定の担当者は、ぜひチェックしてみてください。
1.ターゲットの年齢が高め
Yahoo!広告のメインユーザーは40~60代と比較的高いところが特徴です。このため、広告のターゲットが中高年の場合は、Yahoo!広告が向いているといえます。
さらに、Yahoo!ショッピングやYahoo!ニュースは女性の利用者が多く、中でも専業主婦層の利用率が高いところもポイントです。またPCからの利用が高いため、PC利用者へ訴求したい場合もYahoo!広告の利用がおすすめです。
2.集客力が高いサイトに配信したい
Yahoo!広告の配信先は、法人サイトのみです。Yahoo!JAPANの系列とYahoo!が提携している大手企業サイトのみに配信されるので、いずれもページビュー数が多いサイトが対象です。
さらに「Yahoo! JAPAN」は月間ページビュー数790億と圧倒的な集客力を誇る、日本最大級のポータルサイトです。Yahoo! JAPANに出稿できるだけでも、多くの人の目に触れる機会を得られます。
3.企業の品格を保ちたい
Yahoo!広告は広告ポリシーが厳格で、審査が厳しいところも特徴です。Yahoo!広告の審査はさらに厳格化が進み、アダルトや危険なコンテンツだけでなく、医療や美容の誇大広告などの規制も強化されました。
広告が掲載されるまでの課程が厳しい分、怪しい広告と一緒に自社広告が配信される可能性が下がります。企業や商品の品位を下げるリスクが減少するため、企業ブランドなどのイメージを保ちたい場合などにもYahoo!広告は向いています。
Yahoo!広告の運用方法の種類とメリットデメリット
Yahoo!広告の運用は「自社」と「広告代理店に依頼」する、2通りの方法があります。双方のメリットとデメリットについて詳しく解説します。
運用方法1.自社でYahoo!広告を運用する
自社のスタッフのみで運用を行う場合は、目的の設定・広告の設定・運用・効果測定・分析・改善施策の実行までをすべて自社で実施します。広告は1度配信したら終わりではなく、結果を見て分析・改善して費用対効果を高めていく必要があります。
Yahoo!広告の運用を自社で行う3つのメリット
自社でYahoo!広告の運用を行う際のメリットを3つ紹介します。
- コストを低く抑えられる
- 運用ノウハウを社内に蓄積できる
- 予算が少額でも運用ができる
メリット1.コストを低く抑えられる
広告代理店に依頼すると必ず手数料がかかります。自社で運用する場合はこれらの料金は一切発生しません。コストを低く抑えられる点が、自社で運用する際の一番大きなメリットだといえます。
予算が多く取れない場合は、できる限り広告費へ回して他のコストは最低限に抑えるようにしましょう。
メリット2.運用ノウハウを社内に蓄積できる
Yahoo!広告は、経験と運用スキルが広告効果に影響します。そのため、実際に運用経験を積んでノウハウを蓄えることが大切です。自社で運用すれば、実務を通して知識やノウハウが培われていきます。試行錯誤していくうちに、より効果的で効率よく運用していくスキルも身につきます。
また、蓄積したノウハウは会社の大事な資産となります。運用チームは蓄積したノウハウを後任者がいつでも確認できるように、日頃からまとめておきましょう。
メリット3.予算が少額でも運用ができる
予算が少額の場合、代理店では引き受けてもらえない場合があります。特に最低予算額が設定されている場合は、ある程度の予算が必要です。
自社の運用であれば、好きな予算の範囲内で少額の広告費でも気兼ねなく運用できます。広告の正式な配信を検討中で、試しに少しだけテスト配信してみたいという場合にも向いています。
Yahoo!広告の運用を自社で行う3つのデメリット
自社でYahoo!広告の運用を行う際のデメリットも3つ紹介します。
- 人件費などのコストがかかる
- リサーチや勉強する時間がかかる
- 成果が上がらない可能性がある
デメリット1.人件費などのコストがかかる
運用コストが発生しない点がメリットの自社運用ですが、新たに運用スタッフを採用する場合は人件費が必要です。さらに、スタッフの運用知識が足りない場合は、セミナーの受講や書籍の購入などの教育費用がかかる可能性もあります。
デメリット2.リサーチや勉強する時間がかかる
Yahoo!広告は、仕様の変更や規約の更新なども多く、常に最新情報を収集しなければなりません。リスティング広告を配信している場合は、さらにスピーディな対応が必要です。
慣れていないスタッフが運用する場合、リサーチやYahoo!広告運用のための勉強などに時間がかかります。予想以上に時間がかかり、兼務で他の仕事も担当している場合は処理しきれない恐れもあります。
デメリット3.成果が上がらない可能性がある
Yahoo!広告の成果は、運用担当者の経験値とスキルに左右されます。慣れない担当者が運用した場合、期待した広告効果が得られない可能性があります。成功経験がないためお手本となる運用方法がわからず、成果が得られないまま配信を続けてしまうリスクも想定できます。
また、効果検証や分析においても指標の見方や検証方法に不慣れな場合、PDCAをうまく回せないことが成果を得られない原因となるケースもあります。
運用方法2.代理店にYahoo!広告運用代行を依頼する
Yahoo!広告専門のプロに運用を依頼する場合は、自社ではほとんど何もしなくてよい場合が大半です。広告の設定から運用、改善施策に至るまで、代理店に丸投げ可能です。代行可能な範囲は代理店によって異なりますが、自社では結果を確認して今後の要望を伝えるだけのケースがほとんどです。
一部の運用を自社で対応してコストを削減したい場合は、部分的に代行してくれる代理店もあるので、希望に合った代行をしてくれる代理店を見つけてみましょう。
Yahoo!広告の運用を代理店で行う3つのメリット
代理店にYahoo!広告の運用を行ってもらう、メリットを3つ紹介します。
- 効果的な広告運用が実施できる
- 一連の広告運用を一任できる
- Yahoo!広告以外の運用も同時に依頼できる
メリット1.効果的な広告運用が実施できる
Yahoo!広告に強い広告代理店なら、多数の運用実績を通してスキルやノウハウを培っています。そのため、目標に対しての広告設定も的確に行うことができ、運用も短時間で成果をあげられる可能性が高いです。
自社に広告運用経験のあるスタッフがいない場合は、代理店に依頼したほうが運用効率がアップします。
メリット2.一連の広告運用を一任できる
Yahoo!広告の運用は、広告の準備から配信するまでが終わりではなく、結果の効果検証を行いPDCAを回し続けることが重要です。
代理店には結果のレポーティングや改善施策の策定までのすべてを一任できます。自社のリソースを使うことなく、プロに適切な方法で広告運用を実施してもらえます。
メリット3.Yahoo!広告以外の運用も同時に依頼できる
代理店は、Google広告やSNS広告などYahoo!広告以外の媒体も同時に対応できる会社がほとんどです。自社が複数媒体の広告配信を行っている場合、一緒に運用を依頼できます。
複数媒体を合わせた、広告全体の効果測定や分析まで依頼すれば、総合的な広告効果も把握できるようになります。さらに、他媒体も考慮しながらYahoo!広告の効果をさらに高める運用なども実施してもらえます。
Yahoo!広告の運用を代理店で行う3つのデメリット
代理店に運用を依頼した場合に起こるデメリットも3つ紹介します。
- ノウハウや運用経験が蓄えられない
- 手数料の支払いが発生する
- 対応にタイムラグがある
デメリット1.ノウハウや運用経験が蓄えられない
代理店に広告運用をすべて依頼すると、手間がかからない反面、広告運用のノウハウを蓄えることができません。中にはノウハウの共有やアドバイスを行う代理店もありますが、あくまでもサマリー的なもので、運用を通して導き出したノウハウとは違います。
いずれ自社運用を考えている場合は、こうした点も含めて検討しましょう。
デメリット2.手数料の支払いが発生する
代理店に依頼すると、手数料の支払いが発生します。どれほどの金額がかかるかは、代理店によって設定が異なります。かなり安い金額で代行する代理店もありますが、品質がよくないケースもあるので気をつけてください。
だいたい広告費の20%が手数料相場といわれているため、出稿量が多い場合はそれなりの金額を考慮しておく必要があります。また少額出稿の場合は、依頼を受け付けていない代理店もあるので事前に確認しておきましょう。
デメリット3.対応にタイムラグがある
代理店が広告を運用すると、急なレポートティングや各種データを確認したい際に対応が遅れる可能性があります。代理店の担当者が即時に対応できない場合もあるので、自社運用よりタイムラグが生じます。常に最新のデータを確認できる状態でいたい、修正対応は即時行いたいなどの希望がある場合は、事前に代理店担当者と連絡方法などの確認を行っておきましょう。
こんな方はYahoo!広告の自社運用がおすすめ!
コストをできる限り抑えたい場合は、自社運用がおすすめです。また、代理店に依頼するほど広告の予算が取れない場合なども、社内で運用を開始するとよいでしょう。もし、社内に広告運用経験者がいれば、費用対効果の高い運用が期待できます。
また、社内で運用することでノウハウも財産として蓄えられ、後身を育成するための貴重な資料にもなります。「新人を教育して将来的には広告運用担当に就かせたい」などのビジョンがある場合も、自社運用を検討する価値があります。
こんな方はYahoo!広告を代理店に依頼するのがおすすめ!
自社で運用する場合コストは抑えられますが、担当スタッフの人数や専任・兼務かどうかによってスタッフ1人あたりの負担も変わります。Yahoo!広告の運用をすべて社内で行うには、広告内容の決定から設定をはじめ、運用や分析までかなりの工数が発生します。
すべての工数に対応できるほど、社内リソースを確保できない場合は、代理店への依頼がおすすめです。また、自社運用の場合は情報収集やYahoo!広告の勉強などに時間がかかり、スピーディな運用が厳しいケースもあります。短時間で効率よく成果を出したい場合も、運用スキルと経験が豊富な代理店への依頼が得策です。
Yahoo!広告の自社運用で効果を最大化する7つのポイント
Yahoo!広告を自社で運用する場合に押えておきたいポイントを7つ紹介します。広告の効果を最大化するために、自社運用を考えている場合はチェックしておきましょう。
- 最新情報の収集を欠かさない
- 自動入札をうまく活用する
- 担当者間で数値を把握しやすくする
- ミーティングで細かく進捗を把握する
- 各自が主体性を持って取り組む
- 運用オペレーションのステップを整理する
- チームの体制を考える
1.最新情報の収集を欠かさない
Yahoo!広告をはじめ、広告媒体は仕様変更やアップデートなどを頻繁に行っています。広告ガイドラインの変更など審査に影響する内容などのチェックも大変重要です。代理店に依頼する場合は、最新情報を常にアナウンスしてくれる場合が多いですが、自社運用では積極的に情報の収集を行いましょう。
ネットによる収集だけで厳しい場合は、セミナーなどを受講して人脈を広げておくこともおすすめです。セミナーの受講後、メルマガやSNSなどで最新情報を伝えてくれる場合もあります。最新情報を得られる機会は最大限に活用することがポイントです。
2.自動入札をうまく活用する
自社で広告運用を行う場合、結果が伴わない運用に対して多額の広告費を使ってしまう恐れがあります。こうした事態を回避するために、Yahoo!広告では、手動だけでなく自動入札もうまく活用しましょう。機械学習による自動入札はかなり精度が上がってきているため、慣れない担当者が手動で行うよりうまく運用できる可能性がアップします。
ただし、自動入札は目標に対して安定した結果を返すまでに一定の時間がかかります。そのため、成果がでるまではある程度の期間を見積もっておきましょう。
Yahoo!広告運用において、コンバージョン率を一定以上保つには、日々の広告パフォーマンスを分析しながら入札単価を調整しなくてはいけません。コンバージョン率を保つだけでも大変ですが、ここからさらにコンバージョン率を向上させるとなると、クリエ[…]
3.担当者間で数値を把握しやすくする
広告運用は担当チーム内で、運用結果に対して同じスタンスで理解できることが大切です。担当者によって数値の解釈が違っていては、その後の施策策定やPDCAにも影響を及ぼします。チーム内の誰もが理解しやすい状態の数値を確認できるように、レポートや効果測定のフォーマットを整えましょう。
また、施策によって変更した箇所をすぐに把握できるような工夫も必要です。
※参考:Yahoo!広告のレポートの作り方、分析の仕方について詳しく解説された記事はこちら
日本最大級のメディアにて広告出稿が可能な、Yahoo!広告について紹介をしています。自社でYahoo!広告を出稿したが、なかなか成果が出ないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。 そんな方に必要となるのが広告レポート分析です。しかし[…]
4.ミーティングで細かく進捗を確認する
広告運用チーム内では最低週1回はミーティングを開き、週次で数値の確認やPDCAの進捗状況などについて話し合いましょう。現時点で効果測定している指標が足りなければ新たにプラスするなど、臨機応変にレポートを変更します。
運用レポートは頻繁に行っていても、各自確認して行動するだけでは認識に個人差が生まれます。疑問点やさらに改善点を洗い出す場合など、コミュニケーションを取って確認しておくことが大切です。
5.各自が主体性を持って取り組む
チーム内の担当者全員が主体性を持って運用に取り組むことがポイントです。代理店に依頼した場合は、結果の確認のみで済ませるところをチームのメンバーのみで運用していくことで責任感も生まれます。
また運用において広告管理ツールの利用は、効率よく運用を行う手段としておすすめです。しかし、あくまでも主体は扱っている担当者であり、ツールはそのためのサポートという意識を忘れないようにしましょう。
6.運用オペレーションのステップを整理する
広告運用のオペレーションは、チーム内の誰もが行えるように、マニュアル化して整理しておく必要があります。日々のモニタリングなど、運用担当者が休暇などで不在の場合でも、代わりに実施できるようにオペレーションを明確化しておきましょう。
運用オペレーションは、担当者の変更も考慮して、シンプルで理解しやすい方法でステップ化します。「この人しかわからない」と属人的な運用にならないように心がけましょう。
7.チームの体制を整える
運用チームの体制は予算の規模や扱う広告数に応じて整えましょう。その際、専任・兼任者の割合や、社内エンジニアにシステム面での助言を受けられるような体制も設けておくことをおすすめします。
Yahoo!広告の知識やPC関連スキルの有無など、個人の得意分野についても把握して適材適所に配置できることが望ましいです。
Yahoo!広告を自社で運用する際に注意すべきポイント
広告の運用を専任業務とせずに兼務とする場合は、スタッフに負担がかかる可能性があります。Yahoo!広告はアップデートのサイクルも早いため、兼任して行うには時間的に厳しい場合も考えられます。
さらに、まったく広告運用の知識がない・PC業務が苦手などスキル面がネックになるケースもあります。運用がうまく行かずにモチベーションが下がり、退職動機となるリスクもあるため、1人に負担をかけるような役割分担は避けることをおすすめします。
まず、広告予算・担当スタッフの人数などを見て、適切にYahoo!広告の運用を行える環境にあるかどうかを見極めることが重要です。
Yahoo!広告の代理店を上手に選ぶ3つのチェックポイント
Yahoo!広告の運用を代理店に依頼する場合に押えておきたい、チェックポイントを3つ紹介します。
- Yahoo!広告の認定代理店を選ぶ
- 自社のジャンルの広告の運用実績があるか
- 料金が相場より高額すぎないか
1.Yahoo!広告の認定代理店を選ぶ
まず、Yahoo!広告の運用実績が豊富かどうかを確認します。代理店のホームページに実績が記載されているケースが多いので、もし見つからない場合は問い合わせてみましょう。実績に加えて、運用スキルの目安となるのが、Yahoo!広告の認定パートナー企業かどうかです。
セールスパートナーは、Yahoo!広告の実績があるとYahoo!が認めたお墨付きのようなものです。認定パートナーであれば、一定レベル以上の運用スキルがある証明になるため、依頼する際の信頼性も上がります。
2.自社のジャンルの広告の運用実績があるか
自社が配信したい広告のジャンルの運用実績があるかどうかをチェックすることも大切です。運用スキルが優れていても、未経験のジャンルでは適切な広告の選定や設定を行うのが厳しくなります。自社が設定した目的の解釈も深掘りできずに、効果がいまひとつ上がらない可能性があります。
3.料金が相場より高額すぎないか
代理店に支払う手数料は、広告費の20%程度請求されます。とはいえ、代理店によって料金の設定方法はさまざまですので、必ず確認しておきましょう。素晴らしい運用を行って確かな結果を残しても、相場よりかなり高額な手数料がかかる代理店はおすすめできません。
ホームページに料金体系の記載がある代理店もありますが、その他に追加で費用がかかるかどうかもしっかり確認の上検討しましょう。
【厳選】Yahoo!広告に強みを持つおすすめ代理店2選
Yahoo!広告の運用を得意としている広告代理店を3つ紹介します。それぞれの強みを参考にして、自社のニーズに合った代理店選びの参考にしてみてください。
ヴァンテージマネジメント株式会社
引用元:ヴァンテージマネジメント株式会社
こんな方におすすめ!
- 費用対効果にこだわりたい
- なるべく安い手数料で運用を依頼したい
ヴァンテージマネジメント株式会社の強み
Yahoo!広告をはじめとする各種広告運用、ランディングページ制作やアクセス解析などを手がける総合代理店です。Yahoo!広告の認定パートナーでもあり、費用対効果の高い広告運用を得意としています。
中でもリスティング広告の運用に強みを持ち、手数料は10%と相場の半額で行っています。Yahoo!の公認資格保守者が運用を担当し、こまめなレポート提出で運用状況の詳細を把握できます。
ヴァンテージマネジメントの概要
- 会社名:ヴァンテージマネジメント株式会社
- 本社所在地:東京都中央区築地2-3-4 築地第一長岡ビル7階
- URL:https://www.vantage.jp/
GMOコマース株式会社
引用元:GMOコマース株式会社
こんな方におすすめ!
- 大手の代理店に依頼したい
- リターゲティング広告を使用している
GMOコマース株式会社の強み
GMOコマースは、広告運用のみならずネット集客全般やアプリ開発など、幅広い事業を展開しています。Yahoo!広告の正規代理店の認定も受けており、確かなスキルも実証済みです。
豊富な実績で培った独自のノウハウを使用し、Yahoo!ショッピング広告やリターゲティング広告の運用なども得意としています。
GMOコマース株式会社の概要
- 会社名:GMOコマース株式会社
- 本社所在地:東京都渋谷区道玄坂1-2-3 渋谷フクラス13階
- URL:https://www.gmo-c.jp/
Yahoo!JAPANは、検索、ニュース、地図、ファイナンスなど100以上のサービスを提供する国内最大級のポータルサイトです。スマートフォン、PCそれぞれの月間アクティブユーザー数は6,800万UU、2,100万UUに達し、スマートフォン利[…]
Yahoo!広告の運用効果を上手に検証、分析する3つのポイント
Yahoo!広告の運用を検証するにあたり、効果的な分析を行うポイントを3つ紹介します。
- 目標を明確に設定した上で検証を行う
- 統合レポートを活用する
- 効果測定は短いスパンで行う
POINT1.目標を明確に設定した上で検証を行う
Yahoo!広告の運用効果を検証する際は、事前に明確な目標を設定して実施しましょう。どこに目標を置いてYahoo!広告を運用しているかがはっきりしていないと、正しい検証を行うことができません。
また、事前に目標を設定することで、最適な広告の種類なども見えてきます。さらに、目標を設定したタイミングでシミュレーションを作成する方法もおすすめです。あらかじめシミュレーションを作成しておけば、運用結果との比較分析を行うことが可能となり、よりわかりやすい検証が可能となります。
日本一のポータルサイトであるYahoo!に広告出稿が可能なYahoo!広告ですが、広告運用していく上で、下記のようなお悩みはないでしょうか? 「Yahoo!広告出稿を検討しており、予算を予測したい」 「新しいキャンペーンにかかる予算が知[…]
POINT2.統合レポートを活用する
引用元:Yahoo!広告
2020年9月、Yahoo!広告のディスプレイ広告の改変に併せて利用可能になった、「統合レポート」を活用しましょう。統合レポートは「横断リーチレポート」と「コンバージョン経路レポート」の2種類で、ディスプレイ広告の分析に役立ちます。
統合レポートにより、広告プロダクト単位で見ていたレポートを統合して見られるようになり、Yahoo!広告の全体像を把握できるようになりました。横断リーチレポートでは、キャンペーン間の各種指標の重複を確認できます。
コンバージョン経路レポートでは、コンバージョンに至るまでのユーザー行動の経緯を確認可能です。コンバージョンに結びついた広告だけでなく、直近の広告にたどり着くまでに経由した広告の効果をすべて可視化します。そのため、間接的に貢献した広告の評価が行えます。
以上のようなYahoo!広告が提供する新たなレポートやツールを、積極的に利用しましょう。まずは俯瞰してデータを確認してから、問題の箇所に着目して細かい分析を行います。統合レポートは俯瞰的な分析を行うのに役立つレポートとしておすすめです。
日本最大級のメディアにて広告出稿が可能な、Yahoo!広告について紹介をしています。自社でYahoo!広告を出稿したが、なかなか成果が出ないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。 そんな方に必要となるのが広告レポート分析です。しかし[…]
POINT3.効果測定は短いスパンで行う
Yahoo!広告は、スピーディに見込み客を集められる点が特徴です。そのため、Yahoo!広告の運用には、効果測定を行う頻度も重要だといえます。リスティング広告は数時間ほどで掲載されるため、掲載速度に合わせた効果測定と分析が必要になります。
常に広告の効果をモニタリングしながら短いスパンで分析を行い、状況に合った改善を行いましょう。したがって、短時間で成果を確認できる効果測定の方法やモニタリング用のツールの使用など、スピーディに分析できる環境を整える必要があります。
※参考:Yahoo!広告のコンバージョン測定方法について詳しく解説した記事はこちら
Yahoo!広告の運用効果検証におすすめの広告レポート自動化ツール
Yahoo!広告を自社で運用する場合に心強い味方となるツールを紹介します。広告の効果検証をサポートするレポート自動化ツールです。
Databeat Explore
Databeat Exploreは、あらゆる広告データのさまざまな工程を自動化する専用ツールです。データの収集・整形・加工・出力を自動的に行い担当者の負担を軽減するサポートを行います。
Yahoo!広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント
Yahoo!広告の運用でDatabeat Exploreの機能が活用できるポイントを3つ紹介します。
- 広告データを自動で収集・更新できる
- 任意のフォーマットで出力できる
- グラフィカルなレポートを簡単作成できる
広告データを自動で収集・更新できる
Databeat Exploreは、Yahoo!広告をはじめとする広告データを自動的に収集・更新します。担当者は手動で作業をすることなく、好きなときにいつでも最新のデータを確認可能です。
うっかり更新し忘れたために、古いデータしか取れなかったなどのミスもなくなります。
任意のフォーマットで出力できる
Databeat Exploreは、豊富なフォーマットの出力に対応しています。ExcelやGoogleスプレッドシートはもちろん、GoogleアナリティクスやLooker Studio(旧Googleデータポータル)、その他のBIツールへの出力も可能です。
出力したデータは、出力先のツールで分析したりレポートティングしたりと、利用方法が広がります。簡単な操作で出力設定できるので誰でも簡単に行えるところもポイントです。
グラフィカルなレポートを簡単作成できる
広告担当者の手をわずらわせる、日々のレポートもDatabeat Exploreを利用すれば簡単です。Databeat ExploreはLooker Studio(旧Googleデータポータル)とExcelのテンプレートが利用できます。データをテンプレートに接続するだけで自動的に可視化されたグラフィカルなレポートを作成できます。
テンプレートは、レポートの目的に合わせて豊富な種類がそろっています。カスタマイズも可能なので、さらに自社に合ったレポートの作成も可能です。
まとめ
今回は、Yahoo!広告の基礎知識から運用まで幅広く解説しました。Yahoo!広告の特徴をつかみ自社の目的に合っていると判断したら、広告の配信を行ってみましょう。
Yahoo!広告の運用業務は多岐に渡り、効果的な広告配信ができるようになるには経験とスキルが必要です。自社での運用はコスト面のメリットがありますが、リソースやスキルなどで厳しい場合は代理店への依頼を検討してみましょう。
また、自社で運用を行う際は、Databeat ExploreがYahoo!広告運用の作業工程を短縮します。データの収集からレポーティングまでの手間の多さにお悩みなら、検討してみてはいかがでしょうか。