Facebook広告は費用対効果が高いと言われていますが、自社では効果が上がらないとお困りの広告担当者はいらっしゃいませんか?
効果が上がらない原因を突き止めて広告を改善するには、PDCAを回していくことが大切です。しかし、実際にどのようにしたらよいかよくわからない方も多いはずです。
今回は、Facebook広告運用の効果をPDCAを用いて最適化し、改善していく方法を詳しく解説します。
- 1 【おさらい】Facebook広告運用のPDCAに関する基礎知識
- 2 Facebook広告運用においてPDCAを回す重要性
- 3 Facebook広告運用におけるPDCAサイクルの回し方
- 4 Facebook広告のPDCAで見るべき指標を詳しく解説
- 5 Facebook広告の成果が上がらないよくある5つの原因
- 6 Facebook広告運用でPDCAを上手に回すための5つのポイント
- 7 Facebook広告運用を改善するPDCAにはA/Bテストによる最適化もおすすめ
- 8 Facebook広告初心者は代理店にPDCAや運用を依頼するのもおすすめ
- 9 Facebook広告運用代行に強みをもつおすすめ広告代理店3選
- 10 Facebook広告運用のPDCAにオススメの広告効果検証ツール
- 11 まとめ
【おさらい】Facebook広告運用のPDCAに関する基礎知識
Facebook広告運用のPDCAについて学ぶ前に、まずは必要な基礎知識のおさらいをしておきましょう。
Facebook広告とは?
Facebook広告とは、Facebook上に配信できる広告サービスです。FacebookだけでなくInstagramにも広告を配信できます。また、月間10億人にリーチ可能とされるAudience Networkという、Facebookが提携するアプリやサイトにも広告配信ができるのも強みです。
Facebook広告は1日数百円から配信できるので、個人から企業まで幅広い人が扱える点も特徴です。ターゲットは他媒体と同様に性別・年齢・地域に絞った配信も可能ですが、原則本名で登録する特性を活かして、より細かい設定で絞り込んだユーザーに広告を配信できます。
Facebook広告は、主要なWEB広告として認知されている手法のひとつです。リスティング広告やディスプレイ広告などと比べ、比較的簡単に運用開始できる、精度の高いターゲティングができるなどのメリットがあります。しかし、実際にFacebook[…]
Facebook広告運用におけるPDCAとは?
Facebook広告を運用して効果をアップするためには、PDCAを回していくことが非常に重要な要素となります。広告は出稿して結果を確認したら完了というわけではなく、常に改善施策を立て「よりよい広告を配信し続ける」ことで成果が現れます。
そのための手段として有効なのがPDCAを回すことになります。同じ広告費をかけても何もしない場合とPDCAを回して改善施策を行っている場合では、費用対効果が確実に変わってきます。
Facebook広告運用においてPDCAを回す重要性
Facebook広告を運用していく上で、PDCAが重要である理由は以下のとおりです。
- 改善点を的確に特定できる
- するべきことが明確になる
- 広告を客観的に評価できる
1.改善点を的確に特定できる
Facebook広告を改善していくにあたり、感覚で広告を変更して配信を繰り返しても成果は上がりません。PDCAのプロセスに従って仮説を立てながら検証していくことで、成果が上がらない要因の特定が可能になります。
2.するべきことが明確になる
次章で詳しく解説しますが、PDCAサイクルは「Plan」「Do」「Check」「Action」と各フェーズでするべきことが明確に設定されています。
Facebook広告を始めたばかりで、どのように広告を改善してよいかわからない場合でも、PDCAの手順を踏めば着実に改善施策を行うことが可能です。
3.広告を客観的に評価できる
PDCAを回す過程において、具体的に目標値を設定します。そこで目標値と実際の数値を比較するため、理想と現実の差を定量値で把握可能です。具体的な数値で結果が現れるので、広告を客観的に評価できます。
Facebook広告運用におけるPDCAサイクルの回し方
Facebook広告運用のPDCAサイクルの回し方について解説します。「計画」を立てて「実行」し、結果を「評価」して、評価をもとに「改善」する、4つのステップが1サイクルとなります。詳細は以下のとおりです。
Plan(計画)
行動を起こす前にしっかりと計画を立てる必要があります。この時点であやふやにしてしまうとPDCAサイクル全体に影響するため、具体的な数値を設定して計画していきましょう。
目標を決定してその数値を設定します。結果はここで設定した数値を基準に良し悪しを判断するため、実現不可能な大きすぎる目標を設定するのは意味がないので注意してください。
さらに、広告の出稿期間も設定します。なんとなく配信するのではなく、最初は少し短めの期間でテストします。PDCAを回しながら、期間も適切なスパンが把握できるようになるはずです。
目標と設定する数値の例
- 問い合わせ件数を3カ月で100件獲得する(1週間で必要な獲得件数を目標値とする)
- 2カ月以内に広告のクリック率を1.5%以上にする(1週間で必要なクリック率上昇%を目標値とする)
- 6カ月でコンバージョン率を20%アップする(1週間で必要なコンバージョン率を目標値とする)
※広告配信期間が1週間の場合
また、PDCAサイクルを一巡した後の2回目の「Plan」は、1回目のPDCAのAで出した改善策の内容が計画となります。そのため、1回目の「A」と2回目の「P」を合わせて行えるので、1回目よりも早くPDCAサイクルを回せます。
Do(実行)
「Plan」で設定した目標に基づいた広告を出稿します。正しい計測値を得るためにも、正常に広告が出稿されているかどうか、念入りにチェックしておきましょう。
また、計画で決めた内容どおりに実行していき、経過も記録に残しておくことが大切です。結果がどうあれ、記録は次の「Check」のために重要となりますので、Facebook広告の管理画面以外にも連携している分析ツールがあれば、そちらも忘れずに計測できる状態にしておきましょう。
Check(評価)
「Do」で実行した結果を評価するフェーズが「Check」です。「Plan」で設定した目標値と実際の計測値を比較していきましょう。「Plan」で具体的な数値を設定していれば、比較しやすくなります。
大抵の場合、計測結果は目標値を下回るケースのほうが多いため、数値が良くなかった原因の仮説を立てましょう。目標より数値が良い・悪いだけでなく、「なぜこのような結果となったのか」の理由を突き止めるべく仮説を立てることが大切です。
「Check」でのこの作業が、次の「Act」につながります。
Act(改善)
「Act」は「Check」で出た結果と仮説をもとに改善施策を立てていきます。仮説をもとにさらに掘り下げた分析を行い、原因を絞っていきます。
もし、原因と考えられる箇所が複数ある場合は、1つに注目した改善策を考えましょう。一度に複数の原因に対応すると、一番インパクトのある要因がわからなくなってしまうので、「1つの改善策につき、1PDCAサイクル」を念頭に何度もPDCAを回していくことがポイントです。
Facebook広告の場合は、ターゲット設定とクリエイティブに原因があるケースが多いため、改善点に迷った場合は、この2つに問題がないかどうか着目してみてください。
Facebook広告のPDCAで見るべき指標を詳しく解説
Facebook広告のPDCAで見るべき、8種類の指標について解説します。
- インプレッション数
- インプレッション単価(CPM)
- クリック数
- クリック率(CTR)
- クリック単価(CPC)
- コンバージョン数(CV)
- コンバージョン率(CVR)
- フリークエンシー
【前提】Facebook広告を運用する目的は3種類ある
Facebook広告の目的は、以下の3つから選択できます。選択した目的によって広告の種類やフォーマットが変化するので、自社の目的がどれに当てはまるか見極めておきましょう。広告の目的によって重視するべき分析指標が変わってきます。
1.認知
自社のブランドや商品、サービスなどを多くの人に知ってもらうための目的です。ブランドを認知させて、検討やコンバージョンにつなげていきます。
2.検討
自社が提供する商品・サービスをユーザーに詳しく知ってもらい、購入を検討してもらうための目的です。
3.コンバージョン
自社で設定した目標を達成した数を伸ばしたい場合に選択する目的です。例えば、商品購入・資料請求・会員登録などが該当します。
指標1.インプレッション数
インプレッション数とは、広告が表示された回数です。
この指標が重要である理由
広告の表示回数を計測する指標のため、「認知」を目的とするときに目標値として設定したり、計測値として確認したりする際に必要です。
数値の増減に着目して落ちているようであれば、ターゲットを絞りすぎていないか、オーディエンスの大きさは適切であるかなどを確認してみましょう。
指標2.インプレッション単価(CPM)
インプレッション単価は、広告を1,000回表示するためにかかるコストのことです。「広告費÷インプレッション数×1000」で算出します。
この指標が重要である理由
「認知」を目的とした広告の費用対効果を判断するために使用する指標です。
Facebook広告の機械学習機能において、ターゲット範囲が狭いとインプレッション単価が高くなる傾向があります。インプレッション単価が高くなっている場合は、まずターゲティングの幅を広げていきましょう。
精密なターゲティングが可能なFacebook広告。精度高くターゲティングをして広告運用するために、Facebookへの出稿を検討している方もいるのではないでしょうか。Facebook広告を運用する際は、CPM(インプレッション単価)にも注意[…]
指標3.クリック数
クリック数は、Facebook広告がクリックされた数の合計です。
この指標が重要である理由
広告自体がクリックされた数を表す指標のため、サイト誘導をしている場合は実質的な流入数を把握できます。
「検討」の目的でサイト誘導を行う際にクリック数が少ない場合は、クリエイティブに魅力がない、ターゲティングが合っていないなどの原因を想定して改善していく必要があります。
指標4.クリック率(CTR)
クリック率は、広告がクリックされたパーセンテージです。広告の総クリック数をインプレッション数で割って算出します。
この指標が重要である理由
広告が表示された中でどれくらいクリックしてもらえたか、ユーザーの反応を把握できる指標です。クリック率が低い場合は、ユーザーが広告を見ているにもかかわらず、反応されていないことを意味します。
「コンバージョン」目的の場合は、クリック率の低下は集客に問題があると考えられるので、広告に反応してもらえない原因をPDCAで突き止めていきましょう。
指標5.クリック単価(CPC)
クリック単価とは、広告1クリックあたりにかかるコストのことです。
この指標が重要である理由
広告の費用対効果を判断する際に利用する指標です。いずれの目的においても、広告をクリックしてもらえることが大前提です。クリック単価が高騰すると費用対効果が悪化する要因になります。
広告の質が低いとクリック単価が上がりやすくなるため、クリエイティブの見直しを中心に改善施策を策定しましょう。
Facebook広告の課金方式の一つであるクリック単価(CPC)は、費用対効果の高い広告運用が実施できる方法です。 ターゲティング精度の高いFacebook広告なので、できるだけコストを抑えてWEBマーケティングを展開したい場合にも最[…]
指標6.コンバージョン数(CV)
コンバージョン数は、広告主が独自に設定した目標を達成した数のことです。
この指標が重要である理由
「コンバージョン」における実数を表示する指標です。商品の購入数・セミナー申し込み数など何件成約したかを把握できます。
多ければ多いほど良い数値ですが、最終的な評価はコンバージョン率など他の数値と併せて検討する必要があります。
指標7.コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率は、広告が表示されたときにどれくらいコンバージョンしたかを表します。コンバージョン数を訪問したユーザー数で割って算出します。
この指標が重要である理由
「コンバージョン」において、費用対効果がよいかどうかを把握できる指標です。
広告が多く表示されているにもかかわらずコンバージョンが取れない場合は、クリエイティブやターゲティングに問題がある場合が多いです。PDCAの仮説に取り入れて検証してみましょう。
指標8.フリークエンシー
フリークエンシーとは、ユーザー1人に対して平均何回広告が表示されたかを表します。
この指標が重要である理由
同じユーザーに何回か広告が表示されることで「認知」の向上が期待できます。
しかし、あまり何度も広告が表示されてしまうと「飽きた」「価値がない」と見なされ逆効果になるため、フリークエンシーの増加とパフォーマンスの低下の相関関係を注意してみていく必要があります。
Facebook広告のフリークエンシーは、広告の表示回数に関する指標です。広告の表示回数と言うと、リーチやインプレッションを思い浮かべる方も多いかと思いますが、フリークエンシーはリーチともインプレッションともまた違った概念です。 フリ[…]
Facebook広告の成果が上がらないよくある5つの原因
PDCAで改善施策の対象となりやすい、成果が上がらないよくあるポイントを5つ紹介します。以下の内容がある場合は、成果アップを妨げている原因となっている可能性が高いので注意してみてください。
- 広告セットを細分化しすぎている
- ターゲットの範囲が狭すぎる
- 類似オーディエンスの設定が適切ではない
- 設定を頻繁に変更しすぎている
- クリエイティブが目的に合っていない
1.広告セットを細分化しすぎている
広告セットを細かく分けすぎていると、Facebook広告が必要とする最低限のデータが蓄積できない可能性があります。広告セットはできるかぎり少ない数で設定してデータを集約することで、正しく最適化が行われるようになります。
2.ターゲットの範囲が狭すぎる
Facebook広告はターゲティング精度の高さが魅力ですが、あまりにも絞りすぎると広告を配信できる総数が減ってしまいます。オーディエンスはある程度のボリュームが必要なので、最初から絞り込みすぎないように注意しましょう。
最初はターゲットの範囲を広く設定し、PDCAを回しながら少しずつターゲットを絞っていくことをおすすめします。
3.類似オーディエンスの設定が適切ではない
類似オーディエンスもFacebook広告で行える強力なターゲティング方法です。ただし、類似オーディエンスに目的とズレた内容のソースを使用すると、本来配信するべきユーザーに広告が配信されず、成果につながらなくなります。
類似オーディエンスを使用していて効果が上がらない場合、目的にあったソースを利用しているかも注目してみてください。
4.設定を頻繁に変更しすぎている
Facebook広告は一定量のデータを蓄積することで、正しく最適化されます。PDCAの改善施策によって設定を変更する場面も多くなりますが、ターゲットやクリエイティブ、広告セットの変更は短期間に行いすぎないように気をつけましょう。
以上の仕組みも念頭に置いて、PDCAの期間を設定することが大切です。
5.クリエイティブが目的に合っていない
Facebook広告は、目的に適した配信面・フォーマットが用意されています。目的に合っていないクリエイティブを使用している場合も効果が上がりにくくなります。目的に合ったフォーマットや訴求内容はどれかの特定にもPDCAが活躍します。
ポイント4でも解説したように、適度な更新頻度を保ちながら適切なクリエイティブを探してみてください。
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Facebook広告運用でPDCAを上手に回すための5つのポイント
Facebook広告でPDCAを回していくにあたり、覚えておきたいポイントを5つ紹介します。
- 具体的な目標値を設定する
- 計測環境を整える
- 一定の計測期間を設ける
- 計測できる仮説を立てる
- 定期的にレポートを作成する
POINT1:具体的な目標値を設定する
目標値は具体的な数値で設定することが大切です。「クリック数を上げる」では、漠然としすぎていて広告の結果を見ても本当によかったのかどうかの判断ができません。「1カ月でクリック数を10%アップさせる」など決めれば、結果との差を見ながら具体的な対応策が立てやすくなります。
POINT2:計測環境を整える
検証結果の記録もPDCAの重要なポイントです。目標値と比較する数値の計測はもちろん、改善施策を考えるために必要な各種数値も、確実に計測できるかどうかを確認しておきましょう。
Facebook広告の管理ツールはもちろん、Googleアナリティクスのような外部ツールもできれば併用できるようにしておくと、分析の幅が広がります。
主要SNSとして世界的に有名なFacebook。国内の利用者は2600万人を超えていると言われています。Facebook広告は実名制度を使用していることを活かした、精度の高いターゲティングが可能であることが特徴です。 写真や動画をはじ[…]
POINT3:一定の計測期間を設ける
PDCAの計測期間は、ある程度の長さを設定しましょう。PDCAを短いスパンで回していくことも大切ですが、あまりにも短い期間では正確な結果を計測できません。判断に必要なデータを蓄積できるまでの期間は最低限確保する必要があります。
POINT4:計測できる仮説を立てる
結果に対する仮説を立てるときは、計測できる内容にすることも重要です。実際に仮説を立てても、確認できないようでは意味がありません。なぜ良かったのか・悪かったのかを具体的な数値で判断できるような仮説を立てていくことが大切です。
POINT5:定期的にレポートを作成する
PDCAは計測値の記録に加えて、PDCA全体の動きもレポートとしてまとめておきましょう。週次や月次などでPDCAの内容をまとめて把握できるようにしておくと、全体的な流れを見ながら新しい施策や指標を追加できます。
※参考:Facebook広告のレポートについて詳しく解説した記事はこちら
詳細なターゲティングが可能なFacebook広告を運用されている方の中で、なかなか成果が出ないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか? Facebook広告では、運用効果を改善していくためには、広告効果をレポート化し、分析していく必[…]
Facebook広告運用を改善するPDCAにはA/Bテストによる最適化もおすすめ
Facebook広告の改善にPDCAを利用するときに、A/Bテストを行うのもおすすめです。本章ではA/Bテストについて解説します。
A/Bテストとは?
A/Bテストとは、比較する広告を数パターン用意してどちらのパフォーマンスが高いかをテストすることです。広告制作者の感覚的な判断ではなく、ユーザーの反応を数値で客観的に把握できるので、PDCAの改善施策としても有効な手法です。
A/Bテストは同じ条件のもとで実施するため、広告以外の要因に左右されることなくテストできます。
Facebook広告において効果的なA/Bテストを実施する3つのポイント
Facebook広告で効果的なA/Bテストを行うポイントを3つ解説します。
- テストパターンを少なくする
- データが反映する期間を考慮する
- 結果が出る前に仮説を立てておく
POINT1:テストパターンを少なくする
1回のA/Bテストで、検証パターンは5つまでセット可能です。しかし、パターンを増やすと配信が分散されて正しい結果が出にくくなるデメリットがあります。広告セットと同様、A/Bテストにおいても少ないパターンで検証することをおすすめします。
POINT2:データが反映する期間を考慮する
A/Bテストの期間は1~30日で設定します。ただし、7日未満のテスト期間では、結果を出すために必要なデータが蓄積できません。Facebookの公式ヘルプでは、テストの期間は7日以上に設定することをすすめています。
また、コンバージョンを目的にしている場合、ユーザーがコンバージョンに至るまでに数日かかるため、他の目的よりテスト期間を長めに取るようにしてください。
POINT3:結果が出る前に仮説を立てておく
A/Bテストの結果が出る前に、仮説を立てておくことも大切です。テスト結果を分析する上で仮説どおりか否かを検証していくことは、PDCAにおいても重要なステップとなります。
仮説が立てにくい場合は、「クリエイティブのデザインを変更するとクリック率が上がる」など一般的な考えから始めてみましょう。テストを何回か行っていくうちに、結果から気づくポイントも多くなり、具体的な改善施策を立てられるようになります。
A/Bテストは、バナーやウェブサイト、広告文などを最適化するために行うテストです。特定の要素が違うAパターンとBパターンの広告を用意して、同じ条件の元で配信することでその違いを見極めるときに使われます。 ウェブ広告の担当者であれば、一[…]
Facebook広告初心者は代理店にPDCAや運用を依頼するのもおすすめ
Facebook広告の初心者や自社での運用が厳しい場合は、広告代理店にPDCAや運用を依頼するのもおすすめです。
Facebook広告の運用代行を代理店に依頼する3つのメリット
Facebook広告の運用代行を代理店に依頼する主なメリットは以下の3つです。
- 質の高いPDCAサイクルを回せる
- 社内リソースの負担がなくなる
- Facebook広告のアドバイスを受けられる
メリット1.質の高いPDCAサイクルを回せる
Facebook広告の運用が得意な代理店は、PDCAサイクルの回し方も独自のノウハウをもっています。そのため、自社で運用するより効率良く、質の高いPDCAを回すことが可能です。結果として運用開始から効果が出るまでの時間の短縮が期待できます。
メリット2.社内リソースの負担がなくなる
Facebook広告を自社で運用する場合、PDCAを回しながら他の業務を兼任する必要なども発生し、社内リソースに余裕がないと厳しくなります。代理店に運用を依頼すれば、Facebook広告に関連するすべての業務を一任できるので、社内リソースへの負担がなくなります。
メリット3.Facebook広告のアドバイスを受けられる
Facebook広告の運用を代理店に依頼すると、成果や改善施策の結果をレポートなどで報告してくれます。その際に結果の見方や今後の展望など、有益な情報も伝えてもらえます。また、Facebook広告で困ったことがある場合、サポートしてもらえる点もメリットです。
Facebook広告運用代行に強みをもつおすすめ広告代理店3選
Facebook広告の運用を得意とする、おすすめの代理店を3社紹介します。代理店に依頼する場合は、ぜひ参考にしてください。
株式会社ユニアド
引用元:株式会社ユニアド
株式会社ユニアドは、リスティング広告や各種SNS広告の運用を中心に、自社で広告運用を考えている企業へのインハウス支援も行う代理店です。Googleの正規代理店にも認定されています。
こんな方におすすめ
・将来的には自社で広告運用をしようと考えている
・少額で広告を出稿したい
株式会社ユニアドの強み
株式会社ユニアドは、Facebook広告運用において高い実績を上げています。また、最低契約期間を設けていないため、困ったときにスポットで依頼できるところも魅力です。他のSNS広告運用も行っているので、複数媒体を利用している企業にもおすすめです。
株式会社ユニアドの概要
・料金体系:月額広告費の20%+初期費用5万円
・対応可能な媒体:リスティング広告、Facebook、Instagram、LINE、YouTube
・会社名:株式会社ユニアド
・本社所在地:東京都港区赤坂7-2-3赤坂ジートルンクビル2F
・URL:https://www.uniad.co.jp/
株式会社インフィニティエージェント
株式会社インフィニティエージェントは、広告運用をメインにデジタルマーケティングを行う代理店です。戦略の策定から運用、分析まで一気通貫で行っています。また高速でPDCAを回して結果を出す運用方法も特徴です。
こんな方におすすめ
・できるかぎり早く結果を出したい
・Facebookの認定パートナーに運用を任せたい
株式会社インフィニティエージェントの強み
株式会社インフィニティエージェントは、Facebook広告の豊富な運用実績と高い効果改善率が魅力です。Facebookの認定パートナー企業であるメリットを活かし、Facebookから直接提供される情報やノウハウを活用した広告運用を行っています。
株式会社インフィニティエージェントの概要
・料金体系:広告費の25%(初期費用0円)
・対応可能な媒体:リスティング広告、Facebook、Instagram、YouTube
・会社名:株式会社インフィニティエージェント
・本社所在地:東京都千代田区神田神保町3丁目2-3 Daiwa神保町3丁目ビル3F
・URL:https://infinity-agent.co.jp/
ASUE株式会社
引用元:ASUE株式会社
ASUE株式会社は、広告運用を主軸においたマーケティング会社です。広告の制作から運用、分析・改善までをチーム体制でサポートするのが特徴です。運用は担当者が十分な時間を取り、コミュニケーションを重視したコンサルティングを行います。
こんな方におすすめ
・LPやバナーの制作まで依頼したい
・コミュニケーションを密に取りながらサポートしてもらいたい
ASUE株式会社の強み
ASUE株式会社では、運用のみからPDCAがそろったトータル運用、さらにはバナーなどクリエイティブ制作まで含んだプランまで、自社のニーズに合った運用プランを選択できます。
SNSの広告運用を依頼すると無料で動画制作をしてもらえるところもおすすめポイントです。
ASUE株式会社の概要
・料金体系:広告費の20%(初期費用0円)
・対応可能な媒体:リスティング広告、Facebook、Instagram、Twitter、LINE、TikTok
・会社名:ASUE株式会社
・本社所在地:愛知県名古屋市中区錦三丁目5番30号 三晃錦ビル6F
・URL:https://asue.jp/
Facebook広告の運用を自社で行えない際に活用してもらいたいのが「Facebook広告運用代行」です。Facebook広告の運用代行を利用すれば、自社に広告部署がなくても広告運用が可能になります。 本記事ではFacebook広告の[…]
Facebook広告運用のPDCAにオススメの広告効果検証ツール
広告代理店への依頼ではなく、インハウスでFacebook広告の運用される場合、レポート作成や分析には業務負荷がかかります。
インハウスでの広告運用は可能な限り「自動化」や「効率化」を目指すべきです。インハウスでのFacebook広告運用者にオススメしたい便利な広告効果検証ツールを紹介します。
Databeat Explore
Databeat Exploreは、アジト株式会社が提供する広告効果検証ツールです。Facebook広告や各種広告媒体のデータ関連作業を自動で行い、担当者の広告運用をサポートします。
Facebook広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント
Databeat ExploreをFacebook広告運用で有効に活用するポイントを3つ紹介します。
- 統一された指標で複数媒体同士の比較が簡単にできる
- サムネイル画像を組み合わせたクリエイティブレポートが作成可能
- リアルタイムでモニタリング可能
統一された指標で複数媒体同士の比較が簡単にできる
Databeat Exploreでは、WEB広告データの自動で収集・更新が可能です。対応する媒体はFacebook広告はもちろん、主要なWEB広告媒体に対応しています。さらに、データの整形も行い複数媒体の指標を統一する作業も自動で行います。Facebook広告と他媒体の指標の比較検証も簡単に可能となるため、分析や効果検証の幅が広がります。
サムネイル画像を組み合わせたクリエイティブレポートが作成可能
Databeat Exploreは、サムネイル画像と指標を組み合わせたクリエイティブレポートも自動で作成できます。Facebook広告における重要な要素であり、PDCAの改善ポイントとなるクリエイティブをいつでも簡単にチェック可能です。
リアルタイムでの指標モニタリングを実現
Databeat Exploreは、見たいときにいつでも最新のデータを確認できます。無料でGoogleデータポータルとExcel形式でのレポートテンプレートが利用できるため、簡単に確認用のダッシュボードも作成することが可能です。リアルタイムでのPDCAの数値のチェックやモニタリングにも活躍します。
まとめ
今回は、Facebook広告におけるPDCAの回し方や押さえておくとよいポイントなどを解説しました。Facebook広告の運用を始めて間もない場合は、PDCAの回し方もよくわからないこともあるでしょう。
慣れないうちは本記事で解説したPDCAの順序に従って、何度かPDCAを回してみてください。改善ポイントも一般的なものから、広告独自のポイントに気づけるようになってきます。
時間や知識、リソースの問題で自社の運用が難しい場合は、代理店に運用を任せることもおすすめです。さらにDatabeat Exploreなどの広告運用に特化したツールを利用すれば、自社運用が可能になる場合もありますので、検討してみてはいかがでしょうか。