PPC広告の費用がまるわかり!種類別費用相場、代理店手数料まで詳しく解説

PPC広告の費用がまるわかり!種類別費用相場、代理店手数料まで詳しく解説

PPC広告は、インターネット広告の中でもっとも多く利用されている広告のひとつです。自社サイトへのアクセスや、商品の販売を行う際にとても有効な手段でもあります。

すでに自社サイトやECサイトをお持ちの方でまだPPC広告を利用していない場合は、ぜひ運用をおすすめしますが、PPC広告の運用を始めるにあたって気になるのは費用です。

そこで、今回こちらの記事では、PPC広告の費用について詳しく解説していきます。

目次

【おさらい】PPC広告の基礎知識

まずはじめに、PPC広告とはどのような広告なのか、その他の広告との違いなど、PPC広告の基礎知識についておさらいしていきましょう。

PPC広告とは?

PPC広告とは

引用元:株式会社クロスバズ

PPC広告とは、「Pay Per Click」の略で、ユーザーが広告をクリックすると費用が発生する方式の広告、クリック課金型広告のことを指します。

広告が表示された回数(インプレッション)や、広告経由で商品の購入もしくはサービスの申込みがあったかどうか(コンバージョン)は一切関係なく、クリックの回数に応じて費用が発生する仕組みです。

※参考:PPC広告について詳しく解説した記事はこちら
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参考:PPC広告とリスティング広告、PPCアフィリエイトの違い

PPC広告とリスティング広告、PPCアフィリエイトは混同されることが多いですが、厳密にはこの3つは同一ではありません。

PPC広告というのは、クリック課金型の広告全般を指す言葉です。

一方リスティング広告は、Google広告やYahoo!広告で出稿できる広告のことを指しています。リスティング広告もクリック課金型の広告なので、リスティング広告はPPC広告の中のひとつ、という解釈になります。

またPPCアフィリエイトは、PPC広告を利用したアフィリエイト手法の一つです。アフィリエイターがWEBサイトを作成してアフィリエイト広告を貼り、そのWEBサイト集客にPPC広告を利用するという仕組みです。

※参考:アフィリエイト広告について詳しく解説した記事はこちら
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PPC広告のメリット

PPC広告を利用することのメリットは、以下のようになります。

 1.他の広告と比べ費用対効果が高い

PPC広告を利用するもっとも大きなメリットと言えるのが、費用対効果の高さです。運用の仕方次第ではありますが、基本的に広告の内容に興味のないユーザーは広告をクリックしないため、無駄な費用が発生しません。

広告の内容に興味を持ってPPC広告をクリックしたユーザーは、必ず自社サイトを訪問し、さらに商品やサービスにも興味を持てば購入や申込み(コンバージョン)のアクションを起こします。

 2.効果測定がしやすい

テレビCMやチラシなどは、大勢の方に宣伝出来る手法として今も非常に多く利用されています。しかし、その効果については明確ではありません。

仮に宣伝した商品がたくさん売れたとしても、果たしてテレビCMやチラシによる効果なのかどうかをはっきり計測する方法がないからです。

しかしPPC広告は、クリック数やコンバージョン数のデータが取れますので、1件のコンバージョンを獲得するためにいくらかかったのか、どのようなユーザー層に広告を出稿することがもっとも効果的なのかといったことが、明確にデータとして出てきます。

このデータを元に効果測定ができますので、さらに広告の効果を高めるための対策を講じることが可能となるのです。

 3.広告の編集や出稿・停止が簡単

PPC広告は、すべての作業をインターネット上で完結することが可能です。

広告の内容を変更したい、新たに広告を追加したい、出稿中の広告を止めたい、といった場合にはすぐに対応することができます。

一方、先ほども例として取り上げたテレビCMやチラシは、一度流してしまうと止めることは容易ではありません。配布してしまったチラシは回収できませんし、完成したテレビCMの内容を変更することも非常に難しいものです。

このように、簡単に編集や出稿作業を行えることも、PPC広告のメリットの一つです。

PPC広告のデメリット

PPC広告を利用することによるデメリットがないわけではありません。よって、PPC広告を運用する際は、デメリットについても認識した上で実施することをおすすめします。

 高い広告費用が発生する

PPC広告は、広告をクリックされた回数によって費用が発生します。また、1クリックあたりの費用はオークション形式で決まるため、広告を出稿する業種やキーワードなどによって変化します。

場合によっては多くクリックされてしまったり、クリック単価の高騰によって想定していた以上の広告費が発生するケースも少なくありません。

また、CVR(コンバージョン率)が低いと、CPA(1コンバージョン獲得のためにかかった広告費)が高騰してしまって、商品が売れても赤字になってしまうといったこともあります。

 デメリットの対応策

PPC広告で赤字とならないためには、正しい運用とPDCAサイクルを回すことが重要なポイントとなります。

さまざまな要因でPPC広告のクリック単価やCVR、CPAは変化しますが、PDCAを正しく回すことで費用対効果は改善することができます。

また、広告と出稿媒体との相性もありますので、最適な媒体を利用することも、PPC広告の費用対効果を高める方法の一つと言えます。

PPC広告が効果を発揮するシーン

PPC広告が効果を発揮するシーンはさまざまですが、特におすすめなのは商品の販売やサービスの申込みを獲得する際に利用することです。

PPC広告では、商品やサービスに興味があるユーザー層に対して広告を出稿することができますので、あらかじめ限界CPAを確認した上で、それを超えない運用を行えば赤字を生み出すことなく商品を販売できます。

 

PPC広告の費用の仕組み

PPC広告の費用の仕組み

ここからは、PPC広告の費用の仕組みについて、さらに詳しく解説します。

PPC広告の費用を決定する要素

PPC広告の費用を決定する要素は「クリック数」と「クリック単価」です。

クリック数 × クリック単価 = 広告費用

上記の計算式のように、非常にシンプルな考え方となります。ただし、クリック単価については、いくつかの要素によって決まる仕組みとなっています。

競合の出稿状況

PPC広告は、多くの企業が利用している広告です。そのため、同じキーワードでPPC広告を出稿しようとした場合、よりクリック単価を高く設定している広告が表示されます。

つまり、クリック単価はオークション制によって高い単価のものが優先されるということになります。

広告ランク

PPC広告には、広告ランクというものがあります。詳細については、広告媒体により異なるため、今回はGoogle広告を例に解説します。

Google広告では、広告の質をランク付ける「広告ランク」があります。広告ランクは、広告の品質などによって決められ、広告ランクが高い広告ほど優先して表示されやすくなります。

最終的には、クリック単価と広告ランクによって広告の表示順位が決まりますので、広告ランクが高くなれば競合よりも低いクリック単価で広告を掲載することができるようになり、費用対効果も高くなります。

※参考:Google広告の広告ランクや品質スコアについて詳しく解説した記事はこちら
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PPC広告の費用相場

PPC広告の費用相場は、月間で20万円から50万円程度となります。ただし、規模の大きなマーケティングを行う際には数千万単位で出稿することもあります。

クリック単価は安ければ数十円、高いと数百円になるケースもあります。

PPC広告の予算の考え方のコツ

PPC広告の予算を間耐える場合、まず第一に決めなくてはならないのは予算の上限です。どこまでPPC広告に予算を投入できるかは、企業や事業によって異なりますので、まず予算額を確認しましょう。

あるいは、1日あたりいくらまで予算が使えるかを決めれば、PPC広告の設定で1日あたりの消化予算上限額を決めて運用することも可能です。

上限額を設定することで、想定以上の予算を消化してしまうといった事態を防ぐことができます。

ただし、PPC広告ではコンバージョン獲得を目的とすることが多いため、1コンバージョン獲得にかかる費用であるCPAの調整が重要となります。

例えば、1つ1万円で販売している商品があったとして、CPAが1万円を超えてしまったら赤字になるので、PPC広告の運用は失敗と言えます。

本来は、販売価格から原価などの費用を差し引いた上で利益を確保し、その残りの金額がCPAの上限となりますので、その上限以内のCPAでコンバージョン獲得を目指さなくてはなりません。

 

主要なPPC広告の種類と費用相場

主要なPPC広告の種類と費用相場

ここからは、主要なPPC広告の種類と費用相場について解説していきます。おすすめの媒体についても触れていますので、PPC広告の出稿媒体を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

主要なPPC広告の種類と費用相場まとめ

PPC広告種別 費用相場 おすすめの媒体
リスティング広告 20万円~50万円/月 Google広告、Yahoo!広告
ディスプレイ広告 20万円~50万円/月 GDN、YDN
SNS広告 20万円~50万円/月 Facebook広告、Instagram広告、Twitter広告、LINE広告

どの広告媒体でも、月間20万円から50万円くらいが相場となっています。ただし、ここは事業の予算などにもよりますので、必ずこの金額を使わなければならないといったことではありません。

どちらかというと、重要なのはクリック単価の設定やCPAです。しっかりと広告が表示されてできるだけ低いCPAでコンバージョンを獲得できることが、PPC広告の目指すところとなります。

掲載する媒体は、表にまとめたものが主要な広告媒体です。他にも媒体はありますが、まずは表に掲載したメジャーな媒体から始めるのがおすすめです。

媒体によってユーザー層が異なっていたり、得意とするシーンが違いますので、商材に適した媒体を選択することが必要となります。

自社にマッチするPPC広告の上手な選び方

PPC広告にはさまざまな媒体がありますが、その中から自社にマッチする媒体を上手に選ぶ方法を3つのポイントにまとめてご紹介します。

 POINT1.ターゲットとするユーザー層

PPC広告の媒体は、それぞれユーザー層がやや異なっています。例えばリスティング広告なら、Googleの方が年齢層が若く、Yahoo!は主婦層が多いなどの特徴があります。

こうした媒体ごとの特徴から、広告の商材がどのターゲット層に向けたものかを考えてペルソナ設定をして、最適な媒体を選びます。

最終的に広告の配信量を増やす目的で、GoogleとYahoo!の両方に出稿することももちろんありですが、まずは最適な媒体でスタートさせて、徐々に広げていくのがおすすめです。

 POINT2.広告配信の目的

WEB広告には、配信する目的として以下のようなものが挙げられます。

  • 認知向上
  • 自社サイトへのアクセス向上
  • 商品購入やサービス申込みの獲得
  • ブランディング

例えば商品購入やサービス申込みの獲得を目的とする広告配信であれば、顕在層をピンポイントで狙えるリスティング広告がおすすめです。

しかし、認知向上であればユーザーに視覚的な訴求が可能なディスプレイ広告の方が向いている場合もあります。

このように、どういった目的で広告を配信するのかということを明確にした上で、媒体選びをすることが大切です。

 POINT3.商品の特徴を活かせる媒体

上記で解説した2つのポイントに加えて、もう一つ重要なのが商品の特徴を活かせる媒体を選ぶことです。

わかりやすい例だと、女性向けコスメ商品があります。まず、そもそも女性向け商材は、ユーザー層がマッチしていることから、SNS広告のInstagram広告が適しています。

さらにコスメ系商品であれば、インスタ映えする商品写真などを掲載することで、拡散されやすくなるなどの効果も期待できますので、Instagram広告がもっとも広告効果を高められる可能性があると言えます。

 

種類1.リスティング広告

PPC_リスティング広告

引用元:Yahoo!

リスティング広告の特徴

リスティング広告は、ユーザーの検索したキーワードに基づいて広告を配信できます。そのため、商品を必要としている顕在層にアプローチできることから、特に費用対効果の高いマーケティング手法として多く用いられています。

リスティング広告の課金方式

リスティング広告の課金方式は、クリック課金となります。

リスティング広告の費用相場

リスティング広告の費用相場は、月間20万円から50万円程度で、クリック単価は数十円から数百円程度が一般的です。

ビッグキーワードになると競合が多くなり、クリック単価が高騰する傾向がありますが、指名キーワードやスモールキーワードであれば、クリック単価は下がりますので、バランスを見ながらキーワードや広告費の調整を行っていきます。

※参考:リスティング広告について詳しく解説した記事はこちら
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おすすめの媒体:Google広告

PPC_Google広告

引用元:Google広告

 Google広告の特徴

Google広告は、Googleが提供するサービス(Google検索・YouTube・Gmail)やGoogleの提携先サイトへ広告を配信できます。

Yahoo!よりもややユーザー層が若く、詳細なターゲティングが実施できるという特徴もあります。

 Google広告の掲載費用

Google広告のリスティング広告は、1クリックあたり50円から100円程度となっており、広告を最適化することで比較的費用を抑えることが可能です。

※参考:Google広告について詳しく解説した記事はこちら
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種類2.ディスプレイ広告

PPC_ディスプレイ広告

引用元:Yahoo!

ディスプレイ広告の特徴

ディスプレイ広告は、テキストや画像、動画形式で広告を配信できます。リスティング広告との大きな違いは、やはり画像や動画を利用できる点です。

テキストだけの広告に比べ、画像や動画を利用することで、一度に多くの情報をユーザーに伝えることが可能になります。また、画像や動画の方がインパクトもあり、ユーザーの関心を惹きやすいといった特徴もあります。

ディスプレイ広告の課金方式

ディスプレイ広告は、クリック課金とインプレッション課金が利用できます。広告を配信する目的に合わせて課金方式を選ぶことが可能です。

商品の認知向上を目的とする場合などは、インプレッション課金を利用するケースが多くなります。

ディスプレイ広告の費用相場

ディスプレイ広告の費用相場は、クリック課金だと1クリックあたり50円から100円程度、インプレッション課金なら1,000回表示あたり数十円から数百円程度となります。

インプレッション課金は、クリック課金に比べて費用がさらに抑えられるため、多くのユーザーにリーチできるメリットがありますが、商品購入などをコンバージョンとするのであれば、クリック課金の方が向いているでしょう。

※参考:ディスプレイ広告の費用について詳しく解説した記事はこちら
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おすすめの媒体:Yahoo!広告

Yahoo!広告

引用元:Yahoo!広告

 Yahoo!広告の特徴

Yahoo!広告は、Yahoo!検索やYahoo!が運営するサービス、Yahoo!の提携先サイトへ広告を配信できます。Yahoo!ユーザーに強くアプローチできるのが特徴です。

さらに、ディスプレイ広告でも検索履歴を元に広告を配信できる「サーチターゲティング」が利用できるのも、Yahoo!広告です。

 Yahoo!広告の掲載費用

Yahoo!広告のディスプレイ広告は、「50円から100円/クリック」「数十円~数百円/1,000回表示」が費用相場です。

※参考:Yahoo!広告について詳しく解説した記事はこちら
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種類3.SNS広告

PPC_SNS広告

引用元:Twitter

SNS広告の特徴

SNS広告は、TwitterやFacebook、LINEなどのソーシャルネットワーキングサービスへ広告を配信できます。

スマホアプリでの利用が多いSNSは、媒体ごとにユーザー層に違いがあるため、商材に合わせて媒体を選択できます。

また、リスティング広告やディスプレイ広告と決定的に違うのは、SNSの場合は広告でもユーザーの手によって拡散され、広告費のかからないリーチが伸びる可能性があるという点です。

SNS広告の課金方式

SNS広告の課金方式は以下のようなものがあります。

  • クリック
  • インプレッション
  • アプリインストール
  • 動画再生
  • フォロワー獲得
  • エンゲージメント
  • 広告枠

媒体や広告の目的によって課金方式もさまざまな方法の中から選ぶことができます。

SNS広告の費用相場

SNS広告の費用は、月間2万円から3万円が最低ラインと考えてよいでしょう。数百万円~数千万円単位の広告費を利用するケースももちろんありますが、媒体との相性などもありますので、運用しながら費用を調整していくのがおすすめです。

また、広告の種類によっては純広告のような形で、クリックやインプレッションに関係なく決まった期間、広告を掲載できるタイプのものもあります。

おすすめの媒体:Facebook広告

Facebook広告

引用元:Facebook for Business

 Facebook広告の特徴

Facebook広告は、SNSの中でも基本的に「実名制」による利用であることから、精度の高いターゲティングが特徴です。

登録されているユーザーの情報や、過去の利用履歴からわかる興味・関心に基づいて広告を配信できます。

 Facebook広告の掲載費用

Facebook広告の費用相場は、1クリックあたり100円程度となっています。1日の上限金額を設定できるため、広告予算に合わせた運用が可能です。

※参考:Facebook広告について詳しく解説した記事はこちら
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PPC広告の始め方ガイド!出稿方法チュートリアル

PPC広告の始め方ガイド!出稿方法チュートリアル

ここからは、PPC広告の始め方ガイドとして、実際に出稿する手順のイメージを解説します。PPC広告にはいろいろな種類がありますが、今回はGoogleのリスティング広告を例として解説していきます。

出稿前に確認しておきたいPPC広告の広告審査基準

PPC広告の出稿を行うには、審査をパスする必要があります。審査基準の詳細は媒体ごとに若干違いはありますが、概ね以下のような部分に気をつけなくてはいけません。

リンク先のランディングページ

広告のリンク先に設定しているランディングページも審査の対象となります。広告とまったく関係のないページへのリンクや、販売者の情報などが記載されていないなど、情報の不備にも気をつけましょう。

使用できない文字列

顔文字や、同じ文字の連続使用が禁止されている場合があります。使用可能な文字列についても確認を行いましょう。

法令に触れるもの

薬事法や景品表示法などに触れる内容の広告文、画像などもPPC広告では出稿できません。特に薬事法については、近年WEB広告業界で厳しく見られていますので気をつけましょう。

ポリシーやガイドライン違反

上記以外にも、タバコ関連商品や危険物など、媒体ごとに禁止とされているものが多数あります。PPC広告出稿前には、必ずその媒体のポリシーを確認して、違反とならないか確認を行ないましょう。

PPC広告の入稿STEPまとめ(Googleのリスティング広告の場合)

PPC広告にはいろいろな種類がありますが、今回はGoogleのリスティング広告を例として解説していきます。

STEP1.Google広告アカウントの作成

まずはじめに、Google広告のアカウントを作成します。アカウント作成はこちらから行います。Google広告アカウントの作成には、Googleアカウントが必要なので、お持ちでない場合は作成しておきます。

STEP2.キャンペーンの作成

次にキャンペーンの作成です。Google広告のアカウントは、以下のような構造になっているので、まずはじめにキャンペーンの作成が必要となります。

キャンペーン>広告グループ>キーワード・広告文

キャンペーンの作成の流れで支払い方法の設定もありますので、クレジットカードなども準備しておきましょう。

また、キャンペーン作成時にリスティング広告・ディスプレイ広告・ショッピング広告・動画広告のいずれかを選択します。

予算の設定もこの段階で行います。1日の上限金額が設定できますので、1日いくらまで予算を消化するのかを決めましょう。

STEP3.広告グループの作成

広告グループの設定では、「キーワード」「広告文」の設定を行います。

STEP4.キーワードの設定

キーワードは、ユーザーがどんなキーワードで検索したときに広告を表示するのかを決める部分です。非常に重要な部分なので、事前にキーワードについては綿密に考えておきましょう。

STEP5.広告文の作成

キーワードを決めたら、広告文の作成です。広告文は実際に広告が表示されたときに、一緒に表示される文章なので、こちらもキーワード同様にしっかりと考えて作成します。

広告文次第で広告のクリック率は大きく変化します。

STEP6.配信スタート

キャンペーン、広告グループ、キーワード、広告文が完成したら広告の配信をスタートできます。

 

PPC広告の費用対効果を最大化する5つのポイント

PPC広告の費用対効果を最大化する5つのポイント

PPC広告は、他の広告に比べて費用対効果は高いですが、さらにその効果を高めて最大化するためのポイントを解説します。

  1. 品質スコアを上げる
  2. 適切なキーワード設定を行なう
  3. 広告文(クリエイティブ)の質を上げる
  4. ランディングページのCVRを高める
  5. PDCAを回す

POINT1.品質スコアを上げる

PPC広告の費用対効果を最大化させるために重要なのが、品質スコアです。

品質スコアは、「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディングページの利便性」という3つの要素によって決まります。

この品質スコアを高めると、広告ランクの上昇にも影響し、広告ランクが高いと競合よりも低いクリック単価の設定でも、広告が上位表示されます。

POINT2.適切なキーワード設定を行う

PPC広告、特にリスティング広告では広告を出稿するキーワードの設定がポイントです。

購買意欲の高い顕在層が検索するキーワードに広告を出稿すれば、CVRが高くなりますのでCPAも抑えることが可能です。

ただし、競合が多いキーワードは元々のクリック単価が高い場合がありますので、CPAを注視しながら調整していく必要があります。

POINT3.広告文(クリエイティブ)の質を上げる

リスティング広告の場合は広告文、ディスプレイ広告の場合はクリエイティブの質を上げると、費用対効果にも良い影響を与えます。

広告文やクリエイティブは、ユーザーのクリック率を左右しますので、ユーザーが興味を持ってくれて、なおかつ商品にマッチしたものでなくてはなりません。

少ない情報量の中で、いかにユーザーに対してしっかりとアピールできるかが重要となってきます。

POINT4.ランディングページのCVRを高める

広告の飛び先となるランディングページのCVRを高めましょう。

どれだけ広告に対するユーザーの反応が良くなったとしても、ランディングページのCVRが低ければ、広告費ばかり消化してしまって利益を生み出すことができません。

POINT5.PDCAを回す

どの広告にも共通することですが、PDCAを回して改善を続けていくことが、PPC広告の費用対効果の最大化への道です。

PPC広告は、出稿したらおしまいではなく、ある意味そこからがスタートです。キーワードや広告文、クリエイティブ、もちろんランディングページも含めて、運用データをしっかりと分析して改善点を見つけていく必要があります。

新たな競合の出現によって、突然広告の露出が減るといったケースもありますので、競合調査も含めた分析が必須となります。

※参考:リスティング広告のPDCAについて詳しく解説した記事はこちら
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費用対効果を最大化するならPPC広告に強みを持つ代理店もおすすめ!

費用対効果を最大化するならPPC広告に強みを持つ代理店もおすすめ!

PPC広告は、自社で運用する方法以外に、代理店に依頼するという方法もあります。PPC広告に強みを持つ代理店を利用すれば、自社運用よりもさらに費用対効果を高められる可能性もあるのです。

PPC広告の運用を代理店に依頼する3つのメリット

PPC広告の運用を代理店に依頼した場合、どのようなメリットを得られるのかまとめてみました。

  1. 広告運用をすべて任せられる
  2. ノウハウにもとづく運用ができる
  3. 代理店しか得られない情報を共通してもらえる

 広告運用をすべて任せられる

本記事でもご紹介しましたが、PPC広告を運用するためには、出稿の準備からPDCAを回すなど、とても多くの工数が発生します。

PPC広告のためだけに使えるリソースが確保できていない場合、他の業務と兼任することとなり、本来の業務に支障が出る恐れもあります。

代理店にPPC広告の運用を依頼すれば、一連の作業をすべてまかなってもらえるため、社内のリソース不足に悩むことはなくなります。

 ノウハウにもとづく運用ができる

代理店は、PPC広告を多数運用してきた経験と、それにもとづくノウハウを保有しているため、費用対効果の高い運用を目指すのに最適です。

社内にPPC広告の運用経験豊富な担当者がいれば別ですが、そうではない場合は、代理店のノウハウを利用する方が、スピーディーに広告効果の最大化を目指せます。

 代理店しか得られない情報を共通してもらえる

優秀な代理店に依頼すれば、代理店にしか共有されない情報やツールを優先して利用できるというメリットもあります。

各広告媒体では、優秀な代理店を認定する制度があり、Googleだと「Google Partner」に認定されます。こうした認定を受けた代理店は、広告の新たな機能やアップデートに関する最新の情報を直接媒体から提供されることがあります。

こうした最新の情報は、広告運用を行っていく上で非常に重要なため、競合が多い場合などは特におすすめです。

代理店の利用はこんな人に特におすすめ!

これまでにPPC広告の運用経験がなかったり、専門の担当者を用意できない場合には、代理店を利用するのがおすすめです。

未経験の方が運用すると、最適な運用に持って行くまでに相当な時間がかかり、その間に多くの機会損失を生み出すリスクがあります。

また、PPC広告で高い効果を得ようとした場合、他の業務の片手間で結果が出せるほど簡単ではありません。

 

PPC広告の運用を代理店に依頼する際の費用

PPC広告の運用を代理店に依頼する際の費用

PPC広告の運用を代理店に依頼した場合、いくつかの費用が発生します。どのような費用がどのくらい発生するのかを見てみましょう。

広告代理店を利用してPPC広告を運用する場合の費用の構造

代理店でPPC広告を運用する場合、以下の費用が必要です。

  • 初期費用
  • 手数料
  • 広告費

初期費用は発生しない場合もありますが、手数料と広告費は必須です。

広告代理店を利用してPPC広告を運用する場合の費用の相場

上記でお伝えした費用の、それぞれの相場は以下のようになります。

  • 初期費用:5万円(0円の場合もあり)
  • 手数料:使用した広告費の20%
  • 広告費:20万円から50万円程度(自由に調整可能)

上記はあくまで目安となります。特に広告費については、20万円以下であってもPPC広告の出稿は可能ですので、自社の広告予算に合せて運用してください。

PPC広告を代理店に依頼する際に手数料を抑えるポイント

PPC広告の代理店手数料を抑えるには、手数料設定の安い代理店を利用する、または広告効果をしっかりと高めてくれる代理店を利用することがポイントです。

広告の効果を高めることができれば、必然的に無駄な広告費が減りますので、手数料も抑えることができます。

 

費用を抑えたPPC広告運用が実現できるおすすめ代理店3選

こちらでは、費用を抑えたPPC広告の運用が実現できるおすすめの代理店を3社ご紹介します。これからPPC広告の運用を代理店に依頼する、または検討中の方は参考にしてみてください。

ハイスピード・リスティング

ハイスピード・リスティング

引用元:https://high-speed-listing.com/

こんな方におすすめ!

  • 手数料が安く定額制の代理店を利用したい方
  • 最短で広告配信を行いたい方

 ハイスピード・リスティングの強み

ハイスピード・リスティングは、手数料が広告費の10%で運用代行できる代理店です。

相場の半額で利用できるだけでなく、広告費が100万円を超えると3ヶ月契約にすることで、2ヶ月の無料期間もついてきます。

リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などに対応しているので、とにかく費用を抑えてPPC広告を運用したいという方におすすめの代理店です。

ハイスピード・リスティングの概要

・料金体系:広告費20万円以下は月額固定2万円/広告費20万円以上は広告費の10%
・対応可能な媒体:Google広告/Yahoo!広告/Facebook広告/Instagram広告/Twitter広告/LINE広告/Microsoft広告
・会社名:ハイスピード・リスティング
・本社所在地:東京都世田谷区祖師谷1-3-8
・URL:https://high-speed-listing.com/

株式会社グラッドキューブ

株式会社グラッドキューブ

引用元:https://corp.glad-cube.com/

こんな方におすすめ!

  • 運用実績がある大手代理店に依頼したい方
  • LPOなども合わせて依頼したい方

 株式会社グラッドキューブの強み

株式会社グラッドキューブは、Google Premier Partner Awards最優秀賞など多数の受賞歴がある、大手広告代理店です。

あらゆる広告媒体の運用に対応可能な上、LPOやアクセス解析、ウェブサイト制作も可能なので、PDCAを回して広告の品質スコアを改善し、費用対効果をとことん追求したい方におすすめの代理手です。

手数料は広告費の20%なので相場価格ではありますが、価格以上の高品質なサービスを提供できます。

株式会社グラッドキューブの概要

・料金体系:初期費用0円/広告費の20%
・対応可能な媒体:Google広告/Yahoo!広告/Facebook広告/Instagram広告/Twitter広告/LINE広告/動画広告/アプリ広告/Amazon広告/YouTube広告/Apple Search Ads
・会社名:株式会社グラッドキューブ
・本社所在地:大阪府大阪市中央区瓦町2-4-7 新瓦町ビル 8F
・URL:https://corp.glad-cube.com/

ヴァンテージマネジメント株式会社

ヴァンテージマネジメント株式会社

引用元:http://net-agent.jp/

こんな方におすすめ!

  • 手数料の安い大手代理店を利用したい方

 ヴァンテージマネジメント株式会社の強み

ヴァンテージマネジメント株式会社は、継続率75%の顧客満足度が高い代理店です。

月間650社の運用を行っている大手代理店ですが、手数料は広告費の15%と低価格に設定されています。さらに、ランディングページの制作などを依頼すると、手数料は10%まで引き下げることも可能です。

Google、Yahoo!の認定も受けているので、安心して運用を任せられます。

ヴァンテージマネジメント株式会社の概要

・料金体系:初期費用5万円/広告費の10%
・対応可能な媒体:Google広告/Yahoo!広告/Facebook広告/Instagram広告
・会社名:ヴァンテージマネジメント株式会社
・本社所在地:東京都中央区築地2-3-4 築地第一長岡ビル7F
・URL:http://net-agent.jp/

※参考:PPC広告の運用に強みをもつ代理店を特集した記事も併せてご覧ください。

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PPC広告運用のコスパ改善のヒントを得る効果計測のススメ

PPC広告のコスパを改善するためには、ただ運用するだけでなく、広告の効果計測を行なって改善のヒントを見つけることが重要です。

PPC広告の効果を計測するメリット

PPC広告の効果を計測すると、キャンペーンごとや広告グループ、広告ごとの効果が明確になるので、どこを改善すべきかがわかります。

広告運用は、効果計測によって現状を正しく把握し、スピーディーに改善を重ねていくことで、より高い効果を目指すことができます。

PPC広告のおすすめ効果計測ツール:「Databeat Explore」

データビートロゴ

PPC広告の効果計測におすすめのツールが、Databeat Exploreです。

Databeat Exploreは、PPC広告のあらゆる媒体の効果計測を自動で行うことが可能です。難しい設定なども不要なので、すぐに取り入れて、効果計測の効率化を目指すことができます。

PPC広告運用における「Databeat Explore」の3つの活用ポイント

PPC広告運用を行う上で、Databeat Exploreを活用できるポイントをご紹介します。

 データ更新の自動化

Databeat Exploreは、PPC広告の各媒体から最新のデータを自動で収集できます。毎日データ更新に費やす時間が不要となりますので、分析や戦略を考える時間に充てることができるようになります。

 データ共有の簡略化

自動で収集したデータは、Excel/Googleスプレッドシード/BIツールなど好みのフォーマットで出力できるのが、Databeat Exploreのメリットです。

ダッシュボードをそのまま共有したり、好みのフォーマットで出力してデータを共有できるので、改めてデータをまとめる必要がありません。

 データ分析の効率化

Databeat Exploreは、Googleアナリティクスに広告のデータを自動で出力可能です。これにより、アナリティクスベースでの広告効果検証が可能となります。

また、広告クリエイティブのサムネイル画像を自動出力できますので、広告ごとの効果検証も効率よく行うことができます。

 

まとめ

PPC広告は、費用対効果が高く、さまざまなマーケティングに柔軟な対応ができる方法です。適切な運用を行なえば、コスパよく会社に利益を生み出すことができます。

運用に自信がない方、リソースに余裕のない方は、PPC広告の運用に強みを持つ代理店を利用するという方法もあります。

また、自社でPPC広告の運用を行う場合、広告の効果測定にDatabeat Exploreを活用することで、業務効率化を図ることも可能です。

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「広告データの集計に時間を取られている」
「アクセス解析と広告データを同時に集計したい」
「Looker Studio(旧Googleデータポータル)を使ってレポート作成工数や手動によるミスを削減したい」

このような課題は、Databeat Exploreで解決できます。

Databeat Exploreとは、自動で収集した広告データをオリジナルフォーマットでレポート化する、広告レポート作成自動化ツールです。

  • 導入にエンジニアスキルは不要
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Databeat Exploreは、WEB広告データの見える化を実現するサービスです。
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