より多くのユーザーにリーチしたいときは、アドネットワーク広告運用がおすすめです。しかし、広告パフォーマンスを高めるには、各アドネットワークの特徴を理解した上で、媒体を選定する必要があります。
本記事では、アドネットワーク広告運用を検討する方に向けて「アドネットワークの基礎知識」「アドネットワークの種類」「アドネットワークの運用のコツ」「アドネットワークの運用効果を上手に検証、分析するポイント」を紹介しています。
- 1 押さえておきたい「アドネットワーク」の基礎知識
- 2 主要なアドネットワークの種類を解説
- 3 アドネットワークの運用方法の種類とメリットデメリット
- 4 アドネットワークの自社運用で効果を最大化する5つのポイント
- 5 アドネットワークの代理店を上手に選ぶ3つのチェックポイント
- 6 【厳選】アドネットワークに強みを持つおすすめ代理店3選
- 7 アドネットワークの運用効果を上手に検証、分析する3つのポイント
- 8 アドネットワークの運用効果検証におすすめの広告レポート自動化ツール
- 9 まとめ
押さえておきたい「アドネットワーク」の基礎知識
押さえておきたい「アドネットワーク」の基礎知識として「DSP」「SSP」「アフィリエイト」との違いと「アドネットワークの特徴」について解説します。
アドネットワークとは?仕組みも含めわかりやすく解説
引用元:FANCOM
アドネットワーク広告は、サイト運営者が販売する広告枠と広告主を仲介するプラットフォームです。
アドネットワークのプラットフォームが誕生するまでは、広告主が広告を掲載したいメディアに対して、単体で出稿するのが基本でしたが、メディアごとの入稿規定に沿った調整が必要でした。
しかし、アドネットワーク広告では異なる掲載メディアも1つの媒体としてみなすため、手間をかけずに多くの媒体への広告出稿が実現できます。
例えば、Google社が提供するGoogle Display Network(GDN)では、広告管理画面からキャンペーンを作成すると、Googleの提携先の各Webサイト上に広告を掲載できます。
アドネットワークとDSPの違い
主にアドネットワークは「ネットワーク」、DSPは「ツール」といった違いがあります。DSPはアドネットワークや個別媒体などを管理するツールのため、各ネットワークの横断配信やターゲットを絞って特定の「人」に広告配信ができるといった違いがあります。
DSPは出稿媒体を選定できないアドネットワークよりも詳細なターゲティングが実現できると覚えておきましょう。
アドネットワークとSSPの違い
SSPはアドネットワークで広告枠を販売する運営側が利用するツールです。Webサイト運営者が広告利益を最大にするための機能を搭載しています。自社が提供する広告枠に対して、より高い単価の広告を自動で表示して最適化してくれます。
アドネットワークとアフィリエイトの違い
アフィリエイトは成果報酬型の広告を指します。アドネットワークとの違いは、広告費が発生するタイミングです。
種類 | 広告費が発生するタイミング |
---|---|
アドネットワーク | 広告表示またはクリック |
アフィリエイト | 広告クリック後のユーザーアクション後 |
アフィリエイト広告の場合、広告をクリックした後のユーザー登録や商品購入などのアクション後に広告費用が発生するという違いがあります。
他の広告手段と比較した際のアドネットワークの3つの特徴
他の広告手段と比較した際のアドネットワークの3つの特徴を紹介します。
1.配信面の特徴
アドネットワークでは、他の広告手段と比べて多くの配信先へ広告出稿できるのがメリットです。Google Display Networkであれば、200万以上のWebサイト上に広告出稿ができます。
また、この配信面に関しては、広告を掲載したいジャンルを指定できるので、自社のターゲットに合った配信面を選択できるのも特徴といえるでしょう。
2.ターゲティングの特徴
ターゲティングの種類 | 概要 |
---|---|
ターゲティング配信 | 年齢、性別、興味関心や広告主が所持する訪問履歴などの配信 |
ノンターゲティング配信 | ターゲットを絞らずに配信する広告 |
アドネットワークには「ターゲティング配信」「ノンターゲティング配信」2つのターゲティングがあります。ターゲティング配信は、ある程度ユーザーを絞った広告配信ができるので、検討ユーザーへのアプローチなどに向いています。
一方、ノンターゲティング配信は、ターゲットを絞らないため、幅広いユーザーへの「認知」に向いているでしょう。
3.掲載費用面の特徴
課金方式の種類 | 特徴 | 費用相場 |
---|---|---|
クリック課金 | 広告がクリックされたら課金 | 10円~数百円(CPC) |
インプレッション課金 | 広告が表示されるごとに課金 | 10円(1000impsあたり) |
アドネットワークの掲載費用は他の広告配信形式とほぼ同じといえます。「クリック課金」「インプレッション課金」ともに掲載メディアによっても、費用は変動します。
Web広告には様々な配信方法がありますが、中でも今注目されているのは「アドネットワーク」です。アドネットワークを利用することで、複数の配信先に効率よく広告配信を行えます。 アドネットワークを利用する際に気になってくるのが「費用」です。[…]
アドネットワークはこんな方におすすめ!
アドネットワークは下記のような方におすすめできます。
1.多くのユーザーにリーチしたい方
多くのユーザーにリーチしたい方にアドネットワークは向いています。アドネットワークの最大の特徴は圧倒的なリーチ数です。様々なWebサイト上に広告掲載ができるので、他の広告手段よりも多くのリーチを実現できるでしょう。
2.認知が目的の方
認知が目的の方にもアドネットワークが向いています。アドネットワークは、圧倒的なリーチ数やビジュアル訴求に優れている特徴もあるため、より多くのユーザーに対して商品・商材の認知を実施したい方には向いているといえるでしょう。
3.広告管理業務を効率化したい方
広告管理業務を効率化したい方にもアドネットワークが向いています。アドネットワークでは、広告運用に関わる予算やパフォーマンスなどのデータを一元で管理できます。
そのため、複数のメディアに配信しながらも分析業務を1つのプラットフォームで行うことができるので、広告管理業務を効率化できます。
主要なアドネットワークの種類を解説
主要なアドネットワークの種類を解説します。最適なアドネットワークを上手に選ぶポイントも解説しているので参考にしてください。
主要なアドネットワークの種類まとめ
ネットワークの種類 | 特徴 | 費用相場 |
---|---|---|
Google Display Network(GDN) | 200万以上のWebサイトへの広告配信 | 約72円(CPC) 約10円(1000impsあたり) |
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN) | Yahoo!関連のサービスへの広告配信 | 数十円~数百円(CPC) |
Facebook Audience Network | Facebook社提携のモバイルアプリへの広告配信 | 約73円(CPC) |
i-mobile Ad Network | 国内最大級の配信在庫を備えたアドネットワーク | 数十円~数百円(CPC) |
nend | モバイルサイトやアプリ内の広告配信 | 6円~11円(CPC) |
多くのアドネットワークは、バナーからネイティブ広告まで、さまざまなフォーマットをサポートしていますが、モバイルアプリなどの特定の配信先に焦点を当てているものもあります。
自社に最適なアドネットワークを上手に選ぶポイント
自社に最適なアドネットワークを上手に選ぶポイントは下記の通りです。
POINT1.自社のターゲットに対して広告配信できるか
アドネットワークを選定するときは、自社のターゲットに対して広告配信できるかを確認しましょう。アドネットワークによって、広告掲載できるWebサイトは異なるため、事前に自社のターゲットを明確にしておく必要があります。
例えば、ビジネス商材に興味があるユーザーをターゲットにするのであれば、ニュースサイトのようなビジネス層が多く利用するWebサイトに広告配信できるか確認するべきでしょう。
POINT2.アドネットワークの入稿規定に対応したクリエイティブが用意できるか
アドネットワークを選定するときは、アドネットワークの入稿規定に対応したクリエイティブが用意できるかも重要です。アドネットワークによって、入稿規定は異なるため、事前に確認し自社で対応できるか判断しましょう。
POINT3.課金体系から選定する
アドネットワークを選定するときは、課金体系から選定するのも重要です。アドネットワークによって「クリック課金型」「インプレッション課金」など、異なる課金体系を採用しているので、自社が求める課金体系があるか事前に確認しましょう。
1.Google Display Network(GDN)
引用元:Google広告
Google Display Network(GDN)は、Webサイト、YouTube、Gmail、モバイルアプリを利用しているユーザーに広告配信できるアドネットワークです。掲載メディアは、200万以上となり、世界中のインターネットユーザーの90%にリーチできます。
特徴
Google Display Network(GDN)は、大規模なWebサイトから個人ブログまで、広告主が広告を表示できるネットワークがあります。Googleが提供する下記ターゲティングを組み合わせることで、より効果的なアプローチを実現できます。
- コンテンツターゲット
- プレースメントターゲティング
- リマーケティング
- インタレストカテゴリ
- トピックターゲティング
- 地域および言語
- 人口統計ターゲティング
多くのユーザーにアプローチできるだけではなく、豊富なターゲティング機能もGoogle Display Network(GDN)の特徴といえるでしょう。
費用相場
すべての業界のGoogle Display Network(GDN)の平均クリック単価は約72円です。ほとんどの業界で安価なCPC(クリック単価)となっており、クリック単価が100円を超える業界はほとんどありません。
インプレッション課金に関しても、1,000回表示で約10円が相場となっているため、安価といえるでしょう。
参考:Wordstream|Google Ads Benchmarks for YOUR Industry
こんな方におすすめ!
Google Display Network(GDN)は、多くのユーザーへアプローチしたい方に向いています。Google Display Network(GDN)では、世界中のインターネットユーザーの90%にリーチできるため、リーチを重視する方に最適です。
※参考:GDNについて更に詳しく解説した記事はこちら
さまざまな配信面にてアプローチが可能なGDNですが、広告運用を検討する上で下記のようなお悩みはないでしょうか? 「GDNの配信面や特徴が知りたい」 「GDNの出稿方法が分からない」 「GDNを上手に運用するポイントが知[…]
2.Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)
引用元:Yahoo!広告
Yahoo!ディスプレイアドネットワークは、Yahoo!の提携サイト上に広告出稿できるサービスです。
特徴
Yahoo!ディスプレイアドネットワークは「まとめNAVER」「bing」など、数多くのWebサイトへの広告出稿が可能です。中でも、月間平均500億PV以上のYahoo!JAPAN上の広告枠にてアプローチできるのが最大のメリットといっても良いでしょう。
費用相場
Yahoo!ディスプレイアドネットワークは、クリック課金制を採用しており、1クリック「数十円~数百円」が相場です。他媒体と比べても標準的な相場といえるでしょう。
こんな方におすすめ!
Yahoo!ディスプレイアドネットワークは、ビジネス層をターゲットにした企業に向いています。Yahoo!メールやYahoo!ニュースなど、社会人が日常で多く目にする媒体への広告出稿が可能なためです。
※参考:YDNについて詳しく解説した記事はこちら
Yahoo!広告のYDNは現在多くの企業に利用されています。YDNとGDNを併用しているケースもあることでしょう。 ただし、これからYDNを利用する担当者にとっては、「YDNとYDAって何が違うの?」「GDNと混同してよくわからない」[…]
3.Facebook Audience Network
引用元:Facebook
Facebook Audience Networkとは、Facebook社と連携しているモバイルアプリに広告配信できるアドネットワークです。
グノシーや食べログなど、人気アプリへの広告配信が可能となっているため、キャンペーンリーチをFacebookだけでなく他のモバイルアプリにも拡大できます。
特徴
Facebook Audience Networkの最大の特徴は、Facebook広告のターゲティング設定を活用できる点です。Facebook広告には、カスタムオーディエンス、コアオーディエンス、類似オーディエンスなど、他媒体よりも優れたターゲティング機能があります。
これをモバイルアプリ配信に採用することで、広告パフォーマンスをさらに向上できます。
費用相場
Facebook Audience Networkでは、クリック課金を採用しており、すべての業界の平均クリック単価は約73円です。
参考:How Much Does Facebook Advertising Cost? The Complete Guide to Facebook Ads Pricing
こんな方におすすめ!
Facebook Audience Networkは、すでにFacebook広告を運用しており、さらにリーチを拡大したい方に向いています。
最大のメリットであるターゲティング機能を活用するには、Facebook広告にて事前にカスタムオーディエンスを作成しておく必要があるためです。
Facebook広告である程度のコンバージョンを獲得している方は、ぜひFacebook Audience Networkを検討してみましょう。
4.i-mobile Ad Network
引用元:i-mobile
i-mobile Ad Networkは、スマートフォン・PC対応の広告配信ネットワークです。「国内最大級の動画配信在庫」「設置がスムーズ」「多彩な広告フォーマット」が特徴といえます。
特徴
「i-mobile Ad Network」では、コンテンツに馴染みやすい「ネイティブ広告」や一般的なバナー広告など、多彩なフォーマットが設けられています。自社にあった広告フォーマットを選定できれば、広告パフォーマンス向上も期待できます。
費用相場
「i-mobile Ad Network」の費用相場は、クリック単価で数十円~数百円と標準的です。初期費用や月額料金なども発生しません。
こんな方におすすめ!
「i-mobile Ad Network」は、モバイルユーザーをターゲットにした企業におすすめできます。i-mobile Ad Networkは、スマートフォンの高速表示オープンソース「AMP」に対応しているため、スマホユーザーにストレスを与えません。
AMPにまだ対応していないアドネットワークも多いため、モバイルユーザーがメインの場合は、i-mobile Ad Networkを検討してみましょう。
5.nend
引用元:nend
nendは、モバイルユーザー向けのWebサイトやアプリ内に広告配信ができるアドネットワークです。A8ネットを運営するファンコミュニケーションズが母体となるので、信頼性のあるアドネットワークといえます。
特徴
nendでは、アプリエンゲージメント配信機能という、ユーザーのアクション後の行動を分析する機能を搭載しています。例えば「アプリをインストールしたが、数日間利用されていないので再度広告配信する」といった既存ユーザーへのアプローチも実現できます。
費用相場
nendの費用相場はクリック課金で6円~11円となります。他広告媒体と比べても安価といえるでしょう。
こんな方におすすめ!
nendは、ゲームユーザーをターゲットにした企業におすすめできます。nendは、スマートフォンが普及する前から、サービスを展開していたこともあり、ゲームに関心があるユーザー含有率の高いメディアが多い傾向があるためです。
ゲームアプリのインストールなどを目的とした企業には、おすすめといえるでしょう。
アドネットワークの運用方法の種類とメリットデメリット
アドネットワークの運用方法の種類とメリットデメリットを紹介します。自社運用と代理店利用について詳しく解説しているので、下記内容を参考にしてください。
1.自社でアドネットワークを運用する
自社でアドネットワークを運用する場合、下記タスクが発生します。
- アドネットワーク選定
- アカウント開設
- クリエイティブ作成
- 広告出稿業務
- 分析作業
- 改善作業
アドネットワークの運用を自社で行う3つのメリット
アドネットワークの運用を自社で行う3つのメリットは下記の通りです。
・メリット1.代理店利用よりコストが低い
代理店利用よりコストが低いのが、自社運用のメリットです。代理店を利用すると、広告掲載費とは別に手数料が発生するため、自社運用であればコストを最小限にして運用できます。
・メリット2.スムーズな広告改善
スムーズな広告改善も自社運用のメリットです。自社運用の場合、課題を発見したらすぐに改善策を実行できます。代理店利用だと、担当者とのやり取りなどのタスクが発生するので、スムーズな広告改善を求めるのであれば、自社運用がベストでしょう。
・メリット3.強みを伝えやすい
強みを伝えやすいのも自社運用のメリットです。社内の人間がアドネットワークを運用すれば、自社の強みをそのままクリエイティブに反映できます。
代理店を利用すると、自社の強みを上手く担当者に伝えなければならないので、その点はメリットといえるでしょう。
アドネットワークの運用を自社で行う3つのデメリット
アドネットワークの運用を自社で行う3つのデメリットは下記の通りです。
・デメリット1.多くのタスクが発生する
自社運用だと多くのタスクが発生するデメリットがあります。アカウント開設から分析作業までを全て自社でこなす必要があるため、本業に支障がでる可能性もあります。
・デメリット2.広告改善が難しい
自社運用だと広告改善が難しいデメリットがあります。広告運用スキルがある場合は問題ありませんが、広告運用初心者だと、分析業務が上手くできず、広告改善ができない可能性もあると覚えておきましょう。
・デメリット3.学習が必要
自社運用だと常に学習が必要です。アドネットワークの管理画面の操作方法や、広告分析するための知識などを常に学習していかないと、広告パフォーマンスの向上が難しい点もデメリットといえます。
2.代理店にアドネットワーク運用代行を依頼する
代理店にアドネットワーク運用代行を依頼する場合、通常の広告運用業務は発生しませんが、代理店選定や担当者とのやり取りが発生します。
また、代理店にすべてを任せるのではなく、自社でもアドネットワーク広告の利益率などを追っていく必要もあるでしょう。
アドネットワークの運用を代理店で行う3つのメリット
アドネットワークの運用を代理店で行う3つのメリットは下記の通りです。
・メリット1.タスクが軽減される
代理店を利用すると、タスクが軽減されるメリットがあります。アカウント開設から広告レポート作成までのすべてを代理店に依頼できるので、本業に影響を与えずにアドネットワーク広告を運用できます。
・メリット2.広告パフォーマンスの向上が期待できる
代理店を利用すると、広告パフォーマンスの向上が期待できます。代理店は、アドネットワーク広告運用のプロとなるため、自社にとって最適なプランを提案してくれます。
そのため、自社運用よりも広告パフォーマンスが向上する可能性は高いといえるでしょう。
・メリット3.すぐに広告出稿できる
代理店を利用すると、すぐに広告出稿できるメリットがあります。自社運用だと、広告審査に落ちるなどのトラブルが発生しやすいため、すぐに広告出稿ができない可能性があります。
しかし、代理店はアドネットワークのガイドラインを理解しているので、すぐに広告出稿ができるでしょう。
アドネットワークの運用を代理店で行う3つのデメリット
アドネットワークの運用を代理店で行う3つのデメリットは下記の通りです。
・デメリット1.コストがかかる
代理店を利用すると、コストがかかるデメリットがあります。代理店に対して、代行手数料を毎月支払う必要があるので、予算が限られている企業だと代理店利用は難しいでしょう。
・デメリット2.スムーズな広告改善が難しい
代理店を利用すると、スムーズな広告改善が難しいデメリットがあります。広告文を修正したいとなっても、一度担当者に連絡を入れる必要があるので、自社運用よりもスムーズな改善作業は難しいでしょう。
・デメリット3.代理店の選定作業が発生する
代理店の選定作業が発生するのもデメリットです。アドネットワークを取り扱う代理店は多いため、自社でリサーチして選定する必要があります。
問い合わせをすると、代理店とヒアリングしなくてはいけないので、自社運用にはないタスクも発生すると覚えておきましょう。
こんな方はアドネットワークの自社運用がおすすめ!
「予算に余裕がない」「タスクが発生しても本業に支障が出ない」という方には、自社運用がおすすめです。「予算に余裕がない」方は、代理店に支払う費用を用意できないので自社運用という選択しかありません。
自社運用では多くのタスクが発生するので「タスクが発生しても本業に支障が出ない」というのも最低条件になるでしょう。
こんな方はアドネットワークを代理店に依頼するのがおすすめ!
広告運用初心者は代理店利用がおすすめです。広告運用初心者の場合、出稿するまでのアカウント開設やクリエイティブ制作などで多くの時間を費やしてしまい、ビジネスチャンスを逃す可能性があるためです。
何から始めて良いかわからないという方は、代理店に相談しましょう。
アドネットワークの自社運用で効果を最大化する5つのポイント
- 配信先のWebサイトを定期的にチェックする
- フリークエンシーを活用する
- リマーケティングを活用する
- リスティング広告と併用
- ABテストの実施
アドネットワークの自社運用で効果を最大化する5つのポイントを紹介します。下記内容を参考にしながら自社運用に挑戦してみましょう。
1.配信先のWebサイトを定期的にチェックする
アドネットワークの自社運用で効果を最大化するには、配信先のWebサイトを定期的にチェックしましょう。
アドネットワークは複数のWebサイトに同時に広告が配信されるので、出稿作業が完了したら定期的にチェックして、自社ターゲットにあった媒体に配信されているか確認してください。
意図しないWebサイトに広告配信されている場合は、配信先リストから除外することで、無駄なアプローチを減らせます。
2.フリークエンシーを活用する
アドネットワークの自社運用で効果を最大化するには、フリークエンシーを活用します。フリークエンシーとは、同じユーザーに対して、何度広告表示するかを設定する機能です。
最適なフリークエンシーは商材によって変動するため、目標CPAと比較しながら決定していくのがポイントです。現状、目標CPAでCVを獲得できるのであれば、フリークエンシーを制限しなくても問題ありません。
目標CPAを達成できていない場合は、1ユーザーに対しての広告表示回数が多くなりすぎている可能性があるため、フリークエンシー数を制限しながら最適な数値を分析してみましょう。
※参考:アドネットワークのフリークエンシーについて詳しく解説した記事はこちら
3.リマーケティングを活用する
アドネットワークの自社運用で効果を最大化するには、リマーケティングを活用します。リマーケティングとは、自社に興味を持ったユーザーに対して再度アプローチする機能です。
例えば、アドネットワーク広告をクリックして、自社Webサイトに訪問したがCVを達成しなかったユーザーでリストを作成します。リストを元に再度、アドネットワーク広告を配信すれば、初見ユーザーよりもCVを獲得しやすい広告運用が実現できます。
※参考:アドネットワークのリマーケティングについて詳しく解説した記事はこちら
4.リスティング広告と併用
アドネットワークの自社運用で効果を最大化するには、リスティング広告と併用しましょう。
アドネットワークは潜在ユーザーへのアプローチ、リスティング広告は顕在ユーザーへのアプローチに優れているため、この2つを組み合わせると広告パフォーマンスを向上できます。
例えば、アドネットワークで認知を実施して、その後、興味を持ったユーザーが検索するキーワードをリスティング広告として出稿しておけば、効率良くCVを獲得できます。
※参考:リスティング広告に関して詳しく解説した記事はこちら
5.ABテストの実施
アドネットワークの自社運用で効果を最大化するには、ABテストの実施が必要です。ABテストとは複数のクリエイティブを出稿して、パフォーマンスを比較するテストです。
例えば、アドネットワーク広告にて、訴求メッセージが異なるクリエイティブを2つ作成します。これらを同時に出稿して、パフォーマンスが高いクリエイティブを採用すれば、効率よく広告効果を最大化できます。
※参考:ABテストについて詳しく解説した記事はこちら
広告運用におけるA/Bテストは、運用効果を改善するための重要な作業のひとつです。感覚的な改善を行うのではなく、データに基づく改善が実施できるため、精度の高い改善が行えます。そこで今回こちらの記事では、広告のA/Bテストの仕組みや実施手順、効[…]
アドネットワークを自社で運用する際に注意すべきポイント
ターゲットを指定しない「ノンターゲティング配信」を活用する場合、予期しないメディアに広告が掲載される可能性があるので注意が必要です。
多くのユーザーへのリーチを目的としている場合は、事前に目標のトラフィックを設定して、成果が低いメディアは除外する対策が必要だと覚えておきましょう。
アドネットワークの代理店を上手に選ぶ3つのチェックポイント
自社ではなく、代理店にアドネッワークの運用を依頼する方に向けて、アドネットワークの代理店を上手に選ぶ3つのチェックポイントを紹介します。代理店選定にお悩みの方は下記内容を参考にしてください。
POINT1.対応媒体から選定する
アドネットワークの代理店を上手に選ぶには、対応媒体からの選定が必要です。代理店によって、運用代行可能な媒体は異なるため、自社で希望するアドネットワークへの対応が可能かどうかを事前に公式HPで確認しておきましょう。
POINT2.運用実績から選定する
アドネットワークの代理店を上手に選ぶには、運用実績から選定するのも有効です。代理店によって得意とする業界が異なるため、自社と同じ業種での運用実績があるか問い合わせで確認すべきでしょう。
POINT3.作業範囲から選定する
アドネットワークの代理店を上手に選ぶには、作業範囲から選定するのも有効です。代理店によっては、依頼できる作業範囲が異なります。
運用代行だけではなく、Webサイトの改善まで対応してくれるケースもあるので、自社で依頼したい作業範囲を事前に明確にしておきましょう。
【厳選】アドネットワークに強みを持つおすすめ代理店3選
アドネットワークに強みを持つおすすめ代理店3選を紹介します。
ヴァンテージマネジメント株式会社
引用元:ヴァンテージマネジメント株式会社
こんな方におすすめ!
・実績が豊富な代理店に依頼したい
・Webサイトの改善も検討している
ヴァンテージマネジメント株式会社の強み
ヴァンテージマネジメント株式会社は、Webサイト制作や広告運用事業を展開する代理店です。広告運用に関しては、対応している媒体も多く、アドネットワーク運用を強みとしています。
ヴァンテージマネジメント株式会社にはこれまでに360社以上の支援実績があります。対応業種も対個人ビジネスだけではなく、対法人ビジネスの実績も豊富なため、安心して広告運用を依頼できます。
ヴァンテージマネジメント株式会社の概要
・会社名:ヴァンテージマネジメント株式会社
・本社所在地:東京都中央区築地2-3-4 築地第一長岡ビル7F
・URL:http://net-agent.jp/
株式会社アイモバイル
引用元:株式会社アイモバイル
こんな方におすすめ!
・i-mobile Ad Networkを検討している
・モバイルユーザーをターゲットにしている
株式会社アイモバイルの強み
株式会社アイモバイルは、アドネットワークや動画広告、アフィリエイトなどの事業を展開しており「i-mobile Ad Network」の運営元となります。
インターネット広告の代理店として、広告キャンペーンを総合的にサポートする事業も展開しています。これまでに、1,000社を超える実績があるため、安心して広告運用を依頼できるでしょう。
株式会社アイモバイルの概要
・会社名:株式会社アイモバイル
・本社所在地:東京都渋谷区桜丘町22番14号 N.E.S.ビルN棟 2階
・URL:https://www.i-mobile.co.jp/index.html
株式会社メディックス
引用元:株式会社メディックス
こんな方におすすめ!
・Yahoo!ディスプレイアドネットワークを検討している
・Google Display Networkを検討している
株式会社メディックスの強み
株式会社メディックスは、広告の企画・代理店業務や、Webサイト制作事業を展開する代理店です。
アドネットワーク運用に関しては、GoogleやYahoo!に対応しており、国内に10社しかいないYahoo!ゴールドパートナーに認定されているため、安心して広告運用を依頼できます。
株式会社メディックスの概要
・会社名:株式会社メディックス
・本社所在地:東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング 19F
・URL: https://www.medix-inc.co.jp/
アドネットワークの運用効果を上手に検証、分析する3つのポイント
- 目標を数値で設定する
- 目標コンバージョン単価を設定する
- ツールを活用する
アドネットワークの運用効果を上手に検証、分析する3つのポイントを紹介します。
POINT1.目標を数値で設定する
アドネットワークの運用効果を上手に検証、分析するには目標を数値で設定しましょう。目標値を数字にすることで、分析業務が効率化でき、課題が見つけやすくなります。
「多くのユーザーに対して自社商品を認知する」といった目標ではなく「月にトラフィックを1万件獲得する」といったように目標を設定しましょう。
POINT2.目標コンバージョン単価を設定する
アドネットワークの運用効果を上手に検証、分析するには、目標コンバージョン単価を設定しましょう。目標コンバージョン単価とは、CVを1つ獲得するときの目標単価です。
目標コンバージョン単価を基準に分析すると、アドネットワークの費用対効果を改善するのに役立ちます。
POINT3.ツールを活用する
アドネットワークの運用効果を上手に検証、分析するにはツールの活用もおすすめです。アドネットワークの分析作業では、定期的にレポートを作成しないといけません。
しかし、自動広告レポート作成ツールなどを活用すれば、手動でレポートを作成する必要がないため、分析作業を効率化できます。
アドネットワークの運用効果検証におすすめの広告レポート自動化ツール
最後に、アドネットワークの運用効果検証におすすめの広告レポート自動化ツールを紹介します。
Databeat Explore
Databeat Exploreは、アドネットワークや他媒体の広告データの可視化を自動化するツールです。自動化により広告担当者に発生する多くのタスクを軽減することができます。
アドネットワーク運用における「Databeat Explore」の活用ポイント
アドネットワーク広告レポートを自動作成
Databeat Exploreを活用すると、アドネットワーク広告レポートの自動作成が可能です。担当者は、アドネットワーク広告の管理画面に接続することなく、レポートを作成できるので分析作業を効率化できます。
アドネットワーク広告データの共有
Databeat Exploreを活用すると、アドネットワーク広告データをダッシュボードで共有できます。また、アドネットワーク広告データをGoogleスプレッドシートに自動出力してデータを共有することもできるので、いつでも最新のデータの把握が可能です。
まとめ
アドネットワーク広告運用完全ガイドを紹介しました。アドネットワークでは、他の広告手段と比べて多くの配信先に広告出稿ができます。
そのため「多くのユーザーにリーチしたい方」「認知が目的の方」に向いているといえるでしょう。アドネットワークを選定するときは「自社のターゲットに対して広告配信できるか」などを考慮して選定しましょう。
アドネットワークの選定や運用や難しい場合は、広告代理店の活用もおすすめです。
また、自社で運用する際には効率的かつ効果的にアドネットワークの運用をするために、Databeat Exploreのようなツールを利用することがオススメです。